スモークブルーの雨のち晴れ 2

smoke blue no ame nochi hare

スモークブルーの雨のち晴れ 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神159
  • 萌×228
  • 萌10
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
17
得点
938
評価数
198
平均
4.7 / 5
神率
80.3%
著者
波真田かもめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046819277

あらすじ

訳して、飯食って、SEXして。話題沸騰!アラフォー男2人の翻訳家BL

「おれの事、好きなくせに」「だからなんだよ」

元同僚でライバルだった久慈静の手伝いで
翻訳のバイトを始めた吾妻朔太郎。
二人はお互いの止まっていた時間が、
少しずつ動き出しているのを感じて――。

元同僚ケンカップルの翻訳家BL☆
描きおろし漫画「琥珀色の日暮れ」14P収録!


■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第6話~第10話…COMICフルール掲載作品を加筆修正
・「琥珀色の日暮れ」…描きおろし14P
・本体表紙…描きおろしイラスト2P

表題作スモークブルーの雨のち晴れ 2

38歳,翻訳家
38歳,久慈の元でアルバイトをしている元同僚

その他の収録作品

  • 琥珀色の日暮れ
  • 久慈父の翻訳小言
  • カバー下(登場人物紹介)

レビュー投稿数17

大好きこういうの

完結でもいいような綺麗なところでひと段落してます。まぁ完結はしてほしくない。なるべく長く続いてほしい。
1,2巻ぐらいまでが久慈の家族編という所でしょうか。そこからうまく吾妻の家族にも繋がってく。父親に対する兄弟二人の思いを、同じ台詞で視点を変えて表情で見せる、こういう演出に弱い。大好きこういうの。そして対話って大事だなぁと思わせる。手間を惜しんだことで生まれる後悔は多い。全てを描かないで読者に考えさせる描写が多いのもこの作品の好きなところ。吾妻の家に行って、車の中で感知ライトの話する久慈とか好きですね。高齢の家族との向き合い方を分かってる男。気になるのは2人のビジュアルが30代後半に見えないところぐらいか。

カバー裏、お兄さんの嫁さんが好きな本のジャンルがイヤミスってのが絶妙に怖いんよ。
電子限定おまけ「久慈静の意外な一面」◎おすすめ

1

久慈、結構寂しがりやでしょ

 メイン2人の大人の魅力がたっぷり詰まった恋愛面が醍醐味なのはもちろん、久慈の古い家での飾らない日本らしい生活だったり、2人が父親や母親との関係性を見つめ直したりする現実的な側面の描き方もとても好きだなぁと感じました。久慈が劣等感を覚えていた兄だけど、彼には彼の苦悩があって。最後まで父親に部屋に入れてもらえなかったことを苦々しく思う彼と、幼少期は冷遇されているように感じていたけれど後に翻訳のノウハウを継ぐ久慈。人生、いいことも悪いこともやっぱり同じくらいになるようにできているのかもしれませんね。分かりやすい言葉を伝え合うことはないけれど、お互い結局離れられない2人が愛おしいです。

1

深まる大人の恋

シリーズ再読中です。

「おまえ俺のこと 好きなんじゃないの?」「ああ そうだよ」
この短い会話にとんでもなく萌え、胸撃ち抜かれる2巻でした。

上記のセリフとか、「ありがとう」って素直に言う久慈に、なんだか読んでるこっちの方が照れてしまうのはなぜ?色々言わせたがりの吾妻も可愛い。。

1巻では吾妻がアイスを食べてた印象だけど、この巻では吾妻が久慈の手伝いをやめた後、久慈が一人でアイスを食べるシーンがあるんですよね。ちょっとした久慈の表情や目線が、吾妻の面影を探してるのがいい。

もちろん寒空の下、サンダルで吾妻のところに駆けつけちゃう久慈も最高なんだけど、日常のなにげない風景に寂しさとか執着が垣間見えるのが好きです。

そして変わらず、合間合間の「翻訳小言」が「へえ〜!」ってなる豆知識いっぱいで、面白い!

「嵐が丘」に「赤毛のあん」、そして「ライ麦畑でつかまえて」ーー確かに、対凸のネーミングセンスがどれも秀逸…!と小さく感動したりした2巻でした。

1

やはり名作だと思う

3巻を購入してさて読もうとしたところで2巻が未読だった事に気が付き慌てて読みました。

2巻では久慈の兄の登場で彼等の父親に対する感情の違いがハッキリとしていて、何とも言えない切なさがありました。誰も悪い訳でないところがやるせなかったです。

そして1番気になったのがあの素敵な家の行方でした。久慈がそのまま住めば良いのにと納得出来ませんでした。これは吾妻と暮らすことによって覆らないのかしら?

個人的に凄く印象的だったのが吾妻の母親の怪我をキッカケに2人で会いに行くのですが、そこで吾妻が母の老いを感じる場面が私も経験したことがある例えだったのでジワリと来て同調してしまったんです。

こういう何気ない描写が凄く上手い先生ですよね。派手さはないしゆっくり進むんだけど心に棘のように刺さってくるんです。

身体の関係が先行してしまったので2人の関係に名前は付いていないですが、明らかにお互いが特別なんですよね。

終盤では期間限定の同居が決まってました。これからの2人の関係の変化がとても楽しみのまま3巻に進みたいと思います。

1

この二人、ほんとに好き。

1巻で語られた久慈父の話に次いで、2巻で登場した久慈兄も良かった。
はじめは THE不穏!って感じだったのが……視点を変えたら見える景色が全く違うという教科書にできそうなエピソード。
兄は兄で、父と弟のことで傷とわだかまりを抱えていた。
でも、聡明な実兄さんは愛情に飢えた少年時代を昇華させて、新しい家族のために前に進んでる。妻の葉月さん、ほんのちょっとの登場だけど、実さんと支え合えてる良きパートナーとわかる。
父と過ごした家にガッツリ後ろ髪つかまれている静には、いい意味で影響与えてくれたのでは。

で、そのあとにアレですよ!
サラ~っと認めちゃったよ! 好きだって!!
読んでるこっちは、うわ~~ってなってるのに、本人はそれ以上でもそれ以下でもないとばかりにシレっとしてるのが静らしく。
また朔のリアクションも良かった。「うける」って言うその表情よ。
ああ、この二人のこの雰囲気、ほんとに好き。

それから、朔のお母さんのことやら、塾講師を始めたことやらで、今度は朔のほうが一気に陥落寸前か?となるんだけど。
いや、逆にここまで来て何で落ちないのか。
しんどいとき、何も言わなくても分かってくれている。余計なことは言わないで受け止めてくれる。これ以上ない最高の男だろうに……!
まあ、この二人ならまだしばらくは焦らしてくれてもいいんだけど。

2巻を読んでいてはじめて、朔が「おれ」、静が「俺」と一人称が書きわけられているのに気づきました。
他の作品でも、ごくごく稀に見かけますが、こういうこだわり好きです。
「久慈父の翻訳小言」にも一人称の表記の話があって、それを作品にちゃんと反映させてるんだなあ、と何だか嬉しくなりました。

2

隣にいるだけで

会話がなくても、ただ傍にいるだけで心地良いと思う相手―
まだこの関係に名前はないけど (主に朔ちゃんが素直じゃないからw)
それでも「帰るべき場所」がはっきりと目に見えた2巻でした。

二人で「レックスの大冒険」を訳すシーンが特に素敵でした。
読者の視点とか色々考慮しながら文章を作るのが本当に楽しいんですよ。

将来は翻訳家になる!なんて、自分もそんなこと言ってたなぁ。
言葉の壁を超えて人と人を繋げていくんだって…
この作品を読んでると、少し悔しい気分になります。

1

心地の良いリアルさ

この作品全体に流れる空気と生活感がたまらない。
家と人、そこに刻まれている記憶や思い出。
家族について。自分について。歳を重ねるということ。
名前のない2人の日々を追いながら、自分自身の人生を振り返る自分がいました。
年相応のリアルな生活を丁寧に描いた作品だなと思います。

中でも、久慈と吾妻の家族にまつわるエピソードが印象的でした。
久慈の父親が口にした何気ない一言でも、久慈兄と久慈では受け取り方が真逆のものだったり、吾妻が母の住む家の中を無言で見渡す数コマだったり、「わかるなあ」が随所に描かれているんです。
物語的には久慈と吾妻の関係が恋愛になるのかどうかをメインに追いたくなるところですが、こちらの作品はそれだけではなく、仕事も暮らしも全部ひっくるめて追いたくなってしまう。
どの登場人物にも奥行きがあって非常に魅力的です。

少しずつ燃える煙草のような速度でゆっくりと動き出してはいるものの、いまだに名前のない関係性の2人の絶妙な距離感と会話のテンポも心地良い。
触れるけれど触れすぎない。あえてはっきりとはさせない。
大人だからこその駆け引きというか、読んでいる読者的にはどこをどう見てもお互いを意識しているじゃないか…ともどかしくもあるのですが、そこがこの作品の好ましいところでもあります。

静かで、リアルで、沁みるものがありながら萌えもある。
3巻も楽しみです

2

来月3巻が出る!

この1、2巻はBLといっちゃBL、良質なBLなんだけど読む人の多くは自分自身の来し方とその先をふと思い出したり考えたりしたのではないでしょうか。
少なくとも私はそうでした。
なんだか妙に自分の過去と一致する点も多くえぐられました。
きょうだいとの父を巡る確執であるとか既に手放してしまった実家への思い、なんとなく出版翻訳に係わりたくて通信教育を受けた思い出であるとか、出来れば目を背けたいような複雑な気持ちで読んできました。
10代、20代では見えなかったもの、知らなかった人の思いがだんだん分かってきて急に恥ずかしくてたまらなくなったり涙が止まらなくなったりするのです。

だから彼らは30代終わり頃に設定されているのですね。
2人が家族や周囲の人々の人生や老いを受けとめる事イコール自分達の遠くない将来を考えて行動する事。
答えはひとつじゃあないでしょうし簡単には導き出せないはず。
私も今の自分が正しい道、適した道を歩んだ結果とはとても思えずそりゃ出来ればせめてあの時点に戻りたいなどと悔やみます。
が、現実は今の自分ですものね。
受け止めて毎日、生活を続けるしかないです。

唐突ですがエロいです。
湿度の高いねっとりとした大人のエロが楽しめます。
あー、3巻目が楽しみ!
やっと読み返してレビュー出来ました。

4

描き下ろしもさらにステキ!

アワードを見て気になり購入。

染み渡りました〜!
大人の気だるげな色気と会話とが刺さりファンになりました。
上質だけど生活感があり、人間らしい二人の恋愛がステキ。
ゆるいのに胸をつかまれる激しさもあって1巻2巻一気買いでした。永遠にこの名前のない関係でいてほしくもあり(笑)。早くくっつけばいいのにって思えないのは、二人の距離感がとても良くて、静かな愛を感じられるからかな。

BLを何○○冊も読んできたお姉さま方にもオススメです。

3

さいこう

二人の関係が最高ですね。ベタ甘の恋愛でもない、Hでもない、ちゃんとした人間ドラマになっているのが本当に素敵です。

エリートとしての仕事を捨て、自分の生き方を探している二人。仕事も恋愛も。
ただただ好きであればよい、という少女漫画とは違う、人生としての恋愛をリアルに描いています。

そして会話がおしゃれ。
ほんのちょっと探りをいれたり、本音はさておきHしたり。そして、自分の人生を選択した久慈がほんのちょっと吾妻の先を行き、恋愛よりも先に仕事の面で吾妻を優しくリードする、そこがまたいい。

最高の作品でした。

2

この作品が収納されている本棚

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