光が死んだ夏 4

hikari ga shinda natsu

光が死んだ夏 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×29
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
116
評価数
25
平均
4.6 / 5
神率
64%
著者
モクモクれん 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
カドカワコミックス・エース
発売日
価格
ISBN
9784041143391

あらすじ

お前が、お前らしく生きていけるように。お前が一体何者なのか、向き合おう

ある集落で共に育ってきた少年、よしきと光。

よしきはある日、光が別のナニカにすり替わっていたことに確信を持ってしまう。
過去の「光」ではなく、現在の「ヒカル」と共に歩むことを決意したよしき。
「ヒカル」が一体何者なのか、その正体を探るため
「ノウヌキ様」、「クビタチ」の歴史を調べることに。
しかし、周囲の環境は彼らを待つことなく、変化していき――。

巻末には、何気ない日常を描いた
描き下ろし短編も収録。

表題作光が死んだ夏 4

(仮)忌堂光(ヒカル),高校生
(仮)辻中佳紀(よしき),高校生

その他の収録作品

  • 特別篇
  • あとがき

レビュー投稿数6

怖いんだけど。

「光が死んだ夏」の4巻目。
3巻で、いっそのことヒカルを自分の手で消してしまおうと思ったよしきはー。

という部分の続きから4巻はスタートします。
ヒカルを滅することができないのなら、ヒカルの中に入った「何か」が一体何なのかを突き止め、それからどうするか決めようと決心したヒカルとよしきは行動を始めることにする。

ヒカルの部屋にあった、ヒカルが残したメモの残骸。
ネット上に書かれた、彼らが住まう村の不穏なうわさ話。
そして、人の身体のパーツをもじった村の地名に、二人はキナ臭い空気を感じてー。

とストーリーは続きます。

様々な場所で村にかかわっている人物に、話の聞き込みを始めるヒカルとよしきだけれど、肝心な「何か」をしている人物にはなかなかたどり着けない。

たどり着けないけれど、よしきと同じように「視える」人の暮林さん(1巻で登場した女性)や、村の老人たちが救いを求めた田中さん(ハムスターの人)の会話や思考から、少しずつ村とノウヌキサマ、そして忌堂家との過去の因縁が見え始めてきます。

ホラー要素はガッツリあります。
ヒカル、のなかの「何か」が引き寄せ始めているのか、ホラー描写は多いので苦手な方は注意が必要かもです。

が、田舎の風習とか、祟りとか、畏れとか。
風土信仰、というのか、禁忌のような触れてはいけない何か、のようなものも描かれていて、一言で「怖い」と表現することができない奥深い作品。

そこに、友情、淡い恋心、家族愛、そういった様々な形の愛情も加わっていて、切なさとか温かさも描かれています。暮林さんがよしきを、そしてヒカルを心配した理由も見えてきて、それも切なかった。
愛する人を喪って、でも、その人とそっくりな「何か」が自分の元に帰ってきてくれたなら。それを拒絶することができるだろうか。その人をその人たらしめているものは何か、という永遠の謎解きもはらんでいて、どんどん作品に引き込まれてしまう。

よしきがヒカルの裸を見た時の心情も。
そういったちょっとした描写で、彼らの感情をさらりと見せる手腕が素晴らしいです。

田中さんも。
なかなかに謎の多い人物で、彼の目的も気になります。サングラスを外したらめっちゃイケメンなんじゃなかろうかと、素顔も見てみたいです。
最期のシーンにはちょっとびっくり。ヒカルとともに、「え」と言葉が出てしまいました。

すっごく怖い描写が多いのに、終盤の「特別篇」。
DKらしいあほっぽさとか、友情とか(友情とはちと違うか…?)に爆笑してしまいました。

「萌え」という言葉では言い表せない面白さが詰まった作品。
次巻を楽しみに待っていようと思います。

2

怖い怖い怖い…!

いやいやいやいや、衝撃的なところで終わっているんですが…!
夜中に一人で読んじゃいけなかった。怖いです。。
そこはかとなく不気味さ・薄暗さを感じさせる笑顔の表紙も怖い。

(以下内容に触れています)



最後のコマの「え?」という台詞の後、私も「え?…え!?」ってなりました。。
何度も言うけど、怖すぎます。スリリングな展開に、時間も忘れて一気読みでした。

村の歴史と謎(それぞれの地区の名前に体の一部が使われているって、もうとんでもなく不気味で怖いですよね…)、ノウヌキ様とは?、忌堂家の名前の由来とは?…などなど、謎解きのピースは確実に集まってきているけれど、まだピタッとハマらないもどかしさと不気味さ。

読み終わったばかりですが、早く続きが読みたい…。

余談ですが本編後の特別編が今回も面白かった!

怖怖怖!!となっていた心が溶かされましたね…今回は「絶対に転んでしまう廊下」で「転ばないチャレンジ」をするお話。巻の最後の台詞、オチに思わず笑いました。よしきの今までの人生で一番大きかったという声、こんな時に出たんですね〜笑

2

震える

漫画を読んでいるはずなのに、映像作品を観ているような気持ちになるのが面白いです。
こちらの作品を読むとシャワシャワシャワシャワと脳内で蝉の鳴き声が流れる不思議。
不気味さの中にブロマンスがほのかに香る、本当に読み応えのある漫画だと思います。
「得体の知れない何か」を主人公のよしきと、得体の知れない何か張本人でもあるヒカルと共に追ってきましたが…
いやー…4巻が1番息を呑んだかもしれません。
迫力もすごければ、緩急の付け方も上手すぎます。
きっともう読まれた方は分かってくださると思うのですけれど、ヒュッと息を呑んでしまったというか、漫画を読んでいるだけなのにページをめくってビクッとしてしまいました。
もう、こんなに怖い引きの画ってあります…?
引き算の恐怖の凄みにやられました。なんて良い恐ろしさ。

村とノウヌキ様の謎に少しずつ迫り、何かが分かりそうではっきりと分からないこの感じに毎巻どうしようもなく惹きつけられてやみません。
ヒカルとよしきの関係性も良くて、友情でも恋愛でもない特別な何かになっていっているんですよね。
近付きすぎてはいけない。混ざりすぎてはいけない。
1巻と比べて確実に距離が縮まっていく2人に複雑な感情を抱きながら、謎がどんどん深まるストーリー展開に夢中になる。
もくもくれん先生、一体何者なんだ…
非常に気になるところで終わってしまい、5巻を早く手に取りたくて仕方がありません。

1

シャワシャワシャワシャワ………( º言º)

とうとう最新刊まで辿り着きましたーー‼

4巻!
めっちゃお話しが動いてます…‼

光(ヒカル)のおじいちゃん。。。あともぉちょっと正気を保ってくれてたら…‼
でも松浦さん(娘さん)や暮林さんを通してだいぶ見えて来てます

村の名前と地図の形にはゾクゾクがせり上がって来ると同時に上手いなぁ~…と唸ってしまいました

ケガレや呪詛などが複雑怪奇に絡み合ってこの作品が象られています
自然と人間の欲と業が禁忌のハジマリなのかそれとももっと自然の理に反した禁忌を犯したのか、、、
益々目が離せない。。。


そしてひっそりと明かされたヨシキの光への想い。。。
切ない、とても、、、
今のヨシキにもヒカルにも行き場のない想いがあるのがとても胸がきゅーーっとします
ヒカルの決死の覚悟の証はヒカルに痛覚=弱さをもたらした事
ほぼ無敵ににヨシキを守り切れた頃のヒカルでは確実になくなっているのに、、、
最後の田中さん。。。
ヒィ―――――……
そんな所で次巻に続かないでーーーー‼

そしてやっぱり2巻のレビューでも書いたけどあの「シャワシャワ……」怖いんですけど。。。

1

怖いです

最近ホラー熱が高まってて。
新耳袋とか角川ホラー文庫とかドドっと買って、BSの「業界怪談」も録画して何度も見たりして。
元々はオカルトの方が好きだったからどうしちゃったんだろう、ストレスかしら〜?
…なんて時にこの「4」が出ましたよ。

いや〜怖いです。
ホラーの一番イイところって感じ。
怪異がどんどん現れてきて、恐怖の理由がぽろぽろと出てくる。因習というか伝奇的。いや特級呪霊か⁉︎
あっちもこっちもコワイだらけ!
あっちもこっちもキモイだらけ!
今巻はホラーとしてキレてる。
けどこれからどうなるかな。ちゃんと風呂敷たためるかな。
…っていうのは不安があるかな。
ヒカルとよしきの関係性はいいと思う。
BLかどうかはともかく、「想い」は強く深くなっているのが伝わってきます。
2人の結びつきが怪異を打ち壊していく…っていうのが理想の展開だと思うけど…
期待しつつ待ちます。

1

お願いだから光に戻ってきてほしい

 3巻で少し展開が停滞したように感じましたが、4巻では不気味さがかなり増していてやっぱり面白い作品だなぁと、1巻を初めて読んだ時の衝撃を思い出しました。まだまだ謎は残っていて、少しずつ少しずつ真実に近づいている気はするのだけど、分からないことは多いです。それでも各キャラクターの動き方が予測不能で、でもちゃんと軸となるストーリーに則っているのが分かるので妙にリアリティもあって引き込まれるんですよね。ついつい忘れがちになるけれど、そもそも本物の光は死んでいるのだということを時折よしきが思い出させるのが辛い。今の2人で解決できても、光は戻ってこないのか……と。一体どんな風に終着するのか見当もつきませんが、とてもワクワクしています。

0

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