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6 to 7
試し読みですごく気になったので購入しました。感想としては、まあ普通に面白いかな、です。興味深くはあります。信心深い人の元に現れた救いの存在なのかなと思ったら、同志っぽい生物はかなり荒々しく生きてる。あの生物も誰かに呼ばれて誕生したはずですが、その誰かはあれを大事にしなかったのかなんなのか。かなり謎が多く残る作品でした。先生が確かわざと不明瞭なまま終わらせてるみたいなことをおっしゃってた気がするのですが、普段考察する作品を読まない私には少し不向きでした。
小説を読むのが好きな方なら楽しめる気がします。
あと結構過激な性行為のシーンが何度かあるので、Amazonだと年齢確認をされました。
今日は雨だしそろそろ行くか…!!と「6と7」を読みました。最近「てぺとるプチ」を読んだばかりだったので、あまりの振り幅にヌイス先生の凄さを改めて思い知りました…!!
読後もしばらく世界から抜け出せず、落ち着いたあとにまた「てぺとる」と「てぺとるプチ」を読み返して現世に戻りました笑
あまりに凄すぎて私にはうまくレビューが書けそうにありません…。ホラーな描写もありますが残酷なだけではなく生きていくために必要なシーンなのかもと考えさせられたり、「あれ?これって?」とページを読み返したりで、ストーリーがとにかく秀逸です。
日常では味わえない想い、儚さ、切なさ…色んな感情が溢れ出し涙が止まりませんでした。
2人の穏やかな時間、愛し合うシーンがとにかく尊いです。
苦手な方もいらっしゃるかもですが、ぜひ最後まで2人を見届けてほしいし、たくさんの方とヌイス先生の素晴らしさをわかちあいたいと思う1冊です。これからも先生の作品を楽しみにしています♡
皆さまのレビューと表紙から自分には読めない。読んだら引きずってしまう。でも読んでみたい!と悩んで約2ヶ月経過し、やっと勇気を出してみました。
メリバ、バッドエンドは苦手なのにこの作品は全然大丈夫、何度も読み返してます。
禄斗は笑顔が可愛くて人を和ませる魅力があります。でもベッドではちょっと荒っぽいSに変わるので、その差がセクシーでした。七海は美人で禄斗の願いを叶えることで自分の価値を確認しています。
歪んだ依存関係は長くは保たず、ラストの二人の選択には納得し大満足!
メリバ系が苦手なのにはまったのはたぶん、七海が禄斗と一緒だから安心して幸せな気持ちのまま終われたからだと思います。
残念ながら禄斗は同じ決断をしたけれどやっぱり人間じゃないから生き物としての生存本能が働き、七海と同じようには終われなかった。
宗教要素を絡めながら特に七海の心情をきっちり描かれているので、悲しいより区切りがついて良かったなぁと思いました。
いつか違う世界でもまた出会えて結ばれて欲しいです。
凡乃先生のダーク系は独特でヒリヒリさと甘さのバランスが私にはちょうど良く、癖になりますね!
幼馴染みで恋人同士の禄斗と七海。一緒に暮らす仲睦まじい2人だけれど、七海の様子が何だかおかしくて隠し事をしているようで…。
家族同然のラブラブカップルの日常かと思いきや余りにも意外な展開に釘付けになって、もう終始ザワザワが止まらなかった。
禄斗の正体が何であろうと、それは救いであって七海にとっての全て。禄斗にもまた七海と共に過ごした記憶だけで、そこには愛しかないのが切なすぎる。
2人で選んだ結末は1人で倒れてる七海の姿で終わるけど、これはまた違う形で2人でやり直せるのだと思いたい。
いろんな解釈の出来る終わり方なので、メリバ苦手な方にもぜひ読んで貰いたい。こちらに感情の逃げ道を用意してくれてる凡乃先生、本当にすごい。
禄斗と七海が愛おしすぎて、もう完全に2人に心全部持ってかれてしまった。百合の香りと共に胸が苦しい。。。
出だしの感じからカップルのいちゃらぶで生活の中で少し刺激があるのかなという感じで、こっちが受けでこっちが攻めか〜という感覚で見てたんですがそのうちまったくの新感覚の展開が始まりあっという間に魅了されてしまいました!
はじめの攻めが受けに感じる違和感でそういう感じなのかと思ってると、すぐにそれがどんでん返しで合間合間にあるえろも濃厚で、どの角度でも楽しめる作品で、ミステリアス、ホラー感もあり、とても頭に残る作品でした。それに加えてバッドエンドもいう形で終わりましたが、(しかも遺体は一人分)先生の次の作品も楽しみです(=^・^=)
そのシンプルで内容を想像させないタイトルと白い百合の花の表紙に惹かれ、試し読みをした『6と7』。
試し読みの数十ページから受けた印象は、既に付き合っている二人による緩やかでちょっとシュールな生活ものストーリー、です。
そのような第一印象でしたので、試し読み時点では、ネタバレを含まない口コミなどの情報で “ダーク” “メリバ” という語句が目立つことにむしろ不思議さを感じました。
この話がどのように進むのかひどく興味をひかれ、全編を拝読するに至りました。
カラリとライトで肩の力の抜けた雰囲気の入口を入り中へ進んでみると、こんなにも深く薄暗く未来のない空間が広がっていようとは。
人間の闇と影を淡々とドライに紡ぐその語り口、余白を残した構成が物語の魅力を更に押し上げています。
個人的に一番心に刺さったのは物語後半、七海の「…なにがダメなの」「…あ 知らない奴だからか」の台詞です。
これを、もう本当に、何の感情もなく淡々と言うんですよ…。この2コマから背筋が冷たくなるような狂気がうかがえます。
自らのことを知ってダメージを受け心身が弱っていく禄斗、それに並行し加速度的に壊れていく七海。
でも初めから、この二人の生活に明るい未来などあり得ないことは七海には分かっていたわけで。
“禄” の字が名前に使われるのはあまり見かけないよな、と思い、意味を調べてみました。
「禄… 神の恵みによる幸運」(小学館 デジタル大辞泉より)
文字の意味を知って、余計に胸が痛いです。
彼を “禄(6)” と名付けた七海。
既に先の無かった七海にとって、彼は正に神様からの贈り物、天からの授かり物だったのだな、と。
私はラストはこれ以外あり得なかっただろう、と考えています。
ぜひ人の闇と影を味わいたい方に読んでみていただきたいです。
新感覚の共依存すぎて、脳がバグりました。
萌え要素やラブ度より、サスペンス感多め。
七海の狂気、最高。
七海には禄斗しかいなくて、禄斗のような’’不完全’’で相手も自分しかいないような関係を求めていて、だからこそ偽物なんだけど禄斗のためなら何でもしちゃう七海。
例えば、禄斗が宇宙人で人肉を食らうのに対して、本人に気付かれないように自分が罪を犯してバレないように禄斗に食べさせるとか、普通なら、宇宙人と分かったら離れたくなっちゃうのにむしろ大歓迎。宇宙人じゃない七海のほうが多分愛が重くて、常軌逸しているからこそのまた違った新種の歪んだ愛。
もう一人のパラサイトが言っていた「俺らの体液で宿主の元々の記憶を曇らせていく、効いてきたら次第にあっちから体液を求めてくるようになる」。だから、七海は元の自分の恋人の顔も名前も思い出せなくなっちゃったってことなのかな。
最初は、七海が宇宙人で禄斗を手放さないのかなぁって思ってたんですけど、まさか逆とはねぇ。度肝を抜かれました。禄斗くんの鈍感さナイス。
禄斗が自分が宇宙人なんだって気付いた後、どうするのかなぁって思ってたけどちゃんと七海のこと大好きで思いやりがあってよかったです。
個人的には、ハッピーエンドだと思ったんですが、最後の生まれ変わったあとの小さい七海は誰でしょうね?もしかして、今度は七海が宇宙人になっちゃったのかな。そうしたら因果応報すぎませんか?そこは、因果やめよ。普通に出会って。
ああ…なんだろう。
読み終えた今、本作を表現する適当な言葉が見つかりません。
この感情にぴたりと嵌る言葉が見つからないのですが、
もし擬音で表すならばきっとズドンとかそんなかんじ。
深い穴の底から抜け出せない。
それは決して絶望とは限りません。
人によってはこれ以上幸せな結末はないと思うのかもしれない。
ただ、この結末を絶望と表現するにしろ、幸福と表現するにしろ、
胸が抉られることは間違いありません。
禄斗と七海は恋人同士。
子供の頃からずっと一緒で幼馴染の七海を誰よりも愛している禄斗ですが、
恋人との生活の中でふと違和感を感じる瞬間があり…。
物語は禄斗視点で始まります。
日々の中で禄斗は七海に対して感じる違和感から
「まさか七海も人間のフリをした宇宙人だったりして」と感じるシーン。
はじめは何言ってんだかと思っていたけれど、
この他愛ない冗談こそが意外にも物語の根幹であったりします。
七海視点に切り替わり…
なんと“宇宙人”というのが禄斗の方だったことが判明。
正しくは“寄生生物”とのことですが、いずれにしても人外であり、
人の姿をしているのは彼ら寄生生物が生きてゆくために
宿主が望む“誰か”の姿に変身しているのだとか。
ちなみに禄斗自身には自分が寄生生物という自覚はなく、
自身で作り出した偽の七海との思い出を本気で信じ込んでいます。
禄斗の場合は七海の死んだ恋人の姿でした。
恋人を喪い、絶望の中にいた七海の前に突然現れた“恋人の姿をした何か”
それが禄斗でした。
戸惑いながらも禄斗を受け容れてゆき、今では幸せそうな二人。
けれど、その幸せな日々の裏には七海の罪がありました。
そして、罪を重ねることで二人の幸せは緩やかに崩壊してゆきます。
二人の不幸は禄斗の食性が“人肉食”であることでした。
この時点であ、ムリという方もいるかもしれません。
受けと攻めのどちらかが人外という作品は決して少なくないし、
その場合は血液や精気で栄養を摂取するという設定が多いけれど、
本作はそこに逃げることなくあえて茨の道を選んだのでした。
そのため七海は禄斗を生かすために人を殺し続けなければならないし、
禄斗は知らず知らずのうちに人の命を奪い続けなければなりませんでした。
二人の愛は誰かの犠牲の上にしか成り立たなかったのです。
何も知らなければ幸せのままでいられた禄斗。
けれど、ある日、偶然にも“同種”と鉢合わせてしまい、
自分の正体が何者であるかを知ってしまいます。
そして、自分を生かすために七海が罪を犯してきたことも。
全てを知ってしまった禄斗は罪悪感に苛まれ、
そんな禄斗と七海は二人だけの世界に旅立とうとします。
結末は正直なんとなく想像はついていました。
だって、どうあがいたって幸せいっぱいのエンドなんて無理に決まってる。
唯一の救いは最期の瞬間まで二人の互いへの愛が全く揺らがなかったこと。
寄生生物として本能的に七海の望みを叶えていたにすぎない禄斗ですが、
彼に人としての心があり、七海を愛していたこともまた事実なのです。
たとえ禄斗が何者であっても彼と一緒に生きるために自らの手を汚し、
愛を貫いた七海。
食事を摂れなくなった禄斗に自らの血肉すら捧げようとするその狂愛に
涙がせり上がってきました…。
だけど、ラストの七海の手だけが映ったワンシーン。
その傍らには一緒に飛び降りたはずの禄斗の肉体はなくて。
ずっと一緒だと言っていたのに。
ひとりぼっちでおいて行かれた七海の姿に胸が締め付けられて苦しかった…。
宿主を喪い、姿を変えて次の宿主の元に現れた禄斗。
やっぱり禄斗は人間ではなかった。
最後の最後では寄生生物としての本能が七海を愛した心を消してしまったのか。
死がふたりを分かつまで、なんてのは人間以外の生物には通じないし、
結局人間だけのエゴなのかもしれない。
だけど、それでも死後も七海の隣には禄斗が寄り添っていて欲しかった。
こんなにも胸が引き裂かれそうで、
息が詰まる気持ちになるなら気軽にオススメなんてしてはいけない。
だけど、どうしても読んでほしい。