6位以下のランキングはほぼ常連作家によって独占。中でも崎谷はるひ先生の充実ぶりが際立ちました。2011度もベテランの分厚い壁が多くの新人たちの前に立ちはだかりました。来年はそれを飛び越えて大きく羽ばたいて!
優しいSの育て方
榎田尤利 大洋図書
立派な身体に繊細な心を持つ大学生・栄田惣は、生まれて初めての恋に落ちた。
ちなみにSM調教モノじゃありませんよ…
★ユーザーの声
奥の深いSMを知ることができたような気がします。勉強になった!
よたさん
そして設定もさることながら、あいかわらず脇役わたるまでのキャラ立ちに感動します。感情移入しがいがあります。別に強烈なキャラってわけじゃないのにもっとそいつのことが知りたい!って思ってしまうのです。
Goma2さん
不埒なパラダイムシフト
崎谷はるひ フロンティアワークス
「不埒なスペクトル」の続編。様々な事件が起こりますが、果たして二人の行方は…
崎谷はるひ先生の練られたシナリオを思い切り楽しめます。
★ユーザーの声
予想を裏切る濃さで、(前作で)しっかりまとめちゃったこの二人を、これ以上どういじろうっていうの?! …な読者予想を、これまたナナメ上に鮮やかに、さらっと裏切ってくれた続編です。
サプライズです、今回のお話…実にサプライズの連続です。
ミルクティー猫さん
ダブル・バインド4
英田サキ 徳間書店
英田サキ先生得意の事件モノが完結。こんこん湧き出る発想力、そして確かな地力を感じさせてくれました。
4冊をそろって大人買いでも損はありません。
★ユーザーの声
小説はノミネート作品で唯一読んだのが『ダブル・バインド』でした。人間関係の複雑さと事件が絡み合って最後の最後まで「そういうことだったのか!」という謎解き部分まで一切手抜きがありません。一枚上手な感じのところに落ち着くのがさすがでした。BL作品としてはエロは濃くはないですが、お話として面白く読み応えがあったように感じました。
サガン。さん
じっくり4冊かけてやっと完結。3巻の終盤で犯人がほぼ確定するけれど、すんなりとは終わらないカラクリが色々と盛り込まれているのがこの最終巻。 絡み合った糸が解けて一本につながった時、「さすが英田さんだなぁ」と思わずにはいられない。
匿名さん
やはり「ダブル・バインド4」かなと思いました。ですが、
1巻目の事件の衝撃感からすると、やはり「よかった」では済まさない後味の悪さがあってもいいと思いました。
ピピンさん
不埒なインセンティブ
崎谷はるひ フロンティアワークス
二人の思いがすれ違うちょっと切ないラブストーリー。じわじわくる話、健気受・平凡受が好きな方には強くオススメしたい作品です。
★ユーザーの声
私は不埒シリーズは全部集めています。
特に直隆×真幸のカップルは大好きなのですが
前作を読んだ段階では正直日比谷をあまり好きではなくて…
あまり期待せずにこの「不埒なインセンティブ」を読みました。
でも読んでビックリ!ホントに買ってよかった!!
すごい感動があったり大事件があったりする作品ではないと思うのですが
和典が日比谷をどれほど好きなのか、ひしひしと伝わってきて切なくなって…
気付いたらポロポロ泣いてしまいました。
さー1029さん
きみのはなし、
朝丘戻 プランタン出版
「ふたりのはなし。」と2作セットになっているストーリー。朝丘先生の美しい文章で綴られる、胸が苦しいほど切なく、そして同時に心地よい「はなし」に耳と目を傾けて下さい。
★ユーザーの声
小説は、もう、朝丘先生な一年だったので、二つとも朝丘先生です。正直、『きみのはなし、』は、『ふたりのはなし。』と一緒でノミネートされてほしかったです…。なので気持ち的には『きみのはなし、』『ふたりのはなし。』で一番…ということで。
まみえるさん
飛馬も、海東も大好きです。 ずっと一途で優しく飛馬を思い続けていた海東と、人との関わりをほとんどつくらなかったはずが海東と生きていた飛馬、ふたりの人生を一部を切り取った作品。
切ないのか、苦しいのか、じれったいのか、幸せなのか、うまく言えませんが、涙と笑顔がこぼれる、ふわっとした気持ちになれます。
Kahさん