夜明けの唄 5

yoake no uta

夜明けの唄 5
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神116
  • 萌×244
  • 萌18
  • 中立16
  • しゅみじゃない12

34

レビュー数
32
得点
826
評価数
206
平均
4.1 / 5
神率
56.3%
著者
ユノイチカ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
シリーズ
夜明けの唄
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784910526461

あらすじ

珠玉のボーイズ・ロマンス巨編
累計85万部突破!

「黒海だと言われたら
俺は斬るしかできない…」

黒海に乗っ取られた領主の妻・ニナから
衝撃の出自を知らされたアルト。
エルヴァへの愛情に偽りはないと
自らに言い聞かせるものの、
真実を告げることは出来ずにいた。

ときを同じくして、
島で貴族を狙った襲撃事件が発生。
警護に呼び出されたエルヴァがそこで目にしたのは、
8年前に死んだはずの覡であり、兄のように慕っていた
ミカイルの面影であった――。

忌まわしき過去が突きつけられる、
怒りと追憶の第5巻

<描き下ろし漫画12Pも収録!>

表題作夜明けの唄 5

18歳,エルヴァの世話をする青年
26歳,海の化け物と闘う巫子

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数32

表紙は選択ミスだと思う

私は読み終えて「面白かった〜!4巻より好き!」と感じました。
その気持ちのまま感想を書いていざ投稿しにきてみたら、みなさん結構地雷なようで…あれ?!と。
でも、BL的ときめきや萌はない巻だというのは同意ですし、ご意見をなるほどなーと読ませていただきました。

貴族以外皆殺し計画……私は黒海が体を乗っ取れる条件を考えていた時に、誰かのことを殺したいとか死んでほしいと思ってる人のことは乗っ取れるのかな?と思っていました。
4巻の乗っ取られる前のニナの家庭環境と死刑囚バジルの状況を照らし合わせてもそうなのかな?と。
でも、死んでほしいとか殺したいとか、憎悪って案外身近にあって、実行できないししないだけでみんな心のなかで一度は思ったことあるんじゃないかな?とも思い、それだともっと高確率で乗っ取れそうだから違うのかもなと思っていたんですよね。(そんなふうに思う私の心が荒んでいるのかもしれないけど…)
特定の人への憎しみが条件というだけでなくて全員死ねばいいと考えている人は確かに少ないと思う。
このまま死ぬくらいなら体をあげるなんて言い出す人はもっともっと少ない。
ニナが父親以外のことも憎んでいたのかは分からないけど、そうだったってことですよね…。

ミカイルは他の覡の記憶?思考を読めるようで。
読めるのは覡だけかと思ったんだけど、黒海を経由して読めるなら誰のことでもタイミングが合えば読めるのかもしれない?
1つ謎が明かされたと思ったら、また別の謎が出てくる。

最初に未来予知した覡の巫女や、その次の世代の覡たちの身にあった生贄の事実は想像もしていなくて衝撃だったし、幼少期エルヴァ様の身に起きたこともまさかあの人までそんな目で見ていたなんて衝撃だった。

私はあまり夜明けの唄にBL的萌えを望まなくなったというか、面白ければなんでもいいと思っている節があります。
なので、5巻もお話が面白かったという理由のみで神評価をつけています。
ここにBL的萌を加えだすと皆さんが仰るとおり評価が下がるので、高くても萌くらいにすると思うし、中立の気持ちも分かります。
しかし、BLレーベルでここまでのストーリー展開を描ける筆力がある作家さんはたくさんは浮かびません。
ラブストーリーとして秀逸な方やエロが素晴らしい方はたくさん浮かぶのですが。
夜明けの唄は、巻数を重ねるごとに広げた風呂敷をたためるのか、どこに向かっているのかと、4巻くらいから読者からの懸念の声が増え始めたように思います。
私はこんなに壮大なBL漫画を読んだのは初めてだし、出会った頃のあの興奮と感動も忘れられないし、面白いからユノ先生に期待しているし信じたいと思っているんですけど、一方でそういう声をあげる方の懸念も分かるんです。
あと数冊とのことですが、それが2〜3冊ではなく5冊を超えてくるのなら、続けば続くほど、私も早くから懸念されていた方側に傾く可能性はある…けど、とりあえず5巻は神で応援させてもらおうと思えるくらい楽しめました。
基本が闇の腐女子っていうのもあるのかもしれませんが、私は覡の真実もこの描き方をしてくれてよかったと思っています。
先生の中にある設定や展開がしっかり根を張っていることを感じさせてもらえました。

ただ、皆さんのご意見の通り、何を期待しているかで評価が大きく分かれるということは否めないですし、この表紙は本文内容とそぐわない。
表紙で内容を想像するものですから、期待させた分落ち込ませてしまうだろうなと思います。

14

夜明けの唄

心の痛い展開が多いです。
アルトにとってもつらい。
エルヴァにとってもつらい。
覡の居る意味、覡が過去に受けた痛み。
あまりにひと゛くつらい。
黒海が何なのかはまだ、謎で。
黒海が悪いものなのか、人間が悪いのか。
覡にとっては人間の方が悪のような気がする。
読んでいて、かなりつらいし、明るくなれるところは少なくても、たぶんこの先のお話にとって必要な事柄なのだろうと。
こんなに読んでしんどいと思うのは作品に没入できているからで。
没入出来るのは、作品自体が面白い。
読むのにパワーのいる巻ではありますが、離脱せず、最後まで読み続けようと。
読まなければならないという気がするのです。

5

BL漫画のジャンルを超越

今巻は何も完結していないし甘い部分も無いし、BL漫画としてこの一冊を評価する場合に低評価をつけてしまう人がいるのも理解出来るのですが、
それでも!!入り組んだストーリーが面白すぎるし困難な状況にいるエルヴァ様の美しさは一層際立つし、何よりユノイチカ先生の画力!作品力!!
辛い過去の描写や、いちゃいちゃが無い巻なので賛否両論あることは理解した上でこの内容を描いてくれた事に感謝します。この5巻があるからこそ今後のストーリーが、エルヴァ様とアルトの未来がますます楽しみになりました。完結までしっかり見届けたい作品です!

5

哀しい…

表紙は幸せそうなのに辛い内容です。

だんだんと黒海やかんなぎ、エルヴァ様の過去が明かされてきました。シンドイ内容です。
親友のミカとの再開により色々な事が分かってきました。

ミカの怒りも分かるな。結局犠牲になっているのはカンナギ達だけだし可哀想。
肉体的にも精神的にも追い詰められて死んでいったような感じがする。

今巻はBL要素はほぼないしエルヴァ様とアルトのいちゃいちゃがないのが寂しいです。
ただ辛い話しだったかな。

なんとなくエルヴァ様は虐待されてたのかと思ってはいたけど予想以上に辛かったな。

まだ謎の部分も多いので早く知りたい。
ただあまりダラダラと続けて欲しくはないかな。

4

やさしくないせかい

エルヴァ様命の大型ワンコ系従者のアルトノウル(アルト・攻め)と、クーデレな南の覡(かんなぎ)のエルヴァ(受け)のスペクタクルファンタジーBLの5巻です。既刊を読まないとさっぱりわからないと思います。ちなみに、もくじにも書いてありますが、子供への性的虐待描写や暴力があったり、ショッキングな描写があったりします。

将来的に通してみたら必要な巻になるのだと思うけど、単体で見るとなかなかハートフルボッコで、二人の進む道のりはこんなにもやさしくないものなのかと思わざるを得ない巻でした。

まず、私のなかで、最低なヤツが多すぎて誰が一番最低か決めあぐねてしまう事態になってしまいましたね。「一番最低」って「頭痛が痛い」みたいになってるけど、そうとしか言いようがないくらい、救えない人が多すぎましたね。正直、こんなビジョンを見せられたら、闇堕ちまったなしだな、と。
そんな中で、エルヴァにとってアルトがひとすじの光なのかもしれないけれど、アルトの真実を知ってしまったらどうなるんだろうという不安もぬぐえなくなりました。

そして、いよいよもって、黒海ってなんなのか?という謎が深くなりました。

ヘビーな内容の巻でしたが、アルトちゃんを愛でるエルヴァとか、巻末書き下ろしとか、ほんわか出来る所があって良かったなぁと思いました。

こんだけしんどい道のりを進んでいるのだから、アルトとエルヴァには幸せになってもらいたいな、と思います。

4

今巻も面白い!

もうこちらの5巻にはBL的要素がほぼありませんが、本当にストーリーとして面白い。
楽しく読ませていただきました。
唸らせてもらいました。

普通の高校生とかリーマンもののお話で、BL要素がこれだけ希薄だと「??」となりますが、こちらのお話はそういう部分を超越している気がします。

もちろんアルトとエルヴァの恋愛シーンには、ほっこりしたりニマニマしたりしますよ。
でも、ストーリー展開が重厚過ぎて、そっちにのめり込んでしまって。
構成も下地もよく練られていて、毎回「ほぅ…」となってしまう。
これはどういうこと?あれはここに繋がっているんだ!とか。
今まで読んだことのないスケール感で、大好きな作品です。

今巻の暴力的表現も、私としてはストーリー上やむを得ないものであったと納得して読みました。
取って付けたよう、ではなく、薄々感じていたけれど明らかでなかった部分が晒された、と受け取りました。

そうした表現や、LOVEが薄ーいところに、不快感を覚えたり、焦れたりされる方々も一定数いらっしゃるでしょうね。
でもごめんなさい、私は楽しかった。
ずっと楽しいと思っています。
こんなダークファンタジーBL、今まで読んだことない!といつもワクワクしながら、この先も待っています。

2

圧倒的な世界観だけど…

前巻のレビューで「それ故に黒海の成り立ちとか覡の発生の仕方は人為的なのか自然現象なのかは新たな謎になりました。」と書いたんですが、今回もこの点は分かりませんでした。

ただ覡が発生するキッカケは分かりましたが、どうしてそうなるのかは未だ謎のままでした。このキッカケが糞すぎてミカイルの復讐はとても理解出来ました。そしてエルヴァが花付き(覡候補)となった時のシヨンがやっぱり不気味でした。

アルトはアルトで自らの生い立ちを知ってしまった事でエルヴァに言えない事が出来てしまって、思い合う2人にとってとても試練の巻になってしまってました。

あと数冊続くそうですが、このお話をどう纏め上げるのかとても気になりました。圧倒的に世界観が出来上がってしまってて、どう収めるかで今までの評価がかなり左右されてしまう作品だと思いました。

まず黒海がどういう物なのか説明出来ないと、島の周りが文明の発達した現代社会なので、どう整合性を持って来るのか作者さまの力量が問われてしまうと思います。

それも踏まえて最終巻までお付き合いしたいと思いました。

2

No Title

作者さんも公言していた通り胸が苦しいお話でした。これからアルトの謎も解明されていくのでしょうし、初期の様な感じで読み進めるのは難しかったです。早く結ばれて欲しいと願ってやまないですが、今まで2人の強い絆をしっかり描いてくださっているので割と安心して読んでいます。常に優しいアルトが黙って…と口にするシーンは葛藤が伝わってかなり印象的でした。ドキッとした。特に描き下ろしの可愛さで苦しさが解れました。次巻も楽しみです。

1

最高!

既にお話が面白いのに、これ以上面白くなるのか!ってくらい充実したストーリーでした!

しかも今巻はストーリーに合わせて絵の表現力やキャラの表情も多彩で、作品のパワーが増し増しです


続きが待ちきれないっ!

1

深淵な展開に圧倒された

今回はとにかく驚くほど見事だった!
確実に至高の物語になる予感が高まって、
重厚かつ壮大なファンタジー展開に圧倒されました。


衝撃すぎて心が痛む・・・
エルヴァのことが切ない・・・
エルヴァの感情に移入し、
全体の重苦感に浸透しながらも、
愛を貫こうとする2人の姿が確かに見える。

いろいろな真実が徐々に明らかになっていく5巻。

厳しい宿命に立ち向かう
登場人物それぞれの心理が巧みに描かれて、
愛と憎、喜びと悲しみが交錯する中で、
恐ろしい過去の記憶が現在に烙印を押す
壮大なストーリーに引き込まれて、
一息つかずに最後のページまで目が離せませんでした。

6巻が待ち遠しいです。

1

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