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ai no wana ni hamare
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
篤郎〜〜〜!!!
前作ではあんなに!あんなに!ムカついたのに!
こんなに泣かせる展開にもってくるとは!
樋口先生、おそるべし。
更生施設から出た篤郎は、家族や友人から離れてロウクラスが集まる街でひっそりと暮らしていた。
心の中に郁を住まわせ続けて。
そんな折、全てを知っている兜との再会。
変わった篤郎に惹かれ、距離を詰めてくる兜。
郁への悔恨から恋へと踏み切れない篤郎はわかるとして、兜がまぁ最悪でしたねwww
最後には丸く収まるんだけど、まぁ兜が!
胸くそ悪いヤツでしたよ(理由はある)ww!
一度読み始めたらページをめくる手が止まらず、夜中まで読み耽ってしまいました。
スマホで電子版を読んでいたんですが、気付いたら涙がポタポタ…
前作でめちゃくちゃ嫌なやつ!と思い大嫌いだった篤郎。その篤郎がこんなにも切なく痛く胸を刺す思いを抱えた子だったなんて…!と、頭をガツンと殴られたような気がしました。もう本当に、印象が一変した…
前巻の陶也×郁カプのお話、大好きなんです。おそらくシリーズ一とも言えるか弱い受けで、好みは分かれるかもしれないんですが、、
で、そこで兄の郁をこれでもか、と痛めつけていた弟・篤郎。
好きになれる要素なんてどこにもない!的な気持ちで読み始めたのですが、読み終えた今は愛しくて愛しくってしょうがないです。シリーズで一番好きなキャラかもしれない(マヤマヤ様を除いて…)。そして思い出すだけでまた泣けてくる。
樋口先生、すごいなあ…
この一冊も、「愛とは何か」ということをこれでもか!と突きつけられ、また考えさせられるものでした。
本当は誰よりも優しく、愛するものを甘やかして守ってやりたかった篤郎なのに、それが自分の力では叶わないと悟ってしまった時の絶望。
自分の愛し方、愛することで愛しい存在を守れないと知ってしまった彼の反動とも言える郁への行いはもちろん許されないものですが、孤独に傷つく彼を抱きしめたくなるほど、愛しいと思ってしまいました。
郁が篤郎を赦したように、また篤郎が兜を赦したように自分も誰かを赦し愛せるか、と考えると、とても出来ない気がする。。
郁と篤郎の兄弟愛、継母と篤郎との親子の愛、そして兜から篤郎への執着愛…
作品中に出てくるいろんな形の愛に心が揺さぶられ、震えました。
つくしのように寄り添う郁と篤郎、二人の姿を想像して涙。
出来上がったしゃぶしゃぶのお肉(←読んだばかりなのにすみません、料理名違うかも…)を篤郎に一番最初に食べさせてくれたという継母とのエピソードに、涙。
兜の遭難ニュース後、兜の両親と篤郎が話すシーンでもおおいに泣き…
物語ラスト、兜と抱き合うシーンでまた涙。
正直兜は最初に出てきた時から「何考えてるかよく分からん食えない奴」という印象で、メガネのビジュも含めそんなに個人的には好きではない…のですが(篤郎にしたことも含めて)、あっちゃんが兜がいい、って言うなら仕方ないね。。と、篤郎の姉なって弟を送り出す気持ちです。こんな小姑がいたら嫌だなって自分でも思いつつ・・
マヤマヤの言う通り、あっちゃん、めっちゃチョロいし絆されやすすぎるっ!
と、前作であんなに嫌いだったキャラ・篤郎への印象の変化に読後の今、自分でもびっくりです。
結局彼ら二人の”愛あるえち”、想いの通った後のえちが見られなかった点は残念だけれど(番外編集で見られるのでしょうか…!?)、兜と篤郎、そして生まれてくる新しい命に幸あれ!と心から思える素晴らしい一冊でした。はあ…余韻…
いやぁすごい話だった…兜って前に出てきた時はこの中でもまともな人だと思ってたけど1番どうしようもなかった笑 真耶が怒るのもわかる。篤郎が自分のした事が許せないばかりか、生きる意味も見失っていた時に現れた兜がさらに傷つけてくるのキツかったなぁ。澄也がなかなかの活躍ぶり。ヤンデレ執着攻だけどそれに絆されちゃった篤郎よな…。でもそんな話が好きなんです
はじめに、心理学用語で『インナーチャイルド(内なる子ども)』というものがあります。
言葉の通り心に存在する子どもの部分を指し、子どもの頃に経験した不安や悲しみなどのネガティブな感情によってインナーチャイルドが傷つき、大人になっても影響することがある、と言われています。
ムシシリーズを1巻から順に読んでおり、本作は4巻に当たりますが、登場人物の家庭環境や生い立ちが関係性に最も影響している作品だと思います。
主役2人の育ちが「愛とはどういうものか」の認識にすれ違いを生み、それが最終的にどういう地点に落ち着くのかを描いた物語です。
当時意識していたかどうかは問わず、2人とも幼少期に親との関係性で多少なり傷ついていて、それを見つめなければ本当の意味で交わることができない。
つまり互いのインナーチャイルドを癒し、慰め合うことで前に進もうとしている2人。
攻めと受けのどちらか一方の家庭に問題があって……という作品は割とありますが、双方の家庭にそれぞれ違った問題があって知らず知らずのうちに互いに癒しているという構図にグッときました。
最後はハピエンですが、道中攻めが受けにつらく当たる部分もあり、受けが攻めにずっとかわいがられてほしい人には不向きかもしれません。
蛇足ですが痛々しい作品の多い(褒め言葉です)木原音瀬先生の作品を多数読んでいるので自分は平気でした。
ただ3巻までよりも、最後まで「この2人どうなるの?」と展開にどきどきさせられたので、ストーリー重視派の人にはぜひ読んでほしいです。
今までのムシシリーズは読んできて一作前の郁の話しなどはとても好きで泣けたのですが
今回のはもう中盤からとても見てられなくて後半読みきるのが苦痛で残念でした。
もうDVの描写見てるみたいでほんとにツラかったです。
あっちゃんが素直にならないからつい…
今までなったことないから つい無茶して…
「つい」で性暴力、殴ったり暴言を吐いたり???
しかもその後優しくしたり
すぐ「ほかの男と寝てるんじゃないか」って執拗に固執するところもDVにしか見えなかったです。。
なんかDV夫からの仕打ちに嘆くけど
相談に乗っても結局その夫のところに戻る女友達を見てる気持ちでした…
あまりその辺も何か解決した訳でなく終わったので
結婚した後も「君が大事なんだ」って言いながら束縛。それが思い通りにいかなければまた同じような事を繰り返すんじゃないか?と思ってしまいました。
あっちゃんをあんまり人として尊重して大事にしてるように思えなかったです。
リスペクトがない。あくまでも自分の『物』として大事にしたい感じがして最後になってもそれが払拭されなかった。
あっちゃんの今後の結婚生活に不安が残る感じでモヤモヤしたまま終わりました。。
園児たちとの縁はどうなったの?
あっちゃんがやりたくて大事にしてたその仕事と園児たちは蔑ろにしてそのまま??(作中からおざなりにしすぎてそこもモヤっとします)
あっちゃんが今後やりたいこと兜の監視なく出来るのかなぁ…
暴力受けたことフラッシュバックしないかなぁ…(元々郁のことでもしやすいと見受けられたから)
と心配で最後「良かったね〜〜泣。」ってなれなかったです。。
最初の方のあっちゃんの絶望の描写はとても心に響いたし、郁とお母さんとの描写も本当に救われた気持ちになって泣けました。
篤郎が、藥中毒から回復したら、元の良い子に戻っていた。
でも、ボルバキア症にかかってしまう。そして女性化して、兜の子を宿す。
オメガバースではないけど、篤郎は子供を産む体になってしまう・・虫だから。
これは、本当にあるもので、寄生虫に性を操作される「オス殺し」と言われているもの。
・・ボルバキア(Wolbachia pipientis)
共生細菌が生殖を操る方法は、オスを殺すばかりではない。主に次のような4つの仕組みがあり、細菌あるいは宿主となる生物によって異なっている。
メスがオスなしでメスを産んで繁殖できるようにする(単為生殖誘導)
遺伝的にオスである宿主をメスに変えてしまう(性転換)
オスの卵のみ発生初期に殺してメスだけが孵化するようにする(オス殺し)
感染していないメスの繁殖を感染したオスが妨害する(細胞質不和合)
また一つ、虫の世界を学んでしまった。
知らないことが多い昆虫世界。
感想
ちるちる不朽の名作ランキングにランクインされていた作品
愛の裁きを受けろ! で悪役ででてきた篤郎(受)が救済される作品です改めて、樋口先生といえば...といっていいほど、樋口先生="救済BL"のイメージが強くなりました。
このカップルはなんというか、前作からみてる私からすれば意外な組み合わせであり、内容も想像できない展開でした兜(攻)が篤郎(受)に強姦する下りや、愛人宣言、ビンタや暴言あたりは『おいおいおい』と思ったけど、まあ、兜も家柄上篤郎と表立って一緒になる事は出来なかったり、育ってきた環境からの考え方で冷めた部分があるのは仕方ないのかなぁ、とは思ったかな( -᷄ω-᷅ )
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ちょっとバイオレンスな部分はあったものの、篤郎が真耶の家に隔離されてる間、兜は時間を見つけては通い詰め、篤郎に会わせてくれと懇願して、真耶に縋りつく兜は悪くない..いや、最高だわと思いましたね篤郎も兜の考え方に理解できないものの、必死に篤郎を求める姿に絆されていくのをみて、今の2人ならうまく行くかも..希望を感じられました
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最終的には篤郎自身をずっと苦しめていた家族とのしがらみも解決して涙涙篤郎は絶対に良いお母さんになるよ..。受けの篤郎の闇と光が存分に描かれたこれぞ救済BLという作品憎めない悪者キャラが主人公になったスピンオフが好きな人はオススメです
こちらの作品を読んでいる途中で、初回限定CDが追加プレスされる事を知りました。
CDは諦めていたので、嬉しく思い、記念にレビューします。
前作の「愛の裁きを受けろ!」のCDだけを聴いた状態で「愛の罠にはまれ!」を読み始めました。
篤郎はたった一人で生活をし、保育園で働き、誰にも迷惑をかけないようにひっそりと、そして自分を責め続けていて…序盤は読んでいて辛かったです。
篤郎の責め苦にはハラハラしたけれど、慈愛に満ちた一面には優しい気持ちになりました。
そして、兜との再会。
兜は完璧なハイクラスで、世渡り上手な一方、篤郎の不器用さが誠実に映りました。
薄っぺらい兜を変貌させた篤郎。
正直、兜が壊れたのか、兜の本質がこうなのか戸惑いながらも、すっごく続きが気になって一気読みしました。
前作も幼少期の影響が現在に繋がり、キャラクター設定がしっかりしていて軸がしっかりしているから、読んでいて違和感がありませんでした。
兜は兜で、寂しかったんだなぁ…と。
篤郎の慈愛のような気持ちに兜は救われたんだなと思いました。
そんな篤郎もまた、郁や母親、周囲の人達に恵まれ、大切にされ、愛されて、救われた気持ちになりました。
BLで妊娠という設定は初めて読みましたが、特に違和感なく読めました。というか、赤ちゃんがお腹に宿っているお陰で、兜と篤郎の新鮮なトキメキや未来へのワクワク感に触れる事ができて、幸せな気持ちに包まれました。
兜と篤郎、すっごく良かったです。
BLに詳しくないので、「攻めザマァ」というワードも初めて知って楽しめました!
細かいキャラクター設定、丁寧な心理描写がとても素晴らしい作品でした。
皆大好き真耶さんの清涼剤っぷりたるや。
「愛の裁きを受けろ!」で優しさを見せつつ蚊帳の外だった母親が、篤郎目線ではかなり優しい人に描かれていてやや安心しました。こういうタイプの父親の場合、母親がことなかれな人に描かれる事が多い気がする。彼女も最終的には父親に意見するほど踏み込めていないんだけど。郁もそうでしたし(結局は陶也の進言)、ロウクラスとハイクラスの格差というのはこんなところにもあるのだろう。
このシリーズ、BLというより最早ムシシリーズという一つのジャンルなんだなと。遂にハイクラス同士のCPかと思いきや"財力があって頭も良い文字通りハイクラスの攻め×身体は弱いが人を愛したい受け"のテンプレは変わっていない…ただ今作は攻めの病み具合の毛色が違う。「愛の巣へ落ちろ!」では結構好みだった兜がどんどん胡散臭くなり、ヤンデレ化。ヤンデレ…なのか?なんだろう幼児みたいな人だな最早。
仕事について「一日ぐらい休んだって問題ないでしょ」にもドン引きである。その上の暴力…篤郎もレイプ主犯のトンデモ男だし、それでも読者の皆様なおこの作品が好きということよね、大丈夫よね、と不安になりながら読み進めて、結果幼児という結論に。馬鹿な二世議員みたいな印象だけど、仕事はきちんとしてるようだ。
軽くて読みやすくて楽しめこそすれ、大団円の空気に「みんなこれでいいのか!」と毎度思うシリーズ。
不謹慎ながら頭の片隅で、兜にボルバキア症が感染したらとんでもないなと思ってました。王様の兜には効きませんかね。
何度読んでも面白い!
シリーズ1作目に登場した頼れる生徒会長だった兜と、
3作目の不憫受け郁の兄・篤郎の物語です。
この二人、結構痛いくて重いものを抱えるてるんですよね。
んで、攻めザマァの見本のような展開にわっくわくします!
〝幸せってなに?〟を考えさせる作品です。
一人を深く愛する篤郎と広く浅くの博愛主義者・兜。
全く違う二人だから決してお互いを理解できないし、
お互いの求めているものをあげることはできない……
とにかく、兜が変人過ぎますよね^^;
こんな自分勝手な男だとは思っていなかったので、
最初に読んだ時には本当に驚きました!
薄っぺらい上部だけの愛し方しか知らない兜を知ったうえで愛してくれたのは篤郎だけだったのでしょうね。
自分勝手な理由で篤郎をレイプし暴言を吐き、
そのうえ監禁する兜には腹が立って仕方がなかった(-᷅_-᷄๑)
後半、篤郎への愛を自覚したときにはもう遅い!
澄也と真耶の連携プレーで篤郎を守るところは萌え萌えです♡
篤郎を探して疲弊していく兜にはザマァと思う反面、
母性本能くすぐられまくりでしたが^^;
そして、この物語は家族の再生のストーリーでもあります。
郁と継母との再会には涙が止まりませんでした。゚(゚´Д`゚)゚。
もう一度会えて本当に良かった!
また、兜の父母もとても良い両親でした。
樋口先生はお子さんがいる方なんでしょうか?
「ほとんどのことはなんとかなる……
それは子どもが、助けてくれるから」
継母のこの言葉にすごい説得力を感じました。
大切なのは、人がどう思うかじゃなく自分が相手を好きかどうか。
ほんの些細なことでも明日への生きる希望をもてる、
それが愛なんだと気付く篤郎にもう胸がいっぱいです。
幸せとは、ささやかな瞬間の積み重ねで、
そのたった一つの瞬間のために、明日もまた生きていけるーー
そんなふうに思うことだという結びに胸が熱くなりました。
深い愛情をもつ篤郎と弱いものに手を差し伸べることができる兜……
二人の愛し方は母親譲りでしたね。
やはり、母の愛は偉大です!
二人はきっととても素敵な親になるだろうし、
三人でとても幸せな家族になると思います。