翻弄系小説家とのロマンスについて

honroukei shousetsuka to no romance ni tsuite

翻弄系小説家とのロマンスについて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神47
  • 萌×230
  • 萌12
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
12
得点
395
評価数
95
平均
4.2 / 5
神率
49.5%
著者
楢島さち 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403668302

あらすじ

人とぶつかり気絶したあさひが目を覚ますと目の前にいたのは、憧れの小説家・八神だった。壊したネックレスを弁償する代わりに仕事を手伝うことになるが繊細な作風とは全く違う八神の人柄に……!?

表題作翻弄系小説家とのロマンスについて

八神 爽 小説家 24歳
柊 あさひ 無職→八神のアシスタント 23歳

その他の収録作品

  • 翻弄系小説家とのロマンスについてP.S.(描き下ろし)

レビュー投稿数12

生きること

小説家の八神と彼の大ファンで無職のあさひ。ひょんな出会いから始まって、少しずつ距離を近付けながらやがて気持ちを通わせていくお話でした。

ふたりの出会いは偶然とはいえあまり良いものではなく、八神の手伝いをすることに決まった時も雰囲気はピリついていて不安になる部分もありましたが。
目つきや口が悪いところはあっても八神自身は怖い人ではないことが早い段階でわかるので、安心して読み進めることができました。

あさひが八神にビンタした後で明らかにふたりの空気感は変わり、気持ちもどう変化していくのかドキドキしていると…
そこから八神の過去や雪平とのエピソードが明かされて、その切ない展開に胸が締め付けられました。
ひとりきりで抱えていたものを雪平が救ってくれたことが八神の生きる力となり、それがあさひとの出会いにも繫がって。
八神にとって雪平との別れは苦しいものだったと思うけれど、結果的にあたたかい場所に辿り着けて本当に良かったなと思いました。

八神のぶっきらぼうにも感じる物言いも、彼が自分らしく生きている証なのでしょうね。繕わずにありのままで生きる強さと根っこにある優しさがお話が進むごとに見えてくるのが本当に素敵で、あさひが惹かれる気持ちがわかりました。

八神の謎さも手伝って最初はもっと軽いお話なのかなと思っていましたが、わりとテーマは重め。でも沈み込むようなものではなく救われる部分までしっかり描かれているのでモヤモヤせずに読める作品でした。

こちらは続編も決定していて、恋人同士になったふたりの日々を見ることができるそうなので今から読むのが楽しみです。

7

生きるということ

裏表紙に書いてある言葉。
「良かった、生きてて」
この言葉がこの作品の伝えたかった事なのかなと思いました。
それは雪平の言葉でもあり、八神の、あさひの言葉でもあるのかなと思いました。

人気作家さまは神経質で我儘な設定が多いですよね。今回の八神も作風と似合わず、気分屋で横柄な感じ。でも、付き合っていくうちに作風とのギャップが埋まっていくそうです。彼の担当(高佐)さんが言ってました。

八神と雪平との話が心に刺さりました。今の八神の気分屋で横柄な感じは、ここから来てるんだと知り、雪平の存在の大きさに胸がいっぱいになります。
余命短いのに、八神の人生に深く関わるのは、ある意味残酷なのかも。現に八神は雪平の命日近くなると悪夢を見たりナーバスになったりしてます。
でも、小説を書けずに苦しんでいた彼を救ってくれた存在。出会えて本当に良かったです。

あさひは、自分の小説に意味を見出せなくなってきた八神を再度救う存在でした。
あさひの元気で生命力溢れる存在で、雪平の死で傷付いている部分を癒して欲しい。

雪平は八神に対して「良かった、生きてて」と思うんじゃないかな?
過去の話を聞いたあさひも八神に対して「良かった、生きてて」と思い、八神は生命力溢れるあさひに対して「良かった、(ずっと一緒に)生きてて(欲しい)」と思ったんじゃないかな。

八神は雪平との約束(義務)で生きてきたところもあるので、これからはあさひと楽しんで生きてほしいです。
食生活を見直して欲しい(笑)
もっと美味しいものを堪能したり、いろんなものを見たりして、生きるって素晴らしいなと思ってほしいですね。

2

俺様小説家✕ワンコなアシスタント

道端で酔い潰れたあさひを八神が家で介抱したところから始まるお話です。

八神が書く小説のファンであるあさひが八神の人となりを知るにつれ、八神に惹かれていく王道の展開です。
しかし、八神には忘れられない人がいると知り、身を引くところが切なかったです。

八神の忘れられない人は高校生の八神に生きるための理由をくれた人で既に亡くなっています。
八神が生きていていく為に必要な出会いであり別れでしたが非常に心に来る重たいストーリーでした。

シーモアは白抜き修正でした。
初めはあさひのことを何とも思ってなかったのに、最後はあさひに嫌われたくないと考えながらあさひを抱く八神に最高にキュンときました!

続編が今からとても楽しみです。

1

気持ちの移ろい、想いの深さに浸る

続編が出たタイミングで1巻にあたるこちらの方も合わせて購入して読みましたが、、、

えぇ〜…!何で今まで読んでなかったんだろ。めっちゃ面白いし、いい話〜〜〜
八神と雪平のエピソードが胸にグッときました。
死が迫っている者の生き様と、生き辛さを背負っている者との音楽という1つのコンテンツで繋がった関わり合いの描きがすごく丁寧。八神の、作家としてのターニングポイントとなった雪平との出会いは特別で、切ないけど未来への可能性を感じる素敵なお話でした。

そうした八神の背景があって、アサヒとの関係性に深みが増します。
ぶっきらぼうで何を考えてるか分からない八神に、次第に想いを寄せていくアサヒの気持ちの変化が自然体でナチュラル。八神の小説の大ファンだったけど、作家・八神の素の姿に幻滅し、でも一緒に過ごす内に恋を芽生えさせていきます。
気持ちがアップダウンしながらもしっかりと気持ちを自覚していくアサヒの恋は、健気で無邪気で可愛いところもあるけど、でもちょっぴり切なくもあります。"ナシ"と思っていた八神を意識していく流れにキュンとなりました。そして、誤解と嫉妬にモヤモヤするアサヒに正面から向き合う八神が、らしくなくてすごく良かったです^ ^

アサヒへの特別感が分かるキャッ(≧∀≦)となる態度、セリフ、シーン…自然な流れに載せてサラッと告白するところが、八神っぽい。でもその普通感の演出がかえってドキドキしました。
濃厚なベッドシーンもないし、何か大きな事件や出来事も起きず、派手なストーリーじゃありません。繊細で丁寧な心理描写がメインの作品かなと思うので、落ち着いたテイストの作品が好きな方はぜひぜひ。

これから続刊を読むのが楽しみです♪

0

互いの『特別』について

売れっ子小説家でちょっと?!かなり横柄な(でめ、それが人的には似合うけど、作品には結びつかないくらいのギャップ)態度が似合う八神爽(24)とまたまた、会社倒産で明日からどうするかのやけ酒帰りにこれまた、またまた、目の前でぶっ倒れた柊あさひ(23)をのっぴきならない理由で爽は自分の家に連れ帰るのだが、、、、。

なんやかんや適応能力が高いあさひは偏屈で翻弄しっぱなしの爽の家事手伝いetcを始めるが、小説の作風と人物にかなりの隔たりがあるのだが、適応能力の高いあさひは埋めていく。

人生においてお互いがお互いにいつの間にか作用していて、今があるけど、特別な事をした訳ではないのだが、
初めての感情が溢れて来て、それは人へは初めて向けた思い、小説の中ではなくリアルな感情の初めての始まりを目にすることが出来る素敵なストーリー。


Cモアさん、修正、ラストセイバー

2

小説家

小説家とお手伝い(?)さんのお話でした。
絵柄も綺麗です。
タイトル以上に、中身のストーリーは重めです。
途中に出てくる雪平さんのエピソードが切ない…。(恋愛絡みません)王道ですが、ウルッときます。


えっちは(キスシーンも)最後と描き下ろしのみなので、切なめなストーリー重視の方にはオススメです。
ハッピーエンドです。

アニメイト小冊子は、エロなし。ほのぼの誕生日エピソードでほっこりしました。









紙本購入
修正は白短冊です。

2

偶然の出会いがもたらす変化について

今回は多くの文芸賞を受賞した人気小説家と
借金返済を迫られる元会社員のお話です。

攻様の助手となった受様が攻様の大切な人になるまでと
恋人になってからの続編後日談を収録。

受様は学生の頃に出会った1冊の本から
その作者に憧れを抱くようになります。

就活で出版社を目指すも敷居が高く
件の小説家が作詞もしていた事から
カラオケのテロップなどをつくる会社に入りますが
突然倒産して無職になります。

自棄酒して帰る道すがら
明日発売の新刊が早売りされていて
受様は嬉しくて万歳したら酔いが回って
通りかかった男性にぶつかってしまいますが
受様本人はそのまま夢の世界の人に・・・。

次に受様が目を覚ましたのは全く知らない部屋の中、
男性2人が激しく言い合いをしていて何が何やら!?

やりあっていたのは家の主である小説家と担当編集者で
この小説家こそ受様が昨夜ぶつかった人物で
受様の憧れの作家である攻様その人になります♪

受様は倒れた拍子に攻様のレアなネックレスを
ひっかけてどこかに飛ばしていて
その弁償のために受様を連れ帰っていたのですが
無職となった受様には払える当てはありません。

そんな受様に攻様は資料集め等の手伝いをするなら
「弁償を半額に負けてやる」と言うのですよ。

受様は攻様がヤバい人にしか見えず
本当に憧れの作家なのかも疑ってもいましたが

満額の弁償は厳しくて、今日から無職で
なにより攻様の新作には代えられない!!
と思ってしまうのですよ。

はてさてこんなきっかけで始まった受様の
助手生活はうまくいくのでしょうか!?

雑誌連載作をまとめての書籍化で、
攻様の小説の大ファンだった受様が
攻様の助手となる事から始まる恋物語です♪

雑誌掲載時に途中を読んで気になっていた上
小冊子付が買えたので手にしてみました。

最初の出会いからしてコメディぽいと思ったのですが
受様から見た攻様があやしくて怖くて変人で
偏食で第六感持ちというちょっと実態が掴み辛い人で

どういう展開になっていくのかが
ちょっと想像がつかなかったのですが
その分ワクワクで楽しく読めました。

お互いに理解しがたかった部分が
それぞれの事情を知っていく事で共鳴していき
お互いを変えていき、大切な人になっていく様子に
ハラハラ&ドキドキしでした (^O^)/

死は誰にでも訪れるもので
当人にはどうしようもないことですが
遺される人たちが幸せに生きていけるようにと
願わない人はいないのではないでしょうか。

カバー下にキャラ紹介が有りますので
カバーも剝がしてみて下さいね。

1

思いの外、深いお話でした

俺様&ダウナー男子に翻弄される平凡受けとか、最高に好きなやつじゃん!!
と、軽い気持ちで読み始めましたが、意外にも切なくて深いお話でした。

俺様・傲慢・無気力な売れっ子小説家・八神さんのダウナー感が堪らないですね……!
傲慢なのに物凄く繊細で、生きづらそうな八神さんの陰のある雰囲気が魅力的。
〝売れっ子小説家×ファン〟の関係性で、初めは傲慢・塩対応な八神さんに翻弄されまくるアサヒでしたが、ゆっくり打ち解けていく2人にキュンとしました。

1話終盤、八神さんの夜遊びを止めるアサヒに対して「じゃ お前でいーや」と、揶揄っていた八神さんが、最終話では「お前に逃げられたら、どうしたらいーんだ…」と可愛い弱音を吐くギャップ……!!!!ぐぁーーー…堪りません!

ただ、当て馬的存在の雪平さんのエピソードの方が深イイ話で、アサヒの存在感が薄まっているような……
雪平さんと八神さんの関係の方が〝唯一無二〟のように感じてしまい、ぶっちゃけアサヒとのラブストーリーよりも印象に残りました。

アサヒ視点で八神さんに惹かれる様子が丁寧に描かれていただけに、八神さんがアサヒに惚れたキッカケが〝ビンタ〟だったのが、うーん…
少女漫画の王道、「この俺様にビンタしやがって」シチュで正直、物足りず。
もう少し、八神さん→アサヒへの感情変化を堪能したかったところ。
また、CP後も甘さ控えめで(アサヒを気遣う八神さんは優しいですが)個人的にはもう少し甘めな方が好みでした。

続編があるとの事なので、続編では甘々な2人を堪能できると信じて、〝萌×2〟評価で!

▼Renta!/刻み海苔

1

ラストのセリフが刺さる

楢島先生作品初読みです。コスラバは何冊か積んでおりましてまだ読めておらず(汗)
小説家モノ好きなんです。
小説家は偏屈で変人がいいですよね(偏見)
その八神が偏屈で変人な理由がちゃんとあってそれが描かれているのがいい。
偏食(水、白湯、野菜、果物、米、味の薄いものメイン)だから心身が研ぎ澄まされていて第六感が優れているのかと思ったのですが、きっと逆ですね。
子どもの頃から神経が過敏だったから、心身共に毒になるような混じりっ気ある飲み物や食べ物が受け付けないんだろうなと思いました。
オカルト的なことが見えてしまうので周囲から奇異な目で見られ生きづらくなり、本好きになる。
そして小説家になり、生きづらさを抱えた人物の繊細な作風になる。
早熟なのもわかる。
とてもしっくりきます。
ただの変人じゃない。こういう人物設定好きです。

傷つきやすいから防御のため横柄になり人を寄せつけない。
そんな八神があさひにビンタされて本気で自分を思い向き合ってくれたことがうれしかったんだろうなと。
だからあさひに添い寝してもらって熟睡できた。
添い寝フェチなので萌え喜びました。

あさひが八神の小説に救われたと聞き、八神も救われた。
生きるのが楽しいって聞けてどんなにうれしかっただろう、報われた気がしただろうと思います。
八神がずっと自分に問いかけてきたことだと思うので。

今の八神があるのは雪平とのことがあったから…というエピソードも納得です。
あさひ視点で八神の本質が繊細だとわかってくる流れもよかった。

八神があさひのどこを好きになったのか、3つを理路整然と説明できるのが小説家ぽくて好きです。
八神は自分のめんどくささを自覚しながら、あさひに逃げられたらどうしたらいーんだ…と心配するのがかわいい。
生きることに臆病で傷つきやすい分、愛が重い。それがいい。

あさひが自分は何にもなれないと自信が持てないことに共感できます。
だから八神のような人に憧れるし、小説を書いてほしいと強く願う。エゴかもだけど。
何にもなれない自分だと知っているからこそできることもあるわけで。
それでもあさひは特別だと八神に愛されたんだし。こんなにしあわせなことはない。
それは八神も同じで。だからラストの
「よかった 生きてて」
が刺さる。
八神はあさひに救われたし、あさひは八神に救われた。生きていていいんだと思えた。必要な存在だと思ってもらえた。
やっと雪平に伝えることができた。

とても読みやすいのでさら〜と流れるように読み終えましたが、生きることがテーマで読み応えありました。
すごくよく出来ていると思います(下から目線です)

高佐が仕事以外はドライだという設定もおもしろくて好きです。

続編とても楽しみです。すぐに読みます。

1

恋愛の話だけじゃない作品

作家様買いです。

無職のあさひはとあることがきっかけで
憧れの作家の八神爽のお手伝いさんになることに。
作風とは違う八神に驚くあさひだけどー…。

こちらを読む前は、ただの小説家のファンの恋のお話だと思ってたのですが
それだけじゃなく、過去の爽と雪平の話は切なくて、
『生きる』ということについて考えさせられました。

雪平さん、心配しながらいなくなっちゃったんだなぁって。
そんな雪平の気持ちも、あさひが救ってくれたよねと思いました。


雪平さんの件についてはすごく感動したし、
お話全体としてもよかったのですが、あさひ視点が中心となり、
爽のあさひへの好きって気持ちが私にはあまり見えなかったので、この評価にさせて頂きました。

0

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