竜が求めたその男は、やがて不朽の愛となる。 不遜な竜神×天涯孤独の男 ドラマティック神婚奇譚

のけもの共に祝福を 上

nokemonodomo ni shukufuku wo

のけもの共に祝福を 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神41
  • 萌×27
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
247
評価数
55
平均
4.5 / 5
神率
74.5%
著者
冬房承 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784832292901

あらすじ

故郷の村を救うため、人間の願いを
叶えてくれるという竜神に助けを求めたヨナーク。
竜神・アダンはその対価としてヨナーク自身を要求してきた。
慈悲深い神の伝承とは違うアダンの尊大な態度に戸惑ったものの、
ヨナークは迷わず「竜の番」になることを了承して…!?

表題作のけもの共に祝福を 上

竜(鱗神)
人間、アダンの番

その他の収録作品

  • のけもの共に祝福を 番外編
  • 主なき家
  • 客人なき島
  • 各話雑感

レビュー投稿数13

すごい

異世界もの好物なので読んでみました。面白い!ネトフリとかでドラマ化されても納得なんじゃないかってくらい、読みごたえ、設定の作り込みの細かさがすごい!

ストーリーをそのまま読んでも面白いけれど、上下巻共に巻末に冬房先生の各話補足・コメントが入っていて、先生の並々ならぬ物語・キャラへの思い入れの強さを感じます。

攻も受もとても素敵なキャラでした。一点、私があまりBLに恋愛対象として女性キャラが出てくるのが好きではないので、ノンケかつ元婚約者だから仕方がないとはいえ、ヨナークが度々イルゼーのことを話すのが少し気になったかな。アダンも度々イルゼーの名前を聞くのは嫌だったはずw

全体的にはとても楽しめる作品でした!

0

壮大!

何だかBL漫画というより壮大な映画を見た気分。ものすごく読み応えあって過去一読むのに時間かかったかも。

まず世界観の作り込みがすごいし、絵もめちゃくちゃ繊細・・・個人的にはシュッとしてあっさりした感じの絵柄が好きなので、ドンピシャ好みの絵柄!って訳ではないんですが、画力の高さ恐るべしです。

星4にするには壮大すぎるので5にしましたが、ヨナークが序盤から抵抗せず割とあっさり受け入れてしまうので、もう少し嫌悪なり葛藤なりがあった方がより感情移入できたかなとは思います。でも長い時間を経て、2人がお互いにとってかけがえのない存在になって良かった。攻受どっちも見た目・性格ともに男前です。

0

小説のような読み応え!竜×人、異種間ファンタジー

読みながら&読み終えて、なんでもっと早く読まなかったんだろう…!と後悔しました;

竜×人間、異種間ファンタジーBL。
アダン(攻め)・ヨナークそれぞれの事情、家族、村や魔獣、
社会の闇など様々な要素が絡み合った物語で、小説のような読み応えがありました。

”手軽に読めて萌えられる”というお話ではないけれど、
重厚なファンタジー要素と主役二人の見せるコミカルなやりとりとのバランスが、
自分はとてもとても好きでした✨


故郷の村で女たちが攫われる被害を受けていたヨナーク(受け)は、
人間の願いを叶えてくれるという竜神のもとへ3年かけて辿り着き、助けを求めます。

竜神であるアダン(攻め)は”村を守りたい”という願いを聞き入れると
約束しますが、その対価としてヨナークの身を番として差し出せと要求してきて、
激しくヨナークを抱きー

と始まる、中世ヨーロッパ風×人外(竜)ファンタジー。


まず、”強い受け”、”男前受け”が大好きな自分は、
ヨナークの精神的強さ(+なんかちょっと天然も入ってるところ❤︎)が
刺さって刺さって…!
あ、ヨナークの筋肉隆々の体、雄っぱいも大好きです..

3年ぶりにアダンと共に戻った村で、元婚約者が他の男と結婚し
身篭っていても、あえて”憎まれ役”を演じきる(その気持ちは婚約者に汲み取られていたけれど)ところ。

最高にカッコ良かったーー…!


で、男前だけど傲岸不遜な攻め・アダンが少しずつ少しずつ、
そんなヨナークに夢中になり、絆され、無意識で独占欲を撒き散らし(笑)
心を求めるようになっていく過程が、また最高に良いーーー…!

婚約者の話を自分から振っておきながら、
いざヨナークが彼女の話をしようとすると嫉妬して「名前を出すな」って
言っちゃうところ、可愛くてニヤニヤしてしまいました。( ̄∀ ̄)

あと、竜大好きな自分はアダンの竜姿にもうっっっとり!!!

角に翼、大きな体で悠々と大空を翔ぶ様子が最高に刺さりました。
途中で疲れて力尽きてるところが意外すぎて笑った〜!!!ꉂ(๑˃▽˂๑)


ヨナークの住んでいた村で次々と若い女が攫われることの謎、
アダンの弟と刑吏一家・シュルツ家との関係など、
物語を何層にも重厚にしているファンタジー要素にも、
最高にワクワクしながら読みました。

素直になれない攻め・アダンは、下巻で素直に愛を乞うことができるのか。
(もうヨナークはだいぶ絆されてると思いますが♡)

二人の恋愛模様の進捗も楽しみに、下巻に進みたいと思います!

★修正:tn白抜き(電子シーモア)

※巻末に「各話雑感」として先生の各話についてのコメントが
掲載されているのですが、なにせ文字が小さくて電子では
めちゃめちゃ読みにくかった、、(拡大すれば読めるのですが)
この部分は、紙本で読んだ方がストレスなく読めそうだなと感じました。

0

褐色受けの雄っぱいが気になる上巻!!

オルクスから故郷を守るために、人の願いを叶えてくれるという竜神に助けを求めに行き早三年。

ヨナークが目覚めるとそこにいたのは、竜神アダンでした。

無償では助けてくれないが、約束したことは違わずと話すアダンは、対価としてヨナークを番に要求してきた。

故郷に結婚相手を残してやってきたヨナーク。
戸惑いつつも、故郷を守るために番となります。

比較的えち描写が多く、至るところで致しております。

そして、ヨナークの故郷へ。
当然、ヨナークの結婚相手も出てくるわけで。
けれど、その彼女はすでに別の男と結婚しており、身重でもありました。

そんな彼女とその相手が幸せになってほしくて、わざとヒール役を演じるヨナークの優しさが切ないです。

そして、故郷へ降りたったときにヨナークがアダンへ、余計なことを喋られないよう伝えたその意味を、そのときに知るのでした。

うう、、
なぜ、いい人が報われないのか、、、

いや、アダンと出逢えたことで幸せになれたのか。

そういった点も含め、下巻を読むのが楽しみです。


ちなみに、後半はずっと行方不明だったアダン弟も登場。
なにやら異空間にいた模様。

言葉が不器用なアダンと、天涯孤独の褐色雄っぱい受けのヨナーク。
アダン弟の件も含め、番となったふたりがオルクスなどにどう立ち向かうのか。
下巻がとても楽しみです。

1

強さに惹かれる

竜神と人間とのお話。ということでファンタジー色は強めですが、
どのシーンを切り取っても細かなところまでしっかりと計算され、とても丁寧に練り上げられたストーリーだと感じ取れるので
違和感なく彼らの世界に入り込んでどっぷりと浸らせてくれるお話となっていました。

竜神であるアダンの纏う空気は神ゆえの重厚さがあって、悪い神ではないにしても決して優しさだけを持ち合わせているわけではないのが伝わります。
鋭い眼差しと大きな身体、淡々と対価を求めてくる冷徹さ。
もうそれだけで得体のしれない相手であることは明らかですが、ヨナークは怯むことなく、そして願いを叶えてもらうために下手に出ることもないのです。
それは大切な相手への想いが彼を支えているからで、その揺るぎない強さが本当に美しくて素敵でした。

海を渡ろうと決意した時点で、恐らくイルゼーとの未来は諦めていたのでしょう。
それなのに最後まで"悪者"を貫いたのもまた、彼女への愛でヨナーク自身の強さなのだな、と。
この別離を悲しみだけの感情で終わらせず、前に進むための糧にできるのが本当にすごい。
そしてすべてを理解したアダンがヨナークの隣にいてくれて本当に良かったなと思いました。

巻末の冬房先生による各話の雑感も本当に素晴らしかった…!
細かな設定を知れたのが嬉しすぎました。
「雑感」とはありますがとても丁寧な解説なので、文字としてそれを追えたのが本当にありがたかったです。
下巻も大切に読みたいと思います。

1

世界観がしっかりとしたファンタジー

冬房承先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
女性 3
エロ 2
肉感 2
竜 2
な感じだと思います。

アダンさん× ヨナークさんのカプです。

村を救う為、神の島へ渡ったヨナークさん。そこで出会った竜神のアダンさんに助けを求めると、対価として番になることを要求される。

ヨナークさんを番にしたアダンさんですが、物語り序盤では、何度も身体を重ねても、お互いに恋愛的な想いはあまり無い感じです。それどころか、ヨナークさんには婚約者が居る始末。
でも少しずつ、それぞれ言動に心が動かされたりしているので、嫉妬や独占欲、無自覚に惹かれている感じです。

しかし、冬房先生の各話についてのページで書いていたが、確かに男女のやり取りなどが多くて、絡みは無いですが、個人的にBL作品に於いての女性の介在があまり好きではないので、アダンさんの番になったとしてもヨナークさんの中で婚約者のイルゼーさんの存在の大きさやずっと気に掛けていることが、アダンさんとの絡みなどに水を差された気がして、ちょっと男女描写の多さに若干げんなりしてしまいました。

ヨナークさんの村を救う為に行動に移すアダンさんとヨナークさん。しかし村を救うだけでは、根本的な問題が解決していない。更なる問題の解決や、アダンさんとヨナークさんの恋愛模様など、ファンタジー要素としての読み応えはありますが、これからが本番の様な今後の展開に期待が高まるので、次巻も買わせて頂きます。

1

シンプルに面白い!

しっかりと作られたファンタジー世界で難しいかな?と思ったけど、読み進めるとそうでもなくほんのり漂うラブコメ要素にクスリと感じたりして…。
上巻読了後の感想「おもしろい!」と一言シンプルに呟いちゃった。あと絵が綺麗でうまい。

竜神の攻めアダンの言い回しが少しまどろっこしいような時もありますが、彼のキャラクターに合っているし丁寧に読めば理解できます。この言葉選びは小説を読むような感覚でもありました。
登場した頃は長い間生きてきたこともあり、なんだか掴み所がないようなキャラクターに感じたのですが、受けのヨナークとのコミカルなやり取りやヨナークへの恋情にまだ無自覚なのが可愛い!
おそらく最初からそういう気持ちがあったのだろうな~と思うけど、徐々に嫉妬やキュンが増えてきて大変良きです。

受けのヨナークは不憫受け…のはずなんだけど、身も心もタフで。なんだかとにかく男前。容姿も褐色で筋肉隆々でかっこいい。雄っぱいも最強です。生い立ちが不憫なようで色々達観しているのだけど、早々に肉体関係に持ち込まれても番にされても動じなさがすごい。

彼なりの事情で受け入れるしかないということだと思いますが、この2人が恋愛感情で結びついたら最強すぎてどうなっちゃうのか?そして、回数はあれど今はまだ気持ちのこもったえちとまではいかないですが(じわじわアダンの気持ちが入ってるのは分かる…)、そちらもどう変化するのか?
下巻が楽しみで仕方ありません。

絶対すごい包容力受けだと思うんだよな。

2

「そも」と「そもそも」言葉ひとつにも感じる追求された人物のキャラクター性

レビュータイトルは作品内容には全く関係ありません!!
だけど、私が今作を読んでとっても刺激された事のひとつでもあるので、
敢えてタイトルにさせて頂きました<(_ _)>

今回作品の特徴的な世界観を捉えるのにすごく重要な役割を果たしていたな、と思ったのが「言葉遣い」です

普段の生活もそうですし私が読むようなBL作品(コミックス)ではあまり耳にする事が多くはないような単語や言い回しがとってもたくさん出て来るのです
それらの選び抜かれて配置された言葉達によって厳かな雰囲気や神々しさを感じられて「異世界」っぽさが上品に描かれていたように思います
(単に私が無知なだけ説は多分にあります…が、そこは一旦置いておいて下さいw)

一歩間違えれば中二感が出そうな所を回避するようなワードチョイスが上手いな~って思ったりしました
そんな訳で色々刺激になる言い回しや単語が多かったのですが、レビュータイトルにしたのが作中でキャラも良く口にしたり、巻末の先生の雑感でも多用されていたように感じた「そも」という単語をピックアップしてみた次第です

普段私自身は「そもそも」って使う事が多いので「そも」と言う言い回しに耳慣れず何でかな?って思ったら、本来は「そも」だけで意味が成り立つ言葉なのだという事を知り大変勉強になりました

背景を知るとこの世界の原始としての存在を放つアダンが「そもそも」と話すよりも圧倒的に「そも」という言葉を選ぶ方が威厳もあってキャラに合ってるなって感じて来て、最初に感じた耳慣れ無さも一瞬で吹き飛んで、寧ろキャラの解像度が深まるような気さえしました

先生が敢えてそうされたのか?は正直分かりませんが、私的にはこういう細部への拘りがあってこそ浮き立ってくるキャラの威力があったな・・・と思いとても胸を掴まれました!!

世界観を壊すのではなく創り上げる為に配された作画や言葉達
見ても良し、読んでも良しで感じられる世界観ある作品です!!

ほぼストーリーについて言及してませんが上巻はネタバレなしで大きく感銘を受けた事を書き残させて頂きました
下巻にストーリー含めてもう少しレビューを書きたいと思います

4

どこか ぶつ切り なんだよな

作家さま買いなんですが 人外ものがくるとは思ってなくて
しかも 出だしからお話がズンズン進むんですよ

オルクスとはなんぞや?とか 婚約者があるのにヨナークに家名がないことも
魔導院の存在や害獣の発端も 呪いの海と呼ばれる海域にひとり放り出されどうやって生きていたのかも 神の島にたどり着いた時には何があって身一つになったのかもなく
追々その部分が語られ肉付けはされていくんだけど 如何せんヤるのが早くて出だし一瞬気後れしそうにはなったんだよな

いやまぁ ポツポツと語られていくそこにきちんと設定があって 謎だらけだった部分が埋まる頃には上巻が終わる仕組で さらっと語られはしてるけど込められた私利私欲や利権に絡む愚行に相変わらず興味のひき方も 見せ方もうーーん とこっそり唸りはしたんですが
ここもね 言い回しの小難しさがあるので丁寧に読まないと「めんどくせ」になりかねないかな


村のためと切り捨てられたほんとうなら恨んでやまない人間の為に怒る神
善悪のすべてが自分と自分の大切なもので決められていたり へんな情でほだされたりもしないところが男前にみえてくる不思議

正直 蛇舌(スプリットタン)がお好きだったり 体格よしな長髪褐色受けが好物なら読まなきゃそんそん って軽く囃そうかと思ってたんですが 簡単に裏切る人間と愛憎の面白さ
勢いよく読むことができないのと ところどころ躓く描写(魔法を使われるとちょっと)が個人的には辛いところなんだけど

とりあえず 故郷を離れたあとの急展開がどう語られていくのか チャラい弟を楽しめるのか下巻いってまいります

3

No Title

先生のファンで発売を楽しみにしておりました〜!
下巻を読んでからのレビューです。

あまり文章にして説明されないタイプの作家さんなので、さらっと流し読みでわかりやすいとは言えませんが、美しい絵で表現されています。見逃しても読み返したり、巻末の1話ごとの説明読むとなるほどが深まるので、そういうのお好きな方は是非。セリフで語るより表情で推察できるお話の進め方だと思います。

お話は 引きこもり竜×褐色タフ人間 ファンタジーです。
受けはとっても筋肉で、可哀想な設定ですが、精神的に卑屈でないため暗くなりません。太陽属性。肉体も精神も屈強な巨乳。傷があったりもしますが、そこも魅力的な褐色肌と筋肉、太ももにできる謎の模様が美しくてとってもセクシー。心が大人で達観しています。愛情深く、知識は乏しくとも生き物として賢いが暴力方面で手が早い。笑顔が可愛い。

攻めはとっても美しい、普段は人型の竜。西洋タイプの竜です。スプリットタンで下巻では4本腕も披露してくれます。知識豊富で本来優しいですが、どっちかといえば引きこもりのコミュ症気味で不器用、さらに言葉足らずなため、優しさが見えづらい。やや厭世的。そこが可愛い。たぶん初恋なのかな?恋愛はバブっぽいです。己の恋心に戸惑い気味。かわいい。

1巻では攻めが恋心を自覚しかけるくらいまで進みます。やることはやってますがお互いの心が伴ってない&受けの羞恥心があまりないためさほど色っぽい感じではありません。スポーツっぽい爽やかですらある。

下巻は進展しますので気になる方は、是非セット買いをお勧めします。

1

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う