夜明けの唄 5

yoake no uta

夜明けの唄 5
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神97
  • 萌×233
  • 萌16
  • 中立15
  • しゅみじゃない11

20

レビュー数
29
得点
680
評価数
172
平均
4.1 / 5
神率
56.4%
著者
ユノイチカ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
シリーズ
夜明けの唄
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784910526461

あらすじ

珠玉のボーイズ・ロマンス巨編
累計85万部突破!

「黒海だと言われたら
俺は斬るしかできない…」

黒海に乗っ取られた領主の妻・ニナから
衝撃の出自を知らされたアルト。
エルヴァへの愛情に偽りはないと
自らに言い聞かせるものの、
真実を告げることは出来ずにいた。

ときを同じくして、
島で貴族を狙った襲撃事件が発生。
警護に呼び出されたエルヴァがそこで目にしたのは、
8年前に死んだはずの覡であり、兄のように慕っていた
ミカイルの面影であった――。

忌まわしき過去が突きつけられる、
怒りと追憶の第5巻

<描き下ろし漫画12Pも収録!>

表題作夜明けの唄 5

アルトノウル、18歳、エルヴァの世話をする青年
エルヴァ、26歳、海の化け物と闘う巫子

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数29

そろそろ膠着状態から抜けてほしい……

面白いかつまらないかと問われたら……つまらなくはないけど、面白いとも言えない。限りなく「中立」っぽいけど、まだ続きを追いかけたい気持ちは消えないので、「萌」としました。
ちなみに、love要素が足りないから面白くないわけではありません。私は、この二人に関してはブロマンス寄りのほうが好みなので。

まず第一に、テンポが遅すぎると感じます。1巻から謎に謎を重ねてきて、3巻では文字通り世界をひっくり返す展開があって、ここから話が動いていくのかと思いきや……謎が解き明かされるどころかますます謎が増え、救いの糸口がみつかるどころかますます追い詰められ。
そして4巻までに描かれた分だけでも、覡様たちもエルヴァ個人ももう十二分に重い苦しみと哀しみを背負っているのに、この上さらに積み重ねる必要があったのか?と。
まあ、あるのでしょうね。わざわざ断り書きをつけてまで描いたからには。
ただ私個人はそこまでは求めてなかった。少なくとも、こんなにページ数を割いて長く深く作り込んでほしいものではなかったです。それよりももう次のフェーズに行ってほしい。

少し救われたのは、マニエリのお母さんのところ。
マニエリもここまでホントにしんどくて、それでも明るく振る舞ってみせるのが健気で切ないので、ほんの僅かでも救いがあるとほっとします。ジュノに何か隠してる風に見えたけど、とにかくもう悪い方には転がりませんように。
あと、新しい西の覡のところで押し掛け従者やってた彼が、しっかり覡様を守ろうと頑張ってるのも良かった。
主人公とその仲間以外は世の中全員クズだらけ、みたいな安直な描き方ってすごく苦手なので、こういう名も無きモブキャラがまっとうな良心を見せてくれると妙に嬉しいです。

1

辛い展開、、これからの光を信じて

2巻〜5巻まで一気読みしました。特に3巻以降は、息つく間もなかった。。

新刊5巻は、今までで一番ハードで辛い展開だった、、
表紙のあまあま度は皆無と言ってもいいかな…描き下ろしの、水の中で戯れる二人にかろうじて救われた感じがします。

とはいえ、ストーリーの重厚さは本当に本当にすごい(語彙力)。

エルヴァの辛すぎる過去、そして4巻で明かされたアルトの正体、これらが合わさって一体どうなっていくのか、、
6巻よ早くーーー!!この先を教えて!という気持ちです。

次の巻も波乱の予感しかしないけど、この5巻表紙のようなアルト×エルヴァの心からの幸せな笑顔が見られることを願います( ; ; )

1

辛くても覡の未来を見届けたい。

夜明けの唄5巻まで来ました。まだお話は続きますが、多分今回の巻が一番読むのが辛いんだろうな…と確信するくらいには悲惨な覡の歴史がありました。
暴力や犯される様な描写が苦手な人は気をつけてください。私もそういうのが苦手ですが、ストーリーを理解する為には必要不可欠なものだと思えば私は読まなければならないと、心して読みました。覡は本来戦闘の能力が高いのに、抵抗しないで他国の要人の慰みものになってしまっていたのは、領主と大巫女の責任が重いと思いました。歴代のその立場の人許せん!と思いながら読みました。
そして、他にもマニエリが母親に会いたいって隠れて母親を遠くから見に行っていた事や、ミカが黒海になってしまった1番の引き金になったのも母親からバケモノとしか見て貰えなかった事だったり。まだ母親が恋しい年頃の幼い心を持ったまま、大変な役割を果たさなければならなかった覡達を思うと、本当に可哀想だと思いました。
そして、エルヴァとミカの思い出も本当に可愛らしいもので、なんでずっと二人で兄弟の様に生きられなかったんだろうって。ミカの皆殺し計画は回避する為にこれから話が進んでいくと思いますが、とりあえず、貴族と大巫女様はどうなっても良いんじゃない?とか、ちょっと思ってしまっています…小声
エルヴァがミカを手にかける事は、レティがちゃんとやってはいけない事だと否定してくれたのは、良かった。レティはちゃんと人が何を感じながら行動しているかちゃんと見ているし、善悪の判断をきちんと出来る人が存在する安心感がこの先もこのお話は大丈夫だ!と、感じさせてくれました。レティは自分で行動したりはありませんが、ちゃんとそこで見ている事に意味があると思いました。
それにしても、黒海は人間をどんな風に取り込むのか?ミカのケースも出てきたし、アルトの謎もこれからなので、次巻を楽しみに待ちたいと思います!

4

明かされる過去

謎めいていたアルトの出生の秘密が遂に明かされた前巻。

黒海と対峙するエルヴァとの関係がどうなってしまうのか…?と
と気になっていたのですが、それどころではありませんでした…!

覡としてのエルヴァの先輩であり、唯一無二の親友だったミカイル。
けれど、黒海に身体を蝕まれ死んだはずの彼は蘇り、
島民たちを襲い始めたことでエルヴァは討伐を命じられてしまいます。

黒海と化してしまったかつての友を倒さなければならない苦しみと
もう二度と会えないと思っていた友と再会できた喜びの狭間で
葛藤するエルヴァ。

そんな親友との悲しい再会に加え、今巻では歴代の覡たちの残酷な記憶、
エルヴァの不幸な幼少期が明かされるなど、全体的に重苦しさが漂いました。
特にエルヴァがまだ領主の家に住んでいた子供時代は想像以上にヘビー。
まだ何も知らない子供が大人たちの私利私欲で傷つけられる様が辛かった…。
そんなこともあり、この5巻は評価が分かれそうだなぁと思っていたら
案の定賛否両論でした。

アルトとの関係においても自らの衝撃的な生い立ちを知ってしまい
エルヴァとのイチャ甘どころではないアルトと、親友が生き返ったと
思ったら殺戮の天使と化してしまってそれどころではないエルヴァと
いうことでラブは控えめです。
あんなにイチャ甘だった二人がもはや遠いよ…。

アルトの正体からもここからはさらにしんどい展開が予想され、
当分はイチャイチャはお預けかな、とちょっぴり寂しさも。

散りばめられていた謎も少しずつ明らかになってきて、
物語もいよいよクライマックスに向かい始めたところでしょうか?

この5巻でのラストではアルトがミカイルに捕まってしまい…。
やはりミカイルは倒されちゃうのかな?
ミカイル、そして、エルヴァにとっても救いのある結末であって欲しい!
そして、本筋であるアルトとエルヴァの物語も進展をお待ちしています♪

2

うーん…

子どもをレイプするとか最悪だし見るのしんどい…
直接の加害者以外の事情知る周りの大人が
こぞって隠蔽、どころか便宜はかってる展開が
地獄すぎてミカイルに島民含め全員コロして
ほしい
この巻に関しては2度と読まないと思う
シリーズは一応完結まで追いますけどね…

7

哀しい過去をどう乗り越えるのか

本シリーズは覡の墨痣を抑える力を持つ青年と
海の化け物と闘う南の覡のお話です。

亡くなったはず覡が生きていて島民に復讐し始める中
彼の過去と受様の過去が交錯して攻様が囚われるまでと
幕間的な短編を収録。

この島では髪が白く額に印の現れる花付となると
島を襲う黒海と呼ばれる化け物と戦う覡になりますが
覡は倒した黒海の穢れによる墨痣によって短命です。

しかしながら受様を慕う攻様はなぜか黒海に襲われず
墨痣を消す力まで持ち、受様を癒し続けたばかりか
墨痣が全身に広がっていた西の覡をも救います。

覡を救おうと動いた修道院の監査官によって
受様達は島が意図して閉ざされている事を知り
監査官と協力する事となりますが
貴族達が次々に襲撃される資源がおこります。

それは受様の親友で亡くなったとされた元覡の仕業で
彼は黒海によって過去の覡達の記憶を見る事となり
覡を利用し続けた島の貴族達に復讐するために
黒海に身体を差し出していたのです。
元覡は自由になるために
受様に一緒に復讐しようと誘うように手を伸べてきて
昔の彼を知る受様を混乱させますが

貴族を襲っているのが元覡らしいと知った島民たちは
覡達を襲撃してきて!?

覡をも癒す力をもつ攻様と化け物と戦い続ける受様の
「夜明けの唄」シリーズ最新巻である5巻目は

亡くなったと言われていた受様の友人だった元覡による
貴族が襲撃される事件が多発した事で
島内が不穏な空気に包まれるところから始まります。

元覡が黒海を取り込む事で知った覡の過去は
かなり悲痛で悲惨で彼が復讐を望むのは
当然と思わせるものがあります。

そして受様とともに復讐望んだ元覡は
受様にも同じモノを見せようとするのですが
読者は受様が領主館で受けていた非道をも
知る事となります。

今までもチラチラ見えていた事柄から
受様の過去があまりよくないのは想像できましたが
結果がっつり描かれていてキツイです。

攻様が黒海でもある事実が
希望となる道がどうやって示されるのかは
なかなか見えてこないので
攻様的にもかなり苦しい展開です。

ココからどう挽回していくのか
ハラハラだけでなくワクワクされてくれる展開を
期待したいですが2巻くらいですかね。

辛いだけでない未来を早く見せて下さい ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

2

やさしくないせかい

エルヴァ様命の大型ワンコ系従者のアルトノウル(アルト・攻め)と、クーデレな南の覡(かんなぎ)のエルヴァ(受け)のスペクタクルファンタジーBLの5巻です。既刊を読まないとさっぱりわからないと思います。ちなみに、もくじにも書いてありますが、子供への性的虐待描写や暴力があったり、ショッキングな描写があったりします。

将来的に通してみたら必要な巻になるのだと思うけど、単体で見るとなかなかハートフルボッコで、二人の進む道のりはこんなにもやさしくないものなのかと思わざるを得ない巻でした。

まず、私のなかで、最低なヤツが多すぎて誰が一番最低か決めあぐねてしまう事態になってしまいましたね。「一番最低」って「頭痛が痛い」みたいになってるけど、そうとしか言いようがないくらい、救えない人が多すぎましたね。正直、こんなビジョンを見せられたら、闇堕ちまったなしだな、と。
そんな中で、エルヴァにとってアルトがひとすじの光なのかもしれないけれど、アルトの真実を知ってしまったらどうなるんだろうという不安もぬぐえなくなりました。

そして、いよいよもって、黒海ってなんなのか?という謎が深くなりました。

ヘビーな内容の巻でしたが、アルトちゃんを愛でるエルヴァとか、巻末書き下ろしとか、ほんわか出来る所があって良かったなぁと思いました。

こんだけしんどい道のりを進んでいるのだから、アルトとエルヴァには幸せになってもらいたいな、と思います。

4

世界観の理解が深まる巻かな

夜明けはまだ遠いのかなーっていう5巻。辛いシーンは多いけど、今まで断片的だった情報がまとまっていて、世界観の理解が深まる感じでした。
でも逆に疑問も増えて、面白さよりなぜ?と思う気持ちが上回ってしまったかも。現代設定で一気にスケール感の萎みを感じ、一歩引いて読んでる気がします。
エルヴァの洗脳って解けたわけじゃなかったのかな。洗脳ありきで見ないと行動原理が謎なことが多いです。設定を考えればパラドックスに陥って、どこまで期待して良いのかな、と思ったり。
黒海は陸で姿を保てないのに、まだ海に入って斬り続けるの?個体数が減るわけでもないし、そこに疑問を持たないの?とか。黒海の幻影は覡が介在しなかった仮定の未来?変えられる(偽)未来を見せるのに腑に落ちる理由が設定されてるのかな。
第一話から描かれていたミカイルが出てきたことで、ストーリーが構想通り進んでるらしい安心感はありますが、この作品が描きたいものの方向性は好みに合わないかも…とのモヤモヤは拭えません。4巻で見えた道徳教育系に進むと無理。
今巻はアルトの説教臭いセリフがなく、個人的には前巻より読みやすかったです。ただ全体的にもっと独自性を強めて欲しい。作品初期なら既視感もよくあることだけど、そろそろ離れないと既存作の下位互換的位置付けになってしまう…。
BLじゃなきゃ別作品のオマージュや設定等あれこれ指摘される点の多い作品じゃないかと思いました。

3

BL枠で良いのでしょうか。

新刊を楽しみにしていたのに、覗き見たレビューで読むのをずっと悩んでいました。極度のハッピーエンド好きなので、ツラいと分かっている展開に触れるのは勇気がいるので…。

ですが辛抱堪らず、やっぱり手に取ってしまいました。
案の定シンドさしかない読後でしたが、覚悟していたおかげでダメージは減らせたようです。

何がイヤかと言うと、兎にも角にも人間の身勝手さですね。そして、過去から積み重なる人の罪によって、犠牲になってきた覡の悲しさや怒りに胸が痛くて痛くて。

それは、人間を皆殺しにしてもいいんじゃないかと思ったぐらいで。そうして、覡たちだけの楽園でも作ってほしいです。もちろん、アルトは例外ですが。

ここまで来たら最後まで付き合いますが、読み返すことはなさそうです。お話的には深くて、一般だったとしても人気が出るのでしょうね。

4

圧倒的な世界観だけど…

前巻のレビューで「それ故に黒海の成り立ちとか覡の発生の仕方は人為的なのか自然現象なのかは新たな謎になりました。」と書いたんですが、今回もこの点は分かりませんでした。

ただ覡が発生するキッカケは分かりましたが、どうしてそうなるのかは未だ謎のままでした。このキッカケが糞すぎてミカイルの復讐はとても理解出来ました。そしてエルヴァが花付き(覡候補)となった時のシヨンがやっぱり不気味でした。

アルトはアルトで自らの生い立ちを知ってしまった事でエルヴァに言えない事が出来てしまって、思い合う2人にとってとても試練の巻になってしまってました。

あと数冊続くそうですが、このお話をどう纏め上げるのかとても気になりました。圧倒的に世界観が出来上がってしまってて、どう収めるかで今までの評価がかなり左右されてしまう作品だと思いました。

まず黒海がどういう物なのか説明出来ないと、島の周りが文明の発達した現代社会なので、どう整合性を持って来るのか作者さまの力量が問われてしまうと思います。

それも踏まえて最終巻までお付き合いしたいと思いました。

2

この作品が収納されている本棚

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