コッコとのこと

kokko tono koto

コッコとのこと
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神239
  • 萌×237
  • 萌18
  • 中立5
  • しゅみじゃない4

12

レビュー数
50
得点
1402
評価数
303
平均
4.7 / 5
神率
78.9%
著者
三田六十 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
comic marginal
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784575381801

あらすじ

自分のことを雌鶏♀だと思い込んでいる雄鶏♂のコッコ。
コッコには、大きな夢がありました。

「卵を生みたい!」

そんなコッコの元へ、立派な鶏冠を持つ、イケメン鶏がやってきます。
帰る場所がない彼は、コッコに「オットはいりませんか?」と声をかけ、
2人暮らしを始めることに。

初めはコッコを利用しようとしていた彼でしたが、
だんだんと「誰かを大事に思う気持ち」が生まれて――。

にわとり擬人化 感動の家族BL
コミックス描き下ろし漫画も収録!

表題作コッコとのこと

雄鶏
雄鶏

その他の収録作品

  • [描き下ろし]もう道しるべはいらない

レビュー投稿数50

読むならばティッシュは持っていけ

今の仕事に転職したとき さんざん参事に叩き込まれたのが

牛・豚・鶏 ほ乳類に関するムダ話

某農大出でおしゃべり好きな方だったんですよ 因みに仕事は目で盗めの方だったけどw
いや 今となればムダなことはないんです いろんな場面でネタ提供できるので
もうほんと 赤い卵と白い卵の値段の違いとか 黄身の色の話 地鶏と平飼いの違いとか 有精卵の話なんて聞くも涙語るも涙 ←え

おかげで懐かしさで買ったようなものです はじめましての作家さまに申し訳ないんですが そのタイトルにひかれて


雌鶏って卵巣にキンカンって呼ばれる黄身の元があるんです 雄鶏がいなくても卵はできる その状態で産み落とされた卵が無精卵 ←文字通り精子の着床がないので温めてもヒナは孵りません
ひよこ鑑定士なるお仕事があるくらいオス・メスの見分けが難しいひよこ
雌だらけの中紛れてしまったたった1羽の雄 養鶏場にいながら卵を産まない雄の鶏の行く末


あの 読めばわかるニワトリの擬人化なんだけど 魅せかたの妙ッ!

コッコが無知で 純粋で 素直で ここを好きになれなければ如何様にもならないんだろうけど
何せあたしったら何か(恋愛事以外)に一生懸命な子とか 誰かの為(恋愛以外)に突っ走る子が出てくるとてんでダメ 眼の蛇口が途端に緩むというか

Σ いやもぉごめんッ!涙腺崩壊したッ!←しかも3話目 早すぎね?
どこかコミカルなのに いい具合にほのぼので 妙にせつなくて 無意識のうちに読まされた行間に気づけば泣いてた


オットのズルさに 夢にかけるコッコの一途さ 強さ
重ねた時間に知ってしまった孤独も かけがえのないものに捧げる尾羽も 授かる命の喜び 間違いだらけの家族の愛しさ
笑ってるはずなのに全部がいちいち泣ける ほんッとバカみたいに泣いた あたしが!

もうね 子育て漫画でちょいちょい泣かされてはきたけど これは別格
だって 妻(雄鶏)とえっちがしたい夫(雄鶏)に泣けてくるし なんなら二股の棒にすら泣いた

えッ  あたしがバカ? ←まぁ
あたしが涙腺ガバガバな更年期の情緒不安定だから?←それだ


雄鶏の妻にタネ違いの息子 幸せのカタチなんて誰にも決められない
幸せだと言えたもん勝ちなんだよな

え~ この家族大好き 順番間違えちゃったけどここから始まる愛も恋も はじめましてで失礼しちゃったけど こんなお話を描ける作家さまも
どぉしよ~もぉ~ 次も絶対買うわ あたし てか今から過去作漁ってくるッ


注)) 言いそびれましたが うっすらではありますが絵面上?ショタに苦手がある方はご注意くださいませ
一応 ニワトリ年齢 人間に換算したら1歳が17.8歳らしい ってことも置いておきますけど

16

感涙。。 雄鶏×雄鶏×ワニの『家族のおはなし』

発売日に買ってもう何度も読みました。めちゃくちゃ泣けます!
コッコの夢は『卵を生む』こと。
この物語はコッコとオットが出会い、『卵を生む』までのお話…ではなく
その先の『家族になる』お話です。

BL的には、オットが溺愛攻めに成長していくのがたまらん♡
最初はただのヤリ○ンだったけど、コッコのこと大好き『溺愛スパダリ“夫”』に成長し、さらに家族を守る『パパ』も頑張ってる!

とにかく泣けるので、読んでみてください。


─泣けるシーンをピックアップ─

無精卵と知りながらコッコに卵を用意したオットですが…
亡くなったたまちゃん(孵化しない無精卵)を夜中にお墓から掘り起こしているコッコを見つけます。

『一人ぼっちはさみしいことを私は知っていますから』
と泣きながら卵を抱き締めているコッコの姿を見て、オットは涙が止まりません。

オットは涙を流しながら本音を打ち明けます。
『生まれてから今ほど悲しいと思った瞬間はないんだ』
『無精卵が決して生まれなくても、この卵は俺とコッコの子だったんだ』

14

可愛い。そして泣いちゃう。

擬人化。雄鶏同士。

養鶏場から脱走した雄鶏(オット)と、雌鳥として育てられたため自分を雌鳥だと思っている雄鶏(コッコ)
過酷な旅の果て、森で1羽暮らすコッコのもとにオットが現れる。


可愛らしい絵柄、試し読みのハートフルな雰囲気に惹かれて電子版を購入。


元は家畜だった2羽。それぞれの名前が固有名詞ではなくただの呼称という感じなのが、彼らの出自を象徴しているようで印象的だった。
(「オット」はそのまま夫だし、コッコの元の名前「ぴよちゃん」はヒヨコの総称、「コッコ」も鶏の意でオットが意地悪心でつけた)
でも、そんなただの「呼称」が、コッコにとっては大切な「名前」になっていることもまた、
コッコや、この森を象徴しているように思った。


世間を知らないコッコに対して、オットは物事を知っていて色々と俯瞰で見えている様子。
はじめはコッコのことを利用する気満々で近付いたオットだけど、コッコの邪気のなさに毒気を抜かれて絆されていくの、読んでて楽しかった。
猿のおじさんの、「コッコが可哀想かどうか決めるのはオット」という主旨の言葉、印象的だった。

思いがけず、心の柔らかい部分をコッコに救われてしまうオット。このシーン、ちょっと涙出る。


卵にまつわる一連のエピソードは泣いちゃう。
何も知らない、まっすぐなコッコと、
全て知っていて、蛇行しながらも「決めた」オット。
それぞれ見えている世界が違っていて、おそらく一生本当の意味での対等にはなり得ない2羽だけど、寄り添いあう姿はとても素敵だった。


アリちゃんが誕生してからは、
物語が恋愛ものというよりも家族ものの様相になるので、BLとしては珍しい読み味。
(BL的萌えはちょっと少なくなる)
夫婦のこと、子育てのこと、母親として、父親として……悩みやトラブル、読みごたえがあった。

コッコが意外にもパワフルなのが印象的だった。たくましくて素敵。

アリちゃんが悪ガキたちに言われた言葉は、意地悪ながらも本気で懸念されることでもあったのでヒヤリとした。
実際問題、将来的にどうなるのか…ここはアリちゃんの真相を知っているオットに上手く立ち回ってもらいたいところ。がんばれオット。


ほほえましい子育てをもっと見ていたいし、前述のようにアリちゃんの将来も気になるので、今後何かのかたちで続きが読めたら嬉しいなと思う。

14

ニワトリの擬人化BLで涙を流す、夏の一日。

擬人化BLはどちらかというと苦手で普段は読まないのですが、表紙を見た瞬間に運命を感じ、拝読しました。

小さい頃に読んだ絵本そのまま、優しい優しい語り口調で始まるストーリー。

ニワトリの擬人化BLとはどんなものなのか読み進めるうちに、気づけば涙が...

ニワトリの擬人化BLで涙を流す日が来ようとは、思ってもみませんでした。

全日本が涙するに違いない。
そんな作品です。
(BL的な意味合いではなく)ひたすらに尊いです。

そしてひとつ。
続編をどうか宜しくお願いします。
心よりお願い申し上げます。
もしシリーズ化された暁には、誇張ではなく、この作品の続きを待つことが皆の頑張る糧になると思います。

12

買って良かったと思える作品

初読み作家さまでした。ひょんなことから試し読みを読んでグッと引き込まれたので購入を決めました。結果購入して大正解でした。ほのぼのした中にシニカルな要素もあって、とても上手い作家さまだなぁと思いました。

コッコと出会ったことで変わって行くオットの様子が実に良くて、彼が精神的に成長して良き夫や父親になって行くのに胸熱でした。

またコッコが凄く魅力的で養鶏場からお姉さんたちに見守られて今の森に辿り着くまでの旅を終えて、可愛いだけのぴよちゃんからオットと出会って最初の卵を得て幸せな様子からの損失は思わずホロッと来ました。愛おしいとしか表現出来なかったです。
幼い容姿なのに色気もちゃんとあって、可愛いだけじゃない芯の強さを持っててとても素敵なんです。

また初めての赤ちゃんのアリちゃんに夢中になる森の住民たちの様子も微笑ましくて、彼らが新しい家族のかたちを自然に受け入れている姿が凄く良かったです。ライトなようでとても重いテーマだと思いました。雄鶏同士の夫夫に多種の赤ちゃんとか、現実社会の家族のモデルにもなり得るのではと思いました。

とにかくコッコが可愛くて堪りませんでした。

11

木漏れ日のように優しさと強さが沁みて寄り添う物語

先生の既刊作が大好きで大事に読んでいます
真っ当に生きる姿を見て、知り…「愛おしい」とぽろっと呟くように、自然と感情が湧き上がります

優しい作画(キャラも背景も含めて全てが優しいのです)が目にも脳にも心にも…温かくキラキラと降り注いで来ます
柔らかさに包まれて世界のどこかにオットとコッコとアリちゃんが楽しく暮らしてるかも知れない(*˘︶˘*).。.:*と考えるだけで落ち着ける気がします

ただひたすらに希望を捨てずに日々を重ねていたコッコ
一生懸命だからと言ってきっとずっと強く居られた訳じゃない
そんなコッコの気持ちが漏れるオットとの描き下ろしの会話は切なくもなりますが、同時にオットが隣に居てコッコの腕の中にはアリちゃんが居る事にとても安堵します
いつの間にか失くしてしまったかつてのコッコの相棒の二股の1本の棒
きっとその二股の先に居たのがオットとアリちゃんだったのかも知れないな、なんてふと想いを馳せてみました

人生何が起こるか分かりません!
オットも途中で妻が雄鶏で子供が鰐だなんて想像してなかったけど「幸せなら ま いいか‼」ってなってましたもんね(´ ˘ `*)

…優しいだけのお話しじゃありません
無精卵が孵らないと分かってしまった時の事
大事な何かを手放したり、なくした経験がある人には恐らく少し響きすぎてしまうかも知れませんね
ファンタジーの中の真実と言うか…
私自身は正直ここの描写がかなり響いたと言うか、結構しっかり目に封をしていた箱の蓋がパカッと開いてしまったような感覚に出会い、少しだけ動揺はしてしまいました
これは読み手の捉え方や環境次第だとは思いますが、時という癒しがままならない時に出会うと少し辛く感じる方もいるかも知れないな…と少しだけ自分に重ねて鼻の奥がツンとなったりしました
割と読後すぐにレビューを書く方なのですが今回は少しだけ整理に時間がかかった所はココにありました


受け入れる事も拒否する事も、その場を動かずに守る事も何かを求めて行動する事も、、、何が正解だったかは、それはその人にしか分からない
例え間違っていても後から正解になる事も、誰かと一緒に正解にする事だって出来る
【What will be,will be‼】
いい言葉♪


個人的にロン毛好きなのでロン毛のイケメンオットも短髪のパパ味を増した変わらぬイケメンオットも両方堪能出来たのは贅沢仕様でした♡
※作中の髪型変更が苦手な人は気を付けて欲しい所かも知れない…‼

修正|修正不要な描写で世界観を壊しません エロというよりも愛しい営みであり愛情表現というのが伝わって来て神々しさすら感じます

11

優しい気持ち、家族の形が素敵

これ、たくさん泣いてしまいます。コッコが健気で泣いてしまうし、オットにも泣かされます。

家族が欲しいとか、卵(子供)が欲しいとか、思っていても、ずっと思い続けていても、思うようにはならない経験をした人にとってはかなり心に突き刺さるんじゃないかとおもいました。
そういう子供の事などでトラウマになっている人はもしかしたら辛い場面もあるかもしれません。しかし、ラストまで読むと救いがありますので、大丈夫ですよ。

養鶏場で雄鶏と分かってお姉さん鶏から逃げるように追い出されて、辿り着いた場所の設定が面白いとおもいました。「孤独の森」にいる動物は雌雄のどちらかしかいない動物がすんでいて、過度に干渉することのない住処。卵から雛が生まれる詳しい事を知らずにひっそり暮らしていたコッコ。卵を生んで雛を育てる事を夢見ているコッコを森の動物達はそんな事(雄鶏なんだから)無理だとは言わないんです。そして、自分が一時的に滞在する居場所を確保する為にコッコを騙してしまうオット。
でも話が進むと、オットはコッコを傷つけた事をとても悲しいと感じ、コッコと同じ様に悲しくなってくれたのがたまらなかった。オットの後悔する気持ち、そして卵とコッコはオットにはとても大切なモノだと気づいて泣いている姿は読んでいるこちらも激しく泣いてしまいました。そして、後から無精卵の卵を第一子と言っていたシーンが良かったです。

オットの嘘で出来た家族だけど、孤独の森の特殊性から卵から生まれた赤ちゃんを森の皆が可愛がってくれる(そしてその赤ちゃん変じゃない?とかも言わない)様子は、コッコの様な孤独な人が作りだす新しい家族の形を見たようにおもいました。誰もが皆理想の番と出会えて、子供に恵まれる訳では無いですよね。ちょっと歪な家族だけどコッコの掴んだ幸せの形がとても素敵なラストだったと思います。ラストでキュンな気持ちが出て幸せでした。
コッコがとても可愛いんです。養鶏場の服によせているのか、いつもとても短いショートパンツを履いていて、ちょっとおっとりした話し方や、嬉しい時はとても可愛らしく微笑むのが。そして、お尻がプリンとしていて。オット、尻ばかり見てるけど、ちゃんと付いてるのみてないの?とか思ってしまいました。オットは尻がとても好きなんですね。
今回、擬人化という設定だったんですが、ほんわかした絵からは想像出来ないほど、とても心を揺さぶられるお話でした。

11

泣いた

評価が高かったので気になって読みました。

擬人化BLという少し変わり種だったので読む前は全然想像つかなかったのですが、どんどん感情移入して気づいたら泣いてました。
大好きな作品のひとつになりました。
これからも応援しています!

11

泣く…

コッコ…かわいいよコッコ…愛おしいよコッコ…って思ってたらその感情全部オットに持っていかれる。いい男になっちゃってまぁ
ぼーっとしてそうだけど芯はしっかりしてて愛情深いコッコ。
笑って泣けてほっこりして。何度でも読み返したい作品。
真剣に続編希望しております!!

11

優しすぎると泣きたくなる

単話で1話を読んで以来大好きで、
ずっとずっと書籍化をお待ちしておりました!

絵本のようにあたたかくて、だけど、ときどき切なくて、
優しいのにどうにも涙腺が緩んでしまう世界観でした。


本作は雄鶏×雄鶏の擬人化BL。

小さなひよこの“ぴよちゃん”は自分を育ててくれた
優しい“おねえさん”の願いを叶えるために卵を産むことを一大決心!

時が経ち、かつての小さなぴよちゃんは成長して立派な「雄鶏」に。

そう、ぴよちゃんは自身が雄鶏であることに気付いていなかったのです。

そんなぴよちゃんの元にある日、1羽の雄鶏が現れます。
「夫はいりませんか?」とぴよちゃんの家に転がり込んだ“オット”は
ぴよちゃんを“コッコ”と名づけ、卵を産ませてあげると言いますが…。

はじめは世間知らずなコッコを騙そうとしていたオットですが、
純粋でひたむきなコッコに次第に愛おしさが芽生えてゆき…。

そして、約束通りコッコに卵を与えてくれたオット。

けれど、それは無精卵でした。
そんなことも知らずに卵を慈しみ温め続けるコッコが切ない…。

こんな無垢な子になんて酷い仕打ちをするんだろう。
オットの残酷な嘘に怒りが湧いて仕方ない。

だけど、冷たくなった卵を「1羽では寒かろうと…」と
抱きしめるコッコに初めて自分の罪の重さを思い知ります。

自分のせいなのに、自業自得なのに。
はじめから中身のない無精卵とコッコを前に
「その子はコッコと俺の子だった」と涙を流して崩れ落ちるオットに
悔しながらもらい泣きしてしまいました。

そして、今度こそコッコと生きることを決めたオットは
自慢の髪を犠牲にして新たな卵を手に入れます。

卵からは二人の子供であるワニの“アリちゃん”が生まれました。

雄鶏が2羽と、ワニの赤ちゃんが1匹。
両親は同性同士だし、子供の種族も違うけれど。

それでも、愛情をたっぷり注いで一生懸命に育てるコッコ。
アリちゃんのためなら空も飛んじゃいます。

そして、元はヤリチンでぐうたらだったオットも
すっかり子煩悩の愛妻家に。

鶏だけど、パパとママが大好きなアリちゃん。

そんなあたたかい3人の家族風景に胸がぎゅぅーんと。

ああ、好きだなぁ。大好きすぎる!

これでおしまいでしょうか?
もっと3人の物語を読みたいです。
何も事件なんて起こらなくていい、
ただただ3人の優しい日常をもう少しだけ眺めていたいのです。

10

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