はじめの恋

hajime no koi

はじめの恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神133
  • 萌×293
  • 萌28
  • 中立9
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
27
得点
1130
評価数
265
平均
4.3 / 5
神率
50.2%
著者
西本ろう 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344851733

あらすじ

真宮はじめは、組長の死をきっかけにヤクザ稼業から足を洗うことに。組長は愛する女性のために命を落としたが、恋をしたことがない真宮はその行為がさっぱり理解できなかった。そんな時、彼氏と身を寄せ合う大学生の香坂翔と出会う。大好きな相手へ向ける焦がれるような顔が忘れられなかったある日、デリヘルのアルバイトをしている香坂と再会する。人を愛する気持ちはわからないが、彼氏のために身体を売る香坂の献身的な想いを知り、他の客を取らなくてすむよう彼の時間をすべて買うことにした真宮は…? 恋を知らない元ヤクザ×愛し愛されたい大学生のゆっくり恋するピュア・ストーリー!

表題作はじめの恋

元ヤクザの若頭,無職,36歳
獣医学生,20歳

その他の収録作品

  • episode.5.5(描き下ろし)

レビュー投稿数27

36歳、初めて恋をする

すごい良い作品だぁぁー…。

誰かを愛したことのない元ヤクザの男と、誰にも愛されたことのない青年とのラブストーリーに心臓ギュッて鷲掴みされました!
素敵な表紙に誘われるように購入したけど、表紙は裏切りませんでした。ストーリーがすっごく良かったです。36歳の初恋ですよ…絶対面白いに決まってます。そして本当に面白かったです(≧∀≦)

登場人物みんな(香坂に絡むクズ男除く)好きだし、交わされるセリフや雰囲気、ストーリー運びもまるっと全部ひっくるめて好き。読み終わらない内からうるってきて、胸がジワッと温かくなりました。


「はじめ(名前)」と、「初めの恋」とを掛けてるタイトルが、なんて素敵なんでしょう。
細かく言えば主人公・真宮はじめのハジメテだらけの要素が実はいっぱい散りばめられていて、強面な風貌に似合わず初めての経験尽くしにあくせくしていく姿が、可愛くもあるしカッコいいです。

真宮の側には獣医師の卵である香坂がいて、真宮にとって何もかもハジメテを与えてくれる青年です。


2人の出会いはバスの中。
この時に真宮の初恋の土台は作られました。
このシーンですが、香坂の色気ダダ漏れな顔が艶めいていて、真宮じゃなくても心奪われますってー!な状態。(女の私でもトゥンクしましたよ)
香坂が美しくてホウッ…てなったあとの、オフの眼鏡姿のギャップがこれまた良くて、始まりからワクワク止まりませんでした。

香坂との出会いが真宮の生活面でも心情面でも色々と変えていくことになるのですが、2人が恋愛の局面に進んでいくまでの過程が本当に良くて。個性的な脇役たちと絡むことで、ストーリーに深みと面白さがどんどん増していきます。


真宮の恋の話がメインストーリーである一方で、香坂の恋愛救済ストーリーという側面も含んでいます。だから二重に見どころがあるんです(´∀`*)


誰かを好きになることって、ドキドキするし、守りたくなるし、側にいたくなるって言うポジティブな感情もあれば、嫌われるのが怖くなるというネガティブな感情も湧き上がるものなんですよね。極道現役時代、怖いもの知らずだった真宮が、恋を前にすると臆病になっている姿に、私まで泣きそうになってしまいました…(グスッ)

それだけ本気で香坂のことが好きで堪らないんだって伝わってくる最高の告白シーン。そしてそれに応える香坂の想いにも感動です。
真宮にとっても香坂にとってもここからが初めての恋愛。2人で一緒に好きの感情の答え合わせをしていくことでしょう(*´꒳`*)


それを受けての5年後エピソードが良かったー!めっちゃ色んなことが変わってる…特に香坂の美貌の破壊力が増してるー!
変わらずなのは2人のラブラブ具合(笑)

最後まで抜かりなく最高でした。ギャップ萌えをたくさん楽しむこともできたし大満足。
読後感良し、多幸感良し、全方位で素晴らしかったです。

14

真実の愛

元ヤクザ・真宮はじめ×獣医大学生・香坂翔

バスの中で切なく温かく見つめ合う2人。
心が落ち着く配色。
表紙だけで心が癒されます。

真宮はじめ(36歳)は
愛する女性のために命を落とした組長の死をきっかけにヤクザ稼業から足を洗うことに。
恋をしたことがないはじめはその行為が理解できなかった。
そんなはじめが出会ったのは恋多き獣医大学生の香坂翔。
恋を知らない、恋をしたい2人が真実の愛を見つけていくお話。


素直で飾りがない気持ちを顔で表していく香坂は、
きれかわと言いますよね・・・!

バスでの彼氏と別れるシーン、
恋に憧れる切ない感情を帯びているような表情は、
恋が疼く切ないものだと感心しました!

はじめと出会って
恋をするうるおい瞳孔と、
甘く切ない夢見る少女のような輝いている顔を見ると
恋をしたい!と思うようになります。

はじめの
威張で誰も匹敵できないかっこよさと、
刺青を入れて鍛えているたくましい体に胸キュンした!
男前で頼れそうな雰囲気も魅力です。

ーー

恋愛を知らないはじめは、
ただ愛とういイメージが掴めていないだけです。
子猫を大事にする気持ちは愛です。
香坂を思う気持ちは恋と呼ぶしかないです。

はじめの自分でも気づかない本心は、
恋愛に幸せそうな人たちを羨んでいる。

恋愛をしたい香坂は、
はじめの心から愛に焦がれている気持ちを理解している。
「彼氏」を買うために身体を売るほどに尽力する。
でも香坂がその「彼氏」を恋をしていない・・・!
昔の好きだった人との感情を重ねているだけ・・・。
恋愛を与えてくれた人に対しては恋愛できると錯覚しているでしょう。
恋愛への渇望、憧れ、
愛し愛されなければと
ーー偽物の恋愛で自分の価値を保つという感じではないか?

そんな恋愛に不器用な2人だが・・・

2人が出会うことで、
恋愛を他人事のように感じていたはじめは、
自分が恋をすると捉えて、
愛という感情を知ってきた。
今までの模造恋をしていた香坂は、
心の底から欲しかった本物の愛を手に入れた。

2人の恋愛は順調に運ぶようになっていてから
5年後、
お互いに
「昨日よりもずっと好き」という
真実の愛を見つけている
ーー2人は輝かしく愛しい!
愛という温もりがじわっと込み上げました!

心を安らげる作品でした。

8

はじめ(て)の恋

西本ろう先生というと突き刺さるようなシリアスな作風イメージを
勝手に抱いていたのですが、今作はとってもハートウォーミング!

とりあえず、あらすじ+作家買いだったので、
“ヤクザ”やら“デリヘル”のキーワードからまたハードなストーリーを
想像していたものだから、予想外に心が温かくなってしまいました(´˘`*).。o

当初の想像とは違っていたものの、読み応えあるストーリーに
ギャップ満載のキャラクター、と最後の描き下ろしに至るまで
読み手の心を惹きつけてやまない1冊でした。
個人的には西本ろう先生の作品の中でも1番好きかもしれません♪

ヤクザの真宮は組長の死をきっかけに極道から足を洗うことに。
家も職も失ったその日 大学生の香坂と出会い、彼が恋人に向ける
恋焦がれる表情に目を奪われてしまいます。
恋に無縁な人生を送ってきた自身とは正反対の香坂のその表情が
忘れられない真宮でしたが、思わぬところで香坂と再会を果たし…。

最初から最後まで真宮が圧倒的男前っぷりでした!
彼を一言で表すならまさしく漢気!
若頭として舎弟たちを率いてきた男ならではの屈強さや懐の深さがあり、
裏社会で生きてきたにもかかわらず誠実で純粋な心をもち続ける真宮に
惚れ惚れしてしまいました///

外見はいかつい強面なのにこと恋愛となると途端に
ウブになってしまう普段との落差も微笑ましかったです♪
元ヤクザの大男が恋を知らないばかりに若い大学生にときめいたり、
戸惑ったり、ピュアなギャップにいとおしさが渋滞しておりました♡

そんな真宮にひょんなことから救われ、居候させることになる香坂。
派手な真宮とは真逆で地味な印象ですが、好きな相手にはどこまでも
一途な青年でした。
その献身っぷりは盲目的で相手がどんなクズ男であろうと、
自らの身体を売るほどに溺れてしまう恋愛依存体質なのでした。
その一方で真宮のためなら単身でヤクザの元に乗り込む男前な
一面もあり、可愛いだけではない強き受けでした。

途中、昔の舎弟に真宮が連れ戻され一瞬ひやっとしたものの、
その決着の顛末も微笑ましく、終始ほのぼのとしておりました。
舎弟たちとの和解によってずっと一匹狼だった真宮の孤独が解れ、
まるで本当の家族のような男たちの深い絆にじんときてしまいました。

「家族」の存在に背中を押され、抑え込んできた香坂への気持ちと
ようやく向き合う真宮。
それは彼が避けてきたのと同時に、焦がれてきた「恋」でした。

恋を知ったのも、告白も香坂にリードされっぱなしでしたが、
初めて身体を繋げるシーンでは宝物のように、優しく香坂の
身体を開いてゆく真宮に大人の男の色気が溢れていました///
だけど、最後はそんな余裕もなくなり、夢中で抱いてしまう
真宮にもそっと萌えを噛みしめました…よき。
真宮の大きな体に包み込まれてしまう華奢な香坂との体格差が
もう控えめに言って100点満点なのです♥
短いれど、濃密な二人の恋人えっちに浸らせていただきました。

描き下ろしは本編から5年後の二人のお話。
タピオカ屋の店長が経営する洋食屋でコックとして働き、
少し老けたものの男ぶりが上がった真宮と念願の獣医になり、
大人の色気が増した香坂。
年齢を重ね、環境が変わっても、互いを大切に想い合う気持ちは
一つも変わることなく、相変わらず純愛カップルな二人でした。
どうぞ、末永くお幸せに♡

6

発売1週間で早くも重版決定なのが分かる!

初めて西本ろう先生の作品を読んだ時から画力の素晴らしい作家さまだと思っていましたが、最近も進化が止まらないですよね。

今作も設定の妙やストーリーの素晴らしさや魅力的なキャラで、一気に世界観に魅了されていました。

間宮の格好良さや香坂の表情の可憐さに目が釘付けになっていました。ヤクザの世界しか知らないからこその間宮の世間ズレした可愛さもとても魅力的でした。

香坂やタピオカ屋の店主や獣医師など多くの人たちに見守られながら、カタギの世界で必死に生きていこうとする姿に胸が熱くなりました。

漢気がありながらも心優しい間宮が香坂に恋に堕ちて行く様子も、香坂が間宮の本質を見て恋して行く過程もとても自然なんです。

間宮は元ヤクザですが人情味溢れる人物だからこそ、周りの人間もそういう人たちが集まっていて、ホッコリ優しい世界観なのがとても素敵な作品でした。何回も読み返したくなる読後感の良さでした。

5

恋を知る素晴らしさ

組長の死をもって極道の世界から足を洗い、無職となった真宮。
心から尊敬していた組長が愛する女のために命を落とした…それにショックを受けたというよりは、これまで人を愛したことがないので理解できずにいた感じでしょうか。
真っ直ぐな性格ゆえに脇目も振らず組長の為に頑張ってきた彼の心は、ポッカリと穴が開いたようになっていて。

そんな時に出会った香坂とこれまでとは違う日常を送る中で、人を好きになることや大切に思う気持ちを知っていくという、とてもあたたかな展開にめちゃくちゃキュンとしました…!
元ヤクザということでバリバリに墨が入り見た目もコワそうな真宮ですが、少しずつ香坂に惹かれていっている様子はとってもピュア!そんなギャップも楽しめました。

天然でポワっと可愛いところがありつつ恋をするのを諦めない香坂の強さはかっこよかったし、真宮を慕う舎弟達も良いキャラばかりで。バチバチしていなくてすごくほんわかしました。

数年後のさらに幸せそうな彼らまで見ることができて大満足。ふたりとも素敵な人に出会えて本当に良かったね…!と思えるようなお話でした。

4

表紙が素敵!体格差最高!

今までの西本ろう先生の描くお話と違ってこちらはとてもハートウォーミングなお話でした。表紙から良かったです。
あどけない顔の美少年がいかついイケメンを熱っぽい瞳で見上げてて、優しく彼を見下ろすいかついイケメン
もう表紙だけで萌えますこれは絶対買いでしょ

最初に見た香坂くが美人で今風で表紙で見た感じと違ったので、あれ?と思いましたが、これには理由があって
2回目に会ったときは、メガネの垢抜けてない感じだったので、真宮もびっくり?しかもすれてなくて優しくて美人というより可愛い感じになってました。
真宮も人のよさが透けて見えます。ヤクザのときも良い奴だったんだろうなと思わせます。
その証拠に舎弟たちからはめっちゃしたわれてましたもんね
あと真宮が香坂君を、キミ呼びするのが可笑しいやら可愛いやらで良かったです。真宮実はものすごく実直な性格なのでは?
そんなこんなで香坂くんが、初めて恋を知った真宮と愛し愛される関係になれて良かった
あと動物がたくさんでてそれもこの作品をまるで日溜まりのなかで日向ぼっこしてるような安心感のある素敵な作品にしてくれてます。
あとヤクザさんたちがみんな良い人で、もうみんなで喫茶店でもすれば良いのにと思ってしまいました
ハードな作品も良いですが、こんなこころが暖かくなる作品も書ける西本先生の才能に期待が高まりますね。

4

美麗な絵柄に純愛が最高です

読んでると攻めのピュアさになんか照れが移ってくるようなみずみずしい作品です。
元ヤクザと獣医のたまご、ですが受けの抱えてるものがなんかもーいじらしくてかわいらしくて、綺麗な絵柄にも伴って最高です。
威圧感たっぷりの攻めも、髪をおろせば超絶モテ男です。
クズ男がでますし、お前にやる金なぞないっ!っても思いますが攻めの男気がすばらしくていいです。
思いがけない同居に味をそえるのが仔猫です。

強面男にきれいな男の子に仔猫!
眼福です。

4

画力の圧倒的勝利!様式美がここに・・・。

密かに私がヤクザもので気になっていた「墨」のクオリティ・・・

ヤクザなのにタトゥーのようなデザインだったり、中途半端な入り方だったり、不安定な描写だったり、最悪シールに見えたりetc...
実は結構これだけで私は萎える事もしばしば・・・

ヤクザがヤクザらしく見えないっていうか、安っぽく見えるっていうか。。。
まぁ、ある程度自前の補正フィルターで補完してそういう時は意識しないようしているんですが。
でもモヤっとはしちゃう事が多かったのは事実でした。。。

そんな厄介なヤクザものへの様式美を求めてしまう私でしたが、、、
今回のはじめさんの彫り物ったら・・・!
流石、西本先生!!!!!!
と言う言葉しか浮かばない程、それはそれは立派なヤクザの「刺青」でございました!!

これだけで「はじめ」のヤクザだった、というキャラクターの凄みと拘りに説得力が増し増し!!!

こういたディティールを疎かにしないからこそ、多くのレビューでも先生のその画力に称賛が鳴りやまないのでしょうね。

こんなに先生の才能を遺憾なく発揮して下さり、本当にありがたい事です。

そんな訳で、ほぼ、攻めのはじめさんの刺青の事しか書いていませんが、、、
こういったひとつひとつのエッセンスを大事に書かれたこちらの作品に不満がありましょうか、、、

ひとつの拘りを丁寧に描く事が出来る先生だからこそ、お話しも当然ですがとてもとても丁寧に創り込まれており、繊細な情景描写が美しかったです。

先生の作品ではめずらしくヒリつく感じの少ないふんわとり優しいピュアなお話しでした。
2人の体格差にも”BLらしさ”を感じ、読んで良かったな、とじんわりさせて頂きました。

4

人を好きになる方法

体格差カプがあんま好きじゃないので全く読む気なかったんですけど、
ア〇ゾンがしつこく勧めるから仕方なくw

こういうの趣味じゃないって思ってたのに、ビックリするほど可愛らしくて好きでした! ゆっくり深まっていく二人の関係も心地よかったです。

ひとつだけ気になって点:
途中から香坂のショタ感が増しましたよね?序盤はもう少し大人っぽかったのに…

まぁしかし5年後の香坂に超萌えました!美人すぎ!!
できれば続編が欲しいです~! o(>w<)o

1

愛する気持ちを知っていく過程が丁寧

おじさんと大学生の恋が、とてもピュアに描かれている素敵なお話でした。実は西本先生初めて読みます。表紙に惹かれました。
はじめの恋というタイトルながらも、恋も愛も実感したことの無いはじめが恋に落ちて行く過程だけじゃなくて、叶わぬ恋ばかりしかしていなかった香坂くんがはじめと一緒に過ごすことで、温かい気持ちや、幸せな気持ちに目覚めて行くのが、とっても萌えがありました。それに香坂くんは、無自覚なセクシーさがたまりませんでした。
そして、脇役で出てくる、タピオカ屋の店長や、動物病院の院長、元ヤクザの頭などみんな好感が持てて、一人一人がみんな色々な角度で好感持てる人達。そして、何より出てくるネコちゃんがとっても可愛くて。そういう様々な要素が、ヤクザに失望していたはじめの心を温かいものにしていくのが、とても良かったし。そういうはじめに恋心をどんどん感じていく香坂くんが可愛くて美人で。でも、香坂くんをはじめは美人とか、美しくしていて欲しい等とは思わずに、メガネ姿のままで良いって言ってあげるのが、はじめは優しいなぁと。
「幸せ」
という言葉とは縁のなかったはじめが、穏やかな同居生活で「幸せ」な顔を向けてくる彼にトキメク所は、本当にピュアな恋心を感じました。
そして、はじめはヤクザを辞めた時には分からなかった、愛する人の為に行動する気持ちを理解しました。孤独なヤクザが人間らしい感情を知って、人の為に生きる気持ちを理解したのが、とても嬉しくてほっこりした気持ちで、読み終わりました。とても好きな作品に出会いました。

1

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