こまどりは、夜の帳 上

komadori ha, yoru no tobari

こまどりは、夜の帳 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神80
  • 萌×228
  • 萌12
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
18
得点
551
評価数
124
平均
4.5 / 5
神率
64.5%
著者
露久ふみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668937

あらすじ

政財界で不審死が続き、内々に捜査を命じられた警察官・紀人。双子の兄弟で民俗学者の慎仁と片阪村に向かい、そこで神職に就く美しい男・慶臣と出会うが!?

表題作こまどりは、夜の帳 上

橘紀人・警察官
卜部慶臣・村の地主・神職者

同時収録作品こまどりは、夜の帳 上

仮攻め:橘慎仁 民俗学者 紀人の双子の弟
仮受け:卜部三輪 神職者 慶臣の双子の弟

同時収録作品こまどりは、夜の帳 上

信者達
卜部慶臣 秘村の地主/神職者

その他の収録作品

  • 描き下ろし:『こまどりは、夜のしじま』
  • カバー下:CPプロフィール

レビュー投稿数18

ミステリーと心理劇 宿命的な恋

紀人×慶臣

先月に発売された作品とトーンが全然違って、
和風と現代のミステリー、オカルトを組み合わせた今作、
再び露久ふみ先生の神レベルに圧倒された!


主人公の警察官の紀人が、
不審死事件を解明するために、
双子の弟の慎仁と一緒に神秘的な山奥の村に行く。
そこで神職者の慶臣に出会う。
それに、隠された慶臣の双子の弟の三輪も登場する。

ゾッとする雰囲気に包まれた村の謎や、
事件の解明という重厚なミステリーで、
磁石のような引力で惹かれ合っていく
初対面の紀人と慶臣、頭脳派の2人が本当にカッコいい!
純粋な慎仁と三輪もまた可愛らしい!
2組の双子の魅力や、
精緻な心理劇が最高で完全に引き込まれてしまう!


2組の似ていない双子、
それぞれの、見た目や個性、彼らの関係性、
ややこしい兄弟の感情や、
それぞれの不思議な愛情に大注目。

イケメンの紀人、
兄としての俺様オーラ全開で、従わせる力がすごい。
ヘタレな慎仁、
簡単に絆される性格が何とも面白くて、実は弟として信頼できる存在。
この兄弟、仲良く見えないけど、
お互いに深く知り尽くしている感じがたまらない。

慶臣、一見無関心な感じだけど、内に秘めたのは弟思い。
三輪、必死になって兄を掴みたい。

紀人、
頭脳明晰な男が本当に最高!
能天気で自信満々、傲慢な態度で、
確かに慶臣に興味津々。
慶臣の一挙一動を洞察するのが楽しみで、
調子に乗っているのもイイ感じ。
慶臣を必ず助けてあげる決意が心の中に秘められて、
実はもう、恋に落ちているでしょう。

慶臣、
神秘的でクールな美人で、意地っ張りだけど、
確かに紀人に惹かれている。
紀人が助けてくれることを信じる心と、
それを認めない自分との戦う姿にグッと刺さる。
性的に無知さも可憐で、
紀人に初めて快楽に導かれてトロトロになっても美しい!

お互いに心の奥底まで見透かされている紀人と慶臣、
見えない赤い糸が結ばれているみたいで、胸が熱くなる。

たちまち合致する慎仁と三輪も宿命的な縁だ。

村の中に閉じ込められている慶臣と三輪を、
即座に救おうとする紀人と慎仁の愛しさが高騰して、
絶妙な連携、自発的ではないけど、相棒度抜群で拍手したくなる。

まだ恋愛の色合いが薄い上巻。
彼らの運命と恋がどう進展するのか、
慶臣と三輪の秘密が明らかになるのか、
村の事情、そして殺人事件、気味悪い風習など、
全てが気になってワクワクしてしまう。もう目が離せない!

4

じっくりと読ませる上巻

面白かったです。
村と儀式の不気味さが徐々に増してきて、どうなっちゃうのと思いながら読み進めました。
2組の双子をめぐる話しというのも良かった。
慶臣が紀人に気づかせる為に色々としていたと分かり、不思議に思っていたところが繋がって、、そこからさらにハマりました。

后宮のオメガから一気に作品の質が上がっている気がします。
先生方の力はもちろんですが、編集さんの影響も大きいのかな。やっぱり天下の新書館はすごいな…と思わず唸ってしまいました。

3

惹き込まれる上巻!!

初読み作家さまです!
先月発売された作品もとても話題になっていてとても気にはなっていたのですが設定的にどうしようかなぁ~と悩んでいたら…もぉ新刊‼しかも上下巻‼すごい精力的ですね!!
更に設定的には王道な感じはなさそうだけれど何だかとっても気になる…‼という事で試し読みをしてみましたら。。。
勝手にダークな感じや鬱屈とした静かな感じを想像していたら紀人のキャラにも紀人と慎二の関係性にも興味が湧きまくりでグッと掴まれました

先ずは上巻ですが。。。
これは上下巻同時発売してくれて良かったです!
お話しの軸になる村で起こるサスペンスミステリー要素がホントにミステリー(謎)なので大変気になります・・・‼
この危うげな雰囲気を醸し出している村側の双子、慶臣と三輪というキャラがまたいい味が出してます

紀人と慎二も慶臣と三輪も双子っていう面白味もあって何だかとてもドキドキします
尚、双子ですがキャラが違い過ぎるので全く混乱せずに「双子」という事実だけを楽しめます♫

上巻だけでは全くBL的にもミステリー部分にも入口も出口も見え切っていないのですがメインカプになる紀人と慶臣のキャラには既にドハマりしております♡
これはどうなるのか楽しみです(>ω<)

そうだ!メインではないですが慎二は一部で人気の「目の下に隈」キャラさんですのでお好きな方は要チェックですよ(-ω☆)キラリ
神経質そうな感じと学者気質のチョット浮世離れ感もあってとても良きスパイスキャラです

評価は上巻だけではまだまだ「掴み」な感じなので迷い所ですがそれでも完全に「掴み切られた」上巻です!
この上巻を読んで下巻に進まぬ人は居ないハズ!という点は絶対におススメPOINTなのと、初めて先生作品を読めた歓びを加算させて頂きました♡
さて!下巻に行って来ます!!

2

No Title

事件警察官x事件関係者、この組合せだけでテンションが上がります、大好きな設定です。
ストーリーもミステリー感があって、あっという間に引き込まれて、自分の中で大満足の作品でした。

2

因習村、美人受け、ダブルCP(?)

作者様買いですが、やっぱり雨月堂の頃から別世界の日常のどこかで有り得そうなファンタジーが最高に素敵なストーリー。
因習村で酷い扱いを受けている美人双子が警察官と学者の兄弟によって救済されるお話。

心情描写と犯人キャラや因習村の背景もきっちりと作りこまれていて上下巻で読み応えあり、エロ描写もスッキリした色気と執着が垣間見えてBLとしても因習村ファンタジーとしてもおすすめの漫画。
作者様のただいま大変好評なオメガバも良いが、ぜひこちらも読んでみてほしいです。

2

攻め様最高

攻め様色気があって最高です!

2

読ませる1冊

全国各地で相次ぐ不審死を捜査することになった双子の兄と、それに付き合わされた民俗学者の双子の弟が、雪に囲まれ世間から隔離されたような秘村の謎に迫る。

ああー、すごく面白かった!引き込まれました。
双子・謎の風習・事件と謎・ミステリーあたりのワードにピンと来た方はぜひ。
事件ものとミステリアスな秘村の風習という組み合わせの時点でわくわくしたのですが、そこにBLがこの先を期待してしまうような良いスパイスとして加わっていて、ミステリー要素のある作品を邪魔しない絶妙なバランスで微かに薫ってくるんです。
ストーリー展開も面白ければ、キャラクターの立ち方も良くて主要人物の誰1人として脇役にはならない話運びが見事でした。
ページをめくる度にこの村には一体何が隠されているのか?と先が気になり、読ませる展開が続きます。
上巻を読み終えた時点でレビューを書いている今、早く下巻が読みたくてたまりません。面白いです。

ハラハラもドキドキもあります。
先が気になること必須ですので、これから読まれる方は下巻も手元に置いてからどうぞ。

1

上下一気読みです

面白かった!雑誌の連載で後半を読んでいたのですが、早く全貌が知りたくて単行本になるのが待ち遠しかったです。
無表情系の強い男すごく好みなので。最初から最後までほぼ崩れないのもツボでした。あと不憫な受け。因習物で途中すごく辛いのですが(受けが)でもその過程が丁寧に綴られているので、説得力がありました。他に兄弟たちも良いキャラで、最後生きててくれてほんと良かった!途中何度か切なくてうるうるしながら読みました。
ちょっとした泥臭さも味わえる、この作品とても大好きです。「皇宮のオメガ」とまた違った印象で、同時期連載で雰囲気違っていて露久先生のファンになってしまった!
タイトルも秀逸ですよね。

1

隠された村の謎が深まる上巻

双子、秘村、昔からの因習、儀式……と日本独特の不気味な要素を含みながら村に隠された謎が次第に深まっていくストーリー。
上巻は2時間サスペンスの役者が出揃う部分と、それぞれのキャラの性格が垣間見れる内容となっている。

因習……が人によっては地雷になりかねない内容(受けが攻め以外の他の男によって抱かれる)で、しかもそれが主人公(攻め)が村を訪れてからも繰り返されている、と考えると生理的に受け付けない人もいるかもしれない。
ただ、その因習こそがストーリーの要となっているのでそのシーンに関しては目を瞑って読んでほしい。

他に登場する女性の表情がいちいち恐ろしい。お化け的な怖さではなく人間の怖さがストーリーのあちらこちらで出てくるので、怖いものが苦手な人は気をつけて読んで。

上巻はBL要素は前述の因習と、攻めによる受けへの『抜き』のみ。まだLにもなっていない段階しかみれないので下巻は必読。

絵がきれいなだけに、村の因習の恐ろしさがより強まってどんどんストーリーに引き込まれ、先を読みたくなる話だった。

4

絶妙な気持ち悪さ

前作『后宮のオメガ』に引き続き上下巻の壮大なドラマでした…。

不気味な因習やオカルティックな要素を含んだサスペンスストーリーで
前作と雰囲気は全く異なるものの、こちらもまた読み進める程に
のめり込まずにはいられない作品でした。

この気持ち悪さには覚えがあると思ったら、
子供の頃にテレビアニメで見ていた某高校生探偵の空気感に似ているんだ…。
ミステリーやオカルト、因習好きな方には刺さる作品だと思われます。

人が行方不明になり、不審死が続いているという片阪村。
双子の兄で民俗学者の慎仁と共に村へ向かった警察官の橘紀人はそこで
美しい神職者・卜部慶臣に出会いますが…。

弟のために自らの身体を生贄として信者たちに捧げる兄と、
兄のために人を呪い続けてきた異能の弟の、不幸で美しき双子。
そして、その村を秘密裏に捜査する紀人と慎二も双子であり、
その奇跡的な組み合わせに運命的な出会いを感じさせます。

ミステリー+オカルティックなストーリーに加え、
双子にもかかわらず正反対な2組の兄弟たちのキャラクターなど
とにかく読み応えを感じさせてくれます。

はじめのうちはクール美人だった慶臣や神秘的な存在だった三輪が
物語が展開するにつれツンデレだったり、ピュアだったりと、
環境によって性格の見え方が変わってくるのも面白かったです。

上巻では紀人たちが村で行われてきたおぞましい秘密を探りながらも、
紀人は慶臣、慎二は三輪と、それぞれに絆を深めてゆきます。

橘兄弟の手によって村から脱出することに成功し、
初めての外の世界に触れ束の間の穏やかな生活を過ごす慶臣と三輪でしたが、
村からの呪縛は未だ解けることのないまま。

果たして二人が普通の幸せを手に入れることが出来る日はやってくるのか。
兄カプと弟カプ、それぞれの匂わせつつある淡い恋の行方も気になります。
次巻へ…。

3

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