マジックアワーの恋人たち

magic hour no koibito tachi

マジックアワーの恋人たち
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×26
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

141

レビュー数
9
得点
76
評価数
20
平均
3.8 / 5
神率
25%
著者
ニャオスキー 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784865897777

あらすじ

【前世から、好きでした。】
どこにでもありそうな平凡な恋。
しかしそれは世にも不思議な巡り合わせだった。

生まれ変わる前の記憶を持つβ(ベータ)攻め×過去を映すカメラを持つΩ(オメガ)受け

壊れたカメラが見せるのは、知るはずもない記憶。
ーーカフェで働くΩ(オメガ)・望月(もちづき)。
彼は常連のβ(ベータ)・北川(きたがわ)に恋をしている。
北川は優秀な医師で、格好良くて、優しくて…望月を暴漢から守ってくれた。
全てが完璧と思える北川の一挙手一投足に翻弄される望月。
しかし2人にはお互いに秘密にしていることがあった。

前世の記憶を持つβと、過去を映すカメラを持つΩ。
時をかけるドラマチックなラブ・ストーリー。


※本作品は単話配信しているものに、加筆修正・描き下ろしを加えたコミックス版です。重複購入にお気をつけ下さい。

表題作マジックアワーの恋人たち

北川、医師、カフェの常連客、β
望月尚人、カフェの店員、Ω

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

レビュー投稿数9

優しくて切ないドラマを見た感じ……

ドラマで見たいそんな作品。ページ捲るごとに色々と切なさが募っていくのだけれど、それでも二人には早く幸せになって欲しいと思いました
濡れ場はほぼになしに等しくて、なのでストーリー重視の人にはおすすめだと思いました。
前世では自身がαみたいにお金も力もなく好きな人と結ばれなかった攻めが、今世でそっくりな受けに出会う。
知れば知るほど似ていて、でも明確に違うところはちゃんとあり、攻めは前世のことがあって受けに惹かれたけれど、ちゃんと目の前にいる赤も好きなのだと分かって良かったなと思いました。
また、カメラ越しに前世の記憶が見えるっていう受けの設定も好きです♡

0

静やかなる純愛

Ωのカフェ店員の望月はある日、暴漢に襲われたところを
常連客の北川に助けられ、以来彼に想いを寄せるように。

北川もまた望月を意識していたようで、
二人は次第に親密になってゆきますが、彼には秘密があり…。

“オメガバース”と“前世”という二重のロマンチックが詰めこまれた本作。
当然、望月と北川も運命の番なのだろうと思いかけてしまいますが、
その完璧な外見とは裏腹に北川はαではありませんでした。

けれど、その一方で北川の頭の中には前世の記憶が根強く残っており、
それによって前世での想い人だった望月に強く引き寄せられたのでした。

設定自体はとてもロマンチックではあるものの、
北川のように前世を覚えていない望月にとっては
北川の目に映っているのは自分自身ではなく、
自分を通して“前世の恋人”を見られているという葛藤があり、
切なくもありました。

パッと見はαな上にその中身までも紳士な北川ですが、
あまりにも完璧すぎて読み始めは実は本性を隠してる?なんて
疑ったりしてしまって…ごめんなさいでした。
望月を大切にするその姿もβながらスパダリ然としていて、
正真正銘の男前でした!

そんな北側に守られ愛でられまくりな望月はというと、
美人で儚げな外見でありながら、自分の意志をもって決断することのできる
強きΩでした。
「待っていてほしい」という北川に逆に「一緒に連れていって」と
自ら追いかけるシーンはぐっとくるものが。

オメガバというと過激やエロが前面に出がちではありますが、
本作については作中に流れる静かな空気感や時代を越えて実る純愛など、
王道から少し外れつつもじわじわと沁みいるような作風が
好ましく感じられました。

Ωとβの恋、前世での悲恋という切な要素もありながらも、
二人の間に流れる空気は激しさよりも穏やかで、
あたたかさが感じられる1冊でした。

0

前世の記憶と現代が交差する繊細な物語

北川(β)×望月(Ω)


平凡な恋のようでいながら、
前世の記憶と現在が交差する、
繊細で静かなオメガバースの切ない愛の物語。


カフェの店員・Ωの望月と、
医者で年上の常連客・βの北川。

望月が性被害から助けてくれて以来、
じわじわと普通に惹かれ合う2人だが、
望月が持つ壊れた古いカメラの中で映し出される知らない家族の写真と、
北川が持つ前世からの記憶が、
2人の運命的な愛の再生が浮かび上がらせる。

読み進むと、
80年前と現在の2人の関係性が明らかになっていく。
その過去の2人と現在の2人。
北川が望月をどれだけ大切に思っているか?
それが前世からの愛なのかーー?
望月が北川への信頼と不信から
徐々に愛情への自覚していく過程などに引き込まれる。

望月、
Ωである母親に育まれた。
不憫な境遇に置かれて
誰かを大切にする気持ちを心に秘めている。
北川と一緒にいると喜びで満たされる。
今を確信しているこそ、
北川が持つ前世の記憶に
北川の今の気持ちに不信感を抱くことに共感してしまう。

北川、
βだから(?)、
前世の経験から不器用な愛情表現や後悔、
果たせなかった愛に苦しんできた。
その過去の出来事が、今につながる感情が切ない。
今の真実の愛へと変わるという
愛が持つ不変の力が感動的。

時間を超えて繋がって、
2人の奇跡的な巡り合わせが、
静かに輝いているみたいで、
深く心に響く作品でした。


気になる点:
現在の北川がαではなくβであるという設定が何の意味があるのか理解できない。
βとΩの関係性、番を超える愛情などがもっと描かれてほしい。
少しでもいいから、エロがあったほうがいいかもしれない。
オメガバースの世界感がもうちょっと出てくれたら、もっと魅力的になると思います。

0

じんわり沁みる、オメガバース×前世の物語

試し読みをして、独特の絵柄にちょっと驚きながらも気になって購入。
オメガバースに二人の前世が絡んでくる物語です。

喫茶店で働く青年、望月(Ω)。彼は年季の入った壊れたカメラを時々覗き込むのですが、そこには自分そっくりの男性と、恋心を寄せるカフェ常連客の北川(β)の姿が見えてー

と続くお話。

前世では違いの環境と戦争によって引き裂かれてしまった二人の恋。
それをやり直し、今度こそ幸せにしたいと願う北川と、「(今の自分ではなく)前世の恋の相手を幸せにしたいのでは」と考える望月の間にすれ違いがあったりもするのですが。

終盤、攻め視点の短い話の中で語られる「笑顔の違い」がね…!もう、グッときた。

惹かれたきっかけは前世の記憶からでも、あくまでも「今」の望月のことを愛してるんだなあ。。と。

エッチなシーンがなくとも、全く文句なんてない、自分にとって「神」作でした。

タイトルの回収もロマンチックでとても素敵だった・:*+.

1

心地良いオメガバースの世界

 タイトルも表紙も画風も雰囲気があって素敵で、思わず手に取ってしまいました。オメガバースなんですが、ありがちな描写がないのがいいなぁと。望月の母親がΩであることを自虐するシーンこそありましたが、メインの2人は第2の性は気にしておらず、強制的な発情シーンもなければ濡れ場もありません。現実の私たちとほとんど変わらない世界の中に、たとえば誰かの母親が男性だった、と溶け込むような形でオメガバースの要素がそっと現れます。

 高圧的でない北川に、自分を卑下することもない望月。私たちの世界と同じように偶然の出会いから望月の働く店で会話を積み重ね、一緒に帰るのにも手を繋ぐのにもキスをするのにも時間をかけて、距離を少しずつ縮めていく彼らに微笑ましく温かい気持ちになりました。静夫と保の関係性は、保が積極的だったのが印象的でした。いろいろ考え過ぎてそんな彼の手をとれなかった静夫の記憶があるからこそ、北川は今、望月との関係を常に前向きに考えることができるのでしょう。望月が北川の記憶を一蹴せず、記憶と共に北川を迎えたことが嬉しいです。

2

カメラの中にあった恋。そして今、目の前にある恋。

カフェで働くΩとそのカフェの常連で医師のβとのお話。

なのですが、実はこのお話は前世の2人の恋も関係してくる切ないお話なのです。

最初、Ωが亡くなった母の遺品を整理していたら古いカメラを見つけたのですが、その向こうに幸せそうな家族が見えてしまいます。

常連のβともあの2人のようにいつか寄り添えたら…などと思っていましたが、βと仲を深めていくうちに、そのβに「80年前のことを思い出したのか?? 」尋ねられてしまいます。

思い出せないΩ。

しかしその後、家でカメラを手にした瞬間、そこに見えた映像は、、、



とにかく切ない前世の記憶。


穏やかな家族の記憶は、Ωがβと一緒になれなかったあとで作った家族との記憶。


βだけはもうひとつの記憶を持ってこの世に生まれ変わってきたわけですが、Ωは過去の自分を今の自分と合わせて接してくるβに戸惑いを覚えます。


そしてちょうど、海外事業が決まったβ。

βは前世に囚われることなく、今のΩと始めたいと一言。


前世の影響が強すぎて切なかったけれど、最後には自分の意志でΩのことを好きで、告白するβに最上級のキュンを感じました。


そして実はラストで、Ωとカフェで出会った日、ずっと待ち焦がれていたΩとは笑顔が違っていたことに早々気がついていたオチに、なんともいえない温かさが心のなかに拡がったのは私だけではないはずです。


また、カバー下のイラストはカバーと違って切なくエモくなること間違いなしです!

いや、デビュー作でこれだけエモ作品を投下してくるって凄すぎます。

同時刊行のもう1冊も、随分雰囲気が違いそうですが非常に読むのが楽しみです。




0

シンプルな愛情表現が刺さる

愛おしい相手を抱きしめてキスをする。
ただそれだけの描写でこんなにもときめかせてくれるのかと惚れ惚れとしてしまいました。
はー…とため息が出るほどに良かった。

映画をエンドロールまで観終えた時のような、じんわりあとを引く読後感はどちらも同じなのだけれど、先に同時発売の同著者作を読んでいたので印象ががらりと変わり驚きました。
ユニークさは嘘つきギズモ。入りやすさはこちらの作品かなと思います。
カバーイラスト全体の色味も、フォントも少しレトロな映画風で素敵ですよね。

オメガバースにプラスして、見知らぬ誰かの過去が見える不思議なカメラが登場する今作。
この2つの設定が大きく主張をし過ぎず、あくまでも2人の恋とその背後に見える過去のなにかに焦点が当たる、非常に良い塩梅のなくてはならない脇役・添えものとなっているのが上手かったです。
バース性関係なしに2人は流れるように惹かれ合いますが、北川は望月を見ているようで、その奥にある誰かの面影も見ているわけで…

どう見ても想い合っているのに、あと少しで交わりそうなのにと焦らされるもくどくはなく、自分と相手に正直になって真っ直ぐに伝え合う2人の姿がとても好ましかったですね。
前世の切ない恋も、今世のもどかしい恋も、じわじわと色合いを変えながら心地良い萌えを運んできてくれます。
いやあ、素敵な作品でした。好きです。
タモツがあれからどう暮らしたのかももっと読んでみたかったけれど、それだとちょっとページ数が足りないでしょうか。

直接的な性描写がほぼ無い状態で、純粋に好意を伝え合う恋愛の基本の部分に良質な萌えが詰まっています。
読後に見るカバー下イラストもまた良しでした。

1

余韻に浸る

カフェ店員の望月と、彼が密かに想いを寄せている常連客の北川とのお話。
オメガバースだけれども第二の性にはあまり左右されないので、過去との不思議な繋がりとふたりの関係性にしっかり目を向けられる展開となっています。

お互いに惹かれ合っているので少しのキッカケですぐに距離は近付いて、何の障害も無く両想いになりそうな雰囲気だったけれどそう簡単にはくっつかず。
でもそこに焦れったさとかは無くて、それぞれ胸に抱えているモノを一緒に解いていく過程にこそ萌えがたくさん詰まっていた気がしました。

前世の記憶を持つ北川は過去の想い人と望月を重ねて見るあまりに"望月自身"に踏み込めず、そして母親の死から前に進めなくなっている望月には人を愛すること自体が大きな壁となっているので北川からの好意をすぐには受け入れられず…。

様々な思いの中で揺れるふたりに苦しくなってしまう部分はたくさんあったけれど、そこから目を逸らさずにしっかり彼らが向き合ったので
その先に待つ結末がより幸せなものに感じられたのでした。

読み終えたあとも静かな余韻に浸りたくなるような、とっても素敵な作品でした。

0

いや ウソだろ?

タイトル買いしました
同じ日に発売の作品と一緒に届いてビックリ

これもオメガバッ!
せめて出版社くらい確認しろよ あたし


最近タイトルにマジックアワーとかブルーアワーってつくの多いよな と思いながら黄昏時に何を想うのかが見たくてついつい手をだす
個人的には 逢魔時 の禍々しく恐々としたものが読みたい方向ではあるんですが

設定にシビレたのもありますが 絵面に趣というか セピア色に滲む儚げな雰囲気があって前世の記憶と遺品の中の景色ってのにぴったりあってたな と

上手く言えないんですが ←毎度ね


てかッッ オメガバースの使い方がよかったッ!

いやあるじゃないですか オメガバースって Ω ってだけでムダに切なくなるところが
あれと自分の中にある誰かの記憶 ここのすれ違いと身代りではないと思いきれないズルさ
自分の好意を持ったまま他人の人生をやり直す ってのが苦しいようで幸せで

もうなんかね オメガバースなのにオメガバースじゃなかったのがめっちゃよかったッ!
いやいやいやいや オメガバースって使い方によってこんなことになるのね

運命の番ってわけでもない ましてやβと添わせるために持たせる運命
些か言いはばかるところもあるし 力技にも見えるんだけれど


いやほんと タイトリ回収するような黄昏に溶けるようなキスじゃなかったけど やれヒートだ やれ発情だ ってオメガバ特有のお話を急かすものがなかったし 終わりがエロモノのやっつけにならなかったのがほんとよかった

ま 正直タモツの過去に物足りなさは残ったし わかりずらい部分もありはしたけど この話数じゃ致し方ないのかな と
ってか上下巻あってもよかったんじゃないのかなこれ? 病気の行に 引き裂かれた二人ってのをもう少し
って欲は置いておいても 一緒に生きる を決めただけでふたりまだ結ばれてもいませんしw

いやでも (え いや って何回いってる?あたし) はじめましての作家さまだったけど読みやすかったし
オメガバース2冊きちゃったよ って嘆いた一昨日のあたし バカ

描き下ろしもよかったんですよ 誰かに認められる幸せ ってのが滲みでてて

うん なんかちょっと こうなったら作家さまの他作品も読んでみよっかな

3

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