CALL

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  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神116
  • 萌×242
  • 萌18
  • 中立6
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
22
得点
808
評価数
186
平均
4.4 / 5
神率
62.4%
著者
朝田ねむい 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma COMICS
発売日
電子発売日
価格
¥736(税抜)  
ISBN
9784775529669

あらすじ

バイトが長続きしないハルヒコは金欠状態。高給への興味本位で見ていたウリ専の店の前で偶然出会ったアキヤマに、
なりゆきでウリ専デートサービスの従業員だと偽ってしまう。
金を巻き上げるためにエッチもせず、上手くアキヤマを騙し始めたハルヒコだが、アキヤマのあまりに純粋な対応に気持ちが混乱していき……!?

表題作CALL

ハルヒコ,22歳,フリーター
アキヤマ,36歳,ハルヒコを買っているオジサン

その他の収録作品

  • それから

レビュー投稿数22

どちらが酷かったのか?

朝田ねむい先生の作品はマイリトルインフェルノしか読んだ事がないのですが、ダークな世界観でクズが出てくる話の印象が強かったです。

今回もあらすじの雰囲気でそんな話だろうと思いました。

何となく予想していた結末を飛び越えていった展開で、驚きと共にそこまでやってしまう先生凄いと思いました。

金欠の為、手近な羽振りの良いサラリーマンを騙して金を稼ぐハルヒコ。

気が弱そうで羽振りは良いけど明らかに何か隠してる薄幸そうなアキヤマ。

電話がなければ縁が切れる、金だけの関係の2人ですが、2人の誤算はハルヒコがアキヤマに惹かれてしまった事ですよね。

アキヤマだって、その後の事を思えば金だけの関係で終わらせたかったはずです。

そのせいで最後のCALLは最悪な結末になりました。アキヤマは意図してませんでしたが、ハルヒコの心を抉るのに十分です。

結末は途中から予想でき、ハラハラしながら見ていましたが、CALLまで繋げてくるとは!タイトルそういうことか。と納得すると同時にゾクゾクしました。

救いはハルヒコが思ったより強かった事。バッドエンドなのかと焦りましたが、きちんと立て直し、成長してアキヤマを追いかけてます。

描き下ろしで思わずこぼれたであろうハルヒコの涙が、本当に刺さってウルっときちゃいました。我慢してたのに最後に泣かされました!

22

朝田先生好きだーーー

自慢じゃないですけど、私、神評価は滅多につけないんですよね(謎のドヤ顔)
て、すみません、決して上から目線なわけではなく、文句なく好きな作品だけ神にしたいもので、どこかしら違和感とか気になることが多い私にとって、どうしても神作品が少なくなってしまうんですよね。

久々の朝田先生作品。
絵を見ているだけで、好きだわぁ、とうれしくなりまして。

ストーリー的には、最初、個人的には2人とも好みじゃないし、どうなんのかな〜程度に見ていたんですが、ハルがじわじわアキヤさんのことを意識していくのが良くて。
仕事だから、と自分の気持ちを誤魔化そうとするのがめっちゃかわいい。
こういうとこ先生ほんとお上手。好き。

ハルからキスするとことか、映画館のシーン、連絡こないと拗ねたり、お金のこととか、アレとか…良い場面の連続(もっとあるけど書ききれない)

アキヤマさんのあの感じ、絶対訳ありでしょ、不治の病?と思ったけど、そういうことか〜と。

事情がわかってから読み返したら、ハルが自分に気持ちを寄せてくれたことがうれしくて「抱きしめていい?」がめっちゃクる(涙)

あれがアキヤマさんの精一杯の愛情表現だったんよな。きっと。
すごい笑顔になったり、喜びを表現しないけど、アキヤマさんにとって今まで生きてきた中でいちばんうれしいことだったのではないかと思えるんですよね。
そこまで描かれないさじ加減も好き。

空が綺麗だから、とアキヤマさんに写真を送りたくなるハルの気持ちもわかるし。
決心したアキヤマさんが、ハルに電話しちゃった気持ちもわかる(涙)

アキヤマさんが事を起こした時、普通?なら、ハルが駆けつけたり、電話したり、何かしらあって防ぐ展開かなと思うけど、朝田先生はそうじゃない。そこも好き。

その後、すぐにハルが駆けつけないとこも好き(予定調和じゃない)

「俺のために生きるとか言えないわけ?」
に答えられないアキヤマさんもいい。
正直というか残酷というか…ある意味誠実というか、アキヤマさんはそういう人なんだなとわかる。
この時、ハルはアキヤマさんが答えるまで少し待ってるのもいい。ほんとはそう言ってほしいんですもんね。

再会した時にアキヤマさんが言ってた、景色がきれいでハルに会いたくなった、というのも良くて。
過去のあの日、ハルがきれいな空の写真を送ってきたのと対比になっていて。

アキヤマさんの気持ちを聞いた時のハルの表情もナイス。ただ、ぼっとうれしそうじゃないのが好き。

その後のハルのセリフ「俺のために生きてとは言わないけど〜〜ー」がめちゃくちゃいい。
過去「俺のために生きて〜」と言ったハルは若かった。
その時より大人になったんだなと。このセリフにも感動。

ハルのヒゲが似合っていない(と私には見える)のも、良くて。
アキヤマさんの好み(ハルの想像した)に寄せているのか、大人になるためか、本格ゲイになるためか…わからないけど、アキヤマさんといた頃のハルとは違うと言っているようで。

描き下ろしも最高(涙)

電子限定描き下ろしは笑いましたw
(朝田先生作品は紙でほしかったけど早く読みたくて電子で買ってしまった。なのに読むの遅くなったていたらく…びえん)

タイトルは、アキヤマさんからの連絡がほしい、うれしいハルの気持ちかな。
ハルとアキヤマさんのつながり、という意味でもあるよね。
アキヤマさんがあの時、するつもりはなかったのに、してしまった電話…も象徴的。

蛇足ですが、個人的な好みでは、おじ受けは萌えないし、ハルが受けの方が良いのですが、朝田先生作品においてはそんなの関係なかった。
そういう次元じゃない。すごい。

あと、ギャグじゃないのに、何ヶ所か声出して笑いました。めっちゃおもろかったww
思えば「兄の忠告」のギャグ短編がめっちゃツボだったんですよね。特にスプラッター小説家の設定ww
朝田先生は笑いのツボもハマるので更に好きなんだと思います。

18

さすがだな……

作家買い。久しぶりに朝田先生の新作を読めて幸せでした。

かなり読み手を選ぶ作品かな、と思ったのが第一印象。
朝田ねむい先生は社会の暗い部分に生きる人々を描くのが本当にお上手ですが、私が特に好きなちょっぴし遠い世界に生きている「Loved Circus」や「Dear, my God」とは違って、「CALL」は身近でもありえそうなお話だなと思ってゾッとしました。

メインキャラはフリーターでかなりの底辺ドクズなハルくんと、ハルくんの嘘からハルくんを買うようになった妙に羽振りの良いアキヤマさんの2人。目立ったサブキャラはほとんど出てきません。

まずは2人の出会いから始まります。
前半部分ではうっすらとホモフォビアを匂わせる言動をしておきながらゲイのアキヤマさんを利用したり、少しずつ惹かれていく自分を隠すようにアキヤマさんに酷いことをしたりと、なかなかのクズ人間っぷりを発揮しているハルくん。
あ〜ダメ人間だ〜と、思わず笑ってしまいました。

しかし、そんなかなり人間としてリアルなハルくんとは対照的に、アキヤマさんには違和感を覚えました。
ハルくんが自分と寝るつもりはないと恐らく察していたにも関わらずびっくりするぐらい羽振りが良いのに、バリバリ働いている感じもしない。しかもハルくんに酷い抱かれ方(本番まではいってないけれど)をしたのに「また連絡してもいい?」と自ら提案。
私には少し理解できない懐具合だったのですが……。

なるほど、と。
この違和感に納得のいく展開が待ち受けていました。
ネガティブ思考な人や、ちょっとメンタルが沈んでる人が読むとキツく感じてしまうかもしれないですね。

なるべくネタバレなしで読んで、朝田先生らしいスパイスの効いたストーリーを楽しんでいただきたいです。
社会で生きていくのは大変だけれど、愛のパワーってすごい。そう思わせてくれるお話でした。

13

個人的には神だった

アキヤマさんがほんと可愛いです
おどおどしてるし、遠慮しまくりなのにいざってなると欲望のままに動くかんじがサイコー!
Mっ気があったんでしょうね。うつ伏せでイジられてるところとか、責められるがままにヤラレちゃうのころとか、ハルくんにエロいと言われて恥ずかしがる姿イイ!
そんな可愛い姿をたくさん見たハルくんはなんとアキヤマさんからお金もらえなくても会ってセックスできると思ってしまうまでになるんですけど、それに至るまでの葛藤がまたイイ!
中盤までほんと金のために会ってるようなクズなハルくんですけど、心までクズならこんな展開にはならないだろうからハルくんにまだ綺麗な部分が残っててよかったと心底思いました。

アキヤマさん、なにかあるとは思ってましたけどなるほど。せっかくハルくんが気持ちを伝えた後だったので読んでる私も大ショック。
まあ最後は紆余曲折ありのハッピーエンドでした

前半パートのハルくんの心境の変化とミステリアスなアキヤマさんのバランスがとても好きです!
後半もその後で面白かったですけど、それから先を知りたすぎる。続編でも読切でもいいから出してほしい。

13

リンドブルム

レビュータイトルは覚えにくいあいつの名前。

悪そうな口絵通り、ハルくんは褒めるとこがあんまりない。いつもの朝田先生のいつものアレ。
強いて言えば朝田先生にしては珍しい、下まつげがバサバサなところがかわいいくらい。(多分少数派)

ストーリーはなんやかんや有りつつだいたい予想通りに話が進みます。

ショボくれたアキヤマさんが可愛く見えはじめたハルくん。この辺からハルくんも可愛く見える。

「てめーーーーッ オッサンのくせに(以下略)には笑っちゃいましたw
よくあると言えばあるあるなのに、朝田先生がやると新鮮だったからかな?

そして…さすがは朝田先生!やってくれました!!!

ここから俄然面白く読みました。

満身創痍のアキヤマさんが少しずつ回復していく感じやハルくんとの再会シーンがすっごく良い。

5年後、203ページのハルの表情が好きです。
この後に思わずこぼれる涙とか…。もう、もらい泣きしたw

アキヤマさんがショボくれたまま?なのもリアル。

作品には直接関係ないけど、今年発売のコミックは期待を越えてくる率が高くて嬉しい。
朝田先生ファンならぜひどうぞ。

9

朝田ねむい先生は本当にすごい

パッと目を引く表紙ですが、読み終えてから見るとまた味わい深くて...

どの作品も登場人物が死に近付いていることが多い気がしますが、今作も漏れなく“死と生“に向き合っています。

登場人物がほぼ2人だけというシンプルさながらも、多くは語られない過去や不可解な行動に惹きつけられて、2人がどうなっていくのか夢中で読み進めました。

読まれた方はみんなそうかもしれませんが... 7話のラスト、凄く好きです。他人の生き死にに対する振る舞いが誠実で...この2人の間にしか生まれない関係性や愛情を感じて、胸がいっぱいになりました。

迷われている方、是非読んでください。

8

朝田先生が素晴らしい

この物語に命を吹き込んでくれた作者には本当に感謝しています。
君を愛しているが、君のために生きるという約束はできない。
これは本当にその通りで、読んでいてとても心が折れ、揺さぶられました。
エンディングで秋山さんの痛みを和らげる時間と美しい自然を与えてくれた先生に感謝します。
春彦の成長とともに、秋山の思いも時間をかけて理解できるようになっていった。
今後、二人が成長していく姿を読者が見続けることができなくても、二人がお互いに支え合って幸せに暮らしていくことを願って前を向いています。
(機械翻訳でお読みいただいた方には大変ご迷惑をおかけしました)

5

お客様満足度ナンバーワン

朝田ねむい先生は、社会に疲れた人のぼんやりとした不安を描くのがお上手です。

◾️臼井ハルヒコ×秋山アツシ
搾取するされるの関係になる作品がすこぶる苦手なので、冒頭から自分には厳しいものがありました。結局最後まで読むと、搾取される側とする側どちらがどちらとも言えないなと。普通なら騙されて金取られたなら搾取(搾取っていうかむしろ詐取か)なんですけど、秋山さんのハルくんの感情への無神経さというか身勝手さというか、それを金で買ってると思えばイーブンかとも思う。ハルくんが秋山さんに惹かれなかったら、買春相手の感情への無神経さは、むしろ相手を巻き込まないことに繋がっただろうし。ただ、自殺(未遂)した人が最後に電話してた相手って聴取されたりしないのかな?という疑問が。自殺直後から秋山さんにしっかり意識があって経緯など説明できたからかな?
ハルくんは始まり方こそ秋山さんを騙した訳だけど、そういうことが出来るほど頭の回転早かったり、半グレの人だったりはしないんですね。どちらかというと秋山ポジションの人間が悪い奴だった場合、簡単に騙されそうなのはハルくんの方だ。狡賢いタイプではないことはグダグダの焼肉シーンや、つるんでる友達のなんだかんだの健全さ(悪意のなさ)から読み取れて、その辺の直接的ではない匂わせの表現がうまい。

結果、お客様満足度は高かったんじゃないでしょうか。アフターサービスばっちりよ。

4

まさかの……。

これはいわゆるほだされ系なんだなぁ、なるほどなるほど……で、度を超えた性悪毒舌主人公が痛い目を見る話なのかな?

などと思いながら読んだら斜め上の衝撃の展開で驚きました。

いやぁ……ハピエンでよかったです。

あぁ、びっくりした……。

3

沁みる

紙で購入。久しぶりの朝田先生。

笑いのセンスも相性がいい作家様だけれど、今作はしっかりとダウナーなお話でズキズキきた。朝田先生はシリアスなお話の方が個人的にはグッとくる。

ハルヒコは作者様の中では美形キャラだ笑。中身はニートで金がなく、どうせなら楽して稼ぎたいロクデナシ。で、ホモとか無理なはずなのに、ウリ専ボーイと偽って、アキヤマ(36歳・サラリーマン)を客にとる。

はじめはチョロい金蔓くらいに思っていたハルヒコがなぜかおどおどしたオジサンのアキヤマにハマっていく、後ろ暗くもれっきとしたラブストーリーだった。

この暗さが好きだ。絵柄が好きだ。壊れていく人を淡々と描くところも、壊れゆく人に寄り添おうとする純情さも大好きだ…。

顔や体に残るグロテスクと紙一重な傷痕は、アキヤマに一生忘れられない何かを思い出させてくれるのだろうな。そして、ハルヒコにとっても、また。

最後の「それから」に泣きました。

2

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