ないまぜな熱情

naimazena netsujou

ないまぜな熱情
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×212
  • 萌11
  • 中立6
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
9
得点
142
評価数
46
平均
3.3 / 5
神率
23.9%
著者
沖田有帆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
オーバーラップ
レーベル
リキューレコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784824009630

あらすじ

ひとつ屋根の下、知ってしまった蜜の味。

「顔の良い男に抱かれたい」
誰にも言えない欲望を抱える高校生・伊織(いおり)。
最近の悩みは、最も好みの顔である義弟・絢人(あやと)で妄想してオナってしまうこと。
いつ頃からか自分に冷たい態度をとる絢人相手なのに、すれ違う匂い、つたう汗、体格差に、向けられる冷たい視線にさえ感じてしまう始末。
「早く離れないと」そう決意した矢先、自分の部屋に男を連れ込み、抱いている絢人を盗み見てしまい――?
「顔の良い男に抱かれたいんだもんね、オニーチャン?」
オスの顔をした義弟に迫られ、開いてしまう禁断の扉。
家庭内でこじれていく、積年の執着と欲望に隠れた愛の形――。
注目の新星・沖田有帆が描く義兄弟・双執着ラブ――!

表題作ないまぜな熱情

高校1年生、義弟
高校2年生、義兄

同時収録作品ないまぜな熱情

高校1年生

同時収録作品ないまぜな熱情

高校2年生、タトゥーショップバイト
タトゥーショップバイト

同時収録作品ないまぜな熱情

伊織のクラスメイト
高校2年生

同時収録作品ないまぜな熱情

高校3年生
高校3年生

その他の収録作品

  • 描き下ろし「わがままな熱情」

レビュー投稿数9

伊織の中の矛盾が大きすぎて…

高校生義兄弟

幼少期に拾われて養子になった弟(綾人)と顔のいい男に抱かれたい兄(伊織)


紙本を購入


義兄弟といったら、親の再婚連れ子同士のイメージが強かったのだけど、この作品はそうではなく。
幼少期(小学生くらい?)に伊織が公園で綾人を見つけて弟にしたがり、両親が施設から綾人を引き取って養子にしたらしい。
現代ものにしてはなかなかチャレンジングな設定。


序盤の、伊織が自分を嫌っている弟に欲情してひとりでするシーンとか、綾人のただならぬ執着が見える隠しカメラのシーンはワクワクして良かった。
綾人がセフレと称して存外丁寧に伊織を抱くのも良かった。


でも、中盤の回想を読むとちょっと印象は変わってくる。
一番衝撃だったのは、過去に綾人が伊織に対して「好きだ付き合って欲しい」と告白している事実。そして伊織が「それは家族愛だ」と断っている事実。
えぇ~~…その過去をふまえて今の伊織を見るとすごく白々しいと思ってしまう…
一度は「好きだ」とまっすぐ伝えてきた相手によくもあんな……

弟が変わった理由を気付かぬふり、告白のことも忘れたふり(か、本当に忘れたか)していたということだろうけど、それにしたってなぁ…と思ってしまう。


綾人のために「家族」で居たいというのと、綾人に対して欲情し抱かれたいと思うことと、伊織の中の矛盾が大きすぎて…この矛盾の上にさらに葛藤を乗せられても外野である読者はポカンとするしかない。


結局綾人の望みに添うかたちで決着がついたけど、じゃあ、この数年間ってなんだったのかな……?というか、序盤のやりとりって要らなかったんじゃないかな……?と遠い目をしてしまった。

もともと他人なのだし、背徳感も薄いので自由に恋愛したらいいと思う。
ただ、そもそも恋愛目的で拾ったという見方もできるので、その点だけは倫理的にまずいと思う。この観点だと片棒担がされた親はかわいそう。


横恋慕当て馬の佐竹くんも、伊織の魔性に当てられて悪役になってかわいそうだった。


綾人と伊織の関係を否定するつもりはないけど、せいぜい閉じた世界で他人に迷惑をかけないようにしてほしいな…と思う。

1

やや物足りなかった

義兄弟のタブーBL。
血の繋がらない美形の弟攻め x いつの日からか自我を押し殺し流されやすくなったメンクイな兄受け。

義兄弟ですが、お互い連れ子というわけではなく、ある時期に訳あって弟が一家に加わったという設定です。

密かに兄に執着する弟の行動や言動から、序盤はかなり期待して読み進めたのですが、どこかいまいち説得力に欠けるというか、全体的にストーリーの作り込みに物足りなさを感じました。

作画に関しては、前作までと比べて、背景等の描き込みが少なめだったかなぁと思います。
その点でも物足りなさがあったかも?

沖田先生の過去作品は好きですし、たまたま合わなかっただけだと思いますが。。。
今作は、何度でも読み返したい!と思えるほどではありませんでした。

2

いまいちスッキリしない

何と言うか、最初の方は執着系で拗らせてんだなぁーもっとやれー!な気分で読み進めていたんですけど
途中から受けのせいで攻めの人生が狂って、それが原因で攻めがそうなって...ってのが分かってから受けに対して苦手意識が出てしまい後味が悪いと言うかなんというか...上手く言えないんですけど...
ハッピーエンドではあるんですがあまりスッキリしない状態で読み終わりました。

攻めと他の男とのえちシーンもあるので、主人公カプ達の絡みだけを見たい人は気をつけてください。

1

沖田先生の義兄弟BLは、、、///?!!

顔がいい男が好きなDKの伊織。

義弟の顔が好みで、こっそりその顔でアレコレえちな妄想して、ひとりえちなことをしていたりする。
そんな義弟とは不仲で、もう何年も避けられている。

が、ある日。
鍵のつく伊織の部屋で、義弟が自分と同じ名前である「イオリ」と呼ぶ男と致しているところを発見する。
これがきっかけで、流されて義弟とセ○レになってしまった伊織だったが、実はとても嬉しくて、、ら



まず、お表紙が大優勝!!
背徳好きとしては、ヨダレが出ます。


細かい設定として、義弟はもともと母親に捨てられ、施設へ。施設では顔が良すぎていじめられ、胸にアザまで作られるなど(現在、そこにはタトゥーが)ひどい仕打ちを受けていたが、伊織に拾われ、家族として迎えられます。


で、幼き頃の義弟は伊織にすっっごく懐くのですが、そういう生い立ちのせいで、伊織の前で家族がほしいなんて洩らしてしまったからこそ、後に伊織は色々悩んで義弟と疎遠になってしまったわけで、、、


他の方がレビューでご指摘されていたことも、もちろん気にならなかったわけじゃないのですが、GPSだとか監視カメラだとか、そういったことを受けにしてしまう危険系執着攻め様は大好物でしたので、その事実が判明した瞬間、わ”ー! わ”ー!! と、その場で側転したくなった(実際はできないですが!)ほど興奮したまりあげはでした。

めっっちゃ受けのことを好きで見守ってて。
受けに振り回されても尚、冷たい態度取ってるフリして大好きムーブメントを裏でかましてる一途攻め(ある意味狂気的愛と紙一重)、いいですよねえ!!(朗らかに、ここへ宣言してみる)


とりあえず義兄弟BL好きな方は、細かいこと考えず、まずはタイトルにもある、自分のなかの腐の熱情で読んでみてはいかがでしょうか♪ニッコリ




0

同居系義兄弟モノに求める「背徳感」への私の不埒な欲望が、、、(>︿<。)‼

ちょっと好みの分かれる作品な気がします
それこそ私の感情が「ないまぜ」状態w

幼い時にネグレクトなのかな…母親に置き去りにされた絢人を公園で見つけた伊織
その顔の良さに一瞬で一緒に居たい、この(顔の良い)弟が欲しい!と思う伊織
まるでペットをおねだりするかのようなテンションで両親に絢人を家に迎える事を懇願する伊織(※施設の環境も良くなかった、という背景もあるので軽いテンションだけではないという事も描かれてます)

結局絢人は川上家に引き取られ、大事に育てられるので良かったと言えば良かったとは思うけれど。。。

まぁこの家庭の成り立ちに少々強引さが窺えるかなぁ~とは思ってしまう…
なので完全に「義兄弟の複雑で歪んだ感情が育つまでとその後」を楽しむ為だけに焦点を絞って読んだ方が色んな煩わしい感情を持たないで楽しめる気がしました( ・ิω・ิ)

2人の歪んだ劣情を含めた執着愛は表現されているし、そのエッセンスをすごく感じます
義兄弟モノならではの背徳感も忍ばされてるのが分かります
更に幼少期の頃から一緒に居るからこその描写もあって、そこが感情の転機になってるのもこの2人ならではのエピソードになってると思います

この辺がエロい!こういうの好き!と思う反面だいぶ刷り込み感のある感情表現にも見えます
ここも好みが分かれそうかな~?って思う所かも知れない

私は正直、義でもガチでも兄弟モノが好きなので歪みもインプリンティングもドンと来い!!なタイプなのですが、、、
好きこそ故の「そこまで見せるならもっと見せてくれーーー‼」という感情が生まれる描かれ方だったかなぁ。。。というのが今回評価を悩んだ所でした

少し主観強めな乱暴な見方だとは思いますが、商業ではタブーを描く作品には限界があるんだな…って思った所がありました
きっとこの作品で私が「そこまで見せるならもっと…」って思った部分はこの「忍ばされた背徳感」にあったんだと思います

背徳感はやっちゃダメ、超えてはダメ、、、という葛藤があってこそその禁忌を犯すゾクゾク感が背徳行為に繋がり倒錯的な感情を刺激されるのが、多分私の背徳感を楽しむ際の癖なんですよね、きっと…

そこを基準に考えると、、、
この川上兄弟は「兄弟が故」という超えてはならない一線を感じにくい
それよりもアノ日拒絶された/した事への執着/後悔、、、という感情の方が先にあるように感じる
なので「拗らせ執着両片思いのやり直し~兄弟編~」という見方をすればすごくハマるんだと思います
キャラとしては絢人も伊織もその要望を満たすに足る強さがあるとは思いますし♡

でも、、、人目(両親も!)を忍んで至る所でシテる(ヤリまくってる‼)描写や絢人の「性の目覚め」の描写まで描いてくれちゃうものだから、、、(>ω<)!!!!!
すんごい❝そこんトコロ詳しく~~~~ッ!!!❞って思っちゃう訳ですよ、、、不埒な願望癖を持ってる私としてはщ(゚д゚щ)カモーン

なのに、、、そこがダイジェスト的に流れて行ってしまう、、、
その時のこの兄弟の感情が見えない、分かり難い(ㆀ˘・з・˘)
「流されてる」という自覚はあるけれど「止められない」理由も「止めない」理由も分かりづらい
止まった時間を取り戻したいだけなのか、時計の針を進めたいのか、、、
はたまたカラダと顔にハマってるだけなのか、、、
2人の気持ちが読み切れない私、、、悔しい。゚(゚´Д`゚)゚。

なので絶対美味しい食事だって分かってるのにそれを上手く消化出来ないようなもどかしさをずっと抱えて読みおわちゃった感が残るのです
言うなればグルメリポートが下手な自称グルメ好きの読み方って感じですかね?

このシェフのこの料理なら絶対美味しいし今回の○○風にはこんな隠し味があるんですよ~!!
っていうのが分かっている状態で、うん確かに美味しい!というのは分かる、、、けどその隠し味が結果効いてるのかどうかが分からない…なんなら見つけてすらいないのかも知れない、、、(¯―¯٥)という感覚になってしまう。。。

多分美味しい和食は間違いないけど江戸前と京風での味の違いがあったのかな、、、と。。。勝手に江戸前だと思っていたものが京風で割とアッサリしていたような、、、逆を言えば出汁がしっかり効いてる分”そのエッセンスが欲しかった!!”っていう人には丁~~~度イイ!!んだと思います

あくまでも、、、私の読み方としては今回は求めていたものを摂取し切れなかったな、、、という事での評価です
萌えなかった訳ではありません
だけど萌え切れなかった事での燻りはあったので、、、今回はそんな気持ちを含めた評価です<(_ _)>

好きな作家さまですし続刊を楽しみにしてる作品も勿論あります♡
なので今後も変わらず応援させていただきたいと思っております(o→ܫ←o)‼

修正|白抜き、ライトセーバー、発光、、、総じてすごい好きじゃない修正です(DMM)

3

積年の想いと歪んだ執着

盗聴器仕掛けたり、セフレを"イオリ"と呼びながらセックスしたり、ノーとは言えない状況でセフレ関係を迫ったり、学校や家のあちこちでやたらめったらセックスしまくる攻め。
わぉーー…なかなかのアブノーマル。ちょっと怖さも感じますが、義兄である伊織に並々ならぬ執着を感じるダークさがクセになる義兄弟BLです。

他の人とシているセックスを見せられて以後。苛烈な欲情を絢人から毎日ぶつけられる伊織。一見すると、絢人の闇さが目立ちますが、その行動の裏にあるものは意外と純粋な想いからきています。
ただただ絢人に振り回されているように見える2人の関係も、見方を変えればそうとも言えない……つまり。伊織の方が実は伊織を振り回している…いや、ずっと振り回してきたように思えるからです。
"顔が良い人が好き"という伊織の真意も、一見するとルッキズム的なイケメン好きかと思わせるトコとかもそう。無自覚に絢人から目を逸らす伊織の拗れた感情が、"ないまぜな熱情"を自分にも絢人にも抱かせることになったといえるでしょう。

絢人の謎行動はある意味無言の訴えです。ある日を境にガラッと態度が変わったことも、盗聴行為やセックス強要も何もかもです。
伊織の思っていることを何でも見抜く絢人にしてみれば、伊織の誤魔化しなど通用しません。それは絢人がずっと伊織のことを見てきたからで、彼のしている破天荒な行動の裏にあるものが後半にかけて見えてくると、この物語の奥深さが垣間見えてくると思います。

2

歪だけど純粋

施設出の義弟の絢斗×拾った義兄の伊織

伊織は理想の顔を持った義弟を性的な目で見てしまいソロプレイのおかずにしてしまう日々に悩み、『顔のイイ男に抱かれたいだけ』と進学で上京し男を見つけようと考えていた。
そんな中、帰宅すると自分の部屋で絢斗がセフレ♂︎とヤッてるとこを目撃。
それが切っ掛けとなり、家を出ていこうとする絢斗と引き止める伊織。
なら伊織がセフレになってくれるのか?という流れで、身体から始まる歪な執着ストーリーです。
絢斗の執着もセフレが居る理由も、根本は伊織への重すぎる純愛からなるもの。
書き下ろしでラブラブな2人が見られるものの、伊織に付けた盗聴器が活用されたりと、甘さの中にやはり少し歪さを残したままで二度美味しいです。

⬇地雷避け⬇
攻にセフレが居て、受が目撃する。
受がクラスメイトに襲われる(指挿入まで)

3

義兄弟、執着…好きな要素ばかりだけど

沖田有帆先生の作品がとても好きです。(特に「PUNKS△TRIANGLE」や「先輩、ナカ見せて」)

今回の新刊もとても楽しみにしていて、まずは電子で読んで、紙本の方も揃えよう!と思っていました。

義兄弟(弟×兄)に、執着・不憫攻め!
(※攻めにはセフレがいて、行為に及んでいるシーンもありますので地雷の方はご注意を…)

好きな要素がぎゅぎゅっと詰まってるはずなんですが、今回の作品はちょっと、
自分のストライクゾーンにズドン!とは来なかったかも。。
ページ数はたっぷり(243P)なんですが、サラッと読み終えてしまいました。

うーーん…なんと言えばいいのか、、
切なさ漂うお話なんですが、その切なさの波に気持ちが乗り切れなかった感が。

絢人(攻め)側の気持ちと行為に100%共感しきれなかったのかなあ。

伊織に執着してるんだろうな、というのはうっすら分かるし
冷たいと思えた行動が実は思いやりだった、というのも後々明かされたりして(ブロッコリーのお話とか)、そこが刺さればきっとかなりグッと来たかなと思うのですが。

序盤の冷たい態度(これも納得できる理由はある)が自分的になかなかのインパクトで、
後半のデレな部分・愛と執着が明らかにされていく部分にうまく付いて行けなかった気がします。。

それと、自分を好きになるよう仕向けてきた伊織が、いざ絢人から告白されて
断ってしまった過去というのも、そりゃないよー…という気持ちになってしまいました。

そのすれ違いがあってこそ、色々乗り越えて結ばれた…!と最後に喜べる…という
キーとなる出来事だと思うんですが、ここもなんだか引っかかってしまった。

あとは当て馬・川上くんの存在もちょっと宙ぶらりんだったような。。
無防備に「筋肉すごーい」と川上の腕を触ってる伊織にもちょっと「おいっ」となりました。

エッチは、いろんな場所でいろんな体位で致していてえちえちです。

ただ自分が一番求めているのはそこではなかったからなあ…と、
読後の今モヤモヤしています。

決して面白くないわけじゃない。切なさ・感動要素もある。
でも、いまいち自分には刺さらず、萌えきれなかった。。

ということで、悩んだ上の「星3つ」です。

沖田先生のその他の作品の中に大好きな作品が沢山あるので、
そちらを読み返し、癒しと萌えをたっぷり感じたいと思います…!

7

恋愛感情と兄弟感情の境界線が切ない!

絢人×伊織


義兄弟の危う禁断の関係が、
ただのエロいと背徳に終わらず、

意外にも深く複雑な恋愛感情と兄弟感情の境界線が切ない!
お互いへの執着と依存に覆われていくドロドロ度MAXで、
不器用ですれ違い続けて、関係がこじれていくほど、
2人の感情に引き込まれて、心にズシンとくる!


高校生の伊織が、養子である美形義弟の絢人がタイプで、
同じ家に優しい両親がいるものの、
絢人の無愛想さに振り回され続ける毎日。

次第に露わになる絢人の独占欲!や、
無表情の裏に秘めた最大の想い!が圧巻!

伊織がそんな絢人に迫られて、
理屈で拒否すべきなのに欲望に従ってしまい、
2人はセフレ関係に・・・
学校でも家でも、すごいエッチが繰り広げられる!

その関係の中で、
必死に兄弟のふりをしながら、
感度のいい体に隠した気持ちを抱える伊織の姿が健気すぎていじらしい!
鋭く伊織を追い求める眼差しと意図が掴めない顔で、
伊織の本心を攻め立てる絢人の冷徹な態度にゾクっと身震いしてしまう!

読み進むと、明らかになる2人の過去。
血の繋がりを渇望する絢人のために、
絢人の気持ちに応えることができなかった伊織の戸惑いや、
幼い頃に築いた絆が、
成長するにつれて変化していく伊織の絢人への弟以上の感情も見どころで、
個人的に一番突き刺さったのは、
絢人以上に重い伊織の執着!
まだ無邪気だった絢人を自分のことを好きにさせていたという凄絶さに圧倒!

本当の親に捨てられた絢人、
裏に潜む苦しみと孤独・・・ズキズキと痛くなる。
伊織に冷たい態度を取ったりするという余裕に見せかけながらも、
迫って、逃げて、拗ねて・・・
実は伊織への感情がどうすればいいのかわからなくて混乱している様子が苦しい。
伊織に気づいてほしいという健気さがまたたまらない!

次第に主導権が伊織に移って、
エロキュンっぷりが存分に発揮していく進行も見事!

当て馬との展開がチョロい!でも面白い!

2人の義兄弟に対する恋心への葛藤が鮮烈でグッとくる!
逃げるような振る舞うや、
体だけの関係で心が通わないという焦れったさにハラハラしつつも、
お互いがそれ以上に必要な存在だと気づく瞬間は本当に胸キュン!

愛に渇く絢人を包み込み、ただひたすら彼を好きという伊織の愛情が、
兄弟としての絆が深い分、恋愛に進むことの難しさを乗り越えて、
諦めかけた恋が、ほのぼのとした形で萌えていくのが最高で、
禁断でありながらも幸せを感じさせる作品でした!

2

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