“完璧”な孤高の皇帝×身代わり花嫁の秘めた熱情 中華ロマンBL開幕!

后と河 1

kisaki to kawa

后と河 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神179
  • 萌×232
  • 萌16
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
31
得点
1073
評価数
232
平均
4.6 / 5
神率
77.2%
著者
山中ヒコ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784796416900

あらすじ

「あなただけが、この願いをわかってくれた」

洪水が繰り返し襲う時代。その度に命を落とす人々を見て心を痛め、河工事を必死に上奏し続けた王佳。しかし、周囲からは理解されず、「変わり者の若様」と噂されていた。

ある日、王佳は皇帝から「妃」として召し上げられることに。それは、王佳の上奏書を目にした皇帝が、身分差を超えて彼と語り合うための計画だった。納得した王佳は妹の名を借りて入内するが、形だけの関係と思っていたのに、夜伽まで求められ……!?

やっと手に入れたから、もう離してはやれない――。不器用なほど一途に、必死に願いを叶えようとする二人の壮大なラブストーリー!

表題作后と河 1

皇帝
皇帝の妃(妹の身代わり)

その他の収録作品

  • 初夜に寄せて(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数31

No Title

初めての作家先生でしたが、とんでもなく面白かったです。もう続きが気になって気になって仕方ない!2巻すぐに読みたいと思います。

ここまでは王佳と皇帝に大きな進展はないのですが、王佳の心情は少しずつ変化が見られ、二人の出会いや皇帝の辛い過去が明らかになっています。これだけ丁寧にゆっくりと描かれているので、読む側としては感情が揺さぶられまくりです。皇帝の一途なところ…というより執着めいたところ!は最高だし、王佳の「人の気持ちがわからない」と悩むところも健気さに拍車をかけて良い感じです。

物語も二人の恋模様だけでなく、治水というテーマがありますので深いんですよね。とにかく2巻を読みたいと思います!

1

治水は気になる


 治水に興味を持つ受けと皇帝の攻めの話。古代中国風な世界観(あとがきにて攻めの父のモデルが光武帝とのこと)。
 受けは治水の知識を買われて文官として採用され、同時に妹の身代わりとして後宮に入ります。その理由は、治水事業の必要性を感じていた皇帝が受けから治水の知識を得るため、ということになっていますが、攻めと受けはその前にも一度会っていて、皇太子時代に川から身投げした攻めを受けが助けたことで、攻めは受けのことをずっと探していて、恋愛的な意味でも執着していた、というのが真相でした。そのため、「行為の証拠を宦官が確かめるから」という建前で、夜の相手もさせます。
 翌日に受けが尻を痛がっているシーンがあるのでてっきり最後までしたのかと思っていたら、二巻を読んで初めてまだ指しか挿れていなかったということを知りました。だとしたら、宦官に確かめさせるためにどんな証拠を残そうとしたのかが謎です。

 皇太子が夜に皇宮を抜け出し、川に身投げしたのを受けが助けたのも、皇宮の警備どうなってるの?と思いましたし、当時なら明かりもなく真っ暗闇の中、川に落ちた人を助けるなんて普通の人間には到底無理な話に思えました。
 治水工事のリーダーの青年が字が読めず、受けが本人に「字が読めぬのですか?」と尋ねたため、部下たちが「非礼ですぞ」と受けを責め、「私は人の気持ちがわからぬ」と受けが落ち込みますが、さすがに国の大事業をトップとして任される人間が字が読めないなんてことはありえないように思いますし、過去の文献を元に方針を話し合っているのだから、リーダーが字が読めず内容を理解していないのなら、それを確認することは当然ではないかと思いました。

 皇帝である攻めの妃嬪が全く出てこないのも気になります。
 そんな感じで、ぼかしたりはしょったりしている部分やストーリー都合も多いので、話が面白くてのめり込む、というよりも、細部が気になりながら読み進めた感じでした。治水が上手くいくかが気になるので、そこがわかるまでは追いかけようと思います。

0

ストーリーが面白い

ヒコ先生の作品だけあって、やっぱりストーリーが面白いです!受けの王佳は鈍感ながらも素直で、その一方で攻めの陛下が無表情ながら王佳を大切に(執着)している点も最高です。
王佳は治水以外には興味がなく、1巻では妹の身代わりとして入内して夜伽まで済ませますが、それ以降は大きな進展はありません。ですが、人と関わる中で少しずつ陛下に対する気持ちが変わってきているのが感じられます。
気持ちが変わっていく過程を丁寧に描いた作品が好きなので、これからの展開がとても楽しみです。

2

今後の二人の関係性の変化が楽しみです

治水をベースとした架空王朝ものということで拝読しました。
皇帝のヴィジュアル、一途なキャラクターが良いです。
彼の想いは秘められつつも熱量が高く、またあまり自覚の芽生えていない王佳との関係性の今後の変化に期待しかありません。
しかもこれで王佳よりも年下だという話。年下かつ受けよりも圧倒的に位の高い攻め。素晴らしいです。

普段から中華耽美小説を嗜む身としては、今作の人名のふりがなに揺らぎがあるのが意図的なものなのか、それとも特に意味はなくそうなっているのか、どちらだろうと常々考えながら読んでおりました。

美花には「めいふぁ」と中国語普通話のピンインをひらがなにしたようなルビが振ってあるのですが、王康には「おうこう」と日本語音読みのルビが振ってあります。
また、小梅に至っては「こうめ」と日本語訓読みのルビとなっております。
名前の読み方でキャラクターの性質などをあらわすために、意図的にふりがな表記を統一していないのでしょうか。

また、王佳の台詞内で「ルート」という単語が発せられる箇所にも目が行きました。
時代背景、また世界観的に、英語由来の単語が出てくると違和感を感じてしまうようにも思います。
しかしながら、これもあえて横文字言葉を使うことでインパクトを与える狙いがあったのかもしれません。

中華の世界観を楽しむというよりは、そのテイストを帯びたファンタジーとして、架空世界であることを理解しながら読むと楽しむことができそうだと感じました。

0

勝手な想像はいらなかった、おもしろい!

初作家様です!
すごい作家様だと教えていただいてはいました。
しかしこちらの作品、タイトルと表紙と帯で私も
「あ〜ハイハイ、代理男子嫁パティーンな」と手に取らず。
そんな過去の自分の勝手な想像をぶん殴りたくなるくらい面白かったです。

試し読みで主人公の王佳が洪水を起こす河に心血を注いでいることがわかり惹かれました。
皇帝の龍楊との初夜で意表を突かれ
「あれ..王佳ってオモロイ子?」と気づき
その天然に乗っかる龍楊も意外。
お決まりの濡れ場なく、そこも良かったです。
テーマはとても興味深く、ユーモアも随所に散りばめられています。
面白いお話が大好きなのでツボにハマりました。
(王佳の指名手配の似顔絵に爆笑これでよく見つかったね?)
クールな龍楊の激重愛に気づいた時にはもう夢中。
過去に王佳が助け、さりげなく諭すシーンは胸に迫りました。
気持ち全てに裏付けがあり、汲み取ることができます。
そして周りの人物みんな良い人⋯!
后が男であることに反感を持つ人物も
迫る当て馬も出てこないです(一巻時点)
すべての「ありがち設定」予想を裏切られました。
安心して2人の行く末と、河のことに集中して読めるの素敵すぎます..。
電子単話も追っかけ始めました。
続編楽しみで明日も生きていけます!

2

期待が膨らむ幕開け。

巻数表記が「1」だから3巻以上は続くのかと思ってもう少し待とうと思っていたけど、結局読んでしまいました。でも読んで悔いなし。じっくり時間をかけて待つのも楽しみと思える出だしでした。

妹の代わりに嫁ぐとか、実は過去に接点が、という展開はBLとしては目新しくはないものの、そんなことは枝葉に過ぎず。
皇帝一族のことや治水のことといった土台がすごくしっかり作り込まれているから、普通に漫画として読み応えがあって1冊があっという間でした。
名前の付いている脇役もたくさん出てくるけど、それぞれの個性とか関係性とかが分かりやすくて、混乱せずに読めるのはさすがです。私は今のところ王悟がお気にいり。
治水の部分はちょっと難しそうだけど、話し言葉は現代風でサラッと読めるし、ムダなところで嫌な人間が出てこないし、全体的に柔らかくてほのぼのした雰囲気。
小梅ちゃんが真単や端正に結構ずけずけものを言っちゃうなんて、リアリティーはないけど好き。彼女だけ名前が何故か訓読みなのも。
子パンダまで出してきて……まんまと癒されてしまう。
陛下が腹違いの弟殿下と仲良しなのも、ほろっときてしまいました。末の弟君のエピソードはとても重いので、これぐらいのバランスが好みです。

恋愛面はまだまだ序章という感じ。王佳が空気読めないキャラのうえ、陛下もなかなかに不器用なお方。でも、不器用だけど、重荷も負っているけど、器の大きさも感じられる人で、これから期待大です。

2

じれったい・・・!中華BL

ラブも治水工事?もなかなか進みません・・・!
とにかく焦ったい。

皇帝は河川の工事をさせたくて王桂を召し入れたのだと思っていたけど、もっとぜんぜん個人的な欲望だったのか・・・。ただ皇帝にはほかに后がいる様子もない(毎日王桂のところに通ってくる)ので、このままだと王家途絶えちゃうのでは・・・?そこは弟の子どもとかがいるからいいのか?

個人的には一緒に河をグイグイっとしていくスペシャリストこ王悟(漢字あってる?)が気になっている。色黒イケメンで優しい。王桂は今の所皇帝にラブというわけではないので(やることはやっているが)これならラブがどんな感じに進んでいくのか、または進まないのかが楽しみです。続きが気になります。

1

スパダリ攻めに溺愛され、導かれる純真な河川マニア

イキガミとドナーに感動し、本作品は作者様買いです。まだ1巻ですが、
治水工事に情熱を注ぐ受けの王佳と、攻めの皇帝陛下龍楊との
ストーリー。
難しい話かと思いましたが、すんなりと読み進めることができます。

受けの王佳は、とにかく河川のことしか頭になく、陛下や仲間の気持ちが読めず、コミュニケーション下手で、対人関係に難あり。
でも洪水が起こらないようにしたいという野望をしっかりともち、一生懸命真面目に努力してきた人。

一方の攻め龍楊は、スパダリ。
上司を怒らせて仕事をクビになった王佳をずっと見守ってきた龍楊は、人との関わり方を王佳に説いていく。
年下だけど、今まで辛いことも1人で乗り越えてきた龍楊から、教えてもらうことが多く、やがてそれは龍揚への尊敬の気持ちに代わり、惹かれていく。

実は龍揚は前に王佳に命を救われていたこと、そして長いこと王佳を思い続けていたことが後半で明かされる。
ずっと王佳のことを遠くから見守ってきたなんて。大事に大事に見守って、ようやく手に入れつつある。
寝ている王佳を見守る陛下の眼差しの温かいこと。愛を感じます。

素直で純粋な王佳が、スパダリ龍楊に言いくるめられている姿が可愛すぎて。
これから進む2人の恋愛が楽しみすぎます。

3

治水工事も見届けたい

 山中ヒコ先生の可憐なタッチで中華王朝ものが読めて嬉しいです。性別を偽っての後宮入りはBL界隈でたびたび見られる導入ですが、濡れ場の比重が大きくなりがちなところ、こちらの作品ではあくまで治水工事のために迎え入れたという名目が崩されることはなく、皆の洪水対策への熱心さもなかなか見応えがありました。龍楊が計画的に王佳を迎えたことはやはり想像通りでしたが、1巻では王佳の心を恋愛的な意味では捉えきれておらず、まだまだこれからといった印象。過去の出会いを明かさずにどこまで王佳の心に入り込めるか、2巻に期待したいですね。2人が初めて出会った時の王佳がいきいきしていて魅力的だったので、龍楊に対し再びそんな大らかな態度をとれる日が来るといいなと思います。

3

自分的初めてが全部ハマった…!!やったー!

中華BLも増してや後宮が舞台!そして山中ヒコ先生も実は初めて・・・!
イメージとして壮大なテーマで深い愛を描き上げる先生という印象が強く、腰を据えて読んだほうがいい先生なのでは?と身構える印象が強かったです

じっくり読み込める時に読みたいなーってずっと頭の片隅と電子サイトのカートに存在し続けておりました

そんな先生の新刊が長らく&徐々に徐々にレビューランキングに上がって来ていて、気になり過ぎたのでレビューを拝見したらどれもこれもワクワクするような内容ばかりで…!!
そして案外身構えずとも読めそうなのでは?と感じたので読んでみる事に!

なるほど(*´▽`*)‼
これは良い!!

お話しの軸がしっかりしていて浮ついていない
確かに腰を据えて読みたいけれども決して敷居の高さは感じない
中華も後宮もビギナーな私でも何も難しくなく読める!
多少キャラのお名前は耳馴染みがなかったりしましたがこれもきっとシリーズで読んで行けば慣れていきそうです

山中先生の繊細で儚さを感じながらも同時に意思を以て訴えかけてくるような作画も、非常に美しく目に優しく脳と心を潤してくれました

お仕事も後宮ロマンスもこれから!って感じがとても楽しみな1巻でした

今回は私のように何かに躊躇してまだ読めていない方や、もしかして同じような点でどうしようかな?って方がいたら是非おすすめしたいな、と思い内容には触れずにネタバレなしレビューにしてみました
内容が気になる方はどうぞ、先に上がってる素敵なレビューをご参照下さい

尚、あらすじを読んで「妃として」という所で例えば女装や女性描写が気になった方には心配ないのではないでしょうか???とお伝えしたいです
厳密には女装なんだとは思うのですが、この時代や背景に余程精通していなければ「妃として」の姿に過度な女装っぽさは感じられなかった気がします(私が不慣れだからでしょうか、、、?)
また1巻では恋愛や色事として攻め受け以外の女性の影は感じませんでした

私はこの作品を手に取ってみてとっても良かった!と思っています
続き、楽しみです(*'▽')

9

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