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knot
小学生の時に苦い別れ方をした同級生の静と十。離れては偶然再会するのを繰り返し、大学生で3度目の出会いを果たしてから2人の距離は少しずつ縮まっていって…。十が抱えていた大きな秘密の苦しみ、もつれていた2人の糸は緩やかに解けて綺麗な形に結び直されていく。
少し重くて苦しいのだけど、静の必死の想いに十の抑えてた感情も溢れ出して、小学生からの長い年月を経てやっと結ばれて良かった。はにかみながら好きと言い合えるのって幸せだね。じんわりと胸に来る良いお話。2人のラブラブなその後も見てみたかった〜!
いじめ、性的虐待と重い設定ながら、その描写が最低限なので無駄に嫌悪感を抱かせないのがまだ助かりました。
見せたいのはそこじゃないですもんね。
だからと言って重さは変わらない。
十が抱えさせられているもの、静に好きになってもらうことを自分に許さない気持ちが伝わって辛かったです。
十はずっと静のことが好きだったんですもんね。それがわかる描き方がいい。
「森本って許されないと気が済まないの?」
「人間には許さない権利だってあると思うけど」
十は自分のことを許さないと決めているから出た言葉かなと思いました。
静は十のことが気になって再会する度にそれが増し、十を助けられなかったことを悔やみ、謝りたい、力になりたい、十のことが好きだと気づくプロセスが丁寧に描かれていて共感できました。
ただ、鍋パにおバカな友人を連れていくのは無理があった気がしました。十の性格を考えると親しくもなくむしろ合わないタイプの人間を参加させるかなと。
十がその友人にキレてきついことを言った後、友人たちが怒ってすぐに帰りそうなものなのにそれもしない。
この一連の流れは友人たちが十を襲うためだというのがわかってちょっと残念でした。
静は友人を誘ったことを自分はなんてバカなんだと悔やみますが、無理があった気がしまして。
十がモデルをするのは自分を殺して生きているので、そういった面で向いているという意味かなと思いました。
小中高大と長い年月をかけ、段階を踏んで静は十を好きになっていった。
その思いが強くなるだけの時間と出来事があった。
だから十の「引くだろ」に静は引かなかった。
「俺にも背負わせろよ」
「2人で分ければ軽くなるじゃん」
に説得力を持たせられたと思います。
それがタイトルの結び目ということでしょうか。
その言葉が十はうれしかっただろうし、自分に許していなかった静の好きという気持ちを受け入れられた。
長い間、抱えていたものを静と分かち合える。
これから十は変わる。
笑顔が増えたりかわいい面が見られるはず。
それを見て静がきゅんと悶えるはず。
そんな2人を見てみたかったなと思います。
丁寧に描かれたいい話だと思いましたが、しんどさがほとんどで、萌えがもう少しあればうれしかったなと個人的には感じました。
重い内容でした…( ; ; )家庭内性暴力と虐待、そしていじめ。
静 × 十の、小学校時代〜大学までのすれ違いと再会の物語。
「三度目の正直」でようやく心が通い合う二人の姿に、涙。
切なくて痛い…けれど最後に救われる、そんなお話です。
とてもいい話、なんだけれども。
ひどいことをした養父には、きちんと社会的な制裁を受けて欲しかった。
そこがどうしても気になってモヤっとしてしまい、神寄りの「萌え2」評価です。
攻めが軽めのヤリチンなのが個人的にちょっと気に入らないですが…
(あっ、自分の恋心に気付いてからは受け一筋です)
終始頑なな態度を崩さない十を相手に、静は静でよく頑張ったなあと。
あと巻末の、「先生による攻め/受けランキング」、面白かった〜☺︎
自分も先生同様、攻めの1位は断然断然!『青とジェント』の京一さんです。
京一さん以外勝たん…!
この方は独特の雰囲気があって、キャラを描くのがうまいなあと思います。
この作品は、ほんわかしていながらも少しシリアスでした。
幼なじみの二人。何度もケンカ別れし、再会する。
読者には、ツンとしながらも密かな想いを秘めている十の様子が分かりますが、静には全然届かない。
この作品の攻めさんである静は、チャラっとしていてお気楽でノンケ。女子とも普通につきあっている。
一方の十は、幼い頃のトラウマがある様子。線が細く中性的できれい。物静かで主張しないタイプだが、スカウトされてモデルをしている(この辺がちょっとつかみにくい)。
そんな綺麗な十に惹かれていく静なのでした。
やっぱり攻めさんがちょっとインパクトが弱い印象で、あんまり入り込めなかったです。
ヘラっとしてるのもいいんですが、これは本気の恋で、ずっと十を手放さないのだという感じがどうも伝わらないというか。
しかし、十がカタルシスを得たのはよかったです。
皆さんの言うようにシリアス要素ありです。
個人的には目がぱっちりより少し細めの塩顔のキャラが好きなので秋平先生のシンプルな絵が好きです!
何度も再開してはもつれて、なかなか結びつかない同級生のお話!
メガネ男子十の鉄壁の壁をチャラ男の静が、どう崩していけるのか!そしてもう壁を保てなくなってきてる十の弱さを見せていくシーンにキュンとします!
うーん、2人の心情がまったく理解できないわけではないけれど、あまりすっきりはしないというのが率直な感想です。展開はけっして速いわけではなく、2人の関係はあくまでじりじりと変化していきます。でも、十がこれだけ重い家庭事情を抱えていたのなら、静を好きでも性行為に至るまではもう少し葛藤があるんじゃないのかな、とか。ずっと普通に女子と付き合ってきた静が初めて同性と事に及ぶ時はさすがに多少のギャップは感じるんじゃないのかな、とか。十が頑なに静を拒絶し続けていたため結果的にゆっくりな展開になっていますが、肝心なところが全体的にさらっと描かれているような印象でした。
なんだか色々考える本でした。ショッキングな設定どうのこうのというより秋平先生の作品の魅力を中心に据えての色々ですが。
秋平先生の作品は真っ直ぐに明るいわけではないことが多いのに、完全なる陽の気をまとった人物のおかげで温かな印象が強い。父親が亡くなってるとか、家族と絶縁状態だとか、ゲイであることに悩んでいたりとか。そんな影を包み込むような攻めが心地よい作品。
今作、ほんの少し今までとちがう読み心地に感じたのは十の影が自分基準では重すぎたからかなぁ。それでもなお秋平先生の作品の良さが上回れたような…もやもやが残るような。自分の許容範囲はここなんだという気づき。義父の蛮行もさることながら、友人らのそれも自分は看過できない。
秋平しろ先生の新刊が発売されると知り、とても楽しみにしてました。
先生のTwitterのアカウントも見れないので心配していたのですが、あとがきを読んでこれが理由だったのかなと納得するような事が書いてありました。先生の新作が読めて感無量です。
先生の作品はフワッとした印象で透明感がある絵なのに、ちょっと鋭くて痛い内容を含んでいたりするところが好みなんです。
何回も読み返したくなるんですよね。
こちらの作品は小学生の頃から2人の間には確かに好意が有った筈なのに、幼さ故の残酷さや大人の欲望によってすれ違ってしまう関係が、とてももどかしくて悲しくなりました。
頑なに静と距離を取る十が焦ったくて、それでも真っ直ぐ好意をぶつける静がとても眩しかったです。自分の中の気持ちが恋愛の好きだと確信してからの静が一途で、チャラさが何処かにふっ飛んでました。
1番十がキツかった時期に、島岡さんていうキチンとした大人に出会えた事は良かったのではないでしょうか?
十が静に過去をやっと告白して2人が思いを通じ合わせて、初めてセックスするシーンが凄く良かったです。
何度離れても再会する2人に、タイトルの「knot」になるほどと思いました。
十と静の幼馴染みからのストーリー。
十の過去のことから、静をずっと避けてきた。
でも、3回も偶然に再会するって、もう運命的に離れたらダメってことだと思うwww
途中からは十の究極なツンデレをいかに静が崩していくかが見物でした笑。
そして、特典ですが、どれも静の暴走が面白いんですが、一番のおすすめはホーリンラブさん!
笑ってしまいましたꉂꉂ(>ᗜ<*)もう漫才みたいwww
単行本買うなら、特典付きを!
十にはまたいつか『静』って呼んでほしい。そして静もそれに悶えてほしい笑。
離れては再会し、離れては再会しを繰り返すふたりの話。
これ、本当に凄い。なにが凄いって、初めて読んだ時と2回目に読んだ時で全く違うストーリーに感じる。
あぁ、そうだったんだねと全てに納得して読む2回目はあまりに幸福でした。素晴らしい。
ちるちるでの評価がとても高く表紙の絵が素敵で好みだったので手に取りました。
初めて読む作家さんでしたが絵もストーリーも好きになりました。
出会いと別れを繰り返してやっと結ばれるエンディングにほっとしました。
と言ってしまうと簡単すぎるのですが、不憫な境遇も知らずに…とか、せっかく再会できたのにまた…とかじれじれの連続でした。
再会して別れての中でそれぞれに成長していってこの次こそはと思わせる展開に、明るい期待を持って読み進められたので、個人的には痛めな障害を乗り越えての結末が後味の良い満足感でした。
秋平作品といえば…
フワッとした優しい世界で年上の攻めが「(´∀`*)ウフフ」と笑い。←大好きっっ(♥ω♥*)
激しいHがなくても心が満たされる。そんなイメージ。←大好きっっ(♥ω♥*)
間違いないと思いますが、皆さんいかがでしょうか??
で、今回の表紙を見たら、何だか今までと様子が違うぞ…(;▽;)
ちょっと焦りながら読み始めたらシリアスなお話で…。
十の生い立ちは悲しいの一言で片付けられるものではないのだけど、それ故に?人とは違う魅力もあり
その魅力を引き出そうとしてくれる良い大人がいてくれた事が唯一の救いでしょうか。
静と十の再会は何度もあるのになかなか交わらない所が焦れったくもあるが、ご都合主義な展開じゃなくて良かった。が読後の感想です。
大円団ではないけれど、自分にとって大切なものさえ残れば前を向いて歩いて行ける!と思える話。
秋平先生の作品は、トワイライト〜を読んだことがあっただけなのですが、実はその作品の受けの子がすきになれず少しだけ苦手意識がありました。
けれども、こちらの作品の表紙が美しくて、本編1P目の十がなぜだかものすごく目について、気がついたらあっという間に読み終えていました。
この作品は、割とシリアス目なんですが、静の良い意味でふんわりとした現代っ子な部分がお話を辛くさせすぎず、さらに十の頑なさにも少しずつ染みていって、とってもいい役割をしていたと思います。
静はよく居る現代っ子なんですよね。
なんていうか、淡々と、怖いものや辛いものからすっと身を引いてみたり、何かにものすごく執着したりしない。高校で別れたあと、次を負えずにそのままにした彼が、チャラいと表現されてましたが、そのチャラさこそが、十を追い続ける上ではポイントだったのではないかな、と思います。
その軽さがあったから、十の色々を知った上でも、ある意味純粋に軽さを含んで十を受け入れられたんじゃないでしょうか。
また、十が思い出や記憶を思い返してやっていける、みたいなニュアンスの言葉。
あれって本当に痛いです。
ずっと痛みを抱えてたのに、唯一過去のそれを頼りに生きてきた訳ですよね。
手洗いや消毒が少しだけ人より多い十。
自分を汚いと思う十。
母を思って諦めて受け入れている十。
でも、静にいちいち心を揺さぶられてしまう十。
それが人間らしくて、強さと脆さが共存して頑なで、より魅力的に感じました。
不安定さが滲んでいる、(モデルとしてですが)他人に求められている部分がそういう部分だというのにも、なんだかちょっと切なさを感じてしまいました。
最後は無事にくっつくことが出来て本当に良かったと思う反面、もっともっとその後の2人の幸せなやりとりで糖分を補給したいな〜と思いました!
久しぶりの秋平しろ先生!でした。
今までの秋平先生の作品にない感じの受けクンが新鮮でした。
ほぼデレないツンツン気難し眼鏡、結構良かったです。
対する攻めは今時のちょっとチャラい系男子で、こちらも秋平作品としては新鮮でした。
すれ違っては出会い、会えなくなってはまた出会いを繰り返す2人でして、いつくっつくのかとヤキモキさせられました。
少し大人になった2人が、過去の相手の過ちを許し、自分の子供じみた行いを省みて少しずつ近づいていくたびに胸が高まりました。
2人のすれ違いが多かったので、もうちょっとイチャイチャが欲しかった!
濃厚な濡れ場を描かれる先生ではないので、分かってはいるのですが、もっと欲しかったのが本音です。
辛い過去を味わっている十をもっと甘やかして欲しいという感じでした!
切なくて苦しい場面が多く、かなりシリアスめでしたが
表面上だけではわからない静と十のそれぞれの気持ちが丁寧に描かれていてとても美しいお話だなと感じました。
小学生・中学生の時にそれぞれ苦い思い出があるふたりは高校の時にバイト先で再会するも、かつてのように仲良くなりたい静と関わり合いたくない十の気持ちは交わらず。
結局過去を精算することもわかり合うこともできないまま、十がバイトを辞めてしまうカタチで会うことが出来なくなるわけです。
それでもまた、再会できたふたり。
何度も後悔した過去から今度こそ間違わないように努力する静の姿は
「一生懸命に恋をしている」という眩しさがあり、そんな彼を応援したい気持ちになりました。
でも十が心を閉ざしている根深い理由が明かされると、単純にそれが解決できるものではなかったことがわかり
これまでのたくさんのツライ日々を思うと胸が締め付けられました。
ふたりはこれからも気持ちがすれ違うことはあるでしょう。
でもそれは反発しあっているからではなく、そもそも物事の捉え方が違うからなのだろうな、と。
そのせいでこれまでは何度も失敗してきたふたりですが、それでもまた運命的に再会してやっと気持ちが通じ合ったことを大切に過ごしていくのだろうなと思えるラストに感動しました。
3度目の再会でより固くなった結び目がもうほどけることがないよう、その幸せを祈りたいなと思いました。
作家さん買い。
お久しぶりの秋平さんの新刊ということで飛びついて買いましたが……。
秋平さんの作品の中で、図抜けてシリアスでしたね。
というかこんなシリアスな設定、秋平さん作品では初めて。
大地雷(性的虐待)が入ってて、ぎゃーーー!!!となりながらも読み終えましたが、しんどいです。
なんというか、ほんとしんどいわ……。
十の心境を思うと。
あんなに塩対応をしていたけど、実は「会うたびに 昔みたいに〜」という気持ちを抱え続けていただなんて、しんどくて泣けてくるわ。
私は初エッチのときに「夢みたいだ……」と呟くような攻めが死ぬほど大好きなんです。
(好きすぎて「初エッチで感極まって泣いたりする攻め」という本棚を作ってコレクションしています。受けのことが好きすぎて泣くor「夢みたい」と呟くor変化系で鼻血ぶーもアリにしている)
この作品では攻めではなく、受けの十が初エッチのときに言うんですよ。
(攻めの誠も「夢みたいだね、ふふ」と呼応してるけど)
十が「あぁ本当に夢みたいだ」と言うところがあって、ここが個人的なツボと相まって、私自身読んでて救われたような気持ちとなりました。
不憫美人受け、シリアス学生BLの真骨頂!!
トワイライトアンダーグラウンド同様、エロ少なめ(無しも同然)で、登場人物の感情の機微に重点が置かれたストーリー展開が刺さります・・・
受けがとにかく不憫です。
読んでるうちにすぐわかることなので書いちゃいますが、義父から性的虐待を受けています。
そして攻めはそのことに気づかない。
受けが隠してるので、攻めが気づかないことに罪はないのですが、、
あまりにもかわいそうで早く救済してほしい一心で読んでました。
そして、タイトルにしたセリフ・・・
過去の色々・・・許されたい、許したくない、
受けの感情を見事に表した一言でした。
受けは口悪いし拗らせてるので、今後も多難でしょうが、描き下ろしでの絆された顔を見るに安心できます。
脆く儚い2人に幸あれ!!!!!!!!
小学校の時の友達の静と十。
転校して中学で再会、卒業してバイト先で再会。その時に距離は近づくけれどまた別れ。
大学生でまた再会するのですが、その時は今までのような偶然ではなく、静から会いに行きます。
再会ごとに、静は十の事が気になりだんだんと好きになっていきます。
その気持ちの変化や行動が、時間をかけて形成されているので、すごくわかりやすかったし静はまっすぐで一途だと思いました。
だから心にないことを言ってしまった過去や、その事を悔やんでいるのだろうと思いました。
ですが静は過去だけを見ているのではなく、これからを見ていて、ワンコでおバカ系の静の存在が十にとって罪悪感だけでなく救いになってくれたのかな、と思いました。
十は色んな事を一人で抱えて耐えてきて、強い人でした。一人でも生きてこれたのでしょうが、そんなのは辛すぎます・・・。
静と何度も再会してよかった。
救済のお話で、辛い描写は少しあります。
ですが、静の一途ワンコな可愛いさと、十のツンデレ感が良くて、シリアスだけど穏やかな雰囲気のあるお話でした。
再会ものBLというのはよくありますが、この作品は一変違って、めっちゃ再会します笑
昔の関係のような友達に戻りたい静と、ツンとしている十ですが、ふと静に守られる瞬間に見せる十の照れ顔がとってもかわいいです。
そして秋平先生の描く、主人公の優しさや芯の強さがとてもほっこりします。
十も性虐待を受けていたという暗い過去を持っているのですが、そういった痛々しい描写がいい意味で重すぎないので、とても読みやすいなと感じました。
絵柄の、優しくて可愛いタッチも物語を柔らかく表現できているのではないかなと思います。
成人式の宅飲み会で、十を助ける静がとってもかっこよくて、頼もしくて好きです。
ベットで安心する静の表情が、十を本当に好きなんだろうなっていうのが伝わって涙が出そうになりました。
直接的な描写は少ないですが、互いが想いあっているのが伝わって読み終わった後に、すごく癒された気分になりました。
BLっていい、だと久しぶりに浸りたい方、人生に疲れている方、是非読んで癒されて下さい、、、
二人はこの先も長い時間をかけて理解し合っていくんだろうなと、将来のことに思いを馳せることができた終わり方でした。
それぞれが自らを赦せないことを抱えて生きているんだけど、それをお互いにすっぽりと包んであっためて溶かしてあげる感じがしました(上手く表現できなくてごめんなさい)
続編を希望します。
幼馴染の静と十。お互いを意識しているのに、縮まらないので、最後まで一気に読みました。けなげな十を好きになったのが、静でよかった、と2人をあたたかく見守れる作品です。
静の視点から描かれた話。二人はずっと一緒に育つわけではありません。十に再会するたびに、十のことを意識して、歩み寄りたい静。その気持ちが素直で温かいです。でも、押しつけがましくなくて、重すぎなくていい。
十の気もちは最後まで明らかにされません。でも、繊細な表情。感情が伝わってきます。
優しい空気感の絵が素敵です。
バイト先の店長や大学の先生など、気にしてくれる大人の存在も良かったです。
うわ~~~~~~~~(;/////;)
絡まり合う感情がとてもセンシティブなお話でした。
小・中・高・大と繊細な心を抱えやすい成長期に
何度も再会し、何度も傷つけ合って、その度に恋をして。
誤解や見られたくない気持ちが重なり微妙にすれ違って。
痛々しさが広がって鳩尾にくる重さもある展開の中で、
彼等が少しずつ答えを見つけていくのがグッときました。
多感な10代が刺さります(;////;)
さてさて。
攻め:静
イケメンでチャラめ。彼女絡みには脱力系男子。
十とすれ違ったままでいることに後悔をしています。
受け:十
クールで寡黙な優等生。中学ではイジメの標的に。
昔は明るく笑う子供だったのに面影が消えてます。
十の心に影を落とす正体はーーー。
小学生時代は仲が良い友人でした。
些細なきっかけで互いに傷つけ合って疎遠になって
中学生で再会したけど、何を知っても傍観者でした。
互いに見えていないフリをし空気のようにすれ違い…。
たった1度、卒業式の日に一瞬だけ見せた"昔の顔"が後を引きます。
高校に入りもう会わないかと思いきや、また再会。
静は"今度こそ仲良く!"と意気込みましたが
誤解の糸を解こうとするほど拗れて十は逃げしまい、
後悔が押し寄せても追いかけらないまま終わります。
そして十が静の前から姿を消して3年。
大学生になった彼等がまた再会する日が訪れてーーーと展開します。
いや~~~…、もう関係がシンドイの一言です(;///;)
十とって辛い子供時代。
静への淡い恋心でさえも現在の十にとっては
自分の醜さを彷彿させるものなんですよね…。
だから静には出来れば会いたくない。
けれど静は何度も会いに来るんです。
もう後悔したくないから、許されたいから、と。
第三者の読み手的には
静の手に罪と救いが同時に握られている錯覚がありました。
嬉しい・ツラい・苦しいがごちゃ混ぜでシンドくてね…;;
(十が苦しむ理由が理由で重いのでズーンと鳩尾にくる)
何も話そうとしない・見せようとしない十に対し、
再会する度に静の中で変化が出てくるのが好きです。
傍観者から始まり、誤解をときたいと願い、恋が芽生え。
ちょいちょい静の彼女が複数登場するんですが
どの子に対してもちょっと塩で面倒そうなんですね。
なのに十に対する熱意と執着だけは別物で特別でね。
(読者的に「恋じゃん?それ恋じゃん!?」とツッコまずにいられないw)
自分を許せない十だけど、
十の呪縛を解く鍵は静の存在なんでしょうね(;///;)
辛かった10代を上塗りするように幸せになってくれ!!
(小学生の純粋な笑顔がすごく可愛い分、)
(その後の過程が切なくて崩れ落ちたのよ)
(まじで十が幸せになることを祈る!!!)
繊細なお話ですごく良かったです。
罪の意識と許しと恋の感情が絡み合う様に鷲掴みされました。
※大きめネタバレで迷ったのですが一応…。
性的含め虐待が苦手な方は注意です。胸糞です。