ひとりで夜は越えられない

hitori de yoru ha koerarenai

ひとりで夜は越えられない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神125
  • 萌×254
  • 萌20
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

175

レビュー数
26
得点
904
評価数
203
平均
4.5 / 5
神率
61.6%
著者
松基羊 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784910526331

あらすじ

1950年代、日本。 征四郎は、戦争のトラウマから夜ひとりで眠ることができず、 うだつのあがらない日々を送っている。 そんなある日出会ったのは、優しい駐在アメリカ兵・ジム。 ジムは、征四郎に一目惚れをしたのだという。 これは、この人生を変える絶好のチャンスなのかもしれないーー…。 打算から始まった関係だったが、 甘やかに抱きしめられ眠りにつく日々は、 次第に征四郎の心を溶かしていく。 しかし自分たちが共に生きていく未来を思い描けずーー…。

表題作ひとりで夜は越えられない

ジェイムズ・ロス・ウェイド(ジム),米国軍人
征四郎,キャバレー従業員

その他の収録作品

  • Bonus Track

レビュー投稿数26

いろんな壁を乗り越えて

くぅぅっっ……。
これは良い話だ。良い話過ぎる…

現代のように自由な恋愛が出来ない時代背景や人種の違い、生まれ育った家柄といった色んな制限や制約の中で、2人が出会い恋に落ちていく…っていうお話なんですけどね、すんごく響のなんのって。

いろんな制約が2人を取り巻いているっていうのがストーリーの見どころです。恋愛の障害が多く、辛いし悲しいし胸が抉られます。中盤に訪れる2人の別れのシーンには涙を流してしまいました。(うぅ…)


1950年代の戦後の日本が舞台。
アメリカ兵が集まるキャバレーでウェイターとして働く征四郎と、日本駐留のアメリカ軍兵士のジムが、店のトラブルごとをきっかけに親しくなり、秘密の恋人になっていくのが物語の始まりです。

ジムは征四郎のことが初めから好きだけど、征四郎は面白くない日常から抜けるためにジムとの"恋愛"を利用しています。ジムと過ごす時間が心地よく、徐々に本気の恋に発展していくようになります。

ジムが見た目も性格も本当にいい男で、征四郎のことが大好きで大事にしてるっていうのが萌え度ギューンです。セックスだってそう。征四郎が挑発しても我慢で乗り切る姿には敬服しました。

征四郎はPTSDみたいな症状を患っていて、誰かが側にいないと眠れません。だけど征四郎の傍らには征四郎を優しく包み込むジムの姿があって、征四郎は安心して夜を過ごすことが出来ます^ ^


ジムと過ごす楽しい日々に忍び寄る影……征四郎に服従と脅えを与える父親の存在が2人を容赦なく引き剥がします。
同性愛の認知も皆無な世界。ましてや相手は敵国の人間ともなると、状況はなかなか難しいです。周囲からは禁断の恋であっても、当事者2人にとっては禁断でもなんでもなく、ただただ愛し合っているだけなのにね。

父親の征四郎に対する仕打ちは衝撃でした∑(゚Д゚)
それを見て思ったのは、征四郎をPTSDに追い込んでいたのって征四郎の父親だったんじゃないかということ。恐らく戦争に行く前からその根っこはあって、戦死した仲間の自決はきっかけに過ぎなかったのかも。

見えない暗闇から救ってくれたのがジムだと気付けて本当に良かった。大事な人を失わずにいられて良かったです。ジムはいつも征四郎の心の中にいて助けてくれたんですね(*´︶`*)


立ちはだかる高い壁を乗り越えて結ばれた愛の物語は、すごく面白かったです。結ばれるには厳しい時代だけど、でも一緒になりたいと願う想いはそのぶんとても強かったと思うし、エンディングは感動的でした。

私としては、最後に征四郎のお母さんが見送りに来て泣いていたところが胸にグッときました。
お母さん、本当は征四郎の味方でいたかったと思う。征四郎の心の病にも見て見ぬふりじゃなくて、夫の手前寄り添えなかったのかも知れない。…なんて別のドラマを想像しちゃいました。
こんな形で息子と離れるのは苦しかっただろうな。見送りに来たのは、見知らぬ土地へ旅立つ息子を心配する気持ちと、ジムとの愛を応援する意味があったと思いたいです。


読み終わったあとは、映画を一本観終わったような感覚でした。アメリカでは、きっと幸せに満ちたふたり暮らし生活を送っていることでしょうね。
征四郎とジムに、70年後には同性カップルにも住みやすい時代がくるんだよと教えたいです。

15

いつか朝ドラに・・・!!!

これは・・・!!!
【神作品】以外での評価が出来ない、、、

ネタバレは既に熱いパッションと共に書いて下さっている方が多いので私は核心には可能な限り触れず『読んで欲しい!読めて良かった!!』というパッションを伝えられたら・・・!という想いを旨にレビューをさせていただけたら。。。
伝えられるようガンバリマス٩( 'ω' )و

舞台設定が戦後間もない日本
タイトルにも付けましたが朝ドラに取り上げられやすい時代背景
実際、朝ドラにはなかなか取り上げられないだろうけど、この時代にだって間違いなく生きていたBLはあったハズ!!
それをとても上手に描いて下さっています。
きっとジムも征四郎も「存在していた」んだろうなぁ・・・と無理なく想わせてくれる構成にグイグイ惹き込まれます。

本当に2人の存在やその時代の人々の生活を覗いているような感覚になってしまうからなのか、、、こんなに普段から現代の普及し切ったBLの世界に浸かった私でも感じる背徳感、、、!
よくあるシュチュエーション選択では決して巡り会えない類の「生粋の背徳感」とでも言うのでしょうか、、、?
この作品でしか得られないエモーショナルな感覚に陥りました。
気付いた時には胸熱、、、
この感動を是非伝えたい!!!と思いレビューしております。

たかだか80年弱前の世界、されどこの80年でどれだけ時代が変動した事か・・・
そんな前時代を生きたであろうジムと征四郎に想いを馳せながらもう一度、いや何度でもページをめくりたくなる良作でした。

拙いレビューで伝わり切っていない感は否めないのが心苦しいところですがちょっとでも気になったら読んでみて欲しい。。。!!!と心から願わずにはいられない。
と、ひとりごちながら夜を超えているワタシ。。。

巡り会えて良かった、、、
素晴らしい作品を生み出して下さってありがとうございました!!

13

じっくりゆっくり

スト重作品で非常に好感の持てる作品に出会いました!
レビューランキングと神率を信じて良かったです。

1冊でこの内容を纏め切る芸当は流石プロ!
テーマもありふれた内容ではなく、この作品だからこそ、という作品の価値を感じました。

願わくは続きも読ませていただけると更に嬉しい、とついつい欲が出てしまう程、作品の世界観が確立されていました。
じっくりゆっくりと物語の中に浸かる事が出来、満足感、至福感に充足しております。

BLで片方が外国人攻めの場合、天然・チャラ男が多い気がしていましたがジムは新たな苦悩キャラとして私の萌所を刺激してくれました。
新たな出会いに今、私の新しい扉が開いています…!

10

戦後時代の禁断の恋

ジム×征四郎

戦争のトラウマから生き抜く、
敵同士という一線や、
同性愛の壁を踏み越える
1950年代の日本に舞台にした禁断の恋物語です。

戦場を生き延び、帰ってきた征四郎は、
駐在アメリカ兵・ジムに一目惚れをされた。

戦場で受けた精神的なストレスについて、
戦地で友の死を体験したトラウマで夜ひとりで眠ることができず、 うだつのあがらない日々を送っている征四郎が
「このどうしようもない日々から抜け出すために」
ジムとカップルになってみると提案する。
同性愛者ではない征四郎が初対面のジムにこのような提案するのは、
自分の存在の頼り甲斐を見失った状態となって、人知れずに苦しんでいるでしょう。
戦争トラウマの恐ろしさがはっきり見えます。

一方、
当時に苛烈な同性愛者差別の強いアメリカで、
同性愛への人権侵害的な脅迫、暴行、リンチなどを起こしていた。
同性愛者のジムは、肉体的だけではなく心理的も恐怖で浮き彫りとなったはず。

日々に溶け込む癒えることのない心の傷を抱える2人・・・

征四郎が恋愛ごっこのつもりだが、
ジムの高鳴る胸の鼓動に安心する。
孤独な征四郎にとって、ジムは唯一の友人(友人以上)となっていく。
不安定になる累の気持ちを埋めるように共に過ごす時間の楽しさに気づき、
眠りにつく日々の中でだんだんジムに惹かれていく。

愛し合うことによって、2人の心の傷を浄化する。
トラウマが溶けて、傷の舐め合い・・・ようやく気持ちが通じ合うようになる。

・・・

敵国の兵士と友とすること、親しむことは断じて容認されない。
征四郎の家族から反対され、さらに悩みが深くなる関係の形に変える。

赦すところが、
疑問や不安で世間の目に突っ走ってしまう・・・

心身共に通じるはず2人はどのように苦悩を超えて向き合っていくのか・・・?


征四郎視点の中にジム視点でも描かれているので、
2人の感情の動きが染みこむように伝わってきます。
戦争のトラウマ、特に彼らの同性愛や敵同士への葛藤が心の底まで揺さぶられました。

現代社会にある寛容性、選択の自由さがなかった時代に、
自分の存在の正当性を見失いやすい。
世間という判断基準は人の良さとしてみられ、 
自分と考えが異なる人間に自分の考えを押し付けるのは不可能である。
このような同調圧力と閉塞感が頭から離れず悶々としていました。

幸せを探すーー世間の価値基準に左右されないように自分の価値観を主体に生きていること。
世間体は気にしない、毎日を自分なりに楽しく生きようと思うようになりました。

孤独の心に寄り添い、
切なくても幸福度がしみじみ上がる作品でした。

8

誰にも許されない時代に

タイトルが絶妙に効いて伏線回収にグッときました…!

舞台が終戦後の日本で同性愛が許されない時代。
ましてや相手が敵国の兵士となれば以ての外です。
この作品で描かれているのは、
自由恋愛が許されない時代の人目を避けた関係でーーー。

時代的にも差別もシンドイ世界観なので
「めっちゃ良かった!」って感想は違うのかな?
でも私の語彙力では「めっちゃ良かった!」しか出ないのもどかしい…ううう…。

エモいとかふさわしくない言葉かも知れないけど、
家の中だけ誰の目も気にせずじゃれ合うのがエモかった!
誰にも許されないからこそ互いを許し合ってる尊さある。

こういう軽い感想は世界観崩しちゃうけど、
でもタイトルの回収が胸を鷲掴みにする上手さがあって。
許されない時代に愛を貫く姿がなんとも言えず眩しくて。
ただ一言、すっごい良かったです…(;///;)


さてさて。


受け:征四郎
あらすじにも書いてあるように、
戦争中のトラウマで一人で眠ることが出来ません。
(女性と性行為している描写があるのでご注意…!)
トラウマに苦しんでいる現状を親から批難されています。

攻め:ジム
明るくてワンコっぽい雰囲気もある好青年。
ゲイを自認していますが宗教上それは罪で…。
隠しながら生きていますが、
淋しげな征四郎を見た時から惹かれているのですね。

ジムの恋心を知った征四郎は、
ジムを利用する作戦を思いついてーーーと展開します。


ノンケの征四郎が人生を変える為にした覚悟。
ジムを利用して常に優位を保つ打算が見えながらも、
 ・少し前まで敵だった兵士に抱かれること
 ・敵国の手で亡くなった同胞への罪悪感
複雑な感情が綯い交ぜになっているのがなんとも言えません。

そしてジムもバカじゃないので、
征四郎の誘い言葉に好意が含まれてないのは気付いてます。
でも!好きな人に誘われてる現状に抗えないのも事実で!
好かれてないとわかってて付き合い始めるのが切なキュンなんですよ…(;///;)

前半の征四郎は打算的な表情が憎いッッッ!(グゥ~)
けれどジムはめーーーーちゃくちゃ可愛いです!!
"征四郎大好き"が全身から溢れてキュンキュンしました///

ジム:「征がワタシを好きになってくれる日がきたら」
   「貴方をください」

これがギュ~~~~ッ!!!ってきた(;///;)
健気一途な攻めにもぅキュンキュン堪らんです。
んでこのセリフがあったからこそ、
初エッチが感無量なんですよー!!!(;///;)

2人で過ごす時間は幸せで楽しそうだけど一歩外に出たらーーー。

外では雇い主と使用人の関係と説明してるし、
征四郎の親にバレたときはそりゃもぅ……(涙)
涙ダパダパしながら読み、
タイトルが絶妙に絡んできてグッときました。
ほんともぅ、すごい良かった…。救済BL最高。


令和になって「多様性」を耳にする機会が増えましたね。
性自認や同性愛などセンシティブなものも含まれており、
時代はどんどん変化しているなと実感する今日この頃です。

彼等が今の時代を知ったらどう感じるのかな?
今って堂々と恋愛出来るように変化した未来なんですよね。
少しずつだけど。まだまだ人それぞれ考え方が違うけど…。
時代的背景も踏まえつつ、思いを馳せながら読了しました。

(つーか日本の歴史だと男色文化もあったのにね)
(歴史的には同性愛が差別されてた時代のが短いのか)
(なんにせよ時代に振り回されるのはシンドイよな…)


※特典バレ注意※
描き下ろしはイチャイチャエッチで素晴らしく美味しい。
それはそれとして、もう少し先の生活も見たい~!ってなるんですが、
アニメイト特典小冊子では移住後の生活が少し見られて良かったです!

どこへ行っても秘密は変わらないけれど、
それでも互いが許し合っている関係にジンワリします。
かけがえのない存在に出会えて良かった…(∩´///`∩)

8

戦後が舞台の米兵と元日本兵の恋

この設定は、、萌えないわけがない、、!

第二次対戦後の米軍に進駐された日本を舞台に、日本文化を愛する紳士な米兵・ジムと、ウェイターとして働く元兵士・征四郎が愛を育んでいく話。

はじめから好きあっていたのではなく、互いに諦念のようなものを持ちながら、ジムは一夜の慰み(と言っても性的な目的ではない)のために、征四郎は薄暗い日々からの脱出を求めて手を伸ばす・・・。

同性愛者であることを隠し生きてきたジム(当時?アメリカでは禁止されていた模様)と、兄や仲間を討った敵国の兵士との関係に罪悪感を感じる征四郎。この背徳感が・・・ヤバいです。

BLって元々は背徳感から萌えるタイプのものが多かった?んじゃないかと思うんですが、時代が変わり、日本でもダイバーシティが叫ばれるようになって、最近では作品の中でも『男同士だからってなんか気にすることある?』なキャラクターがメイン/サブともに増えてきていると感じます。その中で、たま〜にこういう作品に出逢ってしまうと・・・!たまらない!

戦中や戦後を描くのは、雰囲気がめちゃくちゃに大事で、ともすれば“設定が前時代なだけ”になってしまいがちですが、こちらの作品は空気感まで感じられる素晴らしいものです。

きっとここで終わりなのだと思いますが、その後の二人も気になる・・・!ぜひぜひお勧めしたい一冊です。ジムの包容力に乾杯!

8

戦後復興期の日本が舞台!背徳感が最高です

戦後復興期の日本が舞台で【駐屯米兵×日本人青年(元兵士)】と言う、背徳感溢れるCPがエモすぎて堪らない!
もう、昭和文化が大好きで特に戦後復興の混沌とした街の雰囲気や文化が好きなので、自分の嗜好に刺さりまくる作品でした。

敵国だった米兵相手に、そんな簡単に誘えるのか…?と感じそうですが、戦後復興期の混沌とした時代背景と「今の暮らしを良くしたい」のハングリー精神で腑に落ちます。

初めはジムの好意を利用して"人生変えてやろう"と打算的に近づいた征四郎ですが、ジムの優しさや温もりに惹かれていき「いつか終わる関係なのに…」と葛藤する様子にグッときました。
"戦勝国"と"敗戦国"の差を実感して悔しさを滲ませたり、敵国だった米兵相手に惹かれる罪悪感など、イチャイチャしつつも何処か仄暗さを感じる関係性が堪りません…!

一方、同性愛=犯罪なアメリカで差別される恐怖や、性的指向が認められない社会に息苦しさを覚えていたジム。
彼もまた、ひっそりと心に闇を抱えていた訳です。
一目惚れした征四郎に対して「仕事上でも良い、一晩だけで良いから傍にいて欲しい」と思っていた筈が、恋人のように優しく触れ合い受け入れる征四郎にどんどん夢中になっていき……

寄り添いあって傷を癒し合う2人の関係性が本当に尊い!
世間が何と言おうと、お互いがお互いじゃなきゃ駄目なんです…!
2人の様々な葛藤が見え隠れする背徳感に悶えました…

そして、普段は征四郎を傷つけないように気遣っているジムが、征四郎の誘惑に煽られて少し強引になるギャップが堪りません!!

仄暗い時代背景ですが、酷い暴力表現等はなく最後はハッピーエンドで読後感もスッキリ!
紆余曲折あった2人だからこそ、描き下ろしでの甘々エッチに幸福感もひとしおでした。

▶︎シーモア/白抜き※シーモア限定→描き下ろし1P漫画

7

乗り越えた先には

戦後のBL待ってました。
米兵との恋…
時代背景的には禁断の男同士。タブー。
勝国と負国。

ノンケの征があんまりにも抵抗なく米兵&男を受け入れるから、よっぽど世を儚げに生きてたんだな…
戦友の死、家の事情、トラウマ、全てジムが包んで癒してあげて、こんな人のいい進駐軍は読み物で初めて…
1巻読み切りじゃなくて五巻ぐらいのボリュームで読みたかったー

アニメイト20ページ小冊子もホッとしました。
どうか死がふたりを分つまでお幸せに。。。

5

征四郎のキャラが良い

1951年、敗戦後の日本から進駐軍が引き上げる直前という時代設定のBLロマンス。アメリカ軍人×日本人バーテンダーのお話です。レトロで切ない雰囲気が良いです。進駐軍基地の近くのキャバレーで働く征四郎。女性目当ての店のはずなのにやたらと男にモテてしまう人です。私の好きなやつ。萌えー。

黒髪で儚げに見えてバーテンダーの制服が似合う。細身のベストで腰がキュッとしまって見えるやつ。あのスタイルの男性が出てくるだけでテンション上がります。バーテンダー受けのBLに大体ハズレはないので(個人の感想です)。男の経験もないのに積極的にゲイのジムを誘うなど大胆な所もあるのですが戦地でのトラウマを抱え夜は1人で寝られないという弱さも持ち魅力ある受けだと思います。征四郎という名前も凛々しくて好き。

ハッピーエンドというのも夢があって良い。あの後も時代的には色々困難だらけだったとは思うけど征四郎とジムの2人には図太く幸せに生きてほしいなあと思いました。あれだけ色々詰め込んで一冊にまとまってるのもすごいと思いました。

4

おススメです!

発売日ツイで1話目試し読み出来て、即アニメイトさんへ駆け込みました。
松基先生は何冊か読んだ位で新刊チェックまではしておらず、今度からチェックは怠らないように!と自戒しました。
だいたいこの時代のお話が好きなんだと思います。
だから楽しく読めました。
2人ともカッコいいしえちシーンも色っぽい。
きっとこれからも読み返します。
あと、細かい文句です。
すみません。

1950年代の日本とありましたし、ラストは1951年ですのでお話初めは1950年と推定出来るのですが、ちょっと違和感。
このお話の舞台が海のある、のちの米軍基地町なのでしょうが地方都市ならわかる。
でも東京に近い大都市、横須賀とかならかなりの違和感です。
ダンスホールに来る女性たちの着物姿の多さとか若い青年がアメリカ人をメリケンと呼ぶのとか。
明治生まれのおばあちゃんだって小麦粉をメリケン粉とは言っていましたがアメリカ人をメリケンなんて言ってなかった。
大都市の暮らしと地方都市の暮らしは相当違っていたとは思うのですが、、、
私にはこのお話はやはり40年代後半に見えました。

古い時代を描かれる先生方自身はお若いので当時を身近に感じられる者にとっては細かく気になります。
正確なタイトルを忘れていますが、「ジーンへの手紙??」を読んで唖然とした箇所がありました。
直接指摘しようとしましたが面倒になってやめました。
二刷以降で変えて下さっていると良いなとは思います。
編集者もお若いから分かって頂けないのでしょう。
きちんと時代背景を把握して欲しいのですがもう難しいのですか。

あと、有償特典小冊子を読むと分かるのですがジムは小さな町?の敬虔なクリスチャンです。
大人になっても日曜学校に行くような善人。
直ぐそこにビートニク達の時代が待ってはいますが実際には大都市の進んだ?人々限定です。
だからこそ同性愛は罪、罰を受けるべき罪だという認識が染み込んでいます。
私からしたらちゃらんぽらんにしか見えない日本人の誘いは悪魔的だったはず。
なのにその日本人を本国に連れて帰る、それってめちゃくちゃ勇気のいる選択だったと思います。
日本出国時には軍を辞めている(はず)、母含め身内がいないなどなど条件は整っていたとはいえ彼にとっては人生最大の決断だったかと。
2人の行く末に数々の困難あれどそれを上回る幸福が訪れますように!

3

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