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6 to 7
新感覚の共依存すぎて、脳がバグりました。
萌え要素やラブ度より、サスペンス感多め。
七海の狂気、最高。
七海には禄斗しかいなくて、禄斗のような’’不完全’’で相手も自分しかいないような関係を求めていて、だからこそ偽物なんだけど禄斗のためなら何でもしちゃう七海。
例えば、禄斗が宇宙人で人肉を食らうのに対して、本人に気付かれないように自分が罪を犯してバレないように禄斗に食べさせるとか、普通なら、宇宙人と分かったら離れたくなっちゃうのにむしろ大歓迎。宇宙人じゃない七海のほうが多分愛が重くて、常軌逸しているからこそのまた違った新種の歪んだ愛。
もう一人のパラサイトが言っていた「俺らの体液で宿主の元々の記憶を曇らせていく、効いてきたら次第にあっちから体液を求めてくるようになる」。だから、七海は元の自分の恋人の顔も名前も思い出せなくなっちゃったってことなのかな。
最初は、七海が宇宙人で禄斗を手放さないのかなぁって思ってたんですけど、まさか逆とはねぇ。度肝を抜かれました。禄斗くんの鈍感さナイス。
禄斗が自分が宇宙人なんだって気付いた後、どうするのかなぁって思ってたけどちゃんと七海のこと大好きで思いやりがあってよかったです。
個人的には、ハッピーエンドだと思ったんですが、最後の生まれ変わったあとの小さい七海は誰でしょうね?もしかして、今度は七海が宇宙人になっちゃったのかな。そうしたら因果応報すぎませんか?そこは、因果やめよ。普通に出会って。
ああ…なんだろう。
読み終えた今、本作を表現する適当な言葉が見つかりません。
この感情にぴたりと嵌る言葉が見つからないのですが、
もし擬音で表すならばきっとズドンとかそんなかんじ。
深い穴の底から抜け出せない。
それは決して絶望とは限りません。
人によってはこれ以上幸せな結末はないと思うのかもしれない。
ただ、この結末を絶望と表現するにしろ、幸福と表現するにしろ、
胸が抉られることは間違いありません。
禄斗と七海は恋人同士。
子供の頃からずっと一緒で幼馴染の七海を誰よりも愛している禄斗ですが、
恋人との生活の中でふと違和感を感じる瞬間があり…。
物語は禄斗視点で始まります。
日々の中で禄斗は七海に対して感じる違和感から
「まさか七海も人間のフリをした宇宙人だったりして」と感じるシーン。
はじめは何言ってんだかと思っていたけれど、
この他愛ない冗談こそが意外にも物語の根幹であったりします。
七海視点に切り替わり…
なんと“宇宙人”というのが禄斗の方だったことが判明。
正しくは“寄生生物”とのことですが、いずれにしても人外であり、
人の姿をしているのは彼ら寄生生物が生きてゆくために
宿主が望む“誰か”の姿に変身しているのだとか。
ちなみに禄斗自身には自分が寄生生物という自覚はなく、
自身で作り出した偽の七海との思い出を本気で信じ込んでいます。
禄斗の場合は七海の死んだ恋人の姿でした。
恋人を喪い、絶望の中にいた七海の前に突然現れた“恋人の姿をした何か”
それが禄斗でした。
戸惑いながらも禄斗を受け容れてゆき、今では幸せそうな二人。
けれど、その幸せな日々の裏には七海の罪がありました。
そして、罪を重ねることで二人の幸せは緩やかに崩壊してゆきます。
二人の不幸は禄斗の食性が“人肉食”であることでした。
この時点であ、ムリという方もいるかもしれません。
受けと攻めのどちらかが人外という作品は決して少なくないし、
その場合は血液や精気で栄養を摂取するという設定が多いけれど、
本作はそこに逃げることなくあえて茨の道を選んだのでした。
そのため七海は禄斗を生かすために人を殺し続けなければならないし、
禄斗は知らず知らずのうちに人の命を奪い続けなければなりませんでした。
二人の愛は誰かの犠牲の上にしか成り立たなかったのです。
何も知らなければ幸せのままでいられた禄斗。
けれど、ある日、偶然にも“同種”と鉢合わせてしまい、
自分の正体が何者であるかを知ってしまいます。
そして、自分を生かすために七海が罪を犯してきたことも。
全てを知ってしまった禄斗は罪悪感に苛まれ、
そんな禄斗と七海は二人だけの世界に旅立とうとします。
結末は正直なんとなく想像はついていました。
だって、どうあがいたって幸せいっぱいのエンドなんて無理に決まってる。
唯一の救いは最期の瞬間まで二人の互いへの愛が全く揺らがなかったこと。
寄生生物として本能的に七海の望みを叶えていたにすぎない禄斗ですが、
彼に人としての心があり、七海を愛していたこともまた事実なのです。
たとえ禄斗が何者であっても彼と一緒に生きるために自らの手を汚し、
愛を貫いた七海。
食事を摂れなくなった禄斗に自らの血肉すら捧げようとするその狂愛に
涙がせり上がってきました…。
だけど、ラストの七海の手だけが映ったワンシーン。
その傍らには一緒に飛び降りたはずの禄斗の肉体はなくて。
ずっと一緒だと言っていたのに。
ひとりぼっちでおいて行かれた七海の姿に胸が締め付けられて苦しかった…。
宿主を喪い、姿を変えて次の宿主の元に現れた禄斗。
やっぱり禄斗は人間ではなかった。
最後の最後では寄生生物としての本能が七海を愛した心を消してしまったのか。
死がふたりを分かつまで、なんてのは人間以外の生物には通じないし、
結局人間だけのエゴなのかもしれない。
だけど、それでも死後も七海の隣には禄斗が寄り添っていて欲しかった。
こんなにも胸が引き裂かれそうで、
息が詰まる気持ちになるなら気軽にオススメなんてしてはいけない。
だけど、どうしても読んでほしい。
凡乃先生作品初読みです。
怖いのくるぞ~とビビりながら読み始めましたが、禄斗が無邪気でらぶらぶな雰囲気で、より怖いシーンが効いてくるコントラストがいいですね。
七海が恋人を失って心を病むほどになる背景がよくわかりましたし、そんな七海だから全裸で現れた禄斗を受け入れたのが自然に感じました。
七海にとって禄斗はまさに「生きる理由」だったから。
─暗闇の中 たったひとつ光が現れたなら それが偽物だって悪魔だって なんだって良かった
の言葉がその通りなんだと思えて。だから人殺しまでやってしまう。それが暴力的な殺人ではなく死を望む人へ与えてあげるというのがまだ救いであり、七海自身同じ状況であったから…ですよね。
禄斗が無邪気で子どもっぽいのは宇宙人として不完全だからか。だから宇宙人としての自覚がない。
2人は愛し合っているけれど、時々コマの背景が不穏な波のようだったり、宇宙人が人を食べているシーンのコマ外が黒ベタに白線が渦のように描かれていたのが怖さを際立たせていました。捏造した不完全な記憶の表現でもあるのかな。
ラストは禄斗も一緒に飛び降りたけど死なずにその場を立ち去ったということでしょうか。
それなら目撃者はいなかったのかなと気になりますが、そこは謎ですね。
禄斗は飛び降りなかったのかもと一瞬思いましたがそれはなさそうですし。
これはただの妄想ですが
七海は恋人が亡くなった後、心を病み飛び降り命を絶ってしまい、禄斗と会ったこの物語は七海の夢だったりして…とふと思いましたがベタすぎますね。
夕方5時前に一人ブランコに乗る少年に会いに来た全裸の子は禄斗の後の姿…と読み取れますが、ここはいろんな解釈ができそうです。
読者それぞれ感じたままでいいのかなと思います。
想像していたような陰惨なホラーな面より、純愛+絶対的な共依存を描くための設定だと感じました。
相手がいるから生きていられる、生きていたい。そのためなら偽物でも悪でも何でもいい。
死んでもまた一緒に生きたい。
「6と7」タイトルが秀逸。
人間に完璧を求めてもそんなことは不可能で(完璧だったらそれは人間ではなく神ではないのかな)(それを望んだ両親が熱心な信仰者というのが皮肉ですね)
不可能なことを求められた七海は歪まされてしまった。
対して不完全な禄斗は、七海にとっては完璧な存在だったのではないかと感じました。
七海の求める恋人像。
自分と同じくらい自分のことも思ってほしい。それを体現している。
6(不完全だけど七海にとって完全。完璧だからこそ人間ではない)と7(完全を求められた不完全な七海)。
ラストの少年との出会いが5時前なのは「6と7」の前。
この物語より前からやり直したいという意味かな~と想像しました。
他にもいろいろ想像したり解釈の余地があり深みのある作品で好きです。
注目のヌイス先生。
この先生「てぺとる!」みたいなお話より
シャルルの短編でもど執着ものがあったし
「三月の兎たち」みたいな
仄暗い系や執着ものが得意なのかもしれない。
てぺとるもおもしろいけど
だんぜんこっち系がいいです。
こちらは東京漫画社のホラーアンソロジーの読み切りが人気で連載になったのでしょうか?
タイトルも気になるハイセンスだし
絶対買おうと楽しみにしていました。
すごく評価が良いので
結構びっくりしています。
私はほの暗いお話やメリバが好きなのでアンソロの方で1話を先に読んでいましたが
1話だけで完成度がすごく高い。
うわあああ〜って感じ。
こちらではなく実はあちらが…ってね。
ちょっとコミックスのラストがどう解釈していいのかなって思って他の方のレビューをみたら
やっぱり転生エンドじゃないみたいですね。
うーん。転生なのかなってちょっと思ったんですが
それは、、メリバですね。
けど作者の先生もエンドには言及しないって
ツイでも書いていたので
解釈が広がる作品でまた読み返したくなりました。
凡乃ヌイス先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
共依存 5
ワンコ 4
執着 4
ホラー 2
エロ 2
な感じだと思います。
禄斗さん×七海さんのカプです。
禄斗さんと七海さんは恋人同士。だけど時折、七海さんへの違和感を覚えてしまう禄斗さん。何か隠し事があるのか、七海さんに探ってみるが…。
確かに隠し事があった七海さん。しかしその根底には当人の禄斗さんの存在が関係していて。物語り冒頭は禄斗さん視点で、隠し事をしている七海さんに違和感を覚えますが、七海さん視点になった途端、その隠し事が恋人である禄斗さんがそもそも人間ではない「なにか」であると判明します。
しかもそのなにかであることを自覚していない禄斗さん。更には禄斗さんが食べている肉が「人間」であり、そうなると必然的にその人間を入手しているのは誰か、その方法は、知れば知る程不気味さと禄斗さんと七海さんの共依存の凄まじさが味わえます。
無自覚に人間を食べたいと思っている禄斗さん。そんな禄斗さんの為、人間の肉を手に入れる七海さん。お察しの通り、七海さんは人を手にかけてます。しかしその辺の描写はほんのりとしか描かれていないので、共依存ホラーというカテゴライズですが、個人的にはあまりホラー要素は感じなかったです。
モブキャラの死や血表現など痛々しい感じの描写はありますが、心霊的なゾクゾクっとした恐怖系のホラーは少なめなので、比較的読み易いホラーBLだと思います。でもダークな共依存要素は申し分ないです。
物語りの雰囲気や2人の言動などに文句の付けようは無いのですが、物語りの結末に対しては、読者の想像にお任せします的な感じなのか、自分の読解力が追い付いていなくて、個人的には「どういうこと?」とちょっと分からなかったです。
ハッピーエンドともメリーバッドエンドともとれるが、ニュース報道では一名と報じられている為、バッドエンドともとれるのかなと、禄斗さんと七海さんが選んだ行く末を見届けてほしいので、是非とも読んでほしいです。
優しい巨大共依存愛!!
ホラーとは言われてますが霊的な恐さではないので
恐い…いうよりは、愛が!溢れてる!!という読了感。
今の幸せな生活を守るために違和感を圧し殺す
でも好きだから知りたい、好きだから隠し通したい
不完全な七海が同じく不完全な禄斗を愛したのは
自分にとって都合良く作られた存在だからのようにも思えるけど
本質で愛し合った、だから続いてると思いたい。
始まりはお互いが生きてくため利用して…
だけど、七海から読み取ったこれまでの記憶だけで求める姿であり続けれない。
禄斗はさらに読み取って七海の望む姿になってた…と思うとホラーみ増すけど、
共にいることは生きる手段だけではないから、
七海に罪を重ねさせる食事を拒んだわけで…
禄斗として七海を愛してるから七海の光であり続けれたんだと思います。
ド執着攻めとそれを妖しく煽る図、
ニコニコ朗らかな時間がめちゃくちゃ恋人恋人してるから、
それじゃいけない苦しみが増してく!
死を選んだのは自我を守るためのリセット手段で、
結末を導く行動をした、最後もただただ同じことが延々と続くこと示唆してたとしたらホラーもホラー!
だけど、蟻の巣は禄斗の過ごした記憶で長〜い時間をかけて、
七海の生まれ変わりを探し当てたロマンチックド執着愛!!
シーモアおまけの二人は希望を見てる姿と思いたい!!
次こそは!!で幼馴染として再会し直したと思いたいところです。
どうしても解決できない壁が残ってるのは辛いけど
少しでも長く幸せな時間を共にできるといいな。
エロス度★★★★★★
禄斗と七海が紡ぐ祝福の恋物語・・・開幕。
おやおや。おやおやおやおや。ホラー・共依存・カニバなグロ描写などツボに刺さる要素ばかりで素晴らしい。
最初は禄斗視点からのどんでん返しに驚かされ、たとえ得体の知れないナニかで一緒に居られる時間に限りがあるとしても自分を救済してくれた禄斗を守り愛する七海の想いが尊いです。
禄という単語に込められた意味や先に地獄しか待っていなくても幸せな愛を貫いた姿に涙腺が緩み、結末も色々な解釈・考察ができそうで興味深かったです。
映画のパラサイトをまた観たくなりました。
「東京戦慄奇譚」で第1話を読み、なかなかの戦慄さに唸ったあのお話の続きが読めるとあらば、迷いなく買いますよねえ!
しかも、紙コミックスではメイトの有償特典で小冊子が付くとのことで即決でした!!
そして、重版決定おめでとうございます!!
人を喰らって生きる人外パラサイトな「禄」とその恋人「七海」のお話です。
第1話の終盤、七海視点で語られる「禄斗」の正体を知ると本気で戦慄したのですが、七海自身も自分だけの「禄」を手に入れたことでその様子おかしさに、思わずニチャァと笑みが溢れました。
cpとしては、「禄斗」×「七海」。
ちなみに、色々物議を醸し出していたラストですが、個人的には愛という名の執着が行き過ぎていて、禄のためならその身を差し出せるくらいの激重愛展開に、夜明け腐の民(まりあげはのこと笑)が泣いて喜びました。
また、モザイクかかった元「禄斗」の名前の箇所の演出や、七海の仕事内容や、禄の同族との接触により、禄自身の正体が明かされたことや、カバー下の遺影デザイン、生い立ちに宗教が絡んできたり、元「禄斗」への存在が対照的すぎる故の劣等感など、どこかしこにホラー要素(オカルト以外にも、人間関係的なホラー要素もあり)が小出しに散りばめられていましたが、そこまで怖くなかったのは、上記でも述べたように七海からの愛(個人的に、禄からの愛も同じくらい重いことをより実感したのは、メイト有償特典小冊子でした)の深さが異常(超絶褒め言葉!)だったからでしょう。
余韻も含めて、とても面白い作品でした。
仄暗さを感じる表紙と、なにやら物騒な言葉が並べられた帯に惹かれて購入。
きっと意味があるのだと伝わるのに、読み進めるまではわからないタイトルの謎さもすごく良かったです。
最初はお互いに求め合う"普通の"カップルに見えましたが、徐々に見えてくる破綻の兆しにゾクゾク。
ただ七海が明かすソレはあまりにも非現実的で、
正直すぐには信じきれない部分もありました。
禄斗がとても真っ直ぐに七海を想っていたから、というのもあったかもしれません。
でもいくら信じられなくてもそれは変わることのない事実で。
真実を明かされて戸惑う禄斗と少しずつ壊れていく七海の様子を見ていたら、
バランスが崩れてしまったふたりの日々に日常はもう戻らないんだな、とストンと納得できました。
同じ立場の人間として生きられなかったふたりですが、必ずしもそれが不幸だったわけではないと思います。
そして最期のその時までお互いを想っていたふたりにとって、あれは幸せな結末だったのかもしれませんね。
読み手の捉え方によってメリバともハピエンとも取れるようなお話だったように感じました。
ともすればトンデモ設定にもなりそうな展開なのに、切り口を変えるとこんなにも深く刺さるお話になるなんてすごすぎる。
結末を知って読み返すとまた印象が変わる面白さがあって、思わず何周もしたくなってしまうくらいめちゃくちゃ引き込まれた作品でした。
当方、光の腐女子です。BがLしてる、いちゃ甘ストーリーに癒される日々でございます。
たまには味変しようかなーという軽い気持ちで、ホラーテイストだというこちらの作品を読んでみました。
その結果、新たなヘキと出会うことができました。私、心がヒリヒリするような読み心地のBLも好き!
この二人の関係性なら、こうなるしかない。そんな愛の極みを感じさせるラスト、最高でした。
読了後、この作品のタイトルは「6と7」以外に考えられないと思いました。それぞれの数字に込められた意味に心が震えます。
ダークなシーンもあるため、軽々しく「読んでみて!」とおすすめすることはできないのですが、ほの暗くて切なくて美しいBLをお求めの際は、ぜひぜひ本作をお手に取ってみてください。
アンソロで読んで、わー!こういうの好き、と思っていたら続きが出て本になっていたんですね!
アンソロ自体がホラーな感じのアンソロだったので、こちらのお話もホラー的な感じです。
人ではない存在が出てきたり、その人ではない存在は人間を食べるので、好みだったり読む人は選ぶかな、と思うのですが刺さる人にはめちゃめちゃ刺さる作品だろうな、と思います。
ホラーだったり、不思議なお話、ダーク系を好む人にもおすすめです。
ストーリーとしても、私はアンソロで1話は読んでいたのですが、そういう展開か!みたいな気持ちにもなりました。
そして何よりがラストですよね〜
ちるちるさんはもちろんシーモアさん、とにかく皆さんのレビュー読みました。
すっきりしたラストではなく、含みを持たせた、読む人がこうかな?と考えるようなラストなので、私の中ではこうかな、はあっても他の人の意見も聞きたくなりました。
私は生まれ変わり、また出会えたのかな!?と思ったのですが、そのまま生まれ変わっていたらまた繰り返すような気もするし、ちょっと複雑ですね。
現世では幸せになれなくても、生まれ変わって来世で…と明記はされていませんが、そんな未来のように私は捉えました。
怖いだけじゃない、どうにもならない愛は悲しくもあり、その先の幸せを願わずにはいられませんでした。
欲を言えばその先を知りたい訳ですが、それはこちらに委ねられてるのかなぁ。
タイトルが秀逸です。6と7にそんな意味が!となりました。
予備知識無しで考察。
【はじめにポイント】
作中に登場する『寄生生物』の定義は肉体へ物理的に寄生するパラサイトではありません。特定の人間の脳内を媒介としてその者の望む人間に変身する、実体を持たない思念のような生き物です。寄生先を見付け、はじめて人間としての個体になります。個体情報は、あくまで寄生体の記憶を媒介とする為、寄生先が変われば、別個体に『生まれ変わる』ことを念頭におきます。上記は作中「変異体」に出会い明かされます。※外見変更で寄生以前、寄生先変更後も歴代の宿主の記憶を引き継いでいたかは不明。
「禄斗」が人食だと七海が気付いたきっかけは、上記の作家の設定と違い、あくまで私の推測で『食』の本能は生物に備わっている為とします。赤子の本能と同様です。尚、七海の行動は人間としても信者としても赦されざる行為ですが、聖書において「交わりの生け贄」と呼ばれ、神に感謝や誓願を立てたりする行動に「献肉」があります。その意味でも七海にとって神様から貰った「プレゼント」である「禄斗」への行動は行き過ぎているとは言い切れないでしょう。また、禄には天から与えられた幸いの意味があります。
【以下結末までの考察】
※括弧は存在定義を区別する為使用。
20歳頃、七海は学校で出会い[恋人になった人物]を亡くし鬱病を罹患します。悲しみに暮れていると『寄生生物』に出会います。『寄生生物』は、純粋に七海を見て可哀想と思います。『寄生生物』が七海の脳内を覗くと[恋人であろう人物]を見つけ、七海の記憶の通りその人物の姿になります。そこで初めて『寄生生物』は七海から「禄斗」と名付けられます。
物語は進み、彼らは幸せな日々を送りますが「禄斗」は七海が自分に何かを隠していることを確信します。
12/22[禄斗]の誕生日とされる日、七海とのデート中「禄斗」は『同種』と名乗る「変異体」の人食を目の当たりにします。そこで語られたのは、「禄斗」が人間でないこと、寄生体の手を借りて人間を食べる『寄生生物』だということ。パニックになる「禄斗」を見付けて七海は家に連れ帰ります。帰宅すると「禄斗」から『寄生生物』の実態について「変異種」から説明されたことを話します。全てを七海に打ち明けていないようなシーンですが、私一個人の目線では、尺の問題で割愛されているように感じます。『寄生生物』の実態を七海は全て聞いたことでしょう。
隠し事の真実を知った「禄斗」は七海の重ねた罪から自責の念に駆られ拒食します。そして七海への懺悔の後『生まれ変わって人間になりたい』『俺を終わらせて』と涙を流しながら言います。この言葉の裏には『寄生先を変え別の生き物として生まれ変わる』2人の終わりを孕んでいます。これは「禄斗」から七海への決別の言葉でもあります。七海はこの言葉の意味を理解しています。(解放するのか?俺の手から)「禄斗」を解放するには七海の存在が邪魔です。寄生体を失い『寄生生物』は自由を手にするからです。最期の言葉で「禄斗」は「なんで俺と一緒にいてくれたの?…ごめんね、ごめんね七海…」と謝るんです。元々拾われた生命であると七海は思うからこそ「俺の生きる理由になってくれてありがとう。ふふ、なんで謝るの?」と返すわけです。「禄斗」が純粋な個体だからこそ、七海は喜んで逝けました。また拒食は個体として(もう人食できない)と認識し肉を吐き出すが『寄生生物』としては違います。一種の生命維持警告にも捉えられます。生存本能が作動すると寄生体を変えようとする習性が備わっているのでしょうか。
更に[亡くなった恋人]から言われた「幼馴染だったら良かったのに」と「禄斗」から言われた「誰よりも早くお前と出会って俺だけのものにしたい」で2人の言動が重なることも七海の決心を固める材料になっています。七海は[失った恋人]のことも「禄斗」のことも愛していたのです。だから「呪いをかけ合った」=神に背く=ずっと一緒=七海が「禄斗」の生を願うこと+「禄斗」が生まれ変わり七海に再会したいと願うこと。記憶の塗り替えでなく曇らせるの表記にも着目します。更に冒頭「6と名付けて愛している」が「禄と名付けて愛した」の変化も確認されたい。皮肉なことに同じ「足りない」人間だと思っていた「禄斗」は死の概念がなく、まさに神のような存在だったと知るのです。
結果、自殺で七海という宿主(寄生体)を失った途端「禄斗」は元の『寄生生物』に戻り、新たな寄生先を探して彷徨います。ラストのアリの巣の情景は、雪の降る12/25キリストの誕生日と定められた日。根拠は、作中描写の無い人物や「変異体」が上がります。あれは「禄斗」だった『寄生生物』の辿った軌跡ではなく、アリの巣が世界の縮図≒地球であり巣の人々の情景一つひとつに別の『寄生生物』が関わっていることを暗示しています。その為、作中に出てきた数々の事件の真相は、数多の『寄生生物』や寄生体が個々に起こしたものとなります。
こうして、ブランコの少年を寄生体に選んだ『寄生生物』は[少年にとっての誰か]として公園に降り立つエンド。以前の記憶があるのかは証明できません。時刻は午前5時少し前。スカイツリーを中心とした朝焼けが美しく東京を照らしています。積もらなかった雪が憎らしく、あのホワイトクリスマスは跡形も無いです。だが、七海と「禄斗」の間には……確かに「愛」がありました。
【以下感想】
本当にあくまで一個人の妄想。先生にはお礼を言うばかり。説明し過ぎないシンプル故に様々な見解がある、そんな余白を感じる作品。電子特典無の媒体購入で齟齬があるかも?七海の意識が無くなる今際の際、一体「禄斗」はどれほどの葛藤をし『寄生生物』に戻ったのかと思い涙が。それだけにラストの見開は願いと残酷さが。アリの巣と時計の時刻に私は転生説を棄却しなければならなくなった。
凄い世界が広がっていました。。。‼
そっか・・・6→7に続くのは「8」
無限に広がる末広がりの数字の「8」∞…!
広い世界には七海のように淡々と完璧な仮面の下で必死にもがきながら生き抜いてる人も多くいるでしょうし、もしかしたら禄斗のような”人ならぬ者”も居ないとは限らないかも知れない。。。
そしてそれは今、自分が生きてる現実的な世界の中に潜む、人の形をしながら心を失くしただ寄生しているような「人種」かも知れない。。。それを人に依っては”普通の人間らしくない”と言うかも知れないけれど誰かにとっては掛け替えのない存在なのかも知れない・・・
心に隙間の無い人の方が多くはないはず
そんな時に自分の隙間を埋めてくれるような相手が現れたら・・・?
縋ってしまいたくなるのも人の情だろうな、って思うのです
そんな現代社会の闇を彼ら2人をメタファー的に据えたメッセージ性も感じました
そう思うと、七海的には最後の最期までその隙間には禄斗が共に居た訳だから寂しくはなかったのかな?
どうなんだろう・・・
ここの解釈は人それぞれかな?とは思うのですが、私的には禄斗は七海が引き寄せたと思っているので、そういう意味では七海の願望は叶えられたのかな、と思いたい
逆に禄斗は終わりの無いずっと続く不完全な世界を生き続けていくのかな、と思うと苦しいな。。。
途中で出くわした禄斗の仲間?彼らの存在がとても気になります
何かのこれもメタファー的なメッセージを含んでいたのでしょうか?
先生がこの作品の中に潜めたものが闇なのか、それとも希望なのか、はたまた愛なのか・・・まだまだ読み方次第で見えて来るものは「無限」に広がりそうな1冊でした
ホラーアンソロの「東京戦慄奇譚」で読んでいたのですが、消化不良というか、もっとふたりのことを知りたい!読みたい!と思っていたので連載になったのを知り、単行本になるのを楽しみにしていました。
でもやっぱり難しかったです。伏線がとても多くて複雑で、これは1度読んだくらいでは自分の中で消化できない物語でした。
簡単に「メリバです。ホラー系です。残酷に人を殺めるシーンなどがあります。読む人を選びます」とは伝えられますが、物語をきちんと理解して語るのは難しいです。
これはネタバレしてから読んだ方が分かりやすいと思いますが、自分で気づいてハッとして欲しい気持ちがすごくあります。読んだ人それぞれの感想や解釈があるので、ぜひ自分が読み終わった後に他の人のレビューも読んでみるのをおすすめします。
同棲している幼馴染みの禄斗と七海。もしかして七海は宇宙人なのかもしれないと禄斗が思うところから物語は始まります。
!この先からネタバレ!
人肉を食すために、弱っている人間の寂しい心のすき間を埋めてその人の求める相手に擬態する人間ではない者。自らの体液を与えることによって相手の記憶も自分の記憶も改ざんしていきます。
でもなぜか禄斗は他より弱く純粋のようです。禄斗をコントロールするというよりも七海にコントロールされています。禄斗の食事のために人を殺めていく七海。七海だけを求めて無邪気に残酷になる禄斗。
幸せなふたりも描かれています。楽しいデートもいちゃいちゃのエッチも。当たり前のカップルの幸福のそのそばに仄暗い謎や残酷なシーンも描かれていきます。
いつも手を繋ぐのはほのぼのラブラブではなく、禄斗が勝手に誰かを殺したり何かを知ったりしてしまわないように。共存してふたりだけで生きていきます。
実は、禄斗は七海が高校時代に愛して失った恋人のコピーでした。皆に愛されていた完璧な恋人とは違い、七海が望んだ通りの不完全な恋人。ずっと一緒にはいられないと分かっているのに人を殺め、禄斗に嘘を吐いてふたりの世界を守ろうとします。
でも自分の正体を知ってしまった禄斗は苦しみ、自分が人間のまま死にたい、生まれ変わった七海と出会いたいと望みます。
そして互いに呪いをかけ一緒に生まれ変わることにし、クリスマスイブ七海は禄斗と一緒に屋上から飛び降ります。
クリスマスの朝に見つかった遺体はひとつだけ。ミサンガが左腕にあるので亡くなったのは七海のようだけど、洋服も違いますし雪が降った様子もありません。この亡くなった人は違う世界観の七海なのか、それとも別人なのか。
その後、生まれ変わりや時代の変化が描かれます。そして、ブランコに小学生ぐらいの男の子の前に裸の人間ではない者が現れます。それは後世の七海なのか。結局ふたりはどちらも人間にはなれないのか。
それとも気がつかないうちに漫画の中のふたりは別の世界のふたりだったのか。
上手く言葉にまとめられず、まだわからないことばかりです。だからまた読み返さなくてはいけません。
キリスト教には輪廻転生の思想はありません。七海はカトリック教徒のようでしたが、完璧じゃないことによって親から追放されたけれど自ら「禄(神からの贈り物)」と名付けた禄斗と永遠に人生を繰り返すのかなと思ったら、これぞホラーだなと怖かったです。なぜならキリスト教にとって死は、神のもとに召され天国で過ごす安息であるから。
6は「不完全」でありながらも「思いやり」「母性」の意味があり、7は「完全」であり「世界」であります。タイトルの「6と7」だけでも設定について考えるとまたまだたくさん語れそうですよね。
元はアンソロジー「東京戦慄奇譚」の1編としての読み切りが、その後続いて1冊となって…という作品。
だからテイストはホラーっぽい。そしてSFっぽくもある。
というのも、一緒に暮らす恋人が人間ではない、というお話。
視点は禄斗。
幼馴染で恋人の七海の様子がおかしい…
…と始まるんだけど、実は禄斗の方が…という物語が始まります。
アンソロ掲載部分の第1話では、禄斗がどうやって生きているのかだけが提示されて宙ぶらりんだったけど、2話以降禄斗の「食料」は七海が調達している様子が明かされて、いよいよホラー味が増してきます。
禄斗は明るくてワンコで、でも嫉妬してる時は殺気が凄くて、そんなところも怖い。
そして、読んでいくうちにクリスチャンらしい七海がここまでしてしまうのは正に禄斗への愛であり、禄斗にそばにいて欲しいんだという心が伝わってきて、段々哀しみの色が見えてくる。
禄斗が自分の真実を知り七海がある決意をする展開は、本当にこれしか無いの?と思いながら読みました。
5話の解釈は…
禄斗は七海と同じようには死なず、またさまよって新しく「寂しい子」の前に現れた…そんな風に読みました。
途中で出てきた同族とは違って、「禄斗だった個体」はただ寂しい人を笑顔にしたい、そんな存在なのかな。
ラストに向かって、怖さよりもただ哀しさが漂って…「萌」で。
今年は話題作を読む!と毎年宣言しつつ我が道を行ってしまうのですが、◯度目の正直で話題作もどんどん読む年にしよう...ということでコチラ!
XのTLが『6と7』で溢れていたので、早速拝読しました!
話には聞いていましたが、ホラー系でした。
黄昏か闇かは微妙なところです。
ホラーでありつつ、ふたりの間には幸せがちゃんと存在していて、だからこそ終盤の切なさが際立って、読後は何とも形容し難い気持ちになりました。
解釈が分かれる系?でして、個人的に作品の考察があまり得意ではないので読後は「え?え???え?????」でした。
誰か〜〜〜(他力本願)
闇の腐女子歓喜な作品なので、我こそはと思う方は手に取ってみてほしいです。
↓↓↓ここから下はネタバレしまくりますのでお気をつけください。
七海の方が宇宙人なのかな(正しくは寄生生物です)と思っていたので、禄斗が人間じゃない側でびっくり。
あの口移ししてるのは例のお肉...ですよね?……え?七海もすごいな....(衝撃)
それともお肉じゃないんだろうか、サーモン?いやでも七海のお皿の上にサーモンはないと思うしやっぱり例のお肉…だと思う。(何回か見返した)
読み進めているうちに、6と7にはそういう意味があったんだなとタイトルと名前の意味を理解しました。
ていうか七海……七海が禄斗の為に一線超えすぎていて。
禄斗も何者か分からない怖さがあるけど七海も怖い。どタイプだけど怖い。
いくら記憶を曇らせられたって、いくら好きな人のためだからって、人殺しできる人は少ないと思うのだけど、宿主はみんなこうやってご飯を与えてあげてるってことですよね......どうしてそんなことができるんだろう...宿主全員病んでるということなのか…一度大切な人を失った経験があるから二度と失わないために手段は問わないくらい必死ってことなのか...。
すごく好みのお話で面白かったのだけど、正直なことを言うと最後がよく分からない...。
これは死んでしまったのは人間の七海だけということですよね...?
でも服(?)が違う...服が違うと思って考えていたけど、シートを被せられているのか?(理解力...)
で、あの裸の黒髪の子は姿を作りかえた禄斗ということ?
ブランコに乗ったマフラーの子は?赤の他人?七海の生まれ変わり???
分からない...好きなんだけど分からない...。
個人的には、あの裸の黒髪の子は姿を作りかえた禄斗で、ブランコに乗ったマフラーの子は赤の他人だと思うのだけど…。
本編だけでは私はこんな感じに汲み取りきれなかったんですが、シーモア特典を見てあぁやっぱりそうだったんだと理解できたこともありました。
私みたいに思った方がいらしたら、見てみられるとスッキリできるかもしれません。
メリバ作品に該当すると思うんですが、最後のブランコに乗ったマフラーの子と裸の黒髪の子が2人の生まれ変わりなのか、片方は赤の他人で片方は禄斗なのか、はたまた2人とも赤の他人なのかで読み終えて残る感情が変わってくると思うんです。
その辺がもう少し分かりやすかったら神作品となっていたかもしれないので、惜しいなぁと思いました。
話が変わりますが、私も魚が好きというわけではないけど水族館の雰囲気が好きであの場にいると落ち着くタイプなので、七海の気持ちがよく分かります。
お仲間さんで嬉しかった。
作中で出会った褐色肌の子達のエピソードでスピンオフが描けそうだなと思ったんですが、(そしてそこで最後の子達のことも触れてもらえたら...とか思うんですが)これで終わりなのかな?
もし続きが出たら買います!
シーモア→白抜き
私史上かなり衝撃的なアンソロとして心を一瞬で鷲掴まれた「東京戦慄奇譚」に収録されていた、大好きなヌイス先生のお話しの「その後」が描かれて完成された1冊!
あのお話しの「その後」が読めるとは、、、Σ(゚Д゚)‼
と、楽しみな気持ちと怖いような、、、分かり易い言葉で言ってしまえば「怖いもの見たさ」マンマンで1冊になるのをお待ちしておりました~!!!
尚、圧倒的に読者を選びます!
先ず絶対に光属性の読者さまには向きません(>ω<)
逆に読後に後引く光と真逆な感じのお話しがお好きな方には出会えたら刺さるタイプの作風なのかも知れません
BLのLOVEとしては、、、
求め合うより与え合う、切り開いていくよりは埋めていく、、、そんな「2人だけの世界」を感じる愛でした
相手を見ていながらも、相手を通して自己救済をしているような…少しの痛みがずっと伴うような、そんな切なさを感じる2人の秘密を抱えた日々の終着を見届けてみて下さい
そして!私は今回ストーリー傾向としてはじっくり読むには得意な方の内容ではなかったと言えば実は無いのですが、、、
それでも神評価した理由がありまして…( ・ิω・ิ)‼
そこを是非、レビューで残したいと思います
それは、、、お話し運びの上手さがバツグンだった事!
特に”テレビ”を通して読ませて行く上手さ!!
もぉこれには流石だ…!!!!!と、更に先生の漫画が大好きになりました!
始まりの1コマ目から
「ナニカあるかも… (。゚ω゚)⁈」
「ナニが起こるんだろう…( º言º)」
と思わせる始まりの1コマが効いています!!
この先の不穏さを感じさせる情報なハズなのに、どこか幼児向け番組のようなPOPなキャラクターが伝える自然界の残酷さをサラッと読者にインプットさせます(しかも数字を使って遊び心とブラックユーモアの間の絶妙なネタを効かせてるのが、、、この作品タイトルとも相まって巧いんだよなぁ~~~。。。マジで天才‼)
そこから始まり、お話しの中の要所要所で生活に紛れたテレビの存在を通してお話しのサポートをしてくれるんですよね。。。
「読ませる力」がまさに熟練者のそれでしかない!!!
これぞ神業、プロの技⸜⸜٩( 'ω' )و //
これを体験しちゃったら、、、☆は満点付けちゃう訳ですよね、どうしたって、、、‼
そう、、、終盤の演出さえも、、、
テレビで始まりテレビで終わる、、、
その伝える雰囲気の温度差も内容のエグさも尋常じゃない。。。
凄かったです、、、ホント、、、‼
でも、くれぐれも地雷持ちの方などは十分に、ホント十分に注意してくださいね
私は苦手なタイプですが、お話しの特性から考えて読めたのでそこまでダメージは残りませんでした…あくまでも””そこまでは””です‼
そしてヌイス先生の読ませる上手さに惹き込まれた所が多分にありました(`・ω・´)ゞ
修正|カタチ分からないタイプの白抜き(シーモア)
ヤンデレものが大好きで読み漁ってる時に出会ったのが凡乃ヌイス先生の作品でした。『愛してるから嵌めさせて』『好きピ過激派リアコ勢! ヤンデレBLアンソロジー』が大好きで、こちらの『6と7』も電子コミックで単話で購入して読んでました。
コミックも出たので購入!!
幼馴染みの禄斗と七海…。恋人同士になり同棲をするが、七海がどことなく隠し事をしている気がして禄斗は不安になるが‥七海が隠している事実とは!?そして禄斗とは一体何者なのか!?
読んでいて得体の知れないゾワゾワ感となんとなくラストの展開が予想できる段階になると読んでいて切なくて
哀しくて、もどかしくなりました。
禄斗が何者でも七海は愛していて
禄斗に救われたから七海は生きてこれた
最後の終わり方は色々な解釈が出来そうです。
引っ掻き修正で、エロもありますが
ホラー、グロ要素のが強烈に印象に残りました。
良い意味で、後味の悪さが癖になる作品です。
ダークBLですねえ
これ、闇の腐女子には相当癖にぶっささるのではないでしょうか。
当方夜明けの腐女子故、わかりやすい(穏やかな)ハッピーエンドを好むところがあるのでこの評価にさせてもらいました。
好き嫌いは別れるかもしれませんが、クオリティが高い作品であることに変わりありません。
最初の、受けと攻めのどっちが人間じゃないのか問題にはまんまと騙されましたw
(なんなら受けと攻めがどっちなのかもw)
カニバ表現なんかもあって、抵抗あるページもありつつ、続きが気になって一気に読み終えてしまいました…。
七海が本当にあいしていたのは■■(禄のモデル)じゃないかとか考え始めるとすごく切なくて、でも自分だけを求める可哀想な生き物ってことも混みで七海は好きになったのかなとか色々と考えさせられるお話でした。
自分たちは長くは一緒にいられないっていう予感がしてるのに、この不完全な生き物を愛さずにはいられない、長く一緒にいるには殺人を犯し続けることになる、そんな矛盾を抱えた二人が「終わり」がくるまでは一緒にいるって決めたことに二人の強固な愛を感じます…。
一緒に死んでも死ななかったみたいだけど…。
ラストは解釈が難しかったけど生まれ変わった後の二人かと思いましたがどうでしょう…
シーモア特典の書き下ろしページが飛び降りた後の補足をしてくれていてすごくいいですね。
二人の周り、1,2,3,4,5 禄 七 になってるのね。
てぺとる!で大好きになったヌイス先生。
今回はダークという事で…何でも大丈夫な私なので、とても楽しみにしていました。
主食が「人」なのか…こりゃ大変…。
なるほど、警官を警戒していたのはその為だったのですね。
読み始めは、2人のどちらがヤバいのかしら…と考えながらでした。
結果的には2人とも…という感じでしょうか。
2人で一緒に身を投げましたが、発見されたのは1人。
2人とも輪廻転生したと思って良いのかな?
(そもそも、寿命とかいう類の生物なのか??)
それとも宿主乗り換えながら、七海の生まれ変わりを探しているのかな?
最後は、裸で幼い姿との出会い…結局、何度輪廻転生しても2人は人間同士に生まれ変わる事は出来ないのかな?
と、色々とぐるぐる考えましたが…永遠に人間同士では巡り逢えないと思うととても哀しい2人です。
久々のドメリバ作品ありがとうごさいます。最近、メリバにはまっておりまして読みたい欲求があふれすぎてありがとうございますいや、なんか続きがある感じの終わり方だったのでめちゃくちゃ気になって仕方がありません。いや、あってほしいですよ!!だって、2人が自殺??して、もう一回来世で会う?みたいなラストシーンだったので、しかも再会した姿が子供。また、そこからスタートするのかなぁと思いました。メリバだけどぜったいに続きがある感じの終わり方だった。
単話配信で1話を読んだときの衝撃は忘れられません。
序盤からじわじわと怖い雰囲気を放ちつつ、七海を危うい物体?として禄斗に語らせつつ、しかし本当にやばかったのは……!?という大展開。締め方もゾワッとくる形で、癖にぶっ刺さりまくり。1話でこんなにも魅せてくるヌイス先生、すごすぎる……天才やん……!!!と震え上がりました。
どんでん返し大好き、シリアス大好き、メリバ大好き、の私には最初から最後まで余すところなく最&高でした。物語のラスト、私ひとりでは解ききれない謎が提示されていたので、自分でも考えつつ、他の読者さんの解釈も読んでみたいなと思っています。
ヌイス先生は、作品ごとに全く違う毛色のものを描かれています。ほんとにすごいです。多種多様なシチュエーションを鮮やかに描いていく先生の手腕にもぜひ注目して頂きたいです……!!!!
6と7、本当に最高でした!ありがとうございました!
去年気になるアンソロがあったんですが 紙ででないかな~って 欲しいのをグッっと堪えたんです
そしたらまさかの単品売り なんとなくタイトル気になって覗いてみてよかった
電子単話の関連作品登録のありがたさ 痛み入ります? これ使い方あってる?
アンソロに掲載された25ページの続きがこんな最後になるとは
正直1話だけでは目の前にいるそれが何なのか不明なまま ただ自分に足りないものを埋めるように共にあるのをみせただけで このあとから綴られるものがどうしようもない共依存で締め括られてて
かなりヤバめの話が読みたい方おらんかね~!今ならもれなくおすすめできる ムネハリッ
あッ! 中立ばかりの自分の好みもわからない頭の悪い方のあたしがおすすめしても意味ないのか そりゃ残念 ってw
あの 恋人として過ごす禄斗と七海のほのぼのしさやコミカルさはずっとあるんです 読んでいる部分に
なのに 不完全なものが完全を求めるんじゃなく不完全だからこそ繕い続ける哀れさが その空気に交じるように漂ってるんですよ 常に
お陰でどこか不安で 昏昏というか陰陰としてると言うか 早い話 どこか気持ちが悪い!←え
敬虔な信仰者である親との絶縁
完全であって唯一自分を慈しんでくれた恋人との死別
大好きな恋人に覚える違和感と 不完全な自分に与えられた不完全なギフトに覚える優越
言いたいッ! が口が避けても言ってはいけないッ!
でも 彼らが何者なのか説明しなきゃ語れない 与える愛と拒む愛
七海が恋人の名前を思い出せない理由に込められた 浸食
んんんん おもしろいッ!
禄斗の嫉妬に執着 これって自分を維持するためのものなのか 七海を想ってなのか
中盤から出される甘い部分に油断するととんでもない爆弾が仕掛けられているのでグロに耐性が無いかたはご注意ください
首が飛び 手首足首転がる 血しぶきブッシャーーーッ!大歓迎なあたしでは物足りなさはあったけど みていて気分のいいものではないのでね
コソッと言っちゃうと カニバがアルの うふふ
戦慄ってのはなかったけど ふたりが選んだ結末に不毛な恋をみたような
後味は決してよろしくないんだけど 七海の思い出を盗み作られた禄斗が人間でありたいと願ったところがこの救いようもない共依存の中で何よりの救いだったカな
はじめましての作家さまで 最後の再会とafter storyにわかり辛さを感じてしまったんですが
読みすぎた恋愛では味わえないせつなさとか 生きるために生かす異常さは存分にいただけたので 余は満足じゃ? ←まとめらんなかったんならダマレ!
やーー…
ラストシーン、何度も何度も読み返してしまいました。
凡乃ヌイス先生の、攻めに攻めた一冊だー…!
ダークで、ホラーで、幼馴染で共依存。SF的要素もあり。
(一部グロいシーンもありますので、苦手な方、ご注意ください)
ヌイス先生の新作、背筋のゾクっとする恐怖がありながら、
切なさに胸締め付けられるホラーBLでした。
幼馴染で恋人で、同居している二人(禄斗×七海)。
しかし、禄斗(攻)はずっと、七海(受)が何かを隠している、
という違和感を拭いきれない。
そしてその”違和感”の正体が分かる決定的な出来事が起こりー
と続きます。(超ざっくりです;)
タイトルの「6」と「7」、最初は単に禄斗(攻)× 七海(受)の名前から
とったのかな、と思っていたのですが。
読み進めて(&ちょこっと調べて)、なるほど…
キリスト教カトリックの中で、「7」は”完成”を意味し(”7つの基本的な徳”から)、
「6」はそれに一つ足りない=”不完全”を表し、
あまり良い数字とはされないとのこと。
作中の七海(宗教2世)の独白によって明らかになる真実に
このタイトルの意味するところが重なって、背筋が凍りついてしまうー…
物語序盤、七海が警官を見かけてサッとマスクをつけたり、
セックスの最中に彼がやたらと”ナカ”に欲しがる理由。
そしてワンコ系の禄斗がセックスの時に見せるSっ気ある姿。
描かれる二人の日常の中に、怪しさと物語のヒントを仄めかせるパーツが
散らばっていて、不穏な未来を予感させます。
禁忌を犯した二人に、どうしたって”明るい未来”は見えないのだけれど、
どうかずっと一緒にいられるようにならないものか、、、と願いながら読んでーー
(行き着く先はぜひ見ていただきたい。。)
水族館デートや、屋上での花火、
不器用な禄斗が手作りしお揃いでつけたミサンガ…
二人の日常の、そんなささやかで一瞬の幸せと
胸の痛みを噛み締めるラストでした。
先生の「てぺとる!」や「愛してるから嵌めさせて」などが大好きなのですが、
お笑い・コミカルなものからドロドロとした闇の作品まで、
本当に幅の広さをお持ちの先生だなあ…とあらためて感じさせられる一冊でした。
すごいわ。。(語彙力;)
「萌」とはちょっと違うかもしれないのですが、
物語世界に没入し、圧倒されたこと。
そして忘れ難い一冊になったという点で、「神」評価とさせていただきました。
★修正について(紙本):
tnにトーン+ぐしゃぐしゃ線+先っぽに白短冊数本
形はしっかり分かります
結合部ア○ルに白線
発売日楽しみにしていました。
雑誌の連載を追っていたのですが、途中から読み始めていて最初の方は初見でした。
まず導入部分でネタ明かしはされていて。
初めて雑誌で読んだ時に作画が好きだったのと雑誌の特集がホラーとかで惹かれて、雑誌を購入したのですが、そのまま続きが気になり購読続けました。たまに読みたくなりなす。怖いもの、バッドエンド系が。
そしてわかっていても、でも途中切なくて、一瞬のデートの幸せさとか、二人だけの箱庭で楽しい部分が生き生き描かれていて嬉しいけれど、他は暗部が多くてその分の対比が切ない。ラストがどのように閉められるのかが気になっていたのですが、本誌の時も何回も読み返したけれど、単行本になって一度にまた読みたいと思っていました。やはり印象は変わらず。表現の仕方も好きでした。
また読めて良かったです。最後はいつもどういう事なんだろう、といろんなパターンを想像してしまい、自分の中でぐるぐる考えてしまう。でも自分で二人を考える事、考えられる余白があることがまた楽しいです。本当に切なくて、良いお話でした。