愛しいキミとのひみつの時間 傲慢な御曹司×身寄りのない幼馴染の、すれ違い格差ラブ

つむぎくんのさきっぽ

tsumugikun no sakippo

つむぎくんのさきっぽ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神248
  • 萌×285
  • 萌35
  • 中立6
  • しゅみじゃない21

--

レビュー数
43
得点
1691
評価数
395
平均
4.3 / 5
神率
62.8%
著者
暮田マキネ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784815501136

あらすじ

「つむぎのおっぱいなら好きなだけ吸っていいからね」

紬(つむぎ)と煌成(こうせい)には、小さい頃から続くヒミツの習慣がある。
それは…紬のおっぱいを煌成に吸わせてあげること。
最初は煌成を慰めたかっただけなのに、思春期を迎えると関係はどんどん変化していって──

表題作つむぎくんのさきっぽ

宇喜田煌成,17歳,高校生,御曹司
大野紬,17歳,高校生,身寄りのない幼馴染

その他の収録作品

  • さきっぽのさきっぽ(描き下ろし)
  • カバー下「雑談時々解説」

レビュー投稿数43

バイプレイヤーの使い方が 神

新年早々泣いてしまった。「主従っていいな」「BLって最高だな」と思わせてくれるお話でした。
この作品のように【話ごとに語り手を変えて進んでいく】という手法が個人的に大好きなので、同じような姐さまに広くオススメしたいです(もう十分 布教されていると思いますが)
当事者同士が愛を囁きあっているのも微笑ましくて癒され、読んでいて菩薩のような感情になれるのですが、私は 脇役を通して語られる二人の関係性や 攻めが彼等にこぼす愚痴や、受けへの執着 無自覚溺愛っぷりが たまらなく好きなんです。

あと単純に、紬(受け)という存在が愛しいです。作中で、歪んだ倫理観を持った人物がいても、それに伴う胸クソ展開を見せつけられようとも、紬の笑顔で 全て無かったかのように浄化されていく…
魂の純度というか透明度が高いんだな、きっと。
それに、名バイプレイヤーの面々の働きが適材適所で、物語を通して でしゃばりすぎず絶妙な干渉具合で描かれていて素晴らしいと思いました。
莉麻・莉生・鼎兄さんをメインにした 小話集、読みたすぎる。
新年一発目に読んだBLが、この作品で良かった。

「つむぎくんのさきっぽ」
【BLアワード2021】BEST ディープ 4位

0

タイトルからは想像もできない物語

紬と煌成には、小さい頃から続くヒミツの習慣があります。
それは紬のおっぱいを煌成に吸わせてあげること。
最初は家庭内で孤立する煌成を慰めたかっただけなのに、思春期を迎えると関係はどんどん変化していって…

マキネ先生の作品の中でも私は特に大好きな作品です。先生らしさが詰まってます。
タイトルと表紙だけ見ると、とんでもなくエッチなお話かと思いますが、逆にとんでもないエッチは無いです(最終的に行為はありますが、とんでもなくは無いです)
幼少期に出会った2人が歪な関係の中で成長していき、主従関係のようなものが築かれていきます。
これが本当に切ないんですよ…
従わせたい訳じゃない、従いたい訳でもない、本当は心から愛してる、対等にありたい…もー、感情が!

主人公の紬はマキネ先生の受けらしい、とにかく可愛い男の子です。でも芯は強くて、もともとは面倒見の良い明るい男の子。
攻めの煌成は素直になれないお坊ちゃん。紬が誰より大切なのに不器用な愛ゆえに傷つけてしまいます。
この2人に煌成に仕える(現代なんだけどね)双子や煌成の一族が絡んで物語は進んでいきます。
ほぼほぼ切なくて苦しい展開です。
でも、その先には最高の結末が待っています。

本編では2人のラブラブなシーンがほぼないんですよね(あるけど足りない)
シーモアさんだけなのかな?温泉編が配信されていて、2人が温泉に行く話なのですがこれが本当に良いのでここまで込みで読んでほしいです。
間違いなく名作です。

0

絶妙なDK BL

DKのBLも暮田先生の手にかかると一味も二味も違う空気感を醸してきます
DK BLと聞いて思い浮かべる「キラキラ感」や「思春期感」これらが無い、とは言いませんが「ソコじゃない」のにしっかりDKのBのL♡なんです
そして尊さがすごい…!

どこまでも覆われているほんの少しの重みのある空気感
でもその重みがあるから、2人で分け合って寄り添って支え合って生きていくんだろうなぁって思わせてくれる
この絶妙で絶対的な関係性をこの2人が魅せてくれる…
「萌える……。」としか言えない

高校生ながら聖母味が溢れる芯の強いつむぎ、そして既にスパダリなのにつむぎ無しでは生きられない…どこまでもつむぎだけのスパダリ煌成
そして双子♡♡

DK、幼馴染、身分差、障害…
最高の舞台で紡がれる切なくも尊いDKたちのお話し、萌えの神が降臨しています

0

時代錯誤な主従関係が自然に受け止められる

もんんのすごく可愛かった。
この現代で、主従関係設定がこんなにもすんなり入ってくるのかと、それだけでもすごいのですが、紬くんの存在が奇跡のように素晴らしい。
表情、仕草、歩き方走り方、思考、何をとっても可愛くて、作中で煌成が「春のひだまり」と言い表していましたが、まさにそのとおりの男の子。
まだ二人が小さい時からの付き合いの幼馴染みなので、当時のエピソードがちらほら出てくるのですが、今では高身長で不遜な雰囲気すらある煌成のことが紬には、自分よりも小柄で泣き虫で「お母さんは僕のこと嫌いなんだ」って泣きじゃくる頃のまま見えているんだなと分かります。
紬は煌成が大切で、煌成も紬が大切。お互いがお互いを思い合っているのに、「僕が煌ちゃんのお母さんになってあげる」との子供の頃の秘密の思い出や、立場の違い等が邪魔をして、すんなり恋人関係にはなれない。
そのじれったさがたまりません。

ほかの登場人物も皆素敵です。
煌成を護る、木島家の双子、莉麻と莉生。もう本当にこの二人は立ち位置も性格も最高によいです。
煌成との関わり方(距離感)も適度に近く適度に一線引いていて、その上で莉麻は容赦なく厳しめだったり莉生は宥め役だったりする。二人とも紬のことが大好きで、優しく接するのもよいのです。バランサーとしての役割が、作中においてもそうだし、作品を俯瞰したときの構成的にも秀逸で、二人が出てくるとほっとします。
宇喜田家の当主がドライでどこか超越しているのも、その妻が欲と長男への偏愛というアイコンみたいにわかりやすい性格なのも、長男がくずっぽいのも好き。今後宇喜田の家は衰退しちゃうんじゃない?などと思えてしまうのも良し。
都落ちしたと噂の鼎さん達の様子も窺えて、このお家も気になるところです。(こちらメインの別作品があるらしい)

全7話で話ごとに視点が変わる構成もよかったです。多角的に世界観を捉えられるから。しかも自然で、視点が違うことに違和感も覚えなかったです。
巻末の各話解説も興味深かったし、巻末描き下ろしの後日談も御褒美みたいでした。ほかに番外編もあるので読んでみます。

0

タイトルから想像できなかった切なさのある物語

最初、タイトルがすごいインパクトあるなと思ったのですが、こんなに切なさがある物語だと思いませんでした。攻めは不器用だし、受けは自分が攻めに必要なのかということや身分差に悩みます。そして、互いを思い合ってるのにすれ違いが起こってしまいます。受けが決意して攻めの側を離れる場面や、受けが出ていった後の攻めの様子が切なすぎました。

長さに差はありますが、攻め受けの他に攻めの護衛役の双子(めちゃくちゃ素敵なキャラです)の視点があり、主に4人の視点で描かれています。受け攻めを第三者視点で見られるので、受け攻めのことも関係も深く見ることができると思います。

0

脇キャラに目がいく

買いづらい表紙!と言いつつほぼジャケ買いしてしまった一冊。
タイトルとカバーがとても分かりやすいですね。

家のしがらみにがんじがらめな御曹司、煌成と、そこの召使的住み込みお手伝いの紬。
寂しそうにしていた煌成を、僕がお母さんになるからと、何かと世話を焼いていたつむぎ。その一貫でオッパイも吸わせてあげてた。
成長してもその習慣は続いて。。

そうくるとH路線かなと思いますが、実はすれ違い物語のテイストが強かった。
愛し方が分からずただ紬を遠ざける煌成のマゾヒズム。

キーになるのが、同じく御曹司の警護係の双子。
二人を理解し助けてくれる。
特にりおがクールでかっこいい。この双子のスピンオフ希望。

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悲しくなるくらいの両片想い

表紙と冒頭だけ読むと、自分本位な御曹司DKが幼馴染のかわい子ちゃんのおっぱいをひたすら吸ってるえろほんなんですが・・・読み進めていくとめちゃくちゃエモくて切ないです。どっちの境遇も辛い・・・!

こういう話って、攻くんがスパダリ気質で上手に先回りして解決しちゃうストーリーも少なくないんですが、それって何だか人間味に欠けますよね?こちらの作品は、攻くんにもダメなところがあって(というか紬くんがいないとダメダメで)、そこを護衛の二人がフォローする、という関係性になっています。そのおかげで、攻くんが超人である必要がなくなって、脆さが無理なく描けると・・・。天才。

たぶん連載で読んでいたら、焦れてじれて辛くなってしまうような本です。単行本で出会ってよかった。

一緒に育ってきたのに、かたやパンツの心配(リマちゃんの!)、かたや高級ホテルで娼婦と戯れるというどちらもちょっと現実離れした設定ですが、それくらい上流階級なんでしょう・・・うん。

高校を卒業したあとの二人のストーリーを、もっと長い尺で見たかったです。

0

タイトルと表紙詐欺です…いい意味で!

この表紙、タイトル、エロ甘な作品だって思っちゃいませんか?
実際は切なくて優しくて涙が出ちゃうようなお話でした。
だからエロ甘な作品をお求めの姐様がたにはおすすめではありませんし、切ない共依存のお話をお求めなら全力オススメいたします。
私は本当に久しぶりにBLを読んで泣きました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

お互いに依存し合って、好きなのに紬からは言える訳ないし、煌成は言葉が足りないし不器用で守る事だけが愛情の表現だと考えてるし、もどかしくて辛くて…。
結局紬が、屋敷を出ることになってから煌成が思い知ることになりますが、煌成に涙にもらい泣きしてしまいました。
確かに煌成の愛し方は足りない事が多すぎだけど、煌成はそもそも知らないんだものね、愛されて愛する事を。

ラストがホントに幸せか読後感でした。
紬が新妻のようで可愛いんだよー!
双子もいいキャラでしたし、鼎兄さんのお話にも興味を持ったので読みたいです。

1

攻めの歪み方が不器用で好き

お屋敷に引き取られた子供と主人的な坊ちゃま。煌の拗らせっぷりは歪んでるし不器用すぎるし、くっつくのが大変そうな二人でした。
直前に暮田先生の「ベイカーベイカーパラドクス」を読んでたので、またおっぱい吸ってるし受けのタイプも同じなので既視感に戸惑いました。でも表紙とタイトルからは想像もできない重い話かも?という覚悟も一瞬で決まったので良かったです笑。
立場もあって素直になれない煌の歪み方がなかなか良くて好きでした。本人に冷たい態度なのはアレですが、内緒で影で必死に守ってるって健気すぎ。高校生だと、人生賭けて守ってるくらいの気持ちなんじゃないかな。
転機は悪キャラ央大が事を起こしたせいですが、このキャラに直接苦しめられる展開じゃないのが良かったです。胸糞な予感を吹き飛ばしてくれた無感情おじいちゃん、結構好き。
そうしてやっとつむぎを追いかけられた煌に泣きました。良かった…本当に。描き下ろしの甘えた煌に萌え萌えでした!絵もとっても綺麗。
タイトルはなんで「さきっぽ」なんでしょうか…おっぱいて意味?

0

ふやけた指先

煌成も紬も、お互いに相手を想って取っている行動なのにそれぞれうまく伝わらず、小さなズレがやがて大きなすれ違いへと変わって…
ほんわかした雰囲気を纏っていられる紬がすごく大人だったんだなと思えるくらいに
ふたりが抱えているものの重さに切なくなりました。
というか、相手を想うその気持ちで自ら責任を重くしていっているような。
その背景には揺るがない愛があるのはわかるんですけどね…
何でも気軽に言い合えない関係ゆえにどんどん拗れていく様子が歯痒かった。

煌成があんな親たちや兄に影響されず、腐った考えを持たないでいられたのは、紬が居てくれたからこそなんですよね。
双子たちもすごくいいキャラで、細かく作り込まれたこの作品には無くてはならない存在だなと思いました。

左手薬指の噛み跡が本物リングになったところはめちゃくちゃキュンとしたし感動して
幸せな未来が待っていて本当に良かった…!

暮田先生の各話解説を読むのが楽しみで、表面上では分かり得なかった部分を知ることができるのでとても有り難い気持ちになります。
そしてスピンオフとかではなく"実は過去作と繋がっている"というところもすごく好きでした。

0

表紙とのギャップ

この作品はこちらの答えて姐さんで、表紙とのギャップがある作品を質問されてた方への回答で挙げられていて、正直表紙だけからの印象だと何かエロだけなのかと思っていて敬遠していたのですが、読んでみたら全く印象が違って、切ないお話でした。
主従関係とか身分差とか本人達ではどうしようもないことが二人の間にはあって。
お互い好きだし、相手のこと想いあっているけど不器用な二人がもどかしくも切なくて、もう涙涙でした。
つむぎくんが健気でいい子で、煌成もあまり表情とか態度には見えないけれど、裏でつむぎの為に色々動いていたり、煌成のお世話兼護衛の双子ちゃんも二人共つむぎくんのこと大好きで煌成とつむぎの為に陰ながら応援してくれてるのが良かったです。
ちょっと表紙で損してるかも。
本編読んでからこの表紙を見るとちゃんと意味も分かるのですが、何も情報がなく表紙だけ見てると手を出しにくかったので、たまたま答えて姐さんきっかけで手に取ってみて良かったです。
暮田マキネ先生の作品はこの作品が初めてだったのですが、"木陰の欲望”の作品のスピンオフということなので、そちらも読んでみようと思いました。

1

表紙では分からない奥深さ

パッと見乳首責めの話に見えるのですが、想像よりも話は重かったです。ただ、数ある母性受けの中でも本作の紬は爽やかでそれが救いだったように思います。身分差というより、紬が煌成の精神面をギリギリ支えていて、二人は恋愛とかそんなことを考えられるような状況にない、というのが何とも切なくてヤキモキしました。そして、二人の関係が硬直しているせいか、脇役が目立ったイメージです。暗い二人を明るい双子が照らしています。お屋敷に住んでいる人はだいたいヤバい人なので(笑)、双子は貴重なキャラクターで理想的なキューピットだと思いました。

ちなみに、個人的には攻めの煌成の生き様が良かったなぁと。基本的にはヤンデレなのにバブで、日常生活が心配になるレベルです。でも、ここまでヤバいと一周回ってスパダリになりそうだし、17歳で本質を見抜けるカリスマ性は一朝一夕で身につくスキルでもないかと。ただ、最後の方が駆け足になってしまったので、もっと成長する煌成を見たかったなぁと思いました。

1

タイトルに騙されそう

タイトルだけ見たらエロエロなのかなー、ってサンプルも読んでなかったけれど、レビューがいいから試し読み。あれ?思ったのと違う感じ?
身分差せつないストーリーなのか?
もう一度レビュー見て、全部読んでみたくなって購入しました。

まず、絵がきれい。すごく上手とかじゃなくて、ストーリーとキャラに合ってる。子どもの姿なんかバランス良くないようで、これがいいなーって思わせる絵。
作品としてのバランスがいいと思います。

ストーリーもよくて、途中からじわじわ涙が出てくる。号泣はしないけれど、紬の優しさと強さが心に響いた。双子も好き。こうちゃんのほうには感情移入しきれないけれど、紬を思う気持ちと家との葛藤?自分の立場をわかってるとことか細かく表現されてて、しかたないよねーっと思わされた。完璧じゃないからいいんだけどね。高校生なんだし、って思わせてくれてる。

高校生ものって大好きってならないのがおおいのですが、これは、大好き!何回も何回も読むと思う。
最後のあたりで大人になった二人が見れて、それがさらに良かった。
おまけで笑っちゃった。こういうのが描ける人ってセンスいいなあ。

2

とにかくかわいい!!

暮田先生の作品は数年前?5.6年前くらいのものからすべて読ませてもらいましたが、とにもかくにも受けの男の子がかわいくて愛らしくて、見た目はもちろんですが内面がまた素直で従順で…

こちらの作品も内容的には家族が絡んでくることもあり重ための内容にはなっているかと思いますがそれが全然苦しくなくて。敵対心が芽生えるような登場人物もいないので読み終えたあと、またすぐにでも読みたくなるようなそんな一冊です。

攻めくんが男前で受けくんに対しての計り知れない愛情にドキドキしました。
続編のお話もかわいくてかわいくて。誰にも邪魔されることなくいつまでも仲良く過ごしてもらいたいです。(あの双子たちがきっと見守ってくれているでしょうね)

3

涙でました。

ただただ表紙のおっ◯いが気になっていて、そういう話なのかなと思っていたのですがしっかりとした二人のラブストーリーでした。

お坊ちゃんと使用人。
イケメンでクールなお坊ちゃんと可愛い癒し系使用人。

この二人が生活するお家はとても難しい厳しい環境で、その中でお互いを見つめあって生きてきて・・・
それぞれの思いが行き違って伝わってしまっている描写が涙なしでは読めないのです。
小さい頃の思い出もすべてが読んでいて切なくなるんです。

そして二人を見守る双子がまたイイんです。4人の関係性がお互いを守りあうもので尊くて優しいんですよね。

攻が受を好きすぎて(もちろん受も攻を好きなんですが)とてもよかった!とてもイイ!大好きなお話です!

エロは優しいですっっ!

5

BLを超えた2人の絆

「神」以上の評価をつけたい思いを、どこにぶつければ良いのか!?
というわけで、ここにぶつけます。

両親を亡くし、祖母が働くお屋敷に身を寄せることになった紬。
そこで出会ったのは、座敷童のような男の子・煌ちゃん。
複雑すぎる家族の中で孤独だった煌ちゃんに「お母さんになってあげる!」と言った日から12年が経って…。

5才だった煌ちゃんと紬は17才になりました。

もっと軽いえろすな話だと思ってました。
「乳首に執着する」別の作品と混同して読んだと思い込んでいましたが、未読と気付けてよかった。本棚整理大事。

BLというより、2人のクロニクル。
幼い頃の触れ合いから、お互いが自分のすべてになっていく様子がすごく温かいんです。
「自分が孤独であると気づかないくらい独りだった」この表現にやられました。
誰もが自分と他人の足元ばかり気にして、蹴落とすことに夢中になって、幼い煌成に構う余裕のないギスギスした大きなお屋敷の中で、初めて出会った同年代の子供・紬に、友達、兄、親、あらゆる人が与えてくれる愛をもらえた温かさ。
幼くして両親を亡くした紬の「お母さん」の一番強いイメージが、授乳だったんだろうなあと思うと切ないけれど、2人の可愛さが勝ってしまうシーンです。

13才になって、煌成の護衛係を務める双子の莉麻と莉生がやって来て。
莉麻目線で語られるストーリーがまた深い。
中1で親元を離れる心細さと冷たい出迎えに張りつめていた心を一瞬で和らげてくれた紬を大切に思う気持ちや、「子供」の無力さが丁寧に描かれていて、泣けます。
この莉麻目線があるからこそ、煌成と紬の絆の強さがより一層感じられます。

祖母の死、煌成の父との取引、未だに続く「お母さんごっこ」。
紬目線と煌成目線の両方で進んでいくので、読者はどちらの気持ちも分かるスタイルです。
「お母さんごっこ」のあとに、父が手配した女性を抱きに出かける煌成を見送る紬の思い。
本当に手に入れたいものを壊さないように、代わりの身体を抱く毎に募る煌成の想い。
2人の時間はあるのに、聞きたいことを聞けない、伝えたいことを伝えられない2人がもどかしくて、切なくて、その切なさにまた涙が滲みましたよ。

お互いを守りたい、支えたい、寄り添いたい2人ですが、そもそもが言葉足らず。
煌成は殺伐とした家族や世間、すべてから紬を守りたい。
その中には紬を愛したい自分も入っているように感じました。
キスを拒まれたときから一番伝えたいことが言えないせいで、余計に言葉足らずになる。
知らずにいてほしい、汚い取引や歪んだ親子関係を見せないために遠ざける。
もどかしい。そして切ないよ、煌成。

対する紬は、煌成が愛されるべき人間だということを教えたい。
だけど煌成を愛してくれる人が現れたら…、煌成もまたその人を愛したら…、自分が煌成のそばにいる理由がなくなる。
煌成に必要とされたい、でもそれは望んではいけないこと。
その葛藤が語られるモノローグが、胸に刺さりまくります。

決定的な出来事があって、紬が屋敷を離れる日の描写がたまりません。
涙が溢れてきて、読めない…。
その後の煌成の姿に、行動に、ますます涙が止まらない。

感動しました。すごく深かった。
BLという範疇を超えた2人の結びつきが愛おしくて、読み終わるのが悲しかった。
『木陰の欲望』の2人をまた見られたのも嬉しかったです。

暮田先生の作画が大好きですが、全年齢を網羅するようなこの作品はまた格別でした。
幼少期の2人は可愛すぎるし、少年期の4人もほわほわ可愛いままの紬を除いて、ちょっと生意気そうなところが可愛すぎるし、高校生に見えないほど大人になった煌成はイケメンだし、紬は安定の癒し系。
さらに社会人になった姿まで見られて、大満足です。

良かった…。
それしか言えないけれど、本当に素晴らしかったです。
この作品を描き上げた暮田先生にスタンディングオベーションを送ります。

8

舞台設定がすごい

初読みの作家さんです。絵がとてもキレイですね。
煌成はカッコよく紬は可愛く儚げで。

煌成の両親や義兄弟、学校の創業者一族という名家、使用人などなど色んな意味で風呂敷を広げてるお話ですね。

元使用人の孫の紬と煌成は幼い頃に屋敷で出会い、紬は孤独な煌成を守ろうとお母さんになる!と宣言。

そして高校時代の現在へ。
んー、なんというか本音を言えない立場になってしまったのかもしれないけど、もっとちゃんと話せばいいのでは?と思うところが多々あり。
お互いを守りたいだけ大切なのだと。

色々ありましたが結果的にめでたしめでたしで良かったなあと。甘える煌成が本当に良かったねえと言いたいです。

実の父親とは思えない人物でしたね。

2

間違いなく神

もー受けが可愛くて健気でお嫁さんで可愛いし、攻めは(個人的に)ツンデレ見せかけた構ってちゃんだし。
サブキャラとして護衛の様な男女の双子が入るけどまぁよい仕事をするする。

さきっぽ、おっぱい、からここまで深く作品を作られた先生に感服致します。

個人的に、執着攻めが大好きなので、大変楽しく読ませて頂きました。
執着攻めからの、一回弱って~の下りは御馳走様ですと言う以外にありません。
先生の作品は一巻で綺麗に収まっている印象ですが、今作品に出て来た木陰の様に、どこかで彼らを出して頂ければと思います。

4

紬は可愛いが頭に入ってこない…

評価も高く、試し読みで紬が可愛かったのでレンタルしましたが、私には合いませんでした。
子供時代の造形は好きな人には可愛いのでしょうがただのイラストにしか見えません。護衛の兄弟にも頁を割きすぎていて、紬を大切に思っていて家の背景を説明するには(かなり世界観が練られていましたので)重要だったのかもしれませんが、それよりも煌成と紬が見たかったです。しかもシリアスではない雰囲気の話が特に。

作者さまの後書きが今作はとても多く、Renta!さんでは見辛いながらも楽しませて貰いました。企画書で「アホエロ路線て言ったじゃん…」と担当に言われたと、まんま表紙で騙された読者だと思いました(笑)

会話だけで話が進んでいるというか、フォントの大きさが大体同じからなのか、文字を読まないと話が入ってこない感じがするのは電子書籍だからでしょうか。もっと画で悶えさせて欲しかった期待が過剰過ぎました。
時折ドアップを大変美しく描かれていて、このクオリティで全編見たいと思いました。

特典「こうちゃんのさきっぽ」良かったです。二人のこういう可愛い雰囲気をもっと読みたかったなぁ。
不満ばかりのレビュー失礼しました。

4

読みごたえ有った

私は良い意味で裏切られました。
久々にほろり。
表紙からは全く想像がつかない展開。
アホエロ(すみません)っぽい話かと思いきや…。

最初『口唇期の終わり』と言うタイトル案があったそうですが、まさにそんな感じ(笑)の話でした。
一見強そうに見える煌成が脆いバブちゃん。
だからなかなか意思の疎通が難しい。もどかしい。
なにやってんの、あんた!?の連続。

ちょっと浮世離れした世界もお話を盛り上げてて、紬の味方がより引き立っていて読んでいて楽しかった。
特に双子。男女の双子が護衛係とか。その設定も好き。
中でも莉麻。BLにおいてこんなに好きになれる女子に出会えるとは思いませんでした。

ようやく向き合えた二人の幸せっぷりはもっと見たかったです。
暮田先生のお話好きだなぁ。
紙本で買ってよかった。
『木陰の欲望』のcpもちらりと出てきたので読み返して見ようと思います。

3

うーん…

高評価とタイトルにつられて購入しましたが、正直萌えどころがわからず…。乳首責めが大好きなので期待してたんですがそちらも思ったほどではなかったです。攻めにも受けにも共感できませんでした。
メインカップルより鼎お兄さんカップルに萌えたのでそちらの単行本を読みたいと思います。

3

泣きました

もうホント切ない。
お互いがお互いを一番に思い合っているのに、お互いに伝わってなくてすれ違って歯がゆい。
泣きました。心がギュってなりました。
わたしは好きです。
つむぎが可愛すぎます。

6

その後が読みたい!

ラブラブを求めて読むと物足りないかもしれません。
内容はたくさんの方が書いていらっしゃるので感想です。

御曹司攻×健気受
幸せになれてよかったねぇ!と思いました。
キャラクターたちの目線で順番に描かれていて、特に煌ちゃん視点の2話、胸がぎゅっとなりました。
二人を見守る双子も好きです。
それから幸せに暮らしたのだと思うのですが、その後の生活編がぜひ読みたいです!
つむぎくんのエロい乳首も最高ですが、後頭部がまるまるしてるの可愛いです。

6

久々の表紙買い

〖DMM電子書籍〗
修正:白抜き+白線
カバー折り返し:著者コメント
カバー下:雑談時々解説
帯:なし
裏表紙:なし
カバーデザイン:円と球さん
電子書籍特典:
備考:特典ペーパー『こうちゃんのさきっぽ』
三言:健気な紬くんに涙する。この作品を読んで自分は乳首フェチだと確信した。乳首はいいぞぉ…どんなにエロくても修正も入らないんだぜ。

〖紙媒体〗
未読

3

思っていたものとは大分違った

かわいい2人の話かな~って思ったら大違い。ストーリーは重めで、双子ちゃんがいなかったらキツかったなって正直思いました。
繊細な心情描写は素敵でした。絵もキレイ!
ただ、我慢、辛抱、我慢ひたすら我慢・・・みたいな2人に、もだもだして読んでおりました。
いちゃラブが好きな私にはちょっと口にあわずでした。

9

可愛くて泣ける

題名と表紙を見て想像した内容が良い意味で裏切られた。
とにかく紬君が健気で可愛くていいです。 
煌成と紬、共依存って感じでお互いを想い過ぎて想いがなかなか通じ合わなくて一度離ればなれになるけど、双子のサポートによりハッピーエンドになってよかった。

話し毎に紬目線、煌成目線になるので分かりやすかったし、双子の莉麻達がお屋敷に来た時の話しもよかった。
読んでる私も紬君が大好きになりました。

お兄さんの鼎さんもいい人だし(鼎さんの話しも読みたい)、紬君に「これからはお兄さんと呼びなさい」には笑えました。
みんな紬君の事が大好きになっちゃうんだな。

久々にキュンキュンする作品でした。

11

好きなものは絶対に。絶対に大切にしなくちゃ。互いの想いに涙溢れる。

分冊版読んでる頃からもぅずっと。ヤバかった。ずっと泣いてて。号泣のボルテージだけが上がって行って。紬くんの幸せしか、願えなくなって行く。
ひたすらに優しくてピュアで。そして心が強い紬。顔も可愛い。
そんな紬を支える双子も良い!凄くいい!心は熱いのに、ぶっきら棒な素振りをして、言いたい事をズバズバ言っている様に見えて、誰よりも優しい女の子、莉麻。知的で穏やかな莉生。
作者も懸念していた様だが、特にBLにおいて、魅力的に描かれる女性は稀少だ。好きなBL女性ランキングなら確実に上位を占めるだろう。
恋をする2人を温かく、時には雄弁に見守るこの2人が、とても好きだ。彼等の視点から綴られる展開もとてもいい。
恋は互いの間で起きる事だけど、客観的に愛情たっぷりに見守る2人の存在あってこそ。
この2人の距離感と姫(紬)を守る騎士(ナイト)っぷりが清々しくて、それだけでもぅ泣ける!

一方的に愛し、愛するが故に自分が紬を庇護しなければならないと思い詰めていた煌成。
莉麻をして魔窟と称される様な大きな宇喜田邸の中で、ただ煌成の幸せだけを祈る紬。紬が差し出した「さきっぽ」は、母親の様な愛であり。精神安定剤の様でもあり。そして、2人だけの秘密。
「不器用で傷つきやすいこの魂に。僕は。死ぬまで寄り添っていたかった。」

秘密は突然破られる。意外な事に、この邸の主人・煌成の父は、末息子の恥じるべき性癖よりも長男に簡単に弱みを握られた迂闊さを蔑み、紬を追い出してしまう事になる。末息子の優秀さを認めておきながら、である。
まぁ結論から言うと、身体が弱いからという理由で子供の頃に追い出された五男・鼎も郊外に住まい、その知性で財を成している。紬は双子の親戚である木島の計らいで此処に身を寄せて働いていた。もちろん想像通り、紬を追って家を出た煌成は、本当の気持ちを紬へ告白して。紬も煌成に素直に心情を吐露する。庇護する対象では無く、互いが愛し愛される、肩を並べて生きていく未来を描いて物語は終わる。いきなり数年後、イケメンに育った莉生と髪を切って大人びた莉麻が変わらず2人の側に仕えているのもいい。

少し疑問が残るのは、漁色で愛人とその子供達を一緒に大きな邸に囲っていた主人、宇喜田氏は器の小さい狡猾な央大に本気で家を継がせるつもりなのか?ということ。鼎が五男で、煌成が六男ということは、央大の他にまだ3人も居る。もしかしたら宇喜田氏は厳しいながらもそれぞれの子供達にとっての幸せを第一に考えていたのかもしれない、というのは穿ち過ぎか。

鼎が紬を可愛がってメロメロなのもいい。誰からも愛されずにいられない紬の可愛さ。どんどん騎士が増えて行くさまに、煌成は嫉妬メラメラになればいいよね。

0

裏切られたっ!(いい意味で)

こちらも電子化待ってました❤︎
タイトルと表紙で想像していた話とは違っていて......いやぁ、おっぱいをこういう味付けで調理するとはっ!!っていい意味で裏切られました。
泣ける、
切なさと愛しさが詰まっている作品(〃ω〃)
切なくはあるけどお互い思い合ってるのがわかってるからじれったくもあり。
メインの2人はもちろん双子ちゃんも愛しい。
木陰の欲望とリンクしていて鼎と瑞季のオトナな余裕もよかったです(*^o^*)

6

幼馴染身分差CP

タイトルから勝手に明るいエッチ話かと思いきやとんでもなかった笑。
暮田先生らしい良い意味でしっとりした影のある作風。「木陰の欲望」のスピンオフという事で改めて読み返してきました。木陰…も大概拗らせた執着攻めだったけれど本作の攻めの煌成も鼎とはタイプが違いますが執着攻めですね。異母兄弟…似てるんですかね。

不器用な御曹司×健気な使用人
幼馴染の身分差両片思いです。
BLの王道ですがやっぱり幼馴染ものは良いですね
長い長い2人の歴史は不動だな。

歪な宇喜田家の中で紬を守ろうと必死に足掻いた煌成。自分の存在が煌成の負担になっていると誤解した紬。
互いに想い合っているのに相手の愛には気付かずに相手が好きが故、相手の幸せを願って離れてしまうんですね。紬なんか訪ねて来た煌成の「愛してる」を聞いてなお最初は何かの間違いって言っていたくらいだし…
救いは伏魔殿に木島姉弟のような理解者もいる事。
紬が屋敷を去った後、煌成はほんとポンコツだったけれど私の推しキャラ双子のお姉ちゃん莉麻がガツンと喝入れてくれたお陰で坊ちゃんも頑張れた訳で。
作家様後書きで莉麻は賭けだった、と書かれていたし私も基本BLには女イラネー派だけれど莉麻は大好き。

紬に去られ脱け殻になって莉麻にドヤされ紬に会いに行き熱中症で倒れ回復し…からの煌成の告白がすんばらしく良かったです。
自分と居ない方が紬は幸せだろう、けれど手放してあげられない、愛して貰えるように変わるから…
って、執着攻めの極みで鳥肌立ったわ。

描き下ろしはこれでもかってくらい甘々で本編読んで疲弊した読者の心をたっぷり潤してくれます。

16

タイトルにそぐわない切なさ。。めちゃめちゃ良作です!!

タイトルとあらすじだけ見て、エロエロ目的で読んでみたら、想像と180度違う切ない両片思いのお話でした。
お話がどっしりしっかりしています。
共依存といえばそれはそうなのですが、あんなに過酷な環境で本当にお互いの存在が、いてくれてありがとうというしかないですよね。。
脇を固める双子のキャラも最高でした!
受けがとにかく可愛くて可愛くて仕方ないです。
そんな受けのことが大事すぎる攻めの想像以上の不器用さにツッコミたくなってしまいますが、これまで辛かった分、これからはずーっと幸せでいてほしいなと願うばかりです。
久しぶりに良い作品を読んだなーと胸がいっぱいです。

17

丸くて可愛い

丸くて可愛いのに泣ける作品でした。
幼いごろって、無力でもどかしいですね。
でも精一杯人を好きになれるピュアな心を持てるのがいい…失うと脱け殻になるくらい。
人間って進化の過程でなんで喪失感を感じることを覚えてたんでしょうね。
紬の部屋で1人でぼーっとしてる煌成を見てると心が痛みます。
マキネ先生もこのような感情を実際経験したのではないかな…とか思ったりしながら読んでました。

父親が用意した女のところに行く煌成にはすこし傷つきました。
紬を守るために従順でいただけなのは頭ではわかっていても、
男は心と体は別だという現実を受け入れなければいけない、というのが悲しかったです。

13

表紙買い。が、内容は好みじゃなかった。

受けの乳首を吸ったあと、他の女で制欲処理とかさ;;;;
マジで最低なやつ。

最後まで不安いっぱいで、こいつら本当に幸せになれるかな
こんな終わり方でも安心できない。

すれ違いも程度がある。

攻めは他の作品の普通ヤリチン、クズ男より質が悪い。
表紙に騙された。

14

木陰の欲望とあわせて神!

うすぼんやりと記憶の隅にスピンオフの情報あったのにすっかり忘れて購読。
結果最高。
暮田さんは暗めの話、幼少気の記憶絡めて共依存が多いですよね…

でもそういう作品が多いからか、共依存ものに抜群の安定感を感じます。
この作品を読んで、実感しました…
絵も綺麗だし。

終わりかたも後腐れない感じなので、暗めの話やだなぁ、って思うかたも是非読んでみてほしいです。

個人的にどの作品にも思うんですが、タイトルもう少しなんとかならないかなぁ…。。。
わかりにくかったり、想像と違いすぎたり、重すぎたりするんですよね。

木陰の欲望のCPが見れて、すごく嬉しかったので、木陰~読んでおくと幸せが倍になりますよー!おすすめです!

10

双子大好き!

試し読みの護衛の双子に惹かれて買いました。最高。ほんとよかった。

身分差とすれ違い、よくあるテーマですがとても丁寧に描かれててキャラの心情も理解しやすく読みやすい。
大抵身分差だと攻めの気持ちが最後までわからなくてもやもやすることがあったりしますが、こちらはそんなことなくて紬(受け)と煌成(攻め)がどれだけ相手を想っているかしっかりと伝わりました。
ただお互いにだけ伝わっていない…。

攻めに厳しく受けに甘い双子姉の莉麻がとてもお気に入りです。うじうじする煌成にずばずば言うところが気持ちよかった!
そんな姉を窘めつつ紬と煌成のことを考えて助言する莉生もいいキャラですね。

木陰の欲望と合わせて続編を期待せずにはいられません!

18

口唇期の終わり

この作者さんのコミックスって、読み終えた後に、カバー下の、各話ごとのかなり詳細な制作中のエピソードを読むのが、色々答え合わせするようで楽しい。
登場キャラクター達や舞台世界観の設定への道筋や、ストーリー構成への目論見など、かなり事細かに語って下さるので、それによって、納得したり腑に落ちたり、同意したりね。
そんな中で、作中に登場した鼎兄さんの事が、以前出した作品のキャラクターだと紹介されていて、これは読まねばと、さっそくポチりました。

7

雀影

セルフツッコミ
早速ポチった、
けど、これ、すでにレビューしてあるって事は、既読、再購入でしたか、、、
うん、このカバーイラストのコミックスなら、私が買わないでいるという事があろうか、いや無い。
読み比べてみると、今作の方が設定や展開のさせ方が洗練されていて、担当さんグッジョブ。

なんと可愛い。

最近読んだ作品の中で、ダントツ買ってよかったと思った作品です。絵も可愛い上に内容が良すぎる。読んだ感想としてはじめに抱いたのは、「共依存尊い」です。お互いがお互いに依存し合い、だけど不器用だから伝わらない、そんなもどかしさを覚える作品です。
何かが欠けていた二人だから、補って、大切にしあっていたからすれ違う、そんな二人が愛おしくないわけがない。
私が買ったきっかけは、個人的に乳首が主題の作品に弱く表紙買いしてしまったのですが、きちんと乳首扱ってます。とても丁寧に扱っておりました。乳首好きとしてはとてもありがたい。好きな乳首の扱い方でした。
私はこの子たちの未来をもっと見たいと思いました。

22

せっせつない

可愛いらしいタイトルと表紙にほんわか作品なのかと誤解していました。

しかし幼なじみの身分差両片想いでした。紬の煌成への無償の愛も、煌成の紬が大事過ぎて囲い込むような愛情も切なかったです。

親に関心を持たれず寂しい幼少期の煌成に、幼いながら母親としての愛情を捧げようとした結果が胸を吸わせる事でした。それがいつしか成長と共に2人に違う感情を与えるのです。
お互いに大事過ぎて気持ちを伝えられないのが切ないです。

煌成を妬む兄の央大に2人の関係を父親にバラされてしまいます。しかし父親は2人の関係より兄に弱みを握られた煌成の隙を問題視するのです。

紬への執着を問題視した父親に屋敷を去るように言われます。紬を失った煌成は抜け殻のようになります。

煌成の護衛の双子の協力で煌成は紬と再会する事が出来、2人はお互いの想いを確認します。
異母兄の助けもあり煌成は家の呪縛から逃がれて紬と幸せそうに暮らしてました。

紬は煌成のギスギスした実家での良心であり、知り合えばその健気さに皆が好きになるような人タラシです。

父親は結局は優秀な煌成も異母兄の鼎にも去られて、小物の央大が手元に残ったのでしょう。

9

ハンカチ片手に読みましょっ

前作を初読みした際、暮田先生の作品に感嘆いたしました。
過去作品を読みあさり今回の新刊発売も喜び勇んでポチりました!
だってこちらのつむぎくんの表紙はレジに出すのははばかれるよ‥
腐ファンの罰ゲームような‥これは好きを試されているのか‥羞恥に負けた私はポチりました‥(๐_๐ )

表紙から少し敬遠する方もいらっしゃると思います。
私も最初はなんかちょっと歪んだ性癖の話かななんて思っちゃったんですけど‥。
暮田先生‥やっぱすごい。
期待を裏切らない方ですね、いや!ある意味表紙からは想像できない程の内容で裏切られたっていうのかも。
多くは言いません。

紬くんの可愛さ、健気さ
煌ちゃんの鉄面皮の奥にある熱い紬くんへの切ない程の想い‥。
とにかくキャラの表情から伝わってくる想いがすごく読み手を惹き付ける‥。
二人を取り巻く‥敵だけどでも別のものを大事にする違う世界に生きてる人達。
空っぽの宝箱のような世界で必死に生きる2人を只、ひたすら守ろうと贖う人達。
立場の違う登場人物たちのそれぞれの視点からストーリーは流れるように紡がれていきます。

このお話の良さは読まなくっちゃわかりません!それだけです。

涙腺の弱い方にはハンカチ必須な事だけお伝えしたい。

11

予想を裏切られる

初読み作家さまでした。
可愛らしい雰囲気の表紙とタイトルとあらすじに反して、シリアスめのストーリーと健気な登場人物が多い作品で驚かされました。
タイトルから、ちょっとえっちな作品なのかななどと思っていた自分を引っ叩いてやりたい。

ワケありな御屋敷の御曹司・煌成と、幼い頃に宇喜田家で働く祖母に引き取られ、それ以来幼馴染兼使用人となった紬の両片想いが成就するまでのお話です。
確かにタイトルと表紙の通り「つむぎくんのさきっぽ」を吸う描写はあるのですが、どちらかというと性的な意味合いというよりも、攻めと受けの関係性を描く上で重要なポイントになるのかなと。
乳首攻めを期待して読まれた場合は、少し違うかな?と感じるかもしれません。

成長するに従って、幼馴染の煌成との間に身分の差を感じるようになり、必要とされたいのに、まだ一緒に居たいのに…と、いじらしく健気で愛らしい紬。
冷め切った家庭・家族という孤独な環境の中で、唯一暖かさと優しさを感じさせてくれる紬という大きな存在に救われている煌成。
どちらもすごく不器用でもどかしいのです。
各話毎に語り手が変わる事によって、2人の関係性や、御屋敷の複雑さがより深く掘り下げられています。
中でも双子視点のお話が特に良かったと思いました。
莉麻視点を読むと紬に対して可愛さと愛しさが増しますし、莉生視点を読めば煌成の紬への依存度の高さと不器用さと寂しさが描かれていて、どのメインキャラクターも大好きになりました。
その後の2人(と双子)の描き方といいますか、シーンの切り替わり方がとても自然で、すごく綺麗な終わり方で素敵でした。

暮田先生の作品を読むのは初めてだったのですが、とても印象的な後ろ姿と引きの画を描かれる作家さまですね。
5話の双子とのシーンと、6話2ページ目、そして最終話ラスト。
どれもじんわりと余韻を感じさせる画で素晴らしかったです。
カバー下の暮田先生による各話毎の裏話も興味深く、そちらも踏まえた上で読み返すと新たな楽しみ方が出来るかと思います。

ところで、サブキャラクターの鼎さんが気になったのですが、別作品に登場するキャラクターだったのですね。
こちらも非常に気になるので追いかけてみたいと思います!

特典ペーパーの「こうちゃんのさきっぽ」が今後のあれこれを想像させる可愛さなので、ぜひ入手して頂きたいです。

9

幸せな結末に涙

暮田先生の御本は全部読んでるし、
なんなら電子書籍で単話売りから読んでて結末知ってるけど、
紙が出れば喜々として買うし…というくらい好き。

こちらも大好きな1冊になりそうです。

宇喜田家自体はものすっごい胸糞悪い一族なんですが
(木陰の欲望参照)
そこの末子煌成と使用人の孫の紬、護衛の双子はとても魅力的な人物。
二人と双子の関係性はヒトコトでは言い表せないですが
それぞれの話数で語られていきます。
煌成がこんなに不器用な人間になってしまった原因は家でしたが、ホント紬に救われたし、二人を取り巻く人たちの優しさに助けられてんなあ…と。

語彙のない私には書くコトはほんと無理なので…読んでみたらいいと思います。
大プッシュ!
とりまつむぎくんのおっぱいは可愛いし正義←

6

壮大なすれ違い依存Love

感動したんですけど、、、!
心がきゅううっとなりました。

前作 木陰の欲望 の病弱だった御曹司五男攻めの弟(六男)の話。
使用人の孫と両片思いなのにこじれに拗れ、すれ違いもいいところ。受が身を引いたのをきっかけに闇落ち状態の攻が、受無しでは生きられないという、皆さん大好きなシチュを読むことができます。

ただの乳首BLじゃないんですからね!マジで。
壮大なすれ違い依存Loveです。
他にタイトルなかったんかいな、、。
さきっぽ大事だけれども。

8

表紙とタイトルを侮るなかれ

きっと読み終えた人誰もがツッコむ気がする。
(」°ロ°)」「表紙とタイトルーーーー!!!」

いや間違ってないんだ。
しかし決して甘可愛いだけのお話ではない…。

ちなみに世界観は「木陰の欲望」と繋がっています。
未読でも全く問題無いですがこの作品を気に入った方
良かったらチェックしてみて下さい♪
(逆に木陰~がお好きな方は今作も是非どうぞ)

あとオススメしたいのは
ショックで抜け殻になった攻めをお求めの方に。
(これで私はもらい泣きました;;)

また特筆すべき点は話毎に語り手が代わる構成です。
様々な角度から2人の状況が描かれており、
静かに寄り添う者もいれば、守ろうとする者もいる。
攻めのやることに否定的な者もいれば、理解する者もいる。
これが非常に良かったです。

これがなかったら攻めの傲慢さが際立ってただろうし
受けが守られるべき弱い人間に見えたかもしれない。

強いところも弱いところも見られ、
攻めも受けも愛おしく感じられ、
すれ違いの切なさにボロ泣きで読みました。
(家族が絡むお話にめっぽう弱いというのもある;)


乳首を吸わせる行為の始まりは純粋な感情からでした。

攻め:煌成は宇喜田家当主の末子で御曹司。
(「木陰~」の鼎とは異母兄弟になります。)
時代錯誤な屋敷内では実子も愛人の子も共に暮らし、
混沌とした家庭は誰も煌成に興味を示しませんでした。

受け:紬は宇喜田家の使用人の孫になります。
両親と死別し祖母に引き取られたのですが
それが宇喜田邸内の使用人の家でした。

そんな縁で同じ敷地内に暮らし、仲良くなった2人。
いつも指しゃぶりをしていた煌成の淋しさを埋めるために、
紬は疑似母になろうと乳首を吸わせて上げるのですね。
(表紙を疚しい目で見てゴメン…ってなった←)

純粋な幼心は成長とともに歪みが出てーーーと展開します。


紬視点だと煌成がひどい男にも見えます。
紬の乳首吸ったあとにプロ嬢で性欲処理とかさ…。
それを見送る紬の気持ちとかさ…。
ほんともううわぁぁぁぁってなるんです(;ω;)
紬を威圧的に支配したいようにも見えるし…。

紬:『僕はまだ、君に必要ですか?』

このモノローグは切なくて痛かったです。
紬は自分の存在意義を失いつつあるんですよね…。
煌成何してんねん( `д´)⊂彡☆))Д´) パーン

でも煌成視点になると一転。
紬を大切に想う気持ちが溢れてて。
素直になれない理由と不器用さが垣間見えます。
幼い紬が何気なく発した言葉で動けなくなっているんですよ…。
あああ、煌成の不器用さがシンドイ…(;///;)

そして煌成の護衛である双子の莉麻と莉生の視点になると、
庶民に近い観点で宇喜田家の異常さが浮き彫りとなって。

そこで暮らす煌成と紬が素直に育ったのは
優しい使用人に恵まれていたことと、
2人が寄り添って生きてたからだと感じました。

また紬が自分の気持ちに素直になれないのは
亡くなった祖母が残した言葉が影響してて。
ジワジワジワジワと2人の間に溝が出来るのですよ…。

昔は対等だったはずの幼馴染み関係が
少しずつ主従関係になっていくような痛々しさが切ない。

そんなある日、それを決定づけることが起こるのですね。

煌成の元を去った紬。
置き去りにされた煌成の喪失感は泣きました(;///;)
煌成を支えていたすべてが紬だったことに
煌成自身も、周囲も、気付いていなかった。
失って知る自分の愚かさを口にする煌成に涙腺崩壊します。
そんな煌成に寄り添う莉生の優しさも沁みます。

紬と煌成の再会に手を貸す人物が
木陰~の鼎と瑞希です…!!
宇喜田家の異常さも格差も知る人物の助言。
シンプルさがとても良かったです。

ラストに到達するまでに
煌成の不器用さや紬のいじらしさをいろんな角度で見てきたので
ようやく心が通じ合う場面はすっごいキュンキュンしました。
萌え泣きですよ。もう。涙腺バカになってる。好き。

はぁ~~~大満足!面白かった!!!

そういえば1点解せないんですけど、
紙修正が白抜き+短冊で は?? です。
白抜きってだけでアレなのに意味分かんない…。

21

御曹司と使用人の格差愛

いい意味で表紙に騙されました^^;
可愛くてHなお話だと思っていたのですが、
家のしがらみや格差ある恋、そして強い執着……
昼ドラ(古い?)のような雰囲気の作品だと思いました。


御曹司の煌成と幼なじみで使用人の紬には、
誰にも言えない二人だけの秘密がありーー…

高校生になっても紬のおっぱいを吸っている煌成は、
紬に母性を求めているのかな?とも思います。
ここ、コミカルじゃなくてシリアスなんですよ(^◇^;)

煌成は裕福な家庭に生まれながらも家族には恵まれず、
寂しい幼少期の心の支えが紬だったのです。
純粋な愛情から思春期の複雑な恋情になり、それを拗らせていく煌成。
素直に好きだって言えばいいのに、嫉妬させたくて父親が当てがった娼婦を抱くーー
これでいつか紬に捨てられるんじゃないかって怯えてるんだから、難儀な男ですよ(;´д`)

煌成は表情も乏しくて感情もみえにくいのですが、
紬を守る影の王子って感じでカッコ良かったです!
紬は邪気がなくて、とにかく可愛い^^
そして、忘れてはならないのが煌成のお付きの双子・莉麻と莉生。
この双子、とても魅力的でした♡
本作は、煌成・紬、そして莉麻・莉生視点で進みます。
3話と6話の双子視点はお気に入りです(゚∀゚)

紬のおっぱいの所有権を主張するだけで、紬を守るために何もしてこなかった煌成にクソ兄が爆弾を落とします。
煌成との関係が父にバレ、屋敷を追い出されてしまった紬……
最後まで煌成を心配する紬も、紬を失って廃人になる煌成も、
とても切なくて苦しくなりました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
ほんと、この家族最低だよ!

好きになればなるほど離れていく二人が切なくて、
でも守ってくれる優しい人たちもいます。
家を追放された煌成の義兄・鼎が紬を助けてくれます。
鼎が知的で理性的で素敵でした!
そして、迎えに来た煌成と紬が結ばれ、ハッピーエンドです♡
Hの時の雄の顔の煌成には萌えたけど、おっぱいはあんまり攻めないんだね( ̄▽ ̄)

大人煌成は表情が柔らかくなっていて素敵でした(灬ºωº灬)
座敷童煌成もチビっ子紬も可愛くて癒されます。

カバー下のマキネ先生の各話の解説、とても面白かったです。
読み忘れなきようご注意下さい!

15

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