ネオンサイン・アンバー

neon sign amber

琥珀色的霓虹灯

ネオンサイン・アンバー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神496
  • 萌×2192
  • 萌90
  • 中立28
  • しゅみじゃない22

--

レビュー数
74
得点
3546
評価数
828
平均
4.3 / 5
神率
59.9%
著者
おげれつたなか 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784403665493

あらすじ

クラブのスタッフ・緒方は、店の客で女好きのギャル男・サヤと出会う。
ある日サヤに金を貸し、お礼にサヤの手料理を振る舞ってもらうが……。

表題作ネオンサイン・アンバー

クラブの黒服
ギャル男

その他の収録作品

  • Honey Honey(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数74

ビッシャビシャに泣いた作品です!!

おげれつたなか先生の大ファンです!
こちらは涙無しには読めない作品…。本当に先生はキャラ一人一人の表情の喜怒哀楽を繊細に描かれているのが1コマ1コマから伝わってきます。

クラブ店員の緒方と毎回違う女の子を連れては毎回振られているギャル男のサヤ。偶然サヤにお金を貸した緒方はそのお礼と言って仕事帰りの緒方に毎回朝食を作ってくれる事に。見た目の派手さと違う温かく繊細な料理に緒方はサヤに惹かれていきます。しかしサヤには隠していたことがあり…。

この作品が描かれたのが約10年前。その時代背景を考えると登場人物の気持ちにより深く入って行けると思います。当時は同性同士の付き合いに今ほど柔軟ではなかったでしょう。作品にも色濃く出ているような気がします。
男が好きな自分はダメ、気持ち悪い、誰にも言えない、こんな思いを抱えながら明るく振る舞うサヤの姿が痛々しくも愛しく思えてきます。

ラストシーン、とても大好きなセリフがあるのですがもう、ここだけ切り取って神棚に飾って置きたい泣泣泣
また、表情に乏しかった緒方が笑顔になって来るんですよね…。その変化も素晴らしい。
とことんどん底まで落としてからの、あっま甘Hが最高です!!先生は夜明け腐女子の神です、GODです(あ、同じだわ)

先生の作品には珍しく1冊完結で読めるので気軽に??(気軽なきもちで読むとティッシュ足りなくなります)手に取って欲しい作品です!!

0

ノンケ×ゲイのリアル感

サヤと緒方、それぞれの内面が丁寧に描写されていて最初から物語の世界に引き込まれます。
明るくチャラチャラして見えたサヤの過去や内面を知るうちに、自身はノンケであるにも関わらずサヤに惹かれていく緒方。だけどいざ身体に向き合ってみると…というシーンはあまりにリアルで衝撃的で。日頃BLばかり読んでるとこういう感覚を忘れてしまっていたのかも。今まで異性としか付き合ってこなかったのだから当然起こり得る話ですよね。それでももう緒方の心の中にはサヤの存在が大きなものになっていて。そこからラストまで夢中で読みました。すごく良かった〜!
健気に生きてきたサヤが報われて本当に良かった!大好きな一冊です。

0

簡単ではないことっていっぱいある

"クラブに居る感"が伝わってくるキラッキラな表紙が本当に好きです。
爆音なクラブの中にいるのに、サヤの視線だけは静かな空気を感じるのもたまらん。
そんな表紙も素敵なこちらの作品、久しぶりに読み返しました。

「女好きのチャラいギャル男」という鎧をまとったサヤの心の内側はめちゃくちゃ繊細で、少しずつ素が見えてくるごとにそのギャップが切なく刺さります。
ゲイである自分自身のことをキモいと思い込もうとしたり、緒方が傷付けた時だって自分のせいだから気にするなと笑ったり。
無邪気に笑う姿がものすごく可愛いだけに切なさを含んだ笑顔が余計に悲しく見えて、本当に胸が締め付けられました。

サヤの笑顔と自分を理解してくれたサヤの優しさに惹かれたけれど、彼の裸を見て急に怖気づいてしまう緒方。
その行動は自分勝手だと言ってしまえばそれに変わりはないのですが、ただただ彼を責めることもできない気もして。
それがノンケとの恋のツラいところなんですよね…。

かつてサヤが好きだった先輩のように否定したり馬鹿にする奴は論外ですが、自分と違うことを無条件で受け止められる人もいれば、覚悟がなければそれをできない人もいるのはある程度仕方のないことで。
その辺のすれ違いが苦しかったけれど、その壁をふたりは一緒に越えて幸せなところに着地してくれたのが素敵でした。

おげたな先生の作品って時間を置いて何度も読み返したくなる魅力があるんですよね。
なので何度目かわからないこの作品の世界も、また新鮮に楽しめました!

0

等身大の恋愛

恋愛をする上での痛み。それが同性同士であることの痛み。それらが見事な塩梅で描き出されるものだから、等身大の恋愛を見せられているような、生きる上での痛みを見せつけられたような心地さえするのです。

私は普段から、おげれつたなか先生の前に飛び出して咽び泣きながら地に頭をこすりつけ日頃の感謝を述べたいと考えている限界ファンなのです。今更ですが今作のレビューも書かねばと使命感に駆られた次第です。

今作は2人が人間として生きるなら当然のように持っている長所と短所、それらが互いと居ることで埋められるはずだったが……というすれ違いのお話。ここのすれ違いがまあリアルなんですよね。
リアルな恋愛が読みたい人は必見です。読まないとちょっと勿体無い!

0

ノンケとの同性愛

ノンケとの同性愛は難しいんだと実感させられる作品でした。
BLあるあるでどんなノンケも迫られれば結局落ちるって定説な気がしますが、そんなの夢物語だぞ、と。今作は気持ちは本当に好きなのに身体がついていかないってもう誰が悪いとかそういうのがないので余計に辛くて切ない。それでも最終的にちゃんとハッピーエンドに収まったのがやはりフィクションのいいところという感じがしてよかったです。

あと個人的に恋愛ものって互いに傷つけあって、でもそれを許し合いながら絆を深めていく展開が多いと思うのですが、今作は本当に緒方くんが一方的にサヤを傷つけ、それを許される訳ではなくてそれ以上にサヤにとって必要ない人間になっていく絆の深め方だという印象でした。

とにかくストーリーの展開とかキャラの表情とかガチで殴り合っちゃうところとか、現実的だけど日常ではない雰囲気がすごくよかった。

2

読んで ちょー読んで(←文中セリフのオマージュです♡)

ふと読み返し
いやぁ~いいなぁ…
久々に読んだら以前より好きになってる
嬉しい、また幸せ作品が増えた(´▽`*)

前読んだ時はおげれつ先生にしては強烈な印象は少ないかな?って思っていたのですが今回読んで分かりました
この作品は強烈でないからいいんです‼
デフォルメし過ぎない、現実にいそうな子達の小さな恋の物語
すっごく好き…♡

勇介の最初の時のあの反応もノンケならではの反応だし、サヤの頑張って何でもない振りをしようとするのも今迄クローゼットとして(と言うより認めないように必死に抗って来た)事を考えたら当然の処世術、悲しいケド…
こういうドラスティックではないけど普遍的な感情を切り出す事が本当におげれつ先生はお上手‼
ゆっくり読み返すとこういう所がより見えてきます

順番を追ってカラダとキモチがカチっと重なった後の2人がかわいいコトかわいいコト(*ノωノ*)
えっち前もかわいいケド事後のピロートークならぬ”労り”!かわい過ぎカヨ♡
お下品ですが…ぁ、おげれつですが(笑)私の好きな1シーンを語らせて下さい
やっと初めてを迎えた時の挿入前に勇介とサヤのtkbとtkbがコリっとtkbキスにエッロ…となった後に「”まさき”の発音は?”ささみ”と一緒」って和ませてる隙に挿入してあげる勇介のエロテク…!えぇオトコゃ・・・このtkbキスからの流れがちょーーー好き♡

前はサヤがかわいいお話しって印象だったけど今は勇介も人間味を感じて好きだしとっても好きな2人だな~って思います

好きだな、ちょー好きだ!!!!!!!!!!

1

最後があぁ

途中まで神だったのに~ (><)
ああ しかし全体的にとっても面白かったです!

最後がね、なんかチープな片付け方で非常に残念でした。
「偶然にも中学ん時のクソ先輩(名前忘れた)が店に現れて、攻めと喧嘩して結局ボッコボコにされて受けに謝って消える」のくだりが急にファンタジーっていうか、話が出来過ぎていて正直なんの完結にもなってい。

そもそも勇介はどうやって男の体がOKになったの?それって生理的な問題だからさ、サヤちゃんが好きでも少しずつ慣れていかないとやっぱりムリなんじゃないかな? あんなアッサリといけるもんなんですかねぇ…?

まあ、最終的にサヤちゃんと勇介の関係がすごく可愛かったので許す(←何様)

2

あまりの尊さに衝撃…!!

友人に貸していただき、拝読しました。

おげれつ先生の作品はヤリ部以外未読だったため、当作品もギャグ中心なのかな?と思っていました。
ですが内容はシリアス中心であった上とっっても良いお話!良い意味で裏切られました。

サヤちゃんもめちゃくちゃ可愛いです…。
経験豊富な遊び人を演じているのに「ずっと男に抱きしめられてみたかった」と…!
なんて健気でピュアで純粋で純真なのでしょう…!?!?

最高でした。最高すぎました。
おげれつ先生の作品はヤリ部しか買っていなかったのですが、これを機に他の作品も買ってみようと思います(*´∀`)

0

作者さんのお名前で敬遠していたのですが…

バーテン:緒方勇介×食堂(実家)店員:佐矢真崎です。初読み作家さんです。正直、作者さんのお名前からして多分エロギャグとか下品な作品だろうから苦手なんだろうなー。と思って敬遠していたのですが、お友達に勧められて購入しました。
めちゃくちゃ普通でした!(と言う言い方は失礼かもしれませんが)全然エロギャグもなく、下品でもありませんでした!!

緒方の勤めているクラブの常連で、ふとしたキッカケで仲良くなります。そして真崎は実はゲイだとカミングアウトし、緒方も好きだと告白するのですが、いざHをすることになったら怯んでしまい、謝って逃げてしまいました。
正直そこは、えー!と思ったのですが、しばらくして真崎のトラウマの原因の西山が偶然、彼女と食堂に来て一悶着あったのですが、こいつがまた最低の奴で!何で人の告白を言いふらすのかが分からないですし、西山の彼女も緒方と西山が言い争っている時に何故か真崎に抱きつくし意味わかんないです。大分イラッとしました。

でも、緒方が西山をボコボコにしてくれたので良かったです。
一応、真崎に謝ってはいましたが、ボコボコにされたから謝ったから本心では悪いとは思ってなさそうではありましたが、それで真崎がトラウマを払拭できたなら、良いんですけどホントイラつくなーと思いました。

あと、最後の緒方の笑顔がめちゃくちゃ良かったです!

0

最高一択

前から気になってたし、評価高いし…で。やっと読む機会が出来てたった今読了しました。

さ…さ…最高でした!!

あらすじ読んでひよってましたが、高評価に違わずすごく面白かったです。
サヤの最初の印象がページを追うごとに変わっていきました。最初の印象はあまり好きじゃないな…と。いや、しかし。どんどんどんどん可愛くなっていくんです!!
笑顔も性格も可愛い。チャラさも彼なりの防御なのかと思ったら、ギュッとしてあげたくなりました。

すごく繊細な子ですね。私も人の顔色を伺うところがあるので、サヤの気持ち…そうならざるを得ない過去のトラウマが、もう胸にギュッときて。心臓がもげるかと思うくらい痛かった。
だからこそ勇介に拒絶されたとき、どんだけ苦しかっただろうかと、サヤの痛い気持ちがこちらにまで伝播しました。

人生色々あるよね、って人は言うけども、子どものとき、思春期の"いろいろ"ってダメージでかいと思うんです。それを受け入れられる程の許容がないし、精神的に未熟だから…。
中学のときに心を傷付けられたサヤ。今後は勇介と共に楽しい思い出を作っていって、心の中を幸せで満たされていって欲しいなと思いました。

心に響く素晴らしい作品でした。

1

2度目はすんなりいたすのね…

本の整理をしていて久しぶりに読み返しました。
私、この作品の良さがあまりわからなくて…時間をおいて再読してもやはりあまりよくわからなかった。というよりやはり同じところで違和感を感じるというか。
勇介がサヤといざエチに臨んだ時、やっぱり男だからということでできなくて…ここまではよかったんだけど、色々あってさぁ再び!となった時えらいあっさり大丈夫だったなと。
サヤのこと可愛いし好きだという気持ちはあっても、やっぱ男の身体じゃ無理!っていうのは生理的なものだと思うんですけど、ちょっとしたエピソードであっさりそれを乗り越えちゃうもんだから違和感しかなかったですね。それが引っかかって感動も何にもありませんでした。

0

幸せになって欲しい

おげれつたなか先生大好きなので作家買いしました。

ストーリーも大変良かったのですが、もう少し泣けるような要素を期待してたので、あれ?とも思いました。しかし、おげれつ先生の描くBLはどれも内容が濃くて凄いなと思いました。よく、感情が読めないと言われるゆうすけはクラブではチャラついているが実は実家の店を手伝っていて料理が上手などのサヤの意外な一面を見たことをきっかけに、サヤに惹かれて行きました。しかし、いざサヤの体を見ると...というような話です。

ゆうすけは一見無表情に見えるがちゃんと感情を持っているというところが可愛かったです。

私はサヤのような褐色のチャラ男が大好きなのでとても刺さりました。そして、サヤは普通の人として自分を取り繕っていたのも、どこか可哀想な気がして更にサヤが好きになりました。

1

健気受けだが

サヤがギャル男でクラブで遊んでるというものの、なんとも昭和の香りがして困りました。
今時のゲイの子だったら、もうちょっと他に出会いを探せるのでは?

攻めの、サヤといざ致そうとする際に、サヤが男だという現実に怯む描写はさすがおげれつ先生だと思いました。本当にリアルな描写でノンケ男性の気持ちがよく分かって辛かったです。

だからこそ、二度目のトライであまりにもすんなり致して、読んでるこちらは頭の中が???マークだらけに。あの葛藤はどこいったの?いつあの壁を乗り越えたの?

いっそ致さない関係で終わるのもありだったのでは・・・と、良いお話だっただけに、いち読者として勝手に考えてしまった作品でした。

2

BLでありがちな展開に反するストーリーが◎

大抵ノンケとゲイのBLですんなり済んでしまうエッチシーンが二人に壁を作る原因となることや、受けが攻めの胃袋をつかむ描写に大きい重心を置いていないこと等、よく見るBLにありがちな展開を打破してきたことに感服しました。

おげれつたなか先生の他作品『エスケープジャーニー』でもそうでしたが、殴り合いからの流血描写(今回は激しめ)が出てきます。

緒方(攻)が『エスケープジャーニー』の太一に似ているのが初めのうち気になりましたが、それを差し引いても物語の構成と描写の丁寧さが素晴らしいです。

(2017年1月8日読了)

2

読了後の余韻がエグい


ノンケ×ゲイで受けがチャラいように見えて本当に純粋。
対する攻めは感情が表に出ない、クールな黒髪。遊び慣れている感じはしないのに、女慣れしているけれど真面目。

互いに惹かれるシーンが、まるで映画のようでした。
クラブという喧噪のなか、こんなに素敵な恋の物語が生まれるのかと驚きました。

前半は、どちらかというと攻め視点。
後半は受けの視点、という構成が珍しいなと思いました。
それが逆にこのお話を際立てています。

ゲイだけど好きな人と両想いになった事がない受け。
男も大丈夫だと思ったけど、いざ目の前にすると怖気づく攻め。

互いに”性”という壁が高過ぎるせいでどちらも傷つく姿は、切なくて胸が締め付けられました。
なんでこんな繊細な感情を絵で表すことができるのか…おげれつたなか先生がたまに怖くなります(笑)

あと、個人的にですが気持ちを体の一部で表すコマが本当に天才だと思いました。
きっと人をよく観察しているんだろうな…と感心してしまいました。

表紙はネオンが派手で可愛いのですが、内容は決して軽くはありません。
とてもいい意味で裏切ってきます。

受けの笑顔は無邪気でギャル男なのにこんなにも可愛らしく、攻めも感情に乏しいのに受けには笑顔見せちゃうし、ちゃんと受けの事を考えてくれる男らしさも持っている。

受けも攻めもどちらも大好きになれる、とても尊い作品でした。
読んだ後は、本を抱えたまましばらく放心して幸せを噛み締めながら余韻に浸っていました…(笑)

本当に買って損はなかった一冊です。

1

スキ!!!!!

佐矢真崎(サヤ)、おげれつたなか先生の作品の中で1番好きなキャラクターです。ネオンサイン・アンバーがおげれつたなか先生の初めて読んだ作品で、それから他の作品にどっぷりハマっていきました。表紙買いして良かった♥

あらすじとしては、クラブスタッフとして働く緒方は客としてクラブに通うギャル男のサヤと出会います。思っていることが顔に出にくく周りから誤解されがちな緒方であったが、サヤは正確に気持ちを読み取り、そこから徐々にサヤに惹かれ、、という感じです。話の展開が、スムーズで登場人物が多くなく、絵もめちゃめちゃ綺麗(ド好み)で読みやすかったです。

中盤?の緒方の、サヤのことは好きだが、ちゃんと男なんだと自覚し、戸惑ってしまう描写。サヤの「俺、人の顔色伺うの得意だもん」というセリフからの伏線。色々な所でリアルさを感じられたり、感情移入で号泣したり、私の心は終始ずっと情緒不安定でした笑。

とりあえず言いたいことは、サヤの行動、言動、褐色肌が可愛すぎ&褐色肌エロすぎで鼻血ものでした。

1

BLってここがいいよね泣

クラブの黒服である緒方が攻め、そこの客であるギャルのサヤが受けです。

受けのサヤは褐色肌でピアスばちぼこでめちゃめちゃギャルなんですよ。でもすんごいピュアなんですよ。まじで予想以上に。しかも料理上手ときました。キタコレ、ギャップやばいですね。

そんなん惚れちゃうのは自然の摂理なんですけど、まあ一筋縄にはいかんのですよ。BL読みすぎてるとバグっちゃうけど、確かに男同士が好きあったらそうなるこもあるよなと、でもそこさえも超えるほどの愛って素晴らしいなと思う訳ですよ。

読んでない人は分からんと思いますが、読んだ人には分かるはず笑

1

読んでみて良かった

ストーリーの内容についてはあまり触れてませんが、キャラについて触れているので一応ネタバレ有りにしておきます。

おげれつたなか先生の他の作品を読んで他の作品も読んでみたいと手に取りました。最初表紙でパッと見褐色キャラだと分からず読みはじめ「褐色キャラのBL作品はあまり読まないんだよなぁ」と思いつつ読み進めていったのですがとても素敵な作品でした。読み進めていくほどに受けが健気で可愛くて切なくて…ストーリーは少し重め?ですがとても良かったです。今では何度も読み返してしまうほどのお気に入りでおげれつたなか先生の作品の中では個人的に一番好きです。
褐色キャラが地雷、とまでいく方には流石にオススメは出来ませんが私のように基本読まない程度の方には一度読んでみることをおすすめしたいです。

2

チャラぶったウブっこ

夜な夜な遊んでいるさや。でもナンパした女の子とはいつもうまくいってないみたい。
それを気にかける、ホール担当の勇介。さやが困っているところを助けたことから、手料理をふるまわれる仲になる。

遊んでチャラチャラしているようで、真はウブで純粋なさや。
表情がなく怖がられるという、対照的なキャラの勇介のことも、さやは気持ちを読み取ってくれる。胃袋をつかまれ、トラウマを癒やしてくれるさやに、ごく自然にだんだん惹かれていく。

ダンスホールで突然抱きしめたり、女の子にはこうするんだよ、とふざけたようにみせてキスしたり、恋に落ちる瞬間がありそうな雰囲気でドキドキします。

しかし、いざとなったらできなくなってしまった勇介。いったん離れるけど、やっぱり諦められなくてめでたくハッピーエンド。

せつないお話でなかなか良かったです。

0

受けの可愛さに癒されて

〖DMM電子書籍〗
修正 : 濃霧
カバー折り返し : なし
カバー下 : なし
帯 : なし
裏表紙 : なし
カバーデザイン : 不明
電子限定特典 : なし
備考 :
ふた言 : サヤちゃん健気でええ子やなぁ…幸せになるんやで…

〖紙媒体〗
未読

0

見た目とのギャップがエモいです


おげれつ先生作品で一番好き!

おげれつたなか先生の作品が好きで集めていて気づいたら手元にあった一冊です。

瞬間、瞬間の切り取り方が綺麗で特に紆余曲折あったあとのいちゃいちゃエッチシーンは何度も読み返しちゃいます。

おばかで健気って最強ですね。

サヤが手料理振舞う時とかクラブで浴衣を着てきたサヤにちょっかいだすシーンとか言葉も表情の変化も少ない勇介がサヤに惹かれてくのが印象的でその魅力に引き込まれました。

サヤちゃんのセクシュアリティ故の過去の出来事から今のサヤちゃんのとる行動がしんどくて尊いです。

サヤちゃんにはこの上なく幸になって欲しいです。
二人の同棲生活のお話とか読める日が来ることを夢見ています。


0

ささみ

この作品の中で衝撃を受けたシーンがある。

勇介が真崎の裸体を見て拒絶してしまうところだ。
ゲイである真崎は勇介を求める。そしてノンケである勇介も真崎に心を惹かれ身体を求めるのだが、今まで女の子としか付き合いのなかった勇介には真崎の身体は想定外のものであったのだろう。
いや、少し考えればわかるのだろうがそうはいかなかったのが恋の力だったのだろう。抱きたいと思ったのは事実である。しかし、真崎には女性のような柔らかい肉感、丸みを帯びたフォームはなく代わりと言ってはアレなのだが付いていたのは自分と同じ男性の象徴。。
真崎に惹かれていたのは本当なのに、自分と同じ男性の身体を実際に前にしたとき直に受け入れられない。非常にリアルなノンケの反応なのではないだろうか。(どうなのだろうか)

その後、拒絶したことで相手を傷つけてしまったと悩むところや、拒絶された上過去のトラウマがよみがえった真崎とかこの一冊の内容は濃いですね~。


エスケープジャーニーといい、ネオンサイン・アンバーといいおげれつ先生の男の子の描写は妙にリアル味があって心にクる。

0

ピュアストーリーだった◎

クラブのお話?ついていけるかしらと思ったけど全然大丈夫だった。ちゃらちゃらへらへらしているサヤにも理由があって。それがピュアでかわいい。
サヤを好きになる勇介は仏頂面で。それが美味しそうな顔するとこがかわいいw サヤがわかってくれるのも
勇介がわかりやすくどどーんと落ち込むとこもかわいいw
んで、勇介強い!昔サヤを傷つけた元ボクサーをボコるなんて!?
お互い惹かれあって傷つけたり傷を乗り越えてくっつく過程がよかった。盛り上がり方がいい。
初えっちが初々しくもエロくて。いちゃいちゃハピエン好き。

0

刺さる一冊

再読でのレビュー
おげれつたなか先生の美しい絵と気持ちをえぐられるような展開はエネルギーが無いと読めません

このお話も、序盤の軽快な展開からジワジワと痛みが広がっていくような切なさがありました

キャラクターが対照的でお互いに惹かれていくのがとてもよくわかる
なのに、それを表出することが出来ない
その苦悩も緒方とサヤとは全く違うもので、それをお互いが分かり合えた瞬間は救われた気さえします

大袈裟でなく重たいし、きっと現実はこんな風にうまくいかない、なんて勝手に苛立ちさえしてしまうくらい、気持ちをもっていかれます

くっついてからの緒方の表情が全てを物語ってくれてます

1

二人とも、見かけ通りじゃない!

おげれつさんには
いつもジェットコースターに乗せられているみたいに、
気持ちが激しく上下に揺さぶられます!

最初は普通に何気ない出会いから始まり、
次第に二人が近づき惹かれあって、
このままくっついてハッピーエンド!……かと思うと急降下!
そしてここからが本領発揮の
切なくも説得力のある展開にぐいぐい引き込まれます!

ストーリーも山あり谷ありで上手いのですが、
それに負けない絵の細かい描写力にヤラレます!
(足とか手とか、指先が語る!語る‼︎)

おげれつさんの好きなところは、
展開はふわふわハッピーなどでは決してなく、
痛いほどのリアリティなんですが、
その分結末の暖かさがぐっと増すところ!

ホント良かったねと、涙ながらに頷きつつ本を閉じる幸せv
毎回胸にきます!

今回はちゃらちゃら褐色肌のサヤと
表情乏しい系の正反対の二人のお話ですが、
やはり見た目通りの二人ではないので、
ジェットコースターは免れません!

上下の振り幅に負けずに最後まで乗車出来れば、
しっかりと大地に戻ってこられると思います!

なんだかんだと言っても、
やはり評価は「神」しかなかった!

3

健気で可愛い理想の子!!

おげれつたなか先生は、このすごいペンネームと、Pixivで読んだヤチリンビッチ部が初見だったので、ナンセンスエロ方面の方かと勝手に思っていたのですが…
読んでビックリ!!なんて素敵なお話を作る方なのでしょう!!

とにかくもう、受けのサヤが可愛い。どんな酷いことをされても相手を責めずに笑ってる。健気で可愛いもうしんどい。

以下、ネタバレ。

サヤは、学生時代にゲイバレして酷い苛めにあったトラウマがありつつも、誰も責めない。ゲイである自分が悪いんだ、キモがらせた自分が悪いんだ、と全部自分のせいにする。

キモい自分が嫌で、普通の男みたいで安心できるから、ノーマルを装ったチャラ男キャラで夜のクラブで女の子とじゃれ合っています。

対して攻の緒方は、サヤの通うクラブの店員。鉄面皮の無表情で表情が読めなくて、自分ではそんなつもりなくても「つまらなそう」とか「もっと笑え」とか言われるのがコンプレックス。女の子とじゃれ合うサヤを半ば呆れて見てたのに、ちょっと世話を焼いて仲良くなってからは、グングン惹かれて行く。

この惹かれて行く過程がね。何とも言えずいいのです。

料理上手で胃袋をつかまれて、美味しいと思ってるのを表情の僅かな違いで見抜かれて、サヤの笑顔が可愛くて浴衣姿が可愛くてついついオカズにしちゃうくらい可愛くて「俺って男もいけたんだ…」と新しい自分を発見して、結構グイグイ行きやがるんですよ緒方君は!!

クラブの浴衣イベントで、人混みと爆音にまぎれて、後ろから抱きしめて口移しで酒まで飲ませる癖に、いざ事に及ぼうとしたらサヤの身体が意外と筋肉質で女の子みたいに柔らかくないとか、やっぱ男だからつくもんが付いてるとか、その辺で急に我に返って、ゴメン無理…てなる。このヘタレ!!

まあ、ノンケだから仕方ないっちゃ仕方ない。頭の中で妄想してるのと、リアルに触るのじゃ全然違うもんね。

だけどサヤは「なんで謝るの?悪いのは俺じゃん」て緒方を一言も責めない。
いや!悪いから!あんだけグイグイ押しといてここまで来といて逃げるって切腹ものだから!!もっと怒ってもいいのよサヤちゃん!!

その後、できなかった自分を責めて後悔して、どうしたらいいか分からなくて悩みまくる緒方くん。
自分を避けるようになったサヤに、傷つけるつもりは無かった、今でもサヤが好きなんだと伝えても、サヤは「いいんだよもう。顔を見たら分かりたくないことも分かるんだよ。友達にもどろう、もう避けたりしないから」と言われ「男の人にギュってされたり、キスされたりしてみたかったから、夢が叶ったよ、ありがとう」とか言われる。

あーもーサヤちゃん!!なんであんたそんなにエエ子なんや!!もうそんなヘタレほっといてオバちゃんとこおいで!!美味しいもん食べさしたろ!!

ここまでちっとも良いところがない緒方ですが、終盤がっつり取り戻します。

中学のころ、サヤに告白されて「キモイ」と皆に言いふらしたゲスい先輩が、偶然二人の前に現れます。

そいつをボコり、鼻血吹きながら謝らせる緒方のカッコよさ!!そして「俺もアイツと同じだ。だから俺が言っても説得力ないけど、サヤが誰かを好きになるのはキモイことじゃないよ」と伝えます。なんやアンタやっとエエ所見せたな!!

「どうやったらもう一回、俺のこと好きになってくれる?」「…キス。今すぐ」の流れはもう神です!!

その後の濡れ場は、どっちかってーと雑誌連載の方が好みでしたかね。
下半身を見せたらまた退かれるんじゃないかと怯えるサナちゃんに「ほらこれ」「え!?立ってる!?」「バッキバキ」とか言いながらハイタッチしてる二人が可愛かった。
んで、サヤに「ごめん、ゴムとかない…」とか言われてガーンとなる緒方くんとか。あの辺の下りが単行本では無くなってたのでちょっと残念でした。
連載版で最後まで出来なかった二人が、コミックの描きおろしで初Hしてるとのことでしたので、描きおろしを読むためにAmazonポチりましたww

とにかくサヤの可愛さがツボでツボで。マイベストな一冊になりました。

5

うっすらネタバレかも

佐矢がふるまう朝食に、心をつかまれていく緒形。朝食を作ってもらい食べる事で感じた、家庭の温もりや佐矢の内面に触れてどんどん好きになっていくんですね。不器用で心に傷のある2人が、享楽的なクラブと言う空間で刹那的に結ばれるのでなく極々ありふれた日常の幸せの中に愛を見いだすのがとても良かったです。2人ともそれぞれにいい男ですが、言葉足りずと言うか誤解受けちゃうよ!的な言動行動があるたびドキドキしつつ楽しく読めましたよ。幸せな2人の未来を確信して読み終えられたので自分もハッピーになれました。

1

うまい!

おげれつたなか先生のちょっと頭弱い健気な受け、いつもながら可愛いです。

表情が乏しい寡黙攻め×ナンパな受けと書くとよくあるBLですが、たなか先生が描くとキャラもお話も新鮮で面白い!ストーリー展開が本当にうまい!

本編にはエロがあまりないのに、ずっとセクシーというか色気があります。描き下ろしの露骨なエッチシーンも最高ですけれど。

以下、もやっとした点
表紙、イラストとしては好きなのですが、雰囲気が中身とちょっと違う気がしてしまう。中のカラーイラストの方がサヤの肌の色も分かる…けど普通すぎるかな。

※電子書籍
がっつり白抜き

2

低温男子に表情筋が得られるとき。もしくは得られるまで。

クラブって、行かなくなって久しいけれど。今も変わらずこんな感じなんだろうか。
自分に大して自信の無い子でも「キャッチアンドリリース」するんだろうか。

常に半目で描かれることの多い、表情筋が死んでると言われる、一見低温男子の勇介。
彼女にフラれても、大してショックを受けて無いように見られている。
心の中では笑ってたりするのに、気づかれることは無い。それをサヤには見破られる。
サヤは人の表情を伺うのが得意だと言う。それには切ない理由があって…。
中学生の頃、ゲイである事を好きな人に否定され、その事でイジメにもあっていたサヤは、他人の悪意に敏感になっていた。その事実自体もとっても痛ましいし、やっぱり、勇介がどんなに心惹かれてようと、ノンケの彼にとって、初めての男同士のセックスにたじろいでしまい、その事でサヤを傷付けてしまうというのは、あまりにも残酷で。ただでさえ自分のセクシャリティに悩み、傷付き、女の子をナンパする事で、自分を誤魔化して来たサヤにとって、残酷過ぎると思いました。
自分が傷付けてしまった事を悔やむ勇介ですが、その後の恋が成就するまでが、スピード感があり過ぎて。急なおとぎ話感が出てしまうのはやむなし。
残酷な事実のリアルさと、急激なハッピーエンドが、相容れない気もしたのです。
女の子の身体と違うという事にあんなに引いてたのに。何でも出来る様になってしまう。
あー、でも恋ってそういうものかもー。と、いうのは分かるんだけど。

言葉少ないサヤのお母さんが温かくて良いです。まさかイジメの事までは知らないとしても。サヤが暗い性格だとか、友達がいないとかは気にしていて。放任はしてるけど、見守ってるという、確実な温かさを感じます。こういうお母さんのいる家で育ったから、サヤはいい子なんだな、というのが分かります。

あと、「もらう、ちょーもらう。」「もらって、ちょーもらって。」
「住む!ちょー住む!」「住んで、ちょー住んで。」という、二人のやり取りが好きです。
変な使い方の「ちょー〜」という言葉を使ってみたい。

3

サヤに萌えまくり。

カバー装丁が凝っていおり
キラキラ☆反射します。

クラブの常連客のサヤ
繋ぎバイトで黒服の勇介

サヤがロッカーの鍵をなくし
勇介が鍵の保証金を立替えた所から
2人の距離が近づいていく

表情に乏しく、誤解されやすいは勇介は
表情豊かで、まっすぐなサヤに惹かれる

保証金の代わりにと、サヤが勇介に朝食を作り振る舞う
勇介のわずかな表情の変化に気付き、笑いかけるサヤに
勇介は恋におちるのですが…

サヤにも悲しい過去があり、他人を避けるように生きて来た。

重ねる2人だけの時間の中、サヤを触りたい衝動にかられた勇介だが
心で好きなのに、ビジュアル現実ギャップ
自らサヤを求めた勇介だったが、
勇介の体の反応は、一線をこすことが出来なかった。

サヤを傷つけた。
思い悩む、勇介に先輩から店に戻って来いとの連絡が入る。
これが最後だからと、勇介はサヤに朝食作りをお願いした。

コロコロと変わる、サヤの表情。
やさしく、ナイーブで人なつこいサヤに
読んでる私も、ホレてまうやろ!

髪を縛るサヤ、はにかむサヤ、浴衣のサヤ…
どれも、とてもかわいいのであります。

互いの気持ちを確認し、伝え合い、
恋人としての2人の時間が紡がれて行きます。

少しづつ、体を近づけていきながら
2人で初めてセックスする夜、
勇介の裸だけでも、沸騰しそうなサヤが、
乙女でかわいくて、もう、もう、
勇介でなくても、たまりません。

勇介に抱きしめられながら
「ありがとう」と言う サヤ
マジ、かわいすぎです。

しあわせで仲良くね〜。
な、萌え満載 ハッピーな作品でした。

4

出会ってくれてありがとう.

実は好きな声優さんが出ていることもあり、先にCDのほうを拝聴させていただいて出会った作品でした。

わたしがblに興味を持ち、初めて購入させていただいたものなので思い入れの大きい作品です。

まず表紙のサヤちゃんに惹かれました。
中の絵もすごく美しくて、内容も全然薄っぺらくなく、今までわたし自身が持っていたblの世界への概念をひっくり返された感じがしました。
本当にファンタジーでもっと早く出会わなかったことを後悔いたしました。

ただの感想を述べてしまいましたが
一時期、サヤちゃんに恋をしてスマホの待受にしていたのはここだけのヒミツです ♡ 笑

5

幸せになって!

可愛いよ、サヤ。

ギャル男の話は初めて読みます。こんなにクラブ?に入り浸ってるのも。
いつも二人とも汗かいてるのがなぜか印象に残りました。

表紙が凝ってますね!まず表紙に持ってかれました。こっち見て踊ってる?サヤの上にキラキラ光る点々やネオンの文字。

人の顔色を伺うのが上手になってしまったサヤ。悲しい過去。それでも明るくて表情豊かで毎日頑張って女の子をナンパして。女の子といると安心して。料理上手で素直で健気で本当に可愛いくて愛しい。
見た目はギャル男なのですがモノクロだと金髪らしいのと肌が褐色でピアスしてるのがそれらしいけど普通に可愛い男の子に見えます。

無表情な緒方。思ってることが顔に出なくてそのせいで傷ついてばかり。そんな緒方の表情をわかってくれたサヤ。どんどんサヤが可愛いくて好きになっていく緒方。
けどやっぱり男の体を実感したら無理だった。そしてサヤを傷つけてしまって深い自己嫌悪。
でもサヤは悲しいくらい優しい子。

サヤの過去の元凶をボコボコにして、サヤが誰かを好きになるのはキモいことじゃない。本音言うと羨ましいサヤに好きになってもらえる男が。って言われたらキュン死にしちゃう!

その後は甘々でした。ありがとうございます!
緒方が表情豊かでサヤにメロメロに甘くて私にとってはご褒美です。
サヤのちょー欲しいとかちょー住む!が可愛いくて。
もっと二人の甘々の続きが読みたい!

4

おげれつたなか流おとぎ話

やはり良い。
とても良い。

感情が顔に出ないせいで、彼女ができても「何を考えているか分からない」とフラれる勇介。
連夜クラブでナンパをしまくって、過去のトラウマを忘れようとするサヤ。
表紙から滲み出るビッチ臭とは裏腹に純愛ものです。

どうしても読みたい作品が入手困難で「せめてネタバレだけでも!」という場合を除いて、作品を読む前にレビューは読みません。いろいろな意味で驚きたいので、あらすじも極力見ないようにします。なので表紙の雰囲気だけが購入の決め手になります。
そのせいで失敗を幾度も繰り返してきたわけですが、こちらも本当に失敗しました。気に入った作家さんは読破する主義じゃなかったら、今も読んでいなかったかもしれないと思うと怖ろしい。読めてよかった!

クラブ。ナンパ目的で有名な常連客。フロアスタッフ。
この3つが揃っただけで爛れた夜の匂いが充満するわけですが、蓋を開けてみれば全く違うものが見えてきました。
早朝。開店前の小料理屋。湯気のあがるおいしい朝ごはん。
何ということだ。大好きな要素しかない。そこに添えられた美人系イケメンと正統派イケメン。ごちそうすぎます。ここは桃源郷ですか。それとも天竺でしょうか。

表情筋が死んでいる、何を考えているか分からないと言われ続けてきた勇介の、ちょっとした表情も読み取ってくれるサヤを「かわいい」と思い始めて、さりげなく触る勇介の仕草にきゅんきゅん必至です。サヤも本当に可愛くて、浴衣ナイトなんてわたしもうなじに釘付けな色気が溢れているので、胃袋もハートも掴まれた気持ちがよく分かります。
分かるだけにその先がつらい。ノンケとゲイの壁。自分が見ていたのは本当のサヤじゃなくて、男の体ではない想像上のサヤだったのかという逡巡。初めて自分を分かってくれたひとを拒絶して取り返しのつかない傷をつけた後悔。時間、戻したいですよね。時計の針を逆回転で戻ればいいのに。

ただこの先はおとぎ話です。
サヤのトラウマの相手との対決や決着のつけかたも理想的。勇介とサヤのその後も「こうなったらいいな」という理想の形になる。現実では因縁の同級生がたまたまあのタイミングで店に来ることはないでしょうし、殴られてあんな風になるとも思えない。
だけど、だからこそ良かった。決着にリアルを持ち込んだら後味の悪い作品になってしまっていたと思うので、悪を成敗してしあわせになる2人を見られて満足です。

決着がおとぎ話の代わりに、回想シーンはリアルだと思いました。
ちらちらと挟まれるサヤの回想に、さまざまなBL作品を短期間で読みまくったわたしの脳は「もしかして…」とハラハラしていましたが、そうそうレ○プや輪姦や同級生からの肉○器扱いや失恋からのビッチ化なんてないんですよね。ふつうは避けられるし、いじめも「しゃぶ○よ」みたいな方向へはいかないもの。改めて「そうだ、これがリアル!」と思い出せました。

「はじめて男の人にぎゅっとしてもらったり、キスできた。ずっとしてみたかったこと、できて嬉しかったよ。ありがとね」
それだけにサヤのこの台詞が重くのしかかる。これが現実だと突きつけられて、勇介の浅慮がますます浮き彫りになって感じられました。

リアルと理想をうまく組み合わせた素晴らしい作品です。
もしわたしのように「び、ビッチ臭がします!」と倦厭している方がいらっしゃったら、ぜひとも読んでほしい。地雷が多い方ほど好きになると思います。

9

受けのサヤが愛しすぎる

サヤ…サヤぁ…サヤーー!!
もうわけもなく連呼したくなります。
サヤ、愛しすぎるよ…

ナンパばかりしているチャラ男のサヤと、表情がわかりにくい寡黙な感じの勇介。
でもサヤには辛い過去があり…

サヤが純粋で可愛くて、過去の話も、勇介がしてしまったことも、すごく可哀想で胸が苦しくなりました。

勇介が終始サヤを傷付けた自分を後悔してくれたことが救い。
サヤの「マジでぇ…やったぁ」など軽い感じなのにすごく重い言葉で、傷付いてきた人生の中の大きな喜びに感じられたことに、胸が熱くなった。

あのとき逃げ出したり諦めたりせずに、最後までサヤを追って気持ちを伝えてくれた勇介、本当にありがとう!
バーにサヤが遊びに来てくれたときの、自然に溢れる勇介の笑顔も最高!

12

優しさと温かさの溢れる作品

 受けの佐矢のキャラ設定がとても素敵でした。色黒×金髪×唇ピアスというチャラい見た目に反し、料理上手で辛い過去を抱えた控えめな青年というのに完全にギャップ萌えしました。表紙の佐矢の表情やカラーの雰囲気に惹かれて手に取られた方も多いのではないかと思いますが、買って損はしない作品だと思います。

 ストーリー的には王道ですが、やはりおげれつ先生の圧倒的画力と丁寧な心理描写によって、決して珍しい話ではなくても読み応えがあるなぁと思わせてくれます。攻めの緒方が佐矢に惹かれながらもいざ事に及ぼうとすると、相手が同性であることの障壁にぶつかり引いてしまうのが、切なくもあり現実味を感じさせる部分でもありました。最終的には問題なく佐矢と最後までデキるようになるのですが、もう少し同性とのセックスに対する気持ちの変化についての描写があっても良かったかもしれません。ただ、それをカバーするくらい2人が本当に思いやりのあるキャラ同士で魅力があり、緒方の誠実な距離の縮め方にきゅんとさせられました。表情の描き方も毎回非常に繊細で丁寧ですね。読んだ後に温かい気持ちになれる作品です。

3

受けがチャラ可愛い

「恋愛ルビの正しい打ち方」的アホの子受けで最高に萌えました。
しかし、クラブに通っているのにヤリ目ではなく、実はホモだったという設定にファンタジーみを感じてしまい、少し萎えました。スト―リーはありがちなプロットをたどっているのはずなのに、全然それを感じさせない先生をとても尊敬します。
私は多分おげれつ先生の作品にはかなり感情移入をしているのだと思います。だから、徹底的なリアルとの対峙と、その勝利を求めているのだと、この作品で理解しました。
受けのビジュアルと攻めのビジュアルがあかあむを感じさせます。特に受けは金髪褐色肌です。私はあまりわからないのですが、おげれつ先生があかあむ好きなのかなという予想をしました。

2

はっーーー!よい!ってなります^_^

読み終わった後の私の顔面はボロボロでした。

攻めの受けに対する見方が変わったとき(?)の対比というか、それが特にやばかったです(????)これは本当に読まないと伝わらないことなんですが、攻めと受けの初えっち、とても感動的というか、そんなにえっちなわけでもないのに、サヤの感情とか色々考えてると、ものすごくドキドキして、ものすごくえっちに見えます(???)

大してえっちじゃないのに、手を繋いだり、キスするだけでえっちに見える。そんな作品見たことありますよね??そう、あの感覚です。2人の思いが交差し混ざり合う瞬間、とてもえっちに見えるのです。

えっちを連呼していますが、私が特に好きなのはそのシーンではありません。やはり、勇介くんのあの言葉のシーンです。
「サヤが誰かを好きになるのは、キモいことじゃないよ。」
もうBLの域、超えてません???実は私、この作品が始めて買ったおげれつたなかさん作品なんです。(ヤリ部はネットで見てました)なぜ、今まで読んでこなかったというと、正直私、えっちぇぃ〜っ!っていうの苦手なんですよね。過程あってこそのえっちだと思ってます。だから、すごいピンクピンクした表紙に目がいきすぎて、購入に戸惑ってました。でも、読んでみてびっくり。過程あってこそのえっちさ、そのものが出ているんですね。私の大好きなものではないか!?!?となりました。今思います。「昔の自分、はよ読め〜!!!!!!」
中身はものすごい純愛です。私も純愛大好きです。ぜひ、読んでください。

8

受けがとにかく可愛い

パリピの純愛。
イケイケ(死語)でチャラい受けと黒服の出会い〜恋愛まで描かれ、
リア充が詰まった派手な夜と、昼間の素朴な交流のギャップが良いです。

特に特に!
受けのギャップ萌えの多さといったら!!!
見た目や話し方はウェーイd(*´∀`*)b系なのに、健気で純情で料理上手。
中身がすごく可愛い人なんです。
キッチンで素朴な笑顔を見せるギャップにキュンキュンする。
エッチも慣れてなくて、ベッドの上で正座してガッチガチになるんですよ!
表紙の遊び慣れてそうな子が!!!( ´艸`) ♪
チャラい見た目で、内面健気、のギャップが好きな方に是非オススメしたいです。


しかし、個人的にどうしても消化出来ないシーンが…。
受けのキャラクターにはとても萌えを楽しませてもらったけど、
ストーリー面で引っかかってしまう部分がありました。

1度失敗して、なんやかやあって、2度目は乗り越える。
この「なんやかや」の部分が分からない。

ノンケの攻めが男の体を目の当たりにして「やっぱ出来ない」と断るシーンは理解できます。
ノンケだもん仕方ないよね、愛だけじゃ無理だよね、って思う。
受けを傷つけてしまった後悔に苛まれる攻めの姿も良かったです。

この大きな山場をどう乗り越えるのかワクワクしながら読んだのですが、
この部分には大して触れず、2度目のエッチは無事できました、フェラできました、でハピエン。
えええええ( ゚д゚)?

「受けが傷つく」「1度別れる」「ハピエンセックス」の為に用意した盛り上げエピソードで、特に深い意味は含まれていなかったんだろうなと思えてしまい残念でした。ストーリー重視の作品だからこそ、細かい部分も拾って欲しかったです。

4

人物の魅力

おげれつたなか先生の作品てあらすじ読んだだけだと「なんかあんまりそそられない…」ってなることが多いんですが、結局読んでみると「何これめっちゃ面白い超萌える」って思うんですよね。
なんでだろーなーって考えたところ、作品の作りというかキャラクターの作りが丁寧なのかなという結論に至りました。話の内容はそんなに突飛でもなく王道だと思うんですが(ヤリチン☆ビッチ部は除く)なんかどのキャラクターにも在り方に説得力があって、魅力的なんですよね。

ネオンサイン・アンバーもそんな作品でした。
サヤも勇介ととてもいいキャラクターで、どんどん物語に引き込まれていきました。また照れたり、悲しそうな表情をしたり、嬉しがったりいろんな表情を見せてくれるサヤと、無表情だけどその中にも少しずつ変化のある勇介と、対比になっているような構図も面白かったです。
個人的欲を言えば、勇介が一度拒否したサヤの身体をなぜ受け入れられるようになったのか、もう少し描写が欲しかったかなと思います。

2

リアルBLここにあり!

 私はおげれつ先生は「ヤリチンビッチ部」から入ったので、この作品も表紙からはちゃめちゃエロいお話を想像していたのですが、意外や意外(笑)、純愛BLものでした!!

 見た目に派手目で女の子を連れ回してるサヤは、その見た目に反して、健気で純粋で、私の好きなBL受け様の要素をしっかり満たしてくれていました!ノンケの勇介がつい可愛いと思ってしまう気持ちわかります。
 初めてのHシーンで、ノンケの勇介がサヤの体見て、やっぱり無理ってなっちゃうんですけど、かなりのショックだっただろうにサヤが必死に平気なフリしようとするのが切なかったですね。逆に、ノンケが何の抵抗もなく男同士でエチできるBL作品には違和感があったので、今回、おげれつ先生にこのシーンを描いて頂いて、憑き物が落ちた気になりました!!
 勇介とちゃんと最後までできた時は、本当にサヤよかったね!!と喜びもひとしおでした。

3

綺麗な 純情な恋と愛

おげれつたなか先生、さすがです。
やはりどこかリアルな描写が胸に刺さります。
抱こうとしても、いざ体をみてしまったらできない
どんなに可愛いサヤでも、やっぱり体は固かったりするんでしょうね。
そんなサヤのつらい過去。多分これは現実でもあると思います。だからこそ胸を抉ってくる。
勇介のセリフ、誰かを好きになるのはキモイことじゃないよ。 シンプルな言葉だから納得できますよね。二人のすれ違いも、愛し合っているところも、すごく読んでいて幸せに感じました。純情な、綺麗な恋だなぁと感じました‥

2

ニマニマが止まらない…!

おげれつ先生の御本に出会ったのはこれが初めての作品なのですが、読んでてニマニマが止まらなかったです…!!
試し読みを電子書籍の方でさせて頂いたのですが最初の印象は女好きのチャラ男が出てくる作品か…。と少し避けてましたが読んでみたらチャラさを感じないッ…!!とても切なくてキュンとする純愛もので良かったです!!そして、なんと言っても毎回毎回さやちゃんの笑顔が可愛くて心にグサッと来る…!とても素敵な作品でした…!!!!

また表紙のホログラム?仕様がとても惹かれます!

0

純愛だった!

おげれつさんの作品大好きだけど表紙キラキラでなにやらクラブ!? とパリピ系が苦手でなんとなく避けてました(笑)
純愛だったし読んでよかった!
パリピ感?今時感?もリアルに描けてて
表情とか心理描写は作品重ねるごとに上手くなってて凄い!
サヤ(受け)が見た目チャラチャラしててギャル男なのにめちゃくちゃ純粋で可愛かったです

Hしようとしたけど女の子の体とはやっぱり違って攻めがごめんなさい無理でしたってなる所は胸に突き刺さるシーンでした。
その後色々あって思いが通じて次は無事にH出来たんだけどそこに至るまでをもう少しじっくり読みたかったかな

0

おげれつ先生の中で1番かも

おげれつたなか先生の作品は毎回どれも読み応えがあって大好きなのですが、今回の作品が一番好きかもしれないと思うほど楽しく読めました。

見た目はチャラいのに実はとっても健気な受けが可愛く、無表情な攻めが受けだけにみせる顔だったり、どちらのキャラもギャップに萌えました。

また、男同士の恋愛(攻めが元からゲイな訳じゃないため)にある障害もとても上手に描かれていてぐさっと来るほど痛く切ないシーンにやられました。
気になる方は是非読んで確認して頂きたいです。

5

健気受け好きにはおすすめです

みなさんとにかく受けがかわいいという評価でしたが
本当に可愛かったし健気な一面も見せ、
チャラい外見とは裏腹に純情な子でした!
先生の描かれる一途でピュアな健気受け!って感じでした。

個人的に寡黙で黒髪設定の攻めも気になったので購入したのですが、実際……寡黙なのかな…?
無表情で考えてることが伝わりにくいというキャラなのですが
寡黙と言われると個人的に抱いている寡黙キャライメージとは少し異なりましたので
そこはちょっと残念でしたが…
ですが、ノンケとしての行為に対する反応とかそういうものがしっかり描かれていてそこは良かったです。

1

受けがひたすらに可愛い

おげれつ先生の作品は本当に胸にキュンときます。
先生の描かれるちょっとヤンキー(になりきれていない)キャラと切ないストーリーがとても好きで、今作も購入させて頂きました。

期待を裏切らず、サヤは見た目は褐色肌に明るい髪色、たくさんのピアスといかにもな感じですが、とてもピュアで可愛らしくてやっぱりおげれつ先生の描かれるキャラは素敵だなぁと思いました。女の子大好き!かと思いきや実はゲイで少し辛い過去を持っている、という設定があるあるではありますがとても良かったです。
ユースケに告白したシーン、サヤのつま先がギュッと丸まっていて、そこにとてもキュンとしました。本当に勇気がいったんだな、と感じさせられました。

1度告白してうまく行きませんでしたが、その後は二人の思いが通じあって良かったです。サヤが付き合うことに慣れていなくて、ソワソワしているのがとても可愛く感じました。

個人的に、ユースケがクラブでサヤにお酒を口移しで飲ませるシーンがとても好きです。

とても素敵な作品で、またおげれつ先生の作品を読みたいと思いました( ˊᵕˋ*)

4

あたりまえ展開✕

普通の作品ならば
ノンケ相手でもすぐハッピーエンドや
告白や性行為に応じるところが
あげれつたなか先生は1度拒むことで
同性愛者の現実やリアルさを
描いてくださいました。

またおげれつたなか先生のイラストは
「あ、こんな男子いそう」というくらいの
顔のレベルを描いてくれます。
そこもリアルに感じました。
ですがしっかりエロいです( ¨̮ )
1ページにどーんと一物が出てきた時は
ビックリしました。
完全に作家買いでしたが、これは何度も読みたくなる良作です。

受けの子がチャラチャラした見た目なのに
ウブで素直な子ですごく可愛いです。
おげれつたなか先生ならではの
読み手にしかわからない可愛さや
ギャップによる可愛さが伝わってきた作品です。

内容には関係ありませんが
表紙にラメがはいっていて
可愛かったです( ˆᴘˆ )!
紙質はつるつるな感じです。
私は買って後悔しませんでした
合うかはわかりませんが
ぜひ読んでほしいです( Ꙭ)

4

「誰かを好きになるのはキモいことじゃないよ。」

ネタバレです。

「誰かを好きになるのはキモいことじゃないよ。」

おげれつたなか先生からのこんな直球メッセージ。
心にどしーんとぶつかって、泣いてしまいました。

人が誰かを好きになる、というこんなに人間的でこんなに素敵で幸せな事を、
同性だからという理由で、他者が「キモい」と断じてしまう。

その残酷さを身を持って知っているからこそ自分を偽っているサヤと、表情筋が死んでいて何を考えているか解らないと言われているユースケ。
そんな不器用な二人のお話。

あらすじは皆さま書いていらっしゃるので、自分の萌えポイントを超厳選して書きます。
ほんとはもっと書きたいけど膨大になるので。

・サヤがゲイである事を告白した時の足の指。
ぎゅっとしてて・・・どんだけ勇気いったんだろうなぁ・・。
それだけにその後のゆーすけの反応が悲しかった。
ノンケ男が想像でヌケたとしても、いざ現実を目にして混乱して・・というのもリアルでした。
その後のサヤの涙がいっぱいに溜まった表情に、こちらもぶわっと。。

・傷つけた事を謝まりにきたゆーすけに対して、今までずっとしてみたかったことが(ハグとかキスなど)できて嬉しかった、ありがとうって お礼を言っちゃう健気さ。どこまであなたいい子なの??

・描き下ろしでのサヤの反応は全てが神がかりに可愛い。
ユースケの上半身裸体でパクパクしてみたり、ありがと・・と、やったぁ、とか。

受けが可愛い!という攻めの気持ちと読者の気持ちがこんなにシンクロできる漫画はそうそうないんじゃないかと思います。

11

二人とも大好き

いやぁ、良かった。これほど読んだあとのハッピー感を感じられるものってないわ。
色黒でそこら中ピアスのチャラいキャラって、やっぱビッチなのかなぁと読み始めたら、なんとまぁピュアでヘタレ。自分が男の子の方が好きだと自覚していてもゲイバーとか行って相手を見つけるとかしてないんですよね。それどころか、自分のそういう性癖を気持ち悪いことだと思い込んでいて。サヤちゃん目線だとかなり切ない。
無表情な緒方くんが自分のことをよくわかってくれて、一緒にいて楽で、可愛いと思っちゃうサヤちゃんのことをだんだん好きになる、好きなんだと気づくところが良かったなぁ。でも、いざ抱き合うとやっぱり男の体で、ごめん、となってしまうのってリアル。でも、それでもやっぱり好きだから、なんとかわかってもらおうとするのが素敵。しかも、サヤちゃんの初恋の先輩を叩きのめしちゃうくらい強いし!
一番グッと来たのは、浴衣イベントで後ろから抱き締めてお酒を口移しで飲ますところ。あれ、腰砕けるからヤメテ!

3

春にも、夏にも、また読みたいな

毎晩クラブに通って心の隙間を埋めようとする主人公を予想しましたが、ツンツンしたところから始まって、カラダから入って…みたいなお話じゃなかった。「自然なリアルさ」と同時に「リアルなぎこちなさ」もしっかりあって、切なくて、胸キュンで、ホントいい恋のお話です。凝った設定ではないような気がするのに、もしかしたらそう見えないぐらいに1ページごと、1コマごとにめちゃくちゃ凝っているのかもしれません。キャラクターの心情描写といい、音や光までこれでもかと伝わる情景描写といい、ストーリー運びまで文句無しって感じです。読んでる最中も読後も、そのキュンキュンや伝わってくる切なさがハンパじゃないですもんね。そして表紙のサヤが愛おしくってたまらないよ。

夜から活動していて朝になったときの気持ちって、まぁいくつになっても不思議なところがあります。この場合ゆーすけは夜に仕事をしているので、仕事を終えて外に出て、上を見れば明るくて、和朝食作ってもらってさらには "あの笑顔" が見られるってなんて幸せなヤツなんだ!と嫉妬してしまうぐらい…サヤが可愛かったです。そんな気持ちにさせる良質の攻め視点も描かれていました。

このカバーも素敵だった。ランダムに大小さまざまなドットが入っていて、その中にも無数の小ドットがあり、こちらは見る角度を変えるとホロになって浮き上がって見えます。

やっぱり、あらすじ読まずに買っちゃうんですよね、この方のお名前を見ると。
でもこちらの本が一番好きな一冊になったかも。
いくつになってもこういうのが好きですね、たぶん。


メモ「装丁:楠目智宏(arcoinc)」

3

夜と朝の間に。一人ぼっちのサヤ

この作品を読んで、おげれつ先生への見方を少し修正しなければ?と感じました。
これまでは、どちらかというと設定に凝ってトリッキーな展開を繰り出す、最新型BLストーリーテラーだと思っていました。
しかし、「エスケープジャーニー」も本作も、実に正調・正統的・真正面の恋愛ものという印象。
顔見知りから言葉を交わす。話すようになって気になり始め、可愛いから好きになって。そこからノンケの男としてのつまずきがあって、ヤりたかった、でもできなかった、そこで作者様には2つの選択があったと思うんです。
①男とヤるところだった、キモい。アイツがかわいいのが悪いんだ。アイツのせいだ。
②傷つけてしまった、オレが悪い、でもやっぱり好きなんだ…

今回は②の展開になって、多くの読者は胸キュンですよね。私もその1人です。
ただ、ノンケの緒方が何故ここまで誠実にサヤに向き合うのかが少し弱いような気がします。いい人すぎる。
緒方はサヤを諦めず、想いを通じあわせます。
はじめのつまずきがあったから、続くHシーンは必然性・説得力共に完璧だと感じました。画的にも、入ってる所とかしっかり描かれてます。
そして、おげれつ先生のシグニチャー、泣き笑い顔とボコられ顔がこの作品でも見られます。

6

もどかしい恋

とても良かったです。
褐色の子があまり得意ではないのでどうかなぁと思いつつ買ったのですが、サヤが可愛くて可愛くて。チャラくて女遊びばかりしていると思いきや、ちょっと暗い過去持ちの本当はとても純粋で良い子でした。そんな天真爛漫なサヤに惹かれていくうち、最初こそ無表情で感情の起伏の少なかったゆうすけの表情がくるくると変わっていくのがとても微笑ましく、幸せな気持ちになりました。おげれつたなか先生は表情で語らせるタイプというか、どのコマも表情ひとつひとつに感情が乗せられていて、見ていてとても引き込まれます。
恋に不慣れで不器用でぎこちない2人、くっつくまでに紆余曲折あります。ですが幸せになれ〜〜幸せになれ〜〜と願いながら読まずにはいられない、素敵な作品だと思いました。

1

なんで今まで...

手に取らなかったんでしょう。本当に買ってよかったです。手に取ったきっかけは皆様のレビューです。ありがとうございます、本当にありがとうございます...!!

BLに出会ってまだ4年ちょっとの新米が何偉そうに、と言われるかもしれないのですが、私が今まで触れてきたご本の中でもトップ3には入りますね確実に...。なんだろう、ただいま言葉で言い表せないような衝撃に包まれております。(読後すぐに書いてます)

おげれつ先生の作品は、手に取るのがこれがお初になります。前々から気になってはいたしTwitterもフォローさせて頂いていたのですが、ご本自体は持ってなかったんですよね。初めておげれつ先生の絵を拝見したときに、独特な画風の方だなぁ、と思った記憶があります。少なくとも、それまでの私の好みの画風とは路線が違っていたので、興味はあってもなかなか手に取る機会がなく。CDは何作か拝聴させて頂いたのですが、泣きますよね。普通に泣きました。(特に恋愛ルビはぼろ泣きでした。一人で部屋でぼろ泣き。端から見たら変質者ですね。) でも今、やっと分かりました。CDが素晴らしいのって、やっぱり原作も素晴らしいんだなぁと。原作ありきのCDだなぁと改めて感じました。

おげれつ先生、これからは作家買いさせて頂きます。今では画風とか全く気にしませんし、どんどん未知の領域に足を踏み入れ、ずぼずぼ沼にはまってますので、あの頃に比べて大分成長したなぁと思います。← あたりはずれが全くないわけではありませんし、他のかたが絶賛したところで自分も絶賛できるかどうかなんて読んでみなきゃ分からないので何とも言えませんが...迷ってるなら買った方がいいですね。買わないで後悔するより買って後悔した方がいいと思って買ってますので...←

お話の内容とかもっと詳しく書きたいのですが収拾がつかなくなりそうですしもっと良いレビューされてるかたがたくさんいらっしゃいますので是非そちらのかたのものをご参考に...!!

*

8

切ない恋

もうこれは神としか説明しようがありませんね!!!!

本当に素敵な作品でした。
とにかく切ないです。

サヤの見た目はチャラいのに中身のウブな感じがこれまたギャップ萌えでたまりません。
キスしただけで顔を真っ赤にしてしまいます。

そんなサヤにどんどん惹かれていくゆうすけの心情がとてもよく描かれていて、苦しくなります。

自分の心が追いついていなくて、抱くことを一回断念してしまいます。
そこもまた切なくて見所でもあります。

とても面白かったです!!!!

3

清純ギャル男

正直ギャル男受けかぁ…と思いながら買いましたが
さすが、おげれつ先生。
私の中の褐色受けを克服させてくれました。
受けのサヤちゃんが胸が痛くなるほど純粋で
一途。切なさの分キャラたちがいとおしくなる
素敵なストーリーでした。

1

サヤくん可哀想萌え

いや〜サヤ可愛かった〜。おげれつさんの健気受け最高です。
最初に2人がくっつきかける畳の部屋のシーンとか素晴らしかったです!タイミングとかサヤの表情とかアングルとか。おげれつさん画力が高いので説得力があります。ドキドキしました!
サヤの勇介が気になり始めてる回想シーンとかも良かったです。
おげれつさんのHシーン苦手かなとも思ってましたが、この本では良かったです。電子で読んだのでtnkは真っ白ですが。
勇介がサヤの体見て萎えちゃうシーン、サヤが可哀想だしサヤも傷ついてるだろうに平気なフリしてるのが切ないですね。
最初は無表情だった勇介がだんだん表情豊かになっていくのも絶妙でした。
BLとして完璧です!

6

とにかくサヤちゃんがかわいくて切ない。

 受け様のサヤちゃんの見せる表情がともかくかわいい。
チャラ男の見た目に反して、私の心をグッとつかんでくれました。
初めてサヤの部屋でいい雰囲気になって脱がした結果、女性とは違う男の体にそれ以上進めなくて謝ったゆーすけに、「きにしなくていいよ」と送り出した後の座り込んでるサヤちゃんの目に涙がいっぱいたまった表情が切ない。
改めて謝りに来たゆーすけに、「はじめて男の人にぎゅっとしてもらって、キスできて、うれしかった」とはにかんだような、泣き笑いの表情も、セリフもかわいくて切なくてたまらないです。

 攻め様のゆーすけ。
フロアでゆたかのサヤちゃんを後ろから抱きしめてキスしてお酒を飲ませるシーン。
私の気持ちも急上昇でしたー。ヤバイ。かっこいいっ。
ホント、おげれつ先生の作品はドラマとかのワンシーンを切り取ったような描写がキレイで、とてもいいなぁ、といちいち思ってしまいます。
サヤのトラウマの元凶の先輩をボコったところからのゆーすけは、よく言った!!とかっこよかった。

 書き下ろしで、「セックスしようよ」と言うゆーすけの男の色気にうっとなりました。
初えっちでゆーすけに気持ちいいと言われてよかったとほっとしてるサヤがまたまたかわいい。
「毎日ここに帰ってきて」と同棲を申し込むゆーすけ。
基本表情筋死んでるゆーすけのテレて甘えた表情もまたかわいくて最後まできゅんきゅんでした。

5

名前の読み方はササミの方で

トラウマ持ちのネコちゃんに、無表情くんが餌付けされちゃうお話。

自分で書いておいてなんだが、えらくザックリだな。

この作品で、どこがポイント高いかっていうと、やっぱりなんと言っても絵!
まず、ピアスだらけのチャラ男のサヤちゃんが見せる表情が、どれも無茶苦茶かわいい。
そして、ストーリーのポイントである「無表情って言われてる緒方の極些細な表情の変化に、サヤだけが気付く」っていう緒方の表情の変化が、ちゃんと読んでいるこちらにも伝わってくる。
これって結構凄いことだ。
ストーリーの展開として説明されたからその設定を受け入れるのじゃなくて、ちゃんと絵として納得できる絵の力。
描き下ろしの初めてシーンも、至れり尽くせりのエロさでよかった。

6

雀影

セルフツッコミ
サヤの身体がホントにエロい。
文字にすると「ちょっと細身でまだ初々しさの残るピンクのそれを、緒方はためらいなく口に…」的な描写が見事に具現化されていて、なんだか感激。

一冊でとても読み応えがあります!

表紙をみてチャラい感じなのかなー、おげれつ先生のだし読んでみるかーとあまり期待せず読み始めました。ですが、読んでいくうちに物語に引き込まれて行きました。読み応えがあり、読み終えた時の満足感が高いです。

王道ストーリーでもオリジナリティがあり展開がとても気になり一気に読めてしまいました。そして、次はゆっくり細かく読もう!となります。本当、おげれつ先生凄いです。

4

女好きに見せて本当はウブな受けが可愛い

キャラクターが濃くて、色々斬新な作品でした。
一番の衝撃は、攻めが受けの男な体を見て、ダメだ…!となってしまったシーン。
BL作品でこんなの有りかと衝撃を受けました。
拒絶された受けの気持ちを考えると胸がヒリヒリします。。
結局最終的にはメロメロになったのですが、攻めが都合良すぎじゃないかとなんだか腑に落ちませんでした。。
また、夜のクラブという華やかさを描きたかったのだと思いますが、受けが女好きでもないのにクラブに毎日のように行ってナンパしまくるというのは、あまり現実的ではないと思います。
とはいえ、受けの可愛さに攻めと一緒に夢中になれますし、圧倒的なパワーとオリジナリティで一気に読ませる作品でした。

3

王道ストーリーですが、キャラが魅力的です

王道ストーリーなので目新しさはないものの、やっぱ、おげれつ先生が描くとひと味違うな〜って感じで面白かったです。
キャラクターも素敵でした。攻めがかっこよく、受けが可愛かったです。

ただ、ちょっと女々しい?(メス受けっていうのか?)受けが苦手なので評価は低め…。
でも、受けも普通に好きです。

1

良い意味で表紙に裏切られた

なにも考えず、おげたな先生の新作というだけで何の予備知識もなく購入。正直表紙の雰囲気から、もっと大人の色っぽさを持ったキャラクターが出てくる話かと思って、お?今回のおげれつ風はちょっと違う風が吹くのか?と思ったら。
やっぱり良い意味で表紙には裏切られたし、おげたなさん本領発揮というところでしょうか。
実はサラっと読んで1回置いてたんですが、読み直したら細かく描かれている色々なことが更にわかって評価上げました・・・・・・ホントすごい。
ハッピーエンドになる過程も紆余曲折あってその上でうまくまとめられているのに、最後、ちゃんとラブラブしたところも描いてあって1冊でいっぱい嬉しい。
はじめての本番に臨むときの緊張具合とか、挿入直前のサヤの緊張をほぐそうとする勇介のちょっとした気遣いのセリフとか、『ごめん』『ありがとう』が逆になるのも相手のこと気遣ってるふたりだからこそなのだろうと思われて、とっても好きです。
でも私の中で季節感がとっても大事なので、夏に読みたかったかも・・・!という悔しさがこのレビューを書いていて沸々と湧いてきました(T_T)

2

サヤ可愛すぎる!

最初サヤが攻めかなぁと表紙で思っていたけど読んで行くうちにまさかの逆で緒方君が攻めでとてもビックリしました。
でも、サヤのウケの乙女さあんなにギャルなのに処女という+アルファまで付き本当に萌えました。
緒方さんなんで最初辞めちゃったのとか思ってたけど最後上手いことくっ付いて後味も良く何回も読み返したい作品になりました。

というか、オゲレツ先生の作品はハズレが無いので読む前からとても安心出来ます!!

1

惹かれるキャラと構図

おげれつ先生のキャラって結構チャラめな子が多い印象はあったんですけど、今回の受けは見た目が特にチャラすぎまして…。
最初の方はずっと「この子萌えられる気しないな…( ˘ω˘)スヤァ」と思いながら読んでました。

…が!!!
まさかの初心&DT&健気&過去にトラウマ持ち。

ちょ…………
ちょっと~!!私ギャップにすっごい弱いんですけど~~!!!しかも好みの属性ばっかりって!!(笑顔)(知らんがな)

サヤが持ってるトラウマ自体は他の作品でも見かけたりするようなものなんですが、おげれつ先生の感情の描き方だったり、大胆な構図や細かい部分の表現で(浴衣イベントの口移しの魅せ方とかサヤが同性愛者だということを言うシーンで足の指曲げて力入ってるところとか)すごく素敵で心に残る作品になっているなと思いました。
順調だった勇介とサヤがノンケとゲイ故にぎくしゃくする原因になってしまった場面でも、最初は「はぁぁあああ!!?○たない!?だってお前前に想像で……えええ!?!?」とBLに染まった脳ではすんなり受け入れられなかったんですが(笑)、その後の勇介の落ち込み具合と焦りが凄まじくて逆に可哀想に感じたり、傷ついているのに気を遣っているサヤが更に愛おしくなったりしてキャラへの愛着が深まる要因になっていたと思います。
お互い思い合ってるのがすごく伝わってきたからうまくいって本当に良かったなぁ。

やっと辿り着いた濡れ場では勇介がサヤを可愛がってる感が溢れ出てて幸せ&安心しました。そして勇介が外に出した後にサヤがそれを中に入れようとするのが可愛いなんて言葉じゃ表現できないくらいエロ可愛くて、おげれつ先生天才かな…ってなりました(前から知ってた…)
完全な両思いになるまでが大変だった分、これから目一杯イチャコラして欲しいですね!お幸せに!

(あ、あとどうでもいいですけどサヤのトラウマを作りやがった先輩が思ってたより弱くて、ボクサー(笑)(笑)って煽りたくなりました\(^o^)/すかっとしたー!笑)

5

痛いのはやっぱり好きじゃないかも

痛くて苦しいのが好きではないのでおげれつ先生の作品は当たり外れがあるんですが、絵も設定もすごく魅力的だったので今回も手に取ってみました。結果は・・・うーん、私には痛過ぎました。暴力は攻めと受けの初恋?の相手が殴り合いのけんかをするぐらいでそこまで激しくないです。でも、その初恋の相手に「キモ」と拒絶されたことがトラウマになって未だに夢にまで見てるサヤが悲し過ぎます。そして、その反動でチャラい女好きの振りをして生きているなんて見てられない(>_<) でも一番エグかったのは、初めて緒方がサヤを押し倒した時の緒方の脳裏によぎる女体の描写です。サヤのパンツまで脱がしておいて下半身を見て「やっぱ無理」って。。。なんかもうものすごい鋭い刃物でお腹をえぐられたような気持になりました。辛いです( ;∀;) 受けの健気過ぎる程健気な感じが読んでいてすごいおげれつ先生っぽいなと思ったので、好きな方はどハマりする可能性あると思います。ハマらないと痛いです( ;∀;)

4

サヤちゃんが健気でかわいい

2016年度のコミックスで一番好きかもしれません。
エスケープジャーニー2も良かったけど終わり方がもやもやしたので、こちらの作品のほうが個人的には好きです。

ストーリーについては既に多くの方がレビューして下さってますので、とにかくサヤちゃんが健気でかわいいのです。
見た目はちょっと黒いしチャラい風なので好みではないのですが、高校の時ノンケの先輩に告白して振られて周りにホモだと言いふらされてつらい想いをしたせいなのか人の顔をよく観察していて、他人からは無表情だと言われている緒方の喜怒哀楽がわかっちゃうのです。

最初緒方がかわいいと思ってサヤのことが気になって好きだと思ったけど、いざ事をしようとしてサヤの下半身を真近で見てひるんじゃったのも表情でわかっちゃってひどく傷つきます。
緒方のバカヤローと思ったけど、きっとそれが当たり前の反応なんでしょうね。

サヤを深く傷つけたことで、緒方も自分のしたことを後悔してちゃんと謝ります。
逃げなかったのは偉い。そしてまた友達でいいっていうサヤちゃん優しい。
自分が悪いって思っちゃてて健気。

緒方は店を変わるとサヤに会えなくなるので、最後サヤのお店にご飯を食べに行ったとき偶然サヤを振った先輩が酔ってたまたま店に来て、サヤのことをからかったので緒方が先輩をボコボコにしてサヤに謝らせます。
緒方かっこいい。連載では最後まで致してなかったので、今回描き下ろしで、ちゃんと二人結ばれて良かった(*^-^*)

おげれつたなか先生の描くお話は本当に細かな感情を表情でも伝えてくださるし、動作でも愛しく思ってる感情まで伝わってくるようです。
色んな作品がありますが、毎回心揺さぶられるし泣かされます。
そして登場人物のことを最後には好きになっちゃうんですよね。今回も心をがしっと鷲掴みされました。もちろんエロの描写も最高です。

7

無表情×チャラ男の痛甘いラブストーリー

感情が表情に出ないノンケ攻めと、女の子好きの唇ピアスのチャラ男受けというカップリングです。
クラブのホールスタッフをしている攻めが、客でいつも女の子をナンパしている受けと知り合い、あることがきっかけで朝食を食べさせてもらうことになる…という流れ。

進展はかなりゆっくり目です。攻めの視点のお話なのですが、ノンケだけあって、受けを可愛いと思い始めるのは早いのに、それが恋愛感情だと気づくのが遅いので。
しかも、やっと恋愛感情に気づいても踏ん切りがつかず、受けを傷つける。この展開にすごくムカついて、この時点での攻めへの好感度はとても低かった。
受けは、女の子好きのチャラ男かと思いきや、外見や態度と中身にすごくギャップのあるキャラ。ゲイバレしてハブられた学生時代のトラウマで、いろんなことを諦め、こうしていれば迫害されないというキャラを自分に課している人。健気で臆病で純粋で、こちらの好感度はうなぎ登り。

途中かなりやきもきさせられたぶん、くっついた時の萌えがすごかったです。攻めの視点なのに、完全に受けのほうに感情移入してしまい、キュンキュンでした。
ノンケの攻めに付き合ってもらっている、みたいな気持ちがなかなか抜けないようなのが切ないけれど、今後幸せになってほしいなと思います。

9

流石おげれつ先生

おげれつたなか先生、流石だなと毎回思います。
今までの作品もとても素晴らしかったですが、今回の作品もとても素晴らしかったです。
絵の上手さ、繊細さは勿論ですが、話の構成や物語の流れも自然でとても読みやすく、読んでいて話に引き込まれるなと思いました。

クラブで始まる恋というのが個人的にとてもツボでした。
いかにも現代!!!若者!!!みたいな感じがとてもよかったです。
女好きのチャラ男って感じの見た目と言動からはまったく想像できないような健気さ、可愛さのある受けというのもよかったです。
受けの前でだけ表情が少し豊かになる攻めも見ていてにやにやできました。

途中は受けの過去の話が出てきたりと少し切なく悲しくなるようなシーンがありましたが、ラストはちゃんと納得出来るハッピーエンドでとても良かったです。
最高の作品でした。

4

BPM120〜140のリアルな鼓動

やーなんだろう…なんかもうほんとただただ「巧い」!
ここ何作かのおげれつたなか作品はその一言に尽きるなぁと。
好みの合う合わないはあるとしても、巧いか巧くないかでいったら間違いなく巧いわけで、読者を物語の中に引き込むパワーが他を圧倒しています。

真夜中のクラブで始まる黒服とクラバーの恋!ということで、
今回の読みどころはやはり何と言っても、4つ打ちのリズムが作り上げる「鼓動のリアルさ」ではないでしょうか。
音のないマンガで、ホールの爆音すらもかき消してしまうほどの2人の生きた鼓動が聞こえてきそうな錯覚に読中何度も陥りました。
そして、その騒々しい「夜」との対比のように描かれる、サヤと勇介の2人だけの静かで優しい「朝」の光景のギャップがまた巧い。
そのギャップは、そのまま夜と昼間のサヤのギャップにもリンクしている。

非日常(=夜)と日常(=昼)の交錯の先に、必死に自分を隠して「夜」に生きているサヤの切ない生き方が見えてくるのです。
ゲイであるサヤは学生時代にそれを理由にヒドいイジメられ方をしており、真夜中のクラブで軽薄に生きることで、自分は普通(=異性愛者)の男達と一緒だという「安心感」を自分に与えているのです。
悲しい生き方だけど、そもそも夜の遊び場なんてどこもそういう人種が集まってる場所だと思う。
そんなリアルさが切なさを余計に煽ってくる。

対する勇介は、表情筋が死んでる…なんて言われてしまうほどにブスッとした無表情な男なんだけど、それなりに顔が良いからそれなりに遊び慣れてるチャラい夜の男で、チャラいから、サヤが自分の出にくい感情を読み取ってくれたってだけでノンケのくせにアッサリとサヤに惹かれ始め、ノンケのくせに女の子に使うようなテクニックを男のサヤに使ってその気にさせちゃったりするのですが、サヤの服を脱がせたところでふと我に返って怖気付いてしまうようなバカ男。
なんだけど、それがかえってとてもリアルで、現実をグサグサと容赦なく突き付けてくる。

「エスケープジャーニー」で思い知らされたたなかさんの凄さは、とにかくリアルを突き付けてくることだと思う。
なぜここまで描くのかと問いたくなるくらいに、容赦がない。
それでもたなかさんの作品を「好きだ!!」と思うのは、光が最後にちゃんと差し込むから。
以前「ほどける怪物」のレビューに「現実では救われ難い人にこそ、漫画の中では救われてほしい」と書いたのですが、やはりこの思いに尽きます。

今回、モブの顔が一切描かれていないのですよね。
学生時代にサヤがイジメられる原因を作ったクズ先輩の顔すら描かれていない。
描かれていたのはサヤのお母さんだけ。
“見せる必要のない顔”が徹底的に描かれていないんです。
だからこそ“見たい顔”が引き立つ。
最後のシーンにはヤラレタなぁ…

あと、この作品エッチシーンはたなか作品にしては少ないですがナニはそれなりに描かれており、途中には1ページを丸ごと使って勇介のをデカデカと描かれている箇所もあるので、電書派さんにはレンタを強くオススメします。
さすがにこのシーンちょっとギョッとしちゃったよw白抜きだとどうなってるんだろう…汗

ちなみにタイトルに書いたBPMというのは音楽のテンポのこと。
クラブでよくかかるような4つ打ちのドッドッドッドッってテンポがだいたいBPM120くらい。
一般的な心拍数(60〜70くらい)の成人がドキドキした時の心拍数もおそらくこれくらいだと思う。
このリズムが鳴り響いているのを想像しながら読むと、臨場感が増すと思います!
蛇足的補足でした。

27

受けが可哀想で可愛い

ネタバレ注意です

おげれつ先生の描く受けのチャラ男くんたちはどれも可愛くて好きなんですが、今回のチャラ男サヤちゃんはそのなかでもとびきりピュアで純真な心の持ち主なんです。見た目じゃ全然わからないんですけど、可愛くて、切なくて、可哀想な子です。

肌が褐色で女の子好きのチャラ男か~見た目があまり好みじゃないなぁ~と最初は思っていましたが、とんでもない。読めば分かりますが、サヤちゃんが可哀想すぎて可愛すぎて読後はサヤちゃーーーん!!泣泣って確実になります。

とにかく、サヤちゃんが私の中のどつぼでした…すごく可愛いくて、切ないんです。

高校の頃なついてた先輩に告白して、キモいとフラれてしまったあといじめを受け高校をやめてしまったサヤちゃん。
それ以来、ゲイである自分を隠して女の子好きを装っていましたが、バーで初めて男の人に、緒方くんに詰め寄られて相当びっくりドキドキしたんではないかと…。

緒方くんが男が好きじゃないと分かっていながら、自分に好意を向けてくれるのが嬉しくて、サヤちゃんが震えながら緒方くんにカミングアウトするシーンが見てて苦しかったです。足の指ぎゅって力入れてるシーンが…めっちゃ勇気出したんだろうなって…

割りと序盤から上手く行くのかと思いきや、いざ緒方くんがサヤちゃんの体を見て可愛いけどちゃんと男なんだと自覚して怖じ気づくという…。サヤちゃん勇気出して告白したのに、サヤちゃんのズボン脱がしてからごめんはひどい。あんまりだ。

サヤちゃんは昔好きだった先輩にキモいと言われたせいで、ずっとそういう自分に自己嫌悪し続けていて、緒方くんがごめんと言っても、キモかったのは俺の方じゃんとフォローするのも辛いです。そのあと緒方くん帰った後の泣き顔が、たなかさんさすがというか…モノローグはないけどサヤちゃんの気持ちがストレートに伝わってきました。

サヤちゃんはキモいと言われ慣れてると緒方くんには大丈夫だと強がっていましたが、最後には緒方くんの、サヤが誰かを好きになるのはキモいことじゃないよ、という言葉に救われてハッピーエンド。

その後、最後までしないけど本編はフェラ止まりで、描き下ろしで二人の初めてが描かれてます。サヤちゃん緒方くんに見ない方がいいとtnkを隠しますが、それに対して緒方くんが興奮すると返した後とか、緒方くんがサヤちゃんに色んな施しをしてる最中に「ありがと」「よかった」「やったぁ」とか答えてるのが泣けました。

以前緒方くんにごめんと言われたことで、また同じ事にならないか不安だったんだろうなと思うと…泣

緒方くんには、もうサヤちゃんを見つけてくれてありがとうございますと言いたい…

二人の繊細な心情が最後まできちんと統一性があって、分かりやすく、読みやすかったです。
とても読みごたえありましたし、読後感も最高でした。

25

リアルな心情

おげれつたなかさんの作品はほとんど読んでますが、この作品が一番好きです。

詳しい設定やあらすじは既出だと思いますので省きます。
攻の勇介。いや~いい男。
イケメンだし優しいし頼りになるし。
そして受の真崎。可愛い!

そして二人の惹かれ合う過程と、男同士故の葛藤。
リアルですね~。
そうだよね、ノーマルがいきなり同性を好きになっても、いざ体の関係もってなった時、そんな漫画みたいにすんなりいかないよね。
好きだけど、同性の体を改めて確認して進めなくなったり。
ほんと、こういう細かい心情を描くのが上手いですよね。

途中かなり切ないですが、ラストはちゃんとハッピーエンドです。
これはまた読みたいと思える作品でした。

19

愛があふれる

さすがおげれつ先生、お見事な仕上がりになっております
表情筋が不自由なクラブのホール担当の攻と望んでないのに人の顔色を見ることにたけた受のお話です。
自分をわかってくれるさやちゃんに恋をする緒方くん。
普通のblだとノンケが恋に落ちたらそれでハッピーエンドだけどおげれつ先生はそこにリアルをぶち込んできます。
かわいくてそのこで抜けても現実の「男」のカラダに怖気づいてしまう。それを受け入れてしまうさやちゃんが愛おしい。緒方くんの中で勢いがあってイケイケの恋心が、愛に色づけされていく様がとても良かったです。

本当にいいもの見せていただきました。

9

テクニックと感性がすごい

​ おげれつたなか先生の作品の中では『恋愛ルビの正しいふりかた』の夏生が、一番可愛くて好きなんですが、こちらのサヤもとても可愛い人でした!夏生が好きな方は絶対好きになっちゃうタイプだと思う。一冊まるごとひとつのカップルのお話です。

 無表情なクラブのホールスタッフの緒方と、毎日のように出入りしてはナンパにいそしむ客のサヤ。緒方はサヤに「笑うな」と表情を見抜かれて、サヤは頭を優しくクシュっとされて、お互い気になる対象に…。
 唯一、表情を見抜いてくれるサヤのことを、もっと知りたいと思う緒方が、積極的に係わってゆく中で、サヤのことを「可愛い」「もっと触りたい」と思うようになり、自然な感じでキスして先に進もうとするのですが、あそこを見て可愛いサヤも男だったと言うことを実感して怖じ気づき、過去のトラウマで人の顔を読むことに長けているサヤは、そんな緒方の気持ちを見抜いてしまいます。

 緒方は「ごめん」と謝り最低のことをしたと自分を責めるし、取り返しのつかないことをしてしまったと愕然としている緒方の気持ちが、絵だけでも十分に伝わるのですが、私はどのシーンでも本当に可愛いサヤに萌えまくっていたので、「なんてことするんだ!」と途端に緒方が憎らしくなりました。だけどノンケ男子のリアルな反応って、まさにこの時の緒方みたいだと思うんですよね。それが本当に上手く表現されていて、流石だなぁと思いました。

 物語の中でここぞという瞬間を、まるでスローモーションのように切り取る先生の持ち味は、今作でも健在で、読んでいて本当にドキドキします。サヤの口元だけのコマもあちこちにあるのですが、それだけでサヤが抱える悩みや感情が想像出来ます。先生の巧みなテクニックと繊細な感性を感じました。

 サヤ以外には表情が伝わらない緒方ですが、サヤに関しては顔に感情が出まくっているので、ここまで好きになった相手はサヤが初めてなんだろうなと思う。

 本編では最後まではしていません。フェラまでです。前にサヤのあそこに怖じ気づいてしまった緒方が、ちゃんと男としてのサヤを受け止める覚悟を伝えるために、とても意味がある行為だったと思います。ここでフェラまでで止めておくなんて、先生すごいね。このシーンでノンケ×ゲイのストーリーがとてもリアルになったと思う。

 二人の初めては描き下ろしの「Honey Honey」で堪能出来ます。サヤがめちゃくちゃ可愛くて健気で、緒方がそんなサヤを大切そうに丁寧に抱くのが、見ていてとても幸せな気持ちになりました。

14

ギャップ萌えしました

作家買いです。おげれつさんの新刊という事で楽しみに待っていました。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。

クラブでスタッフとして働く緒方くん。前半は彼視点で話が進みます。
クラブに客としてよく訪れるギャル男のサヤ。はじめは単なる客として出会う二人ですが、そのあとサヤのトラブルに緒方くんが対処してあげたことで、お礼の意味もありサヤの実家の小料理屋で朝食をつくってもらうことに。

寡黙で表情が表に出ない緒方くんなので他人に誤解されがちなのですが、サヤは彼の気持ちを正しくくみ取ることができて。そんなこともあって、二人の距離は急速に近づくのですが…。

というお話。

緒方くん視点で進むので、緒方くんがサヤに惹かれていく過程が分かりやすい。サヤも緒方くんを憎からず思っているようで、早々に恋人同士になるのかな、と思ったのですが。

さすがおげれつさんというべきか、その後の怒涛の展開に圧倒されました。

サヤの過去の恋のトラウマ。
緒方くんへの切ない片想い。
そして、ゲイであることの葛藤。
見た目ギャル男で、普段明るいサヤの内面が徐々に明らかになるにつれ、健気なサヤに思わず落涙しました。

一方の緒方くんも。
緒方くんの中途半端な想いはサヤを大きく傷つけることになりましたが、でも、ノンケさんならああいう態度にもなってしまうのだろうとも思うのです。
その後、覚悟を決めた緒方くんは超絶にカッコよかった。

女の子大好きでチャラい男子って個人的にあまり好きではなので、読み始めたときはサヤよりも緒方くん寄りな気持ちで読み始めましたが、サヤの可愛い内面とのギャップに萌えまくり。おげれつさんの描き方がお上手なんでしょうね。

最後のエチシーンはサヤの可愛さに激萌えしました。
エロいし、可愛いし、あんなビジュアルでまっさらさんとか…!
反則級の可愛さでした。

おげれつさんの作品は全部読んでいますが、この作品が一番好きかも。

表紙も色遣いも良いし、サヤの気怠い色気に満ちていて、とっても素敵でした。

35

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