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memai ha madoi no tsugai
夜寝る前に読んでとても感動しました。
翌朝、家事や用事を済ませて昼下がりに落ち着いた気持ちでもう一度じっくりと再読しました。
最高の一冊だなぁ、、、としみじみ感動しました。
大好きな早寝電灯先生の新刊!
SNSをマメにチェックしないので発売直前に知りました。
紙本を手に取り、いつも通り裏のあらすじをまず読みました。
『地震の日、帰宅できなくなったオメガの波止は〜〜〜、、、』を読んで、2011年3月の東日本大震災が脳裏をかすめました。
そして、勝手ながら、この新作も3月発売だから何か意味を含んでいる作品なのかな、、、と考えながら読み進めてしまいました。
そのせいで初読みの時は物語に集中出来ていなかったと思います。
オメガ性とアルファ性に悩む2人が地震というアクシデントを通して近づいて、恋していくことを丁寧な作画と深いセリフ、モノローグで描かれている作品へ入り込めていない自分に気付きながら、最後まで読み進めました。
それでも、早寝電灯先生の描き方が素晴らしいので名作だと感じましたが、
それと同時に、東日本大震災に関するエピソードを絡めているのでは?と予想しながら読んでしまっていた自分をハッキリと自覚し、落ち込んでしまいました。
地震がきっかけで2人の仲が意識しあうことになることは目眩という持病(と言ってしまうのは語弊があるかもしれません)をもつ波止にとって大きな意味があると感じました。
地震の後、交通機関の混雑のために3階の部屋に泊めてもらう事になるも、波止君が和巳さんの深い部分を理解していく第一歩になることなど、全ページがとても丁寧に描かれています。
あと、紙コミックスの帯の太字の言葉
『執着と、本能』に対しても勝手な意味付けをしてしまった頭で作品を理解しようとしていたことにも反省しました。
早寝電灯先生の既刊『52ヘルツの共振』が大好きで何度も何度も読み返しておりますが、
今作は同じオメガバ作品ではありますが全く別物で最高の作品です。
これから何度も読み返すことができる幸せがとても嬉しいです。
お話もキャラクターも素晴らしく死角なしなのですが、もう、ちょっと…個人的に攻めが刺さって抜けない事態になっちゃってます。
萌えどころ注意↓
・本当はもっと受けを追いかけ回したい(この表現)のに、必死で我慢してる攻め。
・10歳も年下の子から返信来なくて友達に恋愛相談しちゃう攻め(34歳)。
・古書店の店主(ちょい枯れ眼鏡ver)と臨時バーテンダー(夜の顔ver)で2度美味しい攻め。
攻めーーーーーー!!!!!(萌え転がる)
いやぁ…正直出会いの眼鏡verではここまで萌えなかったので夜の顔verがあるのがめちゃくちゃ良かったです。しかも高校生の時もイケメン…!惚れる…。
攻めの受けへの想いが並々ならぬものなのに必死で抑えようとする様が…電話も訪問もできず「待て」状態でジレジレの様が…堪りませんなぁ。(攻め苦しむのスキー)
攻め視点ありがとう、先生。
敬語自体はそんなに思い入れないのだけど、ふとした時の敬語じゃなくなる瞬間。
そこが良い。そこ。
はっ、まだ攻め和巳氏のことしか語ってない。
オメガの受け波止くん。
割とごちゃごちゃ考えてる(言い方)タイプですが、年下のフレッシュさと弾ける笑顔と和む雰囲気を持つ健気で真面目で芯が強い子でした。敢えて鈍感さを自分に課してるようなところも。
過去を引きずっている攻めが惹かれちゃうの分かるなぁー。
αやΩ、運命の番(身体共鳴)という本能に流されて選ぶのでなく、自分たちは普通に話して感情や時間を共有して人として関わって惹かれるから相手を選ぶのだとー。
私が萌えに萌えた攻めの執着心や自制心も過去のトラウマとの関係を考えると心が痛みますが、オメガバースという世界観の中でそうした価値観を2人で少しずつ通じ合わせてた。
そうして番になるまでを、とても丁寧に描かれていたと思います。
地に足がついた物語で読み応え(萌えも)最高でした。
番になるときΩがαのうなじを噛むという珍しいことをしましたが、波止くんが子どもみたいに泣いてたのが可愛かったです。
攻め視点があったので波止くんの可愛さが堪らん。
兄カプも良いキャラでした!またこの4人のお話が読みたい!
52ヘルツに続く、早寝電灯先生のオメガバース。
今回もとても素敵な作品でした。
αとΩの関係は、やはりどうしても本能が関わってしまって、本能に抗えずに流されたり、抗って苦悩したり。
今作も勿論本能に振り回されますが、それでも最後まで理性的であろうと、きちんと話し合おうとする姿や、ちょっとした言葉に救われたりする姿がとても素敵で、染みる一作でした。
αとΩとしてもだけど、あくまでも一人の人間として、相手を思いやり、きちんと意思疎通を図ろうとする姿は、オメガバースでなくても、人間としてそうありたいと思うような誠実さです。
「運命だから仕方ない」ではなく「運命だからといって、何事も許されるわけではない」ときちんとわかっている二人は、この先もきっと色々なシーンで確認を取り合ったり、間違えたら謝ったり、言葉を重ねて相手を理解していくのだろうなと、清々しい気持ちになりました。
大好きな早寝電灯先生!
新刊はオメガバース。
オメガバースといえば"運命"が重要なキーワードであり、"運命の番"を主軸にした作品も多いですが、こちらは少し違っていて、とても早寝電灯先生らしい作品となっています。
早寝電灯先生作品の素晴らしいところを挙げたらキリがないですが、やはり何と言っても、言葉選びのセンスが素晴らしいと思います。
キャラクター同士が対話をして心を通わせていったり、その前段階としてのモノローグがあったり。
本質的でありながらも、胸に棘が刺さるような類のものではなく、優しい気分になります。
今作も、そんな早寝電灯先生のセンスを感じられる一冊です。
あと、"悪役"が出てこないのも良きです。
先生の作品はいつも安心して読めます。
早寝電灯さんのオメガバースだ~~~~!!!
「52ヘルツの共振」で描かれた解釈が大好きで、
今作も読むのがとても楽しみで待ってました…!
はぁぁぁぁ~~~(∩´///`∩)
やっぱり早寝電灯さんのオメガバ解釈が好きだ。
時には抑止力が効かないほど暴走するαの本能。
Ω性という存在の危うさ、生き辛さーーー。
そんな性を持っていることを痛感しながらも、
"普通"を心がけて細心の注意を払いながら生きる。
迷惑をかけないように。誰かを傷つけないように。
普通の生活、普通の出会い、普通の恋。
ごくごく普通を装いながらもバース性が共鳴しあい、
番になるまでの過程が丁寧に丁寧に描かれてました。
個人的に特に印象に残ったのは、
愛情表現が相手の心を守るように行動する部分です。
攻めも受けもです。どちらもが相手を守ろうと動く。
魂は共鳴しあってて運命を感じながらも、
守り、守られて、傷つけることがないように。
少しずつ段階を踏んでいく優しい恋が沁みました…!
さてさて。
攻め:和巳
書店の店主でバーテンダーのバイトもしてます。
過去にΩ性の子と色々あってトラウマ持ちです。
受け:波止
Ω性の危うさを理解しながらも、
ごく普通に1人の人間として生きると頑張ってます。
(↑これ、多分過保護なα兄の影響なんだろうな~…)
割と鈍感さを指摘される子なんですが、
自ら鈍感になろうとしてるのかな…?と感じる部分も。
鈍感になることで自分を守っている印象がありました。
地震の日に同じ場所に居合わせたことがキッカケで
お互いほんのり好意を持ってその後の接点が増えて。
下の名前で呼び合うようになり仲良くなっていきます。
そんなある日、
波止が和巳の前で発情してしまうのですね。
波止はこのまま最後までシテも良いと思うけれど、
最後までシタ時に後で傷つくのはきっと和巳の方。
Ωの波止は今まで守られてきた側だったけれど、
今は自分が和巳を守らねばと動くのがめっちゃ良い…!
『発情時にΩがαを守る』という発想がすごく好きです。
また和巳はαの本能で執着心が暴走気味ですが、
波止を傷つけないよう必死で自分を抑制してるのも好き。
愛だな~…としみじみ感じるのですよ…(;///;)ウウウ
相手の心を慮る。
互いの痛みを分け合う。
そんな優しさが端々からユラユラ感じられました。
うなじを噛むシーンは必見ですね…!
2人らしい愛情の示し方にジワッと熱くなります。
(このシーン、めっちゃ好き~~~!(∩´///`∩))
普通の生活、普通の出会い、普通の恋。
普通を積み重ねた運命のオメガバース。
日常の中に溶け込んだストーリーがとても良かったです。
(お兄ちゃんカップルも気になるな~…)
(波止への過保護っぷりがすごかったけど、)
(弟に対してですらアレなら恋人だとどうなるんだ?)
発売を楽しみに楽しみに待っていた、早寝先生の新刊…!
年上ワケありα×健気で”鈍感”なΩの織りなす、オメガバースストーリーです。
先生のオメガバースの既刊「52ヘルツの共振」が大好きすぎて
何度も何度も読み返しているのですが、
こちらの新刊も、良かった…!
(どちらかと言うと自分は「52ヘルツ〜」の方がより好みでしたが、
新刊のお話にもグッと心を掴まれました)
セリフや独白一つ一つの言葉選びに先生らしい雰囲気があり、
とんでもなく”エモい”(この言葉を使うとちょっと軽くなっちゃう気もするのですが;)作品でした。
内容です。
主人公はΩの会社員・波止(はと、受け)。
今日も何度か通っている古書店にいたところ、突然地震に襲われ、
店主の岸 和巳(かずみ、α、攻め)に体を支えられ、助けられます。
交通機関も止まってしまい、流れでそのまま彼の店の3階に泊まることに
なった波止ですが、彼と触れ合った際にチリっとした感覚を感じー
と始まる歳の差(34歳×24歳)オメガバースストーリー。
「52ヘルツの共振」にも出てきていた”身体共鳴”が今作にも出てきていて、
Ωは慢性的に目眩に襲われやすいー
というのが、通常のオメガバースとはちょっと違う点でしょうか。
まず、出会ってからお互いに”身体共鳴”し(いわゆる「運命の番」的なものなんだろうなと想像)、
波止のことが気になって気になってしかたなくなっていく
和巳の描写が良い…!(しかも、私の大好きな敬語攻め。年上の敬語、萌えます…)
”10歳も年下のオメガの子を追いかけ回す自分って…”
と自己嫌悪にかられ、臨時手伝いしているバーの友人に相談してるところなんかも、
可愛くて萌えてしまいました。
本当はもっと追いかけ回したいけど、頑張って一生懸命我慢しているところ
なんかも、萌えツボです。
二人の名前も、岸(名字ですが)と波止場の”波止”と、
海や船のたどり着く港を連想させる名前でさりげなく繋がりがあるのも素敵✨
序盤、和巳のセリフにも”船”を使った言い回しが出てきて、
それが波止の心に響くんですね。
”俺たちは同じ船に乗ったようなもの”
”今日はここが君の船だから安心して”ー
その言葉が、波止の心に響いて忘れられないものになる描写が、
どこまでもエモかった…
αとΩであり、身体共鳴するほど相性も良いことから
どうしてもバース性から完全に切り離されて付き合うことはできないけれど。
そんな中で交流を通して、二人が少しずつ「店主と常連客」から
踏み出した関係性へと変わっていく過程がとても自然で、
惹かれ合う二人を応援しながら読んでいる自分がいました。
名脇役!の波止のお兄ちゃん(α)とその番のスウさん(Ω)がまた、
とっても良いキャラなんです。特にお兄ちゃん!
Ωの弟のことを本当に大切に思っていて、でも”囲う”とか行き過ぎた”執着”は
したくなく、あくまでも波止の意思を尊重するーと言い切るお兄ちゃん、
キラキラしていてカッコ良すぎて、眩しかった..✨
和巳から”鈍感”なんて言われてしまう波止だけれど、
和巳の抱えるトラウマをまるっと包み込むような包容力がある。
臆病さもあるけれど、芯の強さを感じさせてくれるところが好きです◎
で、すごく面白いな、特徴的だなと思ったのが、
自分はただΩを傷つけてしまう存在になってしまうのではないか、と怯えを抱える
和巳のうなじを、Ωの波止が噛むシーン。
Ω→αへの”うなじ噛み”(ガリっとしっかり噛んで、跡がつくもの)って、
ちょっと珍しい気が!
その後、ちゃんとしっかり和巳→波止への”うなじ噛み”もあり、
なんだか「二度美味しい」気がしたシーンでした。
欲を言えば、できれば巣作りなんかも見たかったけれど…(特典にあるのでしょうか)
セリフ一つ一つを噛み締めて、二人の関係性と心情変化を
じっくり追うことのできる、優しいオメガバース物語。
二人が番になった”それから”のお話も、ぜひぜひ見てみたいなあと思いました(*´˘`*)
★修正:白抜き(紙本)
けっこう、真っ白だな…と思うシーンも;
形などははっきり分からない修正でした。