僕をこんなにしておいて

boku wo konna ni shiteoite

僕をこんなにしておいて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神54
  • 萌×221
  • 萌14
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

131

レビュー数
18
得点
396
評価数
89
平均
4.4 / 5
神率
60.7%
著者
はなぶさ数字 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686935

あらすじ

こんなに面倒で厄介な奴なんて知らなかった
沸点低めな正義漢 × ひねくれ股ゆる小説家

ワケありで離れた地元に8年ぶりに戻り、
弁当屋で働く斧塚は配達先で、妙な男・石清水と出会う。
「お兄さんチンポ貸してくんない?」
明け透けでムカつく態度、でもどこか懐かしい匂いのこの男と肌を合わせるうち、8年前の風景が蘇る。
保健室、はぐれ者の仲間たち、初めてのセックス。
──違う匂いなのに思い出すのは、どうしてなのだろう。

表題作僕をこんなにしておいて

(高校生→)弁当屋の店員,元コック
小説家

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:漫画/あとがき

レビュー投稿数18

まさかのそっちか!

途中まであれもしかして攻めに酷いことした学生時代の先輩が受けだったパターン?なのかな?と思いきやまさかの保健室メンバーの太ってたメガネのコッシーだったとは笑
同い年って聞いたあたりであれ先輩じゃねぇなじゃあ誰なんだと思い読み進めてた先に、そんな結末だったので一気にそれはそれで、とても新鮮かつハマりました。
先生の作品は作家買い必須なんで次の新刊もまたとてもら楽しみにしております(=^・^=)

また、ほどよくえろも投入されていたのでそこも大変楽しみませてもらいました!

0

ビッチと思わせておいて

先行レビューにもあります通り、
意外な結末にあ、そういうこと!とびっくりでした。
これから読まれる方はぜひ前情報なしに、読み進めてのお楽しみで♪

核心には触れず、レビューしていきたいと思います。

仕事を辞めて8年ぶりに地元に戻ってきた斧塚は
叔母が営む弁当屋の常連の石清水と出会い…。

出会うなり「お兄さんチ●ポ貸してくんない?」と第一印象は最悪。
その上、性に奔放でひねくれ屋の石清水ですが、
言葉を交わし、肌を重ねるうちに惹かれてしまう斧塚。

正義感は強いけれど、怒りの沸点は低めな印象の斧塚ですが、
石清水に絆されてゆく過程でそんな粗暴さが徐々に緩和してゆき一途に。
警戒心は強いけれど、壁を越えてしまえば寧ろあまあまという
ギャップにやられてしまいました。

ビッチな石清水も実は盛大な秘密を抱えており…
その過去が明らかになるとイメージが180度変貌します!

最後まで読んでみて、ところどころで
以前から斧塚を知っていたような石清水の匂わせ発言に納得でした。

1

ぜひともネタバレ抜きで読んでほしい!!

好きな作家様です。
こちら2021年に電子配信された作品で、だいぶ前に読んで、大好きな作品です。
とうとう単行本化されて嬉しいです!

細かい伏線が多くて最後はあっと驚く展開があるので、ぜひともネタバレ抜きで読んでほしいです!
なのでネタバレ少なめでレビューします。
(他の方のレビューで決定的なネタバレをされている方がいるようなのでご注意を。)

8年ぶりに地元に戻った斧塚が、冒頭から子持ちになった元セフレに会ったり、配達先では男に乱暴されている?らしき男を見つけ、助けた後「チンポ貸して」と言われたり、1話目から波乱のありそうな幕開けで引き込まれます。

斧塚と石清水の出会いが最悪な感じで、斧塚は石清水をクソビッチ呼ばわりでぞんざいな態度。でも実は好みのタイプで、キスやエッチに誘われると満更でもなく欲情するのがエロチックで良きです。

キャラデザは攻めの斧塚が石清水より若干低身長です。逆身長差はそんなには好まないけど、斧塚が男前な外見と性格で、石清水が色白美人系なので、本作ではしっくりきました。
あと普段は前髪横分けの斧塚が、4話で濡れ場の後前髪下ろしてるのが可愛い!こっちのが好きだ〜w

石清水はビッチというほどではないけど、性欲処理のためにマッチングアプリで相手を探します。攻め以外と致してるシーンも短いながらあるので、苦手な方はご注意です。

数年ぶりに再読して感じたのは、こぢんまりとしたお話で派手さはそんなにないけれど、とにかく貼られた伏線が秀逸で、最後にはびっくりして、読後はすぐに初めから再読したくなる、そんな粋な作品だと、改めて思いました。

ラストシーンの二人には、何度読んでもキュンとしちゃいます♡
やっぱり面白かったです!

これはやはり、ぜひともネタバレなしで読んでほしいです。ぜひ!

電子 白抜き修正

3

何度も噛みしめたい!

貞操観念がない面倒で厄介な人!大好きです!!

お弁当を宅配したら、ド修羅場に遭遇
「たすけて」と言ってきたくせに
実は自分で回避できた模様で煽ってくるくる。

こんな勝手なめんどくさい奴、関わりたくないのに関わりたい
宅配も続けて関りを持つようになってく中での
からかってるような辛辣なようなやり取りに
愛おしさやちょっとした優しさも感じられて
どうなってくのかワクワク見守ってました!

タイトルも最初のモノローグもキスの大切さも
最後まで読むと深みが増します!!

ネタバレなしで!!と言われる今作、
最初の方からヒントががっつり出てるのに
オノ君と同じタイミングまで気づきませんでした……
(小説のキャラ設定だけじゃなくて名前も!と気づいた時は
どんだけ好きなんや…と頭抱えました。)

伏線部分も嫌な引っ掛かりなく進んで(私がポンコツなだけかもですが)
そういうことか!!となる読ませ方でそういう面も面白かったです。

オノ君のやるせなさが
石清水の手助けで手紙を出して、消化されてくのも良かった。
このやるせなさも、高校生の頃からずっと怒ってたもので、
それを石清水が…と思うと感慨深いです。

不器用な優しさや好きが散りばめられてて、
掴みどころがない、一筋縄でいかないとこ好き〜〜〜って印象だったのが、
再読すると、石清水センセー、めっちゃ好きやん〜〜〜何これ、かわっ!!!に変わって最高でした!!!

オノくんの天然人たらしな、男前なところに
都度ツボってる石清水が可愛くて、
ご飯いっぱい食べて、仲良くね!!!!という気持ちです。

2

最後まで行ったらもう一度最初へ

8年ぶりに故郷に戻ってきたカオルは親戚のお弁当屋を手伝っている。あるとき配達に行った先で暴行を受けている場面に遭遇するというところから始まるお話。
こう書くと穏やかではないですが、高校生のときの思い出がところどころ差し挟まれて、このあとどうなるんだろうと先は気になりますし、ノスタルジックな気持ちにもなる、良作でした。
どうやら4~5年前に書かれた作品だそうです。「もろもろ大目に見てください」との著者のお言葉がカバーに載っていましたが、とんでもない。寧ろこのような作品が埋もれていたことこそ問題だと思いました。コミックス化おめでたいです。読めて良かったです。

ストーリー的には色々語るとネタバレも甚だしいので割愛します。ネタバレしない方が楽しめるお話です。
ちなみに私は最後の方まで気が付きませんでした。でも、最後まで読んでもう一度始めに戻ると、あちこちにそれらしきことが散りばめられていました。
はなぶさ先生の作品を読むのは2作目なのですが、キャラクターの過去エピソードが設定と上手く絡められていて、読みながら時折光る石を見つけるみたいな、わくわくする気持ちになります。
初読はどうしてもストーリーを追うことで精一杯になるところがあるのですが、キャラクターの過去エピソードで理解が深まることで感情に寄り添いやすくなる、はなぶさ先生の作品はその辺りがとても巧みで、世界観に吸い込まれるように読みふけってしまいます。
本作、受けの子が一筋縄ではいかないキャラですが、何もかもが分かった後にもう一度確かめれば、きちんと丁寧にそのときの揺れ動く感情が描かれていました。
このときどんな気持ちでこの言葉を発したんだろうと想像すると、じたばたする気持ちになります。

コミコミさんで購入したのですが有償・無償で小冊子がついてきてお得でした。
特に有償の小冊子は高校時代のエピソードが別視点で描かれていて、読めて良かったと心から思えるものでした。

2

8年分の葛藤と想い

はなぶさ数字先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
しんみり 2
エロ 2
甘さ 1
な感じだと思います。

斧塚さん×石清水さんのカプです。

まず、今作の裏表紙にあらすじが書かれていないのが新鮮でしたね。一応帯にはあらすじが書かれてはいます。

ある理由から8年振りに地元に戻ってきた斧塚さん。お弁当屋で働き、その常連である石清水さんと出会う。明け透けな言動で絡んでくる石清水さんにイラつきながらもどこか懐かしさを覚え気になってしまう。

ある理由で地元に帰ってきた斧塚さんだけど、8年前に地元を離れたことにもある理由があって…ちょっと沸点が低めだが正義感もあるので、その理由の所為で少し鬱々していますが、物語り全体的にはそこまでしんみりと重い雰囲気ではありませんので、比較的読み易いと思います。

受けの石清水さんはやたらと斧塚さんに絡んできます。物語りの展開上、なんとなくこういう理由かな?と察することは出来るので、石清水さんの斧塚さんに対する言動には、斧塚さんのリアクションのようなイラつきは抱かなかったですね。個人的には、石清水さんがM気質らしいので、その辺の描写がもう少し見てみたかったなと思いました。

物語り序盤ではちょっとギスギスして距離感の2人なので、甘さが少なめではありますが、徐々に判明していくお互いの心情や想いに思わず応援したくなるので、是非とも読んでほしいです。

0

ネタバレ厳禁!是非コミックスを読んでね

「愛せよ坊ちゃん」「初恋が牙をむく」は読んだけどよく覚えていない、すみません。

ネタバレ厳禁!コミックスとのことでちるちるさんでも話題になっていたのでつい購入。
オチがあるんだ、との先入観で身構えて読んだ為真ん中辺りでいろいろ分かっちゃいました。
ネタ、オチ有りっていう情報も面白そう〜って読みたくなる反面、びっくり度が低くなってしまうこともある、、、

斧塚くんはクールなようで熱血漢、単純ぽいけど思いやりがあってイイ男でした。
その彼が好きになる継田先輩と石清水さんは似た点が多く、なんとなく石清水を好きになっていく過程がナチュラルに理解出来ました。
いやぁ面白かった、未読のかたに是非お薦めしたいです!
特典もいろいろ獲得したんでこれから読みま〜す!

0

いつもとちょっと違う感じ

はなぶさ数字先生の作品が大好きなので発売日に購入。4,5年前に描かれた作品がこの度コミックス化したのだそうで、ちょっと絵柄と受けがいつもと違う感じがします。先生自身も「クセ強受け」と書かれていますが、わたしはそれほどクセ強いとは思いませんでした。アザラシが出てきそうなかわいい受けとは言えませんが、拗らせた様子はとてもかわいかったです。

帰ってこられない理由があった地元に帰ってきた攻めの薫。叔母のお店の弁当を配達した先で殴られて倒れている石清水を助けたら、いきなり「ちんぽ貸して」と言われます。クソビッチと言いながらも石清水が気になります。
それから薫に配達を頼みたいと叔母から頼まれ、通うことに。そこで石清水が作家であることや薫が地元に戻ってきた理由が描かれていきます。その後、石清水に口直しのキスを強請られて、薫は好みの顔に負けてキスをしてさらにセフレのような約束を結びます。
この辺りで石清水の違和感の理由がわかります。石清水は昔の薫を知っているようですが、その狙いがなんなのかはまだわかりません。
薫が地元に戻ってきたくなかった理由が明らかになって、石清水は薫を慰めてあげると言いふたりはセックスします。そこで薫も石清水になぜか懐かしさを感じます。
だんだん過去と現在が交差して感情が溢れていく薫。母親や今まで好きになった人たちと似ている石清水を好きになっていきます。でも石清水はのらりくらりと薫とは真剣に付き合おうとしません。

ふたりの関係がどう進んでいくのかな?と思っていると、変わるきっかけとして薫の同級生と再会します。当て馬とかではないので安心してください。
タイトルの「僕をこんなにしておいて」の意味がやっとわかります。なるほどね、こういうことね!と納得の回収。ふたりともかわいい拗らせになっています。
最後の描きおろしを含め、薫のピュアなところも石清水の素直なところも読めるハピエンになっていて、とても満足な終わり方になっていました。
やっぱりはなぶさ先生の受けはかわいいな!

3

最初とオチにビックリ

最初の2人の出会いのシーンで不穏な空気を感じた斧塚が乗り込んで暴力男に向かっていったのは勇気あるなと思ったんですが、助けた石清水にエロいことをお願いされて少し考えるもその場で応えて行動したことにビックリして引いてしまいました。
石清水のように変態とか変人だとわかる描写があればいいのですが、斧塚がゲイなのはわかるけど正義感ありそうで初対面(斧塚にとっては)の変な相手にそんなことするのが意外すぎました。少しでも前振りある方が助かる派です。
斧塚と石清水、お互い過去に好きになった人と似ているのねと思ったらそういうことだったんですね。
斧塚が石清水のにおいが懐かしいと感じるのは保健室のにおい? 過去の石清水のにおいを覚えていたんですかね。と変なところが気になってしまいました(さっき読んだはなぶさ先生作品のレビューでも同じこと書いてしまった。すみません)

0

オノくん…♡

全身全霊全速力で叫びたい…!!!
オノくん、最高ーーーーーーだったーーーーー!!!!!

感情を上手くコントロール出来ない、そんな少年の心を抱えたまま大人になった24歳!
しかもちょっと屈折したままっていうのが良い
ものすっごい捻てるんじゃないんです…❝ちょっと❞っていうのが不器用さんさ加減を映し出してる!!
回想モノローグで母親の事を”お母さん”って言う24歳、、、好きだわぁ~~~

おっと…ヘンテコなテンションでレビューを始めてしまいましたが、、、作品の特性上あんまりお話し内容には触れないでおいた方がいいのかな~?と思うので、、、主に心を鷲掴みされた攻めのオノくんこと斧塚薫くんへの出会いの興奮を叫ばせていただきました♡

そんな訳で今回は念の為「ネタバレ」にチェックを入れてますが以下も作品内容の根幹に関わるような事は避けておりますので詳細レビューではありません
それでもレビューを書いておススメしたくなる!そんな素敵な作品です(о´∀`о)

魅力的なキャラが居るだけで読みたくなりませんか?|д゚)チラ♡
しかも、、、はなぶさ先生の作品です!
BLであるからこそ生まれる物語の名手のおひとりだと思います!!
キャラの強さだけで進むハズがないんですよね~

なぜキャラの魅力がこんなにも強いのか?
そこをしっかりストーリーに乗せてキャラ自身が動き納得させてくれます

始まりから「何かがある…」って思わせてくれます
その「何か」を見落とさないように読むのも良し!探そうと思いながらも目の前の物語の展開の面白さにただ無心で読むのも良し!読み終わってから再度読み直すのもモチロン良し!!!
すごく満足出来る1冊でした!

私自身は受けのそのビッチな登場シーンから気になった”ある反応”にちょっとの引っ掛かりを覚えたので、割と当て読みスタイルで読んでいけたのがすっごく楽しかったです♪
ここがフックになってのこの作品タイトルか…( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )ふふふ…♪と楽しめる仕掛けに、青春の甘酸っぱさを喉の奥に感じるエモさが広がります

どうやらもしかしたらコミックス化されなかったかも知れない?ようなコメントが表紙袖に書かれており大変驚きましたΣ(・ω・ノ)ノ!
こうして世に出て来てくれて、そしてオノくんに会わせてくれて…心からのありがとうございます‼をお伝えしたい作品です♡

気になる方は是非読んで下さいませ~~~

※地雷かも?書いておきます
作品情報にないですが受けの身持ちが緩めです、、、なので攻め以外とも致しますので、、、NGの方はお気を付けて
あと、攻めの方が体格小さい攻めです(オノくんがちびっ子設定って事じゃなくって受けが高身長って感じです)

修正|tnk白抜き、anl白海苔(シーモア)

5

8年ぶりに戻ってみたら…

うわ!なるほど〜‼︎
ネタバレ厳禁っていう意味はコレか!
…という驚き。
とはいえ、これまでのよくある「ネタバレ厳禁」とはちょっと違う切り口ですよ。
だから「読んでみて!」としか言えない。

以前働いていた店のマネージャーを殴って辞めた、とか、色々沸点の低い正義感の斧塚薫。
一方男を連れ込んで拘束プレイの石清水。
傷を負ってたから助けたのに自分も誘われて、思わず「クソビッチ」なんて吐き捨てるけど。なんだかんだ接点があって、何故か惹かれていってしまう。
俺じゃだめ?なんて聞くくらいに。
石清水は「特定の人求めてない」って想定内の答えを言うけど。
だけど!
あ〜ここからもう言えない。
とりあえず私はビックリしました。えぇ〜っって。
この、回路がつながる感じというか輪郭が見える感じというか、読んで体感してください、と言いたいですね。

2

ぶったまげました

うーーーわわわっっ!!((((;゚Д゚)))))))
なにこの結末。ビックリだし、素敵だし、最高すぎるのですがっっ!!!

ストーリーが超絶神ってます。ストーリーが、というよりキャラとか設定とか何かもう全部神。ものすごいドラマに軽く興奮しております。
はやぶさ数字先生のストーリーテラーぶりにただただ平伏。このオチはすごいですね、まさかまさかの真実に驚き通り越して超絶ブラボーでした!!(=´∀`)人(´∀`=)

この作品に関して最初に言っちゃうことは1つ。
とりあえずこれはネタバレ厳禁案件です。読んだ者からするとすっごい言いたい……これ知ったら周りにソッコーで言いふらしたいくらいの極上のネタですが、我慢我慢…ε-(´∀`; )
最後の驚きをダイレクトに味わいたい方は、ネタバレなしで読んでくださいね。


少々手が早い正義感とクソビッチ小説家とのただのBL物語じゃない見応え感に心酔した一冊でした。
出会いがやや物騒めいていて、ビッチ気質の石清水は、なんかよく掴めないキャラだなって思ってたけど、読み終わったらそのキャラ性の謎がよく分かります。何といいますか……読み返すと、初見のときに抱いていたモヤっとした"謎感"の視界がすごくクリアに見えてくるんですよね。
故にこの作品は再読マスト。読み返すと、ここってそうだったのか、あれってそんな意味が?と、色んなところの辻褄が合ってきて、パズルのピースがピタッとハマる読後感が最高にイイ……!!

タイトルの"僕をこんなにしておいて"もそうです。このタイトルは言い得て妙。斧塚と石清水との両者の立場からも当てはまるセリフとなっていることにご注目です。
この物語の根っこにある真実が全てが明らかになり、2人の関係を振り返ったとき、このセリフが深く刺さると思いますので、頭の片隅にちょびっと置いて読み進めると良いかもです^ ^


とにかくとにかく。ストーリーがの面白さと楽しさは100点満点の物語でした。
晴れやかな読後感はあっぱれ。これから何度も大事に読み返していこうと思います。

2

味わい深く、瑞々しい

とっても味わい深いお話…!
現在と過去のエピソードの織り交ぜ方がすごく自然で、ページをめくる手が止まりませんでした。
(他の方たちと同じように、ネタバレに気をつけながら書きます)

ひょんなことから始まった斧塚と石清水の関係ですが。
なんだか相性が良いとは思えなかったし、挑発されてズルズル続いていくような感じになるのかな?と思いきや。
ひねくれていて素直ではない部分に隠れた本当の彼らの姿が見えてくると、それぞれの印象はまた違ったモノになっていきます。

そんなふたりを追っていくうちに、ドキドキする場面があったりちょっぴり切ない気持ちになったりして。
小さな想いを重ねていく様子にキュンとしたのでした。
  
わりと爛れた感じから始まる関係なのに、
ヒリヒリしたやり取りを抜けるとなんとも瑞々しいところに着地。最高でした。
ふたりだけではなく周りの人たちのあたたかさも
とっても素敵な作品でした。

3

なんと・・・心が洗われる恋なのでしょうか

【・・・うち来る?これからもっと慰めてあげよっか(石清水)】

エロス度★★★★★

おやおや。
タイトル&伏線回収が素晴らしい作品ですね。

沸点の低い正義漢・薫とひねくれ股ゆる小説家・石清水が紡ぐ恋物語で、受けの方が攻めよりも身長が高いのが個人的にグッとキてしまいましたね。

薫も石清水も他キャラとの絡み場面がありますが、淡くて青い恋が残した傷痕や自分の願望を自覚させた罪などがツボに刺さり、薫の欲を煽り刺激する石清水のお誘いがたまりません。
また、石清水に対して態度を変化させていく薫の好きになった相手は甘やかすスタイルにキュンとしたり、石清水の面倒くさい恋心が最高でした。

1

タイトルの「僕」とは、果たして誰のことか。

他の方のレビューを読んで、ネタバレなしで読んでほしいという意味が終盤になって理解できた作品でした。



八年ぶりに戻りたくない街へ帰っきた斧塚と、弁当屋の常連客でビッチな作家、岩清水とのお話。


冒頭での斧塚と地元の先輩との再会に、大いにクエスチョンマークが飛んだ。
いったいなにがあった??
奇妙な違和感を覚えつつ、その違和感を吹き飛ばすような弁当屋のデリバリー先で行ったビッチな作家岩清水の家。


被虐的な男に痛めつけられていた岩清水を助けたことで、かえって煽られ、危うく致してしまいそうになった斧塚。
そこから岩清水はたびたび斧塚の働いている弁当屋で、斧塚を指名してデリバリーさせるが、、、


正直、最初はこの作品のどこがネタバレしないで読んでほしいのだろうと思っていました。

が、ふとある場面から岩清水の存在が、過去の斧塚にとっていったいどこで関わっていた人間なんだろうか、、、と、疑問を感じていくようになっていきます。

で、もしや、、、!!
と、ハッと気付いたソレが、まさに答えで。
で、さらりと本編で描かれていたシーンだったので(と、まりあげはは思った)、まさかあれからあの行動を引きずるなんて、、、?!!
と、まさかの予感から、物語が進むにつれての確信を得た瞬間、とにかく岩清水の存在に驚きを隠せませんでした。

いや、マジ?? そうなの?!! あれならなの?!! って声が出ました。

ちなみにこの作品。
受けのほうが大きいです。
でも、攻めが男前すぎて体格差はあまり気にならない作品でした。

コミコミ有償特典の小冊子付き購入しましたが、たしかにこちらは岩清水視点から始まってますので、読むと良きかもしれません。

0

最初からもう一度

先のレビュアーさんも言及されてますが、
ネタバレなしで読むのがオススメです…!

作者さんのインタビュー記事も絶妙なラインで
未読の方にも大丈夫な仕様になってました♪
詳しい内容が気になる方はインタビュー記事がおすすめです。

そして紙本購入が可能なら、
コミコミスタジオの有償特典小冊子付きを是非。
(本編に入っててほしいサブストーリーなんよ)
(特典の該当ページにてレビューしています)


さてさて。

初読時は少しピンと来ませんでした。
受けが何を考えているのかイマイチ理解出来ず、
なんかもぅ、読者ですら振り回してくるッ!!!
情報少なくない?もう少し補足をくれーー!…と。

しかし最後まで読み終わった後、
もう一度最初から読むと"あーー!"となるんです。
足りないと感じた部分が埋まっていく気持ちよさ。

散りばめられたストーリーの断片を拾い集めて
ストーリーの核や心情がジワジワと見えてくる…!

2回目、3回目の読み返しこそ本番。
ネタバレなしで読んで是非味わってもらいたいです。

以下、ネタバレなしで
少し内容に触れる個人的萌えポイント。

受けの方がデカい。
そんで「僕より小さい男に言われたくない」
と言われた攻めの意趣返しの堂々たる態度…!
(事実、身長なんて関係ないもんねぇ)

んで攻めは受けに一目惚れするけど、
何を考えてるのか掴めない男なので振り回されて。
モヤモヤしながらもズブズブにハマる姿がそそる。

でも心乱されてるのは受けも同じなんですよね。
どっちもが振り回されてる沼カップル良きです+゚。*

あと攻めは気怠げ系かと思いきや、
描き下ろしでピュア光の民が判明したのも好き。
素っ気なく見えるけど根が優しく純粋なんです。

(過去の保健室事件も純粋さゆえ…)
(ギャップに弱いのでキュンキュンした)

思い出の街に帰れない。顔を合わせられない。
そんな罪意識を抱えてながら戻った街の風景。
出会いが重なりながら溶け込んでいってーーー。

攻めの過去を見ていると
愛に飢えていたのかな…?と思う瞬間があって、
受けの激重な感情はちょうどいいのかも。多分。

そんで攻め自身もキチンと愛情を注ぐタイプなので、
描き下ろしで幸せそうな後日談まで見られて大満足!
良かったー!!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+

2

ネタバレ厳禁

私は普段ネタバレを気にしませんが、この作品は違います。知ってしまうと読む楽しみを大いに損ねてしまうと思います。

攻めの斧塚薫は訳あって8年ぶりに故郷に帰ってきた料理人、今は叔母さんのお弁当屋を手伝っています。配達先で出会ったのが小説家でお店の常連の受け石清水。M気味のビッチです。

交わされる荒い言葉や鋭い物言いとは裏腹に、一緒に過ごす時間が増えていく二人。相性の良さが伝わってきました。そこかしこに散りばめられたコーヒーの味や手紙の書き方などのエピソードがそれぞれの内面を控えめに語っていて、とても素敵です。

二人の見た目も行動も言葉のセンスもすごく好きです。物語の構造もどストライクでした。連載で読んで好きだった方、描き下ろしも最高なのでぜひ。特典付きを買われる方は、お店によって同月発売の「藍より愛し」とのコラボもあるので詳細をチェックされるのがおすすめです。

大好きでずっとコミック化を熱望していました。はなぶさ数字先生、Gilbert編集部様、Canna編集部様、本当にありがとうございます。

8

受けのビッチ軽薄気性に圧倒 読めば読むほど味わい深くなる

斧塚×石清水


絡み合う過去と現在、
どこか歪み、虚無感に染まる2人の感情から、
滲み出るのは繊細さとほんの少し切なさ。
そんなはなぶさ数字先生の味わい深い作品が好き。


職場で人間関係に失敗し、
地元に戻って、叔母が営む弁当屋で働く斧塚が、
配達先で出会うのは、淫乱小説家・石清水。
石清水からの誘いで、
無意味な関係が始まる2人。
違う相手のはずの石清水に、
高校時代の先輩を重ねてしまう斧塚、
次第に芽生えるのは石清水への独占欲・・・という展開。

冒頭から漂う石清水のビッチ軽薄気性がとにかく絶賛すべき!

予想外の・・・!
カバー下を先に読んでなくて本当によかった!
斧塚も私も、石清水の正体がわからないまま読み進めて、
石清水の引力に抗えず引き寄せられていく
斧塚の少しずつ蘇る、忘れていたはずの恋(?)の気持ちに胸がざわつく。

ラストにならないと石清水の正体と恋心が明かされない設定が絶妙で、
描き下ろしでは、石清水の嫉妬と執着にドスンと刺さる!
タイトル回収も圧巻。
(コミコミスタジオ16P小冊子(有償特典)は必見!さらに刺さる!)

もう一度読み返すと、味が全然違う!

斧塚の石清水への意味不明な懐かしさや、
石清水への不器用な欲望に思わず焦れてしまって、

最初はただの空っぽビッチに見えていた石清水だが、
一つひとつの表情が虚しさが「寂しさ」に変わって、
全部が斧塚への深い感情、執着に染み込む表情か!だとわかって胸がキュッと締め付けられた。
特に石清水視点でさらに感情移入が加速し、
斧塚への痛々しいほどの想いが心に響いた!

斧塚のすぐ暴走する性格で 、
料理人としての腕前を持ちながらも、仕事人間関係も空回り。
石清水の存在にほんの少し救われていく感じが素晴らしい。

石清水が淫乱になったのは斧塚への想いゆえ?
斧塚のために見た目まで変えて、
密かに込められた特別な気持ちにグっとくる!

描き下ろしの最後の1ページだけで、
斧塚の全ての感情が凝縮されているように、
その無自覚なギリギリの恋心が、
最後の最後でキュンと胸を打ち──はなぶさ数字先生がすごい!

読めば読むほど新たな切なさと愛しさが溢れて、
発見が尽きない絶味な一冊でした。

4

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