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old-fashioned cupcake with cappuccino
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ゆるくて優しくて、でもふとした時に差し込まれる現実的な部分が胸をうちます。
1巻だけでも満足度は高かったですが、続編を読むことによってキャラそれぞれの性質がよくわかり、物語の解像度が高くなりました。
どれだけ身体が老いていったとて、自分の精神も同じように歳を取っているとは限らない。
久々の恋愛に浮き足だって、ふとした時に我に返って現実を痛感する。
そういうことは、あるよな〜と共感します。
そこで逃げたくなる気持ちもわかる。
でもちゃんと向き合えて良かった。
1つ壁を乗り換えた2人のその後、読みたかったなあと今でも待ち続けています。
(1~2巻、および「episode.0」まとめてのレビューです)
ドラマ化もされるぐらい、あまりにも有名な名作ですが、個人的にはずっと絵柄がネックで手を出せませんでした。
最近談話室でちょこっと話題に上って気になっていたところ、仲良くさせていただいてるレビュワーさんの数少ない神判定作品だと教えていただき、俄然読む気が湧いてきたのです。
それに「ラムスプリンガの情景」を最近読んで、4000点越え(1巻)のレベチ高評価の作品ならば たとえ絵が全然好みでなくてもある程度は楽しめると知った(というか味をしめた)ので、すんなり読破できました。
39歳の頃ってこういう感じで臆病になったり新しいことにチャレンジできなくなったりするよな…って自分にも置き換えてみて感情移入できました。
しかもそれを部下に言い当てられたうえに、ぐいぐいアプローチされるとは。
こりゃー意識しちゃうよね。
最初は受けの髪型がな~と思ってたけど、某加賀○次長とイメージが脳内で重なった瞬間、平気になりました(えぇ当方単純です)。
いろんなすれ違いやその心情描写がすごく「ありそう」で、見せ方・魅せ方がすごく上手いし(特に、コマをまたいで吹き出しをつなげてくれるのがすっごい分かりやすい!)、攻め告白のシーンでは泣けました。
階段下のシーン、野球チームの例え、なかなかセッしない理由 etc. 好きなシーンやセリフが読後にこんなに簡単にポンポンと思い出せるなんて…高評価なのも大いに納得です。
特筆すべきは腕や手のスジ(そこかぃ!w)。
みなさん同様、私も「後悔は幸福になるための糧で 人生の燃料」という言葉がすごく心に響きましたし、読後には歳を重ねていくことに対する不安や心配をスッと取り除かれたような感覚が残り、とても癒されました。
しかも最後の最後に、夫婦茶碗の大きさが違う件、こうやって店員のおばあちゃんの声によって令和に沿った形で描かれていて、なんだかすごく嬉しかったです。
(現在は同径の夫婦茶碗も売られているようです)
女性との友情がわりとしっかりめに描かれてるのも良かった。
ちょっと受けの「自分はおじさんだからうんぬん(自虐)」ネタは多すぎたし、受けの名前がモロ女性名なのはかなり萎えたし、最後まで絵柄は好きになれなかったけど、それらを差し引いても本当に素晴らしかったです。
1巻も最高~!!でしたが、そのままの雰囲気を丸ごと持ってきたような2巻……さらにさらに素敵でした!!
2巻温泉旅行のシーンもプロポーズのシーンも……だい好きなシーンが多すぎます。
……納豆と指輪が並ぶの、全然かっこよくなくて笑うんだけど、リアルなCPってこんな感じなのかも、と思わせてくれるようなエピソードでした。
上司と部下、同性同士で悩みながらも、二人で歩んで行くことを選んだ野末さん。
2巻を通して野末さんの可愛い部分と年上故の悩みと年下なのに圧倒的彼氏力で見事にアンチエイジングに成功した外川二人が見れて最後は幸せな気分で読み終えました。
積読していた1作目、今作を続けて読んだのですがほんとに分厚い、!
評価が高く期待値が高すぎたのか思ったよりもお話にのめり込めない
リアリティがありそうだけど共感できないシーンがいくつもありました
外川が仕事を転職するくだりも今の会社ではもう成長できないの?とよく理解出来ませんでした。
話し合うと言いながらちゃんとした話し合いでなかった気がします
長くて分厚い作品で続き物ならキャラクターの過去がじっくり描かれたり、2人の日常に浸れたり、ますますそのキャラ達を好きになれることが醍醐味だと思ってるのですがそれがありませんでした
名言もあった気がするのですが読み返すか?と聞かれると読み返さない気がします
最後の終わり方が、なんだか最近…で想像させる感じなのは素敵でした
前作はしゅみじゃない、だったのですが、今回は中立に…
そのポイントは、同性どうしならではの苦悩、将来に対して、職場恋愛はどうなの?というようなものが描かれていたからです。
相変わらず野末さんは好きになれないけれど…
社内の友人達にカミングアウトするシーンなんかは、かなり入り込めました。
また、旅行先のお土産物屋さんのおばちゃんの対応が神で、常々思っていたことだったりするので凄いなと。
夫婦茶碗、夫婦箸、なんで大小なのか?というようなところが書かれていたのは、そしてそれを理解しているおばちゃんが素晴らしい。。。
前作は好きだったのですが野末さんの顔面の少女漫画化とカマトト化が進み過ぎてなんだかなと思いました。
こういうの少女オジサンというのでしょうか、若干気持ち悪いです。前作のスマホいじるのが苦手設定がギリでした。
一番好きだったのは夫婦茶碗で同じ大きさにしますかってところですね、この作家さんがうまいのはそういうところだと思うのに何か登場人物を恰好させてる所が鼻につきました。
ちなみに今続編もやってますがカマトト臭はなんぼかマシなので、気になる人は大丈夫です。
『オールドファッションカップケーキ』の続編です。
こちらでは甘さだけではなく
悲しさ、切なさ、辛さが入っていました。
セクシャリティに対しても…。
好きだけじゃダメなんだなぁとひしひしと感じました。
保守的な野末さんだからこそ余計たくさん考えちゃって
外川も外川で考えてるんだけどうまくいかなくて
そんな二人のすれ違いを見るのが辛かったです。
ちゃんと現実的なところを考えて
前に進むことを決めた二人を見て
なんとも言えない気持ちになりました。
そして二人で行った温泉旅行で
夫婦丼を買うところで涙が止まらなくなってしまいました。
野末さん〜!(´;ω;`)
彼なりの精一杯の頑張りでこっちまで胸が熱くなりました。
きっとこの二人ならこれから先も大丈夫だと
そう思わせてくれる出来事でした。
野末さんから「一緒に暮らそう?」って言ってくれてよかったし、
野末さんからプロポーズしてくれてほんとに嬉しい気持ちになりました。
はぁ…ほんとに素敵なお話でした…。
二人の同棲編も見たいなぁ(*´ω`*)
続編読了〜 。
個人的にはオリジナルより続編の方が寄り重みがあってBLを越えた自分らしく生きる、みたいな生き方の一つの答えがあって、とっても良かった。
左岸先生の画は美術ぽい透明感とかお洒落さがあって、とってもいい。
人物も上手いけど、風景とか
空気感とかの魅せ方、構図が好きだなって思った。
多分、コマ割りとかも
一般的より細かいと思う、
だからよりイメージとか
世界観とか伝わってくる感じした。
今回の話の主になった
男同士で、しかも職場恋愛するリスク
っていう、話が
わりと最近みてない(逆に)感じだったし、
世の中の当たり前、異性だったら
男が〜とか、そういうの本当いらないよなあ、って今更ながら改めて感じました。
ネタバレだけど、
最後に野末から外川にプロポーズするのも、プロポーズってなんとなく攻側のイメージ、だったけど
今回の男同士、とか、世間の目、とか
男とか女とか、そういうの抜きで
したいって思った方がすればいいじゃん、って思える内容でした。
今更ながら、異性とか同性とか関係なく、その人だから好きになったんだよ。ってめちゃくちゃロマンチックだし、素敵だなあ、男同士のほうが対等な関係というか、〜べきみたいなのがないから、自分はBL好きなのかな、
って本当に今更改めて思う一冊になった。
最高。
前作の「オールドファッションカップケーキ」の続編。今巻は「with カプチーノ」が付きました。
前作と変わらない描き込まれた背景とオシャレな小物の数々、間のとりかた時間の動きかた、心に沁み入りそして刺さるセリフ選び。パワーアップしていました。
カプチーノでは2人のすれ違いがメイン。野末さんが外川との関係を他の誰かに知られてしまうかも知れないと、男性同士の恋愛をまだ胸を張って周りに宣言できない自分への臆病な気持ち、また外川を奇異な目や噂から守るために、距離を置こうと外川に伝えることを始まりとして、2人のすれ違いが生じていきます。
この作品のテイストと、前巻で野末さんが臆病になっていたところから何となくこういう話がくるだろうなって思っていましたが、いざその展開となると心が騒ついて仕方なかったです。
野末さんと外川のそもそもの気持ちの置き方が違っていたのでこうなることは必然。野末さんは今の状況の維持を、外川は結婚やその先を見据えた2人の関係の変化や前進を望んでいるからです。どちら側の気持ちもよく分かるから、読んでいてもどかしかったです。
野末さん…何てことを言うんだと。外川の気持ちも考えないで何を勝手に決めてるんだと、正直イラっとしました。朝のラブラブイチャイチャはどこへやら…。外川がお弁当に浮かれていただけに可哀想なシーンでした。
野末さんが外川に相談もせずに決めた行動には、上司と部下との関係が如実に現れていると思いました。野末さんは年上で上司。会社の中では外川より決定権があります。2人は恋人同士同士なんだから2人で決めていくはずなのに、それをせず野末さんの気持ち一択で決めようとした。外川が今のまま(会社内の上司と部下)では対等の関係でいられないと感じたのは当然だったと思います。外川が転職という道を選んだことで「離れる」事に拒否感を覚える野末さんの気持ちも分かりますが、物理的な距離が2人の関係をも離れさせるわけではないので、やはり野末さんと外川では見ている視点が違うのだと感じました。
落ち込む野末さんを励ます同期2人とのバーでのシーン。左岸先生ならでは…トレンディードラマのワンシーンのようでした。時間の流れとセリフ運びはさすがです。女性の同期と会社での会話もそうです。言ってることが奥が深すぎませんか…。このシーンのセリフ回しはちょっと小難しい感じがしました。何回か声に出して読み返しました(笑)
あんなにすれ違って切ない感じでどうなるんだろう…なんて思っていたのに、酔ってもたつく野末さんに外川が我慢できなくなってキス…から転職します宣言。そして気持ちのぶつけ合い。ここから良い感じにギスギス関係が好転します。なんかちょっとあっさり気味にも感じたと同時に、ここくらいは野末さんが外川にぶつかっていって欲しかったです。いつも受け身な感じだし、野末さんの言葉きっかけから始まったことなので、野末さんが外川に気持ちをどーんとぶつけて男気を見せられたら良かった。
物足りないって思ったのはこのシーンくらいで、お見舞いシーンや温泉旅行シーン、そしてプロポーズシーンはとても素晴らしかったです。
特に特に!プロポーズシーンのコマ運び、秀逸過ぎませんか。間が…間の取り方がすごいです…。左岸先生ならではと言いますか、左岸先生にしか描けないシーンだと思います。本当に好き。
この余韻そのままに、旅行先でのエッチシーンはずる過ぎます。これは、右肩上がりにテンション盛り上がるしかないですよね。本編がほとんど切ない感じだったので、個人的にはもっとエッチな感じでも良かったです。
外川の野末さんにグイグイアプローチする感じがすごく好きなので満足しました。電子でも紙でも買いました。
今巻も小説を読んだあとのようないつまでも続く余韻が凄かったです。最初はどうなることかと心配しましたが蓋を開ければ前作を凌ぐ作品だったように思います。ただただ2人がイチャイチャしてるだけのものでも読みたいので、続編や番外編などが出たら嬉しいです。
本当に、一コマ一コマ、セリフ一つ一つのセンスが突き抜けています。
絵もとにかく綺麗で、小物も、ご飯も、すごく細かいところまでお洒落に描きこまれています。
前巻も良かったのですが、こちらでは、社会的な立場からの葛藤がより深く描かれていました。
2人共終始苦しんでいましたが、自分の思いや葛藤をここまで言葉にして伝えられるって素敵だなあと思います。
感情を揺さぶられるのが苦手でそういう状況を避けてきた野末さんと、何があっても動じない外川。
どこをとっても人格が一貫していて、まるで実在する人物かのようです。
モダモダしている野末さん、可愛すぎました。
そして、外川の思慮深さと言葉のセンスには感服です。
ナッツのくだりは、野末さんが実くんと一緒にいたい気持ちの表れでピスタチオの実を持って帰り、それを外川が受け取ったということでしょうか。とても精神分析的だと思いました。細かい部分までこだわりがすごいです。
まだまだこの先も2人の世界に浸りたいです。
いつか実写化したらなぁと夢見ています。
この作品をきっかけにBLを好きになり、BLで一番好きな作品です。