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one room angel
レビューも多いし評価も高いけど、
自分にハマるかはわからないよね、
と思いつつ読んだのですが。
これは…!静かな衝撃に打ちひしがれています…
エロが一切無かったことにもびっくりしましたが!
(天使が見た目中学生だからエロがあってもそれはそれで…だったかもだけど)
救いがないような救いしかないような…
BのLの、Lの質がとてもとても深くて。
天使が天志、ネーミングセンスにぞわり。
ラストのあれは…やっぱりそういうことなのかな?
何年か先の…?
趣味も友人も恋人もなく元ハングレの過去を持ち、TVもないワンルームに一人で暮らす幸紀。チンピラに刺され薄れ行く意識の中、真っ白な羽の天使が目の前に舞い降りて…。退院し家に帰った幸紀の部屋にいたのは幻覚だと思った天使で、その日から奇妙な同居生活が始まって…。
記憶を無くしている天使は、なぜ幸紀の元へやって来たのか?段々と明かされていく残酷な真実。死んだように生きていた幸紀の中に芽生えていく光と、2人の抱えていた絶望と悲しみが昇華され共に癒されていくのが、それはもう切なくて愛おしくて。
この優しい物語に涙が止まらなかった…。
濡れ場はないし普通の恋愛ものではないけれど、BLの枠を越えた人としての触れ合いのお話。私もギュッと抱きしめて貰った気持ち。最後の描き下ろしにほっこり。孤独を抱え赦しが必要な全ての人に読んで貰いたい。はらだ先生すごい。
言わずと知れたBLの名作。大名作といっても良いほどの作品です。
2019年に発売されて5年余りが経ちましたが、今もなお多くの読者に読まれ続けており、そして未だレビューもつくモンスター級の人気作品。こうして今レビュー書いてる私もその一人です。
最近では実写ドラマ化もされて、話題に事欠かないBLコンテンツというのがホントすごい。
"BLの臨界点!"のキャッチフレーズは決して過言ではありませんでした。
ついさっき、読み終えたばかりです。
今まで気になっていたけど、感動系はちょっと怖くて手を出せずにいました。色々他のレビューを読み漁って、エンディングがなんとなく察しついてたんで。
それもあってか読み終えると、思っていたほど涙は出ませんでした。
でも心がすごく温かい……切ないけど心地の良い気持ちになりました。
あの展開はそりゃ悲しかったし、悲しかったし、そんでもって悔しかった!!!
"天使"としてじゃなく他に出会う機会があればと思ったところで、天使だったからこそ出会えることが出来たのは事実。
それに……悲しいことだけど、天使になったキッカケだって2人の出会いには必要条件なので、天使が生前身に起きたことを受け入れなければ2人のワンルーム生活だって起こり得ないんですよね。
2人にとって幸せな状況というのは、天使が天使になった理由と、幸紀のすさんだ生活がベースにあってこそ。このことだけでも、とても胸が苦しくなってしまいました。
これはBLという限られた枠に収まるストーリーじゃない。故に、色んな方にぜひ読んでもらいたい。生きる事の意味、生かされることの意味、そして自分自身の存在価値について今一度考えさせられる内容を、ここまで見事に表現したストーリーはそう出会えるものではないと思います。
多くの方に愛され、感動を与えているからこそ、この作品は名作なのだと感じた素晴らしき物語でした。
はらださんの作品の中で初めて読んだ作品です。
幸紀と天使の年齢差。形、声には出ないほどの幸紀の優しさが現れていて、2人の何気ない会話。お互いがお互いを思い、天使の過去が衝撃的すぎる。最期のシーンで天使の最後の一言。忘れられません。涙がダバダバ 実写化もされBLを超えもう道徳
初めてBLで泣いた作品。人によってはハピエン、メリバに捉えられるのがとてもいい。天使と幸紀の笑顔が可愛らしく何回も何回も見返せる作品
はらだ先生ほんとに……最高です!
この作品、自分という存在の意味、価値を思いながら人生は悪いもんじゃないっていう最大級の『人生賛歌』が語られています。
何度も読み返したいなと思える作品です。
表紙のWhen one door 〜の英文。
日本語的には『いやなことが起きても悲観する必要はありません。
それは、逆に新しく、すばらしい未来の扉が待っているかもしれないのですから』の意。
『ワンチャン』ですよね…泣
2人はきっと今も笑顔でいると思うと、私も今日を頑張って生きていこうと思えます。
素晴らしい作品をありがとうございます。
ある日コウキの前にやってきたきれいな天使ですが、最初に天使がやってきたのはなぜなのかなと疑問ばかりでした。
コウキは顔が強面で、天使と並んでいることも不思議でしたが、コウキが天使を見捨てたりせずに、天使がこの世であったことと、やり残したことを一緒に探していく当たりからは物語がよく分かりました。
コウキがかつてはイマジナリーフレンドを作っていた子どもであったことは意外でしたが、悪い人ではないのですね。
天使、タカシが言った「開き直っちゃえばいいのに」が一番心に残って、開き直りは強いなってしみじみ思いました。
面白い!オリジナリティ、画力、ストーリーの流れもスムーズで読みやすかった。今まで先生の絵が苦手でチャレンジしては挫折していましたが、初めてちゃんと読み終えることが出来ました。
最近、ニュースで有名人が亡くなられた事を知ると詳しく知らない方でもかなり気持ちが落ち込んでしまいます。
そんな時にこのお話を読み自分の心が救われました。
幸紀と天使。友達とは違うけれどカップルでもない不思議な関係性でお互いにかけがえのない存在になっていきます。いつまで一緒に居られるのか分からない不安。そもそも天使は何者なのか?
良い人間が頑張っていても幸せにはなれるとは限らない現実のやるせなさに胸が苦しくなります。
自分にとってベストなタイミングで出会えた本です。ありがとうございました!
はらだ先生の作品なのでどんでん返しがあるのだろうと心して読みだしました。
良い意味で裏切られました。とてつもなく優しい物語。
お互いが補うことで満たされた二人。
家族愛人間愛のお話だと思いました。
幸紀が号泣するところでこちらも泣けて泣けてしょうがありませんでした。
描き下ろしの天国で再会した描写、QRコードの隠し要素、書籍を買わないと見れない特典的要素はうまいなあ、と思いました。そしてその特典要素がとてもとても良いものでした。これは見ないと終われません。
BL好きでない人にもおすすめしたい作品です。
あれですよ。好きな食べ物は最後まで残したい派なんじゃ。
だからかな…「神作」って聞くと、なんか読みたくなくなるの。
今じゃない、もっとふさわしい時まで保留!ってね、
変に避けている物語がいくつかあります。
こちらの作品がその中の一つでした。
それにしても 絶対に泣けるっつうからティッシュ箱まで用意したのに、
意外と平気でした。何故だ??
まぁしかし、話題になる理由が分かりました。非常に美しい。
BがLっていうより、人が愛を知る優しい物語でした。
あと 初めて「はらだワールド」を体験したのですが、なるほど。
他の作品もすごく気になります。
実写ドラマ化されますね。記念にレビューを。実写化かぁー!どうなるんだろー!最近BLのアニメ化、実写化がすごい勢いで放映されてますよね、市民権を得てきたようですごくうれしい!
話はずれましたが、ワンルームエンジェル、初めて読み終わった時ははらだ先生ってまじですごい、、、と語彙力無くすほどいい意味の無気力感に襲われました。何か語るほどわたしの言葉では作品の魅力が薄っぺらくなりそうなので言葉少なく。百聞は一見にしかずです。頭まっさらな状態でただだただだ作品の魅力に浸かってほしいです。
「止まり木→ワンルームエンジェル」「止まり木≒ワンルームエンジェル」でもなく「止まり木≠ワンルームエンジェル」である、と認識して読まないといけない
「→」「≒」の解釈でこの作品と対峙するとちょっと気持ちが落ち着かない感覚になってしまう
これは読み手の問題であって作品の問題では一切ないのでしっかり頭から「≠」作品は1作毎に似て非なるモノ!
先生が産み落として下さった宝、という認識で対峙すべき当たり前の事を思い出すのは必然なんですよね
私はこの辺の至極当たり前の事に辿り着くまで結構長い時間が掛かってしまって、、、どうしても「止まり木」ありきで読んでしまってました
やっと純粋に「ワンルームエンジェル」という作品を読み込む事が出来たのでレビューを残す決意が出来ました
結果、このお話しは本当----に優しいお話しで同時にとても切ない
でも最後の最後に救いがあって、先生の仕掛けたQRのギミックにも愛が込められていて…ちゃんと前向きなお話しだよ、って言われてる気がしてまた泣けます
最初に読んだ時は正直あまり周りの高評価の真意が分かってなかったのですが今なら分かります
これはどう考えても神作品でした
こんなに優しさに包まれた愛があってそれを生涯貫いてそしてその先にまた続いていく
ただただ願う、
「幸多かれ」と。。。
コンビニバイトをクビになったダメ男が謎の天使とワンルームで同居する話。
BL?と聞かれるとほぼエロがないので断言しかねるが、受けと攻めの感情の交流や精神的成長に比重を割いたヒューマンドラマは見ごたえたっぷり。
受けが翼を広げるカットも非常に印象的で、はらださんの画力がいかんなく発揮されてる。
ギャグとシリアスの配分も上手く緩急が利いており、映像化してほしい作品。個人的には実写映画で見てみたいが翼の表現がネックか。
BLを読み慣れた人には淡泊すぎるかもしれないが、プラトニックなやりとりに萌える人にはすすめたい。
涙が止まりません。出版されたと同時に、古典です。BL,、いえ、少女漫画、いえ、マンガの金字塔。これからも、長きに渡って読み継がれていく、超名作だと思います。はらだ先生、素晴らしい作品をありがとうございました。(涙)
結構前に購入して、今更読みました。
BL作品であれば神評価をしたいくらい凝ったストーリーで素晴らしかったです。
構図もとても良いし、センスが良くてダサいはずの服装もかっこよく見える。
えー!?まさかそんな展開になるとは…と思ったり、切ない気持ちでいっぱいになりました。
良い作品ですが、非BLとして捉えると神評価までには至りませんでした(数多くの非BL作品と比較した感想です)。
描写不足だと感じたり、逆に間延びしていると感じたり、でも凝ってはいるし絵も綺麗なので評価が難しい作品だと思いました。
一度読んだことのある本でしたが、手元に欲しくて購入しました。何度読んでも涙なしには読めない作品です。
読むたびに思うのは、これはBLではなく愛のお話なんだということ。キスだとか直接的な描写はほぼ無いけど、お互いが思い合って少しずつ成長していく、過去から抜け出して前へと進んでいく。恋人や家族という言葉では言い表せません。唯一無二の愛がただあるだけです。
全てが希望に溢れている終わり方じゃ無いけど、死んだ方が良かったと思っていた幸紀が天使に出会って変われたこと、それだけで十分なんだと思います。読んだ後は一つの人生を見たような満足感と幸福感、少しの切なさを感じます。
話はそれますが、はらださんは狡猾で計算高いクズ男を描くのがお上手な方だと認識していたので、幸紀のような不器用で優しいキャラクターもハマるなんて驚きました。今までの作品と毛色が違うからと言って挑戦しないのは勿体無いくらい、私は大好きな作品です。
大好きなはらだ先生の作品なのですぐに買ったまま、少し毛色の違うお話ということでなかなか手をつけずに本棚で眠っていたままの本作を、漸く読みました。
BLという括りなのかは正直分かりませんが、終始切なくて苦しくて、暖かい作品でした。
天使との出会いが、二人で過ごした日々が、きっとこれからの幸紀の人生を支えていくんだろうな・・・。
仄暗くて、報われないですが、私は好きなストーリーでした。好みは分かれるかなという印象です。
はらだ先生の作品といえばエロ多めでダークなイメージがあったのですが、それが覆った作品でした。
直接的な表現はないものの、登場人物の気持ち考えるだけでメンタルえぐられました。ファンタジー設定なのに自分にも起こりそうな、人間の性が描かれているなと思います。その点さすがはらだ先生だなと思いました...!
BL的な要素も少なかったですが、飽きずに読めたというか、本当に素晴らしい作品です!親におすすめしたいくらい...
こんなにBLで感動したことってないので、マジで全腐女子読むべき作品だと思います。ホントに泣ける。
はらだ先生はダークな作品のイメージが強かったので、こんな作品を描いていたことに驚きました!
特に刺激もなく、つまらない生活を送っていた幸紀さん。ある日バイトをしているコンビニの近くで刺され、死ぬかもしれないと思っていたところに夢で会った天使。しかし、病院から帰ってくると夢で会った天使が家に居て、同居することになり...!?という話です。
2人は趣味などは違うがどこか似ていて、一緒に居る内に幸紀さんに愛おしいという感情が芽生えます。慣れない感情に戸惑いながらも、楽しく生活していたが、自分が刺されたあの日に偶然飛び降りた少年が居たことを知ります。幸せな展開ばかりかと思っていたら、悲しい展開も来て様々な場面で楽しめるのでとても良かったです。
まさかのハッピークソライフで最高のエロギャグ作品からの直滑降のシリアスさ。
降り幅強すぎませんか。
はらだ先生底が見えない。
レビューを見てから作品に手を出す保守的なタイプなので、泣けたやらハンカチ必須やら心の念頭におきながら読み進めました。
人生クソから始まる物語。
正直全く先が読めないのですが、違和感はそこら辺に感じる。手が止められない。
天使は何者なのか?何故記憶が無いのか?
何故主人公の元に現れたのか?
二人の心の距離が近づくほど、別れを感じる。
だって天使が満足したらどうなるのか読者にも幸紀にも理解しているから。
あまりの呆気ない別れに、
もうじわりじわり悲しみが押し寄せて来て感情が整理出来ない。
幸紀の悲しみが、はらだ先生によって痛い程描写されていて…また泣きそう。
一緒に過ごした跡形を見つけようと探す幸紀。そうか表紙カバーを捲ると違うのはこれですか。
QRコードやらタイトル等細かい演出がはらだ先生らしい。
脇役のお母さんや店長が丁度良い塩梅でギャグと手を差し伸べてくれるから良かった。
ちなみに最初は紙の購入ですが、ラストの天使のセリフ読みたさに初めて電子と両方買いました。
帯は誰が考えたんだろう。BL臨界点か。納得です。
ただ最後少し希望が有ったものの、やはり悲し過ぎた。読み返せないよ。
これは救いの話なのか今でもわからない。
にいちゃん が書けるはらだ先生には多分もっと最悪な話にも出来たと思う。だからこれは人間の昇華お話だと思うことにする。
はらだ先生の文章を色々読み漁り、天使のお父さんもその後、色々な方に助けられながら暮らした
とお話されていて、凄くホッとした。お父さんも幸せ(と言って良いんでしょうか?)で良かった。
最後の 中々いい人生だった で、その言葉が聞きたかった!と思わず心の中で拍手!ちょっとBJになりかけた(笑)
CD欲しいけどここも録音されてるのかな。
評価が高いので購入してみました。泣いたというレビューを目にしていたのでそんな泣くものなのかなと思い読み進めていったら、見事に号泣しました。
これはBLなのかといえばどうかなという感じ。あえて言うなら超超超ライトなBLでしょうか。
ですが、人生で1度は読みたい素晴らしい作品だと感じました。
他人とどう関わっていったらいいか、どうやって生きていけばいいか考えさせられます。
こんな考えさせられるBLってなかなかないなと思います。
読むか迷っている人は絶対読んだ方がいいし、全力でおすすめしたい作品のひとつです。
私自身はらだ先生は作者買いするほど好きなんですが、やっぱりメリバやバドエンのはらだ先生が好き!!!!
最近のはらだ先生のBLはハピエンがすごく多くなりましたね。
今回の話にはそういう描写はなく、初めての方でも読みやすそうなものです!
みなさんのレビューなどで号泣したなどがありましたが、感動した〜程度で涙がでるまではいきませんでしたね
最後のQRコードの仕掛け、裏表紙などの部分は考えながら楽しめました(TT)
やっぱりはらだ先生の書く漫画は最高ですね、いつかまたメリバやバドエンで終わる漫画を書いて欲しい、!
表紙からして、一般的なBLコミックとは一線を画する様が伝わってきます。
本編の最後はもの悲しさが残りましたが、描きおろし#8が加わったことで、自分としてはだいぶ救われました。
BLが好きな読者でも、特にそうした気持ちを持たない読者でも、どちらも楽しめる作品は、意外と少ないのではないでしょうか。そういう意味で、BLカテゴリに属しつつも、BLにとどまらない素晴らしい作品だと思います。もし、まだBLを読んだことがない人に1冊紹介してほしいと言われたら、候補の筆頭に入れたいと思いました。
本当に素晴らしい作品です。
温かいし幸せな気持ちになります、そしてどこかか寂しいような…
全人類に一度は読んで欲しいなって思います。
ほんとにBLとか関係なく、一般の人にも進めれるほど素晴らしい作品!!!!泣いちゃう(;;)
BL…?なのか????
たしかに、素晴らしい本ですが、萌ではないので神評価にはしません。でも素晴らしい本です。
人間って愚かで、可哀想で、でもやっぱり捨て置けない魅力的な生き物で。たくさん間違えるし、酷いこともするけれど、やり直せないわけじゃない。ただ、それは、生きてこそ。
もっとイイ感じに救われて欲しかった!とか、ラブラブハピエン欲しかった!とか、なんかいろんな感情がありますが、BLではない読み物として、おすすめしたいと思います。
˙˚ʚ はらだ先生の作品で初めて読んだ作品がワンルームエンジェルでした 。面白要素もありつつ感動もありの最高の作品です!!この作品に出会えて良かったです ɞ˚˙
とても綺麗な物語
エロ要素ゼロ 微恋愛 嫉妬要素ゼロのBL要素ゼロ作品!それでもいちばんに感動したBL漫画と聞かれたらこれ以外思いつかないほど綺麗で切なく素敵なお話でした!
BLを好きにならないと出会わなかった作品だと思うと本当に好きになって良かったと思う アニメ化でも映画化でもなんなら実写化でもいいから世に広めて欲しい本当に魅力的な作品^ ^
ワンピースのナミ編 チョッパー編
ハイキューの鴎台戦 ヴァイエヴァ 呪術のメカ丸
進撃 最終話くらいの勢いで泣ける
私がはじめて読んだはらださんの作品は「変愛」でした。
そこから「やじるし」「ネガ」「ポジ」「やたもも」「にいちゃん」等を読んでずぶずぶとはらだ沼に嵌っていきました。
基本的にはらださんは人の醜さや執着、美しさ、心情、読者へのメッセージをBLの濃厚な性行為や恋愛模様を通して伝える作風が多く、そこに性行為は必須かのように思っていました。
この作品には性行為の描写が一切描かれておらず何なら恋愛感情の有無すら曖昧です。
けれど、この二人の間には確かな愛と幸せがあります。
この作品を読んだことの無い方はレビューを読むまえにこの作品を読んでいただきたいです。初めて読んだ後に感じた感情が彼らが与えてくれた貴方への贈り物だと思います。
私が今まで読んだBLの中でこれ程までに心を満たしてくれた物はないと思います。果たしてこれはボーイズラブと呼んでよいのか、微妙なラインにあるようなお話です。
読み進めていくうちにいつのまにか頬が濡れていて、人生の意味、誰かに必要とされることの大切さなど、答えの無い問いがこの作品には詰まっています。小学校の道徳の授業でやったような単純な問いなはずですが、読み終えても私のなかでは答えが見つかりませんでした。もしかすると、答えは無い、というのが答えでも良いのかもしれません。周りと離れてしまっても離れた先にはまた新たな出会いがある、生きているだけで良い。
登場人物の幸紀の名前、幸紀の『幸』はしあわせの幸、ということは作中で触れていましたが、幸紀の『紀』がどのような意味を持つのかが気になって調べました。紀、という漢字には「記し書いたもの」、という意味の他に「天子の事積を記したもの」という意味があるようです。「天子」はひらがなで『てんし』です。少しこじつけ気味ですが幸紀は天使と過ごしたしあわせな日々を記憶の中にずっととどめていたんだと思います。
初めて読んだ日は2か月前で、ここまで泣いてしまうことに自分でもびっくりしてしまいました。先程QRコードを読み取らせていただいたのですが、やっぱり泣いてしまいました。
「if(もし~ならば)」。『もし彼らが生きている間に出会っていたのならば』『もしそのまま彼らの日々が続いていたのならば』『もし彼らが生きている意味をはじめから見つけられていれば』など、考えてしまえばきりがありませんが、そこには優しくて暖かくて儚い二人が生きているように感じます。
購入するか迷っているのならば是非買ってください。きっと貴方の心になにか暖かい大切なものを落としていってくれるはずです。
帯が全てを物語ってる!!
重いとこもありつつ、それ以上にぐ~~~となる言葉の数々。
穏やかな気持ちでいれば、周りも穏やか。
めちゃんこ心が温かくなりました。
天使の笑顔が本当に可愛かった。すんごい良い笑顔。
笑顔が増えるにつれて自分の心も浄化された気がする。
ケンカとかイジメシーンもあるけど病み系じゃなくて、はらだ先生の中ではソフトな方だなと感じました。
ラブより人と人の繋がり、生きる価値みたいのに着目されてるけど、きゅんとなる箇所もあり。エロはないけどとっても良かった!!
会話や伏線も面白くて、はらだ先生すごっ!!
セルフパロということで、元のお話も改めて読んで、すごいなぁ面白いなぁと感心するばかりです。
読む勇気がなくて、でも絶対いつか読む!と本棚に並んでいましたが。
最近テレビで帝王と男性声優さん達がオススメのBLコミックを紹介する番組を見て、こちらを紹介するプレゼンがとても興味深く、やっと読むタイミングが自分に来たのかも!と読みました。
確かに何を言ってもネタバレになりそうで、絶対ネタバレしちゃいけない話だと共感しました。
天使と幸紀はとても良いコンビでした。
なんならいつまでもそばにいれたら。
悪くない、2人は悪くない。そう言ってあげたい。
天使の笑顔すごく可愛かった。記憶がなくて良かったのかも。
描きおろしの後ろ姿。うんうん。
はらださん、すごいです。ありがとうございます。
確かにBL臨界点ですね。
最後の書下ろしで全てを語ってる気がしました。あの後ろ姿で幸紀の背中に羽が生えていました。出会ってしまって、ハッピーエンドなのかバットエンドのかわかりませんでした。とりあえず面白過ぎました!どんな方にでも読んで欲しい。BLが好きではない方も読めます。
初めて読んだはらださんの作品です。どの作品も評価がよかったのすが、これが一番だったので買いました。
読み始めてから「これってBL?」「どうBLになる?」と思いながら読み終わってしまった感じです。なぜ評価が高いのかも分からないまま終わってしまいました。
それでもBLを読んで初めて泣きました。正直言うと未だになんで号泣してしまったのか分からない位、この作品の良さも悪さも分かりません。ただ、言葉に出来ないけれど自分にとって号泣するほど心が揺さぶられた作品のようです。
この作品はBLの分類にしてしまうのはもったいないと思います。いろいろな人に読んでもらって、いろいろな意見を聞きたいです。
久しぶりに読み返して、やっぱり好きだなぁと。
BL云々じゃなくて、作品として素晴らしいです。
今一度人生について、幸せについて考えさせられる作品です。
「止まり木」は本作を読んだ後に読みましたが、後から読んで正解だったなと思います。元作との違いが気にならずにストーリーに入り込めました。
後から読んで、違いを楽しむのもまた良いかと。
コメディの部分、ダークで重い部分、ほのぼのと優しい気持ちになれる部分、それと切なさがちょうど良い塩梅でした。
ダークな部分もそこまで辛くないので、そういうのが苦手な方でも読めるのではないでしょうか。
はらだ先生と言えば私の中では"歪んだ愛情とエロのはらだ"なのですが、こういう作品も描けるなんて驚きでした。
非BLでも活躍出来そうですが、願わくばずっとBLを描いていただきたいのが本音かな。
最初は「はらださんの新作だし読んどこう」程度にしか思ってませんでした
ですがキャラクターの表情、行動、心情等を考えながら読みました。読み終えた頃には号泣で、ティッシュを何枚も何枚も使うほど泣きました。
今まではらださんの作品は何本か読ませていただいていました。
全てが大好きで殆どの作品で泣いてはいましたが「ワンルームエンジェル」ははらださんどころか他のBL作品でも1番といっていいほど泣きました。
また、濡れ場は無いうえに感動的なので人にも貸しやすいと思います。
言葉がうまく出てきません。
何となくずっと後回しにしてきたこちら。
読み始めは、幸紀の夢も希望もない状況と、作画からも漂う淀んだ雰囲気が息苦しくて、読み進めるのが大変でした。
それが一転したのは、天使が現れた瞬間からです。
掃き溜めに鶴とはこのことかと。
尋常ではない可愛さでした。
弟への負い目、母に感じる申し訳なさ、不甲斐ない自分に人生に目的を見出せず、30を過ぎても仕事すら見つけることができない状態だった幸紀が天使と出会って、天使のために行動し始める。
天使が失った記憶を辿って、天使を喜ばせるためにいろいろな場所へ行って、天使を養うために仕事を見つけて、天使のために前へ進む。
ひとはどんなにどん底にいても、誰かのためにまた立ち上がることができるんですね。
そこに大きな愛を感じました。
天使の過去も、幸紀の若気の至りも、悲しい。
だけど1人じゃないなら、また生きていける。
そう思った瞬間の出来事が寂しすぎて。
泣けます。
読んでいるわたしの心にまでぽっかり穴が空いたような気持ちになって、やりきれないけれど、そこまで入り込めたからこそ、描き下ろしの存在が余計に大きく感じられました。
レビューを書くといつも、余計な分析や解釈を並べ立てて、ものすごく長くなってしまうのですが、この作品にはそういうものはいらないですね。
読んで、感じる。
それで十分だと思いました。
これは1巻ですごく綺麗にまとまった人間ドラマです。いわゆるBLではない。
はらださんには、救いのないお話もあり、それが作者さんの意図であるとは思いますが、この作品のように読み手に残してくれるものが暖かい作品は心に深く残ります。
元の短編を読んでだいぶ経ちますが、短編はそれだけで完成していて、オーヘンリーのような小気味良さがありました。
こちらは、それを元にしながらも、別の1冊になっていました。丹念な二人の交流を通じて、脇役たちも二人の物語になくてはならない役目を果たし、最後まで読んでようやく完成する、そんな、二人の再生物語。
犯罪に手を染めて弟を取られた幸紀。刺されて死にかけたところに現れた天使。でも彼は。。
飄々としてコミカルなテイストなのに、お互いがかけがえのない存在になっていく、そこが説得力を持って描かれます。
そして、こういうラストしかないだろうな、という結末。その後の二人の番外編、ともに素晴らしい。
BLという枠で括っていいのかと思わせる程の名作です。
ブロマンスでも、ラブでもない。でもそこにあるのは確かに愛なんです。これ程に形容しがたい作品と出会ったのは初めてです。
作中に出てくる登場人物は天使だとか非現実的なようで、実際はとても人間臭い。
そんな人間くささのお陰か、とにかく泣けます。
「もし私がこんな状況だったら」
実際ありえない状況なのにそんなことを考えてしまうくらい、心理描写があまりにもリアルなんですよね。
ファンタジーなのにファンタジーじゃない、みたいな。とにかく一言では言い表せれない作品です。
丸投げになってしまいますが、読了後の気持ちも読んでみなければ分からないと思います。
是非、気になった方は読んでみることをおすすめします。
BLともブロマンスとも違ったまさに異端。
hontoの電子書籍キャンペーンで割引購入したのですが、その後すぐに紙の本を買いに行ってしまいました。既存のBLファンもそうでない人も読める作品だと思います。
たくさんレビューが書かれているので詳細は触れませんが、何度読んでも新しい発見がある作品だと思います。しかもどのジャンルにも属さないという・・・。散りばめられた伏線が全て回収される鮮やかさは推理小説のようでもありますし、人との絆を描いたヒューマンストーリーの側面もあります。そしてBL要素ですが、いわゆる恋愛といった観点では薄いというかないに等しいです。でも、BLの良さである魂同士の結びつきが丁寧に表現されています。私もそうですが、BL歴が長い方は原点回帰といった形で楽しめるのではないでしょうか。
まだ読んでない方が本当に羨ましいです。読まないと人生損しますので、まずは電子なり紙の書籍なりで購入するところから始めてみることをおすすめします。私もBLアワード2020のコミックランキングから辿って読んだタイプの人間ですし、多くの方がお勧めするものは手当り次第チェックしたいとより強く思った今日この頃です。
BLというくくりでなくとも素晴らしい作品だと思います。
今の世の中の汚れた当たり前の世界で、それでもきれいな、優しいものを感じさせてもらえるというか、日々目隠ししながらどうにか歩いている中に暖かいものやひかりのようなものをつかまえさせてもらったような、そんな感覚になりました。
うまくは言えないのですが、読み終わったあと、暖かい気持ちになります。
何度もただただ涙があふれてきます。
素敵な作品読ませていただけて嬉しいです。ありがとうございます。
生きづらい世の中に唯一無二の居場所を見つけた幸紀と"天使"。
それは永遠に続くものではないけど、失ったあとに残るのは悲しみだけではない。
与えて、与えられて、少しずつ前を向く。優しい関係。
平成最後を飾る最高傑作かもしれません。
今更レビューしたところでこの作品の良さは皆さんご承知でしょうが、個人的にも大きな印象が残ったのであえて書かせていただきます。
自殺するやつは親不孝だの、地獄へ堕ちるだの、死ぬ苦しみを一生味わうだの、色々言う方はいるでしょう。世間の風当たりは厳しいものです。
私もどちらかと言うと、自殺者に対してそう言う考え方をしていました。
親しかった同級生を亡くすまでは。
自ら命を絶った人でも、もしかしたら天使になって笑ってくれているかもしれない。
そう思えるような希望をくれた先生に、心から感謝します。
人生、そんなに悪くない。頑張って生きよう。と、そんな大きなメッセージを与えてくれる作品です。
男とか女とか、もはや生きているか死んでるかすら関係ない、
存在した魂と魂の繋がりが心に響きます。
新たなツールを使った手元で感じられるちょっとした演出で、作品が心の中にさらにもう一歩入ってきます。
はらだ先生の作風としても、BL作品、いや漫画としても、革命的な1冊だと思いました。
とにかくこの作品に出会えてよかった。
ありがとうございますと言う気持ちです。
はらだ先生特有のダークで根深い愛情を描いた作品ではなく、どこまでも優しく互いが互いにひたむきな物語です。はらだ先生らしい登場人物同士の軽快な掛け合いや合間に挟まれるギャグに笑いつつ、最後は泣いてしまいました。先生のキャラクター像の手腕は他の作品でも輝いていますが、まだ知らない側面があったのだと驚かされました。
ストーリーや展開は感動的で素晴らしかったのですが、帯の「BL臨界点」という表現にはいささか違和感を感じてしまいました。はらだ先生の普段の作風とのギャップもあり、この二人の関係性はBLと呼べるのか?という点が疑問でした。具体的な言及は避けますが、個人的に彼らはいわゆるブロマンスの関係なのではないかなと思います。その点で読み終わった後に感動こそあれ、少々不完全燃焼気味に終わってしまいました。
主人公が、仕事中に謎の暴漢に刺されて、失血する寸前に白い羽の美少年天使を観ます。
そのまま主人公は天に召されるかと思いましたが、助かっていた。目覚めて、自宅に戻るとあの美少年天使が、何故か狭い汚い賃貸の炬燵に居て、美少年天使は主人公だけに見える。他の人には見えないということを理解していきます。
主人公が天使を伴い生前の美少年天使が関わる人と会い、天使が失った記憶を取り戻すに連れ、生前の美少年天使を取り巻く人達;遺された親、友人とすれ違っていた想いを理解して誤解を解いていくにつれ、美少年天使は笑顔を取り戻していきます。
主人公自身も、弟や母とのすれ違っていた思い込みも修正されていくことになり、美少年天使が笑顔を取り戻して笑い声をあげた時、突然天使は昇天して消えてしまった。
突然の昇天。一方的な別れで振り向いたら居なかった、という無常観伴う美少年天使の供養儀式のような展開でした。最後に天寿を全うしたらしい主人公をまた美少年天使があの世で迎えている場面で終わります。
はらだ先生のこの作品の元は「止まり木」と知り、先に読みました。「止まり木」には天使と密度濃い恋愛シーンが有るのですが、この「ワンルームエンジェル」には描かれていません。BLとは言えない既刊と異なる異色な内容です。
意味が分からず突然逝かれると、気づけずにいた負い目を感じて遺族はタラレバの迷路にはまって、生涯責め続けます。
此の世から消えちゃおうかと思う人がこの本を手に取って読んだら、遺される人達に思いを馳せて思いとどまってもらえる一冊になるのかもしれませんが、死にたい病にかかった人にそんなゆとりはないかもしれません。 でも読んで笑って心を緩めることが出来たら、違う角度で今の自分を見つめることができるかも。
この作品は、シリアスの中に笑いが挟まれていて、ほぐれます。
地獄とは、永遠に続く孤独な状態と聞きました。自分は独りではない、孤独は自分が作っていると理解することは大事だと思います。
補記と訂正:
うろ覚えで書いた誤りの訂正
炬燵⇒ちゃぶ台 でした。
とても感動するお話。はらだ先生のお話を好まない人にもぜひおすすめしたい作品です。BLっぽさも薄くライトな腐女子やBLに興味のない人にも読んでもらいたい。
しかし、そのBL感の薄さが個人的に「はて?」と思う部分でもあるのです。
ワンルームエンジェルの元となった作品である「止まり木」を先に読んでいました。止まり木では主人公と天使の濡れ場があり、主人公そして天使の恋愛的な心情変化が存在していたのですが今作には濡れ場はなく、恋愛っぽい心情を描くシーンも少なかったように思われる。個人的には恋愛とは違う絆とか深い心のつながりのように感じられた。なのでBLなのだろうか…という疑問が生まれてしまった。この二人の関係は愛し合うというより添い遂げる関係ということに共感した。埋もれてはいけない作品。
話自体は素晴らしい。生きているとは何か、死とは何かを深く考えさせられる作品でした。
はらだ先生って本当にすごいと改めて感じさせられました。
はらだ先生の作品は今までいくつか読んで来ましたが、噂に聞くとおり本当に優しかっです。
最後の方は大号泣してしまいました。今も鼻水がどぅるっどぅるです。
はらだ先生の涙のシーンはなんというか、くるものがありますよね。
あと、客観的な風になってしまいますが、世の中って上手くいかないもんだなぁと思いました。理不尽という言葉は一生消えないんだろうなぁ。
伏線とかも少しずつ散りばめられてて面白かったです。
はらだ先生の作品を読みたい方や、BLに興味が無い方にも、おすすめ出来ると思いますので、是非。
しかもめちゃめちゃ涙と鼻水でぐしゃぐしゃになってしまうなど。
前知識あまりない状態で読んだので、テンポのいいギャグ漫画かなと思っていたらハートをガッと鷲掴みに握り潰されました。
なんといっても空白が泣かせにくるんです。何も描いてない空白で泣かせるって一体なんなんですか、神様……なのでしょうか……。
なんとなく、天使はきっと消えてしまうんだろうなぁと思ったのですが、消えるタイミングがあまりにも余韻を残さなくて、余韻を残さず消えた余韻がいつまでも残るような……何いってるのか分からないでしょうが、ほんとそういう感じなので!
積み本崩し③
はらださんは大好きで同人誌から読んでいます。本当に漫画がお上手で、この本は特にBLの域を超えた作品となっていました。始まり方終わり方、何一つ無駄がありませんでした。ドラマ化や映画化もしそう。
シリアスなんだけど結構クスッとする話。
天使ははっきりと物を言うタイプで可愛げはあまり無いのだけれどほしい言葉をくれたり笑った顔が眩しかったり凄く可愛い。
作中で描かれる自殺者やその遺族との向き合い方が心に刺さる。自殺する理由がすごく悲しい。主人公の過去も暗め。でも、キャラクターがよく、会話の掛け合いもテンポが良く暗くなり過ぎない所が良い。
天使が成仏してしまうシーンは泣いた。けど、最後に天国で会えていてほっこりした。
この話の元は「恋愛」の止まり木だと思われるが、そちらとは違い天使についてすごく掘り下げられていて、ただの恋愛ではないところが魅力。
初めてのレビューになるので拙いですがレビューさせて頂きます。
私自身はらだ先生の作品が大好きで読みました!
はらだ先生の作品自体ドロドロしたようなお話が多いですがこの作品は違います
~あらすじ~
今まで大したことのない面白みもない生活を送ってきた幸紀は喧嘩の最中刺されてしまいます。死んだと思ったとき目の前に羽の生えた天使が現れる。
意識が朦朧とし、コンビニのアルバイトの店長さえも無理だとおもう程。
気が付いたときには病院でした
退院し、家に戻るとなんと刺されたときに見た天使が!!!
とても簡易的ですがあらすじです!
この後天使である天志と二人暮らしが始まります
暮らしていくうちに色々と天志の過去など判明してきます。
1ページめくるたびに「ああああああ!!!幸せになってくれ!!」と感じずにはいられません笑
個人的に最後の幸紀目線での天志との会話が大好きです
最後のページにQRコードがあり、読み取りパスワードを入力すると良いものが見れるのでぜひ探してみてください!
ドラマCDも発売するのでコロナで家にいてお時間のある方はぜひ!
買って後悔はしません
こちらの本も長らく本棚にあって読んでいませんでした。
まったく想像しなかったストーリーに途中から号泣です。ドライアイなのでヒリヒリしました。
幸紀が刺されて亡くなったのかと思っていたらあっさりと退院してて、あの時に目撃した天使はどうなった?と思っていたら幸紀の部屋にいました。しかも汚いとか臭いとか言いたい放題です。可愛い顔して辛辣な天使と、いつも情けなそうな表情をした幸紀とのやり取りがとても面白くて笑えました。
そう途中までは…
天使の記憶が無いので2人が出会った場所に手掛かりを探しに行ったのです。幸紀が刺されたアルバイト先のコンビニ脇の私道に向かうと、立ち入り禁止になっていました。
意味ありげな女子高生の登場と、その兄に暴力を振るう鬼気迫る幸紀の姿が不穏な空気を醸し出します。
幸紀の刺された事件をスマホで検索していた天使は、同じ時間にその場所で自殺をした高校生の事を知ります。そして天使は幸紀以外には自分の姿が見えていない事を知るのです。
コンビニの店長に自殺した高校生の父親に連絡してもらい、家を訪ねると仏壇には天使の写真がありました。それでも記憶が戻らないので父親の話しと天使が見つけたSNSのアカウントから推測するのです。それはいつも虐めて来た同級生が修学旅行先の宿の窓から転落し、それは不幸な事故であったのに勝手な噂が広がって、周りから責められると言う悲惨な出来事でした。
追い詰められて行く父親の姿を見た高校生は遺書を残して自殺したのです。それが天使なのですが、やはり記憶は戻りません。
これからどうすれば良いか考えて、天使は幸紀が好きだからずっと一緒にいたいと告白します。
2人は生前高校生が出来なかった事をして楽しみました。そして初めて天使が笑って、幸紀はもっと笑わせてあげたいと思うのです。
そして雪の日に2人で遊んでいると、とても楽しそうな笑顔の天使が「ありがとう…僕 もう 飛べそうだなあ」と言う声が聞こえて振り返ると天使が消えていました。号泣です。私が。
抜け殻になった幸紀の元に母親が来て部屋を掃除していると、真っ白な羽をみつけました。確かに天使がいた証でした。
天使を満たしているつもりでいたのに、満たされていたのは幸紀だったのです。
いくら説明しても良さは読んでみないと分からないと思います。人間の狂気や残酷さとか、それでも向き合おうとする人々の気持ちとか、幸紀と天使のクスッとするやり取りとか空気感を是非読んで感じて欲しいです。
書き下ろしでも泣きますので、何処にも行かない誰とも会わない日に読む事をお勧めします。
読むタイミングは「今だ」と実行した自分は褒めてあげたいのですが、寝る前に読むのは止めた方がいいです。翌朝の顔のコンディションがひどいことになる。
レビューは発売時に読みました(でもほぼ忘れている)
帯からの情報に惑わされずに、しっかりこの作品と向き合いたいなと思う自分がいました。
発売時も話題になりましたし、BESTコミックに輝いた作品なので(おめでとうございます!)これから読むなら予備知識なしで…と言うのは難しいのかな。
でも是非そうして欲しい。
ここからは、はらだ先生の作品は「やたもも」のみ既読のいちユーザーの一人言です。
幸紀の過去をもっと救いようがなく、今の幸紀をもっとどうしようもなく描くこともできたのでは。むしろそうしそうな私の作者さんへの勝手なイメージ。
でもこのお話に描かれている人間の負の部分には、ほんの少しずつ余白が残されている。そこを光射す場所にできるかどうかはこれからの生き方次第。
「許されるように生きろ」ってこういうことか…と静かに本を閉じました。
とても色んなことを考えさせられる作品だと思います。はらだ先生の作品は、数々見させていただきましたが、もう今までとは180度違って…。改めてはらだ先生ってホントすごいなって思いました。どんだけ話の引き出しあるの!?って…。
あとから分かってくる天使の正体。
結局天使はなんなのか。実は亡くなった男の子だったんです。何故死んでしまったのか、何故天使の姿になったのか。それは是非読んで知ってもらいたいです。
でもこれだけは言いたい。この2人は幸せになるべくして出会ったんだと思う。
生きている事に価値を感じず人生はクソだと生きている幸紀。天使の存在が大きくなるにつれ人生の価値観が変わってきます。世界はそんなに悪くないと…。
一方天使は、悲しい事の連続…そんな人生で死んでしまいましたが、最後の最後神の導きなのか分かりませんが幸紀と出会い笑顔で最後を迎えます。
バッドエンドが苦手な方、ご安心ください!!ハッピーエンドです!!
モヤっとした後、最後の最後で安心します。
宣伝のキャッチコピーにもあった通りこの作品は『優しい物語』です。心がズタズタであっただろうコーキは突如現れた天使によって心を救われ、前向きに生きていく……というとてもポジティブな物語になります。
にいちゃんやカラーレシピで感じた毒気のようなものが一切なく、主にこの二つの作品にしか触れてこなかった自分としては、はらださんってこんな優しい物語も描くんだなと正直びっくりしました。
平穏な終わり方で、これはこれでとても面白かったんですが、個人的な思いとしては、にいちゃんのようなもっと過去の傷をえぐってえぐってその傷と向き合うような(表現が正しいかは不明)物語が好きなので、今作は自分の好みではありませんでした。
コーキが追い詰められた要因であるトモキとの話がもっと掘り下げられて、トモキと向き合う場面まで描かれたら、もしかしたら自分が期待していた物語になったかもしれないなと少し思います。でもそしたら全く違う物語になっていたと思うので、今回のメインとするお話と自分の好みが合っていなかっただけなんだと感じました。