きみの隣にいると、幸せが何かわかる気がした。

半分あげる

hanbun ageru

半分あげる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神170
  • 萌×276
  • 萌17
  • 中立9
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
28
得点
1214
評価数
278
平均
4.4 / 5
神率
61.2%
著者
有馬嵐 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784845859979

あらすじ

広島に住む平凡な高校生・黒川は、
いつもにこにこしているクラスメイトの白木に苦手意識をもっていた。
ある日の帰り道、黒川の目の前に血で汚れたYシャツを着た白木が現れる。
咄嗟に彼の手を引きその場から逃げ出した黒川は、
白木が生活のために身体を売り、客に怪我を負わせ逃げてきたことを知る。
「本当はしたくない」という白木の本音を聞き、
放っておくことができず「一緒に逃げよう」と彼を連れ出す黒川。
行き先も決めず飛び乗った電車、二人きりの逃避行は
「海が見たい」という白木のため海を目指すことに。
ただのクラスメイトだった黒川と白木は次第に心を通わせていくが、
その終わりはあっけなく訪れる。

つかの間の逃避行から数年後、横浜の中学校で教師として働く黒川は、
偶然立ち寄ったワインショップで白木と再会し――。

表題作半分あげる

高校生→ワイン店店員
高校生→中学校の国語教員

その他の収録作品

  • 描き下ろし/カバー下おまけマンガ

レビュー投稿数28

闇と光のコントラスト

有馬先生作品初読みです。
白木の背景が辛すぎますが、それに対比するような美しい絵と描写が光ります。
光の面はキラキラしがちだけど地に足着いた内容でよかったです。
黒川の白木のあの状況に遭遇し葛藤しながらも見捨てられないと決断する気持ちが伝わりますし、引き戻されてからの後悔や罪悪感もわかる。
家出中に手をつなぐのもキスする流れも自然でよかったです。ただその後までしちゃうのか〜とは思いましたが。

再会後、白木が自然に告白するのもよかったし、思い違いしていたという黒川もわかる。
黒川の気持ちの整理がつき白木に応えられた時、それまでずっと笑顔だった白木の涙にうるっとしました。
そして黒川の実家で白木が黒川がいいと思った理由を「朝日を一緒に見たいと思えたところ」で黒川が号泣するのにもぐっときました。ずっと抱えていた後悔や罪悪感が拭えた気がしますもんね。

シーモア限定特典の白木は「善悪事象全吸収男」に笑ってしまいました。白木が生きる術でそうなったんだけどユニークな表現だと思いまして。

0

好きになることは痛みも共有すること

黒川はどこにでもいる高校生で、同じクラスの白川のことが気になっています。白木は作り笑い、うさんくさそうに笑う高校生で、ともかく不自然なけがが多いのです。
 白木が突然高校に来なくなり、気になった黒川が調べていくと、白木の置かれている立場、家でやっていることが判明します。
 黒川は思わず白木の手を取って逃げますが、高校生のできることは限られていて、あっさりと帰って来るところは気の毒でした。
 良いことも悪いことも一緒になったら共有する、半分ずつ背負っていくのは確かにそうだと思いました。

1

暖かい作品

BLアワードにノミネートされていることから知り、試し読みとあらすじ、設定を読んで気になったので購入。1話からボロボロ泣きました………
腐女子人生を受け→攻めの救済BLで食いつないできている腐女子なので白木の再開後の部屋でのセリフがぶっ刺さりました。
逃避行を糧にして生きている白木と白木のことを救いきれなかったと後悔しながら生きている黒川の人間らしさとそれぞれの持つ違ったかっこよさがたまらなかったです…
続編心の底からお待ちしています…

0

半分もらって支え合う

アワードにノミネートされ今さらレビューを書いてなかったことに気づきの投稿です。

すごく好きで印象深いけどとても辛いから読み直すのに勇気がいる、そんな作品です。

高校生の無謀な逃避行はやっぱり失敗に終わってしまうけど、逃げていたその時間はあまりに青春で眩しくて幸せそうで、、そしてそんな時間が辛い現実に向き合い続けていた白木くんには宝物のような支えになり、一方黒川くんには助けられなかった罪悪感として残ってしまったというのがもうあまりに切なくて切なくて。

そうやって嬉しい思い出と辛い記憶を半分ずつ抱えて再会した2人が幸せになったことが本当に本当に嬉しくて感無量で涙が止まりませんでした。怒涛のような展開で最後にすごく救われる、そんな映画みたいな1冊です。

1

せつないけどあたたかい読後感

周りに子供と思われている時間にできることは限られていて、精一杯してみた事も相手のためになったと胸を張ることもできずそこから目をそらしながら大人になるしかなかった黒。
そんな黒を心の支えに強くしたたかに大人になった白木。
白木からの言葉である意味救われた黒。
ふたりならこれからもいろんなものを半分こしながら生きていくんだろうなと思える素敵なお話でした。

1

なんだか心が温かくなる作品

すごく綺麗な表紙に惹かれて買いましたが、当たりでした。

表紙左の黒川は少し世話焼きだけど優しい少年。
黒川は、クラスメイトの白木(表紙右)になんとなく苦手意識を持っていました。
ある日、黒川は白木が半裸でボロい家から出てくるところを目撃します。白木の「体を売っておじさんにお金をもらっている。もうしたくない。」という言葉を聞いて放っておけないと感じた黒川は、白木と一緒に家出をします。

作画も最後までとても綺麗でした。
切ない心理描写もありましたが、それも含めてとても愛おしい、心が温かくなる作品でした。

2

切なくて愛おしい、ふたりだけの逃避行。

胸がぎゅーっと締め付けられ、苦しかった。

たとえ数日だったとしても、たとえ一瞬だったとしても、いつかは元に戻らざるを得ない運命だったとしても、あの逃避行の時間は白木にとって文字通りかけがえのないものだったんじゃないのかなぁ、と彼の心情を想像しながら読み進めました。

逆に連れ出した黒川には罪悪感が未だに残っていて……黒川の気持ちもよく分かる。でもできることやれること(行動範囲や金銭問題)が限られている中でも、黒川が白木を連れて行動を起こしたことは、やっぱり間違いだとは私は思えませんでした。黒川の真っ直ぐな思いが根底にあったからこそ、白木も黒川のことを憎んだり嫌ったりせず、かけがえのない思い出として静かに胸に秘めていたんじゃないでしょうか。

半分あげる、というタイトルも意味が分かるとじんと染みてきます。

願わくば、白木が、黒川が、この二人がずっと笑っていられる、永遠に幸福な未来を送ってほしい。
もっと二人のことを見ていたかったです。すごくよかった。ありがとうございました。

2

タイトル「半分あげる」にすべて込められている

読んだ人がみなさんおススメされているので思わず購入しました。
はじめはただのクラスメイトだった黒川くんと白木くんが、突然白木くんの抱えている家庭の事情を黒川くんが知ることとなり、一緒に逃げることを提案するところから物語が始まるので、読み始めからすぐに夢中になって読んでしまいました。
二人の逃避行がスタートし、一緒に過ごす時間の中で家族のことを話したり対話を重ねゆっくり心を通わせていく描写が読んでいてじわじわキュンとします。
そんな二人が初めて体を重ねるシーンは、お互いを気遣う二人の優しさやピュアさがすごく伝わってきてかなり尊いです。
社会人になって二人が再会し、また一緒にご飯を食べたり出かけたり、高校生の時とは違ってお互い自立して自由に一緒の時間を過ごすシーンは危うい逃避行の時と反してとてもほっこりしました。
途中、白木くんのツライ過去の描写があってしんどい気持ちになりますが、あの過酷な過去があるから白木くんは悲しいくらい強くて優しくて、そして黒川くんの優しさに心底救われ惹かれていったんだなと納得できました。
短い逃避行の末、手を離してしまったと後悔していた黒川くんと、その出来事から好きに生きる道を進めるようになった白木くんが、お互い相手に思っていた気持ちを伝えあう最終話は涙なしでは読めませんでした。
二人の会話から半分あげるというタイトルを完全回収してなるほどー!と思い、表紙の絵を見てさらに尊い気持ちになりました。
あの時叶えられなかった朝日を見るという約束を大人になってから果たすってエモすぎます・・・。
素敵な作品を生み出してくださった有馬嵐先生に大感謝です。
読んだことない人には是非読んでいただきたいですし、同じように読み終わったあとまた表紙とタイトルに思いを馳せて欲しいです。

2

多分これからもっと好きんなる

この短さ、たった一巻で!衝撃の一話からこんなに幸せになるなんて思ってなかった!作者様に大感謝申し上げたいです、白木くんをちゃんと幸せにしてくれてありがとう!!!!

一話を試し読んで、怖いもの見たさで買いました。スーパー光属性なのであのままENDやメリバは基本受け入れられず、、でもこんなダークな雰囲気で、、まさか一巻はダークなまま幕を閉じ、続編が出るまで白木くんは不幸なままなんじゃ??と心配しましたが、杞憂でした!

黒川の弱さ、幼さもものすごーく理解できる!白木くんがちょっと大人びすぎてる?かも?とも思いましたが、あの親じゃ、そうなるよなあ、、。

本当に、良いENDでした。末長くお幸せに!

3

そこまで重く感じなかった

扱われている題材から、重めの話だと思っていたのですが...
その部分自体は描写も少なく、あっという間に時間経過してしまうため、そこまで暗くならず重さも感じませんでした。

再会後の攻め自体があっさりとしていて、過去を振り返ることも少なかったので、すぐにその印象も薄れてしまいます。
そこは拍子抜けしてしまいました。

けれど2人の感情のやりとり自体は丁寧で、お互いに持つ感情の違いを焦点にして擦り合わせていく点は読みごたえがあります。
過去がなければこの攻めはできあがらないので、必要な要素だったとは思います。
ウリがメインの話ではなく、それを踏まえた2人の心のやりとりが主軸でした。

もっと長めにしっかりと読めたなら、より素晴らしいお話になっていたのではと思ってしまいました。

3

ポテンシャルあった

なんて言えばいいのかな… 
いろいろ足りない感じがして最後まで物語に入り込むことが出来ませんでした。

コンセプト自体は好き。
【あまりにも残酷な状況に置かれている相手を救い出すために二人で逃避行】
素敵じゃないですか。

しかし本作ではその経緯が早送り、もしくは大事な場面がカットされているようでとても残念に思いました。ここまで繊細で重たい内容は上下巻に分けてもっとじっくり進める価値がありました。

そもそも黒がすぐに家出を決意した理由が分からない。彼の良い家族環境を考慮すれば親に相談するでしょ、普通。ここは「高校生の思考回路」と流すべき?
う~ん、ちょっと無理がある…

あと、逃避行中に体の関係を築いてほしくなかったなぁ。「えっ、もう⁉」て感じで心が追い付いてくれませんでした。

ちょっと苦手なクラスメート → 助けたい人 → 友達 → 恋愛対象

ここが凄いスピードでクリアされましたね (^^;)
お互いっていうか、いつ黒が白の事をそんな風に好きになったの?

まあ、それでもストーリーに可能性を感じたのでいつか先生の長編作品とかを読んでみたいです。

5

逃避行は長く続かず

物語としてはとても辛く胸糞が悪いのですが、攻め受け2人とも心優しく綺麗な恋をしていて美しかったです。が、その胸糞が悪い原因の人間たちが未だにのうのうと生きていると想像すると…なんだか。
ですがやっぱりこの2人には幸せになってほしかったし、幸せそうに最後はしているのでとても良かったです。本当に感動でした。逃避行が長く続かず、というポイントで現実味がある高校生らしさがあったと思います。そこからお互い気にしてはいたけど話せずにいて…大人になってから出会う。というご都合主義さですが、さほど気にならないくらい2人の恋に興味津々でした。きゅんきゅん、時には涙ほろりの夜明け腐女子向けの作品だったかと思います。今後の有馬先生のご活躍に期待です!!!

5

あげることはもらうことでもある

半分あげるというのは、もう半分をもらうことだ。

大人になっても心に残る学生時代の逃避行。
あの頃の精一杯だったけど、どうにもならなかったなにも出来なかったと思い返す。
そんな中の再会。
大人になったふたりはまた距離を縮めていく。

あの頃できなかったことの続きを始める話であり
あの頃できなかったことが、ずっと支えになっていたお話。

心温かくなる優しさと優しさが重なるお話でした。

4

方言萌でしたが…

どうしても前半の逃避行が不可解で消化しきれなかった読者です。
後半はとてもよかったのにな〜、、普通に同級生の再会ラブでよかったけどな。。逃避行はまるでセルジュとジルベールみたいだな〜って思えて仕方なくて(BBA癖すみません)。あんなに家族思いな大家族長男が、ちょっと気になってた同級生が可哀想だからってそんな!?そんな!?駆け落ちのようなことしちゃう??いくら未成年とはいえ??(他に相談するとこ考えない?)とかついつい考え…でも後半まで読んだら大家族長男のわりに、そんなにしっかりしてないのかwって思えなくもないけど…なんかこう、いろいろ行動とキャラクターがしっくりこなかったんです。すんません。

ただ!広島弁はいいですね〜〜。方言萌。あと再会してから穏やかに展開するラブはとてもよかったです…。つか、再会スタートでもよかったのにな〜(←うるさい?)そっから攻めの過去に実は…的な展開のが個人的に好きなんですけど、それだと既視感ありすぎるのか…。おそらく前半の勢いに乗り切れなかったのが私の敗因です…。

6

重量級

…ド級に重かった。
気分が沈んでいるときに読むと引きずり込まれてしまうので要注意。

そして、この重みは1冊に収めるには少々ページ数が足りなかった気がする。
上下巻くらいあってもよかったかもしれません。

ネグレクトに児童買春…
有馬先生ってこんなえぐい話も描かれるんだなぁと驚いたけれど、
よくよく考えてみれば前作『ツバメの幸福』で登場した燕青年も
クズ兄に搾取されながら生きるという不幸な生い立ちでした。

燕は運よく善良な大人たちとの出会いによって救われたけれど、
白木は自力で不幸から脱するまで救われなかったバージョンだ。
唯一手を差し伸べてくれた黒川も一度は彼の手を離してしまっている。

一度は希望が見えただけに白木の絶望はどれほどのものだったろう。
それでも、唯一自分を受け容れ、助けようとしてくれた黒木のために
彼を突き放した白木が切なかった…。
本当は最後まで逃げ切りたかったろうに。
やっと見えかけた幸せに手を伸ばしたかっただろうに。

本音を言えば、黒木には何があっても白木の手を離して欲しくなかった。
逃避行後、白木との記憶に蓋をして、自分だけ温かい日常に戻ってゆく
黒川をずるいと感じもした。
だけど、まだ高校生の男の子に一体何ができただろう。

そうして、逃避行なんてなかったかのように全ては元通り。
そのまま疎遠になり離れ離れになってしまうも、
高校卒業後、地元を出て上京した二人は奇跡的に再会を果たす。

再会後も“あの頃”の話題に触れることはできず、
一度は白木を見捨てた罪悪感を抱きながらも昔に戻ったみたいに
“友達”として白木と過ごす時間に心地よさを覚えてゆく黒川。

けれど、白木からの告白で止まったままだった二人の時間が動き出す。

長い空白期間を経て再会し、心の内を吐き出し、
恋人同士となった二人だけれど、黒川の言う通り、
黒川と白木の好きは違うのかもしれない。まだ。
その根っこには白木の過去を知っているからこその同情心もあるだろうし、
いきなり恋に急転するのも突飛だし、少しずつ恋になってゆけばいいなぁと思う。

親から愛されなかった白木にとって愛情は常に一方通行で、
「好き」や「愛情」のお返しは望んではいけないものだったのだろう。
黒川からの告白に「返ってくると思ってなかった」と泣き出す白木に、
母親や客の前ではいつも笑顔しか許されなかった彼の素顔、その涙に
胸が締め付けられた。

最後は黒川からの「好き」を泣きそうになりながら
噛みしめる白木が見られてすごく嬉しかった。
黒川の実家に招かれ、初めての家族団らんに戸惑いつつも、
幸せそうな表情を浮かべる白木が見られてすごくすごく嬉しかった。


だけど、同時に胸の底に沈んだドス黒いものも最後まで残ったままだった。

白木が儚く笑う度、白木と黒川が純粋であればある程にしんどかった。
これまで読んだ作品の中でも身体を売ってお金を稼ぐ登場人物は
それなりにいて、なのにどうして白木だけこんなに嫌なんだろう。

読み終えてからもなんだかすっきりせず考えてみたけれど、
たぶん親に売られたのが辛かったのだと思う。

中学生になったばかりでまだ恋も知らないような、
性の芽生えすらなかったかもしれないような幼い子供が
実の親から暗い部屋で男に身体を売らされるなんて…
なんて残酷なんだろう。

そこには白木の意志は一つもない。
わけもわからないうちに男に犯され、苦しみと痛みを与えられるだけ。

ただ一つ、幼い彼にもわかっていたのは母親にとって自分は
愛する息子ではなく、“商品”でしかないということだった。
初めて男に売られたとき、恐怖を感じながらも母親から売られたと
悟った白木が「そうかあ…」と諦めゆく姿に涙が込み上げてきた。

しかも、白木の売春は自宅という閉鎖的な環境で行われており、
風俗のように監視の目やルールがあるわけでもなく、
冒頭の顧客のように傷つけてきたり、無理を強いられることも
少なくなかったのかもしれない。
細かな描写がないからこそかえって想像を掻き立てられ、吐き気がした。

白木の母親については結局最後まで無罪放免。
唐突な改心や和解なんて安易なお涙頂戴展開も嫌だけれど、
何も悪くない白木と黒川ばかりが背負わされ、
二人を苦しめた大人ばかりがのうのうと生きているというのは
やっぱりどうにも納得できず、そこだけは胸糞感が残ってしまった。

12

なんか違うかな

有馬嵐先生の作品を読むのは「きみの春花」に次いでこちらで2作目となります。

とても切なくてメランコリックな作品だと思いましたが、2人の年齢が高校生ってことでなんか違うって思ってしまってました。これが中学生でしたらあの考え無しの逃避行とか分かるんです。でも高校生であれしか出来ないって事に、疑問が生じてしまいました。それは黒川の作中の台詞にも書いてありました。

そもそも白木が母親からの児童虐待から逃れられるタイミングは多々あったように思います。家出して警察に保護された時に言う事だって出来たし、家に帰宅してから黒川が両親に相談する事もできたし、白木が怪我をして登校した時だってチャンスはあった筈です。

それからあんな母親でも「母親だから」と庇う白木も異常だと思いました。

世の中にはこんな風に相談出来ずに苦しんでいる子どもたちは沢山いると思います。そんな中ひとりで生きて行けるように自ら身体を売って客の中から支援者を見つけた白木は、黒川との逃避行の出来事で強くなったのも確かだと思います。
母親を訴えていない事にもリアリティーを感じました。

ただね、作り話ですがこのお話を綺麗ごとで終わらせてる点には疑問を感じました。
母親と客を地獄に落とすくらいの事をするブラック白木も見てみたかったです。
BLはファンタジーだと思っているので、中途半端なリアリティーは嫌でしたし、このお話を美しいと思わせようとする手法も好みじゃありませんでした。

今期初の趣味じゃないにしてしまいました。

7

重たくて切なくて、美しい

これまであまり接点のなかった同級生の白木と黒川。クラス内での立場だけでなく、家庭環境も全然違うと思っている黒川はなんとなく白木が苦手だったけれど…
ひょんなことからいつもにこにこしている笑顔の裏で白木が抱えていた苦しみを知ることになり、彼を救うため逃避行をする、という展開に。

母親が連れてくる客に体を売り、物のように扱われ、したくないことをさせられて傷付いて…でもどこか諦めていた自分のことを救いたいと思ってくれた黒川の真っ直ぐな心にこそ、白木はとても救われたのだと思います。
逃避行はわずか3日で終わってしまうけれど。それぞれに違う意味を持ちながら、とても大切なモノとして心に残る時間になったことが切なかったしとても美しかったです。

逃避行から日常に戻るとまた距離ができて話すこともないまま卒業し、やがて大人になって再会したふたり。
離れていた間は白木がツライだけではなかったと知ることができて、白木をすべてから救うことができなかった黒川のモヤモヤは、少し晴れていき…
白木の抱える苦しみを"一緒に持つと"いうことを涙ながらに伝えるシーンはとても感動しました。
長い時間は経ったけれど幸せも悲しみもたくさんのことを分け合って、ふたりが一緒に居られる未来があって本当に良かったです。

テーマは重めだしその時々の彼らの心情がとても丁寧に描かれているぶん、苦しみに引っ張られてしまう部分もありましたが。そういうところも含めて惹き込まれる魅力のあった素敵な作品でした。

7

お互いの存在

作家様買い。
単話で1話を読んた時、白木に救いはあるのか…?と不安になったのを覚えています。

1話目から白木のことを思うと辛くて、悲しくて、
心がこれでもかってくらい痛くなるんです。

お客さんの所から逃げてきた白木とたまたま遭遇した黒川。
黒川は白木の話を聞いて「一緒に逃げよう」と言います。
二人とも高校生だから、そんな長い間逃げれるはずもなくて
たった37時間で二人の逃避行は終わりを告げるのだけど
白木にとってはこの37時間の中の出来事が
大人になっても救いになってたんだろうなぁ…と思いました。
白木が黒川に「どこかできみがいきとってくれたら、それだけで毎日が幸せじゃった」っていうんですけど
白木の中の黒川の存在の大きさを感じました。

黒川は黒川でずっと罪の意識みたいなものを感じていて
それがまた切なかったです。


二人が再会して、黒川が白木の手を取ってくれてよかったと思いました。
今まではなれていた分も、今まで辛い思いをした分も
二人でたくさん幸せになって欲しい、そう心から思う作品でした。

2

庇護欲がそそられる

人気があったので拝読しました。

表紙が良いです。手を繋いで歩く二人、今作の核といえるタイトルが左右半分になっていて、より世界観を表しています。

正直、ストーリーも展開も目新しさはなかったです。
不幸な生い立ちで体を売るしかない白木くんと、面倒見が良くて優しい黒川くんの短い逃避行。
その後は何もなく時が経ち、再会してお互い当時の思いを再認識していきます。

この作品でとても印象的なのは白木くん。
いつもニコニコしていて人当たりが良く、周りからはお金持ちの子と思われているけど実際は真逆。
いつも頬が少し赤くて、下がった眉、優しい口調。
この外見や雰囲気と生い立ちにすごく庇護欲をそそられるんですよね…
きっと彼は現実を静かに受け入れ、諦めを抱えていたんでしょうが、眩しくキラキラうつる黒川くんと過ごしたことを大切な宝物にしていたんだと思います。
その後も体を売ることは続いていましたが意外にも強い意志を持ち、無事に親元から離れられていました。
白木くんを救えなかったことをずっと悔やんでいた黒川くんに、自分の苦しみを半分持っててくれたんだね、と語るところはグッときます。

白木くんというキャラがとても際立っていた分、ストーリーにもう一捻り欲しかったなという部分で神には届かずですが、今後が楽しみです。

6

タイトルの意味がわかった時の衝撃たるや…!

ちるちるトップで一話試し読みができ、読んでみたら続きが気になってすぐに購入させてもらいました。

親からのネグレクトを受け売春をさせられている白木と温かい大家族で育った黒川。クラスメイトの白木を助けるために黒川は白木を連れ出すが、高校生の逃避行はあっさり警察に捕まってしまって…というお話。
白木のバックグラウンドがなかなかにハードなので読んでいて辛い部分もあるのですが、主人公2人の心根が素直ないい子なので暗くなりすぎず読み進めることができました。

黒川はごく普通の、賑やかで健全な家庭で育ち(いや、このご時世大人数の仲良し家族って実は稀少なのかもしれません)、それ故の健やかな精神を持っているんですよね。
彼の内から自然と出ている太陽な朗らかさに、白木が惹かれていったことがわかります。
短い三日間の逃避行のあと、2人は別々の人生を歩んでしまうのですが、この三日間は2人にとって大きな意味を持つ三日間になります。

恋をすることや、家族になることの温かみがじんわり伝わってくる作品です。広島弁もよかった。
何も持って持っていなかった白木が救われるところに泣けました…。半分、もってもらっても良いんだよ。

2

思ったより読みやすかったです

学校では人気者でお金持ちだと思われていた白木が実は貧乏で、母親に売春を強要されているという秘密を黒川は偶然知ります。そんな白木を助けるために黒川が一緒に逃避行するという衝撃的な1話から物語ははじまります。

高校生ふたりの無計画の逃避行は3日間。
弟・妹の多い「お兄ちゃん」の黒川の正義感、守りたい思いが強いけど世間を知らないからどうしていいのか分からない様子も切なかったです。
白木にとって黒川は最初に出会った優しくしてくれた人で、雛が初めて見た親鳥のように絶大の信頼と希望の対象なのかなとも感じました。また、ただ手をつなぎたいだけという白木がやりきれなかったです。

密に過ごしたふたりは2日目の夜にセックスをします。
え?そっちが受けなのね?というサプライズがありましたが、どちらにとっても「はじめての経験」はこれからもふたりを縛っていく出来事になるように感じ取れました。

どうしたらいいかわからない黒川と冷静に逃避行の終わりを知っていた白木の差もいたたまれなかったです。それでも黒川にとって後悔の残る逃避行でも、白木にとっては幸福な旅行のようなものだったではないでしょうか。

4話で大人になって再会したふたりの間にはそれほど悲壮感はありません。所々に白木の虐待の様子が差し込まれますが、あまり酷い描写はありません。
思いのほかすんなりと仲良くできて、過去のことがなかったようにまた友だちになれると黒川が思っていたところ、白木が好きだと告白します。それでも戸惑いつつも拒絶することなく、あっという間にページが進んでふたりの関係も進展していきます。

読む前に想像していたよりも辛いシーンは少なく、哀れみや苦しさもなく淡々としている白木のおかげでとても読みやすかったです。そして、白木の嘘臭い笑顔ではなく、ほんとに嬉しそうに黒木に笑いかけている様子が見られます。

過去できなかったこと、ふたりでやりたかったことをやっていく様子を読んで、ふたりは過去を消化しつつ一緒に歩んでいくんだと感じられました。
「半分あげる」というタイトルのように辛いことをふたりで半分こにして、嬉しいことを分け合っていくふたりのこれからが幸せだといいなと思いながら読み終わりました。

3

涙が止まらない作品


黒川くんとのたった37時間の逃避行が、再会するまでずっと白木くんの人生を支えていたことを黒川くんは知らなくて、彼にとって白木くんは‘’救えなかった人”として傷跡みたいに残ってて・・・。

逃避行のあとも、客をとって身体を売っていたことを「自分で選んで」と黒川くんに責任を感じさせないようにするところが切なくて、苦しかったです。

白木くんの苦しみを半分背負ったままの黒川くんに言った、「これはおれのじゃけえ 返してね」、涙が止まりませんでした。
半分あげる。きっとこれから二人で苦しみも、有り余る程の幸せも、半分こしながら生きていって欲しいです。

11

「半分持っとって」心の救い

白木×黒川

平凡な高校生・黒川は、
生活のために身体を売り、客に怪我を負わせたクラスメイトの白木と二人きりの逃避行を・・・。
2人はそれきり関わなかったまま卒業してしまった。
数年後、大人になった2人は再会し、
大人としてどのように生きていくべきかを知った2人は、
もう一度向き合って恋人同士となる。
というお話です。

前半、
子供でもない大人でもない高校生の純粋さを見事に見せてくれました。

ーー子供ではないから模索。
ーー大人ではないから無力。

怖がって流れに乗らず現実から飛び出した黒川と白木にとっては、あの3日間の逃避行は、
きっと2人だけの世界だったに違いないでしょう。
何も捕まえることができなかったのように現実に戻ったが・・・、
実は白木の感情の半分はーー黒川が担っていくたこととなった。

後半、
大人になってから、好きな生き方で生きられる白木を見て、
大人とは、目の前の現実を受け入れて、自分をとりまく環境に乗り、幸せに生きてくることができ、考え方や行動などが十分に成熟していることだと思うようになりました。
前半と後半、高校生と大人の強烈な対比はこの作品に反映します。
高校生と大人の違いはーー大人は生きるための精神と力が身に付いたことです。

売春をさせられた貧困の残酷な家庭環境で育った白木は、
手を差し伸べて自分を守ってくれる、支えてくれる黒川と出会い、
苦しさも悲しさも半分を背負ってもらい、
心の痛みが和らげながら大人になっていって
本当に良かったです。

最終話、白木が黒川に言った
「ずっと
 きみが
 半分持っとって
 くれたんじゃねぇ」は、
この作品のすべての意味だと思います。
ーー胸が熱くなるほど感動しました。

白木と黒川が逃避行で次第に心を通わせていく。
2人は信頼し合う関係である。
恋愛は2人にとってただ物理的な距離が近くなるための手段なのか?
でも、絶対2人にとっては大切なことなのだろう。
悲しさも楽しさも分かち合う幸せになるでしょう。

手をさしのべて、心から助けられていた
胸のあたりが暖かくなる作品でした。

14

カバー下からが本番?

最近よく見かけ 耳にするブルーアワー(マジックアワー)の表紙に惹かれて

個人的には黄昏時とか 薄暮とか 大禍時の呼び方のほうがすきなんだけど いいですよねあの時間

なんだかんだ ゴールデンアワーから始まってグリーンフラッシュでしょ 爆焼けからのブルーアワーに ブルーモーメント あの一連の色がね なんとも郷愁を誘うというか ノスタルジックに浸るというか

ってまた脱線してるしッ!

ある程度の年になると 目の前で起きていることに経験や予測で自制や保身が働いてしまう
今の自分に何ができるか冷静に考えるより わけもわからないまま身体が 言葉が勝手に動いてしまう年頃の刹那を 哀しい笑顔と褪せる衝動で読ませにくるので緊張感や切なさはよくでてるのかな

で 彼のなかに芽生える決意が優しくて悲しかった 無意識でも自分を受け入れてくれる子を手放す勇気ってところもほんとよかった

んだけど 唐突だったよねキスからセックスまでが

確かに二人で重ねる時間に衝動的にいたしてしまったとか どこかで抱えた不安に駆られ抑えられない焦りになってだったかもしれない その部分がね

なんか浮いちゃったんだな

わからないでもないよ? 共犯みたいな 共に秘密を共有していくなかで沸き立つものとか
でもな セックスまでいくのは……

だって 自分が今までイヤだと思ってたことを相手に受け入れさせるわけだからね

とれない責任と 迂闊に手をだしてしまった後悔
流れた月日に薄まった罪悪感に 再会で気づく拭えない過去への負い目

んんん 急いたな

あの日約束したのに叶わなかった暁降ちに 互いの夜が明けるのは見れるし
たった数日に分かち合った孤独 強さ 思いを知ることもできはするんだけど

淡く苦い思い出にこれ以上を追加すれば話が重く暗くなるからなのか いまいちあの日を抱え ふたりが過ごしたそれぞれの日々
特に 逃げられなかった現状で黒川との関わりがその後の白木の唯一の救いで強く生きる術になったってところがなさすぎて 黒川の行動のすべてが贖罪みたいにみえちゃったのが どうにも

せめてここに 黒川が教職を選んだそれらしい理由でもあればもう少し見方は変わったのかもしれないんだけれど 
あたしの読み方なんだろな 毎度だけど

これから互いを知って恋に落ちていく いい話なんだよな いい話なんだろうけどさ

あ そうか
最後まで 若気の至り を楽しむ話と思えばいいんだな そういう話だったんだな

3

半分あげる半分もらう、そして1つに

作家買いです。
単話の表紙に心掴まれ、4話まで読み纏まるの待っていました。
黒が斜め下を向き、白がふんわりとした笑顔で前を向きながらも服をギュッと掴んで2人で林檎を握り合う…読了するとじんわり感じる所があります。

さすがの作画は細部まで丁寧で、繊細かつ美しく可愛らしい…けどストーリーはどシリアスで重く苦しい。
でも、このふわっと柔らかい作画と可愛らしい広島弁が、辛い境遇を超える少年のしなやかな強さと切なさに世界観がマッチしてる

母親にウリさせられてる高校生 白木と大家族の面倒見の良さ故か?事情を知ってしまい衝動的に白木を連れ出す黒川
白のいつもニコニコおっとりしているけど、どこか怖い事を悟る事が出来る感受性強い黒が、白の生活環境故か?情緒が育って無いのか?ズレた言動や行動に驚きながらも受け入れてる様を見ると涙が出てしまいます…白の母親かなり地雷過ぎる

高校生の彼らが、ずっと手を握りしめて逃げるんですよ現実から!泣ける!!
極限状態からの逃避行も白の黒への想いで自ら断つんだけど…白にとって黒はキラキラの王子様きっとずっと変わらない、たった3日が白の全てに変わったんだろうな…自立し大人になり再開してから淡々と語られる過去もキツイんだけど白は強かった!
救えなかったと悔いながら、その感情に蓋をしてきた黒が
自分の全てを受け入れてくれた事への驚きと喜び、そして帰りたいと真っ赤になって感情を剥き出して白が泣くシーン、涙が止まらない。
白のおそらく初めての偽りなき喜怒哀楽!辛い、切ない!
このレビュー書きながらも涙が出てくるのに心が暖かくなる不思議な読後感。

1つだけ残念なのは白の下がり眉、彼美形だと思うので、もう少し眉を上げて欲しかった。でもこれも仮面的笑顔をデフォルメする意図なのかな?
それとポジションですが、攻め受け、私はこれで満足
ウリじゃない!黒を心から想うからこそ体が攻めとなる!
と思いました。

その後の何でも無い日常が、尊くてまた泣かされる
こんな酷い境遇の子が現実に居ません様に…と願わずにはいられません。
心揺さぶらせた!ああ、ありがとう…有馬先生

10

攻めの笑顔が切ない!

同級生の少年2人の切ない逃避行。
同じクラスの白木(攻め)が虐待され母親に売春を強要されてしまっていることを知った黒川(受け)。白木を助けるために一緒に家出をします。

辛い生い立ちの白木がいつもニコニコしてるのが切ないですが、すごく魅力的で目が離せませんでした。
キャラクターのこんな表情を描ける作家さんは初めてです。

前半は学生編、後半は社会人になってからの再開編なのですが、その間に白木に何があったのか想像すると切なくなります。

あらすじだけ読むと設定は重くて痛々しいですが、実際に読んでみると表現の仕方がかなり上手い作家さんなので、嫌悪感なく読むことができました。

2

悲しみも嬉しさも愛おしさも全て2人“ 半分こ”

個人的にハズレの無いmimosaレーベル。
またしても、mimosaから神作が生まれましたよー!

【生活の為に身体を売る白木×家族思いで心優しい黒川】のCPです。
元ウリ専が攻めなので「攻めは絶対処女」派の方はご注意を。とはいえ、そんな地雷を吹っ飛ばす程の良作でした。

もう、めちゃくちゃ辛かった。
ほんわかした広島弁と有馬先生の優しい絵柄が凄く合っていて、超ヘビーな内容が際立っていました。

いつもニコニコしている白木君にはめちゃくちゃ辛い現実があって、それを偶然にも黒川君が垣間見てしまい放っておけずに一緒に逃避行するお話なんですが…もう……
未熟な子供達だけでいつまでも逃げられる訳もなく、たった3日間で終わってしまうんですよね。
その短い3日間だけでも、彼らにとっては人生を変える大切な3日間だった訳で…。切なくて胸が苦しい…

白木君を救えなかった事に罪悪感を抱いていた黒川君と、黒川君との3日間を支えに前向きに生きようとする白木君。大人になった2人が再会し、お互いに傷を癒していく緩やかな交流がじんわりと心に沁みます。

1人で強くなるしか無く「1人で生きていける」と言う白木君に「それって、2人じゃあだめ?」と、2人で全てを共有して生きていこうと返す黒川君。
白木君が「帰りたいよ…」と感情を露わにして泣くシーンで、ようやく長い逃避行から帰ってこれたんだなぁ…と胸が一杯になりました。

今後は、痛みも悲しみも嬉しさも愛おしさも全て2人「半分こ」で、いつまでも寄り添って幸せに暮らして欲しい…
白木君の辛い生い立ちに遣る瀬無さを感じましたが、ラストでの幸せそうな2人の笑顔で気持ちが救われました。

▶︎シーモア/白抜き ※シーモア限定特典…2P漫画
★カバー下のオラオラ(甘えん坊)黒川がカッコ可愛いくて堪りません!オラ川は誘い受けですか…⁉︎それとも…⁉︎

15

最高の作品

辛い境遇でありながら周囲にはそう思われず穏やかに笑う白木。
白木に起こっていることを偶然に知ってしまう黒。
三日間だけの逃避行が二人の心に残って。
序盤、白木の笑顔を見るたびに胸が痛くなって、何とか幸せにと願いながら読み進んだ。
再会後の高校時代と変わらず穏やかな笑顔の白木がもう可哀想で可愛くて。
すごく弱く見えるのに、強かった、頑張った。大人になるまでにも大変だったと思うのに。
綺麗なままで、また二人が出会った事に感謝しかない。
辛くての号泣から、安堵の号泣。
大切な作品になりました。

2

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