ノっぴきならぬ 2

noppiki naranu

ノっぴきならぬ 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神57
  • 萌×213
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

232

レビュー数
16
得点
343
評価数
72
平均
4.8 / 5
神率
79.2%
著者
こふで 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
チルシェコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784575381917

あらすじ

「昼間は、主人と奉公人の境をこえないこと――」7年越しの想いが通じ合い、料亭千枝屋へと戻った寅次。
店の主人・八重辰の美貌に、奉公人・寅次の精悍さが加わり評判も上々。八重辰の娘・お天と穏やかに過ごす傍ら、恋人として秘密の逢瀬を重ねていたが、常連客の浮世絵師・猿北に口吸いを見られてしまう。
さらに猿北は八重辰に「乱れる姿に欲情する」「アンタを描きたい」とねだり店に居座りつづけ…!?『べな』こふでが描く江戸BL待望の続刊&描き下ろしも収録!毛色の違う【色男×色男】の切なくも甘い"初恋のつづき"。

表題作ノっぴきならぬ 2

千枝屋に奉公中
八兵衛、料理茶屋・千枝屋の若旦那

レビュー投稿数16

余韻に浸ってます

はぁ、何を書いたら良いやら分からないくらいに余韻に浸ってます。兎に角1ページから得る情報量が凄い!それはストーリーだけと言う訳ではなくて、寅次と八重辰を構成する線の美しさや色香も凄まじいからです。

1巻で千枝屋に戻る覚悟を決めた寅次でしたが、全てが上手く行ってるように見えて根底にはずっと燻るものがあったことが終盤で判明してました。

八重辰と出掛けた先で寅次の過去を知る人物が現れたことから、八重辰を失ってた7年間の寅次を知ることになる訳です。もう、寅次の様子に胸が痛くて辛くて八重辰の罪を再確認しました。

八重辰の後悔と寅次と生きて行く覚悟を伝えるシーンにジンと来ました。そして、八重辰の幸せを願い寅次を受け入れる千枝屋の面々も大好きです。特に忠太が良いですね。

大円満で終わってまさか2巻でと心配してたら次巻の予告がありました。来年の秋まで元気で居なければと決意しました。

まだ2巻なので読んで無い方は今すぐにでも読み始めるべきです。間違いなく名作だと思います。
情を交わすシーンさえも美しいですよ。


0

二巻も粋で素晴らしい!

2巻のレビューを閲覧されている皆様はすでに1巻は読破済みということですね。1巻がいけたなら2巻はまずは期待を裏切りません。物語のお約束的横槍はありますが、きっちりハッピーエンドですのでノールック購入でどうぞ。

1巻を読んでいない貴女、ちょんまげか…とためらっていた貴女、春画に萌える要素なんてあるのかと懐疑的な貴女、それは数日前の私です。これは美麗な作画に雅が彩る稀有なBL作品です。ためらっている時間がもったいない!清水の舞台から飛び降りる気持ちで読んでみることをおすすめします。読み終わる頃には見返り美人図の素晴らしさががわかるようになる…かも?

ただ、入れ墨が苦手という人だけは少し勧めづらいかな…入れ墨もふくめ、すごく丁寧な作画で美しく、これぞ『和』の極意なので、どうしてもダメということがなければ是非手に取って読んでみて欲しいです。

1

ファンです!

たくさん素敵な先生方いらっしゃいますが、間違いなく生涯推したい先生です
ほぼ現代のBLを読む事が多いですし、そんなにたくさんはレビューも書けないけれどこふで先生の作品は読んだ後に「読んで良かったー!」「ファンです!」っていうのを大きな声で叫んでたくさんの人に知ってもらいたくなってしまいます

自分のように時代BLを読まない読者さんにもこふで先生の作品は一度でいいから是非とも読んでもらいたいです
きっとBLの可能性を肌で実感できると思うのです

先生の緻密で繊細な作画
背景や小物、キャラの髪の一房、ほんのちょっとの眉毛の角度、、、細部に拘りこの少しの違いで感情を表現する技量
衝撃で体に電気が走ります

繊細な感情の機微を表現すべきストーリーもまた秀逸です
読ませる緩急が素晴らしい
こふで先生を知ったら先生の作品を追うのは絶対に止められません
自分がこんなに時代BLにハマる日が来るとは・・・
幸せな作品との出会いに感謝です

猿北の置き土産の判じ絵も面白かったです!
応えは「藤棚」と「太鼓橋」ですかね~???
楽しかったです

1

「一蓮托生」の言葉の重みに、グッとクるものがある。

奉公人の寅次×店の主人である八重辰との、7年越しの想いが成就した身分差のある江戸BL、その後のお話。

今回も、より切なさが増していました。涙涙

というのも今回、常連客で浮世絵師の猿北に口吸い(この言い方大好き!)を見られてしまい、そこからなにやら面倒くさいことに。

猿北や同じ奉公人からの言葉に、未来を想像し、結局なにも思い浮かばなかったり、覚悟を決めている寅次。

けれど、結局八重辰の前で癇癪を起こしてしまい、、、

決めごとのせいで身分差故、切なすぎからの解決展開に涙が出ました。
そして、八重辰も寅次の異変に気がついていて、どうにかしたいと立ち回る愛の深さに、心がギュッとなって、泣くまりあげは。


ノっぴきならないこの恋は、決して一方通行ではない。
そう、改めて確かめあえた二巻。


二人が離れ離れになっていた期間、狂おしいほどに相手へ執着していたのは、寅次も同じだったわけで。

「仕合わせ」だとか、「一蓮托生」だとか。
また、八重辰の店の人たちへカムアした覚悟、そこへ愛を感じました。

1巻から変わらず言葉のひとつひとつに、並々ならぬ愛の重みと覚悟と決意を感じ、だからBLっていいんだよなあと再確認した2巻でした。

早く続きが読みたいです。

0

感動しかない。

美麗な絵柄。
くぎ付けです。

指先までたおやかさが感じられます。

お子は可愛いし。

お互いがお互いをどれだけ想ってるのか伝わる巻でした。

みんなにバレバレなのにバレてないと思ってるのは定番ですがとーーっても良い!

絵師の先生は、とんだ引っ掻き回しですがまたいいキャラで!
結局恋心じゃないんかーいとツッコミました。笑

感涙しっぱなしの巻でした。

1

寅次!!

待ちに待った2巻。買ってきてすぐに読みました。

1巻で無事に結ばれたふたり。
今回はとにかく寅次の思いに涙でした。
7年探していたわりに飄々として見えた1巻でしたが、今回はもう。
あんなふうにすべての熱量を掛けて愛せる人がいるってうらやましいとすら思えた。
一蓮托生だ、と泣くシーンは本当に涙でした。
あの思いを抱えたまま、でもきちんとお天ちゃんを大切にしてるのがかっこいい。
忠太の思い描いた未来は、きっと読者みんなが望む未来なんだろうなと思いました。というか私は望んでる。

長いことBLを読んできましたが、最近はなんだか界隈も作品も変わってきて、男だけどでもお前が好きだというなんかこう…BLの基本みたいな作品も少なくなって、なんとなく寂しい気持ちになっていたのですが、この作品はまさにドンピシャでした。
江戸時代はもともと好きで、料理茶屋の雰囲気も最高!
来年秋に3巻が出るというので、それまで頑張って生きようと思います。

2

たまらない

一巻で綺麗にまとまったこちら。あのあとどんな風に続いていくのかとワクワクしながら読み始めました。

今作では、いつも飄々として、さっぱりしていそうな寅次の心の内、執着が八重辰に明かされることに。それだけ聞くと普通のことなんですが、そこに至る流れがなんとも・・・!1巻でも感じましたが、コミックでありながら映像を見ているかのような不思議な感覚。

どちらかが弱く守られ、どちらかが強く奮い立っているのではなく、互いが互いに依存し、それでいて各々の生を精一杯生きようとする。しかし裏側には、やりきれぬ恋情があり・・・名作でしかない。

それと!ほんっとうに色っぽいです。目がずっと幸せ。

3巻は来年秋と。また寿命が伸びました。

2

もっと八重辰のことも自分のことも信じて

 やっぱり江戸BLはいいなぁと改めて思いました。こふで先生の繊細で美麗なタッチで江戸の色男2人をたっぷり拝めて、本当に眼福です。ストーリーは1巻でめでたく恋人となった2人がお天を蔑ろにせず、主人と奉公人の立場も弁えてなんとか2人の時間をつくろうと精を出したり、猿北という個性的な新キャラに引っかき回されて寅次がかなり沈んでしまったりと、また波乱が。幼子を抱えながら、立場も境遇も違う2人。寅次にはどっしり構えていてほしいというのが個人的な願いでしたが、八重辰と異なり生活基盤が不安定な寅次はいつどんな風に己が切られるか分からないという不安が根本にあるんですね。八重辰を探し続けた苦労も凄まじいものでしたし。

 でも、けっして八重辰からの気持ちが軽いというわけではなくて、彼も同じくらい寅次を欲していたし、今も情熱的に愛しているということを知ってほしい。大きな料亭の主人の心の拠り所となれて、その血を継いだ子供もまるごと愛せるのは自分なのだと自信を持ってほしいと思いました。最後は八重辰が漢気を見せ、寅次にたっぷりの愛情を伝えようとしたのが嬉しかったです。まだ続くということで、落ち着いた蜜月も読めることを期待しています。

1

7年の想いを知る

2人の情緒溢れる馴れ初めに酔いしれた1巻
その軸になっていたのは突如音沙汰のなくなった八重辰を求めた寅次の7年にも及ぶ一途で苦しい唯一の恋慕

その想いが実りながらも7年の時はそう軽くはなかった事を知った1巻
特に八重辰側の事情を知り、一見寅次に対しては非道に見えるあしらいの背景を知る事で八重辰というキャラの芯の強さを知れました
大事なものをしっかり大事にする、と貫き通せる愛情深い八重辰

2巻はそんな八重辰が愛した大事なもの全てを愛し抜こうとする寅次を知る時間
天を何よりも大事にし、そして店にも心血を注ぐ
男としても人としても義理堅さに惚れ惚れする2人です

寅次は大きな体躯に似つかわしくない手先の器用さに妙に色気を感じます
それもこれもこふで先生の筆で描かれる、武骨な漢の手の滑らかさというギャップの表現の成せる業!!!
いつでもそっとその手は八重辰に優しく強く寄り添っているのがとても素敵

2巻は特にすったもんだのひと悶着が落ち着いた後の2人の高輪での思い出巡りがグッと来ました
寅次サイドの7年間の真相を八重辰と共に知っていき、その苦しかった時間を昇華させる
忠太が容易に見れた千枝屋で過ごす寅次と八重辰、そして天の3人が寄り添う未来
その未来を当の本人の寅次が現実感を持てなかったのはこの7年の想いを昇華し切れていなかったからなんだなぁというのが伝わりすごく胸がいっぱいになりました

寅次の想いを叶えてやれるのは八重辰唯一人
八重辰の大事なモンを守り切るのに必要なのも寅次が要
離れられる訳がなかった2人がそれぞれ抱えた7年という月日の長さと重さをしっかり深掘る事で、またこの2人への愛情が増した2巻でした

途中の小僧の大立ち回りはかなりのやりたい放題www
そこそこイラっとしたりしたのですが、寅次に天と紐で括られた姿を見た時から全てが可愛く見えました笑!!
迷子防止の紐、、、www
うん、「小僧なんだな」って納得
寧ろ小僧なのに絵の才能に恵まれ、その上貪欲にその源を知ろうとする芸術家魂と努力の跡に少し見え方もプラスになりました♪

人物の動かし方が本当に上手い先生です
人物が生き生きしてるから話しに活気があるんです
「人生」を感じる作品です
続き、心から楽しみにしています

5

身を焦がす恋が美しや

2巻を読めてうれしいです。今作も美しかった。絵も人物もお話も。
寅次と八重辰のいい関係が続き本人達はこっそりしていてもこれバレるの時間の問題では?と思ったらなるほどの展開でよかったです。
猿北が最初は憎めないおもしろい奴かと思ったのですが、やはりBL続編あるあるの新キャラ当て馬だったか〜とはなりましたが、雨降って地固まるですね。
寅次の7年間の様子がわかったし、八重辰への並々ならぬ思いがすごく伝わってきました。
だから八重辰が大事にするものを大事にしたい、それが喜びでしあわせだとの言葉に感動。

八重辰も抱え込む性格で危なっかしく感じるところはあるものの、寅次を失う選択はなく、千枝屋の皆に寅次との仲を話すとは意外でした。主である気概と寅次への揺るがない思いにうれしくなりました。
寅次もようやく安心できるかな。

合間をぬって触れ合う2人の切迫詰まった感じが切なく色っぽく、もうお互いなしには生きていけないとわかる描写がすばらしいですね。

お天が寅次に懐くのがかわいいし、寅次のお天への接し方も好き。

奉公人たち公認の仲になった2人ですが、3巻ではまた試練が訪れるんでしょうか。楽しみです。

1

圧倒的な熱量の愛を前に息も絶え絶え

これほどまでに身を焦がす愛を描いている作品に出会ってないかもしれない…と思うほどあまりにも全身全霊で愛を訴える作品だと思います。読後普通に息苦しくなってしまう。(褒め言葉)

1巻で無事八重辰のそばにいることが決まった寅次。ところ構わずいちゃいちゃ甘々な2人が見られると思ってたとまでは言いませんが、想像以上に引き続き切ない展開の2巻でした。

寅次って7年も八重辰のことを探し求めていた熱意があるにしてはどこか余裕があるというか、冷静というか、そんな風に見えていたんです。でも結局それは無意識にもいざとなったら自分がいなくなればいいが根底にあることがわかり、そして八重辰を想いすぎて一度人間ではなくなってしまったところから人間を取り戻すためにかけた途方もない7年があるからこそ、比較的冷静で穏やかで自分を切り捨ててしまえるのだと知り、心臓が潰れるかと思いました。

そんな寅次の箱をだいぶ派手に突っついてくれた猿北さん。結果オーライですが、途中もう邪魔で憎くて仕方なかったです!!笑

ただただ幸せな日々、とはいかないような次巻予告もありました。早く穏やかに幸せに暮らせる日常が来たらいいなぁ。

3

ノっぴきならぬ2

美しいです。
それはもう特上。
寅次は奉公人として千枝屋に入り、他の者たちとも勿論お天とも馴染んで、夜は八重辰としっぽり…?の充実した日々。
…のはずが、とんでもない「招かれざる客」が⁉︎というのがこの2巻。

贔屓客の孫が絵描きとなり、八重辰の困った顔を描きたいとわがまま三昧。
千枝屋の中も勝手に歩き回り、偶然寅次と八重辰が「口吸い」してる現場を見てしまい、その時の八重辰の顔だ‼︎となって、千枝屋に泊まり込む。
正にお邪魔虫!
寅次も八重辰もいちゃいちゃ不足でお疲れ感倍増。
この辺、読んでて超〜イラッときたわ…なにこのお邪魔虫!
こいつのせいで八重辰の後妻騒動が起きて寅次が不安定になるし。
そこからの流れで寅次の過去、7年間の生業と苦しみの日々がここで明かされる。
なるほど〜。
お天は明るく育ち、寅次との関係性も明かし(みんな知ってるけど!)、とりあえず引っ掻き回された事でまた一段と結びついた寅次と八重辰。八重辰も強くなりました。
予告を見ると、次もな〜んか波乱がありそうでとても心配です。
描き下ろしは、江戸の腐女子が現場を覗いて卒倒というお話。

寅次の全身の彫り物がカッコいい〜!そこは星x5。総合「萌x2」。

0

恋ってこういうものなんだろうなっ♡

1巻から続いて奉公人達がみんな二人に優しい!見た目に反して真面目で骨惜しみなく働く寅次と、自ら率先して動く八重辰に皆が一目置いておりこのまま平穏な日々が送れたら良いのになぁと思っていると、猿北という知り合いの孫である若い絵師が千枝屋にしばらく住み込み、八重辰を描きたいという2巻。
猿北の登場で出番は少し減りますが奉公人の忠太、娘お天も元気にしている様子をしっかり楽しめます。

こふで先生の絵がさらにさらに素晴らしくて全ページ、全コマ堪能しました!
料亭のお部屋内部やお庭の景観、池の鯉。
二人の地位や性格に合った着物や手拭いの柄。
小さなコマですが欄間や衣桁、見事な細工の料理など丁寧に描写されています。

奉公人として同じ屋根の下に暮らし時々逢瀬を重ねられ十分に幸せな寅次。八重辰が大切にしている千枝屋とお天を自分も一緒に守り支えていけたらば、という気持ちのはずが…という心の内の変化に悩む姿が見れます。
虎の寅次の健気さを後半に沢山感じ泣きながら読みました。

桜で始まり夏までの物語。それも言葉ではなく絵で表す辺り、やっぱりこふで先生のセンスってすごいなぁと思いました。

4

はやく次の巻も欲しくなる

絵が最高にきれいで、一番推してる先生の作品です。
今回はブルーを基調とした表紙で、
表紙だけで本代の元はとれたと思う。

ストーリーとしては当て馬役の絵師さんが出てきて物語を進めていきますが、当て馬らしくないのが良い。(八重辰に惚れていて、物語をかきまわしはしますが、とられちゃうとかそういう感情はわかないので、安心して読めるし、受け入れられるキャラクターです。こふで先生の書く当て馬はそういう感じなので安心できる)

あっという間に読み終わってしまったのが寂しい、3巻がもう待ち遠しいです。

2

共に”同じ夢”を見られることの幸せ…ただただ感無量の2巻

コミックスは1冊2、30分で読んでしまうこともありますが、
こちらの1冊はじっくりじっくり、1時間ぐらい(それ以上?)かけて読み込みました。
耽美で、暖かいのだけど切なく、読後は余韻でしばらく惚けてしまった。。

大好きなシリーズの、待望の2巻です。
しかも巻末には第3巻のお知らせが…!(歓喜)来年の秋頃出版予定だそうです。
生きる目標ができたー…!


なんとも耽美な世界観、江戸時代の店の主人×奉公人。

1巻ラストで千枝屋を出ていくと決めた寅次(攻め)を、必死の思いで追いかけてきた八重辰(受け)。
二人+お天ちゃん、三人で一緒に生きていく決断が胸熱だった1巻ですが、
2巻は新キャラ(当て馬…と言えるかな?)が出てきてワチャワチャ。
その上雲行きの怪しい噂(これも新キャラが関係)に寅次の心が掻き乱されて…という波乱展開のあるお話でした。

心から愛し合う二人だけど、約束事として決めた”けじめ”を守り抜く姿が
本当に潔くて、強くて、カッコ良い。。輝いてます。

昼は「主従」の関係を忘れないこと、そして何をおいてもまず「天」のことが
第一であること。

お互いじっくりゆっくり体を重ねたくともなかなかその願いが叶わぬ環境で、
それでもそんな「今」を幸せだと噛み締めるー

そんな健気な姿、特に攻めである寅次の心情に共感しグッときて、
1巻以上に胸が熱くなる2巻でした・:*+.

男同士で、身分や立場やその他もろもろ一筋縄ではいかない関係だけれど、
愛する男が背負っている大事なものを任される。
それをきっぱりと「幸せ」と忠太に言い切る寅次の愛の大きさ、深さよ…!
多幸感と感動で、なんだか泣けてきてしまうシーンでした。。

今回二人の仲を引っ掻き回す猿北(えんぼく)も、クセは強いけれど全く憎めない、愛すべきキャラでした。

意地っ張りでウブで天真爛漫で二人をかなり振り回すんですが、
天ちゃんと一緒に蟻の行列を見て遊んでいたり、自分が噂の出どころになり
二人に迷惑をかけたことを素直に謝り、店を出ていくなど、その潔さが心地よく
そして面白く、可愛がりたくなる不思議な魅力に溢れたキャラです。

八重辰への無自覚な恋情を拗らせた結果の…というオチ(なのかな?)にも
クスッと笑ってしまいました(*´艸`)

大きな不安を乗り越え、並んで共に”この先”の夢を見ることができるようになった
二人。
待ち受ける先にまだまだ見えぬ不安はあるけれど、”決して離れない”という思いを
さらに強くした二人の絆は堅い…!

なにせ会えずにいた7年間、”擦り切れ足の生霊(いきすだま)”という名前がつくほど
八重辰のことを追い求め続けていた…という、今回明かされた寅次の過去。
一途すぎる(”執着”でもあるけれど、あえて一途と言いたい)寅次の姿、
こんなの胸熱すぎて泣ける…!!( ; ; )

そして。
そんな寅次の想いに応えるように、寅次の不安をまるごと取り除こうとする八重辰(受け)、その男気と覚悟に「あっぱれ!」としか言葉が出ません。

店の者にも二人の仲を正直に話し(その前にみんな気付いていただろうけども)、
二人の時間を取って不安を吐き出させようと努める姿が美しくて眩しかった…✨

とても綺麗で美しい形で終わったこの2巻。
3巻に続くということはまた何か新たな波に襲われるのか、、?と少し心配になりますが…

揺るぎない二人の絆は、ちょっとやそっとのことではダメージを受けないぞ!と
信じて、楽しみに続刊を待ちたいと思います。

耽美で熱い熱い美丈夫たちの物語、本当に最高に最高の続刊でした・:*+.
何一つとして文句なし!の、「神」評価です。

2

一心不乱に無我夢中 瞬きを…呼吸を…忘れる読書時間

何から書いたらいいのか、、、
恋焦がれた寅次と八重辰の第二章
先ずは手元にお迎え出来た事で天にも昇る気持ちとはこの事か、、、と感無量

そしてページをめくり、クライマックスから始まるような展開に夢か現か…夢見心地の無我夢中

はぁぁぁーーー・・・…‼
感嘆の声が止まる所知らずの天井知らず!!
天にも昇る気持ちでお迎えした私の天井は際限なしの限界突破

何と‼愛して止まぬこのお江戸の活気と情に彩られたノっぴきならねぇ世界はまだまだ続くってぇ話しじゃねぃかいお前さん⁉って事で…!第3巻は2025年秋頃発売ってェ話しです٩(ˊᗜˋ*)و
これはまたまた生きる活力、頂きました!!

っと…!その前にこの2巻‼
前回の劇的な再会からの新たな仕切り直しを始めた寅次と八重辰さん
千枝屋で主と奉公人として働き出した2人には掟がある───。
と始まります

予想以上の幸せモードに始まりから心が騒めきます
目の前の穏やかさに心満たされながらも読み手として頭を過るこの先の事、、、
そうです、人生山ありゃ谷あるさ、、、と
序盤で山を迎える事をそのままに受け入れられない読者の性www

そして迎える2巻の嵐
さてさて嵐の中の台風の目となる千枝屋事情
常連客、絵師の猿北が大暴れ
彼の存在は吉と出るのか凶と出るのか⁈
とくとその目でご覧あれ!!!!!

そして引き続き見逃し厳禁なこふで先生の高い画力(えぢから)
私なんぞが語るのもおこがましい、、、
とにかく見て欲しい、そして愛でて欲しい、、、
心が躍って仕方のない【芸術】が其処にあります
寝起きの寅次の六尺姿の艶めかしさよ、、、

漫画を好きで良かった、、、と手を合わせずには居られぬ瞬間が絶え間なく続きます

読書中に去来する様々な感情すら宝物
この作品を読める幸せに歓びしか感じません

最後まで寅次と八重辰2人が抱え拗らせ膨らませたノっぴきならぬ想いの先を見届けたい
この2巻はそんな想いを更に強くさせて下さる位に2人の剥き出しの感情が垣間見えます
傍から見たら揺るぎの無い大人の男の、ホントの所の胸の内…
知れば知る程愛おしい…‼

賛辞の言葉しか出て来ません
どうぞ皆さんお迎えください
3巻へ続きますが気を揉む終わりではありません
在る意味揉むけど良い年越しは出来そうです♡

画で魅せ、笑わせ、話しで惹き付け、言葉を尽くす
至高の作品、再び!
最高でした、、、っ!!!!!!!!!!


修正|描写力の賜物 何も気にならない‼ひとつのケチも付けられぬ仕上がりです

4

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