身体から始まる運命――

愛だ、恋だの処方箋

aida koida no shohousen

愛だ、恋だの処方箋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神131
  • 萌×271
  • 萌24
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
23
得点
1015
評価数
232
平均
4.4 / 5
神率
56.5%
著者
秋久テオ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784758025713

あらすじ

薬剤師で調剤薬局を経営している桐矢凛人はある日、芸能事務所からの依頼で今話題のバンドグループWeltのメンバーでαの佐藤志郎に、抑制剤を処方することになる。
しかし、志郎との初対面でβである凛人は何故か全身が欲情し、志郎に激しく抱かれてしまい――。

【描き下ろし18Pあり】

表題作愛だ、恋だの処方箋

26歳,α,人気バンドグループのメンバー
34歳,β,薬剤師

その他の収録作品

  • after story

レビュー投稿数23

バース性の脆弱さ

志郎×凛人


初対面の瞬間、運命で猛烈な愛を感じる志郎が、
理性なく凛人を抱き潰されてしまう展開に目が充血しちゃう!
突然のΩ変異も慣れず、運命を否定しつつも、
本能に抗えない凛人が可哀想で胸がギュッと痛むけど、可愛く見える!
そんな凛人の波乱万丈な体の変化につれて、
心も動乱し、ジレンマに包まれる姿にグッと痺れながら、
2人のガッツガツエッチに萌え堕ちる!
ドキドキが止まらないオメガバースだね!


薬で定められた本能と運命を変えるという疑問を投げかけてくるのが面白い。

薬剤師のβの凛人が、知的で落ち着いてるけど、
突然Ωに変異してしまいうのが本当に熱い!

イケメン人気バンドマンの志郎(α)が、
運命の相手の凛人に拒否されても諦めず、
徐々に発展していく2人の絶妙なエチな関係性から、
凛人がいろんな葛藤を抱えていくのがさらに加熱させる!

結局、バース性が脆弱で、
そこから生まれる愛が甘いだけでなく、
苦い部分も感じられるというバランスがとっても良かった!
突然の変異が、2人にとって幸せへの扉を開いたと言えるでしょう。
ハートをガッチリ掴んで、読むのをやめられなかったです!

0

運命にぶつかる

試し読み部分が結構衝撃で、そのまま購入。
オメガバース作品です。

主人公は薬局の薬局長さん・桐矢、ベータ。
抑制剤の処方等、第二性絡みで人々の悩みを聞いたり、第二性の薬学講座で勉強したり。しかしやはりβなのでどこか他人事。
そんな時アルファのタレントさんへの抑制剤処方の依頼があって、有名人なので深夜に訪問したい、と。
ところが…‼︎
…と始まります。
顔を合わせた瞬間、お互いに衝撃が走り、その衝動には全く抗えず怒涛のように性行為に雪崩れ込んでしまった2人。
αの志郎は桐矢が「運命」だとすぐに悟るんだけど、βの桐矢は受け入れない。
しかし、桐矢は後天的にΩに突然変異していた…というのが本作の独自設定。
桐矢はとにかく自分の変化も志郎の事も受け入れず、しかし不安定な性欲でカラダの関係だけはあり、みたいな。
一方、志郎は人気スターなのにとても誠実なんですよね。
確かにはじめは運命だから、が先に来てるけど、桐矢その人を想うようになって不安定な桐矢を気遣う。
だから読者としての私は、一向に志郎を受け入れない桐矢にイラッ。
もちろん最終的には桐矢も決して諦めではなく新しい自分、新しい関係性を受け入れて行くんだけど。
なんかラストがね…ここで終わり?みたいな感じがありました。ここから甘くなって行くのに〜って。
あと、個人的にハの字眉毛が苦手なのです。
桐矢さんとストーリーは萌、迫力あるエロシーンと志郎は萌x2、総合「萌」で。

1

続きが気になる!続編希望

秋久テオ先生の漫画はどの漫画も本当に続編を書いて欲しいものが多いのですが、今回この作品も続きが気になる事間違いなしの作品です。
秋久先生のオメガバースものはこんな展開がくるのかぁと思いながら1回読み、2回目すぐにまた噛み締めて読破
秋久先生漫画のメガネ受け作品の中で1番せつなく、でもごめんなさい、あたしは秋久先生作品では黒髪メガネ受けキャラでは2番目に好きな受けキャラでした!※あたしの中では秋久先生の漫画の黒髪メガネ受け1番好きキャラは騎士様~の主人公なので…

1

愛だ、恋だの処方箋

大変面白かった
運命の番なんて、都合の良いものだなと考えさせられるのが興味深い

突然変異、しかも男で年上
相手はとても魅力的であれば引け目や負い目を感じるのは当然で
そこからお互いの気持ちを確かめるまでがとても丁寧に描かれていて共感できる

どちらの気持ちも描かれているので、とても良く分かるのが好き

最初から身体だけ惹かれあって、理性ではどうしようもないことを経験しているからこそのやり切れなさがもどかしい

過去の恋愛での辛さも相まって、防衛してしまうのも頷けるし、若さ故の勢いがそれを絆していくのも心地良かった

続編が決まっているようなので、これからの展開に期待です

1

そこで終わるか

秋久先生は絵柄が好きだけどお話の相性が悪いって印象だったところ、絵柄がなんだか変わった?ちょっと歪みがあるというか、わざとなのかな?絵についてあんまり言うと失礼ですが…
そして今回は絵柄に違和感はあるのにお話はとても好きだったから勿体無い!!!で、そこで終わるか〜〜〜〜って辛さ。盛り上がってきたところじゃないか!!!!皆さんのレビュー見てもそういうご意見が多い。
幸せな凛人さんがこれから沢山見られそうなのに、不幸続きでどんよりしてて、最後ちょっとだけ上向きで終わった…凛人さんの心からの笑顔のシーンをください。

0

運命の番システムの概念とは、みたいな

まず絵が好きで買った。
めっちゃよかった。

「運命の番」と出会ったら、それは”最高の運命なんだから幸せになる”
という一般的なオメガバース作品にありがちなシステムの概念をぶっ壊してきたなっていう感じだった。

薬剤師βの受けが、アイドルバンドマンのメンバーの攻めαで担当薬剤師になり、薬を受け取りに来たところから始まり、運命の番で事故セックス
その衝撃で受けはβだったのに突然変異でΩになります。

主人公Ωの親族は運命の番に逃げられて精神崩壊
世界線的には、運命の番で必ずしも番うべきという感じではなく、そうならなくてもいいような薬まで開発されているような世界。

それで運命の出会いの衝動でβからΩに代わってしまった受けだったけど、その運命というものに従った結果精神を病んでしまった親族がいるので、「運命の番だから」という理由で相手を決めることに意味はないと思ってる受け。

攻めは攻めでフェロモンのせいで穴扱い ひどい
本能に従った結果心が伴ってない片鱗が見えて二度と会わない宣告をされる攻め

読んだらわかるんだけど、親族のこともあって世の中の常識みたいなものに感情もままならないまま流されるのが嫌だったんだなって
結局30代で恋愛が下手なおじさんだっただけで気持ちはあったんだなって

身体から始まる恋愛にも否定的だったけど、きちんとそこから始まる恋愛も、お互いちゃんと知ろうとすればできるんだよって感じのいい話だった

相手のこと知りたい気持ち大事

受けは、ホットコーヒーはブラックだけど、アイスコーヒーは甘いのが好きだから
ミルク1つとシロップ2こなの
という会話を以前にしていた2人

最後のページで何も語られず描写だけで「お前のこと知りたい、おぼえたい」が「俺のこと覚えてくれてる」
のアンサーで表現されててオサレすぎてぐああああああああああとなった

エッチなところは申し分ないですが、事故めばっかりなので愛があるのは最後だけです。
ほんの分厚さは標準的。

内容しっかりしているので読みごたえはあると思います。
単純明快運命の番だ!!!!くっつこう!!!!みたいなオメガバースにちょっと飽きたな、ちょっと違う方向のオメガバース読みたいよって人向けかなと思います。

絵が好きだから作家買いかな!

3

良かったー

志郎が年下攻めで一番好きかもしれないです。絶倫、一途、ギャップ萌えetc...私が攻めに求めているものを全部詰め込んだような完璧な攻め!さらに体の凛人との体格差と肉体美が最高にエロかったです。凛人は母親が運命の番と出会って不幸になったため志郎を何回も拒絶しますが、それでも凛人が心配で薬局に通い詰める志郎が愛おしかったです。とても良い作品でしたが、強いて言うならエッチがもっと見たい!続編出ないかな...と密かに待ちたいと思います。

2

少しだけもったいない

バンドマンのαとβから突然Ωに変化してしまった薬剤師が実は運命の番で…というお話。

個人的な感想ですが、正直出会ってからお互い受け入れるまでの展開が早すぎて、少しもったいなかったなと思いました。

受けの突然変異した自分を簡単に受け入れることのできない気持ちと、攻めの運命だから本能的に引かれてるのか悩む気持ちと、設定が良いだけに上下巻でもっと深掘りしても良かったような気がします。
展開が早すぎたことで結局運命に抗えない絆され受けか…という印象になってしまいました。

でも受けに出会えたことが攻めにとって一番の処方箋だったのかな?

後バンド仲間との一悶着もありましたが、しっかり和解したのかも曖昧で少し残念でした。

なのでここからちゃんと好きあっていく二人の続編があって欲しいです。
他のバンドメンバーもすごくかっこよかったのでしっかり登場してほしい!

2人のその後を期待しています。

0

受けが気の毒でなりませんでした

オメガバースなのですが、攻めは人気絶頂のバンドのメンバー、受けは薬局の店長で、ベータ→オメガに突然変異したという設定。
アルファで、症状が不安定で、市販の抑制剤が合わなくて処方してもらったが、仕事柄、夜間の受け取りをする、ということで、マネージャーから電話をもらっていて深夜薬局で待っていたら、本人が現れて、会った瞬間に襲われてかなり濃い目のセックスに及ぶ、という。
しかもそのときはまだ、受けは自分のことをベータだと思っていたし、そもそも初対面。
そんなわけで、身体から始まった関係から恋愛に至るまで、を描いたお話、だと思います。
だと思う、と書いたのは、それっぽい終わり方でありながら、最終的に恋愛に至ったと私が思えなかったからです。
恋愛になるのはこの後なんだろうなと。この本のafter storyを含めても、セックスから始まってセックスに終わっているというか、結局まだお互いのことをあまり知らないし、どこが好きとかどう大切とか無いままでした。

志郎(攻め)は「運命」だと言い張る。凜人(受け)は、確かにセックスは気持ちよかったけど、自分はベータだし、住む世界が違うからと取り合わない。
その後、凜人は自分がオメガに変異していたことを知り、ショックを受けつつも事態を受け入れて、服薬しながらオメガ性と向き合い生きて行こうとしています。体調が不安定で、日常生活を送るのもやっとという状況が描かれます。
そこへ、志郎が、自分自身の立場(有名人でスターである)にお構いなしで、毎晩現れて食事に誘ったり、家まで車で送ったり、行為に及んだりする。
健気に見えなくもないし、彼は凜人のことを運命の番だと思っているし若いから仕方ないと思う一方で、私はやっぱり凜人が気の毒過ぎて、こんな最も動揺している時期に振り回してひどいと思ってしまいました。そっとしておいて欲しい、好きならもう少し待ってあげて欲しいと。
まあ、待っている間に切られそうだし、そんなことしていたらBLにならないですけどね。

このお話、世界観で、すごいと思ったのは、運命の番=世界でただ一人の恋の相手ではない、という設定です。
薬学が進んでいて、専用の薬を飲めば、運命の番に会ったときの激情も性欲も抑えられる、というものです。
そして、服薬し続ければ時間が解決するし、運命の番は一人ではない、また誰か現れるというのです。
凜人は職業柄なのか理性的で落ち着いた性格。こうしたことを、恋に盛り上がる志郎に淡々と説き、「だからきみは俺を選ぶ必要がない」と言う。
この場面、とても良かったです。

0

この先を読みたいです

オメガバースはどこを切り取るかで全く違う系統のお話になるので、試し読みで続きが気になって拝読しました。

いわゆる事故から始まった関係ですが、志郎が思いの外誠実で凛人が穏やかな人なので、お互いの職業にそぐわないなと感じ、それが逆に良かったです。
運命に出会えた事を素直に喜ぶ志郎は可愛かったし、芸能人である志郎に自分は見合わないとわかっていながらも反応していることを自覚していた凛人はせつなかった。

自分から離れ運命の番の元に行った元カノが、結果苦しんでいたことを知っている凛人には、運命の番という言葉はあまり響かないんですよね…
でもどうしても志郎に惹かれている自分を自覚していくのはやはり辛かっただろうと思います。
突然変異のオメガなのでアルファに振り回される事もきっとショックだったはずです。

ですが、ずっと凛人を諦めなかった志郎と志郎を好きだと自覚して踏み出した凛人の思いが通じ合います。
やっとこれから、今度は体以上に二人の気持ちが交わるのを期待したところで…終わってしまいました。残念。

少し荒削りかな、と思える部分はありました。
今作では2次性で苦しむ人は減っているという設定でしたのでそこまでの苦悩はありませんでしたが、もう一歩踏み込んで欲しかったなというところはいくつかありました。

まだ気持ちの部分ではぎこちない状態の二人ですので、ぜひ続きで気持ちの部分を補完していただきたい、という期待を込めてこの評価です。

3

本能と理性

運命の番を前に、本能と理性ですれ違う二人の恋のお話。

βの薬剤師の桐矢はある日、芸能事務所から調剤の依頼を受けます。
けれど、αの人気バンドグループのメンバーの志郎を前にした途端、
抗いようのない欲にまみれ事故的に身体を重ねてしまいます。

初っ端からめちゃくちゃエロかったぁ…。
出会って数秒で即エッチって野獣か!
でも、それもそのはず、二人は運命の番だったのです。
知らず知らずのうちにβからΩへ変転していた桐矢。

当の本人は志郎に抱かれるまでちっとも気付いていなかったのですが、
志郎だけは出会った瞬間に桐矢がΩで自分の運命であることを知っていました。

そして、この志郎、見た目の割に誠実紳士なのか、
あるいは元々“運命の番”というものへの憧れが強いのか、
「責任は絶対に取る」とその日から桐矢の元に通い始めます。

けれど、そんな志郎を前に彼の好意を断り続ける桐矢。
というのも、彼自身、運命の番が原因で過去に恋人に裏切られたり、
不幸になっていった運命の番たちを目の当たりにしてきたから。
ゆえに運命の番への不信感は募らせ、
心ではなく本能で自分を求めてくる志郎を拒んでいたのです。

そんな桐矢の事情も知らずに断られ続けても、
健気に通い詰める桐矢がなんともいとおしい。
大きな図体でクールな見た目なのに中身は大型犬のようなんですもの。
激しいセックスとは裏腹に中身はピュアな年下男子というギャップに
こんなの絆され不可避…!

最後は志郎の熱意と誠意に絆された桐矢。
これまでだって散々ヤルことはヤってきたのに、
今更映画デートやら初々しいお付き合いを始める二人が可愛くて
キュンとしてしまいました。

振り出しに戻る、ではないけれど、
本来の恋人のスタート地点にようやく立ったばかりの二人。
ここからまた絆を深めてゆく二人のお話も見てみたいなぁ。

3

一味違うオメガバース

秋久テオ先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
しんみり 2
中出し 2
な感じだと思います。

アルファの年下芸能人×ベータからオメガに突然変異した薬剤師のカプです。薬剤師である受けの凛人さんは、芸能人事務所からの依頼でアルファの抑制剤を処方することに。抑制剤を受け取りに来た、アルファの芸能人、志郎さんと対面した瞬間、ベータである筈が身体が欲情してしまい、激しく抱かれてしまう。

オメガバース作品で、突然変異する設定は結構読んできましたが、今作はその設定と更に運命の番が主軸になっています。
後天性でベータからオメガになってしまった凛人さんが、アルファの志郎さんの運命の番だった。だけど、医学や薬学の進歩で、専用の薬を飲めば、運命の番に対する感情や性欲が抑制され、運命の番を選ばないことが出来る様になっていたとは、なかなか新鮮な設定で興味深かったです。

相手がおっさんでも運命の番として満更でもない志郎さんだが、凛人さんは薬を飲み、頑なに運命の番を拒もうとします。薬を飲んでも本能が反応してしまい、何度か身体を重ねてしまうのですが、自分とは釣り合わない、運命の相手だからって幸せになれるとは限らない、と思っているようです。運命の番を受け入れられない凛人さんの言い分も分かるのですが、志郎さんの言う通り、散々ヤルことヤッといてからの拒絶なので、もう少し分かり易く運命を否定する理由を描いてほしかったです。

しかしヤルことヤッているので、絡みのエロさは言わずもがなですが、特に中出しの描写が数回あり、そのどれもがドエロいです。ドロっとした濃厚な精液をたっぷりと中出しされてる描写に、絡みの激しさとどれだけ興奮しているのかが窺えるので目が釘付けになります。他にもピストン運動で、繋がっている所の肉環が引っ張られる描写も眼福のエロさです。

セフレの様な関係でもあったから、ちゃんとお互いを知ろうとやっと恋人同士になったので、うなじを噛んで番になる描写はありません。ですが、凛人さんの言動にキュンとする志郎さんや志郎さんが他の人で欲求を発散していたら嫌だと思うようになった凛人さんなど、少しずつ甘い関係になっていっているのに萌えましたので是非とも読んでほしいです。

3

心が追い付かないふたり

秋久テオ先生の絵柄が好きで、運命に逆らうΩに興味があり購入しました。

薬剤師の桐谷凛人は、人気バンドのベーシスト佐藤志郎(ロウ)と目が合った瞬間に衝動が抑えきれずにセックスをしてしまう。
運命のαと出会ったのがきっかけでβから突然変異でΩになってしまったと知っても、運命を受け入れることはできません。運命が見つかったからと振られたのに、振った相手が運命とは幸せになっていないからです。
ロウは運命の相手のはずなのに自分の思い通りにならなくて、凛人に対してイライラしてしまいます。
でも会うたびに身体を求め合ってしまい、ふたりとも心が追い付きません。
凛人とロウのふたりがタイトルのように、愛とは、恋とは、運命とは、理性とはと考えて揺れ動いて、互いを知っていく物語になっています。

自分は元βだし年上だしかわいくないと卑下している凛人ですが、やっぱりだんだんとかわいくなっていきます。それをロウもおじさんだと思っていたのにかわいいと思ってきます。そんなふたりの様子がとっても初々しくてかわいくてよかったです。

もちろん、テオ先生の画力の上手さとエッチなシーンのエロさはすばらしかったです。激しくエロいんですが、下品でも酷くもない。無理やりからはじまりますが嫌な感じはまったくないです。

ふたりの間を邪魔するようなバンドメンバーも出てきますが、口が悪くて不器用なお子ちゃまでした。
ふたりの障害は身体の関係から始まったので自分の気持ちが追い付くのを待つ時間だけでした。
ちょっと最終回が畳みかけるように終わってしまった感じがするので、あと1話でも多く読めたらよかったのにと感じました。

4

翻弄されても、

突然変異によって第二性が変化してしまうこともあるという、そんな世界でのオメガバース作品でした。

いくら科学的な研究や薬学が進んでいるからといって、いざ突然変異が起こった本人にしてみれば相当な恐怖と戸惑いを感じるはずで…
薬剤師として働く中でΩを身近に見てきた凜人でさえ変異したことを受け止めきれずにいる様子に苦しさを感じつつ、そんなところにオメガバースならではの面白さがあったなと思いました。

しかもまだしっかりΩになりきってないうちに運命の番・志郎と出会ったことで、何がなんだかわからないまま"本能"に支配されてしまって…。
Ωの自覚もないまま抱かれた凜人を不憫に思いながらも、ガツガツしたセックスはどエロくて最高でした。

その後も志郎とは何度か身体を重ねながら、自分の気持ちが追いついていかない凜人は"運命"というモノに翻弄されることになり、志郎のことを拒絶してしまうわけです。
どうやったって交わらないふたりなのかな…?と切なくなったけれど、意外にもそこまで拗れずに結ばれてくれて良かったです。

もっと先がありそうな終わり方だったのですが、こちらで完結なのでしょうかね。
お互いを求め合う関係になってからのその後が是非見てみたいなと思いました。

4

ぜひ続刊を、、

甘々な話があまり好きではない者ですが、久しぶりにα×Ω(β)で悶えました
なんと言っても 濁点喘ぎがすきッ!!
なんとなく続編がありそうな雰囲気がしていますが どうなんでしょうか? 続編が出たら絶対に買います もっと受けの可愛い顔が見たいんじゃ

エロがしっかりしているのに ストーリーの無理矢理感がないのがとても良かったです。なんと言っても絵が綺麗 受けがびっくりしてる顔も、赤面も、泣き顔も全てが美しいです。オメガバ好きな人には是非ともおすすめしたい!

2

続きがないと泣く

続刊表記があるかもと確認してしまうくらいには、めちゃくちゃ良いところで終わりました。
もちろんこの巻で完結はしています。きちんと2人が恋人同士になれましたし。

けれど欲を言うならば!いちゃいちゃしているところが見たかった!
”運命”の仕組みに悩んだ2人が、晴れて幸せな気分でいるところをもっと読みたかったです。

この”運命”の捉え方が今作は面白い。
遺伝子的に相性が良い相手というだけなので、他にも存在し得るし、過去か未来かにもっと良い相手がいた/いるもしれない。
今までふわっとした形でしか捉えていなかったので、はっとさせられました。

そしてその引力の凄まじいこと...最初の事故的な行為は、ものすごいパワーを感じました。

その後の過程は、じわじわと近づく攻めと逃げる受けの攻防。
この攻めが受け一直線で可愛らしかったです。
受けはそんな攻め相手に逃げ続けていくので、攻めが可哀想に思えてしまいました。

最後はようやく攻めの行動が報われて良かった...というところで終了。
after storyはあるのですが、もう少し読みたかったなあというのが正直なところです。若干の消化不良感がありました。

3

これは名作

もぉー…ここんとこオメガバースの進化が止まらないっていうんですかね、面白い話がじゃんじゃん出てきますね。

ちょっと前までは想像域内のストーリーや王道の展開に、これぞオメガバね!…なんてよく思ったりなんかしてましたけど、最近のオメガバース作品は想像もつかない方向からのアプローチやら作者さん独自の感性と解釈がキラリと光る良作・名作が多く、オメガバースの新時代突入かってくらい驚いてます。
BLとオメガバースはある意味蜜月関係で、切り離せないステージにまで上り詰めていますが、まだまだ進化の余地もありそうで今後も楽しみです^ ^

で。この作品もですね、その進化の流れに乗った作品と言えるんじゃないでしょうか。
高評価も分かる分かる。すっごく素敵なお話でした!

身体から始まる「運命の番」っていうのが面白い着眼点です。既成事実があってからお互いを知り、そして惹かれ合っていく…っていうのは、通常の恋人変遷とは逆パターン。
なので気持ちが追いつくまでに紆余曲折いろんなことが起こってしまうのは当然でして…、身体の関係に心が伴うまでの不安やわだかまりといった穴埋め作業を1つ1つ行っていくのが、この作品の萌えとキュンのポイントになります。


「運命の番」というのがこの物語の大きな軸にあり、βからΩに突然変異した凛人と、凛人に運命を強く感じて執着しちゃうαの志郎が、運命に良くも悪くも翻弄されていくストーリー。出会いから運命の出会いを果たしてしまった彼らが激しくお互いを求め合い本能のまま身体を繋げる1話はインパクト最強です。

この「運命」から逃げたいΩと「運命」をモノにしたいαの攻防戦が一途でピュアでブレなくて、激しいベッドシーンを差し置いて一番ドキドキしたかも知れません。それくらい運命を求める志郎がカッコ良かったです。

運命を拠り所にすることの危険性を知っている凛人が、「運命」に惑わされないと志郎の気持ちを受け入れない気持ちも分かります。「運命」だからといって皆が幸せな結末を迎えるとは限らないですもんね。
ここのところはオメガバ作品の中では割と冷静に「運命の番」をみている描写かなと思います。凛人が元βだからってのもあるのかもですね。

運命を大事にしたくて諦めない志郎との気持ちの温度差が切ないけど、それだけ凛人を求める執着心と熱い想いに心臓もぎ取られました(〃ω〃)


「運命」って特別何もしなくてもそうなる道が定められたものって感じですけど、そうじゃないんだなって。「運命」も1つの選択肢であって、自分から望んで頑張って勝ち取りに行ったものもまた運命で、後者の方が本当の意味での「運命」だと思います。自分の意志があるかないかが大事なんですよね。


凛人と志郎の経緯を見れば運命性はきっかけに過ぎず、2人を繋ぐメインではなかったことがこのストーリーを面白くしたことにあると思います。
本能に心が追いつくまでの2人の距離がどんどん縮まっていく展開がすごく良かった。エロさの中に響く純愛が最高でした。

もっとその余韻を楽しみたかったです。続きがあってもおかしくない雰囲気でしたがどうなんでしょ。
もし続刊や番外編が出たら絶対読みます!

11

攻めから運命だと突然言われ、受けが避けたところで

結局は、運命の力に抗えず、向き合っていくことになるんですね〜。

薬剤師で、後天的Ωとなってしまった受・凛人と。
大人気のαバンドマンな攻・志郎。

薬局を営む凛人のもとへ、αのための薬を受け取りにいった志郎が、凛人のフェロモンに当てられて、凛人を襲ってしまうところから始まります。
やはり、運命の相手のフェロモンというのは相当なのか、素面に戻って冷静になった志郎を見ていると、運命の相手の凄まじい相性の良さを見せつけられるえっちシーンです。
なんでそこで気付かなかった??と思わずにはいられなかったんですが、自分がΩになったことに気づいてないまま、その後もαのところにノコノコ出ていくのが、抜けているというか、なんというか。

志郎が凛人へのアタックを何度もしているところが、αの執着性によるものなのか、志郎が誠実さによるものなのか、とにかくわんこみがあって可愛かったです。
凛人には凛人の事情があったとはいえ、そろそろ絆されてくれよ〜!!!と志郎を応援していました。

二人がくっついてendなので、晴れて恋人になってからのヒートとか、巣作りとか、色々見てみたいなぁ、と!
続編是非〜!!!!

3

ギャップ〜

攻めのαのやってるときは理性ぶっとびだけど、お互いを知ってから、とかデートして、とか恋愛初心者みたいなギャップにギュンとしました。
20代後半のわりにピュアです。

受けの変異Ωは自身の変化に驚きながらさすがの大人の理性って感じです。
薬剤師という仕事柄、運命の番のことや苦しむΩのことも知っているので俯瞰できる大人って感じでした。
ただ理性ぶっとび時はとんでもなくトロットロになります。

前後編にわけて、絶対にありそうなスキャンダルとか、バンド仲間との喧嘩、とかも見たかったなぁと思いました。1巻にキュッとつまっていてもったいなく感じました。

しかし攻めのアルファ然とした美麗な見た目はキラッキラを越えたキラッキラです。
受けのことおじさんおじさん言いますがおじさんみはほとんどありません。

1

面白かったのに、ラストが……

面白かったです!
Ωバースではお馴染みの〝運命の番〟
出会うと理性がぶっ飛び、どんなに冷静な人でも性衝動が抑えられず、本能のまま求めてしまう存在。
正に「愛」だの、「恋」だの、そんな物はすっ飛ばして求めあってしまう……
本作は、そこに着目した〝運命〟故にすれ違ってしまう2人の焦れったいラブストーリーです。

受けの凛人はかつて、恋人から「運命の番に出会ったから」と、振られた経験を持つβ。
〝運命の番〟には苦々しい思いを持っていた凛人ですが、Ωへ突然変異し(恐らく運命の番に出会ったから)自ら、運命の強さを実感していく事に……

兎に角、攻め・志郎の押しがめちゃくちゃ強い!
初めて〝運命の番〟と出会い、「俺のΩだ…」なんて思っちゃって、一夜の過ちを無かった事にしようと言われているのに、構わず付き纏う強引さ。
完全に〝運命の番〟に囚われていて、読みながら「そこに愛はあるんか?」と若干モヤついていたら……
——だって君、俺のこと好きな訳じゃないだろ?
と凛人がビシッと言ってくれてスッキリ!!!!

〝運命〟を感じつつも凛人へ惹かれていく志郎と、いくらアプローチされても〝運命〟(本能)であって恋では無い、と拒絶する凛人。
一生懸命アピールしても、恋心ごと〝運命〟の一言で拒絶されてしまう志郎が切ねぇ……!

別の意味で〝運命〟に囚われた2人。
〝運命〟を超えてお互いに惹かれあっているにも関わらず、すれ違ってしまう展開がもどかしく、ゆっくり心を通わせていく恋愛模様にキュンとしました♡

特に、ムスッとしていた凛人の表情が柔らかくなっていき、ラストでのフワッと笑顔に完落ちです……!
何この34歳、可愛すぎる……!!!!

ただ、やっと2人が通じ合えたね!!!って所で終わってしまうので「えっここで終わり!?」感は否めず……
これは…続編、期待しちゃって良いんでしょうか!?
2人のイチャイチャをもっと味わいたいので続編頼みます!!

▶︎シーモア/白抜き(薄く筋描き込み有)

6

誠実な志郎くんが可愛い

運命の番の研究が進んでいる世界で、薬で本能の抑制が可能との説明…の数ページ後に運命の番に出逢って、本能のままに突っ走っていました。

おや、薬の存在は?とは思いましたが、それはさておき…。

年下の芸能人α、佐藤志郎。
このキラキラしていないネーミングセンスが好きです。
いきなり出会い頭に襲ってしまった、突然変異Ωの凛人に冷静になってから、土下座。

凛人自身も合意に近いので、その場で志郎を拒否する訳ではないのですが、運命の番アレルギーなんでしょう。
初っ端のページで、おそらく過去の恋人に運命の番が現れ、別れを経験しているようです。

その後は色々ありましたが、どんどん凛人に夢中になっていく志郎が可愛い…凛人もそんな志郎を受け入れ、最後にはとても柔和な笑顔。
幸せそうで良かったです。

志郎、めっちゃ甲斐甲斐しい…凛人の為に何でもやってくれそうですね。
可愛いやっちゃ。

0

出会いの衝撃

初読み作家さまでした。
ページをめくり、冒頭から驚いてしまったんです。
まるで時が止まったかのようにお互いのことしか見えなくなってしまった瞬間。
バチバチと何かが本能に訴えかけてきては、どうしようもない激しい衝動に突き動かされ、何も考えられないまま目の前の相手に震える手を必死に伸ばす。

接点のなかった2人の出会いのシーンが素晴らしくて!
いやもう、コマ割りも表現も魅せ方が本当に上手すぎます。
運命に出会った瞬間って、きっとこんな風に抗えない衝撃があるんだろうなと思えてしまう。
「身体から始まる運命」の煽り文の説得力ったら…!

調剤薬局を経営している薬剤師・凛人の淡々とした日常から始まり、アルファ用の抑制剤を処方するため、初対面の志郎と出会うことに…
アルファもオメガも未だ稀少な第二性ではあるものの、作中世界では発情期・運命の番による惹かれ合いも、薬である程度抑制出来るようになった多少生きやすい世の中となっているようです。
こういった描き手によって異なる設定がオメガバースものの面白さのひとつですよね。

突然変異オメガバース。
ベータだった凛人が、アルファの志郎と出会った瞬間に突然変異でオメガになってしまう。
冒頭にも書いた通り、長年ベータとして生きていた凛人の世界がガラリと変わる瞬間がすごい。
理性が飛ぶほど惹かれ合い、互いを求め合う運命の2人。
この、運命に対する意識や考え方の違いの描き方が今作の読みどころかなと思います。

長年アルファとして生きてきた志郎にとって、運命の相手といえばそれは特別なものなんです。
身体からの始まりだけれど、相手のことが気になって気になって知りたくてたまらない。
凛人のことをもっと知って好きになりたかったのかなと私は感じましたが、一方の凛人はずっとベータだったが故に、なぜ志郎がそこまで運命に囚われているのかが理解出来ないというのがなかなかに焦ったい。でも好きです。
オメガになった自分の本能と、過去と運命に翻弄される凛人がどうなっていくのか?
それはぜひ、本編で確かめてみてください。

印象に残ったのはやはり出会いのシーン。
好きだったのは描き下ろしのラストシーンですね!
本当に些細なことだけれど、凛人がとても優しい表情をしていたので。
ただ、志郎の発言にうーん?となってしまった部分があったのと、もうちょっとその後の甘い話も読みたかったなと思い、今回はこちらの評価で。
この2人、絶対かわいいと思うんですよね…その後が気になる2人です。

2

温度差に切なキュンキュン

βからΩへの変異オメガバースって最早定番ですよね。
珍しい題材でもないしβ受けが登場したら、
「はいはい、Ωに変わるやつね!」と思っちゃう。

と捻くれた考えで試し読みをしたところ、
こちらは「運命の番」も薬で抑えられる時代なってて。
遺伝子レベルで惹かれ合う感情を断ち切れるんですよ。
これは面白そうだな~と手に取りました。

で。
個人的にはめちゃくちゃ萌えツボが詰まってました!
年下攻めのいじらしさや一生懸命さにキュンキュン♡
受けの悲観的な部分も切なくてウルッときます。

また定番のやつ…?とか言ったヤツ誰だよ!(私です)
めっちゃ良いやん~!(∩´///`∩)(∩´///`∩)(∩´///`∩)

(でも出会って1秒発情セックスが苦手な方はご注意)
(セックスまでの導入が最速すぎてビックリしたよ…)
(ガチの出会って1秒)


さてさて。

受け:凛人は薬剤師で薬局長をしています。
商業柄、バース性の知識やお薬にも詳しいお人ですが、
過去の経験から恋愛や運命に対しては悲観的な部分も。

ずっとβとして生きてきてどことなく他人事だったΩ性。
突然変異でΩになった変化に戸惑いもあれば、
冷静に受け止めて淡々としている部分もありました。

攻め:志郎は人気バンドのメンバー。芸能人です。
ワイルド系でオラオラしてそうな見た目に反して、
真面目で誠実な部分も垣間見えました。


志郎は出会って1秒で発情セックスした申し訳なさと、
運命の番に出会えた喜びも感じているんですね。
始まりはアレだったけど精一杯大事にしようと決めて。
一生懸命頑張る姿がとってもいじらしいんですよ…!!

対して凛人は恋愛にも運命にも悲観的。
その上、βからΩへの変異に心も体も追いつかず、
志郎から好意を向けられても応えられる余裕がありません。

"セックスしちゃったのはただの事故"
"運命の番だから執着するんだろう?"
"俺だから好きになったわけじゃない"
"今は薬がある。運命に囚われる必要はない"

ーーーといった感じで凛人は完全拒否姿勢。
志郎との間に温度差があるのが切ない……ッ!

志郎がどんなデートしようかなって考えてるのに
凛人はもう会わないことだけを考えててさ…(涙)
(この部分は個人的にめっちゃ萌えました(;////;))

温度差が出る理由の大前提にバース性があるけれど、
芸能人と一般人の溝も切なキュンでした。
凛人が臆病になっちゃうのも仕方ないっていうか…。
住む世界が違うっていう部分にも萌えます(;////;)

志郎は発情時にはαの本能なのかちょっと暴力的だけど
それ以外は気遣いがあって、一途で、好感持てました。
なので運命関係なく凛人が惹かれる理由も納得出来ます。

(凛人が好きで好きで一生懸命だから、)
(年下攻めスキーとしてはもう堪らんまるレベル萌え)
(志郎が健気でめっちゃキュンキュンする!いいこ!)

凛人はなんかΩになって色気出た…?
冒頭はちょっと枯れ始めたおっさん風なんですが
メンタル落ちてぢわッと泣いたり、
志郎の顔見てホッと気が緩んだり、
どんどんどんどん可愛くなっていくーーーー!!!

いや~~……、もう少し読みたかったな。
恋人になったあとの2人がもっと見たい。

1つだけ残念だったのが、
運命の番を断つ薬の存在感がもう少し欲しかったかな…。
思ったより薬剤師の肩書きも薬も暗躍しなかったので…。

少しマイナスなことを書いちゃいましたが、
年下攻めでドドド萌えして切なキュンで泣けて大満足です!!!


6

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