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絆され系の世話焼き美容師×奔放マイペースな小説家、不器用な大人の、別れから始まるビタースイートラブストーリー
loss time ni hanamuke wo
別れから始まるBLって、実は初めて読みました。
別れからスタートするので、もう、ずっと切ない。
切ないのに、ゆっくりと傷が癒えていくような
じんわりと心が満たされていくような
最後は幸せ一杯な気持ちになる、最高の読後感でした。
4年間付き合っていた恋人達の別れから始まる本作。
別れを決めた尽と、何だかんだ甘えてしまう桐生。
優しい雰囲気の作風なのに、2人の温度差が妙にリアルで、別れる恋人達のヒリヒリした空気感が伝わってきて、何だかこちらまで落ち着かない気持ちに。
付き合っていて楽しかった事、相手の好きだった所、嫌だった所。忘れたいのに、忘れられない。そんな思い出を振り返りながら、自分の本心に気づいていく…。
この過程が切なくて胸がギュッと苦しくなりますが、メイン2人がカラッと明るいキャラクターなので暗い気持ちにならずに楽しめました。
別れた後も尽に甘えてマイペースに振り回す、気まぐれな桐生にモヤつきますが、尽に拒絶されたシーンから一変。
本音を言葉にできない桐生の不器用さが愛おしく、不器用ながらも懸命に「最後のデート」へ誘うシーンには目頭が熱くなりました。
別れた筈の2人なのに、お互いに「好き」の気持ちが作中ずっと溢れてるんですよねー……
本当はヨリを戻したいのに、上手く言葉に出来ない2人。
もう、不器用すぎて、もどかしくて愛おしい。
タイトルにある「ロスタイム」とは、試合中に負った負傷者の手当てなど、競技時間には勘定しない時間のこと。
すれ違いや衝突を重ねて傷つき合った2人ですが、一時の別れを"ロスタイム"として「そんな事もあったね」と笑いながら一緒に歩んでいく…
そんな2人の再出発を祝って、思わず餞を贈りたくなるような優しい作品でした。
ラスト"おんなじ顔"で笑い合う2人に、同じような衝突があってもきっと、もう大丈夫だろうなぁ…と感慨深い気持ちで一杯です。
▶︎シーモア/刻み海苔
小説家で自分勝手な受けの桐生
そんな受けに未練がありつつも疲れて別れを切り出した攻めの尽
別れてからも受けに振り回される攻めですが、ずるずる関係を続けてしまう自分にしっかり区切りをつけて、受けに別れを告げるシーンは安心しました。
このまま流されて復縁したら薄っぺらいなと思っていたのですが、そんなことはなかったです。
そして過去の軽いトラウマから気持ちを言葉にできない受け。
キッパリ別れを告げられてからも連絡しちゃったり、つい相手の好きなものを買ってしまったり、受けの方が実は未練タラタラなんですよね。
自分勝手さが別れを招いたことを自覚しているけれど、どうしたらいいかわからなくて、とにかく肉体関係を持ってズルズルと囲おうとする姿は少しイライラしました。
でもそんな自分勝手な彼が攻めに拒否されて傷つき、落ち込む姿は胸が痛むと同時に少しスカッともしてしまいました。この辺が受けザマァ感。
でもそんな受けだからこそ、勇気を振り絞っての最後のデートのお誘いからの〜泣きながらの「帰ってきて」が響くんですよね…。
これからは頑張れよ!上手くやれよ!幸せにな!
辛いシーンが多いわけではないけれど、これは所謂受けザマァ、それもかなり程良いザマァだなと、自分は感じました。
でも攻めにも受けにも悪いところがあって、それをお互いちゃんとぶつけて認めて、元鞘に収まる。
文章にするとよくある作品のようですが、そこに至るまでの経緯がすごくリアルで入り込めましたし、面白かったです。
なんとなく購入したのですが、大当たりでした。
興味のある方は是非!
なんだかどこかで聞いたことのある話。
自身だったり、友人の愚痴だったり、異性だろうと同性だろうと、
付き合いが長くなれば一度はやってくるであろう恋人たちの危機。
だからこそ、相手の好きなところが嫌いなところにすり替わっている絶望、
二人の葛藤や気持ちの揺れが妙にリアルに感じられて感情移入しまくって
読んでしまい、最後にはうっすら泣けてしまいました。
4年間付き合った小説家の恋人・桐生と別れたばかりの尽。
だけど、なぜか“元カレ”である桐生からは
「ホラー映画見ちゃった 怖くて寝れん」なんて
別れ話なんてなかったかのような呑気なメッセージが届く始末。
お人好しな尽が放っておくこともできず家まで行くと、その度、
尽の好きなもので釣ってはエッチに持ち込み、丸め込もうとする桐生。
その後も行きつけの店で待ち伏せたり、共通の友人の催しに参加したり、
お揃いの指輪も嵌めたまんまだったり、本音がダダ漏れすぎる桐生。
別れたくないってバレバレだよ!
なんとか尽を繋ぎとめようと必死で未練タラタラで、
一言別れたくないって、ごめんって言えばいいだけなのに。
尽も口では別れると言いながら拒み切ることもできず、
桐生に謝って、戻ってきてと言われればヨリを戻す気満々なんです。
言うなればこれは盛大な痴話喧嘩。
一緒に過ごす時間が長くなってゆくうちに
出会った頃の気持ちを忘れて向き合ってくれなくなった
恋人への意地の張り合いだったのかもしれません。
だからこそ、いざ言葉にしてみれば別れたい原因なんて
日常の些細なことの積み重ねというちっぽけなことで、
意地で抑え込んでいた別れたくない気持ちが出てきてしまう。
嫌いで別れるわけじゃない。まだまだ好きなんだもの。
このままなあなあ展開でヨリ戻しちゃうのかなと思いきや、
尽から唐突に突き付けられた「さよなら」。
二人が暮らしてきた家の鍵を返し桐生を置いて去ってゆく尽に
ああ、もうこれで本当におしまいなんだと胸が締め付けられました…。
あまりにもあっけなく、一方的な終わり。
そもそもここに至るまでが全て尽の一方通行なわけで。
元凶となった桐生のマイペースっぷりも十分悪いけれど、
肝心なことは何一つ伝えずにおしまい宣言なんて尽もズルいよなぁ。
けど、大丈夫、まだロスタイムは終わってはいませんでした。
別れを告げられてもどうしても尽を諦めきれず、
尽の自宅へ押しかけて、理由をこじつけデートに誘いだす桐生。
往生際が悪すぎるし、格好悪いけれど、「これで最後」と縋るように
言葉を絞り出す桐生に、お前どんだけ別れたくないんだよ…と
泣きそうになりました。
最後のデートでようやく言葉にできなかった想いを伝え合い、
いつになく素直に気持ちを曝け出す二人が着々と別れの準備を
しているようで切なすぎました。
そして、いよいよ“別れ”を目前にしたクライマックス。
最後の最後にこぼれた「好き」と「帰ってきて」に
桐生へのいとおしさで胸がいっぱいになりました。
この一言を伝えるだけにどれだけの遠回りをしたことか。
不器用で、一生懸命で、こんなの離れ難くなっちゃうよ。
ラストは決してドラマチックではないけれど、二人の溢れんばかりの
愛にこちらまで笑顔になってしまう最高のエンディングでした。
きっとこの二人はこの先も何年かに一度こんな大きな痴話喧嘩を繰り広げ、
その度にチューニングしながら末永く寄り添って生きていくんだろうなぁ。
別れから始まるBLです。
切ないはずなのに、どこか温かい一冊でした。
あることが原因で、人に「伝える」のが苦手になった、小説家の桐生(受)
桐井のワガママにうんざりし、別れを切り出した、美容師の尽(攻)
別れてから気づく、相手の良さと悪さ。
今思えば良いところも悪く思え、悪いところも良いと思える。
そんな描写があり、見てて、ほんとに切ない気持ちになりました。
お互い似た者どうしで、ちゃんと言葉で伝えれなかったのが、すれ違いの原因なんだろうな…と思いました。
最後に最後で、桐生が、自分の本当の気持ちを切り出せて良かったです…
特に桐生が最後のケジメとしてデートに誘うシーンは、本当に号泣で、途中から桐生目線の話になり、お互いの心情がよく描かれています。
別れが2人を成長させてくれる、そんな温かい物語です。
すごくすごくよかったーー!!
ほんとに珠玉のBLです。大好き!
派手な内容ではなく静かなお話ですが
心理描写に共感できる傑作では?
ココミ先生
別れからはじまるストーリーと聞いて
お、良さそうって思い作家買い予約しましたが
最近ちるちるのランキングとても信頼できる!
ランキングに現れたのでやば早く読みたい!ってなりました。
このお話しょっぱなからずっとビターです。。
もう私は切なくてずっと鼻がつーんとしていました。
誰もが経験ある恋愛の終わり、、からの
お話で身に覚えありまくり。
私は好きなのに出て行く道を選ぶしかなかった
攻めの尽に感情移入してしまいました。
わかる。。
こういう恋愛にはゲイもストレートもありませんね。
ふられたのに連絡してくる彼
好きなのに別れた相手
受け桐生の気持ちもわかるな〜って
帰ってきてって言えて本当によかった!!
受けが振り回した2人でしたがしっかり傷ついて
失って気付く愛?ありがちなようで
つまらなくならないのは作者さまの力量?
あいこ?になり愛が深まる復縁できた最終話ほんとに最高でした!!
何回別れても復縁する離れられないふたり。
になるのかな?
最近ヒットな良作が続いていて
うれしい。
ほんと自分が求めてるBLってこんなん!
って思いました。おススメです。
初めて読む作家さんです。
別れたところから始まる話って読んだ記憶がなかったので、どんな感じなんだろう?という興味本位から。
もうめちゃくちゃ泣けました。
もう連絡しないからって最後のデートに誘うところが1番の涙腺崩壊ポイントでした。
桐生だけがずっと指輪を外さなかったり、相手の好きなデザートを冷蔵庫に入れていたり…
新しい出会いに少し期待しても、結局脳裏に浮かぶのは相手のことだったり、こういった繊細な描写の数々に胸が締め付けられました。
本当に素晴らしい作品でした。
そしてコミコミの小冊子がまた神でした。買って良かった…
すーーーっごい良いお話でした。
表紙も作品の雰囲気を表していてめちゃ素敵。
(紙版も買ってしまいました 笑)
切ないんだけど…切ないを通り越して超絶感動しました。こういう日常の出来事からの切り口のお話大好きです。
付き合った人同士でもだけど、友人や同僚や家族…近い場所にいると、嫌なところしか見えなくなる時ってありますよね。多くの人が経験する気持ちだと思います。だからかな、すごく胸に響きました。
4年間付き合った2人の、なぁなぁな関係がいつしか綻びを生み別れるっていうところからスタートする物語です。
別れを切り出した尽と、別れたの?俺たち?という桐生。これからも分かる様に、尽が桐生に愛想を尽かして別れたことになりました。
尽は別れたとは言いながらも、心の中では桐生の温もりや存在をどこか感じていて、心がまだ追いついていません。一方、桐生は別れを受け入れているのかいないのか分からない態度だけど、至って普通に接してくるので、尽は調子を狂わされます。
この桐生の普通〜にする態度。
私は尽タイプで、何か言うことないのかよって思う方なので、相手がこうもいつも通りにされるとイラッとしちゃうんです…(^^;
だからどちらかと言えば尽の視点で見ていたんですけど、このイラッとすることが、なんかよく分からなくなって自分の意地だけで振り回してるんじゃないか…とか思ったりもするんですよね。そう思ったら、元々嫌いな訳じゃないから好きな気持ちがぶわ〜っと込み上げてきたり。こうなったら、逆に良かったときの記憶しか出てこなくなるので、…尽が葛藤している気持ちが痛いほど分かりました。
桐生はシレ〜っとしてるけど、本音は尽のことが大好きで、だからあんな風に繋ぎ止めようとするんですよね。行動だけじゃなく、言葉も欲しいんです。小説家なのに、言葉で伝えることの大事さを知っているはずなのに、自分のことだと逆に気付けなかったのかも知れませんね。
2人それぞれの心理描写がすごく沁みました。どちらサイドで考えても、分かる〜分かるよ〜ってなりました。
好きだったところが嫌いになって。でも離れてみると、その嫌いなところがより愛おしくなっちゃうこともあったり…。居なくなってから気付くこともたくさんありますよね。
途中分かりみが強すぎてウルってきちゃいましたよ。
お願いだから2人にはハッピーエンドでいて欲しいと願いながら、読んでいました。
最後の最後まで作者さんの見せ方が上手すぎて、え??っとなりましたが、素敵なエンディングでした。
タイトルは「ロスタイム」が付いていました。
ロスタイムといえばそうかも知れないけど、私からしたらアディショナルタイムって感じに思いましたよ。そっちの方がポジティブな意味に捉えられませんか?(^ ^)
尽と桐生にとってはマイナスなことだったかも知れないけど、その期間があったから今の2人が、そしてこれからの2人があると思います。
切ないシーンが多かった本編と対照的に、描き下ろしはあまあまですごく良かったです。尽がスタイリングした桐生がかっこ良すぎでした^ ^
絶賛が多かったので、かつ別れた人たちの話が大好きなので、珍しくかなり前のめりに読んだ作品でした。いや〜よかった。
まず、商業BLに"別れた人たちの話""倦怠期の話"が少ないので、まだまだブルーオーシャン。恋愛漫画全体で見てもそうかな。作品の冒頭でBLに、男と男に限らない話だと牽制されてるように、こんな経験したことある人はままいるだろうという恋愛の話でした。それを面白く描いてあるのは作家さんの腕。
文字で語らないところが沢山ある点も好きです。なんども大写しされる指輪はラストシーンに繋がるところだろうと読みながら思いつつ、尽がハッキリ台詞やモノローグにするところはなく。担当の小林さんは気づいてチケットと車をくれたのかな〜とか、考える隙があるのが面白い。
面倒くさい2人ではあるし、1話の桐生は勝手に思えるけど、桐生の行動全てがより戻したいムーブで外野には可愛く見えちゃうんだよな〜犬の写真を保存する尽も、最後のデートでツーショット撮っちゃう桐生も可愛くて。
最後のデートなんて響かないわけがない。王道も王道なんだけど、王道を面白くするのに必要な巧みさがしっかりある。
電子限定書き下ろし漫画1枚 似たもの同士
↓ネタバレ含みます!
以前何かの機会に雑誌を購入した際、途中話を1度読んで以来気になってずっと発売を楽しみにしてました!物語性のある表紙が切なさがありつつおしゃれです。途中は切なさ多めなストーリーがとても良かったです!
帯の通り今作はストーリーの開始時から別れています。当て馬等の他者の介入で関係がもつれたわけではなく、二人の間での不器用さ等が原因です。
作中では途中ちょこちょこと回想が入り、ふとした時に付き合っていた当時の楽しい思い出が蘇る演出が良かったです。別れたんだけど嫌いになれない感じが凄く胸にグッときました。何度も切なさに心臓をギュッと掴まれましたが、一度返し損った鍵を返したシーンと、これで最後とお願いにくるシーンと、物語のラストにかけては切なさとキャラへの愛しさで最高でした。
徐々に余裕がなくなって必死になる桐生が良い…!自分の感情を口で伝えるのが苦手な桐生が素直に言葉で伝えられたラストがとても良かったです…!尽と桐生の職業がそれぞれ美容師と小説家なのですが、どちらもその職業である必要性が生きていて、ただただ設定としてあるだけではなく物語に絡めている所が良かったです。
別れを通してより良い関係になれた二人、二人がこれからも末永く続いていくためには必要な別れだったと思います。最後はハッピーエンドなのでご安心ください…!描き下ろしは本編のその後で幸せに溢れてました!
かなり楽しみにしていたので私の中でだいぶハードルを上げて今作を読んだのですが、期待値を超える勢いで良かったです…!長く付き合ってたら色々不満に思うことも出てくると思いますが、それを乗り越えられる二人でした。作者様が後書きで言っているように今後も数年に1度は大喧嘩をする気がしますが、なんだかんだ仲良く一生一緒に二人でいてくれそうな二人で良かったです!
好きだけど、一緒に暮らせないと思ってしまう尽。
突然の別れ宣言に戸惑う桐生。
2人が違う生活様式、違う愛情表現を持っている。だから、微かだけれど、見逃せないすれ違いが生まれてしまう。
お互い好きで、相手と相性がいいとわかっているから余計に苦しい。
ずっと切ないです。
死ぬまで続く日常は、好きだ!という気持ちだけでは続けていけない。
自分とは違う他人を、愛おしみながら生きていく覚悟をすることは、こういうことかと思いました。