…藤次の 無知で バカで 無神経なところが好きだった

愛だなんて言わないから

ai danante iwanai kara

愛だなんて言わないから
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神64
  • 萌×227
  • 萌14
  • 中立9
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
19
得点
479
評価数
122
平均
4.1 / 5
神率
52.5%
著者
日暮くれ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813033691

あらすじ

…会いたくはなかった

藤次は恋人の聖人と順風満帆な日々を送っていた。
そんなある日、祖母の葬式で高校の親友・八千代と再会する。
顔を合わせるのは八千代の結婚式以来、二年ぶりだった。

高校時代のある出来事をきっかけに、疎遠になっていったふたり。
あの時、気づけなかった、気づいた時には遅かった、苦い記憶。
見切りをつけたはずの思いは、再会を機に渦巻いて…

表題作愛だなんて言わないから

榊八千代、(高校生→)弁護士
高坂藤次(高校生→)工務店の内装工

同時収録作品愛だなんて知らない

榊八千代、(高校生→)弁護士
高坂藤次、(高校生→)内装工

同時収録作品愛だなんて言わないから

聖人、藤次の彼氏、バーテンダー
高坂藤次、工務店の内装工

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数19

最終的にどんな結末になるのだろう、、と思った作品。

「愛だなんて言わないから」

まさにそう言える結末でした。

レビューでも評価が高かったので、ずっと気になっていたのですが、読了後たしかに、デビュー作でこんな複雑なお話を?!!
と、びっくしりた作品でもありました。



というのも、藤次は恋人の聖人と暮らしていて。
そのきっかけは、好きだったとか、当時感情に向き合わず悪かったと思っていた高校時代の親友、八千代だった。

で、藤次の祖母の葬式で八千代と再会します。

そこから過去のことも含め、モヤモヤと八千代のことを考える藤次。

スカッとした結末の恋愛ではないですが(むしろこれから始まるよね?? フラグの終わり方)、こういう悩みに悩んで、過去に戻ってもまた同じ道を辿るのかなとか考えたりするお話は、さすがイァハだからこそかなあと思いました。

ちなみに八千代はバツイチです。
元妻も出てきたりしますが、そこまで絡みはありません。
女性が関係するBLが苦手な方もいるかもしれませんが、あまり気にならないと思います。


また、えちはないのでえちありきな展開を望む方によりは、ストーリー重視な方にオススメの作品です。

0

愛の話。

すごく好みな作品でした。
もどかしい、ずっとお互いが特別で想いあってるのに。愛してるけど、愛がどんな形か分からなくてこれ以上傷付けたくない。素直すぎる藤次。だからこそ苦しかった聖人の決断も切なかった。
八千代は自分が孤独であることを知らずに生きてきて、藤次と出会って自覚してしまって。でも、それでも出会えてよかったと思ってるのが本当に苦しくて切ない。本当に第三者からみたらって感じなのに……簡単にはいかないぐらいお互いを想ってるのが読んでても伝わってきました。
続編も気になります。聖人には幸せになって欲しいですね。

0

点と点がつながっていく

ストーリー構成が秀逸で、読み進めるごとに話に深みが増してきていきとてもおもしろかったです。3人の心理描写の言葉や表情から伝わる切なさや、優しさ、少しの後悔などがブッ刺さりました。それぞれの想いがかけ合わさった結果、少し成長して自分や相手の気持ちに向き合うことができてよかったです。
聖人ぉおおおお〜幸せになって。

0

No Title

すごく好きな話だった。余韻がすごい。聖人の想いも皐月さんの想いも切ない。登場人物それぞれの後悔とか、自分が愛する人の心の中には誰かいることを感じ取ってしまう辛さとかたくさん伝わってきて泣けてしまう。続編でみんな救済されてほしいなぁ

0

デビュー作とは思えない高いクオリティーの作品

猿と人の遺伝子がほぼ同じ、と生物学者に聞いたことがあります。となると人間なんて、皆一緒。恋愛に陥った時、人はこのみんなおんなじ中から、非科学的、非合理的な理由をつけて一人を選ぶんですよね。これって壮大な思い込み、宗教の様なものかも。(恋愛教とか、、、?)人を愛した瞬間、ネガティブな感情、憎しみとかが生まれるのも、また真実。この作品の当て馬くん、超可哀想。あっさり引いたけどそこへ至る間の八千代くんへの嫉妬、藤次くんへの恨み、簡単に想像できちゃうかも、、、、。人を愛するって辛いね。愛する人が自分を選んでくれない場合も多々ありますもんね。それを書くと純文学になりますね。八千代くんが結婚した時の、藤次くんの感情の表現も美しかった。でももし、これが現実社会で起きた事なら、藤次くんの感情は汚くて、醜かったと思う。BLなので、そこはオブラートに包んで。とはいえ、人間の醜い面、自分のために人を傷つける暴力的な本質を全く描かないと、人の心を打つ作品にはなりません。作者様には今後、BLの枠組みにとらわれない、クオリティーの高い作品を目指して欲しい。全てのBLファンを満足させられないかもしれないけど、BLファン以外の新たなファンは獲得できるはず。大洋図書様、しっかりサポートしてあげてください。頑張って!

0

【人生の分岐点に戻れるとしても、俺はまた同じようにお前と出会う道を辿ってしまうのだろう(八千代)】

エロス度☆

八千代と藤次が紡ぐ恋物語・・・開幕♡

自分でも〝あの時こうしていれば何かが変わっていたかもしれない〟と度々思い返すことがあります。
後悔だったり、振り返っても仕方のないことだったり。

この作品では、八千代と藤次の過去の回想や2人の関係が変わったかもしれない分岐点などの描写がとても印象的でした。
聖人という恋人がいて順風満帆な日々を送る藤次。
でも、八千代との再会で2人の間に言葉に表せないようなモヤモヤとしたもどかしい距離感が生まれたり、名前が付けられないけれどただお互いを想っているのが尊くて泣けた・・・。

0

もっと愛な形がみたい

えろ描写はないにしても好みの受けということもあり。さくさくと読めたのと結構感情移入できたこともあり紙は分厚く感じたものの、気づいたらもう終わってました。
冒頭の始まりから聖人とは別れることになるのだろうとは思ってましたが、そのくだりがくるとやはり悲しかったです。途中までは聖人とは別れずにこれから三人で進んでいくのかとさえ思いましたが、やはり高校から振り返る回想から入るとそれはないかなと。
とにかく続編に今後どうなっていくか期待しております
そしてこれがデビュー作。すご過ぎます

0

「愛」の物語

日暮くれ先生デビューコミックス。
デビュー読切作品を読んで「きっと好きな作家さんだ」と直感しすぐに同人誌を買わせていただきました。その続きが商業連載されコミックスとなりとても嬉しいです。
八千代、藤次、聖人…3人のそれぞれの「愛」のカタチがほんとに丁寧に描かれていて素晴しかったです。
八千代と藤次のお互いに向ける特別な想いもすごくわかるし、今カレ聖人の藤次への愛が泣けるし、3人とも推せるので辛い(泣)
聖人が良い男すぎませんか?当て馬にしておくにはもったいないし幸せになってほしいけど、でもその相手は藤次がいいなーと思ってしまう。しかし八千代と藤次の愛のあり方もすごく好きだし…。
すごく読んでいて苦しいんです。でも好き。

実は本誌連載を読んでいた時にあのふんわりした終わり方がけっこう好きだったので、コミックスで続編が決定したと知り少し複雑な心境でもあり非常に楽しみでもあります。

0

不完全燃焼です

絵は好きなんですが。。もやもやが残るお話しでした。
あと一つ一つの台詞が長くて…こんな語り口調のメンズたちいる?

聖人が藤次を離さなくても八千代と結ばれたのかな。そうとは思えないな。聖人ありきの恋だったと思ってしまいます。
流れに身を任せすぎてて。メイン2人にもっと動いて欲しかった。

聖人は名前の通り良い人すぎるんだなぁ。切ない。
別れてからすんなり八千代と一緒になる雰囲気の藤次に感情移入しずらいです。
そして自分の気持ちってそんな分からないものかな?
続編決定とのことですが聖人のお話しを読みたいです。

4

すばらしい

2人の気持ちが丁寧〜に描かれたいい作品でした。
好きなシーンがいくつかありまして
まず
八千代が自分は孤独でその心の中は雪が降るようなもの…とたとえたところ。
藤次は逆に孤独を知らないあたたかさがあるから、雪がしんしんと降り積もる自分の心にそのあたたかさが沁みて、必要ないと思っていたのに、いちばん欲しいものだと自覚する描写がすばらしかったです。

正直者だけど鈍感な藤次の気持ちを聖人の目を通して描かれるところ。
特にカフスボタンをあげて喜ぶ藤次を見て、聖人がやっぱりまだあげられないと取り返すシーン。
具体的な説明はありませんが、その笑顔は自分に向けられるものではないと聖人が確信してしまったのかなと思わせる。めちゃくちゃいいなと思いました。

あと、藤次が鈍感で人の気持ちがわからなくて人を傷つけたくないと苦しむところ。
これ現実的によくあると思うんですけど、ここまで刺さる描かれ方って私はあまり見たことないなと感心しきりで。
そんな藤次が八千代に愛を告白するセリフがすばらしい。
「一緒にいんのにさみしいとかさあ…やなんだよ」
「どっかにいる八千代が幸せに生きてたらいいなって〜それが愛だろ」
もいいし、この後のセリフが最高。
ずっとどうなるの〜と読んできて、こうくるかぁ〜とめっちゃ感動しました。
八千代のその後のやわらかい笑顔もよくて(それまでとの対比)

その後のきまずい2人もいい。
緊張感が和らいだものの、また別の変な感じがとてもよくわかる。
八千代の素直な心の声が初めてコミカルに描かれていた(それまでとの対比2)のが上手いっっと唸りました(えらそうにすみません。下から目線ですので)

これは続編必至ですね!めちゃくちゃ楽しみです。

4

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