孤独が怖いから誰かを愛したフリしてる

liar[ライアー] 下

liar

liar[ライアー] 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神44
  • 萌×215
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

67

レビュー数
13
得点
294
評価数
65
平均
4.6 / 5
神率
67.7%
著者
千代崎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics iHertZシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813033905

あらすじ

「俺は圭兄を兄とは思ってない」

成長とともに春は圭を兄と認めなくなった。
あからさまに無視するようになっていた、なのに
夜になると同じベッドに入って、セックスする。
春に抱かれていると気づいてからもお互い普段通り過ごした。
ずっと、何も言わなかったくせに。十年、会いにも来なかったくせに。
今さら、キスして「俺を選んでよ」と言われても──…

弟×兄、完結。

表題作liar[ライアー] 下

五十嵐春、俳優(棗千春)、圭の義弟、26歳
五十嵐圭、広告代理店営業、睡眠障害、28歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし7P
  • カバー下:知ってても知らなくてもよい設定1P/漫画(作者の睡眠障害について)1P

レビュー投稿数13

評価は悩む所ですが……(>_<)…‼

上下巻を通して読むとやっぱり未回収事案というか、勝手に私が上巻で嗅ぎ取ってしまった数々の気になるアレコレへの疑問が残ってしまった…
私の読解力が低いのか、逆に深読みし過ぎたのか…
この辺の消化不良感が残ったなぁ~というのが読後の感想で半分を占めました

もう半分は当然ですが、2人の物語を最後まで見届け切れた事への満足感です!満足感、ちゃんとあるんですよね♪
モヤッと消化不良があるにも関わらず満足も出来る…!不思議ゃ…
なので悩みに悩みはしたのですが今回は「萌え2」評価にしました

正直消化不良個所の数から考えたら「萌え」でも甘い評価位なんですがそれを別腹として考えてもいいかな?って思えてしまえる位には何だかこの2人を応援したくなってしまう魅力はありました

多分私は積年の想いが実ったりする感じが好きなんだと思います
いっぱい遠回りしても収まるべきところに収まる!みたいな流れに安心するのかな?と思っています

あとは初見の作家様でしたが濡れ場の描写が好みだったのもプラスしましたw
上下巻で心が伴っていく上での濡れ場を見れるのはすっごく見応えもあってとっても満足でした!!
修正が良かったのもだいぶプラス評価です★

消化不良個所はこの際なのでいくつか書きたいと思います
以下ネタバレですのでご注意を…
上の方が上巻で気になった所で下の方が下巻で気になった所

春はなんで最初仕事の依頼を断ったの?
そんで意趣返ししたきっかけは何だったの?瑠璃子との結婚???
って事は結婚の話がなかったらずっと再会しなかったのかな…?

瑠璃子と圭が初めて春のお家に泊まった時に瑠璃子がコンビニ行った描写あったけどアレは浮気相手のお部屋に行ったの?

圭の両親、特に母親の回想シーンが結構あったけどトラウマっぽい過去な割にあんまり深追いなしだったのはなんでだ…?結構壮絶な感じだったけど…

小学校高学年で「圭」呼びになったのに再会時は「圭にい」だったけど「圭」と「圭にい」の呼び方で春の心境の違いを示してるの?どうゆう事?それとも意味ないの?良く呼び方が変わってて混乱しました

回想シーンで秋と春が言い合いしてたところで春の発言に秋が驚いたようなセリフを言ってるけど春は何を言ったの???
秋はどの辺まで理解してるんだろう?

2人の事、家族には言わなかったのかな?
ここまで見たかったなーーー

と……実は結構あるんですよねw消化不良が……

それでもちびっ子時代の春の物おじしない感じとか圭の事が大好きなんだなって分かる数々の可愛さに萌えまくったのでたくさん加点しちゃいます♡

そして春だけが頑張るんじゃなくて、遅かったけど圭もちゃんと頑張る所を見せてくれたので、やっぱり満足できました

気になる作家様と出会えた作品となりました!
読んで良かったです!!

0

ちょっとしっくりこないところもあるけれど、溺愛執着攻めはやはりいい!

(こちらは下巻のみのレビューです)

上巻で婚約者の浮気現場を見させられて…の続きから。

上巻は、受け視点で垣間見られる攻めの春の強い執着がとてもいい!と思ったんですが…。
下巻は読みながら、ちょっとしっくりこない部分が多かった気がします。

例えば高校時代、春は家で女子とセッして、それを圭が見てしまう。受けへの想いを拗らせて女子を抱くのはよくあるシチュですが、夜に圭を抱いてるのに、なんでそれする?と思っちゃいました。(そりゃ圭も嫌になるよ、トホホ…)

春はどうしても圭を手に入れたくてがんばるけど、圭は婚約者との結婚にこだわり、春を強く拒絶する。でも体を求められると、簡単に抱かれてしまうのが、ちょっとチョロいって感じる。
ただ濡れ場の描写は、上巻に続きすごくエッチで見応えあります。電子なのにR18のごとき緩い修正なので、おお!となります。

春がいったん身を引こうとしたのも、ちょっと唐突に感じました。あんなにしつこかったのに、急に諦めちゃった感が…。
でも瑠璃子に涙しながら「大事な兄なんです」って頭下げるシーンは、美しくて感動的でした。

春の長年の圭への執着はすごくよかったです。小さい頃から圭を「家族じゃない」、兄じゃないって言うのも、好きな人だから兄として見たくないってことなんだろうな、と思うと萌えます。でも圭は勘違いしちゃって切ない…(泣)

終盤に想いが通じ合ってからは、甘々な雰囲気がとてもいいですね〜。二人ともなんだか可愛くなってるし。両想いエッチも甘〜〜くて大変良きでした♡

最後、小さい頃から睡眠障害の圭に寄り添う春が健気で可愛くて、キューンとなりました。

書き下ろしも甘々エロエロで最高でした♪

ちょっとしっくりこない部分もあったのですが、お互いが長年拗らせていた想いが実ってよかったです。
重い溺愛執着攻めが大好きなので楽しんで読めました♪

(上巻レビューにも書きましたが、血がつながらないせいか、兄弟ものの背徳感は、私は全く感じませんでした。)

電子 細め少なめの白短冊修正(電子とは思えぬ緩ーい修正でエッロエロです!電子でここまで緩い修正は珍しいです!ありがたい!)

1

拗れてしまったその先

全然噛み合わないふたりがもどかしい。
居場所が欲しい圭と、家族として受け入れられない春。春にとっては好きな人だから到底受け入れられないんですよね。お互い曖昧にしてきたことでお互い傷ついて終わりが見えない。
正直もうダメなままなのかと思いました。
春が圭の婚約者にいった言葉が本当に切なかった。どんな気持ちであの言葉を言ったのだろうと…
最後の最後でもう涙が溢れました。
本当に胸が締め付けられました。
これ以上苦しまないでいてほしいと願うばかりです。あとこの先を読んでみたいです!

1

いつもそばに

ものすごく複雑な展開ではないけれど、結末へ向かう道のりは単純というわけでもないので
それぞれの気持ちを受け止め、そして紐解きながら読み進めた下巻でした。

浮気している婚約者を咎めることもなくそしてその心がそれほど乱れることもないまま、結婚を事務的にすすめようとする圭。
その様子から圭にとって結婚が愛の証ではないことが伝わってやるせない気持ちに。
親に捨てられたツラい記憶に縛られ、家族という存在や自分が帰る場所を求めた結果な"だけ"…。

春が指摘していたように、あのまま結婚していたら圭の心の傷は癒えないままだったでしょうね。
結果的には無理矢理にでも気付かせてくれた春に救われて、自分自身としっかり向き合えたのは良かったのかもしれません。
やり方はかなり強引だったけれども。

上巻ではミステリアスなように映っていた春も、彼の考えていることがわかってしまえばその印象は変わって。
思っていたよりずっと純粋な想いで圭を見ていたことに驚かされつつ、遠回りしたけれどふたりともが望んだ場所へ収まったことに感動すらしました。

ラストまでを知ったうえで読み返せば上巻の見え方も変わって、2周目も新鮮に楽しめそう。
魅せ方がすごく上手な兄弟BL、とっても面白かったです。

0

春への期待と義兄弟作品だからこそ期待する所…

上巻ですっかりちびっ子時代の春の強さに将来性を感じた私
明かされていく過去のすれ違いの始まりに少々解釈の違いを感じてしまいました…
大事過ぎて、好き過ぎて、だから拒否されるのが怖くて逃げてしまった過去…
ここの春の行動が……
あのマイペースで芯の強さを滲ませていた春らしくないというか…
それが思春期というもの!と言われてしまえばそれまでなのですが…
何となく勝手な私の春君像とは違ってたかな、と感じた所です
こう見えてしまうと始まりのあのお仕事の再会も少々穿って見てしまう
彼女の浮気迄突き詰める位の春の執着があるならば、お仕事のあの受け身な感じの再会になった理由は何だったのだろう?と腑に落ちない点が気になって来ます

たぶん私、ダメな所が1個見つかると連鎖的にマイナス面が見えて来ちゃうという若干ネガ体質なんですよね…

上巻で春の将来性にワクワクしてしまった分だけ期待値がいつも以上に上がってしまっていて肩入れしてしまったんでしょうね
すっごく挽回してくる成長した春とかも最高だしイイ男だな!偉いぞ!って思える所も勿論あったんですよ?分かってはいるんですけどね…
狭量な性格が恨めしい限りです

何となくこの惜しいなぁ~という個人的な感覚が払しょくされ切らずに終わってしまった所が神評価に出来なかった所です

そして、義兄弟もので折角上巻から家族も出してくれていたのだから最後はこの2人と家族との関係性まで描いて欲しかったな…という所も気掛かりな点として残りました

雰囲気や空気感を感じさせる作画の上手さやセリフ、構成の上手さには魅了されました!
次回作も楽しみにしています

1

優柔不断な義兄弟の恋の行方

上巻で提示されていたクエスチョンのアンサーをまとめてドバッと下巻で読ませてくれます。

義兄弟の仲は会って話す機会は増えても実際は何も変わっておらず、なかなか壁を乗り越えられません。壁を登る。壊して進む。はたまたUターンする。どれを選んでも間違いでは無いけど自分に正直に後悔しない選択を出来るか?
この悩み苦しんでいる様子を楽しめるかどうかがこの作品の評価に繋がるのかなぁと思いました。

圭が春の一挙手一投足で心を掻き乱されるのが私は面白かったです。春は下巻で急速に好感度上がりました。クールな見た目と違い健気で純情な良い子です。

家族とは何なのか、一般的な家庭をもつという事への憧れと現実の違い。扱っている内容が頭の働きがにぶくなってきた私にはちょっと難しい面もありましたが、とても興味深く楽しめました。

0

ただの義兄弟BLではない

千代崎先生作品は5月の『バカで弱くて無様でも』がお初で、圧倒的なストーリー展開に魅せられ、今回の新刊もワクワクしておりました。

ただ義兄弟モノは個人的にあまり刺さった経験がなく、そこは少し不安だったのですが、とても素敵な作品でした。

やはりストーリー展開が素晴らしく、一筋縄ではいかない関係性が上下巻でじっくり描かれていました。

回収もお見事でした。
『バカで〜』ほどの衝撃はありませんでしたが、読了した時のこの満足感が好きです。

あと、アニメイト特典のリーフレットの内容が面白かったです。

0

長兄にはなんと説明を?

ついたウソに人は何度でも繰り返しウソをつく とでも言いたいのか嘘つきだらけの中で弟の春だけが素直で真っ直ぐで自分本意で そこがいい具合に狂気にみえて面白かった上巻
家庭の都合がなかなか見えなくてちょっと立往生を強いられておりましたが

自分に嘘をつき続けることが1番ツラいってのがあって
それでも認めたくなくて自分を追いこんで 読んでいて痛々しさは増していくのにどっかが釈然としない ←日本語あってる?


そもそも春の幼稚さも悪いんだけど 大事にされたくて愛されたいのに「家族じゃない」の意味も考えず自己完結しちゃう圭のひ弱さ
ここが哀れなんだけどこう 優しさとか 人の気持ちを汲んでってのには見えなくて 女の狡さや厭らしさも同時に見せられてはいるんだけど なんだか中途半端だったせいか 薄くらい自己弁護と拒絶で隠す思いを曝け出したところで悲劇のヒロインになりきらなかった あたしの中で

互いの欲や執着は絶品だし 嫉妬も独占欲も絶望も旨味しかなかったんだが 圭が 圭がさぁぁ

お話的には面白く読んだんですが 結局安眠できる居場所を求めてさまよったけど10年かけて元サヤに出戻りましたってだけでよかったのかしら?と

昼メロなみのドロドロを期待したけどそれがなくて みんななんかしらで傷ついてはいるんだけど結局それって圭の空回りが引き起こしただけで んんん
正直 血の繋がらない兄弟の10年愛それでいい たぶんそんなお話だ と思わなきいけないくらいあたしには難しいお話だったんだな うん イマイチ何が言いたかったのかが拾えてないの ごめんなさい読解力なくて

いやでもこの義とはいっても 兄弟 ってところの背徳感を楽しむのにはよかったのかな
 

0

見事なタイトル回収。切なさに涙、涙。。

はあ……下巻も最高オブ最高でした。。昨日読後に呆けてしまい、今朝あらためてもう一度読了。
以下ネタバレ含んでいますので、未読の方はご注意ください;

どこまでも一途・執着なんだけど、頑なな兄のため気持ちに折り合いをつけようとし、ライバルに頭を下げられる攻め……最高じゃないか…!
「俺を選んでよ」手を伸ばす春の言葉が圭には届かない、手をとってもらえない切なさ・やるせなさ。
読みながら涙ぐんでしまいました( ; ; )

裏表紙側の帯の文言がですね、もう。。下巻を読む前からこの春のセリフが刺さって刺さって、そして本編の流れの中でこのセリフを見て、また涙。
”100人とセックスするより、1人の人と100回セックスしたいよ”

「liar」とは一体誰のことで、どんな嘘だったのか。
見事な回収に力一杯拍手を送りたいです。
今年読んだものの中でもとても印象深く、刺さりまくる作品でした。大好き…

義兄弟もの、切ない展開お好きな方にぜひぜひおすすめしたいです。

嘘からも、一人ぼっちの寂しさからも解放されて…春×圭に幸あれ〜!!と願わずにはいられません。

想いが通じ合ってからの「痛くない?大丈夫?」と気遣う優しいえちも、描き下ろしの、朝のちょっと意地悪えちもどちらも愛が溢れていてとんでもなく幸福感で満たされました✨

カバー下に千代崎先生のコメントなどがあり、なんと先生も不眠?というか夢遊病の症状をお持ちなんだ!とびっくり。圭兄のように、先生も安眠できるようになりますように…!

0

liarが誰なのか、真実が見えた瞬間爆泣きした下巻!!(最近涙腺弱い)

下巻読むのもったいないとか言いながら、結局続きが気になりすぎて読んでしまった、、、


さ、最高でした!!涙

一途に受けへ寄り添う義弟の攻め。

なにより大変胸を打ったのが、受けの妻となるはずだった相手から聞かされた、モーニングのときの攻めのエピソード。(act.10)

攻めも泣いてたけど、まりあげはもつられて泣いちゃいますよね。

で、そこでようやくタイトルのliarが誰なのか気付く受け。


そして、こんなにもずっと長い間頑なに攻めを拒否していた受けを、それでも好きだと広大なる海よりも広いお心で受け止めた攻めに、さらに涙でした。


攻めのLove忍耐力がすごかったし、愛そのものの力もすごかったです。


で、なにが言いたいかというと、好き嫌いが設定で別れそうではありますが、攻めの献身的な(夢遊病に関してなどとくに)激重愛が好きな方はぜひ読んでほしいなあと。


で、受けが結婚しようとしてた彼女も、本当は可哀想だったわけで、、、


もっと続き読みたい!
上・中・下巻だったらよかったのに!!
と、残るページ数が少なくなるにつれてそう思いましたが、おそらくこの作品はここで完結するまでの過程がドラマティックで面白かったので、これでfin.で良かったのだと思いました。

三人兄弟の兄様も良きキャラでしたねー!


いや、いつもだったら修正甘いtnkに興奮するんですけど、それ以上にお話が面白くて夢中で貪りました。


fakerも大好きでしたが、最近の千代崎先生の描かれるストーリーはとくに目が離せません。
次作も楽しみにしております!

1

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