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kakkou no yume
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
去年の10月に読破。
す・・・・・っっっごい・・・なんだこの作品は・・・?
ページをめくる手が止まらない。上下巻一気に読んだ。
タイトル通りです、入れ替わりモノBL。
主人公が愛しているのはその人の「入れ物」なのか?それとも「魂」なのか?がテーマ。
これ一体どっち?演技?ガチファンタジー?どっち?ってずーっと頭の中ぐるぐる。
真実が分かるのは下巻。
本当に ためこうさん上手いなぁ・・・おみそれしました。
まるで本当に映画のよう。これはぜひネタバレなしで読んでいただきたい。
「ララの結婚」が個人的にハマらず、「泥中の蓮」でガツン!と来たけど、本作はそれをはるかに上回る、私的神作でした。
もんんんのすごくオススメです。
私のようにララがハマらなかった方、本作ならハマるかもですよ?
なんと11/28まで、ためこうさんの多くの著作(本作上下巻、「泥中の蓮」、「僕のセックススター」全2巻、etc.)が半額なので、この機会にぜひ!
重いながらにも純情のお話です。
名塚にとって白島のことは自分が触ったら汚してしまうような、清廉潔白で綺麗な存在、しかも自分のことを穿った見方をせず、名塚を認めてくれる大好きな存在。
しかし白島は自分の中身を好きになってくれる人を探しているような事を序盤に言うわけです。
そんな人に中々自分の気持ちは伝えられないよなあと。人って見た目や取り巻く環境とかも含めてその人を好きになったり気になるわけで、純度100%でその人の中身だけを愛するって難しいですよね。
そんな中で、瀬野の中身が白島に入れ替わってしまい、体の相性は勿論良く、中身も白島で言うことなしの状況になります。
やっぱり姿形が違くても白島のことを好きになると確信した後に、実は、、、な出来事が。
これって結局白島のフリまでしないと名塚は瀬野に振り向かなかったと思うんですよね、実に残酷ですが。でも瀬野の一途な愛情が名塚に伝わった瞬間、これこそが"好き","愛する"ということと分かるわけです。
瀬野のことは中身から好きになっていくのできっと今後は名塚も重めな愛情を向けてくれるのでお互いに深い愛で結ばれていくのだなあと思い、ヘビーな題材ではありますが純愛の物語だと感じました。
事故で好きな人とセフレの中身が入れ替わる、というファンタジー的な展開ですがお話はなかなかにシリアスでした。
昔からずっと好きだった白島がすぐ隣にいるのに
その"入れ物"は瀬野なので
名塚が簡単に受け入れられず混乱するのは仕方のないことなんですが…
高校時代のエピソードがあまりに短いので、そこまで深く感情移入できませんでした。
どれだけ白島のことを想っていたかとか、出会いから現在に至るまでの気持ちの変化が描かれていたりしたらもっと入り込めたかなと思います。
絵がきれい。
コマ、文字の大きさ、文字量がちょうどよくて読みやすい。
まさか映画の転校生ネタ!?(古い)…事故で体と中身が入れ替わる…と思ったけどw そこは下巻で、もにょもにょありましたね。
最初、進み方がぎくしゃくしているかな(私の読み方)と思ったけど、どんどん話がスムーズに進み、どうなるん?どういうこと?と引き込まれていきました。
冒頭の、白島の
「もしもオレがこの『入れ物』じゃなかったとして」
「何をもってして『好き』と言ってるんだろうなって」
のセリフがこの作品のテーマなんですね。
白島は、告白してくる女子や、下巻に出てくる兄の彼女について言っていたんだろうけど。
しかし、名塚の白島と瀬野への態度の違いよw
いくら本命とセフレの違いとは言え、自分のせいで事故が起こった罪悪感があるだろうに、瀬野の中身が白島か瀬野かわからない時、態度に出ちゃってるのが正直というか現金だなぁ、そういうもんかもね、と思いました。
名塚は瀬野の中身が白島と信じて、瀬野を愛する、と言って晴れて両思いになった一方、白島が目を覚ました所で上巻終わり。
下巻の展開が読めそうで読めないので楽しみです。
以前試し読みはしてました。
けど、入れ替わり?ファンタジーか、て冷めた目で流してしまってすみません。
良かった…!
ためこうさんそんなに読まなくて、泥中の蓮を読んで、「え、ええやん」と思っての今作品です。
はらださんほどではないが、それでもなかなかの泥沼設定。
それをさらりと清く?見せられるのがためこうさんだと思うし、ためこうさんは設定泥沼だったり人が病んでたりはするけど、メインカップルは幸せになってくれるから、私はとても好きです。
なので私は嬉々として読み終わり、「こりゃ名作〜!」と思ってちるちるを開いたのですが、他のレビューを見てびっくりでした。
名塚、クズなの!?な、なるほど。
もやもやされてるかたもいるので、人は選ぶようです。
ためこうさんの泥中の蓮とかで、なんとなくちょっとでも違和感持っていたら、読まないでいいと思います。
ためこうさんは、キャラありきのストーリーではなく、ストーリーありきのキャラです。
「え、そうなの?」「そうなるの?」と、キャラの心の変化にツッコミたくなる人は合いません。
はっきり言いますすみません。合いません。
ためこうさんのキャラに精神が健全な人なんか出てきません。
皆さん心のどこかが壊れてたりネジが外れたり歪んだりがありますよ!
でもそれが小さいので普通の社会に溶け込んで見えるだけ。
だから常人のよくある心の動きや恋愛感をあてはめちゃいけないと思いました。
特に気にならなければ!ぜひ!読んでいただきたい!
瀬野が!!!瀬野がかわいい!!!
不憫×健気×普通な受ちゃんが好きな方にはおすすめします!
ためこう先生の頭ん中どうなってるのでしょう!
二転三転のどんでん返しでホントよく練られたお話。
予備知識なしで読んだ方が良いヤツです。
拗らせ執着攻め×ビッチ健気受け。
攻めの長い長い片思い相手の白島くんを含め、三人とも切ない片思いで切ない。
特に受けの瀬野の片思いはガチで切ない健気すぎて泣ける。
既視感ある入れ替わりものかと思いきや…
ハラハラしましたがハピエンでよかった。
綺麗な作画と作り込まれたストーリー、心理描写も巧みでエロも濃厚な文句なしの神作でした!
いきなり辛口失礼します。
瀬野の刺青が趣味悪いよ。鎖骨の上に鎖骨?最初針金置いてるのかと思ったわ。
病んでるっぽいっていう設定?
本当に病んでるのかもしれないけど、病み方が中途半端なのか?
がっつり病んでてほしいわけでもないんだけど。
薄暗い雰囲気。
交通事故で入れ替わるなんて普通信じないだろうと思うんだよね。
漫画の読み過ぎか?
漫画の中だからせめて本当に入れ替わってくれてるのか?
白島が目を開けたよ。
セット購入の為下巻読まなきゃだよ。
展開が急ですね。深いお話だと思うのですがついていけず。
白鳥を好きででも公正でキレイな白鳥に気持ちを伝えることは出来ず。代わりに瀬野を抱いて。
瀬野も不憫です。名塚に呼び出され急いでバイクで駆け付けたのに。そのくらいきっと名塚を思ってたんだろうなと思うと。
瀬野の体に入れ替わってしまった白鳥。体は瀬野なのでタバコも吸うし触られれば反応するし。
白鳥の魂を愛して欲しいという言葉。白鳥にも何か家庭の事情とかあるのでしょうか。
名塚が会いに来るのを母親は白鳥の身だしなみを整えるのが苦痛だから来ないでって。
瀬野の体でも白鳥の魂を愛せると抱き合ったところに白鳥が目を覚まして。
どうなるの?
話題作なのにスラスラ読んでしまいました。
うーん、もっとじっくり描いてくれてたらなあと思います。
下での展開がとても気になります。
一読して、気分が悪くなったので、封印していた作品です。
他の方のおススメ通り、上下巻一気読みがおススメ。
再読するに、結末を知った上で読むゾワゾワ感はまた別格だと思いました。
名塚の白島への執着。そして、雑に扱われていたセフレである瀬野の、名塚への執着。
本作では、先の不透明感と謎解きの伏線を張り巡らせたところで、終わるので、下巻に行く前にしっかりと、取りこぼすこと無く読み込んでみる。
表題の「カッコウ」という鳥は、恐ろしい鳥ですね。
雛にして、自身の保身の為に生きる術を身につけている…。
表紙の表情も美しいですが、この美しいためこう先生の絵、あらばこその不気味な雰囲気へと駆り立てます。
ところで、事故で中身が入れ替わったという瀬野と白島ですが、特に顔が似ているというわけでは無いみたいですね。名塚が、白島を「綺麗すぎて」抱けなかった、その欲情の捌け口を瀬野にぶつけていたとは言え。身体の相性以外に投影していたものは無かったのか、不思議な気持ちになります。
また、中身を白島なのだと言うなら。読んでいるうちにとても混乱していたのですが、名塚はもっと混乱していたとも思う。それは、瀬野が何を言おうとも「気持ちの悪い」事でしか無いのだ。
「入れ物」と「中身」。「魂を愛して欲しい」なんて。そんな事は可能なのか。
人を愛するとは?という、本質に迫る物語なのか?
綺麗なままの白島は無事なのか…? 波乱含みで次巻へと続きます。
事故で入れ替わるのは、攻めと受けではなく、好きな相手とセフレという引き込まれる設定で先の気になる作品でした。
名塚視点の話しで、上巻を読み終わっても瀬野の身体に入っているのは、どちらかわからずミステリアスです。
ピアスに刺青をしてて、短髪で可愛い顔の瀬野はいかにもビッチといった感じで、白島はいまにも品行方正な優等生で、白島と顔の感じは似てるのに、正反対の二人です。
あと表紙や作品の中の登場人物の顔の絵が綺麗です。
下巻が読みたくなります。
綺麗な表紙で前々から読みたいと思ってましたが、以前ほどではないものの童顔が気になりました。
(以前、ためこう先生の兄弟BL「泥中の蓮」を読んでショタっぽいところが気になっていました)
瀬野の刺青は違和感しかなかったです。なぜそのデザインにしたの?もう少し他にあったでしょ!とツッコミたくなりますが失敗した感が強い刺青も瀬野っぽいと思ったり。
ショタも好きですし、ストーリー重視なので絵やキャラが好みじゃなくても評価に影響するほどではありません。
本作はラストも予想外の展開(下巻は読んでいませんがネタバレで結末は把握済)です。
上巻でも盛り上がるであろう展開や下巻を読み終えたあと
上巻を読み返してジワジワくるであろうシーンはちゃんとあります。
しかし、あまり心を動かされずにというか、淡々と読み終えてしまいました。
自分でも中立と感じたのがここまで納得できない作品は初めてです。下巻を読めば評価も変わるかもしれませんが、続きを読みたい!という気持ちにはならず...
合わないと感じたものでも読み返して違う感想をもったり、続編で見方が変わって中立から神評価になったりもするので
時間をおいて1巻を読み返して違う感想がもてれば下巻も買ってみようと思います。
セフレの瀬野と好きな人・白鳥が事故で入れ替わってしまった→白鳥を汚したくない→中身は白鳥でもセフレの名塚の体だからいいや。という考えにいたる名塚がクズでした。白鳥のことしか考えてなくて、名塚に対する適当な扱いが不憫です...
「魂を愛してほしい」が印象的でした。
上下巻あるから話全体のレビューはどっちで書けばいいものか……と迷ったので、全体的には下の方で書きます。
表紙と帯の「本命とセフレの体が入れ替わり。」という文字に惹かれて購入しました。
上下巻同時発売だったこともあり、まとめて購入してまとめて一気読みしてしまったのですが……
上巻を改めて読み直すと、下巻の結末を知っているから色々一つの要素を辿りながら読めました。
事故に遭って本命とセフレが入れ替わる。
名塚にとっては地獄ですよね。
自分だったらどうするだろう、信じられるだろうか、って何度も考えてしまいます。
そしてためこう先生の表情の作り方がとても上手だと思いました。
瀬野の身体なのに、表情から何となく中身が白島なんだと伝わってくる。
全然違う顔なのに、表情が白島のものに感じられる。
表情がダブって見える。
すごいなぁと思います。
そりゃあ名塚も「本当に白島だ〜!」って思いますよ〜。
瀬野の中に入った白島が名塚の気持ちを受け入れ、身体の方の白島が目を覚ましたところで上巻は終わります。
気になるところで終わってくる……一緒に下巻買ってよかった!って心底思いました。
一緒に買うのがオススメです。
ためこう先生の世界観って独特の雰囲気があるなぁと改めて感じた作品です。ここで入れ替わりネタかと一歩引いてしまい、上巻では萌えるか否かよりもまずストーリーに重点を置いて読まざるを得なかったので萌評価ですが、下巻まで読んで非常に面白い作品という位置付けになりました。表紙が上下巻共に凄く綺麗で引き込まれますよね。上巻の表紙は、攻めである名塚の本命の白島です。正直なところ、一匹狼でクールな名塚が、いくら白島が出来た人格だったとしても恋愛的な意味として親友以上の好意を持てるものだろうかと疑問には感じましたが、元々ゲイの気があったのかもしれませんね。白島を想い、身代わりに瀬野をセフレとして抱く生活が一転、2人が事故に遭い瀬野の体に白島の人格が入ってしまう。入れ替わりネタにしても、設定が特殊過ぎました。この発想には脱帽です。しかしただの入れ替わりネタでは決して終わらないので、少しでも惹かれた方は是非下巻まで読んで欲しいと思います。
とりあえず、上下巻まとめて読むことをお勧めする。
同時発売とかにくいことしてくださる((ノェ`*)っ))タシタシ
お話のテーマは入れ替わり。
触れられもしないほど好きな相手。
身体の相性はいいけど全然恋愛対象じゃない相手。
もしも事故で二人の中身が入れ替わってしまったら。
中身だけでも愛してくれる?
俺の中身を愛してくれるかというやつです。
好みじゃなくてもいいの?
本当に?
初めは信じられなくて。
でも二人にしかわからない共通のものがいくつも見つかり
戸惑い、怒り、焦りながらも少しずつ距離を縮めていく二人。
触れることすらできないと思っていた相手の身体は
さんざん自分がいじり倒した感じやすい身体
さてさてw
というところ。
思っていたよりもずっとピュアで重くて
どうしようもないお話し。
ためこう先生の美しい表紙のカッコウの夢1巻
名塚は同級生の白島のことが好きだけど、告白できずにいて、高校時代白島はもしも俺がこの入れ物じゃなかったら何をもって好きとかいってるんだろうなと言う言葉が引っかかっています。
4年後名塚にはセフレ関係の瀬野がいて、白島とは友人関係。
ある日バイク事故で白島と瀬野が病院に運ばれて、白島は意識不明。
目覚めた瀬野は自分は白島だと言うので混乱する名塚だけど、事故で身体と中身が入れ替わったと言います。ちょっとファンタジーな設定だけどルバイヤートという本の中のセリフを言われて信じます。
中身と身体が入れ替わってもその人のことを好きでい続けることができるのか、なかなか難しい問題だけど、今度は瀬野の身体の名塚に魂を愛して欲しいと言われてまたまた混乱する名塚。
考えてもすぐには答えが出ない中名塚の父親が倒れて、名塚は実は養子だということがわかります。
そこで名塚が話していたのがカッコウの話。カッコウを自分と重ね合わせて悩んでいた。他人の巣に卵を産むカッコウ。カッコウはやがて本来その巣の卵を落として他人に子供として育ててもらう。
名塚は白島のことが好きだけど告白も手を出すこともできずに、白島の代わりとして瀬野を抱いていたのに魂と肉体が入れ替わっても白島のことが好きだと言います。
そんな中意識不明だった白島が目覚めるところで1巻が終わります。
2巻まで読んでから1巻を読み直すとまた違った見方ができるのですが、なかなか結論の出ない問題に悩みまくる名塚は不憫だけど、瀬野の身体だけど白島の魂であれば好きだなんて白島のことが好きすぎる名塚は高校時代から一途なんだなと思えました。
大切すぎて関係を壊したくないから白島と友人関係でい続けて、性欲はセフレで解消する酷い奴だけど、何故か憎めないのです。
ためこうさんは作家買いで、今回二冊同時発売とのことで、事前情報を一切シャットダウンして読ませて頂きました!
先ず表紙が美しい…。他のレビューで中身との落差に驚かれてる方が居ましたが、ためこうさん初めてじゃなかったので私は気になりませんでした(*´꒳`*)
でも確かにジャケ買いしたら驚いてしまうかも…。
ここでは上巻のレビューしか書きませんが、とっても気になるところで終わるので二冊まとめ買いをオススメしたいです!
上巻の表紙が白島なのは攻めである名塚が白島と恋愛していくからなのですが、入れ替わりモノと言うことで見た目は瀬野、中身は白島なのです。
ずうっと白島に想いを寄せてた名塚ですが、見た目セフレ、中身想い人。という状況に、どんどん距離を詰めていきます。
下巻を読んだ後、またこの上巻を読むと瀬野(白島)の心情が読み取れて、初読みでは他愛のないシーンに意味を持たせてくれます。
ただ、入れ替わりものと言うことで、一人の心情にぐっと迫ることが難しい…。読んでいて、瀬野が可愛いのか、白島が可愛いのかわからなくなりました。
個人的には白島の見た目が好きだったんだよなぁ…。
名塚もコミュ障なのか、純粋なのか、はたまた移り気なのか…その辺が難しいと思いました。
追記
途中名塚が、器がセフレなら、セックスしても本命は汚れないんだ。みたいな事を言うんですが、え?名塚、白島の中身を愛してるんじゃないの??と、よくわからなくなりました( ºωº )
器がセフレでも、中身が白島なら手出せないよなぁ…と思ったんですがどうなの??
やっぱり名塚はクズだな( ͡ ͜ ͡ )しかも自分は可哀想なんだ系のクズ。まともな人がいない…。
名塚:どうしようもないクズ、かといって人間味で共感されるキャラかって言うと全然そんなことなかった
瀬野:健気可愛いキャラのつもりで描かれたんだろうけど、行動が粘着質で普通に怖い、というか迷惑にもほどがある
白島:一番まともだけど基本蚊帳の外で空気
美麗な絵と残念な中身の落差が間違いなく年度一位だと思います。
作家買いです。上下巻同時発売された、2冊で完結のお話です。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
主人公は高校生の名塚くん。
一匹狼的なタイプの子で、友達となれ合ったりすることがない彼。
そんな名塚くんは、同級生の白鳥くんに恋心を抱いている。
勉強もスポーツも万能、性格もよく家はお金持ち。
そんな絵にかいたような完璧くんの白鳥くんに対する恋心を、彼には知られたくないとずっと隠している。
そして時は過ぎ、彼らは大学生に。
優しく優秀で人づきあいが上手な白鳥くんと、不真面目で遊んでばかり、口も悪い名塚くん。
正反対の性格なのに。だから、というべきか。
ずっと「親友」という立場を守ってきた二人。
友達という立場がしんどくなった時は、セフレの瀬野くんを抱くことでストレスを発散する名塚くんですが、ある日、白鳥くんが瀬野くんの運転するバイクにひかれるという事故が発生。
目を覚まさない白鳥くんと、目を覚ましたのはいいけれど「自分は白鳥だ(白鳥くんと中身が入れ替わってしまった)」と主張する瀬野くんに、どうしたらいいのか悩む名塚くんで…。
というお話。
よくあると言えばよくある設定の「入れ替わり」。
白鳥くんを「汚したくない」という思いから瀬野くんを抱いていた名塚くんですが、中身が入れ替わった今なら、白鳥くんを抱ける、という事に気付く。なぜなら身体は瀬野くんであり、抱いても白鳥くんを汚すことにはならないから。
この名塚くんという青年が、クソ野郎です。
彼のすべては白鳥くんを中心に動いている。なので、当然瀬野くんに対する扱いが雑。
でも、瀬野くんは名塚くんのことが好きなんだろうな、というのが透けてみえている。なので、瀬野くんが可哀想で…。
でも、ずっと一途に白鳥くんに惚れてきた名塚くんの恋心も理解できる。
中身が入れ替わるなんてことがあるはずがない。
けれど、瀬野くんは、自分と白鳥くんしか知らない「話」を知っている。
白鳥くんなら知っていて当然のことを知らなかったりもする。
でも、瀬野くんはしない、白鳥くんならするであろう行動を取ったりもする。
本当に瀬野くんの中身は白鳥くんなのか?
という名塚くんの疑問や葛藤を、読者も一緒に謎解きしながら進む展開でした。
そして、白鳥くんと瀬野くん。
入れ物ではなく、自分が心惹かれるのは、どちらの中身だ?
という名塚くんの葛藤も。
上巻は、今まではセフレという事でセックスしかしてこなかった瀬野くん(中身は白鳥くん?)と様々な話をしたり遊びに行ったりするところまで。
そして、最後に白鳥くんが目を覚ます。
瀬野くんの中身は白鳥くんなのか。
名塚くんが本当に好きなのは白鳥くんか、それとも瀬野くんか。
序盤で白鳥くんが、
入れ物が変わっても、自分を愛してくれるのか
と言うシーンがあります。
「好き」という気持ちは「入れ物」に対してなのか。それとも「中身」に対してなのか。
を問う、ストーリーでした。
これ、下巻をまとめて購入しないと後悔すると思います。
上下巻、まとめて購入することをお勧めします。