鷹虎くんとオメガたち 1

takatorakun to omegatachi

鷹虎くんとオメガたち 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神33
  • 萌×26
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

125

レビュー数
12
得点
192
評価数
40
平均
4.8 / 5
神率
82.5%
著者
朝田ねむい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686997

あらすじ

【圧倒的王者、Ωに】Ω×Ω
朝田ねむいによるオメガバース!

将来有望な有力者の子息が集まる歴史ある学園。
そこのエリートコースとも言える
"α特進クラス"に通う熊獅子鷹虎は、
学園の中でも随一の名家の跡取り息子である。
頭脳、体格、容姿にも恵まれた圧倒的なカリスマ力で、
学園で知らない者は誰一人としていない。
そんな鷹虎が、ある日体調に異変をきたすと
Ωの特徴である「ヒート(発情期)」のような症状が出てきて……!?

表題作鷹虎くんとオメガたち 1

熊獅子鷹虎、名家の跡取り息子、高校2年生、α特進クラス→Ωクラス
有坂卯月、高校2年生、Ωクラス

同時収録作品鷹虎くんとオメガたち 1

熊獅子鷹虎、高校2年生、Ωクラス
亀山、高校2年生、Ωクラス、学級委員

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数12

いろんなΩの物語

さすがですね、朝田ねむい先生が描くオメガバというので、一筋縄ではいかないとは思っていましたが、ここまでとは!

「α特進クラス」のある学園内で、名家の跡取りですべてに恵まれた圧倒的王者であるはずだった鷹虎にある日突然ヒートがやってくることから物語がはじまります。
誰よりも優秀で強かったはずの鷹虎がヒートによって、それまで格下だったと見下していたαに襲われそうになります。その時に助けてくれたのが、家畜だの公衆便所などと言って蔑んでいたΩの有坂。
救われたと思ったら、なんと有坂に襲われます。Ω×Ωだと思っていたけど、主人公が犯されるとは!鷹虎はΩによってΩの洗礼を受けます。
でも、そこで屈することもなく、1週間休んだ間に子宮を取ってしまい自分は家畜にはならないと宣言します。たとえΩになって家族から見放されても、鷹虎には今まで培ってきた力とお金で自分らしく生きようとしているところがとてもよかったです。それでもΩを否定することもなく、ちょっと勘違いもありますが… クラスメイトとなんだかんだと仲良くなったり、語り合ったりする鷹虎に好感を持ちました。傲慢に見えていたけれど、ただのリアリストで素直なだけだったんだなと感じました。それは鷹虎が高校生だからかもしれません。

登場人物はあまり高校生に見えませんが、高校生の思春期による学校内でのヒエラルキーや雰囲気は独特な世界観があるので、大学生や社会人とは違う傲慢さや未来への期待や不安、甘さやかわいらしさのある中でのΩとしての第二成長が描かれているのは納得でした。

タイトルのまま、鷹虎だけでなく他のクラスメイトのΩたちの物語も語られています。いろんなタイプのΩがいて、それぞれにΩとしての生き辛さや将来の夢、家族や友人との関係などが描かれています。ただαとΩがいて激しく恋をして身体を重ねるというラブストーリーを求めている人には物足りないかもしれませんが、とてもおもしろいと思いました。Ωクラスだからみんなが同じ方向を向いていることもなく、互いにけん制したり言い争ったりしたりするのは、それこそ高校生らしかったです。ランチ会をしたり修学旅行を企画したりして、Ωの学生もリアル社会のΩの立場の低さや狙ってくるのはαだけじゃなくβでもあると知ります。

後半は有坂の家族・置かれた辛い状況とそこから逃げるために出会った怪しげな製薬会社の人との出会いなどが描かれています。有坂が利用している
のか、大人が有坂の性を摂取していくのか、鷹虎は有坂をどうするのか、謎が深まっていきます。
高校卒業したΩたちがどう行動していくのか、2巻が待ち遠しいです。

0

朝田先生ワールドやっぱり好き

朝田先生のオメガバ、しかも総攻め学園もの…ってどんなの?と想像つきませんでしたが(毎作そうですが)先生らしいひねりがあっておもしろかったです。

鷹虎が一見クズ攻めのように描かれていますが、彼の価値観は支配者教育によるもので洗脳に近いですよね。
圧倒的α優位主義者。
でも自分がΩだとわかり立場が覆る。
そこでザマァと一瞬なりますが、なんと子宮を摘出して生殖する者ではない存在になる。
Ωでありながらαに依存しない、搾取されない立場になる。
Ωたちにとって安全?な攻め誕生。
私的にはルックス、性格の一部は理想的な攻め様。
朝田先生らしい荒療治と言いますか、子宮を摘出しちゃうΩなんて初めて見ました(私がオメガバ読んでいる数が少ないだけかもしれませんが)

鷹虎は支配者教育により傲岸不遜で偏った思想の持ち主だけど、根っから性格が悪いわけではないと思うんですよね。Ωでも野心家は好きだとΩだからと見下すことはしないし。
どSでありながらど天然ぽく描かれているのが朝田先生らしいユーモアだなぁと。そこが好きです。

Ωの置かれている状況、それぞれの考え方、鷹虎を交えた議論が現実の問題とリンクしまくっているのもおもしろい。
出生率上昇を最優先と考える鷹虎は政府側だし、Ωたちは現実の女性差別や性的マイノリティ差別とシンクロする。
おもしろい設定とストーリーの中に、社会的な視点、それぞれの人生、尊厳などがしっかり描かれている。ここも朝田先生らしくて好きなところです。

Ωたちが悲壮感を漂わせず、それぞれ逞しく生きていこうとする姿もいい。

BL的要素が薄いのは1巻だからというだけではなく「総攻めハーレムハッピーエンド」との先生のお言葉から、やっぱり一般的なBL萌えはそれほど期待できないだろうな〜と思います。
それも朝田先生らしいし、それでもおもしろいのがすごいです。

ここで終わりー?!となりましたが、続きものでしたね。2巻がもう楽しみです。

0

個性豊かなΩクラスの人たち

凄く面白かったですし、色々と考えさせられました。

自分をαだと思っていた頃の鷹虎くんは、家柄も凄くてイケメンで傲岸不遜な態度で誰も敵わない感じだったけど、Ωだと分かってからは、初めてのヒートで戸惑ったり鰐淵くん達に狙われたり有坂くんにやられたり、端から見たらズタボロなんだけど、それでも割とすぐに冷静になって立ち直っていくのが本当に只者じゃないなって思いました。
そしてあんなにばかにしていたΩのクラスに入ってどうなるのかと思っていたら、淡々と少しずつ打ち解けていったり守ってあげたりするのが面白くて素敵だし、その状況に応じて冷静に対処していってる(ように見える)鷹虎くんが何か素敵です。

Ωクラスの子たちが個性豊かだし、会話のやり取りが凄く面白くて、読む度にニヤニヤしてしまいます…!

読んでいてハッとするような表情がたくさんありました。
朝田ねむい先生の描かれる人物の表情は凄く繊細で、感情移入してしまうし、心動かされます。

鷹虎くんの総攻めハッピーハーレムエンドの予定ということなので、続きがとても楽しみです!

0

面白うてやがて…?

なんか「侍女の物語」が思い浮かぶなぁ…
それに苗字/氏名が動物で、別先生の「オメガ◯◯エラ」を思い出して、あちらはもっとドロドロで問題提起的だけど、本作は意外にフラットに感じました。

世界観はα絶対主義。
その中でΩは性欲処理相手だったり子産み要員だったり。
主人公の鷹虎は超名家のα跡取りなんだけど、突如実はΩだったと判明します。
という事は真っ逆さまの転落のはずなんだけど、鷹虎に染み付いたα思考は変わらず、Ωクラスに転入してからもΩのクラスメイトたちにαの本音をズバズバ語ってみんなをドン引きさせたり。
クラスメイトたちはひとくくりにはできない様々な考え方を持つ子たち。
好きなαと家庭を作りたい子。
Ωの地位を向上させたい子。
αを憎んで学業で身を立てようとする子。
まだふわふわしてるけど、鷹虎や他の子たちに刺激を受けて変わろうとする子。
中でも、有坂というΩがもう1人の主人公なんだけど、したたかであり同時に諦めている。とても現実的な子です。

まだ1巻目なのでこの後どう転んでいくのか注目ですが、やはり鷹虎のこれからが気になります。
だってさ。
子宮取っちゃうって…
自分でも知ってる通り、αにとって世界にとって子供を産むことがΩの本分。
そこを早々に捨て去って、アナタどーすんのよ、と。
「金があれば」理論は本当に有効かしら?
奇しくも鰐淵が言ってた通り「それはお前がαの場合だろ」だと思うのだけど。
その辺の波乱を読みたいなぁ〜。
引き込まれてグイグイ読んだけど、まだ1巻目なので評価は「萌x2」で。

1

やっぱり予想の斜め上をいく、朝田先生のオメガバ。

学園を牛耳る熊獅子家の跡取り鷹虎(字面だけでもすでに強そう!)は、ある日ヒートみたいな症状が起きてαからΩになってしまう。

そこで以前、鷹虎が蔑んでいたような輩たちに、慰みものとして見られてしまう。
が、過去に鷹虎が家畜扱いしたΩの有坂に助けられる。


そして、鷹虎はα特進クラスからΩのみの家畜クラスへ異動の知らせが。
子宮摘出手術を受けて登校した鷹虎を待っていたのは、有坂を始めとした風変わりなΩだらけで、、、


※比較的序盤に、リバ的描写あるのでご注意を!


鷹虎の前向きさ、というか元はプライド高い熊獅子家の跡取りということもあり、いざΩ=家畜と思っていたソレに自分の体が変化してしまうと、さすがに一度は大きなショックを受けてしまいます。
(見た目だけはどこからどう見ても恵まれたαのソレ)


そして、最初こそ有坂に尻を許してしまった弱弱しい描写もありましたが、中盤からは「α」というより「熊獅子鷹虎」自身の矜恃を取り戻し、周囲へ依存することなく、いつものように堂々振舞う野心家な姿は、さすがとしか言いようのない唯一無二な設定だと思いました。


そもそもΩ×Ω設定で、片方子宮取っちゃって、しかも精神的に独立した強めΩが攻めって、先が読めなくて面白すぎます。
すごいです。

今回、1巻ということで高校卒業するところまでが描かれていましたが、卒業を前にして学校へ来なくなってしまった金に困っている就職組の有坂の行方が何やらきな臭いような、、
頻繁にかかってくる実家からの電話。

そして、薬を提供してくれた人物との再会。


強めΩの鷹虎はそんな有坂を、言われた通りにお金で飼おうとしていましたが、果たして、、、


まったく先が次が読めない展開に、ドキドキしかない新感覚オメガバでした!



0

鷹虎くんは運命なんて力でねじ伏せてみせる

待ちに待った朝田ねむい先生の最新作『鷹虎くんとオメガたち』。
今回の作品も最高でした…。先を予想させぬ展開に引き込まれてなりません。

確かに鷹虎くんの性格は捻じ曲がっており、発言内容も差別的な部分が多々ありそれは作品中でも他者によって指摘されるところであります。
登場するキャラクターには他にもまた別の方向で偏った思考をする猪俣くんや円馬くんなどが出てきます。

そうしてそれぞれに差別や偏見を持つこの作品の登場人物たちが、今後どのように社会を、世界を生きていくのか、一人の人間としてとても興味があります。

『鷹虎くんとオメガたち1』を読み終えて、まず感じたのはフツフツと湧いてくるような活力でした。鷹虎くんには森羅万象すべてを無理矢理にでも気合いでねじ伏せてしまいそうなパワーがあります。
鷹虎くんを見ているととても元気が出ます。生きるちからに溢れています。それを人間的魅力と呼ばずして何と言おうか。

世の中なんてうまくいくヤツは一生うまく行き続けるのかもしれない、それが生まれとか性とかそういうもので決まってしまうこともあるのかもしれない。運なんて平等じゃない。
鷹虎くん自身、この先更に痛い目をみるかもしれないし、打ちのめされることも恐ろしいほどの絶望もあるかもしれない。

でもそんなことはどうでもいいわけで、鷹虎くんはきっとどうしたって何をしたって必ず立ち上がる。
鷹虎くんにはそんなしたたかさがあります。
運命を力でねじ伏せる鷹虎くんを、有坂くんと一緒に爆笑しながら見ていたいです。

鷹虎くん頑張れ。この先も楽しみにしています。

4

待望の朝田先生のオメガバワールド♡

装丁からして異端な雰囲気に(゚A゚;)ゴクリ
朝田先生のオメガバ劇場はじまりはじまり~~~!

主人公の鷹虎君はα尊Ω卑の高飛車な嫌な男。
傲慢であればあるほどフラグを感じてゾクゾクしました。
朝田先生ドSですし(褒)
どんだけ貶しめられるのかと…。
aの王様的存在だった鷹虎が
第2次性徴期でΩと判明してからのザマアが強烈でした。
こんなオメガバ展開があるんだ..。

一度は取り乱して泣いた鷹虎クンでしたが
「子宮を取る」=「Ω(家畜)ではない」
すごい発想で瞬速自己肯定、メンタル鋼です。

新しいクラスメイトに対しても
全く他人事。
Ωになっても変わらぬ
鷹虎の考え方には本当に反吐がでました..。

卯月に対して性欲処理といっていましたが、
特別な感情が湧いたのか気になります。

キャラの中で一番の推しは卯月でした。
生まれ持った体質、お金のために寝る。
悲惨な境遇だけど気丈でたくましい。

様々なキャラに色々な伏線があり、ミステリーの様でした。
今後の展開がすごく楽しみです。
ドロドロですかね..!?
朝田先生の掌で転がされるの最高です!

先生のインタビューを拝見しました、
ご苦労あっての作品発表なのですね。
続編での情熱もしっかと受け止める覚悟ができました!

2

別格!溜飲が下がる

朝田ねむい先生を読んでしまうと、正直他の漫画は読めなくなる。その中でもここまでオメガバ設置を逆手に取ってあけすけに言いたいこと言ってくれて最高。
オメガバって正直何これ?オメガは女じゃん、少女漫画でやれやって思ってたけど(あんまりいうと怒られるから言わなかったけど)なんか溜飲が下がった。モヤモヤを言語化してくれるというか、実生活で言うと叩かれる?ことを鷹虎くんが全部言ってくれてかっこいい、大好き。金は力なり。彼のような生き方同意しかない。と言ってもこれだけで終わらないだろうなという予感もあり、続き超楽しみ!
学園もの的わちゃわちゃも楽しめるし、なんと言ってもオメガがみんな考えが違っていて多様性があるのがいい。愛や恋に生きないオメガたちの生態をまざまざと見せつけれて楽しい。そして、オメガの遺伝子と性器にやっと納得がいった。
これはBLで描いてるのが正直勿体無いと思う!もっと多くの読者層が読んで楽しむべき(べき?)漫画だと思う。

3

妙だけどおもしろい、、、

積極的にオメガバースを読む方ではないので、どちらかと言うと苦手なほうなので。
が!
朝田ねむい先生のなのでやはり!避けては通れませんでした。
傲慢不遜な超エリートα鷹虎くんが後天的に?Ωと判明したあと、その鷹虎と仲間のΩ達のどうやら群像劇風、1巻目だからまだなんだかよく分からん、です。
先生は鷹虎総攻めとのお話ですが初っ端から同じΩに攻められてんですけど。
しかも子宮を取ったΩとかこの類の作品で初めて見ました!
学級委員長はΩの地位待遇向上をスローガンに活動しているようで、この辺りこのオメガバースというのは元々女性の地位向上願望アンド男性をディスるものだったと遠い目で記憶しているのですが違っていたら笑いで済ませてね。

1巻目なんで誰もまともに恋愛ベクトル出してないし誰と誰がくっつくのかもよく分からん、どいつもこいつも性格的に可愛くない、ピュアで健気、一途なんていうBLの鑑みたいなのはおらん、(あ、でも薬品研究者に望みを託そうっと)
当然萌えとか感じません、ですがなんかもうやっぱり面白いんだな、これが。
次巻が待ち遠しい!

4

見事な朝田ワールド

非常におもしろかったです。
今までに読んだことがない新しい切り口で描かれたオメガバース作でした。

タイトルにもなっている鷹虎くんこと熊獅子鷹虎。
いっそ気持ちが良いほどに偉そうで、無意識に上から目線で人を見下しながらものを言う自信家です。
そしてなにより、本人に全く悪気がないのだからタチがわるい。
ようするにものすごく性格が悪いわけなのですが…いやいやこれがおもしろい。
序盤からこんなにも性格が悪そうならば、やはり個人的には鼻持ちならないやつがころっと足元を掬われて、突然ひっくり返されるような見事な転落劇が見てみたいところです。

そんな淡い期待通りのみっともない泣き顔を無様に晒してくれる鷹虎に思わずわくわくとしていたら、驚くことに彼はこれだけでは終わらないんですね。
期待のそのさらに上をいく鷹虎の行動が本当に予想外で、ああこれだから朝田先生作品は読むのがやめられないんだなあなんて。

オメガバースといえば何を思い浮かべるでしょうか?
主にアルファやオメガの恋愛が描かれることが多いのではないかなと思うのですけれど、こちらの作品はそうではない。
カメラでいうのなら、常にピントがオメガたちに合わされているんです。
オメガバース設定を使って学生ものを描いたら自然とこうなった…みたいな、朝田先生らしい少しのえぐみや毒が入った独特な味付けがすごく良く効いています。

多種多様な個性を持つオメガが集まったオメガクラスにポンと入り込むこととなった鷹虎という名の異分子。
彼の思想と野心のブレなさと空気を読まない姿に清々しさを感じながら学園生活を追っていくと、オメガたちが常日頃抱えている問題が浮かび上がって見えてくる。
我が道をいく鷹虎をメインに置きながらも、クラスメイトたちにも深みが増す話運びが上手い。
異分子である彼がいったいどう周囲に影響していくのかが今から楽しみです。

5

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う