最終電車の恋人たち

saishuu densha no koibitotachi

最終電車の恋人たち
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神199
  • 萌×251
  • 萌16
  • 中立6
  • しゅみじゃない2

7

レビュー数
43
得点
1253
評価数
274
平均
4.6 / 5
神率
72.6%
著者
ダヨオ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799767115

あらすじ

アラフォーのすることだよ  
だって好きな人と両想いになったんだからさ  
 
42歳、ゲイ。恋人いない歴=年齢の春江は、  
自社で開発したマッチングアプリで怪しげなイケメン・藤嶋と  
マッチしてしまう。藤嶋はイケメンで優しくてスマートでまさに完璧なモテ男。  
ますます怪しい…と思っていたが、話してみたら等身大の春江のことを認めてくれて、  
失いかけていたときめきを覚える春江。初対面なのに会話とお酒が進んでしまい、  
気づいたら終電を逃し二人でホテルに…!?  
ダヨオが贈る、アラフォーカップルの不器用だけど愛しい純愛物語。  

表題作最終電車の恋人たち

藤嶋美隆、41〜42歳、ウェディングプランナー
進堂春江、41〜42歳、アプリ開発エンジニア

その他の収録作品

  • バレンタイン
  • あとがき
  • 描き下ろし(2P)

レビュー投稿数43

俺は確かにいるんだよバーカ

ダヨオ先生の作品は全部買って読んでいます。高校生の水沢くんと先生のお話からファンです。そちらの作品は定期的に読み返す大切な作品ですが、こちらもそれに続く、何度も読みたい作品になりました。

BLはフィクションで、多くの場合女性による女性のための。。。ってことは多いですが、個人的には常に現実世界のLGBTQに関わる現状と繋げて考えてしまうことは多いです。法で守られてもいない現代日本では、ストレート以外の人はほぼ存在していないかのように扱われてしまっていると思うので、「俺は確かにいるんだよバーカ」ということばにハッとさせられ、40代までゲイでこの社会で生きてきた彼の強さを痛快に思うと同時に、そうやって肩肘張って生きなければならないこの社会にいくばくかの悲しみも感じ、大変印象的なセリフでした。


ダヨオ先生の同性婚制度化を願うというお言葉と、多分プライド月間にあわせて出版という意図があったのかな、と、誰もが安心して愛を謳歌できる社会の実現を応援する、はためくレインボーフラッグを見た気がします。



二人よりはちょっと若いけどアラフォーとして、共感して切なくなったりクスッと笑えたりするところがたくさんありました。大人だからこそプラトニックな始まりってほんとあるし、ただただチャンスを逃して恋愛に時間が割けなくてこの年ってほんとあるし、大人だからこそメールで告白でも真摯で全然アリだし。。。そして極め付けは何もないのに転ぶ。。。ほんとある!!笑 


40代って、年齢とともに荷物が多くなってきて、独り身でも、子育てしてても、仕事も、恋愛してても、ままならないことを誰もが多く抱えてるのではないでしょうか。そんな中、恋愛だけに限らず、頑張ってればこんな素敵なこともあるかもよ、みんながんばろ!っていうメッセージとしても受け取れたので、明日からもよりよい自分とよりよい社会の実現のために精進したいなと思えました。

12

俺はたしかにいるんだよバーカ って全身で叫びながら生きてる

2020年のアンソロコミックスで4ページ掲載されていた「最終電車の恋人たち」、さすがダヨオ先生、収められていた作品中1番印象的で大好きでした。
その後雑誌連載中はじっと我慢でコミックスになるのをひたすら待っておりました。

ひとことで言うなれば、おとなの恋の純愛物語、でもおとぎ話ではなくてリアルも伴っているところがイイです。

わざとベッドシーンなど描かれていないところもイイと思います。
最近思うのは濡れ場は必要でも挿入部分とか細かに描く必要、ホントにあるのかどうか?
必要があればそれは構わないんだけど、BLと呼ばれるもの全てに要るわけではない。

ベッドシーンなくたって萌えはありますよね。
もちろんベッドシーンなくて萌えないのもあれば、あっても萌えないのもあるはず。

ダヨオ先生は変化進化していてやっぱり推せます!

それからコミコミスタジオのリーフレットの2人が可愛いです!


10

そして、読後、号泣

平日夜、明日も朝から仕事だというのに、
就寝前に号泣してしまいました。

「YOUNG GOOD BOYFRIEND」を読んだときも
真夜中にボロボロ泣いて翌朝目が腫れていたっけ…。

本作で描かれているのはアラフォーで
世間一般的に“おじさん”と呼ばれる中年ゲイ二人の恋。

年齢=恋人いない歴のシステムエンジニアの春江は
マッチングアプチでマッチングした藤嶋と会うことに。

初対面の夜からホテルに向かい初めてのHとドキドキするも、
疲労からまさかの爆睡で一夜を過ごしたり、
初デートらしからぬ二人のはじまりに微笑ましさが溢れます。
 
翌朝、目を覚ますと藤嶋の姿はなく、
パックのジュース1本残されていただけ。

初デートは失敗に終わり、藤嶋に見限られたと落ち込む春江でしたが、
その後すぐに再会を果たし、その後も逢瀬を重ねるように…。

外から見ればまぎれもなく両想いなのに、
お互いに好かれているという自信がもてなかったり、
既に相手がいるのでは?と不安になったり、
そんなもどかしいすれ違いを経て恋人というステージへたどり着いた二人。

もういい年をした大人二人なのに、
ちっともスマードじゃないし、むしろ不器用で、
まさかおじさん同士の恋でこんなにも胸がぎゅんぎゅんしてしまうなんて…。

恋愛初心者でなかなか一歩を踏み出せない春江ですが、
心の中では藤嶋が大好きすぎて
「心変わりすんな」と念仏のように念じてしまったり、
「俺をお前の最後の恋人にしてくれ」と願っていたり、
祈りのようなその愛に思わず涙腺が潤んでしまいました。

作中の台詞にもあとがきにもあるけれど、
同性婚が誰からも祝福される世界が早くやってくればいいなと
思わずにはいられませんでした。
藤嶋と春江が夫夫になって、年を重ねてゆく未来がどうか叶いますように。

9

たくさんの人に読まれますように(*´▽`*)

たくさんの方に読まれて欲しい作品、読まれるべき作品だと思います
最近特に大好きなリーマンBLカテゴリーで素敵な作品に巡り合える率が非常に高くて心が潤っております
本当に嬉しい!!

そしてまた新たな神なるお話しに出会いました♡

この物語の2人、藤嶋さんと春江さんが多くの人の希望そのものに感じます
少なくとも私にとっては本当に大事な2人になっています
言葉にしにくい小さな不安や認めたくない諦め、、、そんなネガティブな感情を共有してくれていたりして傍観者として彼らを見守るのは難しい位に大切な2人として私の心にスッと入って来ます
感覚としては身内のような、半身のような気持ちになって読んでいました

勿論創作なので創り込まれたキャラではあると思うのですが、その創り込みの徹底さが感じられない位にこの2人が自然体なのです
つまりそれがこのキャラの創り込みのクオリティの高さなんだろうなって感心してなりません
例えばもうそれは冒頭の2人の会話で遺憾なく発揮されています
藤嶋さんはイケメン枠ですがそれでも42歳
彼のセリフの「暗いことを考えなさんな」という言い回し
「~なさんな」というセリフは20~30代、ましてやDKじゃ絶対に言わない!
そういうごく自然体なセリフのチョイスひとつがこのキャラを身近に感じさせてくれます

ダヨオ先生がこの2人を掘り下げて掘り下げて動かして、2人の物語を紡いでいるんだなっていうのがすごく伝わります

特定の誰かや何かによって追い詰められたり悩んだりという課題がある訳ではないです
だからと言って何の悩みもない人なんていません
漠然と抱える…抱えて来た不安
カタチにするのが難しい心にしまい込んだ想いを丁寧に救い上げてくれています
しかも「恋」というとても素敵なカタチでその想いを昇華させてくれています
なんて夢があって、そして希望に満ち溢れたお話しなんでしょうか

決して夢見る夢子さん的な超展開ではないのに、それでも「夢がある」のです
眠りにつく時の人肌が恋しくなる、そんなお話しでした

8

これが普通になって欲しいです(ღ˘͈︶˘͈ღ)

電車の中でしっかりと手を握り、その日のデートでの心地良い疲れを感じながら肩を寄せ合い居眠りをする恋人たち
あり触れていそうなワンシーン
でもその恋人たちが男女ではなく同性同士となると奇異の目を向ける人もまだきっと居るのかな……残念だけれど

でも「恋をする」のに性別や年齢は関係ないよっていうとってもシンプルな想いが詰まったこのお話しを読むと、そんな残念な時代錯誤な感性を持っている人にこそ奇異の目が向けられる日が早く来て欲しいな、と思ってしまう
決して好戦的な考えではなく、人それぞれの価値観は尊重されて然るべきだとは思うけれど、大事に想い合える人と巡り合えた人の大事な時間を邪魔する必要も権利も誰にもないよねってすごく思います

ダヨオ先生が巻末に添えられた同性婚の法制化への想い、すごく同意です
そしてBL作品の中でそこに当事者として藤嶋さんがその想いを口にして春江さんがその意見に心から同意する
すごく意味と意義のある作品だと思いました
敢えて軽く会話に紛れてはいますが「いるんだよ」っていう言葉
とてもズシリと重かった

自分という人間がありのまま生きている、生きていたいと思っている、それを全身で叫びたいと思っている
そんな人間が「いるんだよ」
2人が出会ったその日にこの話をした事、出来た事がどんなに素晴らしい出会いだったかを物語っている印象深いシーンです
彼らは笑顔で話しているけれど、心から笑って話してる訳ではない…きっと少し自嘲気味な所もあったはず
そんな想いを汲むと少し胸が痛みます
だけど私1人が痛んだ所でどうにもならないから、勝手に悲観的になったりするんじゃなくて、ただ恋する2人が手を握り肩を寄せ合って眠る光景が年齢も性別も関係なく誰も違和感を感じないようになる為に、心を寄せていく事をしていきたいなって思います

素敵な恋を魅せてもらった2人が当たり前に過ごせる世の中になって欲しいなとしみじみと想います

何だかレビューが硬くなってしまいましたがとても軽やかに、素敵な言葉と表情で描かれたお話しなので必要以上にシリアスでも啓蒙的な構成でもありません
「あ~…恋って素敵だよね♡」って思える、恋の始まりのあの居ても立っても居られないようなただ幸せで嬉しくって仕方のない浮揚感も溢れています♪
電話してたら会いたくなっちゃったり、湧き上がる想いが抑えられず思わず叫んでしまったり…というあの楽しいひと時!!それを41歳の2人が惜し気もなく魅せてくれるんです♡
そんな萌えもありながら、こんな素敵な恋をする2人がずっと仲良く居て欲しいよねって自然と思えるお話しになっています


修正|キスだけなので修正は不要な描写です(シーモア)

8

優しくて涙が出ました

大人になり、未経験のことがあると恥ずかしく思うようになってしまい、時には大したことでもないのに嘘をついてしまうこともあります。
全ての人に正直になんでも言う必要はないと思いますが、自分が恥ずかしいと感じている部分を曝け出してもそれを「愛おしい」と感じてくれる人、自分がそのように感じられる人に出会うことができるのって、どんな年齢になってからでも美しくて幸せなことだなと感じられました。
主人公の二人がアラフォーさんであることもあり、愛の育み方がゆったりしているように見えますが、確かにそこにはしっかりと愛があって、普通に恋愛を楽しむ二人が描かれていると思いました。
優しくて、温かい気持ちになって涙が出ちゃいました。ダヨオ先生素敵なお話をありがとうございました。

8

優しくて希望を感じるお話しでした

42歳の恋人同士のお話しです

付き合っている所からスタートして出会いを振り返るお話し
すごく丁寧
攻め受けはハッキリ描かれていないけれど多分藤嶋×春江かな?

春江さんが年齢=恋人歴無しな感じなのです
拗らせてるって訳ではないと思います
ただタイミングだったり巡り合わせが合わなかった事で段々と面倒になっていって臆病になっていったんでしょうね
だからと言って卑屈な訳じゃないんです
だからマッチングアプリで偶然出会った藤嶋には、その素の春江さんの人の良さや自然体な所が響いたんだと思います

大人になったから凝り固まってるとか、大人だから素直になれなくて上手く行かないっていうようなセオリーはここでは用意されてません
ただ普通に40過ぎたゲイの男性2人、藤嶋さんと春江さんが出会って恋をしていく過程が描かれています
そして思わず叫んでしまいたくなるような恋の素晴らしさを教えてくれています

大切な時間や人を大事に想う気持ちに年齢は決して関係ない
でも、もしかしたら年齢を重ねた人の方がちょっとだけ「知っている」事が多いのかも
だけど「知っていて」も行動出来なければ結果は同じ
そんな「知っている」のに動けないでいる大人の背中を押してくれた後輩さん、すごく素敵でした
藤嶋さんのケーキバイキング提案もナイスでしたね
私が店員さんでもしこの2人のやり取りを偶然聞いたとしたら「お代は結構です」とニッコリ大サービスしてあげたくなってしまう位素敵な会話でした(*˘︶˘*)

終始優しさに包まれ、彼らの送る日常や彼らが願う未来が愛おしく思えます
あぁ、、、とても素敵な恋のお話しを読んだなって素直に思える1冊でした

ダヨオ先生、大好きなので紙でお迎えしたのですがすごく買って良かったです
ベッドサイドの1冊にとてもおすすめしたいお話しでした
寝る前でも、眠れぬ夜でも、寝起きのまったり時間でも…♡
どんな時でも読み返したくなる1冊に出会えました

7

いくつになっても恋はできる

アラフォー同士の藤嶋と春江。
すでに恋人として同棲をしている「現在」のふたりが電車に揺られる場面から始まるお話です。

電車内でふざけ合う若い男女を見ているふたりはそれなりのくたびれ感が漂っていて、そこだけを見ると不穏な空気すら感じるほど。

でも。
4ページにしっかりと収まる幸せな結末を見てから、出会いの場面から気持ちを伝え合うまでが描かれている本編へ行き、そしてまた冒頭へ戻ると…
なんて素敵なカップルなの…?と、最初の印象を大きく覆す感動をくれました。

社会的地位はあっても恋愛に関しては自分を貫くことが難しかったふたり。
これまで諦めてきたモノもたくさんあったと思いますが、そんな彼らが出会ってピタッと吸い付くように惹かれ合って。
…これってもう運命では?と言ってしまいたくなるくらい、めちゃくちゃ良い出会いだったなぁ、としみじみ。

年齢のことでちょっぴり自虐気味になるところもあるけれど。
好きになって浮かれてドキドキして…という、恋を楽しむ瑞々しい感情に良い意味で振り回されるふたりが本当に眩しくて、最高にキュンとしました。

ふたりの性格からいってこれからも静かに穏やかにお付き合いは続いていくのだろうと思いますが、その心の中にはお互いを想う熱い気持ちがあることが感じられる、ものすごく素敵なお話でした!

7

シーモアで購入

評価:全人類に読んで欲しい!!!
絵:★★★★☆
えろ:☆☆☆☆☆
内容:★★★★★

表題作のみ描き下ろしあり
電子書籍特典あり

素晴らしい、めっちゃ良い、心が洗われる
結末から遡る感じで物語がスタートされるので安心して見れます!
えっちなしですが充実感しかないです!
アラフォーの恋愛模様最高!!!!!
手に入れることより手に入らなかった時のリスクを考えて動けない大人が繊細に描かれててギュン&キュンってきました!!
これぞ大人の恋!!!
描き下ろしページの幸せそうな顔が見れてこちらまでハッピーになりました!

7

純度100% 40代の恋模様

藤嶋×春江


40代の繊細な心模様と、
純度100%の恋模様を描いた傑作だと言っても過言ではない。
中年で始まる最後の恋が、
心温まる時間を提供するでしょう。


42歳の春江と藤嶋が同棲恋人としての姿からスタートし、
41歳での出会い、両片想いの過程を中心にしたストーリー。

平凡な恋愛未経験のアプリ開発エンジニア・春江が、
自ら開発したマッチングアプリで出会ったのは、
イケメンのウェディングプランナー・藤嶋。

41歳でゲイの2人が出会って、
同性婚が認められていない日本の中で、
最後の恋として、2人の視点での進行で、
同性の恋を輝かせて人生の素晴らしさが伝わってくる。

お互いにもらった些細なものを捨てられなくて大事にする2人、

藤嶋のいことを思うだけでドキドキしてしまう春江が、
藤嶋に会うにはいい顔じゃないと会いたくない、
好きな人に最高の一面を見せたいという乙女心、
藤嶋の前に常に恥ずかしがりに化する姿
初恋で心の中に最後の恋と願う様子、

春江のことなら何でも可愛く見えてしまう藤嶋、
素直な春江が大好きで、
少し嫉妬心で、直球になる告白、

すべてが初恋をする少年のように、
間抜けな想いが可愛らしくてたまらない!

エロなし、本当に純!

ダヨオ先生の大人らしい絵が中年の恋にぴったりで、
優しくて軽快なテンポで読みやすい。
40代の両想いの手探りを味わいながら、
最初から2人が恋人になれることを読者が知っているから安心できる、
読めば読むほど愛しくなる2人の純愛に、
ふんわりと心が掴まれて離れられないのです!

6

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