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boku no papa to papa no hanashi
特別養子縁組で0歳のひろを授かった2人の「パパ」が、家族とは? 親とは? を模索した1巻。
今作は、保育園のクラスメイトが発した「ママがいないの変なんだよ」ということばを発端に、
4歳のひろ達も、大人達も、家族の形や「違う」「普通」「変」について考える2巻でした。
今回焦点が当たっている1人・恵人の登場シーンで、「ぼくパパ」のキーフレーズだな…と思った台詞がありました。
「どんな親子だって親が勝手に始めるんだよ」
ぼくパパの親たちはみなうっすらとこの認識をもっているように感じます。
親子以前に、人間対人間として真摯に向き合い、対話し、考え続ける人でありたい。
クライマックスのひろの多幸感溢れる笑顔が、そんな2人のパパの想い=愛情を一心に受けていることを何よりも雄弁に伝えてくれていました。
「みんなちがってみんないい」は有名なことばですが、
今作は現代のどこかにいるかもしれないひとつの家族が出した、今の彼らなりの答えなのだろうなと。
そして、ろじ先生のあたたかい表現と解釈に浸れる、大切な2巻でした。(あとがき「お互いの〜」の一文に感動しました!)
家族の形に普通も変もなくて、ひろが笑っていればいい。
2巻も1巻に引き続き、心のまんなかに置いておきたいシリーズです。
3人のこれからを見られるのも楽しみにしております。
1巻もとても素敵なお話でしたが、2巻はさらによかったです。
ほのぼの愛らしくてかわいい家族、というだけではなくて、いろんなことがあって、いろんなことに向き合って、丁寧に1日1日生きている家族のお話です。
愛らしいひろと、奈央パパと愛パパの日常のエピソードにとても萌えます。
普通、とは、変、とは、言葉の使い方に関してもとても考えさせられました。
みんな違ってみんないい、という言葉は、何度か見聞きしてきましたが、ひろの「みんないろんな変なんだよ、みんな違うけどいいでしょ」という言葉は、とても胸に響きました。
母親の「みんな間違えることはある、けど、その後どうするかが大事」という言葉は自分自身の今後の指標にしていこうと思わされた言葉でした。
この作品は小学校、中学校の図書室に寄贈したい、と思いました。
学校で、みんな違ってみんないい、という教え、授業がおそらくあると思うのですが、この作品を読めば、そうしたことを、自分で感じて考えてわかることができると思うからです。
これからもこの家族のお話を読んでいきたいです。
BL作品の定義っていったい何なんだろう、、、、??とふと考えさせられた作品です。前回からもふと思っていましたが。いい意味で、BLも幅広い話題とストーリー性がひと昔に比べて、描かれるようになったのかなぁと感じます。今作のテーマはやはり家族愛ですかね。BLと言われると???と前述のように正直思う方もおられるのではないでしょうかね?けど家族愛も壮大ですからね。男3人、いつまでも幸せに暮らしてほしいなぁと見守る形で読んでいました。
心温まる家族BL、再び!
同性夫夫の奈央と愛と、その息子のひろ。
相変わらず賑やかで温かい日々を送る3人ですが、
ある日、ひろが幼稚園で「ママがいないのは変」と言われて…。
成長し、世界が広がってゆくことで避けられない壁が
家族の前に立ちはだかります。
友達の心ない言葉に傷ついた自分よりも両親を想い、
口を噤んで我慢するひろの姿が健気すぎて切なかった…。
けれど、どんなに辛くても逃げずに乗り越えてゆく
家族の姿にぐっときました。
片方が不安なときにはもう片方が支える、
そんな奈央と愛の夫夫の関係性もすごく素敵でした。
みんながみんな受け容れてくれるということなんてないのかもしれない。
それでも、3人でいればきっと大丈夫なんだと思わせてくれました。
今回は愛の過去の友人が登場しひと悶着起きるものの、
本当の意味での嫌な人は登場せず温かい世界観にほっとさせられます。
今回はひろの名づけの由来も明かされ、出生にも触れられていました。
どうやら続きもあるようなので、また3人に会えるのを楽しみにしています♪
1巻読んだ時はもっと感じるものがあったはすだが…
エロなし子育てBLの限界を感じる
子育ての行き詰まりや大変さは育児経験者ならあるあるで共感できる部分はあるがぶっちゃけ既視感満載でお腹いっぱい
夫夫で子持ち…愛と奈央の、というよりひろ含め家族愛の話であってもうBLじゃないよなぁ
そう言う話が読みたい層にはいいと思うが私はやはり
BLが読みたいのでエロもないし物足りない…
この3人をひろが大きくなるまで見守っていきたい気持ちは1巻から変わらずですが、やはりBL読者としては奈央と愛の関係性に集中して読めるポイントも欲しいというのが正直なところです。今の2人がひろを介さずに愛を交わす機会が乏しいのなら、せめて学生時代の2人の絆がどんな風に深まっていったかの回想を挟むとか。子供を持ったら子供中心に世界が周るのはどの家庭でも宿命なので、今の奈央と愛の生活はもちろんこれで良いと思うし、2人ともひろへの愛情はまったく不足なく、これ以上はないだろうと思えるほど。ただ、BL作品である以上は私のようにメイン2人の関係性を掘り下げてほしいと感じる読者も出てくるでしょう。さらに続くということなので、ひろの成長も楽しみにしつつ、その辺りの描写が増えるといいなと思います。
2巻を読むにあたって前巻から読み直しました。何度読んでも素敵なお話で、ずっと続いて欲しいシリーズだと思いました。と思ってましたが続編が読めるみたいで、思わずガッツポーズを作ってしまいました。www
前巻の最後で小学生になったひろの作文のお話がありましたが、今作ではまた保育園に通ってるところから始まっていました。
こちらの世界観は現実世界より少し先のお話というか同性婚が認められてるんですよね。そんな2人が養子を育てて日常の問題に真っ直ぐにぶつかって行くヒューマンドラマでもあるのです。
一応攻め受けはハッキリしているものの、2人のキスシーンしかありません。ハグもどちらかと言うと家族3人のことが多くて、BLと言うよりは家族愛の意味合いが強いです。
ですが恋愛の先に家族という形に進化するのであれば、そう言う表現方法があっても良いと思うので、ストーリーそっちのけでアヘ顔や汁を描き続ける作品よりはよっぽど好みでした。
だって奈央がちゃんと愛の同級生に嫉妬してたし、夫夫だけど恋心故の嫉妬もちゃんとしてました。
このお話の良いところは実にリアルに同性結婚や養子縁組に起こるべき問題が描かれてるところです。
力技やファンタジーに頼らない骨太さがあると思いました。
そして理想的でありながら言葉だけの理想に逃げない2人の問題に対する決着の付け方が素晴らしかったです。
今巻では産みの親の手紙がひろに渡されて彼女の名前に込められた思いを知ることが出来ました。
作中に愛の同級生による「子どもを巻き込む」発言がありましたが、命さえ危ぶまれる育てられない親の元に居るより、深い愛情を持って育ててくれる他人に託した方が幸せだと思うのです。その証拠にひろは常に幸せそうです。ひろを手放した産みの親が少しでも心の安寧を得て、ひろのように幸せであって欲しいと願わずにはいられませんでした。
別に変でもいい。
でも、それが悪いみたいに言われることが嫌だ、って名言ですよね。
前巻でも思ったのですが、もうBがLというよりは奈央と愛とひろの3人家族のハートフルファミリーストーリーと言いますか、、、
別の名を、道徳の教科書と呼びますか、、、
今回は、ひろの同級生の莉里ちゃんの伯父さんが、まさかの愛の同級生で。
しかも、同じく男を好きな仲間で。
けれど、キャラやスタンスが違うせいもあって、伯父のほうが愛に対して距離を置いていて、、、
今回は、ひろにママがいないことを変だとその莉里ちゃんが指摘し、他のお友達とケンカに発展。
ひろやひろのお友達。
ひいては、奈央や愛、莉里の伯父までをも巻き込む大騒動になりました。
そして冒頭のような名言が、今回も飛び出します。
なんだろうなあ、、、
BLの枠だけでは納まりきらないお話なんですよね。
BL好きな人だけでなく、大勢の方にも読んでほしい、家族のあり方や愛など、今の世の中だからこそ一人ひとりが考え続けていきたい作品です。
まだまだこのお話は続くということなので、次なる3人家族のサクセスストーリーはどんな展開になるのか。
とても楽しみです。
この作品、すごい!
ただのほのぼの家族BLの枠を超えて、
愛と奈央の愛情から育まれるひろとの3人家族の愛情の中、
同性愛や少数派の家族の形が、
不幸か幸せに転がるかは、
人の向き合い方次第で変わるという深刻さが胸に響き渡る。
3人の周りにもそれぞれの愛の与え方(ひろを産んだ母親も含めて)や、
社会を変える前にまず自分を変えるという考え方も丁寧に描かれていて、
すべてが共感できる。
苦労はなくはないけれど、
それでも幸せに進んでいく
非血縁で結ばれた3人の家族の強固な愛や、
ヒシヒシと伝わってくる愛と奈央の絆と信頼が、
感動しすぎて泣きそうになりました!
家族モノが大好きです。例え作り物の綺麗ごとだとしても、自分が壊したものへの憧れか、幸せそうな彼らを見て癒されるのです。
同性婚し養子縁組で子どもを授かった2人の、その後のお話になります。可愛い息子ちゃんは、4歳になりました。
4歳になるとおませな子が増えて、保育園でも色々あるようです。悪気ない言葉で傷つけたり、思わぬ喧嘩をしちゃったり。その都度、子供を交えて話し合い、どうするのかを決めていく2人が素敵でした。
何より、愛情を一心に受けてスクスク育った、ひろ君の可愛さに始終癒されます。お子ちゃま至上主義としては、BL要素が少なくてもそれだけで大満足でした。おまけに、嬉しいことにこのシリーズはまだ続くと知り、新たな楽しみができました。