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ai no arika wo sagase
今回はムシシシリーズの中でも最大のドラマチック展開ではなかろうか…。映画のようだった…。親に愛されずに育ったシモンと葵。最初の出会いのときは冷徹なシモンに傷つく葵が辛かったけどあの母親の元で育ったらシモンがああなるのは仕方ないよねぇ。葵といることで新しい感情を知るシモン。たくさんの葛藤があったであろうシモンの感情にラストはまた泣けてしまった…
ムシシリーズは特殊な設定のファンタジー作品なのですが、かなり分かりやすく書かれているので、しばらく間を空けてから読んでも大丈夫でした。
ヨーロッパの小さい公国の大公×命の短い性モザイク。
性モザイクの主人公(受け)はハイクラスなのに性モザイクという特性を持っているため、体が弱くて進学を諦めて、子供を作る体を目指します。
そんな折、海外の王様が性モザイクの伴侶を探しているという事を聞いて!?というお話です。
小さい頃から愛を知らずに育った2人がやっと本当の愛をみつけるのですが、お互い素直になれずにすれ違う姿が泣けました。
樋口先生といえば報われ、そして不幸、不憫受け。
大好きなムシシリーズは全巻持っていますが、正直この巻だけでも楽しめちゃいます。
そして今回も前半は受けが辛いです。とても可哀想です。
攻めのことが大好きで、直向きで、それでも思いが通じなくて受けは何度泣いたことだろう…。
でも辛ければ辛いほど、あとの幸せが美味しくなるんです!!
冒頭でだいたいの話の流れは分かってしまうのですが、それでも面白い!!
虫を起源とするムシシリーズ。
今回の攻めはタランチュラですが、せいぜい糸が出るくらい。
ただ、虫じゃないと成立しない絶滅危惧種という設定。
子供がとても健気。
こんなに胸が引き裂かれそうになる子育てはあっただろうか…?
貧困な家庭の情景に、想像の私が思わず札束握りしめたくらい必死に生きている親子です。
結局攻めは最後まで頑なで、受けがとてもとても頑張る。
読み進めながら何度「攻めの分からずやー!!」と思ったことか…。
同著者「わたしにください」も受けが頑張るので、近いものがあります。
報われ、健気受けが好きな方にオススメです。
ムシシリーズ6作品目にあたる今作。愛の在り処をさがせ!→愛の在り処に誓え!の読み順です。
まず2人のビジュがめちゃくちゃ良い個人的にはムシシリーズで1番好みの容姿だと思う、読む前から期待高まりました
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お話は性モザイクという何万人に1人に生まれる種であり短命で、男性でもありながら子供を産む機能がついている蝶の葵が、どうせ命短いのなら何か役に立つことがしたい。と思い、遥か遠くケルドア公国の大公と世継ぎを残すため妃になるお話。
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今回も、樋口先生らしい落として上げるが素晴らしかったです
自分は見るところが他の人と違うかもしれないけど、
このお話の登場人物の(攻)であるシモンは14歳の頃から後継を残す為に30人以上の女性と性交渉をして育ってきたので、そもそもの交わることへの意味が一般の人とかけ離れている。だから葵と本当に結ばれた後も性に対して重要性を見出せず苦しみます。
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他にもシモンの母アリエナは、夫を失い可笑しくなり、シモンの最愛の妻である葵を虐めたり、常日頃ヒステリックモードで最終的には自ら死ぬ事を選びます..
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シモンもアリエナも世間的に見れば、道徳が欠如してるようなコトバが多いんだけど、何歳になってもその人の育った環境や想いで、理解出来ないことって沢山あるよなあと思いました逆に育った環境を考えればその考え方になるのが当たり前だと思ってしまったりする。
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だからこそ、葵がシモンに対してこうあって欲しいと思うのは自分のエゴだし、シモンは変わらなくていい。と自分自身に言い聞かせ、相手に期待しない事を良い意味で心掛けていたのは個人的に凄いなあと思いました
描き下ろしの数年後のエピソード凄く微笑ましかったですシモン×葵ファミリーに幸あれ。
子供が3歳以上に成長していることが分かった状態で始まる構成、安心する始まり方。
半分ぐらい読んで、どんどんシモンが絆されていってるのが面白かったのだけど、そこからそれ自体にシモンが葛藤し出すという構成も良い!戸惑うよな…と深く納得できる。
以下、マイナスの感想
テオがいなければ2人の関係はいっこうに進行しなかっただろうな。こちらの偶然は物語として良い偶然。一方、ホテルの清掃に葵がはいるのはかなり唐突で、もうちょっと上手くやって欲しかった。要人が宿泊するスイートと思しき部屋、当のお客が滞在中に外部業者の清掃に入るというレアケースもレアケース。複数言語話せるハイクラスなら、もっと素直に"ホテルで働いてる"でも良かったのでは。フリッツが糸引いてそこに宿泊〜で。ここまで面白かっただけに冷めてしまう。「銀河鉄道の夜」の取り入れ方も、なんとなくオシャレだから程度のノリしか感じず、なんのために出てきたんだと。2人で電車乗ったらカンパネルラは死ぬぞ…
「彼らは一様に背が高く、同じようなねずみ色の髪に、くすんだ青の瞳をしており、全員が葵より頭一つは背が高かった。」なんぼほど背が高いのよと笑ってしまった。編集さん気にならないのか。
萌〜萌2
他の作家にないものを追い求めそれを表現している感じだと思いました。特殊な環境に置かれているゆえの心理描写、嫌なことをされても許そうとする受け、理由があって冷たい人間となってしまったシモン……いろいろと心に残って、読み終えたらすぐに続編の本も読み始めました。
主人公は、顔を知らない結婚相手に愛や必要とされることを求めていましたが、それを表現したシモンの冷たい言葉が印象に残りました。出会った頃は、どちらも足りないものがいっぱいあったと思います。
ムシシリーズ6作目。
一読しての印象は、これは愛に関しての物語。愛、それも母の愛…
本作もシリーズ作に則って、身分差、すれ違い、女体化、妊娠がモチーフとなっています。
そして、攻め受けのイメージも大体同じで、冷徹で話を聞かない攻めと、不憫な受け。
本作は日本を飛び出して、絶滅寸前のハイクラス中のハイクラス、最後のグーティ・サファイア・オーナメンタル・タランチュラであるケルドア公国の大公シモンの元に、ナミアゲハの性モザイクである並木葵がタランチュラを出産するためだけに赴く、という話。
そのバックグラウンドとして、シモンも葵も母親の「普通の」「人並みの」愛情が全く与えられず、心の中に深い欠落感を抱えている事が描かれます。
途中からは昆虫の話という枠を越え、愛を知らない男シモンと子産みの道具としての葵のすれ違う心の物語となり、愛を知り始めたシモンの不器用な愛情表現としての別れと、それを知らされずに傷つく葵との物語、そして秘密裡に産み育てているシモンとの子供空(ソラ)との日常となってくるとすでにBLの枠すらも越えてくる印象です。
ムシシリーズでは、6作のうち本作を合わせて4作が女体化や妊娠が扱われていますが、本作において遂に「母性」についての言及があるように思えます。
つまりは「優母」と「毒母」。
物語においては「毒母」がどこまでも子供の心を無視し傷付ける言わば虐待モンスター。「優母」に愛されたい、「優母」さえいれば…
でも現実の女性・母親の心には「優母」も「毒母」も同居して、絡み合いながら子供に接している…決して正解に辿り着けない毎日の中で。そんな事を思ってしまいました。
本作は読み応え重量級。物語としては「萌x2」だと思うけど、BLとして見ると母性テーマが重いし、結局「母は強し」的固定観念が見える気がするので「萌」といたします。
ちるちるさんでムシシリーズを知って、夏に大人買いで一気に読んでいたので、新刊も予約して楽しみにしておりました。
相変わらずの格差恋愛。はかなくか弱い受と、完璧でオレ様な攻。はじめは否定してても、だんだん攻が受を好きになっていっちゃうというムシシリーズの王道パターン。大好物です。
ただ、今回は作者様もあとがきで書いていましたが、ようやくくっついたってところで終わってしまってます。イチャイチャが少なくて無くて残念!
やや物足りなさを感じたので萌×2で。
ぜひ、続きが読みたいです!!
今回のお話も最高でした。
辛かったりハラハラしたりすることが続きますが、その分最後の感動が大きくて泣きました。
孤独であろうとするシモンにも愛や情はたくさんある。
愛されるために愛するのではなく、愛したいから愛する、
淋しさをなくすために愛するのではなく、淋しいから愛する、という言葉は心にぐっと響きました。
これからの2人(3人)の幸せが想像されます♥
ムシシリーズまだまだ読みたいです!
あ、でも、できれば真耶さま以外がいい。真耶さまはミステリアスでいろいろと妄想できる存在であってほしい…(切実)
これからも活を入れて皆を支えてくれる女王様であってほしいです…
泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。誰にも必要とされない。
そんな自分を求めてくれるなら。
国を超えた先に待っていたのは思ってもみない相手だった。。
終始悲しい、淋しいがつきまとう
。求めても手に入らないもの。家庭は裕福でも欲しいのは。
というところ。
またトンデモ攻だなと思った出会いから、
少しずつ見えてくる優しい部分に絆されていくのが解るから尚更切ない。
なんでこんななのに離れ離れなのかな種明かしは後半。
これ続編読みたいなー勿体無いなー。
ラブラブイチャコラが見たい!
足りないよぅ・・(´;ω;`)ウッ…
ま、ただ・・・正直両性というか、
女性器を描かれた地点で、BL的エロで楽しめなかったのが少々残念ではある。