こまどりは、夜の帳 下

komadori ha, yoru no tobari

こまどりは、夜の帳 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神80
  • 萌×230
  • 萌11
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
17
得点
553
評価数
124
平均
4.5 / 5
神率
64.5%
著者
露久ふみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668944

あらすじ

捜査のため片阪村に向かった警察官・紀人。村人に捕らえられるが、慶臣と三輪を連れ村を出ることに成功する。共に過ごす内距離が近づいていく紀人と慶臣に!?

表題作こまどりは、夜の帳 下

橘紀人・警察官
卜部慶臣・村の地主・神職者

同時収録作品こまどりは、夜の帳 下

仮攻め:橘慎仁 民俗学者 紀人の双子の弟
仮受け:卜部三輪 神職者 慶臣の双子の弟

その他の収録作品

  • 描き下ろし:『こまどりは、掌の中』
  • カバー下:サブCPプロフィール

レビュー投稿数17

謎解きと、事件の解決編

村から出て慶臣は紀人と、三輪は慎二と過ごしています。
慶臣はあまり紀人と関わりたく無いと思いながらも、儀式とは違った紀人と体を重ねる事に今までに無い感情が生まれてきます。紀人もなんだかんだと人たらしだからでしょうね。
そして、一巻ではあまり分かりませんでしたが、三輪はとても感情豊かで、今まで出来なかった体験な目を輝かせて生活しています。
慶臣と三輪の両親の秘密が語られるのですが、もう、村のしきたりとかと言うよりも、主犯の人物が個人的に双子を洗脳してるんじゃないか!と、犯人に腹がたちました。
結局、村の為に二人の儀式は必要だったの?とか。(現代社会ではリスクが高過ぎる)三輪の力ってなんだったの?とか、色々疑問な所もありますが、続編の話も出ているので、慎二と三輪の話はまだこれから…と言う感じなんでしょうかね。二人が恋人にはならなくても、慎二と三輪が仲良し兄弟の様に過ごしていたのは、見ていて微笑ましかったです。
慶臣は紀人と結ばれてから顔がとても穏やかになって優しくなったのが良かった。危険な目に遭いながら、一番逢いたい人の顔を思い浮かべるって、もうそれは愛ですよね。
上下巻通してらサスペンスドラマを見終えた様な満足感がありました。

0

好きすぎる!

好きそうだからもったいなくて手をつけられない作品がいくつかあるんですけどこちらがそうでした!!そして好きだったこの村のなんとも不気味なこと……そして紀人が好みの攻めすぎて頭を抱えました……かっこよすぎて……

下巻最後の方の慶臣に言うセリフ痺れた……

そして慶臣の美しいこと☺️あの絶望の中で想う人は……三輪ちゃんのことが気になっているのですが……!!幸せになってほしいよ慎仁もいいやつ

あの紀人の飄々とした感じから本気出したり怒った時の顔がたまらんかったーー!!(そしてまた紀人に戻る)

1

No Title

上下巻、たっぷり世界観に浸れてよかった
双子×双子は初めて読んだけどアリですね…
三輪ちゃんが目覚めたあとのお話も見たいな…

1

尺が足りねえ!

救済BLですかね。
上に続いてドラマチックな展開が続きます。
やべぇやつがみんな捕まったのは良かったです。

ただ凄い気になるのは……

三輪はどうなった…?!

いやぁ、これはこれでいいのかもしれないけど、兄だけ幸せコースで三輪は…と思うとなんだかしんどいです。
幸せな後日談的なものがあったら良かったんだけど、特典類もそういうのはなさそう?だったので…。
話はすごく良かったんだけどそこだけかなり気になってしまいました。

1

世界観に浸りきれる1冊

后宮のオメガがどっぷりファンタジーなのに対して、リアルとファンタジーを織り交ぜたミステリーサスペンスBL。こちらもまた世界観に浸りきれる、ものすごく作り込まれた1冊でした。

呪いのようなものが関わってくる物語はしっかりファンタジーになるか、結局呪いではなくて人間の仕業でした、というどちらかの結末に行き着くことが多いイメージなのですが、こちらの作品は理由も死体遺棄の方法も警察の動きもごくリアルなのに、でも根幹は呪いで人智を超えた力であることはブレなかったのが面白かったです。しかし里江、100人中100人が嫌いと答えるほど徹底的に嫌で最低な人間でしたね…雫さんを想ってと言っても別に裏切られた経緯があるわけでもなく同情の余地なく純粋悪でいっそ清々しいですが、なんとも胸糞悪い気持ちです…

そして紀人と慶臣の本能で愛し合う2人の美しいこと。三輪と父親を引き合わせなかった後悔を1人で抱え、どうにか状況を打破したくとも何もできず、ただ無意に時が流れているところに現れた紀人という存在。理屈ではなく本能で惹かれ、この人に会いたいからなんとか生きようともがく、その姿があまりに美しかった。それでいて村から出れば世間知らずのツンデレのようなピュアでかわいいところが見えるというギャップ。最高です。
そしてずっと掴みどころなく飄々としていた紀人が慶臣を思って初めて人間らしさを垣間見せたのも本当に良かったです。

三輪と慎二の関係性が曖昧なまま終わったのもまた。恋愛というよりも兄弟愛のような、でもいつか恋愛にも発展するのではないか、どちらにしても互いにとってかけがえのない存在になったというのが良かったです。願わくは三輪目が覚めますように。

3

大団円ならぬ、中団円?

上巻から引き続きー

秘村に生まれ、そのおぞましい因習によって人生を壊されてきた卜部兄弟。
村の捜査にやってきた警察官の紀人と民俗学者の慎二たち双子の兄弟によって
村の外に救い出された慶臣と三輪でしたが…。

やはりこのまま安泰には終わらせてくれませんでした。
慶臣と三輪に異常なまでの執着を見せる里江が怖すぎます…。
上巻では使用人的ポジションだった彼女ですが、ラスボス感がハンパない!
真に恐ろしいのは人間、と改めて確信させられました。

村の因習に従い、身も心も捧げ人形のように生きてきたけれど、
紀人と過ごすうちに人肌の温かさを知り、初めての恋を知った慶臣。
そうしてこれまでの自分たちの人生に疑問を持ち始めた慶臣は
自分の手で全てを終わらせるため、村へ向かいます。

一方、慶臣が再び村に連れ戻されたことを知った紀人はというと、
冷静ながらも慶臣の危機に焦る姿などこれまでの飄々とした
雰囲気とはまた違う一面や慶臣への強い愛情が垣間見える場面も。

そして、疎遠に見えていた卜部兄弟のお互いのために
自分を犠牲してしまうほどの強い絆など、
登場人物たちの心理描写が掘り下げられた下巻でした。

最終的に悪は罰せられ事件は解決したけれど、
万事大団円とは言うには苦々しい読後感が残りました。

兄を救うために眠ったまま目を覚まさなくなってしまった三輪。
ただ、彼の場合は目覚めたとしても過去の自分の行いに苦しむのだろうなぁ、と。
洗脳に近いことをされていたとはいえ、多くの人たちの命を奪ってきた業は
無邪気な三輪だからこそ苦しまずにはいられないのだと思います。

全体としてはやはり事件がメインテーマになってしまうため、
BLとしては二人の恋への発展がやや性急というか、
薄めに感じる部分もあったかもしれません。
それでも限られたシーンの中で慶臣の紀人に対する信頼や
紀人の包容力に愛はしっかり描かれていたように感じました。

若干尾は引くものの、ストーリーとしては綺麗に完結していました。
だけど、できるなら三輪が目を覚ますまで、を見届けたかったな。
そして、兄カプのみならず弟カプのその後にも興味津々なので、
ぜひシリーズ化して欲しいです!

1

下巻~!!!

お祭りで兄弟について話す紀人のカミングアウトが面白かったです。
これだけ慎仁を巻き込んでいながらそんな風に思っていたのねとクスクスしちゃいました。
そこから二人で抜け出して・・・の流れが最高でした。いつも余裕な顔の紀人が崩れた~!嬉
里江と再会して追い払われたあとの紀人の表情も良かったな。。
下巻は紀人の変化が見れて嬉しかった!

慶臣が村に戻ってからの展開はつらかったのですが、最終的に紀人と幸せになれたので一安心。ただ・・・三輪~(涙)これは続編希望です。支えてくれてる慎仁も幸せになって。。

下巻の描き下ろし、幸せの中の仄暗さが好きでした。紀人は仕事で里江と関わり続けていて慶臣の幸せな顔を見るとふとよぎってしまう感じが…
そして重めの執着心芽生えててグっときました。

1

上手く纏まった風

上巻に引き続きの購入
連続刊行の『后宮のオメガ』にも引き続きの購入

『こまどりは、夜の帳』『后宮のオメガ』どちらも世界観は面白い、助走も惹き込まれる、でもまとめ方が後ろ髪を引かれる(?)ような。BLとしてはハッピーエンドなんだろうけど、せっかく惹き込まれた世界観が置き去りにされてて作品として残念、と感じてしまいます。

双子で、2組の双子同士の二項対立、陽と陰や楽観や悲観、呪と穢れなど、双子と信仰の文脈はある程度は丁寧に描かれていたと思いました。
しかし、目で殺したり、サドメ様が非科学的でもやっとが残る。さらに両親の事件や、突然の百合(?!)展開に、突き詰めの甘さと言っていいのか逃げを感じてしまいました。

『后宮のオメガ』と同時連載で大変だったのだろうとは思いますが、それぞれをもっと丁寧に練って練ってあれば良かったな。
『こまどりは、夜の帳』は民俗学という専門性も感じられたので勿体ないと思ってしまいました。

3

ストーリー重視な方におすすめ

エロ度というとそこまで多くなく本当にストーリーメインでした。上からさくさくと読んでいきましたが本当に設定もしっかりし、また一本のドラマでも見た感覚でした。村の風習やら昔の儀式やらそういうサスペンス的なのも、元々好みということもありストーリーはとんでもなくドンピシャでした。
それと同時に最後の終わり方にこれはもしかして今回メインにはならなかったもう一組の双子たちのスピンオフがあるのでは?と思ってしまいました。ーーが、今回のでこれだけ素晴らしく作り込まれた内容だったので、スピンオフ難しいんじゃないかなとも思ってます。でも、見たい!私コミック派なんで全然情報わかってないですが、スピンオフ決まってたら舞い踊りそうです笑

1

この出口で合っているのかしら?

下巻は紀人と慶臣にほぼほぼ持って行かれた感満載♡
深入りしちゃったよね、、、お互い(〃ω〃)という加速していく想いを見れたのが大変楽しかったです
でも欲を言えばまだやっぱり何となく不安要素を感じる慶臣の事を想うともう少しイチャコラ多めにこの下巻で魅せて欲しかったかなぁ~…とも思ってしまいました‼欲しがりですかね。。。(*´ェ`*)

後はまぁ慎二と三輪ですよね。。。
何とも三輪に関しての想いは複雑です
この2人を組み合わせとして考えるのは時期尚早というか……
え。。。三輪はこのままなんでしょうか。。。この出口のみしかないのでしょうか……(´・ω・`)
なんだか兄カプと比べてしまっては趣旨違いなのかも知れませんが、、、やっぱり何だか寂しさと言うか振り回されたまんまの哀しさを感じてしまいます。。。


ミステリー部分?は結局1人の激しい思い込みと彼女を狂わした存在がが引き起こしたって事になるのでしょうか。。。
そこに引きずり込まれていった双子・・・
何ともここはあんまり理解出来ないというかしたくないというか、、、
この部分の入口からして間違って入ってしまったのかな、という居心地の悪さは残ってしまいました

読後の率直な感想は「どうにか数年後的な後日談を見たいっ (>ㅅ<)」
この想いが強く残りましたが先生の作品を初めて読めた事は満足です!!
上下巻での盛り上げ方と惹き込み方はとってもお上手だなぁ~と、堪能させていただきました!!

2

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