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元同僚、現居候。変化するのは仕事と住処だけではなくて。
smoke blue no ame nochi hare
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
同棲編が始まりました。そして終わります。2人は40歳になったそうです。見えないけど。
この作品の、脇やら股やらの毛がしっかり描かれてるところが好きです。お湯を流したシンクが大きな音を立ててるのも好きです。
久慈の子供時代で兄が水泳部だったエピソードをエグめの内容で描写して、そのあと吾妻の心内台詞で「長い事 水泳をやっていた」って書くのがまた。こういうところもこの作品が好きだなと思う。
玄関ドアを閉めたらすぐさまキスは青臭くて、空港でキスはありという、吾妻さんの分別がわからないよ。
とうとう久慈のこの素敵なおうちともお別れかぁ、と私も寂しく思いました。傍から見ている分には美しくても、実際に住むとなると家も庭も綺麗に維持するのが大変だったり、お金がかかったり、時代に合わない住みにくさがあったり、困難も多い。田舎へのダム建設のように久慈兄が悪者のように描かれるのではなく、彼は彼なりに反面教師だった父親とは異なる家族に優しい父として暖かい家を建てたいのだ、と久慈が弁護するシーンが印象的でした。それでも短い間にたくさんの思い出が詰まった家との別れに涙する吾妻が愛おしかったです。久慈も他人の吾妻がこれだけ泣いてくれたら、思い残すこともないでしょう。久慈の海外生活で再び離れた2人ですが、帰国後は当たり前のように最初に会って、相手の家に行って、セックスをする。言葉がなくてもお互い欲しいものを理解している空気感、最高です。
GWにシリーズ再読中です。
個人的には最新刊の4巻が神巻だと思っているのですが、こちらの3巻も「一つの区切り」の巻で、グッとくる。。4巻と同じくらい、この巻も、というよりシリーズ自体が神だなと勝手に納得。
住処と、仕事。この二つが大きな変化を迎える3巻。
久慈の友人真鍋の、「聴覚と嗅覚で この家を覚えてる」って言葉が印象的だったな…
本当、家の「匂い」って忘れないよなあ、友達の家を訪れた時のちょっと不思議に感じた匂いとか、いまだにおぼえてるもんなあ…と、ノスタルジックな気分に浸ったりしました。
その真鍋の帰宅後、吾妻が帰ってきて生み出す音の数々に、久慈が自然と耳を傾けている様子がなんとも良くて、表現しづらいんですが胸にじわっと来ました。
この巻では吾妻が翻訳学校に通い始め、翻訳の向こう側をちょっと覗き見できるのも楽しい!
「handsome」って女性に対しても使うんだー、とか、確かに「at the door」って短い言葉一つとっても「戸口」「ドア」「扉」、どの言葉を選ぶかで印象ってガラッと変わってしまうよなあ…奥深いよなあ…と、一つ一つが興味深くてのめり込んでしまいました。
何度も読み返しているけど、続けてまた4巻も読み返そうと思います。
本当、この空気感が大好き…
この二人は最高にいいですね。
というか、コマの時間の流れかたとか、ちょっとした仕草、雰囲気、表情に気持ちが表れてて、こんなに素敵な漫画があるんだ、とむしろ驚いてしまうくらい。
3巻は、やはりまだ名前がつかない二人の関係が、少しずつ甘く、そして強くなてきていることを感じさせてくれる一冊でした。
久慈の実家で同居しながら、翻訳の学校に通い出す吾妻。しかし、兄に家を譲る日が迫り、二人は別々の住まいをさがしはじめている。
新しい人生の始まりと、同居の終わりが交錯します。
しばらく海外を放浪する久慈と、彼のマンションでその帰りをまつ吾妻。そう、妻のように。。
しかし約束は何もなく、確実な関係でもまだない。
そんな二人は今後どうなっていくのでしょうか。次巻も楽しみです。
二人の直面してる問題や悩みがリアルすぎる。
ファンタジーではなくもはやリアル。
だから沁みる。気持ちが分かる。惚れた晴れたでキャッキャ甘々とかそう言った作風ではない。
なので余計心を鷲掴みにされる。
名作です!
社会に出てある程度の年齢重ねてきたら余計リアルに感じると思います!
イケメンアラフォー男2人の恋愛だけじゃない、生活、過去、未来、人生の全部が詰まった壮大な作品です。
それを言葉だけじゃなく、登場人物の指先や視線て表現され、ともすると甘くない2人のやりとりを丁寧な背景が包み込むような、ビターでおしゃれで、でもどこか温かな作品です。
それぞれの家族や仕事もフォーカスされていて、惚れたはれただけでないところが読みものとしてとても面白いです。
2人の身体の関係も、その時の心情を表していて深みがあります。
大好きな作品です。
アラフォーカップルのお話、3作目。今作で2人は39歳→40歳に?
久慈の家に居候していた朔太郎は、翻訳の学校に通い始め、そして久慈父が残した家はいよいよ取り壊しの日を迎え、それぞれ新しい家で暮らすことになる...という今作。
家のくだりが哀愁漂いすぎて、泣きました。とくに、朔太郎が家を出ていき、そこから久慈がひとりでその日を1週間待ったというモノローグに、胸にグッと迫るものがあり、いぶし銀BLだあ…!!
堪らない!! と思わず唇を噛み締めました。
この年代だからこそ直面すること、分かるだろうこと、色々とこの作品には詰まっていて、ジャストこの世代、これから先この世代を迎えようとしている人、それからもう通り過ぎた人。全員に読んでほしいと思う作品でした。
次巻の40代、別居編のお話もとても楽しみです。
すべての空気感がよかった。
好き…(天を仰ぎ、しみじみ反芻しながら)
久慈は少しずつ髪が伸びているのかな?どうして伸ばしているのか知りたいな。
男どうしではなくても、こういう久慈と吾妻の関係性は憧れます。仕事して、ご飯食べて、いちゃいちゃして、サイコーです。
40台のわたしにささりまくる、本当に気持ちを動かされる物語です。寂しい、やるせない、情けないなんていう、なんとも表現しにくい感情がお話の中から伝わってきて、もうたまらない気持ちになります。だからこそ、誰かに寄り添ってもらえる安心感や言葉にはしない感謝の気持ちとか、小さな気持ちの動きが「うん、わかる。あたしもこういう経験したことある。」と深い共感につながります。良いことばかりじゃないけど、だからこそ気づけることもある。人生がつまったお話です。
人生、ずうっとフルパワーで走ってきた二人が、それぞれの事情で違う方向に転換、ペースダウン。これまでの経験を活かしたり、ずっと気になっていたことが新しくやってみたいことに繋がったり。
ゆったりしてるんだけど、これまでとは違う人生が進み、それに連れて二人の関係も。上昇志向だけが人生じゃないよねっていう今の時代にすごく合ってると感じました。大人な二人のちょっとした仕草がエロくてまたいいんです。
煙草の、ゆらゆらしてはっきり方向性の定まらない、ゆったりした煙が象徴的でタイトルにも繋がってるのかなと思いました。
吾妻との期間限定の同居生活で何とかあの素敵な家を残して欲しかったのですが、最後の日は想像より呆気なくて…吾妻が久慈の気持ちを代弁したような台詞にグッと来ました。
でも考えてみれば古い家は維持費だけでも大変だし、ゲイである彼には遺すとしても姪になんですよね。久慈の考えも理解できるけど兄には別の場所で暮らして欲しかったし、良いとこ取りで何だか好きになれなかったです。
お互いに久慈邸から離れてどんな関係を築くのだと思ってたら、旅に出ててその間の久慈の部屋の管理を吾妻がしていました。ここら辺があまり理解出来ませんでした。
同じ場所で働いて無いし、どうせなら最初から同棲すれば良いのにと思いました。
ここまで惹かれあってて関係に名前を付けないのも、その先に進もうとしないのがとても焦ったく思いました。
まだ続くようですが次こそは関係に何らかの進展があるのかと期待します。本当は久慈兄のせいで神にするのか迷いましたが、次巻に期待して神にしました。
居候、というかもはや同棲。というかもはや新婚さんじゃん!っていうぐらいナチュラルにさりげなくイチャコラしながら暮らしてる二人。
でも、終わりの日は着実に近づいている。
同居生活も、想いの詰まった美しい家も。
いやもう……久慈家にまつわる部分を中心に再構成して実写映画化したら、一般作として普通にヒットするんじゃなかろうか。
1巻での父と息子の話に続き、2巻から3巻で描かれた兄と弟の話も素晴らしかったです。
独りで父と家を守ってきた静に対して、実さんのやり方はあまりに非情だけど、半面、いつまでも過去から抜け出せない静を開放してくれたのも事実。かつて、レーズンを全部食べてくれたときのように。
あの家にとっても、次世代の恵乃ちゃんが幸せに暮らせる家に生まれ変わることが、いちばん綺麗な最期のはず。父に愛されなかった過去よりも、妻子を愛して生きる未来に目を向ける兄の背中から、静は何かを教えられたように見えました。
そして、恵乃ちゃんの黄色いスリッパ。古い家に繋がるものを、実さんは本当なら新居に入れたくはないだろうに。実さんもまた、無口で不器用な弟から何か感じるものがあったのかもしれない。
お互いに蟠りがありつつ、どこかこうやって細い絆で繋がっていくのがこの兄弟なんだろう、って気がしました。
単純に「お父さんと家を失って可哀想な静」だけじゃない、割り切れなくて複雑な人生のドラマを見せていただきました。
朔が家を出る前の夜に、一緒に酒を酌み交わしたりしないのも、また二人らしくていい。
上手に落ち込めない静に代わって、勝手に一人で酔っぱらって、勝手に一人で泣いちゃう朔。
静の形にならない想いを、ぜーんぶ言葉にして吐き出してくれちゃう朔。
最高のパートナーだよ……
朔のほうも、もう完全に落ちちゃってるでしょ?
会えない時間が愛育てちゃってるでしょ?
カードにキスとか、乙女かよ?
……と思いきや、
「確かめあった……何を?」
なのか、朔太郎?!
この二人のあいだの言語では、
「キスしてやろうか?」=「キスしてほしい」
「お前はほんとおれのこと好きだね」=「おれはほんとにお前が好き」
だろうに。
めんどくさい性格の静より、あけっぴろげな朔のほうが、意外と恋愛に関してはめんどくさいやつだったのか。
相変わらずゆるやかな日常の中に徐々に変化が訪れる3巻でした。
愛だの恋だの大義名分がなくても十分特別な関係の久慈と吾妻。永遠に続いてほしい!と私も個人的に思っていた久慈邸での生活、吾妻のモラトリアムにも終わりが見えてくるのでした。
今回、久慈邸をめぐる人間模様がとてもよかったです。お手伝いの三上さん、アシモフを読んでた同級生、久慈兄、それぞれが持ち寄る、その家に対する想いがそのままドラマだな~としみじみしました。さらに、三上さんのこととか彼らの親たちのこととか、、なんとなく今までみたいに気楽じゃいられなくなるアラフォーという、年寄りではないけど若くもないというお年頃の事情には、どうしても共感とか実感とか…身につまされる描写が多かったです。
とはいえ、萌えももちろん健在。親密さや情が“さりげな~~く”交わされるふたりの会話。“察する”ことのできる大人同士のコミュニケーションの洗練に痺れます。そして、生活の一部のように衣食住とともにあるスケベw。もちろんエロいんだけれど、恋愛的というよりタバコや本と同じように、彼らにとって必要不可欠な習慣のように自然な営みなのです。
相手の大切にしているものを同じように大切に想うことのできるふたりが一緒に立ちあった古くて美しい邸宅の終焉。“家”に象徴される居場所は実は人によってつくられるものなんだな~という流れになって、別々に新生活を始めたふたりの新章につながるのが素晴らしいです。久慈邸を出て共同生活が解消されても、離れて終わりじゃない、まだまだ続く名前のない関係の行方にずっと寄り添いたい気持ちになりました。
『ずっと大人のフリを続けてるだけな気がすんだよ』というモノローグがたまらないです。
いつもBLに求めているのは、ラブでありエロであり、自分とは関係のない世界で繰り広げられる壮大なファンタジーなのですが、こちらの作品はすごく近くに感じる。
学生時代に読んでいたのならば、「大人ってたいへんそう」くらいにしか思わなかったと思いますが、社会に出て、働いて、いろんなしがらみがあって、、という日々の中では、親との関係や、走っても走ってもゴールが見えない日々の中で、どこかに自分の『居場所』をもっておきたい、というこの作品のイメージ?が刺さる。
静にとって、『居場所』であり、家族との『つながりの証』であったあの家を失う虚しさから彼を救うことになった朔太郎との再会が、朔太郎にとっても新たな『居場所』をつくるきっかけになっていて、ホモセクシュアルという、一般的にはまだまだ受け入れられたとは言えない自分自身の不確かさを、そのまま共有できる関係性が持てたのは素敵だなと思います。
これが、どちらかがヘテロセクシュアルであった場合は、40という歳をかえりみて、『やっぱり結婚した方がいいんじゃないか』と思い始めたり、『関係性を(ヘテロセクシュアルな人々なように)はっきりさせたい』というような思考があらわれるんではないかな?と思うので、、。
二人には、このまま曖昧で心地よい関係のままいてほしい、というか、もうここで終わっても良いのでは?と思ったのですが、続きがあるんですね。二人にとって幸福な日々でありますように。
彼らのお話も3冊目、ますます多くのBLと呼ばれるマンガの中では異質な、そしてそれらとはかなり離れたところに孤立しているようにも見える。
たぶん彼らはお互いに面と向かって
「好きだよ」とか「愛してる」とかきっと言わないだろう。
たとえ第10巻を迎えようとも。
しかしながらそこかしこでお互いをこの上なく大切に思っている態度、行動、目つきなどで私たちにそれを教えてくれている。
それでもう充分ですとも。
足りないものなんてない。
2人は"名もない"関係 と称されていたけれどそれは違う。
誰の目にもその「名前」は見えている。
同じようにウェディングセレモニーとか指輪とかも見たいとは思わない。
2人にはなんだか似合わないというかそんなもの考えてなさそう。
永遠に変わらないものなんてなにひとつない、って言ってほしい。
ふつーのBLでしている事、してもらいたくないなんて思ってしまう。
あと、BLのお約束ごと。
嫉妬、ほとんど出てこないのが心地よい。
朔太郎の甥の環を静も可愛がるのだけれど、朔太郎はそんな静の態度に嬉しく思うだけで、嫉妬を感じたりしない。
静から朔太郎へは例えば昔のセフレ?の医者、大学の先輩、バーでのお相手などを気にしていたのかしていないのか分かりづらい。
あからさまには嫉妬などしていないように見えるのが私には心地よい。
さっきも述べたように、彼らはお互いの愛を確信しているので嫉妬が付け入る余地などないからだと思っている。
そしてBLあるあるがないのは主役が2人だけではなく「家」でもあるからと思っていた。
なので今回その久慈家が無くなったのは少々ショックだ。
無くなってもお話が続いているのも。
静や朔太郎、多くの読者と同じく私も久慈の家を愛しく思ってきたのだと知る。
陳腐な表現だが、失くなっても心の中に生き続けているのだからだいじょうぶだよ、というのがある。
だいじょうぶというのは悲しみは悲しみのまま残る、でもきっと他の何かがほぼ取って代わるんだと思う。
"BLはファンタジー"なんてよく聞く言葉ですが、こちらの作品はフィクションのはずなのにすごくリアル。
そんな言葉が似合うほどに、現実味のある日常と人生が本当に丁寧に描かれているなと思います。
久慈の家の台所からする生活音がとても好き。
人と家が生きている感じがするんです。
この世界観と作品全体に流れる雰囲気がとても心地が良いもので、時に懐かしさを感じたり、あたたかみを感じたり、哀愁を感じて切なくなったり…1巻からずっとどうしようもなく魅了され続けています。
こんな風にじっくりと人が生きてきた年数を感じられ、奥行きや深みも味わえる作品を読めるのが本当にうれしい。
人は誰しも生きているだけで嫌でも年齢を重ねることになります。年齢を重ねれば重ねるほど、自分も、周囲も、環境も次々と変わっていきますし、大小様々なものが変化していくことは決して避けられないものでしょう。
恋とも呼べず、友人だとも言えないような名前のない不思議な関係性である久慈と吾妻。
3巻では2人の目線を通して、2人とその周囲の人々の新たな人生…転換期を迎えた人間が一歩ずつ足を踏み出していく姿を見送る。そんな印象を受ける1冊だったように思います。
少し切なかったり、寂しかったり、全てが夢や希望に満ち溢れたものではないように感じられますが、それもまた人生かな。
登場人物の誰も彼もがそこで生きているようで本当に魅力的です。
2人の曖昧な関係性と気安い小気味の良いやりとりも好きです。まだ名前がない関係だというのに、気やすさの中に愛情と思いやりと優しさを深く感じる絶妙な距離感がたまりませんね。
深みのあるものを描きながら萌えまである。これはうれしい。
それぞれの人生をどう生き、この2人の関係性がどうなっていくのかを引き続き最後まで見守りたいです。
しっとりとした甘さと現実感が素敵な1冊でした。
続刊も楽しみです。
波真田先生はなんでこんなに日常をステキに描けるんだろうといつも思います。
季節、温度、光、音、食べもの…それこそ五感を刺激されるような描写をされるからかなと感じます。
リンゴをたくさんもらって、それをどうするかのくだりの久慈のやさしさがさりげなくて好き。
「他人に迷惑かけないで生きるのが正しい生き方なのかな」のセリフも。
私も生きている限り誰かに迷惑かけるしかけられるし、それこそ程度ものだけど、頑なに迷惑かけちゃいけないと考えるのはしんどいと思うので。
「こんな風に甘やかされて惚れちゃったりしたら困るよねー」
吾妻の本音なんだろうと思う。
でももう惚れてしまっているから、それを認めたり、久慈に告げると困ったことになると思っているのかなと。今の関係が心地いい。
ゲイであることがバレて母親を悲しませたくないという気持ちもあるだろうし。
久慈の家を片付けたり引っ越すくだり…久慈のように淡々とした描き方だったけど、寂しさがすごく伝わってきた。
久慈の兄が悪い人ではないのもいいし。
吾妻の久慈への労りも押し付けがましくなくやさしい。
この辺も全てお上手だわ〜と。
引越、久慈の海外旅行がさくっと進んだのもいい(おはようと〜でも似た展開あったな)
帰国お迎えのキスはいいシーン。
久慈が吾妻に自分のことを好きかとか、この関係についてどう思っているか聞かないのが大人だなと。
たいていは不安になって聞きそうなのに。
久慈は自分の気持ちは自分の問題だし、吾妻もそうで。吾妻がよければこの関係でいいと思っていそう。
つまりは自立しているというのか。
久慈の家を離れた時点で終わるのかと一瞬思いましたが、続くそうでうれしいです。
この2人がどうなっていくのか楽しみ。
2人とも長髪なのは、リーマンなどの固い職業ではない、その辺自由だという表現なのかなと今更ながら思いました。
翻訳小言、今回もおもしろかったです。
中でも「訳注は読み手の意識を読書から削ぐものだから、なるべく使うべきではない」
「読者の知識や意欲をけっして侮るなよ」
が大共感しました。
全力ネタバレです↓
ついに久慈家の取り壊しに至る切ない巻です。三巻までの繊細な積み重ねが功を奏し、静にとって全てである家は読者にとってもまた離れがたく。最善の選択とわかっててもそれが近づくのがとっても悲しい…。最後の夜におんぶされたまま泣きじゃくる朔太郎の「あの家はお前によく似合ってた」が良かったです。静が今まで守ってきたものを肯定して、静に響いたと思う。二人の仲も徐々に近づきこの巻では気持ちの共有ができているので、静の心を受け止める場所に朔太郎が確かにいるとわかる瞬間でした。
そのせいか、再会した二人はもう盤石で。朔太郎らしいひねた「キスしてやろうか?」の甘え文句を静が口にするとは…。愛されてる自信あるな〜この静ちゃんはと嬉しくなり、同様にフラッと消えずに一途に静を待ってて空港まで迎えに行っちゃう朔太郎からも全力の愛を感じる。
単行本描き下ろし、帰った直後のイチャイチャは連載時に感じてた一抹の寂しさを吹き飛ばす贅沢なご褒美でした。
二人の次がどうなるのかわからないけど、言えてない朔太郎からの「俺も好き」の告白が聞けたら!もう大丈夫でしょ、と勝手に思ってます。朔太郎頑張って。楽しみにしてます。
ところで単行本の表紙、雨の青続きだったのが曇りに変わり、次の巻では晴れの青空色になるのかな?綺麗な色とレイアウトの表紙も毎度素敵です。
こちら大好きな作品。この作品に流れる、しっとりとした空気感がとても好きです。
久慈の家で居候を始めた吾妻。
二人が和やかな友人同士のように過ごす様子にほっこりします。
物語は、久慈が家を兄に明け渡す(=取り壊す)方向に急速に進んでいきます。
もうすぐ家を失う、ということがお話の根底にあり、なんとなく物悲しい、切ない雰囲気が始終流れます。
中盤、家が大幅に片付けられた中、二人がお互いを慰めるようにソファで抱きしめ合う姿が、どうにも切なかった。
酔って階段から落ちた吾妻を、久慈が息を弾ませて駆けつける場面は、普段はクールな久慈の、吾妻への気持ちを感じられました。久慈に背負われて、吾妻が溢れる気持ちを話すシーンは、切なくて胸が締め付けられました。
吾妻は明らかに久慈に好意を持っているのを、その言動の端々から感じるのに、明確には進展しません。自覚がないというか。今後どうなっていくのか…。
それにしても、久慈の長髪は本当に色っぽいです。下ろしても結んでも、大変色気があり、かなりの萌えポイントです♡
またクールな久慈が、たまにニコッと笑うシーンがいくつかあって、それがたまらなく可愛いくて大変萌えました♡
それから本作は、普段は割と淡々と、でも楽しげに、気の置けない友人のような雰囲気の二人が、濡れ場になるとグッと色気を増す、そのギャップが好きです。3巻でも数回濡れ場がありますが、官能的で素敵でした。
3巻では二人がとうとう久慈の家を出て、それぞれ新しい生活を始めました。
とはいえ距離の近さは変わらずです。
40歳となり、今後二人がどうなっていくのか、見守っていきたい気持ちです。
続きも楽しみに待ちたいと思います。
電子(シーモア)購入 濡れ場は修正不要な描き方
★シーモア限定書き下ろし漫画12Pは、なかなかエッチで大変良きでした♡
日々失われていくものと 日々募っていくもの 止まった時に動きだす想い
アンニュイな雰囲気に紫煙とともに漂うのは 俗世と隔離されたようなふたりの世界
知ってしまった思いに できてしまった歪み
古い家に燻る薄暗く籠る湿っぽさに 切り捨てるもの拾うもの
すんごいどうでもいいことだけど よくもまぁここまで対極的なふたりを寄り添わせられたなと スゴいよね
小さなきっかけで開けていく道の見せ方も 埋まらない穴を満たす熱も
ただこの雰囲気に流されてしまって彼らがこの関係をどう思って どうしたいのかが語られていなくて 正直どこをみなきゃいけないのがわからなくなるときがある
大人だからみなまで言わずとも? 互いの領域を侵さないよう?
名前のない関係に不安もなければ 脅かされることもない そのラクを楽しんでる?
恋愛ですらない彼らの行為にただ悶々とする
友情と愛情の板挟みの中で今のこの関係が壊れないように燻ってるって話ならわかりやすくていいんだけど
この巻も進むもの 老い朽ちるもの 失うもの 修復できるもの できないもの
そんな刹那や痴情はみえても ふたりの深いところを流れる ナニモノ にもなっていない情が
セフレの域からはとっくにはみ出しているはずなのにろくに言葉にもせず 割り切りったセフレにすらなれない甘美なところで甘んじてて
色恋なんか気にすんなよ コレは恋愛の話じゃないぜ と言われているような
うううんん なんだかな あたしはこのまま家と家族と流れゆく日々を淡々と見続けるだけでいいんだろうか?
とりあえず次が出たら 手放したものと手にするものにふたりの何かが大きく変わったりすのだろうか?
せっかちなあたしにはどうにもこの 緩くてズルい関係 がお話の核なのに邪魔してるみたいにみえて…
すんません お話はすごくいいと思うんです が ほんと理解力や読解力の問題ですよね
隣に居続けることが愛情のようなこのもどかしいふたりの関係 次までには理解できるようにしておきます
いつの間にか40歳になった彼ら。現実の38→40歳は、たかだか二年なのに転げ落ちっぷりがエグいものですが、久慈と吾妻はあまり変わってないので、その点は安心です。
でもそうこうしている間に時は過ぎてしまい、とうとう久慈家明け渡しの日が来てしまいます。
当初からあの素敵なお家は取り壊しが確定されており、そこでの二人の生活は期限つきだったのですが、いよいよその時がくると切なさがつのりますね。
久慈と吾妻にとっては一つの終わりですが、久慈兄にとっては新しい暮らしの始まりです。沢山の友達を引き連れて楽しそうに片付けをする久慈兄と、側には吾妻が居るだけの久慈の対比がつらい。でも久慈の替わりに涙を流してくれる吾妻がいてくれて良かったです。
決して住みやすいとはいい難い久慈家でしたが、夏は暑すぎ・冬は寒すぎることが二人の思い出に彩りを与えたように思います。
思い出の詰まった家を喪い、それぞれの新居で暮らし始めた二人はどうなるのでしょうか。次巻も楽しみです。
久慈×吾妻
39歳から40歳の2人が、
なんだかお互いに特別な存在という感じが、
この3巻でさらに強くなっていく。
2人がベッドの上での年越しの様子からスタートして、
吾妻が自然に「あけましておめでとうー」と言っているのに、
久慈がちゃんとした返事をしていない。
本当に2人のこの空気感がとってもいい!
寂しいから、
慰め合うから、
求めるから、
好きだからとか・・・理由はどうでもいい、
2人らしくて、
欲求や感情が重なり合って、
心地よいセックスが
ずっと見ても心踊る魅力がある!
吾妻が塾の講師バイトと翻訳の学校に頑張っている姿が素敵で、
やっぱり久慈との再会があって、
吾妻の人生は変わり始めるのだろうな。
あの穏やかな久慈家とのお別れ。
2人も心に穴が空くような感じがする。
吾妻が感じる悲しみと涙・・・、もうぐっときて、
久慈の内に秘めた痛みが重なり合って、
ちょっぴり切ない気持ちになる。
別れの寂しさの中にも、
家という繋がりがなくても、
環境や心の変化があっても、
お互いに欠かせない存在という「本心」は変わらない。
久慈が半年間海外にいても、
時差や距離を超えて2人が繋がっていることや、
吾妻が久慈が必ず自分のところに帰ってくることを信じることに感動する。
吾妻の40歳の誕生日に、
久慈がちょっぴり「愛情」表現をすることにキュンとする。
海外から帰ってきて、
久しぶりに吾妻に会った久慈が「キスしてやろうか?」と言うとか、
吾妻が「おかえり」とはすぐには言わず、
食べたりやったりした後に言うとか、
2人とも会うのに望む気持ちが詰まっていると思うけどな〜。
この2人がなんだ本当にたまらない!
40歳という大人の年齢で、
2人がどんな新たな一歩を踏み出すのか、
次はとっても楽しみです。
久慈が黙々としていても、
吾妻にはちゃんとわかっている。
言葉に頼らず、
関係性に拠らず、
2人らしい繊細な静かな熱情に心を奪われ、
環境と心の変化や、
少しの間の離れ離れの生活にも関わらず、
2人の間に確かに潜んでいる愛しさに
胸がキュンと締め付けられる3巻でした!