穏やかで朴訥な研究員×真面目で繊細な営業マンが不器用に心を通わせる、アラサーリーマンBL

また明日会えるよ

mata ashita aeruyo

また明日会えるよ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神217
  • 萌×261
  • 萌12
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
28
得点
1366
評価数
293
平均
4.7 / 5
神率
74.1%
著者
奏島ゆこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784834265293

あらすじ

ヤケ酒した日の翌日、見覚えのない一軒家で目を覚ました会社員の木村(きむら)。

泥酔し倒れていたところを介抱してくれたのは、その一軒家の持ち主・国島(くにしま)だった。

落ち着いた様子の国島と温かい家の雰囲気に、木村は久しぶりに心の安らぎを感じる。

しかしその後、国島と会社で再会し同じプロジェクトに参加することに。

困惑しつつも交流を深めていく二人。次第に国島の存在がかけがえのないものになっていく木村だが…。



穏やかで朴訥な研究員×真面目で繊細な営業マンが紡ぐ、不器用で愛おしい大人たちのラブストーリー。

表題作また明日会えるよ

国島雅信,31歳,朴訥な研究員
木村隆人,28歳,繊細なサラリーマン

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数28

とても暖かい気持ちになれるお話


受けはゲイで失恋したばかりの木村
攻めはノンケで実は同じ会社の国島

木村が失恋でヤケ酒し、泥酔して倒れているところを国島がお持ち帰り介抱という王道から始まります。

とにかく2人の人間性がとてもリアル。
いるよね、こんな人。
あるよね、こんな過去の恋愛。
そんな風に思わせてくれるので感情移入もしやすいですし、なにより2人を好きになれます。

木村が失恋を引きずり、それを知った国島が友人として慰め、親密になり、そして意識し合う…
どこに出しても恥ずかしくない王道中の王道なのに、こんなにも面白く、こんなにも読んで良かったと思える作品は久しぶりでした。

私が特に推せるポイントは、2人の恋愛昔話です。
特にBLの攻めにありがちなのですが、
「今までの恋人は別に好きなわけじゃなかった」
「受けが人生初の本気の恋だ」
パターンが多いのですが、今作は受けも攻めも前にお付き合いしていた人が本当にちゃんと好きで、それでも様々な事情や思いで別れることになってしまった…ここが私的推しポイントでした。
色々な恋愛をして、本気で好きだった人がいたり、辛い別れをしたり…その経験の中で新しく出会った人とそれでも恋に落ちる。
とても等身大で大変気持ちの良い作品だったと思います。

次回作にも期待しております。
素敵な作品をありがとうございました!

17

ゆるやかに 沁みわたる

おっとり、時々せつない不器用な大人二人の恋のお話でした。

前作「安全でない僕たちは」とはまた全然違った雰囲気で、
だけど、繊細な心理描写は共通していて、じわじわと
ゆるやかに沁みわたってゆくような読み心地でした。

会社員の国島はある晩、ゴミ捨て場で泥酔して倒れている木村に遭遇し、
自宅に連れ帰ることに。
同じ会社に勤めながら接点のなかった二人でしたが、その日をきっかけに
一緒に過ごすようになってゆき…。

一見仕事もできてスマートに見える木村ですが、
ゲイである葛藤や失恋を引きずる繊細な男でした。

そんな木村とは正反対でけだるげな雰囲気を放つ国島ですが、
意外にも面倒見がよく、ちゃんと人の痛みに寄り添える隠れ包容力攻めでした。
そして、恋をすると意外にも彼氏力が高く、紳士な一面もあり、
過去の失恋からすっかり恋に臆病になってしまった木村に対しても
無理強いはせず、優しく見守るその姿勢はまさにゆるゆるスパダリ!

傷心の木村がそんな国島に落ちないはずはなく、
口ではノンケは対象外と言いながらもどんどん惹かれていってしまいます。

だけど、互いに惹かれあいながらも友情から一歩を踏み出すことができず、
そんな二人がじれったく、両片想いなのに距離を置いてしまうなど、
ときに切なくもありました。

恋が実った後は国島の家で同棲を開始する二人ですが、
この平屋がまたなんとも風情があり素敵なんです。
お庭で野菜を作ったり、縁側で並んで休んだり、
二人で過ごす穏やかな日々が透けて見えるようでした。

15

ド級のキュンを頂きました

めっっっっちゃ良かった…。すごい萌えた…。
会話と楽しい時間と癒やしを積み重ねながら、
恋心も少しずつ積み重なっていく感じがグッときます。

「恋愛とは恐ろしいものです」

この一言がグサッと刺さり深く印象に残りました。
受けは失恋によって何もかも消えていくような喪失感と、
いつまでも絡み取れない思い出が過ぎっては苦しんでて。

しかしその辛い時間に寄り添ってくれる攻めの存在が
もぅ…!もぅ…!!!めっっっっちゃ良かった!!!

初読み作家さんだったんですが
情緒を揺さぶる表現がとてもお上手だなと思いました。
感情豊かな表情や間の取り方でグッと心を掴まれてね。
漫画だからこそ伝わる良さが存分に味わえました…!

ああああ、良かった。
ド級の胸キュンがストレートにきて萌えたーーー!!!


さてさて。

木村(受け)は失恋で酔い潰れて行き倒れていたところを
偶然通りかかった国島(攻め)が成り行きで介抱することに。

後日、実は同じ会社だったことが判明し、
介抱のお礼をキッカケに飲み友達のような関係になります。

国島の優しさと遠すぎない距離感や、
心地良い会話と楽しく流れてく時間。

それらは傷ついた木村の心を癒やし、
また国島も国島で木村の笑顔を見ると芽生える感情があってーーーと展開します。


個人的に2人の距離感がめちゃくちゃ好きです…!
近すぎず、遠すぎず、ごく普通の会話に萌えるというか。

例えば、これは小さいコマなんですけど、
「もーー!」って言いながら肩を押して笑ってたりとか
何気ないけどごく自然な動きがリアルでニヤニヤする!
ただダベってる会話にリーマンのリアル萌えがある///

同じ会社でありながら顔を合わせることのない2人が
泥酔をキッカケに気の置けない友人レベルに仲良くなって、
少しずつ恋愛に変化していくのがめっちゃ良きです…!!

ゆっくりと、でも確実に。
気持ちの変化がすっごいすっごい良かったんですが、
この萌えをうまく言葉に出来ないのがもどかしい…!!!
えっと、すごい良いの。すっごい良いの!!(語彙力ぅ;)

木村はゲイで今まで友人がいなかったんですね。
周囲から浮かないように、嫌われないように、
気を張った日常では本当の自分を見せられる人はいなくて。

そんな木村が国島の前だけは
ありのままの自分でいられる安らぎが伝わりました。
(この作家さん、感情表現がマジで上手い)
(キャラの心が画面から伝わってくるのよ)

で、自然体でいる木村はとっても可愛いんです!
だから国島もドキッとしたりキュンとしたりするようになって…!!!(激萌)

恋愛的な意味で惹かれるようになった後の
お互い意識しまくりの距離感はニヤニヤが止まらない/////
ドキドキしながら触れる手と抑えられないキスが…ッ!!
もう何度も読んじゃう。ずっとニヤニヤニヤニヤ出来る。

(ものすごくエロさを感じたのは私だけ…?)
(エロ濃くないのに表情?空気?うわッエロ!ってなった)
(エロなくても全然読ませてくるストーリーだったので、)
(ギャップにヤラレタ…(∩´///`∩))

は~~~~////
始めてのキスシーンが好きすぎる~~!良~~~~!!!

あと失恋を引きずっていた木村に対し、
国島がそっと寄り添う温かさがグッとくるんですよ!!!

特に海で叫んでスッキリさせてあげようとする場面が最高。
国島の人柄の良さがとても表れていたし、
関係性の転換期ともいえる心に残るシーンでした(;///;)
涙腺がゆるむ…。

優しさ・温かさを感じるストーリーも、
萌えキュンもたっぷり堪能できて大満足でした(∩´///`∩)
はぁ~~~好き!

10

また明日会える

研究員・国島×営業マン・木村

和やかな絵柄が大人の恋愛の雰囲気にぴったりで
穏やかな気持ちでストーリーに引き込まれました。


社会員の木村は、
別れた恋人を思い出してヤケ酒で泥酔し倒れていた。

ゴミ置き場で倒れている木村のーー涙。
きっとつらい気持ちを引き立て、泣いてしまっただろう・・・?
と木村の感傷を捉えたくなります。

翌日、見覚えのない古い一軒家で目を覚めた木村。
そんな心の寂しい彼を救ったのは
その一軒家の持ち主・国島。

その後、国島と会社で再会し同じプロジェクトに参加することに・・・

・・・

桜の下で
「何をしても 何を見ても 思い出してしまって」
「恋愛とは 恐ろしいものです。」
憂いに沈んだ表情で淡々と述べる木村。
誰かに恋をした気持ちを、静かに忘れていくはず・・・。
だけど・・・
思い出しちゃう・・・。
忘れられない、眠れない、そんな状態で毎日を過ごすのはつらいよね・・・。
痛いです・・・心を痛めます・・・。

木村に感情移入して読み進めるうちに、

木村はまもなく自身がゲイであることを国島にカミングアウトすることに。
木村にとって
国島は一緒にいると楽しい、安心感を与える信頼できる人のです。
カミングアウトを受けた国島が、相手によって態度を変えない優しい人です。

海で
別れた恋人への思いが溢れ出してしまって、
途方に暮れて咽び泣く木村。
心の中のわだかまりに苛まれていただろう・・・
と木村の苦しさを実感し・・・
胸がチクリと痛みます・・・。
思わず涙が・・・。

2人も、好きだけど価値観の違いの理由で別れるという失恋経験があるから、
その苦しさと葛藤を理解して、
感情を分かち合いたいと思う駆動力になり
ーー愛に変えるのです。

困惑しながら交流を深めていく2人の
切なさや温かさが入り混じっている
もどかしい距離感に胸を打たれました。

屋上で
不安の気持ちを乗り越えて、勇気を出した2人の告白。
・・・
「一緒に考えませんか
 寂しかったり 不安に思ったら」と
国島が木村を楽になる状況に導いてくれます。
感動と胸キュンで感情が湧き上がりました!

また明日会えるよ
今度は会社ではなく
ーー心の安らぎを感じる温かい一軒家で。

ほのぼのとして少し切なさを漂わせる作品でした。

10

大切な物語だ〜

これは心が浄化されるお話です。

攻めも受けもまずどちらも人として素晴らしい。
相手を思いやる気持ちが溢れてて目頭が何度も熱くなりました。
だからこそ、相手を思うからこそ、一歩先の関係に踏み出せないもどかしさもとても理解ができて納得のできるものでした。

攻めも受けも女々しいところはまったくなく、男らしくて読んでいて気持ちが良かったです。
同棲を始めた二人のお話も読んでみたいな。
素敵なお話をありがとうございました。

9

少しずつ引き寄せ合う2人の恋の行方から目が離せない

この作品の纏う空気感、好きだな〜…
最近、オメガバースと異世界転生ものばっかり読んでたからかな。すごく新鮮でした。

穏やかでしっとりとした大人の恋の物語。
「好き」の感情を丁寧に綴った心の描き方は胸に沁みるものがありました。派手な感情も派手な行動も派手なセリフも派手なシーンもありません。
派手なのは私の鼓動音かな。ドキドキの気持ちや萌えの感情は派手に騒ぎまくってました(笑)

素朴な絵柄とストーリーのマッチングが良いですね。日常の延長線上に広がるBLの世界観がとても素敵だなと思いました(*´︶`*)


同じ会社の同僚同士の恋。酔い潰れていた木村を国島が介抱するところから始まります。

その日を機に親しくなっていく2人の絶妙な距離感の描きがすごく良いです。それまで接点があまり無かったとは思えないくらい、信頼しきって委ねてるような…そんな感じ。
大っぴらには話せない過去の恋愛事情も打ち明けるほど近しくなった2人の間に、友人に抱く感情とは別の感情が生まれていくのがあまりにも自然に描かれていたので、私もこの物語の一部に取り込まれていたような気持ちでした。

芽生えてしまった想いに2人はどう向き合っていくのか。切なさありドキドキありの2人の恋物語が始まっていきます。


注目するのは木村の過去の恋愛です。
だいぶ拗らせていて引きずっています。
元カレへの想いを断ち切る勇気をくれたのは国島で、国島が側にいてくれたから木村は前進することが出来ました。

国島がすごーく優しいんですよ。
気持ちあまって泣いてしまった木村にそっと寄り添って、飲み物たくさん用意しちゃったりしてね。言葉でどう言ったら良いか分からなくて、さりげない態度で優しさを見せる国島が素敵でした。


こんな風に過ごす2人の間に恋が芽生えても不思議じゃないから、国島が木村を可愛いと思い始めて好きになっていくのは、すごく嬉しかったです!脳内で、木村に可愛い可愛いを連発する国島に笑ってしまいました。
国島の恋の応援をするため、読む熱が入りましたp(^_^)q


きゃー!積極的にいってるーー!!♡
のニヤニヤ・ウフフなシーンも、
な…なぜそこ避けちゃうの!?∑(゚Д゚)
のすれ違いシーンもあり…

2人の感情の揺れ動きが終盤は大忙しです。
ここは焦らず見守るしかないなって我慢を重ねた先に見えた2人の世界は、キラキラ輝く幸せなものでした!


繊細な心理描写がパンチ効いていて、穏やかな時間を一緒に感じながら2人の恋をじっくり堪能させてもらいました。恋人同士になって、その先の幸せな未来もちょっとだけ垣間見えて嬉しいです。

読後感良しなハッピーエンドに心が満たされる素敵な作品でした♪

8

あたたかさと切なさと

泥酔した木村がゴミ捨て場で倒れているところを国島が介抱して家に連れて行く…という、BLあるある的な出会いをしたふたりでしたが。
そこからはじんわりあたたかくて時々ちょっぴり切ない、大人の恋と日常が繰り広げられる展開となっていました。

同じ会社に勤めていたのが発覚したのもあり自然と距離は近くなるふたりでしたが、恋愛感情が芽生えるのはまだ先の話。
失恋をして弱っている木村にそっと寄り添う国島の自然体の優しさが、少しずつ彼の心を解していく様子は本当に素敵でした。

木村がぽつりぽつりと別れた彼氏との思い出を語り、それに耳を傾けながら過度に励ますことも慰めることもしない。国島の丁度よく力の抜けた反応に木村は救われたのでしょうね。
そういう優しさの積み重ねが、新しい恋を呼んでくれたことがすごく嬉しかったです。

好きだと自覚した後はバタバタとすれ違ったりもしたけれど。腹を決めたら誤魔化さず、きちんと気持ちを伝えることができるのがふたりの良いところだな、と。
本編が「いってらっしゃい」と「いってきます」で終わるのもふたりのあたたかな関係が見えたようでものすごくほんわかしました。

奏島先生の柔らかな絵柄ともぴったり合っていて、たくさんの感動をもらった作品でした

8

ゆっくり、きちんと向き合う二人。

奇抜な設定も特殊な設定もない普通の二人(まあ仕事のできる営業マンと、博士まで行った専門分野に長けているという特色はあるけど)が、きちんと向き合い、言葉を交わし、やさしさを持って接する。
本当にただそれだけの積み重ねなのに、それがとても尊い。
BLに限らず、人間としてとても大切なことを当たり前にしてくれる二人に、じんわり心が温かくなります。
二人の優しさに癒される一作。

で、ここからはちょっと個人的希望と言うか。
元彼がとても気になります。
元彼もきっととても優しくていい人だったんじゃないかと思うんですよね。でもあの別れで何か心に抱えちゃったのでは?と。その抱えたものを手放すようなスピンオフが読みたいなと思ったり。

7

心がじんわりとポカポカします

高校生を描いた前作が素晴らしかったので期待して迷わず拝読しました。
今作は社会人のお話でしたが、こちらもとても良かったです。

国島さんと木村さん、どちらも優しい人で、相手を思いやることができる二人がゆっくりと育んでいく物語です。
少しずつお互いがお互いを知るごとに惹かれて行く過程が丁寧に描かれています。

ゲイであり失恋しこれから恋をすることに臆病な木村さん、彼はノンケである国島さんの優しさに触れ、ずっと一緒にいられる関係でありたいと友達としての間柄を望みます。
一方、国島さんは最初は苦手だった木村さんの人柄を知り、だんだん可愛く感じて、彼を好きになっていきます。
お互い口には出さずとも好意は通じていて、友達のまま一線を越えようとしたときの木村さんの表情の繊細さは作者の奏島さんにしか描けないなぁと思います。
流されてしまいたい欲求とそれを抗う気持ちとで揺れる瞳が見事です。
穏やかにゆったりと心を通わせていく二人、友情から愛情になっていく過程はとてもキュンとします。
最後の最後、結ばれて一緒に暮らすことになり、そろそろ敬語やめない?という言葉が、丁寧に関係を築いてきた二人の穏やかさを表してるなぁと思いました。
とても幸せな気持ちになれるお話です。
次回作もとても楽しみです。

6

素敵な大人の恋愛ストーリー

すごく評判がいいので、少し前に読みました。初読み作家さんです。

静かに淡々とお話が進んでいくのが心地よく、良質な映画を観ているような感じがしました。

クスッとするようなユーモアも散りばめられていて楽しいです。

セリフだけでなく絵でみせるというか、絵から人物の感情が伝わってきてキュンとします。口元とか手の動きとか。

初めてキスする場面は、2人のドキドキがすごく伝わってきて、こちらまでドキドキしました。

徐々に距離が近づいていく関係にとても萌えました。素敵なお話でした。

ちなみにエッチ描写は書き下ろしのみです。普段はもっとエロあり作品をよく読みますが、こちらはエロが少なくてもすごく満足しました。

ゆっくり進んでいく大人の恋愛を読みたい方はぜひ!

前デビュー作も読んでみたいと思います♪

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