3万人の腐女子、腐男子が選んだ 2011年度BLアワード! 2011年1月~2012年1月まで今年度最強のBLを総選挙!!

小説ランキング5位

時折、痛みのブラックホールに突き落とす木原音瀬先生。しかしこの作品は静かに、そして甘美な痛みが全身をめぐります。ジワジワと湧いてくるこの感情は一体何だ? 痛くて切ない…けど、だけど、なんか心地良いのはどうして?

深呼吸
木原音瀬先生のコメント

「深呼吸」にご投票下さって、ありがとうございました。いい年をしたおじさんたちの初恋の話を気に入っていただけてとても嬉しいです。
特に何か事件が起こるわけではない話だったので、書いている方は苦労しましたが、二人が落ち着くところに落ち着いてくれてよかったです。
この二人はこれから甘い生活が待っていると思うので、そのあたりも近いうちに書けたらいいなと思っています。

ユーザーの声を紹介

ゆっくりゆっくり2人が通じ合っていくのが素敵です
okawariさん


一昔前の少女マンガを読んだような読後感でした。ゆっくりゆっくり想いが近づいていく過程が丁寧につづられていて、久しぶりに胸がキュンキュン(死語)しました。。 ・・・といいつつも、もどかしいんですが(笑)。
村中マグロさん


小説は木原先生のは外さない。『深呼吸』はたんたんと進むんだけど痛くて切ない感じがすごく好き! 今年のベストBL小説です。
にゃんちゃんさん

厳選レビュー紹介

★この胸の甘い痛みはなんなのだろう
夜中であるにもかかわらず、寝ることも忘れて、じっくりと、一字一字漏らさず読ませていただきました。さすが木原さん、今回の作品も読んでいる最中、胸にかすかに切ない、けれど甘い痛みを伴うものを感じさせてくれるような作品でした。木原さんの作品を読むたびに湧き起こるんですよね。これが萌えという感情なのでしょうか(笑)
相手への複雑な感情(木原さんの作品の場合、憎悪など負の感情がほとんですよね)から転じて好意、愛情へというものへの移り変わりが自然に、けれど心情や風景・物事の描写から読者に感じさせるものがある。それをBLという枠内で表現することができるのだからやはり木原さんはすごい。
nakanakanaさんのレビュー


★『美しいこと』が好きな方にはぜひおススメです。
40歳過ぎてリストラされお弁当屋さんでアルバイトなんて本当に大変だなあ…とどこか絶望的な気分になったのを覚えています。
 しかし自分が同じアラフォーになって。しみじみ三十路の自分の思い上がりが恥ずかしくなりました。アルバイトでも仕事があって住む部屋があって趣味があって。一人でもいいじゃないか。淋しくても人はしょせん孤独な生き物なのだから。それでもその孤独を知るからこそ、本当に大切なことがわかることもある。失ったからこそわかることも。
 あとはどんな風に生きるかなのだと、谷地が教えてくれている気がします。
 榛野もそんな谷地の静かな強さに惹かれたのかなあと今なら思うのです。
 続編を読めたのは僥倖でした。まさか続きが読めると思わなかったので。
 雰囲気は『美しいこと』の全プレ小冊子だった『愛すること』に非常に近いイメージを受けました。微笑ましい二人のやりとりが素敵です。
 遠距離なんて若い人にはかなりのハードルに感じられるかと思うのですが。
 多分、四十路にはちょうどいいカンフル剤になるのかもしれません。
 とくに今のようにメールでやりとりできるようになるのなら。
 それでもエアメイルを書く二人が可愛いですよね。ポストを毎日のぞくドキドキが、懐かしく愛おしく感じます。ドラマcd化してほしいです。
せっこさんのレビュー


★期待を裏切らない完成度
木原らしい。この一言に尽きる。作家は得てして手癖というものを持っており、どうしたってそれは現れる。傾向と言っても良いかもしれない。

 今作は精力を費やしたと云うよりリラックスして書いたのでは?と思わせる。
 そしてそういった作品にこそ著者の手癖が強く反映され結果、作風がより強調されている。
 手癖だけでアウト・プットに達するには相当な実力が必要だ。もちろん木原はその実力を持っている。

 木原は必ずしも好意的に見られる作家ではなく、当然読者を選ぶ。だからこそ受け入れた人々は歓喜し熱狂する。 

 内容に触れずとも「木原らしい」の一言でこの作品は評せる。そして決して少なくない木原の読者は、それだけで十分に作品を計りしれるだろう。
ゆーきゃん・ふらいさんのレビュー

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