DEADLOCK

deadlock

DEADLOCK
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神416
  • 萌×258
  • 萌31
  • 中立15
  • しゅみじゃない19

--

レビュー数
79
得点
2420
評価数
539
平均
4.6 / 5
神率
77.2%
著者
英田サキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
DEADLOCK
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784199004087

あらすじ

同僚殺しの冤罪で、刑務所に収監された麻薬捜査官のユウト。
監獄から出る手段はただひとつ、潜伏中のテロリストの正体を暴くこと―!!密命を帯びたユウトだが、端整な容貌と長身の持ち主でギャングも一目置く同房のディックは、クールな態度を崩さない。
しかも「おまえは自分の容姿を自覚しろ」と突然キスされて…!?囚人たちの欲望が渦巻くデッドエンドLOVE。

表題作DEADLOCK

ディック・バーンフォード,29歳,白人の囚人
ユウト・レニックス,28歳,日系人の元麻薬捜査官

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数79

王道

王道の監獄もの。
相棒殺害の冤罪で懲役十五年を言い渡された元DEAの主人公。FBIとの取引で、獄中に潜むテロリストの調査を始めるが……。

王道で予定調和なストーリー展開ですが、その分躓くこと無くサラサラと読めました。
恋愛は意外としてた。

しかし、モヤる部分はモヤります。
大きな事件は解決せず(続刊に持ち越し)、主人公の冤罪についてはサラッと解決してしまう。
相棒が殺された事件なのだから、もう少しちゃんとした事件の顛末や、主人公の機微が読み取れるような何かが欲しかったです。
そもそも相棒の仇を打つとかそういう話では無いのでアッサリ済ませたのかもしれませんが、勿体ない。

そして主人公の性格が真っ直ぐすぎる。魅力的なキャラクターではあるのですが、元DEAだと思うとスレて無さすぎるかなと思いました。

1

王道だけど間違いない

読み終えたばかりで感情爆発文章ですが、手に取るなら一度に3巻買うことをおすすめします。
受けのユウトはここで攻めとまだくっつけないので、2、3を買って準備をしておくと良いと思います。映画を見てるみたいでドキドキしながら読んでいました…!!

1

強くて美人な受けが好きだから

番外編を読みたくなって数年ぶりに読み返しました。3巻まで既読です。
ストーリーが繋がっていますので読むなら3巻まで一気読みがおすすめです。
海外ドラマが好きなこともありスキ×スキが詰まった作品だなと再確認できました。

美人、というかカッコよくて強い受けが大好きなのでユウトが好みの受けすぎて。
攻めのディックも初めは受けに対して冷たいのですが後に意外と世話やきな一面を見してくれるのが良いです。

好きなシーン
ユウトが怪我や傷付いたりしてディックがお世話するシーンがありまして。攻めが受けのお世話をするシチュが好きなので歓喜しました。ユウトがモブにレ○プされるシーンはキツかったのですがこの攻めの献身的な様子のおかげで途中で止めることなく読み進められました。

1

あのドラマとかあの映画とか色々浮かぶ

「プ○ズン・ブレイク」にハマった直後に読みました。
他にも英米系のドラマや映画が好きでかなり観てるせいなのか、
いろんなとこに既視感がありすぎて、参考にしたのかなあと考えちゃうので、
あんま楽しめませんでした。
BLだしぬるいのは当たり前…
分かってても比較対象が頭に浮かぶと中途半端に感じます。

ストーリーも予想を裏切ってくれません。意外性なし。
王道ってことかもだけど、先の分かり切った物語に既視感がプラスされると退屈すぎます。
終盤の展開は雑。ページが足りなくなったのかなあ。
もっとしっかり次巻につなげて欲しかったです。

変な意味で印象に残ってるのは、
アメリカの社会問題に関して書かれてますが、
微妙に浮いてる気がしました。
私見が混じってるとか、作者の怒りが強く反映されてるとか、
そこだけこれ誰の言葉?ってなる感じがあるんです。

たぶん期待したのが良くなかったです。読んだタイミングも。
作者が英語圏の作品いっぱい見てるのはよく分かる小説なので、
そこには親近感を覚えました。

3

硬派で男前のディックに、ノンケながらもドキドキしちゃうユウトがきゃわい


ちるちる不朽の名作ランキング第5位デッドロック!漫画界隈はあんまり囚人同士の恋ってない気がするけど、小説はわりと有名作品あるよねデッドロックもシリーズでいうと10冊以上あるだろうけど、取り敢えず一作目にあたるこちらを読んでみました‪(ᯅ̈ ).。
.
あらすじは主人公のユウト(受)が麻薬捜査官時代に信頼する相棒を殺害され、その容疑が何故かユウトにいき、冤罪で捕まってしまいます。今回の事件には裏で大きなものが動いているはずだと思うユウト。しかもその犯人は同じ監獄の中にいるという、、、ユウトは自分の相棒を殺し容疑を自分に被せた真犯人を探す、、というお話…だけでは終わらず、、
.
というここからがメインで、ユウトが同室になった白人の美青年ディック(攻)と監獄生活を送りながら、無口で冷たかったディックとドンドン関係を築き上げて行き、途中からは新犯人の捜査に関してもディックと情報を共有したりします...
.
真犯人、マジで読めんかった!マジか!って感じだ恋愛方面でもディックが徐々にユウトに心を打ち解けてる感じがめたんこ伝わってきて良い。硬派で男前のディックに、ノンケながらもドキドキしちゃうユウト、きゃわいかったあ話がアメリカのお話なので海外らしいアメリカンジョークや直球な言葉も良いですね(*´꒳`*)にんまり
.
イチャイチャ寄りのボーイズラブというよりはサスペンス、刑事寄りのもので、切ない!でも楽しい、、という感じ。バナナフィッシュとか好きな人は好きそう。

1

シリーズ最初は刑務所から

いきなり刑務所からのシーンで、ムショ内での恋愛模様的な…ありがちな…と思いましたが、英田サキさんはそんなオチにはされてません。
スケールが違いました(苦笑)

この巻は刑務所から出るところまでですが、この中で主人公でノンケ受のユウトとゲイ攻ディックが心を動かされ、お互い惹かれながらもそれを隠しつつお互いを思いやりながら目的を果たす…もどかしい。
最後は今ひととき、今だけでも、この後は離れ離れになっても、、、の繋がりを持つシーンは切ないです。

見た目とは違うユウトの凛とした強さとディックの垣間見える優しさ、が上手く書かれていると思います。

さすがシリーズ化されていているだけあります。
ユウトがレイプされてしまうシーンもありますが、ディックのケアが上手く書かれているので嫌悪感は大きくなかったです。

3

ユウトに憧れる

一年ほど前に購入したのですが、何回読んだかわからないぐらい好みのシリーズです。
一気にシリーズ全部購入して好きなシーンを繰り返し読んでます。
特典SSを集めた短編集に載ってるディックのモノローグのSSを読んでまた一作目に戻ってくるのが楽しかったです。刑務所の中で結構むっつりだったんだなと。

こちらの一作目では、ずーっと受けユウトのモノローグで進みます。ディックは基本ユウトに対して塩対応です。徐々に優しくなっていくんですがね。

空気感はアメリカのドラマを見ているような気分になれるかな、
刑務所ものなのでシリアスな展開が続くのですが、脇役やお姐さん方のお陰でクスリと笑えるシーンもちょこちょこあり、いい塩梅です。

好きなシーンはチカーノのボスのネトと仲良くしているユウトにやきもちを妬いてるディックが可愛くて。

ハンサムなのにぶっきらぼうのディックと美人で真の強いユウト。
絶望の中、辛い目にあっても自分を持ち続ける受けが大好きなので、読んでいてワクワクですよ。

長く続いているシリーズなので、ここの出会いでのラブはあまり高めではないですが、シリーズ全部読むと最後にはご褒美が。

願わくばドラマCDを定価で購入出来たら、最高なんですが。
再販はないですかね。
プレミア価格でしか見つけられないんです。

4

王道要素詰め込みまくり

面白かった。洋画でよく見るやつ~と思ったら展開もド王道のやつで。ラストの締め方は翻訳小説のシリーズ一冊目といった雰囲気。あまりこうしたものを知らなかった発売当初に読んでいれば新鮮に感じられ、もっと夢中になっていたと思う。

冤罪で投獄されたユウトがFBIに取り引きを持ち掛けられ、犯罪組織のリーダー探しをしていく。この時点で、BLであれば主人公の相手役を疑う流れができ、ピンチに陥り、実は別に真犯人がいたと分かる――というお手本ストーリーが浮かぶ。
が、まさか本当にその通りに進むとは思わなかった。さらに相手はFBIと対立するCIA。なんて素敵なロミジュリ設定!

主人公のユウトはレイプされようと懲罰房に入れられようと自分を見失うことなく保っていて、刑務所の雰囲気に染まりきらないおかげで読みやすかった。読み手として受ける精神的な痛みがほどよい塩梅で、いつ読んでも楽しく没頭させてくれそうなエンタメ性に惹かれる。刑務所ものとして気負う必要がない。

ディックは常にユウトの目を通した描写で、とてもキラキラしている絵が浮かんだ。少しずつ態度が変わっていくディックと、心が傾いていくユウトが良い。
恋愛的にはここからが本番だと思う。離れてしまったのもあるが、刑務所のような閉鎖空間で生まれた恋愛感情は、外の世界に出ると変わってしまうこともある。そこらへんの微妙な心の機微もぜひ次巻で読みたい、が、そう単純なものにはならないだろうな。

モヤつくのは、ユウトの冤罪の顛末があっさりした描写で終わってしまったこと。結局どこからどこまでが罠で黒幕がいたのかいないのか、BLに関係ない点だが随分雑な扱いで、ラスト付近はバタバタしていた。
(追記:ここは次巻で説明があった。謎ページ配分……)

王道展開が多分に詰め込まれているお話で、各所で似た展開がある別作品(BLではない)がチラ付き、完全に入り込むことはできなかった。
ただ一歩引いたおかげか、別の何かが見えた気がする。良い場面で神視点になっていて、文章から興奮しているのが分かり、作者さんこのシーン書くの楽しかったんだなあと思ったりした。これはこれで面白かった。

細部までしっかり描写された安定感のある王道なので、何度読んでも先が分かっていても楽しく読めると思う。即次巻が欲しくなる終わり方も好き。

2

ムショBL!!

荒くれもの、くせ者が集うルールなしの無法地帯!
オトコオトコオトコの世界~~~良い!
陽気なミッキー、紳士的なネイサン、やんちゃな弟分のマシュー…
多種多様な仲間との関りはここがムショと忘れそうになる楽しくなったり、根っからの悪者もそこかしこにいて、むなくそ悪くなったり…なかなかBがLしないけど、ムショ生活での抗争もハラハラ楽しい。

なんといっても冤罪からとんでもない場所に放り込まれ揉まれながらもユウトの男気が光ってました!!甘々はしてなくても、ディックのちょっとした行動におや?これはユウトを意識してるのでは??ってとこやお互いの人間性を知るたびに惹かれあってくのにニヤニヤ。
もう時間がない中でのユウトの行動は男前すぎ!!!弱った時や甘える時は可愛いし…口移しで水を飲ませてもらうシーンとか無自覚な色気が出てて大変!

精神的な強さ、心根に惹かれ合ってるところが良い!
んだけども…ディックは死に別れた恋人の敵をうつために動いてるって!?え?そんな相手がいるのにユウトを好きになったの?とちょっと思ってしまいました。それだけユウトに魅力があるから惹かれるのは分かるんですけど!!ユウト目線の物語でディックの心情がちょっと読み切れない。今後の話で語られたり、ひと悶着あったりするのかなと期待。

24時間の共同生活に、ある意味全寮制学園物と同じなのでは!?と勝手にときめいちゃったけどもムショ設定は1巻でおしまい??もうちょっと見てたかったところもありますが離れ離れになった2人がどうなっていくのか…続きを読まずにいられません。

洋ものは詳しくないけど「BF」や「アンダーグラウンドホテル」を読んでいたのもあってアメリカの刑務所の造りや無茶苦茶さはイメージ掴みやすかったです。
コミカライズを読むのが一番だと思うので、そちらも読んでみたいです。

追記:2,3巻と読み進めると面白さも緊迫感もかっこよさも増すばかりで、一気読みして良かったです!!

1

甘さを見つけられるかで決まる


普段はガツンと来る甘さ…いわば、洋菓子のような分かりやすい甘い話を好んで読むのですが、こちらは自然派食品から素材の甘さを見つける感じでした。

刑務所もので舞台が海外ということもあり、手が伸びにくかったのですが有名タイトルで一度は呼んでおこう決断し、購入しました。

親友の殺人で容疑を掛けれらた受けが、刑務所へ収監されたところから物語が発展していきます。
登場人物がカタカナで、人種差別や抗争問題が中心。
なるほど世界観や設定がしっかりしていて本当にリアルな感じを味わえました。

けれどこのお話、とにかく甘さを見つけるのに苦労しました。
やっと味わう甘い雰囲気は話の終盤3分の1あたりから、ほんのりと。

最初は冷たかった攻めが、後半は優しくしてくれます。
ただ、カップルというよりはパートナーといった感じです。

しかも終盤で攻めには忘れられない恋人がいることが判明。
それでもいいと直向きな受け。

互いに好き合っているはずなのに、攻めはある目的を果たすために二度と会うことはない、と受けを置いて一人刑務所を去っていきます。

残された受けですが、最後には冤罪もなんかアッサリ解決して出所。
これが本当に映画とかなら、唖然としてしまっていることでしょう。

とはいえ、続きは気になる。
だって攻めと結ばれてない…。
この先に、甘さはあるの…?と、萌えうんぬんよりそちらの方が気になります。

レビューを見て次巻もあらかじめ買っておいたのですが、読むのが不安な作品は久しぶりです。

受けが攻め以外にレ○プされてしますので、地雷の方は注意です。
これが辛くてリタイアする方もいるかと思います。

3

これ以上ないくらいの神作品です!

アメリカの刑務所が舞台の作品なのですが、その描写も、設定も、背景も全部洋画を見ているようなリアル感! 臨場感があまりに凄すぎて一気にこの小説の世界に引き込まれてしまいます! 刑務所という犯罪者、男だらけの空間、暴力と秩序なき場所。そんな環境の中に放り込まれてしまうユウト。外の世界では女扱いなど受けたこともないであろうユウトが早速、黒人ギャングに狙われてしまい、……ってもう最初からものすごい展開! 先が気になってしょうがないです。
ユウトがまたカッコいいです! 黒人ギャングにも決して屈しない。仲間のため自分より体の大きな相手を空手の蹴りでノックアウト! それなのにしなやかクール系美人とかもう……完璧。勇敢で優しくて賢い、レビューで「受けの殿堂入り」と称されていた方がいらっしゃっいました。まさにその通りだと思います。
楽しすぎて、先が気になりすぎて、超絶大好きユウトの活躍が見たすぎて本当に一気読みです。

3

今更ながらに

小説は門外漢のため、今更ながらにこの作品を初めて読みます。評判通りの面白さでした。
特に自分は、BL小説については救いのなさとか、暴力、過激さ、流血沙汰を求める傾向にあり、矛盾甚だしいですがある種"無法地帯"である刑務所作品が大好きです。

シャワールームシーンで助けが入らなかったところが好きでした。ここで助けちゃ勿体ないと思うド畜生です。刑務所モノには付きものですよね。
黒幕は初っ端から延々と怪しさを漂わされてたので案の定でしたが、今後がある前提で話が作られてて嬉しい。もちろんこの評判の作品なので、既刊揃えて挑んでますから間髪入れずに2巻を読みます!

1

シリーズ全体を通して神作品

日本が舞台でない作品があまり得意ではないのですが、人気作の為一度は読みたいなと思って購入。
正直最初に読んだ時はこんなものか、と思いました。BL要素薄めの映画みたいな作品。個人的にハッピーエンドが好きなのでこの1作のみですと、萌え止まりでした。
しかし最後まで読もうと思い、シリーズ3作読破すると世界観にどっぷりになりますし、1作目のあの時ディックはあんな風に考えていたのか……とわかりとんでもなく可愛くみえてしまいました。

止まらずそのまま2作目から始まるロブのスピンオフ、番外編集、シーズン2も読破しました。
読めば読むほど世界観にハマります。
脇を固めるのも魅力的なキャラクターです。
個々の性格がしっかりしており、ダメなとこもありますがそれがまた魅力を倍増させているのが凄いです。

最初は嫌な奴だと思っていたディックが本当に本当に大好きになりました。
評価はシリーズを全て読んだ上での神です。
是非とも本編3作は通して読んで頂きたいです。

1

早く読めば良かった

11月22日発売の小説charaにDEADLOCKの番外編が収録されていたので、覚悟を決めてこちらを読むことにしました。

購入して一年近く積んでたんですよね。
不朽の名作といっても過言ではない作品みたいだから絶対に面白いんだろうけど、外国物で監獄とかややこしそうで読むの億劫だなぁ……と思ってた過去の自分をビンタしたい!
ぐちゃぐちゃ言ってないで、早く読めば良かったよー。
とにかく読む手がとまらない。

この週末でシリーズ&番外編などあれこれ読んで第一に思ったこと。

「ユウト尊い」

腐友さんがユウトを「受けの殿堂」と表現してたけど、ほんとソレ。
このシリーズ一冊目、むさくるしい野獣揃いの刑務所でのユウトは、掃き溜めに鶴ってな感じ。

そしてユウトだけではなく、ネイサンやミッキー、そしてネトなど脇キャラも魅力的。
そして攻めのディックは本心がわかりづらいけど、ちらちら見えるアレには萌えます。


この評価の高さ、レビューの多さも頷けます。
これ今だから一気読みできたけど、もし発売当時に読んでたら、その後どうなるのー!?と気になって仕方なかっただろうなぁ……。

5

ストレスなく読めました

ストレスなく読めてよかったです
途中で気になったりする所も特になくよかった…!

恋愛以外も疎かにしない感じが好き
面白かったなあ

0

極上のフルコース料理を食べた後の様な読後感

コミック版の方は既読です。こういった情報量の多いタイプのジャンルは、漫画で読むより、原作小説を読んだ方が頭に定着しやすいなーと思いながら、数年経ち今回小説を手にしました。

既に高い評判は知った上での読書だったので、驚きというよりは評判通りの作品だと納得しました。ウンチクあり、社会問題提起あり、スリルや臨場感あり、友情や裏切りのドラマあり、BL萌えあり。何冊かに分けていいような濃い内容が一冊に凝縮されていました。大満足です。何より小説を読んで良かったのは、漫画では捕らえどころの無かったユウトやディックの心情が理解できた所です。

読書中、アメリカの刑務所の闇の部分と向き合い、コルプス探しに必死になり、誰を信じたらいいのかユウトと共に終始ハラハラしました。ディックへの切ない想いにも、キュンキュンしました。

ディックとユウトの二人の距離が近づいていく過程の描写が丁寧でとても良かったです。最初はとてもくっつくようには思えない二人が・・というのがBLの醍醐味だなーと。最後は約束も無く、名前も明かされない上での二人の別離が哀しかったです。致し方ないんだけど、辛くて・・。
ディック&ユウトのカップリングに激萌えしましたww

個人的には、 あとがきが本編に負けないくらい面白かったです。デッドロックが産まれたルーツが知れます。もともと先生の刑務所ものジャンルへの愛が並大抵のもので無くて、その萌えのエッセンスの全てが詰め込まれた結果出来上がった一冊だという事に納得しました。人の心を激しく動かす始まりは、いつも絶え間ない萌えからなんですよね〜。

このデッドロックが出た年に、同じ刑務所の中を題材にした木原先生の「箱の中」も出版されたのも興味深いです。同じ刑務所ものでも、二作品とも方向性は違うし、作風も違い、木原先生がBL界の芥川賞なら、英田先生はBL界の直木賞・・と個人的に思っていますww 二作品を読み比べると違った味わいがあって面白いです。だから文学は止められない。。
英田先生のエスシリーズは文章が硬質な感触でしたが、今作はジャンルもジャンルなので、読者を意識されたのか、情報量の割にとても読み易かったです。

次巻では二人は共通の目的を追い、その延長線上で再会するようですが、ディックにとっては元恋人の為でもあるのが、ユウトの心情を考えると何とも切ないです。アメリカを舞台にスケールの大きい話になりそうなので楽しみです。
高階先生のイラストもとても素敵だったので、漫画版も読み返し、原作連載中のようですので、今後も追っていこうと思います。


4

DEADLOCKを食わず嫌いするのは勿体無い!

麗しい金髪碧眼の寡黙なイケメンディック×こちらも麗しいイケメンただし黒髪黒目が魅力的な気の強いユウト

運命で結ばれた二人の始まりの物語です。
読み応え抜群。務所モノBL界のトップに君臨する作品だと言えるでしょう。
まるで洋画を観ているかのような世界観とスリル、考えつくされたシナリオは最高としか言いようがありません。
登場人物もまるで洋画から飛び出してきたかのような魅力溢れるイケメン揃いです。まずはこの一巻を読めば誰しもがDEADLOCK全作品を読みたくなるのではないでしょうか?
小説が苦手な方は漫画版から入ってみるのも良いかもしれません。高階先生の美しいイラストが全ページ掲載されていると考えると間違いなくお得です!

小説は一度読めば満足してしまうタイプなのですが、この作品は何度も何度も読み返しています。いくら読んでも飽きないのが不思議なほど。
多くの作品に感動してきましたが、未だに私の一番好きなBL作品はDEADLOCKと胸を張って言えます。
間違いなく名作です。

2

男くささがたまらない!

シリーズ紹介にもあるように、海外ドラマや洋画のような作品でした!
シリーズ1作目は刑務所という閉塞感のある舞台でよりオスみが溢れててドキドキしました。
改めてここからディックとユウトの長い物語が始まるんだと思うと、刑務所なのになんだかロマンチックな感じもしました。
脇にも魅力的な登場人物が沢山いて、本当に楽しめます!
硬派だけど刑務所でハードな題材だけどとっつきやすいので、まだの方はぜひお薦めです!
続きが気になって仕方ない小説です!
海ドラ好きには勿論、馴染みの無い方もすんなり入っていけるのでは?と感じました。
FBIやNCIS等、近い題材の海ドラや洋画で雰囲気掴むとより楽しめると思いました!

2

海外ドラマのような展開!シリーズ1作目

DEADLOCKシリーズ1巻目です。
いろいろなランキングで良く目についていたので、小説沼にハマる前から気になっていました。
DEAの捜査官が無実の罪で刑務所に収監され、出獄のためにFBIの事件に手を貸す…このあらすじだけでもう面白そう。
事実、アクション、リアリティ、ドラマどれもハンパなく、読了後は上質な海外ドラマか洋画を見た後のようでした。
ストーリー、人物像ともに厚みがあってとんでもなく面白かったです!
特殊な場所での生活や事件を追っていく展開にもハラハラドキドキです。
が、いかんせんシチュエーションが監獄でまかりなりにもBL小説。主人公のユウトはノンケの日系人で美青年…もうあっちの不安もハラハラドキドキ止まりませんでした。だよね…監獄でBLだもんね…
コルブスを廻る大きなストーリーの中では起承転結の起です。まだまだこれから!という嬉しい期待に溢れました。
名作シリーズの鉄板技が発動し、読了後は即次の巻に手を伸ばしました。寝不足必須の一冊です。

3

大好きな作品の1つ

新巻も発売されまして、嬉しい限りです。
英田先生を知るきっかけになった作品でもあり、何度も読み返した大好きな作品でもあります。

ムショもので出だしからどういう展開になるんだと、非常にハラハラドキドキワクワクしながら読み始めましたね。私はいつも先の展開を推測しながら読む癖があるんですが、この作品はなかなか先を読ませてくれませんでした。

テンポ良く流れるような描写風景、展開。文章だけでも頭の中に映像が流れていくような素晴らしい文章力には脱帽しました。本当にまるで一本の映画のような感じです。

ストーリーがしっかり作り上げられているし、登場人物の設定の奥深さ。この一冊を読み終えた時には英田先生の虜になりましたね。

本当に素晴らしい作品です、内容重視の方には特に読み応えあると思います。エロが多いのかと言うとそうでもないのですが、重厚なストーリーですので満足頂ける作品かと思われます。

3

疾走感のあるドラマ。

祝、新作発刊。新作を読む前にシリーズを読み返してみようキャンペーン(個人的)第一弾です。
deadlockシリーズの一作目ですが、やはり今読み返してもハラハラドキドキが止まりません。非常に独創的というわけではなく、例えば「ショーシャンクの空に」など色々な刑務所モノの映画やアメリカドラマを思い出すような感じなのですが。
読みながら、ハリウッド映画的な脳内イメージが鮮やかに浮かびますね。あまりに鮮やかで、現実はそれを超えはしないと思うので、もしもハリウッド映画化の話があっても実現しないでほしいところです(先走りすぎ)。

こんなに鮮やかにイメージが立ち上るのは、英田さんの丁寧な描写と硬質な文体がこの世界観に本当に合っているからですね。むしろラブ部分など無くても十分に面白いくらい。(それではBLになりませんが)

事件も愛もうまいこと展開して次巻へ…、です。この一冊めを読むと、続けてシリーズ読破したくなること必至ですので、読まれる方はそれを覚悟の上でどうぞ。

4

むさくるしい刑務所舞台の 金髪イケメン×元麻薬捜査官 前向きな黒髪受け

英田先生の超有名な作品。
やっぱ敬意を表して読まなきゃな と思い、手に取ってみました。
あらまームショものだったんですね。
そして、まー男くさいこと!まじ匂ってきそうな描写!
すごい!!!すごいなあー という一言がぴったりで 
本当に改めて先生の筆力に脱帽。
最初あんまり気乗りしなかったのに、なに、今やノリノリ(笑)
男くさいの嫌いなはずなのになあ。
やっぱ英田先生の文章が好きみたいです、私。神だわ。

ほんと、男くさいのが大丈夫! か 一度試してみたいわ! 
という方にはおすすめできますが、
あまんあまんが大好き♡ なお姉さまにはちっと向いてないかも です。
あと受けさんが1回手ひどい目にあいますので、
それがヤダという方にも難しいかも。
(ほんと酷いーートラウマなっちゃうじゃんっ)

萌えたか?と言われると 別作品の方がもっと萌え萌えと感じますが
これはまた英田ワールドというか、別区画な気がします。比較不能。
本編で 水とパンとどっちが大事? てなセリフがあったと思いますが
そんな感じ。あまんあまんなふわふわ話も必要だし、
こういう超硬派なお話も必要~私には。

最後のディックとユウトの別れのシーンでは、もう思わず
「まってっ まてっつってんだろー(怒)」と叫びたくなるくらい。
くーせつない。
前のお姉様が寝食忘れて とあるの分かる気がします。
早く再会のシーンを読みたいなあ。
いやでも我慢我慢、一冊ずつ、ゆっくり楽しみます!

しかしこれでレビュー数58。すげー。みんなやっぱり衝撃受けて
ついレビューしたくなるんでしょうか。かくいう私もそうなんですが。
ちなみに私が手にした本は、8刷目でした。
こんな刷見たの、BLでは初めてです。。。
すごいなあ。

1

燃えて萌えた

シリーズを通してストーリー性が非常に高く、寝食を忘れて最終巻まで読破してしまいました。

これはただのBLと一蹴していい代物じゃない!!映画か!?と大興奮しましたが、それだけではなく
ディックとユウトの二人にもしっっかり萌えてしまいました。

まずユウトのキャラクターがとても好みです。
日系人ということですが、アメリカ生まれアメリカ育ちのれっきとしたアメリカ人ということもあり
自分の意見や信念をしっかり持ち、またそれをはっきりと口にするクールな男前です。
キャンキャンと喚くこともなくうじうじと悩むこともなく、すごくかっこいいです。
それで顔も可愛いときてもうなんというかシコい。こんな子彼女にしたい。

ディックは寡黙でクール、そしてミステリアスな金髪碧眼の美形という非の打ち所のない攻め様ですが、彼もまた内に熱いものを秘めた男前です。
ユウトとお似合い過ぎる。

刑務所という非日常的な空間で、お互い腹に逸物抱えながらも、ユウトの情熱が凝り固まったディックの心を溶かして惹かれあっていく様はも〜〜〜〜見事としかいいようがない。ワンダフォ〜〜〜〜(泣)ユウトの情熱の勝利ですね!!!


一巻では事件の真相にたどり着くことはなく、ものすごく気になるところで幕が引かれるので、じっくり腰を据えて3巻まで読まれることをオススメします。
文句なしの神評価です!!

4

洋画風味。とにかく設定に萌え。

舞台はアメリカ。洋画のような雰囲気のある作品。
表紙の美形の青年達にドキドキしながら読むことしばし。めちゃくちゃ萌えました。BLに萌えたというか、BL抜きで面白い。
犯人は割と最初の時点で察しがついてしまったが、無法者たちが集まる刑務所での日々はかなりドキドキさせられるものがある。
お気に入りキャラはネト。予想外のイケメン。精悍な顔立ちで、野性味を感じさせつつも感じのいい人です。最高です。

エロもしっかりあるが割とあっさり読める。が、受けがレイプされるシーンがあるのでそこは注意。まあ文量も描写も、やってることはヒドイがかなり薄く終わっているので、そこまで気構えなくてもいいと思う。

続きを読むこと前提のような終わり方なので、そちらもまた買ってみたいと思った。今度は違う立場で再開するのだろうが、刑務所という舞台を離れて、2人がまたどんな活躍をしてくれるのか非常に楽しみです。

3

海外ドラマ好きはぜひ。

昔から海外ドラマの、特に事件ものが好きで、外国が舞台のBLってないかなと探しておりましたがなかなか求めていたものと出会えず…そんなときに出会ったのがこの作品。
舞台がアメリカの刑務所ってところでガツンとあくが強いですがこれこれ!こんなものが読みたかった!と大満足です。
プレイに陵辱強姦と書いてありますが攻めと受けではなく、対モブとなので…私にとっては刑務所という非日常が舞台だし、こんなもんかなと受け入れられました。
それよりもストーリーがしっかりしているので、早く次が読みたい、次はどんな展開が来るのだろうとドキドキしながら読みました。何回も読み返す作品です。

4

一番好き!

初めて読んだBLで、正に原点です。
電子書籍で読んだんですが、最初はBLと気付かず読みました。
これですっかりはまってしまい、イラストが見たいばかりに紙媒体の方まで購入しました。
私は一回読むともう読み返す事があまり無いんですが、この本は定期的に読み返してしまいます。

初めて読んだ時はディックのユウトに対する冷たい態度にユウトと一緒に私まで傷付いた気分になりましたが、一緒に過ごすうちにどんどん優しくなってくるんですよね。
この距離の近付き方がすごく絶妙で、何度読み返してもドキドキしてしまいます。

最初に出会ったのがこの本じゃ無かったら、ここまで腐る事は無かったんじゃないかと思うと遠い目になってしまいますが…

5

期待しただけに

初の刑務所BLです。
外国人の名前が多く、何度も確認しながらよみました。

いつもはラブラブほわほわ平和系が多いため、この作品は少し合いませんでした。
リアルな感じが強いBLという感じでした。

キャラもありきたり?という感じで
私的には、もう少し愛が感じられたらいいなと思います。
話は読みやすいですが、絵が少し単調かな?と感じました。

外国の話が好きだったり、リアルなBLがすきというかたには、いいかなと思います。

私は少し合いませんでしたが、作品自体は読みやすかったのでこの評価です。

3

英田作品の最高傑作だと思う

何度も言われていることですが、本当に映画を見てるみたいでページをめくるのがとても楽しかったです。
刑務所の中の話なので登場人物は多かれ少なかれ悪者なんですが、みんな個性豊かで個人的に嫌いなキャラはいないですね。たとえ主人公が生理的嫌悪感を抱いているベルナルでも。別に好きってわけでもないですけど。
あとトーニャがかなり好きです。しっかりしてて強気でやさしくて惚れました。だけどネイサンはショックでしたね、やさしい人だと思ってたんだけどなあ。

5

ユウト好き!!

この有名なシリーズ、やっと読み始めました。 アメリカのドラマを見ているような展開で大変目新しかったです。
個人的にこの本の魅力はそのストーリーというより、受けのユウトだと私は思います。こうゆう子、凄くタイプです。周りのみんなを惹きつけ、愛されるかっこよくて可愛くてセクシーなユウト。最高でした。
一方のディックは、ユウトのことを好きなんでしょうが、終始ユウト目線なのであまり分かりません。実際彼は本当にウブで恋愛に消極的なので、もっとグイグイ来いよ〜と思ってしまいました。もちろん彼なりに復讐に生きるために恋心を自制してるのでしょうが...。ゲイでもなかったユウトの方が強気でせめていかないといけないのをみると、ディックってほんとにヘタレだなあと思いました。笑
ディックよりも魅力的に映ったのがネトです。ネトは、ユウトのお父さん的存在で彼のことを凄く気にかけているのが分かりました。凄くいい人なので今後も出てくると知り嬉しいです。
ユウトはBBにレイプされてしまいますが、その事件が後のディックとのイチャコラシーンに繋がります。ユウトには申し訳ないですが、ここのくだりはかなり萌えました。
次巻も楽しく読もうと思います。

4

改めて読むと英田さんの文体は翻訳物の雰囲気が

再読です。
以前読んだのはまだレビューを投稿していなかった頃なのですが、こうして改めてレビューを書こうとして読み返すと色々違った印象になるなぁと、とても新鮮でした。
そして高階佑さんのリアル系のイラストが一番合うのが、このシリーズだと感じます。

**********************
受けのユウトは、元DEA(麻薬取締局)の捜査官。
28歳ながらもアジア系ということで若く見られ、相棒殺しの汚名を着せられ服役することに。

攻めはユウトの同房になったディック。
金髪碧眼の美丈夫な白人で、29歳。
元軍人で現在はCIAの契約エージェント。
**********************

外見に反してプライドが高く、またそれを拠り所にして刑務所で過ごすユウト。
そんな彼には服役が決まった折にFBI捜査官の接触があり、テロ組織のリーダーを刑務所内で探し出せば無罪放免という取引が持ち込まれていました。
FBIにとってはただの捨て駒でしかない取引でも、己の無実を証明したいユウトにとっては渡りに船とも言える話。
ユウトもディックも身分を隠しているので、最後まで相手の身元に自信が持てないまま惹かれあっていきます。

アメリカの重警備刑務所が舞台ということで、翻訳物にも似た英田さんの硬い文章がとても合っています。
もちろん視点主は受けのユウトではあるのですが、どこか神視点とも感じられとても素晴らしいです。
それに海外ドラマでお馴染みのDEAや、複数階建ての吹き抜けの監房などが出てきて、何やらニマニマしてしまいます。
英田さんは海外の映画やドラマがお好きだということなのでとてもリアルに感じましたし、終盤のユウトの決断はBL界ですと真反対の展開が一般的と思われるのですが、それをプライドが高く一人の男として立っている人間ならそちらを選ぶであろう決断をさせています。
最初から続きを想定していたということもあるのでしょうが、キャラクターの性格・性質を元とした行動をとらせるということは御都合主義に逃げられずとても難しいことだと思うので、これが10年前の作品なのかと改めて英田さん凄いなと。
時折、英田さんの文体は翻訳物のようなと表現されていたのですが、以前はそれにはあまりピンとこなかったんです。
ただ自分が翻訳M/Mを読むようになってこの作品を読むと、なるほど確かに!と思えました。
その点からも、英田さんは外国舞台の作品がとてもあってらっしゃるのかもしれません。
次作もはやく読み返したいです。

5

刑務所を舞台にした迫力満点のストーリーに嵌ります

英田サキさんの書く作品の中でも一番好きな刑事・犯罪・裏社会モノです。
番外編のSTAY、WAYの発行を記念して、勝手にDEADLOCK祭りと称してシリーズ全巻を久しぶりに再読しました。
よかったあ、面白かった、何回読んでも先が楽しみで結末を知っていてもページを繰る手が逸りました。
ハリウッドの大作かシリーズ物のアメリカのドラマのようで、緻密な設定と登場するキャラクターの魅力、刑務所内のリアリティーさや犯罪や犯罪者が更生するシステムの社会問題などがしっかり描かれ深く考えさせられました。

無実の罪を着せられたユウトのやりどころのない怒りや悲しみ、見えない先への不安や焦燥感が強く伝わりました。
そして、ユウトが、ディックの背景や目的がわからないけれど外見はもとより人間性にも惹かれていく気持ちがきっちりと描かれているので読んでいて募っていく想いにこちらまできゅーんとしました。
謎の多いネイサンや心優しいネトとトーニャなど誰が敵か味方なのか、実は何か隠しているんじゃないかあれこれ想像したくなり、魅力的でもっと知りたくなるような人がたくさんいて興味がつきません。

ユウトの目的の一つが達成されましたが、LOVEの方は未解決のまま。
事の真相解明までは遠いのですがその続は続編のDEADHEATで。

3

BL小説として一括りにするには勿体ない

本編3巻と外伝、番外編まで読んでの神評価です。
メインキャラが外国人だったり舞台が外国だと
あまりのめり込めない方なのでしばらく積読状態だったのですが
いざ読み始めると
ハリウッド映画的展開と絵面の美しさも相まって
小説を読んでいるはずなのに頭の中で映像が再生されている感じで
DEADLOCK1~3はのめり込んであっという間に読んでしまいました。
BLではなくブロマンス程度でも成り立ったんじゃないかと
思わせるほどのストーリー。
BL小説として一括りにするには勿体ないですね。

正直元ノンケの男前美人受がここまで健気に
一人の男を追い続けるなんてありえないだろ、
という考えが頭をよぎるのですが
ユウトの一生懸命さにだんだん忘れてしまい
「ユウト頑張れ!ディックいい加減にしろ!!」
と応援体制に入ってしまいます。
なんだってこうユウトばかりツラくて
(いや、ディックもツライのは分かるんですけれどもそれはそれ)
そしてなんでこうも健気に男前にそれらに立ち向かっていくんだ
可愛いなこの野郎!!
そして清廉潔白の見た目と性格のクセに時々見せる誘い受けの仕草が
卑怯ですレニックスさん!

番外編はラブラブなイチャコラが拝めるのかなーと思って
軽い気持ちで読みましたが、ここにもユウトに試練が・・
いやいやディックが記憶喪失って
お前が忘れられてしまえ、この色男がぁぁぁ!!
とジタバタしながら読みました。

というわけで本編3巻と外伝、番外編まで
しっかり頭から尻尾の先までおいしくいただける作品ですので
全編読破をおススメいたします。
※まだ番外編はたまに書いてくださっているようなので
 番外編3を楽しみにしております

4

ラブストーリー以外も楽しめます

ヤクザものや、穏やかでない職業の話が苦手で手をつけないでいた作品だったのですが、いざ読んでみるとあまりに面白くて、時間を忘れて一夜で読みきってしまいました。

恋に落ちてディックのことばかり考えてしまうユウヤの可愛らしさや、ただただ欲を貪るだけではないセックスシーンにも好感を持ったのですが、それ以上に犯人探しの部分は本当に楽しめました。正直私は全く検討もついていなかったので、終盤でストーリーが動いたときは夢中で文字を追ったほどです。まさかBL作品で、こんなにもラブ以外の要素を楽しめる作品があるとは思いませんでした。

また、どこまでが本当の話で、どこまでが作り物の設定なのか、私は刑務所という場所のシステムには明るくないので判断できませんが、作中に何度となく表現される肌の色による人種区分は、正直日本生まれ日本育ちの自分にはピンとくるものでは無かったのですが、この感覚は島国で比較的移民の少ないこの国の国民である故なのかな…と、考えました。それを思ったところで何が変わるというわけではないのですが、まさかこんなことを自分が感想として抱くなんて、この本を読み始めたときには欠片も思っていなかったことでした。

少し本筋に戻りますが、ユウトとディック以外の人物もそれぞれ個性豊かで、見慣れぬ片仮名の名前のはずなのに、不思議と誰が誰かと迷うこともなく、最初から最後まで飽きることなくスラスラと読める、そんな作品です。私は純粋に書籍として好きな作品でした。

3

BLを超えた本格サスペンス

いやー、なぜ今まで積んでたのか。
はっきり言って、面白すぎる。映画の原作を読んでいるかのように映像が浮かんできました。
起承転結がしっかりしていて、1つの作品としての完成度が高い。英田さんの中で間違いなく最高傑作だと思いました。

海外の刑務所が舞台。そこに渦巻く人間関係と陰謀。様々なキャラクターが登場し、抑圧された刑務所での人間模様がスリル溢れる展開で描かれます。
冤罪で刑務所に入れられたユウトは、FBIと取引をして刑務所内にいるかもしれないテロのリーダーを探る。同室となったディック(!)は、目も覚めるような美丈夫だが、とっつきにくい。しかし、ユウトが窮地に陥ると手をさしのべる暖かい人柄。
他に、気の良いミッキーや幼気な少年、男気溢れるチカーノのボスや、乱暴な黒人のボス、知的なネイサンなど、それぞれに個性豊かな人物が絡みます。

たくさん男性が出てくるので最初はユウトのお相手は誰かしら?と思いますが、ディックって名前でばれますね。。ディックて。。

優男のユウトは黒人のボスに狙われますが、ゲイだとうちあけられたディックに助けられます。表面上突き放すような態度のディックにとまどいながらも、折に触れ優しい人間性に触れ、惹かれていくユウト。
惚れた腫れたはサスペンスの味付けのようなものなので(多くの映画がそうであるように)、がっつり所謂BLを読みたい人には向かないかもしれないが、この作品の前にはもうBL設定とかどうでもいいですね。
刑務所でどうにか自分の居場所を見つけ、ネトやディックなど守ってくれる強い男達とも良い関係を築いたユウト。しかし、テロのリーダーに絡む事件で、事態は急展開。ディックとの関係は、リーダーはとらえられるのか?ユウトの冤罪はー

一応今作で刑務所編は終わりますが、今後の展開が非常に気になります。最初から3巻そろえて読み始めたいところ。

6

刑務所というdead end

カリフォルニア州立サンクエンティン刑務所をモデルに、英田先生はこの作品を書かれたそうです。
ネットで調べましたところ、この刑務所のある一帯はサンフランシスコからアルカトラズ島を挟んで広がる云々、とあります。数々の映画に使われたり、かのメタリカのMV撮影が行われたりもしたとか。そう聞くと親しみも沸くようではありますが死刑囚も収監されており、80年代のロスを恐怖に陥れたシリアルキラー、リチャード・ラミレスもいたという、ホンモノのムショなのですね。
また、日本の刑務所は規律が厳しく、アメリカの場合はサバイバルだと何かで読みました。日本の場合は起床時から就寝時まで規則厳守なのに引き換え、アメリカはいろいろ自由。自由が利く分、身の危険もハンパないそうで。実際に犯罪を犯してしまったなら自業自得といえますがユウトのように冤罪の場合は・・・人生のどんづまり、絶望の場でしかありません。
元DEA捜査官のユウトがシェルガー刑務所から出れる唯一の手段は、囚人として潜伏しているテロリスト、コルプスの正体を暴きだすこと。
 思えば、こんな追い詰められた状況で物語は始まりました。ユウトはどうしようもないdead endな中でディックやネイサン、ミッキーにマシューにトーニャと出会い、BBにセクハラされながらも果敢にコルプスに迫っていくのです。
詳しいストーリーはレビューしませんが、bl小説としてはもちろんのこと、エンターテインメントとしても第一級であると私は思いました。実は、このシリーズが私が初めて買ったbl小説でして、つまんなかったらそれはそれでいいかなー、などと軽く読み始めた自分はオロカモノでした。舐めていたなと、それまでの狭量な価値観がひっくり返される衝撃だったのです。
刑務所、元DEA捜査官、このような単語にピンときた方にはおおむねお勧めできますが、どちらかといえばちゃんとした場所でのスウィートな恋愛を楽しみたい、という方は避けた方がいいでしょう。
それと、この作品を読んで他に刑務所を舞台にした本はないか?となった方に一般書で私が良かったと思ったものを記しておきます。繰り返しますがblではありません。
「プリズン・ガール」 有村朋美 (アメリカの女性刑務所、著者の実体験)
「刑務所の中」 花輪和一(コミック、北海道の刑務所にて著者の実体験)
「ストーン・シティ」 ミッチェル・スミス(小説で、一番デッド・ロックとテイストが近いと思えど、真正のバッド・エンドです。絶版となった新潮文庫の上下巻。図書館か古書店にはあるかと、私の場合はうちにたまたまありました)

4

引き込まれる

海外設定のお話ということで、つい読まず嫌いで放置していましたが、友人からの熱烈なおすすめがありついに読み始めました。
なんでもっと早く読まなかったんだろうと後悔するぐらい、一気に作品に引き込まれました。

刑務所ものだけあって登場人物も多いのですが、それぞれのキャラ魅力ありずぎ(^^)
刑務所の新入りかつ正義感の強すぎるユウトにはハラハラさせられる場面が多いですが、ディックや仲間がいるおかげでなんか安心。
コルブス探しもスリル満点。(いったいどこにいるの?!)

4

面白い!

レビューするには今更感があるくらいの有名シリーズですが、高評価の通り非常に面白かったです。
約10年前の作品ですが、よく10年近くも積ん読してたもんだと、自分の怠惰さにも呆れます。
そして、このタワーを崩す気になったのが、コミカライズの方を読んで続きが気になる!! という状態に追い込まれたから、という事情があるので、小説のコミカライズって素晴らしい……。

さてさてBLで刑務所もの、しかも舞台はアメリカ。
男臭い場所で一体どんなめくるめく世界が展開するのかとわっくわくでしたが、読んでて途中からめくるめく桃色世界とかどうでもよくなってました。
BL的な萌えがどうこうじゃなく、普通に面白いんですもの。
受のユウトと一緒に、私もコルブスを探してるような気分に……ずっとコルブスは攻のディックだ!! と思い込んでたもので、してやられました。
ミステリーとかでも絶対こいつが犯人、と思い込んで必ず外してるので、作者的に私みたいな人間は美味しいんだろうなと思います(笑)

このお話の素晴らしいところは、物語がふたりの世界で終わらないところ。
どうしてもBLって閉塞的というか、恋愛に主軸を置くので、二人の周りだけの小さな世界で終わってしまいがちなんですが、こちらはしっかりと刑務所の中の出来事が描写されていて、物語に広がりを生んでいます。
個性的で魅力のあるキャラクターも多く、お気に入りを存分に堪能しながら、ハラハラドキドキと物語を楽しめます。
個人的にはネトが大層男臭くって大好きだったので、彼の話を読んでみたいところ……。

最後はなんとも切ない感じでしょっぱく終わってますが、希望の見えるエンドでよかったです。
これからどういった展開になっていくのか、今から続きを読むのが楽しみです。
高階さんのイラストも、今と比べるとまだ垢抜けてない感じがあるんですが、それがまたなんとも野性的な雰囲気があって良かったです。

4

CD拝聴後に拝読

友人に薦められたものの、小説は読む気がなかった過去の自分…とりあえずCDを聴きました。
キャストの皆さん素敵~と聞き惚れていましたが、どうも難しい話は苦手で…。
評価下げてすみません。きっと読み込めばハマるとは思うのですが、まだそこまで文字に慣れていません…。
さらっと飛ばしながら読んでしまったので、あまり把握できてないだけかもしれません。
BLというよりはサスペンス(になるんですかね?)の大作を見てる気分でした。いつもえろばっか読んでるからですかね…。(笑)
でもCD聴いて、本にも手を出すくらいだし、さらっと読んだわりには印象に残ってるシーンが多々あるので絶対に良作なはず…。もっと落ち着いてシリーズ全巻読破したいです。

1

次巻に期待

*エスシリーズのネタバレも含みます




1巻の時点では伏線が読めてしまうのでストーリーは微妙でした。
しかし、同作者のエスシリーズも1巻は伏線読めるけど2巻は伏線に気づけずきちんと驚かされました。
この作者の作品は3作しか読んでないので判断しづらいですが、人間(キャラ)の心理の裏をかいたもののほうが伏線の扱いが上手いということではないかと思います。真生が拳銃の在処や犯人を知っているかもしれないという読者の勘繰りに反して永倉のことを好きだという真生の姿や真生の浮気相手犯人説、永倉犯人確定と畳みかけられてに完全に白だと思わせたのはすごかった。
エス2巻と本作1巻を照らし合わせると犯人は誰かと言う所に主眼を置かれているにも関わらずミスリードが甘いから伏線を読めたしまった気がします。ディックがユウトにいい奴でも気を許すなといった忠告は無い方が良かったのではないでしょうか?ネイサンもなんだか怪しいく、これではディックが警察関係とかユウトと似た立場の人間かと想像できてしまいます。(エスのほうは永倉犯人でも驚きはしないけど最初は本当に永倉かな?これも伏線なんじゃ・・・と思わされました。本人の自供で確定だとは思いましたが。)

とりあえず、今回中立と評価したのはエス2巻での功績もあるので2巻以降への期待と謎解きを楽しむ感覚は味わえたので及第点かなと言う所です。
あとエロはエスに比べるとそんなに萌えなかったのです。

2

アツい作品。

冤罪によって刑務所に収監されたユウト。
無罪放免で出所する条件は、潜伏中のテロリストを見つけること。
そこで出会ったのは同房であり真っ青な瞳が印象的な、クールな男ディックだった。

監獄の中にある人種の壁、上下社会。
やっかいな人物に目をつけられながらもテロリストを見つけるべく必至に探るユウトですが、とうとう魔の手が忍び寄り……!?

あーー。やられた。
もう何をとっても萌ばっか。
ユウトもディックも男として素敵。これぞ男!

一体テロリストは誰なのか最後までよめず、分かった瞬間のあの驚き。
ディックとユウトの関係は近くなったようで遠く、ディックの本音とユウトのプライドが見て取れてジレジレしました。

手に汗握る展開にドキドキハラハラ、ものすごく楽しめた一冊です。
ひっさびさにテンションだだ上がりの作品に出会いました。
もう絶対に手放さない。

これから二人はどうなっていくのか───。
期待を抱き、次巻へゴー!

5

墓場まで持っていきたい作品です

英田サキさんの代表作でもある本書。この作品は、ちょうどシリーズものを読みたいと思っていた時に手を出しました。

今まで、本書の存在は知っていたものの、外人ものが好みでなかったため避け続けていました。ですが設定を読んで惹かれ、美しい表紙にも後押しされ、DEAD LOCK、DEAD HEAT、DEAD SHOT、SIMPLEX(外伝)とまとめ買いしてみました。結果は、大満足です!!!何故今まで読んでこなかったんだ…!人生無駄にした…!と本気で猛省しました笑

本当に素晴らしい作品でした。ストーリーが骨太で、その上BL的萌えポイントもばんばん押さえています。外人ものが苦手でしたが、本作品のおかげで克服できた気がします。読者としてはキューピットになってユウトとディックを繋げ合わせたい場面も多く、もどかしい気持ちでいっぱいでした。ユウトもディックも本当にかわいいんです・・・!2人のおかげで、BLの根本的愛の美しさ、愛し合う大切さを思い出させてもらいました。個人的にはネトもセクシーでお気に入りです笑

英田さんの、主人公目線であり三者目線であるような文体、また無駄な文章がそぎ落とされテンポよく進んでいく物語、それでいて駆け足感のない情緒豊かな描写。どれをとっても至高でした。難語が少ないのも分かりやすく、読みやすかったです。また、DEAD LOCKのみの購入だと続きが気になってじれったくなること間違いなしです。エロだけじゃなくてしっかりと物語を楽しみたい方、外人ものがお好みでない方にも心からお勧めしたい作品です。

7

面白かった!

BLを読んだあとなのに、萌えたとかキュンとしたという言葉よりも面白かったという言葉が真っ先に出てきました。
刑務所物は下世話な感じと殺伐とした雰囲気が苦手だったのですが、殺伐としたものの奥には底知れぬ怒りがあるということがよく伝わりました。
興味と視点が広がること、読みながらにしてその世界に行けること、読書ってやっぱり良いものだと思います。
刑務所物に偏見があった私にはピッタリな作品でした。
新たな扉を開いてしまった気分です。

今作は、無法地帯という名のジャングルさながらムンムンとしていますが、だかこそユウトやディック、ネト、トーニャという美しい存在がより際立っていたように思います。
閉塞感もプラスされ、特にユウトやトーニャは肉食獣の檻の中に牡鹿を投入したような危機感があってなんとも言えずスリリングでした。
でも生き残るということだけを焦点に絞ると、とてもシンプルな躍動感がありますね。

読む前はBL的には糖度がめちゃくちゃ低いんだろうなと思っていました。
最後の最後でやっと攻めがデレる、というイメージがハードボイルド調の作品にはあります。
でも今回はディックのデレが初めからちょいちょい漏れていて最初から最後までニヤニヤできました。
しっかりと愛を交換できたし、満足度は非常に高かったです。
最後には別離が待っていますが、今を全力で愛し合うということに確かなものを感じたし、切なさよりも感動を覚えました。
強烈すぎて他に目が行きようがないと思います。
お互いの誇りと使命を尊重しあっていて、こういう愛し方ができる2人が凄くかっこよかったです。

ネトやトーニャなどのその後も物凄く気になります。マシューも。
彼らが放っておかれたらちょっと寂しい。
私は試しに1巻だけ買ってみたという感じだったのですが、ノンストップになってしまう可能性を考えると一気に買うのはある意味危険ですね。
3巻ノンストップって怖いです。
この後一気に買ってしまうでしょうが…

6

健気受け最高!

私はこの作品、声優さんからドラマCD、そして小説を読みました。
ユウトのかわいさと言ったらホント…‼
健気受けは今まであまり触れてこなかったので、私的に新しいジャンルに出会えて嬉しかったです。
ユウトは真面目故に様々な境遇のキャラたちと真正面にぶつかっていきます。
健気で優しい性格は人を引き寄せるんでしょうね‼(//∇//)
ユウトの溢れんばかりのオスとしての美しさがディックを引き寄せます。
少しずつ二人の中が縮まっていく様子が微笑ましかったです。
ディックもこれまたイケメンで‼
監獄の中にいるむさ苦しい集団で極めて目立つディックとユウト。
英田サキ先生の監獄BLの世界観も確かですが、高階佑先生の美しい絵が…‼
買うきっかけになった1つです(^^)
大好き作品になりました!
番外編もちょこちょこ出してくれているし、コミカライズも少しずつですが進んでいってるので今から読んでも遅くないです!
是非読んでみてください!

7

DEADLOCK の1

丸ごと一冊、ひとつのストーリー。

元々、警察や刑務所が関連する小説なんかも
好きで読んでいたので、刑務所が舞台・・・というのは
大好きなシチュエーションという事で楽しめました。

それに個々のキャラもタイプ(笑)
色々な人が出て来ていますが、みんなのキャラが際立ってましたねー。
たくさんの人が出て来ると、すぐに混乱してしまうワタクシ(笑)でも、
混乱せずにスッキリ読み進められました(^O^)

ディックとユウトの関係性が、最初の時からどんどんと変化していく。
特にユウトがディックに対して縛り付けないためのセリフが切なかったですね~。

楽しめる要素がいっぱいで面白かったです^^

7

監獄ものとして面白い

有名だから読みました。
確かに面白かったけど、アメリカのドラマ的面白さです。
これだったら、アメリカのドラマみた方が楽しそうです。
男のレイプシーンとか、この本のスパイスになっていて、BLでしか出来ないけど、
それぐらいかな、この本がBLでよかったところは。

萌えはしない。話の構成の中で最後のエロシーンいるか?
BLとしては不完全で、監獄ものとして面白いです

2

ミステリなのかBLなのか半端

あとがきで「刑務所モノに駄作なし」とありましたがまさにその通りで、様々な要素が最初からいやおうなく含まれる面白さがありました。

惜しむらくはこれがBL作品だったことで、そもそもの面白さの追求が中途半端になってしまったこと。同性のみの環境でゲイでなくともセックスをするというBLにもってこいの設定であるにもかかわらず、逆にBLと非常に相性が悪いというのが驚きでした。これが日本の刑務所だと違ってくるんでしょうが、アメリカの刑務所の殺伐として油断ならないイメージとBLの甘いイメージとが見事に合わない。

どうしてそんな否定的なことを言うかというと、この作品がBL方面にもストーリー方面にも中途半端になってしまったのは作者の力量の問題でなく、最初から相性の悪いものだったせいだと思うからです。むしろ作者は健闘していると思う。この相性の悪い要素をどうにか結び付けて不自然にならないように仕上げたのはスゴイと思います。でも、読み物としての面白さにはもう一つ足りない感が。どちらかに振りきれていればとても面白い作品になっていたんじゃないかと感じられるだけに、どうしてももったいないという感想を抱いてしまいました。
要は、私がどっちの観点で読んでいいのか、最後まで迷ってしまっただけではあります。

魅力的な舞台設定なので、これから先の展開に期待しつつ次作以降も読んでみようと思います。

4

最初はね……

刑務所のお話ってあんまり好きじゃなかったです。
でも、DEADLOCKはめっちゃ、人気のある作品で……
高階佑先生のイラストも好きだし買ってみました。

読んだら、DEADLOCK ディックとユウトの世界にどっぷりとはまってしまいました。
もう、絡み付いて抜け出せません(^-^;

タイプじゃないとか言っておきながら、ユウトを見つめるディックの心情とか、少しずつ近付いて行く二人の距離とかがすごく良い。
ディックとユウトが恋人になるのはわかってた事だから、嘘つけ!
と思いながら読んでましたけど(笑)

トーニャもすごく好きなキャラ。リベラ(後にネト)もすごく好きなキャラ。
兄弟でも良いからマジで二人がくっ付けば良いのにと思ってました。
だって、お似合い過ぎますよ。

ネイサンは最初から苦手でした……。
でも、ネイサンって寂しい人ですよね。

ネイサンに嫉妬するユウトを見て、ディックはもうあなたの物だから大丈夫!
心のなかで励ましてました。

BBにレイプされるシーンで、ディック!どこにいるんだ!早く助けてあげてと思いながら……(T_T)

もう、ユウトから誘うシーンも良かった。
けど、出来れば一緒に着いていって欲しかったけど……そうしたら、物語は終了していたんでしょうね。

16

渇望感を、もうひと匙

◆あらすじ◆

米国刑務所を舞台にしたハードボイルド・サスペンスBL。
同僚殺しの冤罪により、殺人犯として投獄された日系アメリカ人のユウト(28歳)。
彼は、この刑務所にいるはずのテロ組織のリーダー・コルブスを探し出せば出所させるというFBIの取引に応じ、ひそかにコルブス探しを始めます。
が、相手はなかなか尻尾を出さず、捜査は難航。
その間、刑務所内で繰り返されるレイプ事件や殺人事件に巻き込まれ、命の危険に晒される中で、ユウトは同室のディック(29歳)に助けられ、彼に信頼と愛情を抱き始めます。
そんなある日、刑務所内で暴動が勃発。混乱の中で、ユウトはコルブスの正体を知ることに…

◆レビュー(かなりネタバレしていますので要注意です)◆

刑務所ものですが、カプ二人はそれぞれCIAとFBIのミッションを負って刑務所に潜入(ユウトに関しては実際に冤罪を負っているので微妙に違うんですけど)している人物です。
つまり、二人とも犯罪者ではないし、刑務所という舞台は、あくまでもミッション遂行のために滞在する場所にすぎません。
終盤そういう話だと分かるまで、ずっと、ディックが犯罪者にしては常識人すぎるのが不満だったんですが…それで正解だったんですね。
そんなわけで、刑務所ものとは言っても全体的にダークな雰囲気は薄め。ユウトが信頼関係を築ける人間も複数います。
あとがきに作者の「ムショ萌え」が語られていますが、あまりダークさを強調しすぎず、「ムショ萌え」の燃料として程良い分量でムショのエッセンスを詰めた作品だと思います。
正直個人的にはそこに物足りなさを感じなくもないのですが…ただ、ハードボイルドに傾きすぎて萌えられなければBL失格ですし、ないものねだりは自己却下ということで。

ストーリーに関しては、コルブスを探すことがユウトの人生を賭けたミッションであるにもかかわらず、コルブスが自ら正体を現すまで何一つ手が打てないというのが、少し拍子抜けだったかな。
見えない敵・コルブスとの緊迫感あふれる闘いなんてのも読みたかったような…

や、メインは「ムショ萌え」でしたね。
たしかに、ムショは萌えの宝庫です。
アウトロー男子のみの世界。しかもこの作品では、各種イケメン取り揃え状態。「シスター」と呼ばれる女装のお姐さん方も彩りを添えてます。
男が男を公然と狙って来るというのも、性の砂漠・刑務所ならでは。
絶望感・閉塞感・渇望感…これほどボーイズラブが盛り上がるシチュエーションはたしかにないかもしれません。
カプ二人の恋愛進捗速度はかなりスローで、終盤まではもどかしい展開が続くんですが、クライマックスではついに、暴動の最中に食料倉庫でメイクラブ。
緊迫した状況の中で、刹那の愛を確かめ合う…ええ、これを待ってたんです。
しかもディックの中にはまだ過去に失った愛の残り火が…そして再会の約束さえなく別れへ…と、とことんシビアなのがイイ。
欲を言えば、ここはもう食料倉庫なんていう生ぬるい場所に陣取らず、飲まず食わずの渇望感マックス状態で愛し合っていただきたかったです。(スミマセン、個人的な趣味です)

結局暴動に乗じてコルブスは逃走…次巻は外の世界で、3人のチェイスが続くようで。
ラストシーンの「刑務所の抱える闇の向こうにコルブスはいる」というディックのセリフには、見事に釣られました。
刑務所が抱える闇? そんな謎かけられたら気になって気になって…次巻も読まねば。

挿絵の高階佑さん作画でコミカライズ版も出版されています。

2

yoshiaki

むぼちさま

やさしい再コメいただいてほっ(´,,・ω・,,`) >”としました。
ちょっと自分でも余計なことを書いたな…と思ったところだったので(笑)
なんだか逆にむぼちさんを心配させてしまってすみません。
積んだまま時々気になってた続編、今度こそは読もうと思います。

むぼち

うわあ、逆です、逆。

「ケチつけられた」なんて全く思ってないですよ。

本当に、私もyoshiakiさんのアイデアの方が、ずっとこの場面の萌度が上がると思いました。

私にはちらりとも思い浮かばなかった、すごい指摘です。

英田先生が、yoshiakiさんバージョンで、この場面を書いてみて下さらないかなあ。

yoshiaki

むぼちさま

コメントありがとうございました。
すみません!むぼちさんのお気に入りの場面にケチをつけてしまって…
刑務所ものは先に読んだ作品がありまして、そちらのイメージに引きずられた部分はありますね^_^;
積んだままになっている続編のことも、むぼちさんにコメントいただいて思い出しました。近いうちに読みたいと思います。

むぼち

yoshiakiさんの、初エッチの場所への注文に、なるほどと思いました。

私はこの本を「神」評価していて、ここの場面もとても気に入っていますが、yoshiakiさんのアイデア通りに描かれていれば、もっとすごい名場面になっていただろう、という気がします。

この作家さん合わないです…

人気作家さんですよね…何でですかねぇ状態です。
みなさん、イラストに釣られてないですか?と本気で聞きたい。
でも人気作品。
何て言うか、中途半端なんです。
BLというには淡々としすぎてて、ライトノベルにするには話が練られてないし…というか根本的な文章力に差があります。スカスカしてるんですよ。
これを読むなら無名のライトノベルを普通に買った方が楽しめます。
BLってハーレクインが醍醐味なんだと思うんですが、ライトノベルみたいな書き方にされてて、そっちもなんだかなぁ…
ジャンル違いって結構大きいと思うんです。短編作家が無理して長編書いたような微妙な印象でした。
これから読む方で、普通の小説も読む方やライトノベル好きな方は、たぶん物足りない作品だと思います。

ほんとに合わないみたいです。

11

この作品、作者、絵師様のせいで、BLにはまり込んだ恐ろしい作品です!!

それまでのマンボウは、ただの読書フリークでした!年間五百冊位読んでました!キラキラしいBLコーナーが気になりながら、(哲学書からマンガまでのタイプです)ある日、イラストに惹かれ、えぃ!と、購入したのがこの作品!…こんな世界があったのか!!年間五百冊が、全てBLに投入の、記念すべき作品です!!マンボウ購入歴のトップを飾った名作です!!高階祐先生!コミック化で、一巻購入、大変でしょうが、無理無いていどに、作品を綴って下さいませ!何時までも次作出るのをユルッと待ってます(*´∀`)

8

詰めが甘い印象…

英田サキさん初読み。
高評価&刑務所モノ映画なんかも好きなので
かなり楽しみにして読んだのですが、うーん…???

雰囲気は良いんだけど、詰めが甘い印象がどうしても…。

物語の骨格であるはずのいくつもの「謎」に関して、
意外に感じる部分がほとんどなかったというか、
半分も読まないうちに大方の予想がついてしまって。
ちょっとヒントが多すぎない?ミスリードがわかりやすすぎない?という気がしてしまいました。
ミステリ小説を読み慣れている人にはちょっとつらいかも…。
刑務所モノ&アメリカ映画好きとしても、なんだか色々物足りない。

ディックとユウトの信頼関係や恋心の描写に重点がおかれているなら
それでも全然いいのだけど、そっちの描写もなんだか半端に感じてしまって。
感情の動きを説明文で読んでいるような…
その辺は私がいまひとつ英田さんの文章と相性が良くない、だけなのかもしれません。
嫌いな文体ではないのだけれど。私の想像力が足りないのかも。ごめんなさい。

あと何より物語の冒頭から気になったのはユウトがスレてなさすぎること。
そういうキャラ設定なのはわかるし、まっすぐなキャラは決して嫌いじゃないのですが
潜入操作までしていた麻薬捜査官としては、
ちょっとピュアすぎ、無謀すぎ、世慣れてなさすぎ…。
今までこの調子で捜査してたならとっくに死んでると思う。いくら相棒が優秀でも。
正義感の強い一般の警察官や、新任刑事あたりなら納得がいくのになあ…と
喉に引っかかった小骨のように、どうしても端々で気になってしまいました。

ただ、
シスター達やネトの描写など
ところどころでいいな、と思う部分はあったし、ディックは格好良かった。

3作目まで一緒に買ってあるので、一応この後続けて読んでみるつもりです。
続きを読んだら高評価の理由がわかるかな?と淡い期待を抱いて。
その時は再評価させてもらいますが、とりあえず1巻読了時点の評価は中立で。

10

DDJT

全く同感です・・・。

すべてが中途半端です。

絵は綺麗ですし、主役二人はイイ男なんですけどね・・・。

もっと早く読んでりゃ良かった

この本を手にいれたのは不純な動機でした。

キャラ文庫創立13周年バースデーフェア2010小冊子欲しさに、たまたま表紙に惹かれて手にとったのです。その頃、全然小説を読む脳ではなくてただ所持しているだけの状態でした。

今年の3月末から再びBL熱が上昇。積本を消化しようと手に取ったのが数日前。

亀速度で、つい先ほど読み終わりました。

なぜ、もっと早く読んでなかったのか・・・。

ヤバイ楽しい!面白い!泣ける!ハラハラドキドキ!

表紙から獄中のストーリーとは思ってましたが、まさかのまさかの!

ユウトとネトの独房での場面がお気に入り。

ディックとユウトの蜜月場面。切なくてたまらなかったです。

また欲し続編ものが増えて嬉しい悲鳴です。

7

すらすらと読めてしまいました!


他の方が書かれているとおりなのですが、なんとまあ読み易いことか(笑)

普段はBL小説には手を出さないんですが、ランキングなんかでいつも目にしていてすごく好評だったので思い切って読みました。
分かりやすく読み易い、「刑務所」という舞台がしっかりと作りこまれてあって、そこからの展開がおもしろい。
読み手側も想像しやすいですしね。

にしても続きが気になって・・(笑)
読んでから次巻を準備するのではなく、読む前に準備しておいたほうがよさそうです(笑)

7

面白い!

今更ながら読ませていただきました!

刑務所の中ということで、もっと性格が最低な看守など出てくるかなー?と思ったけどそういうキャラクターはあまり出ず、人種間対立もあまり激しい描写はなく、暴力描写が苦手でも大丈夫そうな内容。
主人公二人の恋模様は前半ほとんど出てこず、後半に詰め込まれた感じです。でも、内容がしっかりしているので楽しんで読めました。

ユウトとディックよりも脇役の人たちがお気に入りになってしまいました。
ミッキーやマシュー、ネトにトーニャはもちろん、ユウトを狙っていたBBすらイイキャラクターで、主役の二人よりも彼らのその後が気になったり(汗)

7

BL小説と言ったら

一度は読むべし読むべし!!

凝った設定、
はらはらする展開、
魅力的なキャラクターたち、
まるで映画さながら!!

どれをとっても素晴らしい!
しかもBL要素に大事な萌えもしっかりある。

ハードボイルド加減と、萌え萌えする部分と、
その絶妙な合わせ技が神がかっている!!

こんなに完成度が高くて、物語としてもBLとしても面白い作品は、
他に類をみないと思う。

しかもじれったいんだぜ。
3巻目の二人が特に・・・な。
別の部分では男らしいやつらが、こんなことでグルグルしているのが逆に可愛い。
くそっ英田先生にやられっぱなしだよ!最高!

この作品を読んじゃうと他がかすんじゃうから、
そういう意味でおすすめできないっっっ

でも読んでほしいです・・・ってどっちやねん。
いや、かなりおすすめです。読んで損なし!!

11

刑務所!たまらない!

ずっと気になっていたシリーズに吐いに手を出しました。

刑務所、そして金髪碧眼の攻め。可愛い日系の受け!
2人を取り巻く他の登場人物とか、先を予想させない飽きさせない展開に終始楽しまされました…!
2人のキャラクターはもちろんのこと、ミッキーやBB、リベラ、トーニャ、ネイサン、個性溢れる個人個人に惹かれてたまりませんでした。
レイプや独房入り、口移しにシャワー。どれもホントに素敵でした!(レイプを最高というのは些か人格を疑われるかもしれませんがww)
というのも受け様がかわいそうなところがみれてよかったという意味です。
はやく続きが読みたい…!FBIとCIA、実質的な敵同士になってしまう2人ですがこの後の展開がとても気になるところです。もう完全にこの作品の虜なので、外伝まで制覇してDEADLOCKシリーズ楽しませて頂きたいと思います!

7

素晴らしい!!!

なかなか面白い。登場人物が、魅力的です。デイック&ユウト(メインCP)ユウト可愛い、彼の、一途なところが、いいね。デイックは、COOLセクシー&ハスキーボイス、いい男ですね。(タイプですね。いるはずがない!笑)ムシヨいいですね。話が、現実的に、なりますけど日本語の深さ、素晴らしさを、再確認しました。(噛む、滲む、掴む、訝しい、)などなんと難しく、深いんだ。自分は、そんなところに、何十年いるですよネ。なんと薄っぺらなんだ。これが、本当の「デットアウト」の、人生なんだ。(なんて色が、ないなあ~笑)とにかく、読んでみれば、分かります。面白さが!!

11

すばらしい!!!

ここまで完成度の高いBL小説は読んだことなかったです。読み終わってビックリしました。

皆さんがおっしゃる通り映画を観てるようでした小説を読んでるのに頭の中に映像が浮かんでくる

この作品は一気に読みたい衝動にかられます!!
すごいオススメ!

15

もっと早く...

ずっとずーっと、表紙の画が好みで気になってたので、コミカライズに飛びついて、あわててシリーズ購入しました(笑)

何故、もっと早く手に取らなかったのかと、悔やむ毎日。

みなさんも述べていらっしゃるように、読み終えると洋画を観終えたような感覚になりました。ホント、よかった!おもしろかった!!

このシリーズは、小冊子がたくさん出てるんですね...
ディックがユウトにメロメロな様子をもっと読みたかった。

徳間書店さん、過去の小冊子をまとめて出版!なんていかがでしょうか!?

20

トルス

番外編出ている様です。
シリーズたくさん有るので楽しんで下さい。

STAY(番外編集1)
AWAY(番外編集2)
AGAIN(番外編集3)

続きが気になるので大人買いお勧め


これ、全然BLっぽくないんです!!まるでアメリカ映画を見ているかのような感じ?プリズンブレイクみたいな雰囲気??
とにかく、BLにしたってあんまりコミカルチックなBLドリームがあんまり好みじゃない。どちらかというと、こういうハードボイルドなシリアスな方が好き。

英田サキさんの文章は難しくもなく稚拙でもなく読みやすい。
なんというか、描写がワイルドなんです
アメリカンな雰囲気が文章から感じ取れる。
登場人物が多いんですが、キャラの立ち位置がみんなはっきりしてて、「え?この人なんで出てきたん?」ってことがない。
名前覚えるのに苦労しますがwww



挿絵も綺麗だし、結構中には挿絵が陳腐過ぎて内容が廃れちゃうこともありますんでね。



冤罪で刑務所にぶち込まれたユウトが同房のディックと出会ったことにより水面下で動いている派閥とテロリストの正体に行き着くまでがほんとどんどん話に引き寄せられて一気に読んじゃった!

まぁ~最後は切ない感じで終わってますが、続きどうなるでしょうね。期待大です。

19

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