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zetsubou ni nake
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
下巻では上巻の謎が解明されます
それぞれの思惑がわかっても、二人の心情は複雑で、善し悪しだけでは判断できない思いが溢れています
読み込むのが難しい
そういう意味ではとても読み応えのあるお話です
絵も細かなところまでとてもきれいに描かれています
スーツのキリッとしたお顔から、妖艶なお顔に代わるのもすごく丁寧
手指がとても色っぽいです
読み応えがあるし、世界観も壮大で上下巻ならではなのですが、やはり心情描写が複雑でやや難しいと感じるところはありました
最初から最後まで、言ってることはわかるんだけどどうもしっくりこなくて、ずっとふ〜んという感じで読んでいました。すみません。
悪くはない、おもしろいと思います。相性の問題なんだと思います。
内海の愛憎も、赤嶺が内海を思うようになったのもわかります。よかったよかった。
ただ全ての元凶、6年前、赤嶺がなぜ内海をレイプしたのか。それがわからなくて引っかかっています。
赤嶺は男と関係したことないし、ゲイでもバイでもないんですよね。
いくら酔っ払ってたからって、犯罪だし、大の男を組み敷いてどクズなことをいきなりする人間性ってどういう人なんですかね。
何のきっかけもなくそんな行動をとるって怖すぎます。
あと、細かい点で疑問が
社長が反社を敵にまわすって、勝算や強いバックがなければできないことだと思うんですが。
護衛もつけずにいたのが気になって。そんなの反社にすぐさまやられますよね。で、実際そうなるのがなんだかなぁと。
それと赤嶺の動画、一旦社内にばら撒いたらコピーとられていておかしくないと言いますか、そう考えるのが自然じゃないかなぁとか。
細かいことをすみません。
会社のた、そして片思いの元先輩のためにやったことが証拠になり会社を追放されるどころか命の危機に晒される。助けられ、ぶつかり合いようやく和解したふたりは全ての悪の根源に立ち向かう。
傷つき支え合う二人が手を繋ぎ倒れたシーンでまさかとは思いましたがハッピーエンドで良かったです
下巻、読みました
元も子もない事を言うようですが赤嶺も内海もどっちもどっち…
冴木への劣情を最悪な形で内海に大きな傷を残しながらすっかり記憶を失くしてた赤嶺
赤嶺に復讐を…と思いながらも会社の駒としてしか動けず自身の存在意義をどこにも見出せない内海
どっちもどっちで感情迷子だし周りが見えてない…
そんな不安定な一見大人な彼らが運悪く会社の企みに巻き込まれながらいいように使われ自分自身を擦り切らせていく…
どっちもどっちでとてつもなく物哀しい…
彼らの心の不安定さをキャラブレと捉えるのは軽率過ぎる程に人間の「裏面性」や「複雑で不確かさ」を上下巻を使って存分に描き切った意欲作だったとしみじみ思います
意欲作だった事に異論はホントにないのですが、、、
上巻で感じた衝撃は下巻で結構大きく失速してしまったのは否めず(。・_・。)
2人の関係性や心象表現全般に関してはそこまで違和感なく色々脳内補完していけば色んな矛盾さえも「人間だもの」で納得出来るものでした
なので私の上巻で昂った感情の失速はミステリー部分のお話し軸への違和感がスッキリしなかった点になります
そもそも一般企業設定にする必要あったのかな…?
もぉいっそ裏組織モノにしちゃえば良かったのに…
クスリの取り引きとか組組織と一般企業が組んで取引する意味というか、旨味ってなに?せめて政治家とか大学組織とか芸能事務所とか組にとって旨味があったり販路になるような相手ならまだしもなんで一般企業選んじゃったし…?
で、社長ね!一般企業の社長であんな人居る?社員を消すって…⁈
しかも合併先として対象になるような会社なのに…?ないでしょーーー…。。。
あとずっと気になっていた「某大手企業」ね (笑)
何でもいいから架空の会社名をなぜ付けなかったんだろ…??これ、ずっと違和感しかなかった(ノД`)「某大手企業」という文字が出て来る度に没入感を削がれて一気に冷静になってしまって仕方なかったですwww(私だけカナ??)
何かもぉ挙げ出したらキリがない位ツッコミたい所がミステリー部分に多過ぎた…
あと、一瞬数少ない私の地雷ポイントを終盤に踏み抜かれたかと思う描写があって、ナイはずのたまが縮む”たまひゅん”を味わいました(゚Д゚;)‼‼
マジで焦った、、、!結果杞憂だったのでこの点は助かりました!
んーーー…。。。
何か惜しかったなぁ・・・
すっごくすっごく惜しかったなぁ・・・
上巻に付けた神評価の変更を悩む位だけど、上巻はステキな裸体への感謝を込めてそのまま神評価!
下巻も評価悩むけど包帯巻いたエッチに萌えたのとか含めて2人に対しての萌えのみを評価としておきます
やはり絵がとても綺麗で、どちらも男らしく身体もエロいので眼福です。
ストーリーは本当に最後まで映画みたいでした。ハラハラドキドキさせてもらいました。
ただ、どうしてそこから愛になるのか……
大変申し訳ないのだがその辺りの感情が追いつかず。お幸せに、とも言えないしな…。
ドラマティックなBLであったことに間違いはありません。
いつか実写化なんてされてもおかしくないなぁと思っています。
CD未視聴ですがキャストのお名前見た時にピッタリだな〜と感動しました。
ドロドロのビジネス復讐ドラマの中にBL的要素がある、という感じの作品です。こういった、企業の不正を暴く系ドラマ(そんなジャンルある?)最近多いですよね。
思い出も糧に生きるって辛いなあ。日々は巡っていくのに自分だけが同じ場所に取り残される感じ・・・。
ラストはハピエン?なんですが、辛いパートが長く、すっきり幸せになるのとはちょっと違うので、光属性にはあまり萌どころはありませんでした。
作画が好みであれば、良いかもしれません。
上巻のレビューにも書いた通り、下巻で全ての伏線が解消されるタイプの作品であってくれと期待し、結局何も解決されませんでした。主役2人は多重人格かと思うほど主張が一貫しません。2人とも二重スパイ的な立ち位置なので、それも致し方なく最終的には何か筋が通るのだろうと思いきや何もスッキリせず。赤嶺の突然のレイプと飲み会での優しさ、職場での暴君ぶり、内海の前での弱々しさ……中の人が何人もいるの?仕事への恋愛の持ち込み方のチープさったらなく、この程度の恋だの愛だので命かけないで欲しい。
最後に収録されているbonus track(キャラプロフ)と特典(漫画1枚)を見ると、これってコメディとして読めばよかったのか?とすら思えてくる…
やっぱり画力高い…!!
絵が素晴らしいです。大迫力エロ。
この漫画はストーリー重視ですが、この方ならストーリー無しのアホエロでも売れそうですね~~。
下巻です。
おお、あの複雑に絡んで屈折したストーリーから見事ハピエンになった…!と驚き。
赤嶺くんが刺されたときはびっくりしました。
え、このまま死亡エンドじゃないよね……?とハラハラ。からのハッピーエンド!良かった。
血まみれの赤嶺にキスするシーンはまるでドラマのよう。
赤嶺さん自業自得とはいえかなり不幸なことに見舞われまくってるので、最後ほんと良かったです。
ちょっと話が複雑かつ駆け足で、攻めの感情もジェットコースターで……。
読んでいてなかなか疲れるので、はしょって1巻完結、または3~4巻まで続けてゆっくり完結とかの方が合ってるのかなと思いました。
下巻では上巻で感じた萌えが少なかったのですが、
ストーリーの荒さを画力がカバーしてくれている。
ちなみに下巻ではリバ要素はなく、ずっと赤嶺が受けでした。
ハピエンなのはすごくよかったのですが、
おまけとしてふたりのその後も見たかったなと思いました。
うーん、なんと表現したらいいのか…
上巻の激しい展開は下巻でも繰り広げられ
恨みと執着と裏切りと…愛?
いったいどこに着地するのが正しかったのか、
読み終えてもわからなかったというのが正直な感想です。
ヒドいやり方で自分の心を傷付けたのだから
赤嶺は自分だけを見ているべきなのに、彼は冴木のことばかり追っている。
そんな赤嶺には復讐して陥れて死ぬよりツラい絶望をみせてやる…
内海の心はこんな感じだったんでしょうかね。
わからなくもないんですが
完全に裏切りきれない歯切れの悪さがあると
逆に後味悪いかなと思いました。
社長の存在もなんか違和感があるなと思いましたが、あくまで内海と赤嶺の関係だけを見ることにしました。
人物の振る舞いも"魅せる"感じですごくカッコ良かったし、
裏切りの果てに気持ちが交わるという流れも良かったんですが
浅い感情の中で動いているようにしか見えなかったのが残念だったかなと思いました。
ンんンンん わかりづらい…… じゃないな 読みづらい
掘られた仕返しの執着
守れなかった人への執着
そんな話かと思いきや 気がつきゃ会社の合併に絡む汚職や組織との黒い繋がり
騙し騙され愛憎が絡む真っ黒い渦の中に放り込まれる
愛だろうが情だろうが 利用出来るものはすべて利用して自分だけが生き残る
どこをメインにしたかったのか どこをメインに読めばいいのか
上下巻一気読みしたけど何がなんだか?
犯された事への執念に 歪んだ三角関係 黒い合併話 うーーーーーーーーーん
しつこい位の執着はわかるんだけど スッキリできないモヤモヤが募る
一気読みと言いつつ ふたりの関係性にちょいちょい読むのが面倒になって 何度も挫折しかけたのがいけなかったのかな?
神評価多めなのと話題性で手を出した はじめましての作家さんだったけど どこをどう読めばいいのか最後まで分からない 個人的には 立ち入り禁止 の部類のお話だったみたいです
遅ればせのクセに よく確認しないで迂闊に手だしちゃってごめんなさい
内海は、昔慕っていたのに突然レイプされたかつての先輩、赤嶺に、思惑を持って近づいていた。。
上巻で、内海が誰かとつながっているシーンがあるので想像はつくのですが、その内海の使命が明かされます。
過去の恨みがあるゆえに、復習しようと赤嶺に近づき、だけれども思いを捨てきれない。
下巻へきて、これはサスペンスではなく、盛大な痴話げんかを見せられているのだという気がしてきました。まあBLってそういうとこありますけれども。。
絵がすごくきれいだし、Hシーンも迫力があるので、ストーリーやキャラがもう少し魅力的だったらよかったなぁと、なんかすごく惜しく感じてしまいました。
内海はわかりやすいのに、赤嶺という男性のよいところがなかなかつかめなかったのが原因だと思われます。
あとは、変な社長とか裏組織とかのあたりも最後都合よく収まってしまった感じがあった。
今後に期待です。
うーん、内海も赤嶺もビジュアルが本当に好みですし、2人が心から通じ合っていく過程だけを切り取れば、萌2くらいにしたいところなのですが…。最後まで、なぜ最初に赤嶺は内海をレイプしたのかが理解できず、すべての始まりが腑に落ちないせいで、後の展開もすんなり受け入れられないという結果になってしまいました。
元々悪人だと分かっていた人に嵌められるよりも、一度は善人だと信じた人に嵌められる方が絶望は深いでしょうから、確かに赤嶺のレイプ事件は内海に耐え難い苦痛を与えたのでしょうが…。そんなに恨んでいたというのに、冴木と仲睦まじい赤嶺を見て、冴木に何かしてやろうとか画策したりせず彼に嫉妬を覚えている時点で、恨みの感情も既に破綻していますよね。嫌いな相手に執着するあまり、気になる存在になっていたということなんでしょうけれど、彼はまだ上巻で描かれていた赤嶺本来の不器用な優しさや真面目さなど知らないはずで、恨みが募るならまだしもここで既に好意が芽生える理由がよく分からず。内海の赤嶺に対する気持ちの変移はもう少し細かく掘り下げても良かったかも。
それに、社長が反社と繋がっていることを知っていた内海と冴木が、赤嶺に少しでも情があったのなら、彼を危険に晒すことを一度でも選択できたことも腑に落ちませんでした。消し方次第ではいくらでも死ぬ可能性がありましたよね。あの時も、落とされた時点で死んでいたかもしれない。一度のレイプに対して赤嶺はなんとか償おうとしてきたのに、復讐が倍返し過ぎませんか? 冴木に至ってはまったく動機が分かりませんでした。終盤に近づくにつれ、派手な展開が増え、2人の心情に寄り添う余裕がなかった気がします。練られているのは分かるのだけど、肝心な所が描かれてない感じ。細かい所に疑問を覚えてしまう作品でした。
内容は一言では説明できないような複雑な感じになっています。
blによくある2人のストーリーの掘り下げ、傷ついていた二人がお互いを理解しくっつくといった展開を2~3倍濃くしたプラス、会社が裏で悪い企て(横領や上の人が反社と繋がっていた)といった話が混ざった感じになっています。
一応ハッピーエンドには落ち着いていて、
「あっよかった!」とはなりましたが話が複雑でちょっと大きくなりすぎていた感じもあり完全な読後のスッキリ感は少し感じにくかったです。
その理由として金髪の子(内海)の表情だけのシーンが結構あり、そのときの心情がそのシーンを読んでいるときには分かりにくくて「あれ、今って本心?偽り?」ってなる事が多くてちょっと作品に完全なる没入感はちょっと感じにくかったといったところからきているのかも…、
絵は本当に綺麗でした!表紙買いでも失敗はしないはずです!繊細でとても見入ってしまいました。
ちょっと重めで濃いので読後は少しぐったりするかも。
でも2冊でもサクサク進んでいくので読む手は止まりませんでした~
読む人を選びそうな感じはありますが
作品の複雑さや絶妙な重さがどんとこい!で、きれいな絵や表紙に引かれる物があった!と言い方は読んでみてはいかがでしょうか~?
『絶望に啼け 上』の続編です。
Aエリア課長補佐 内海 曳斗と課長 赤嶺 栄人のお話。
前作では、Aエリアに課長補佐で配属された同期の内海から襲われた赤嶺。
それは、自分が6年前に酔って赤嶺をレイプした復讐のひとつであることが明らかになりました。
最悪の関係の2人ですが、合併が噂される某大手企業へ会社の顧客リストを渡したらしい職員が探すことに…。
しかし、会社の顧客リストを盗んだ真犯人は――
今作は、その続きになります。
かつての上司であり、想い人でもある冴木に頼まれて会社の顧客リストを盗んでしまった赤嶺。
内海によって犯罪行為を暴かれただけではなく、冴木に抱いていた信頼も裏切られ、全ての責任と罪を負わされることに…。
上巻に散りばめられていた伏線の回収だけではなく、ストーリーはさらに複雑になっていきます。
想像していたよりも会社組織を巻き込んだ大掛かりな設定に驚きました。
某大手企業による合併の裏に隠されていた衝撃の事実…そして、その隠蔽に巻き込まれた内海と赤嶺が危険に晒されます。
しかし、スリリングな展開だけではなく、ちゃんと2人のラブストーリーも進んでいますよ。
絶望に囚われ復讐を胸に生きてきた内海も、孤独になりたくなくて優しい思い出に逃げていた赤嶺も、本当の気持ちに気が付きました。
――自分を選んで欲しい。
上巻同様に、ネタバレなしで本編をご覧ください。
最後まで目が離せないハラハラドキドキの連続になっています。
内海と赤嶺が共に命の危機に直面した時は、まさかのバッドエンドが脳裏に浮かびました…。
Hシーンは、上巻とは異なり気持ちが通じ合っています。
おまけに、車中と病院のベッド…なんとも心臓に悪いシチュエーショでしたが(笑)
とは言え、病院でのセックスは甘く切ない雰囲気で思わずウルっとなりました。
単純に「好き」という想いだけでは片づけられない6年間の絶望と孤独、そして後悔。
6年前のレイプから始まった執着の復讐劇…最後は何物にも代えがたい愛情へと変化していきました。
もしかしたら、それは最初から純粋な想いだったのかも知れません…。
ようやく障害がなくなった2人。
この先は、肩を並べて歩んで欲しい。
人間の憎悪や執着心だけにとどまらず組織犯罪も加わった先が読めない展開に惹き込まれること間違いなしです。
読後は、内海と赤嶺の幸せを願わずにはいられないでしょう。
2人の詳しいプロフィールが書かれた「bonus track」も必見ですよ。
これだけの内容を上下巻で綺麗にまとめ上げた紫能了先生に感服いたしました。
次作も楽しみにしています。
わかる、わかります。皆様の意見。
期待値マックスで読んで
「あれ?我の求めしキュンキュンは何処に?」
とポツンと置いてけぼりを食らった感じ。
わかります。
攻めくんのジェットコースターメンタルに振り回され、使い果たした体力のゲージ。
わかります。
違和感に目を背けつつ、最後まで読み切ったあと訪れる拭いきれぬモヤモヤ、、、
わかります。
わかるけど!!これ、すっげー意欲作じゃないすか!?
めちゃくちゃ攻めてません?!
最後まで怒涛の展開すぎて、「え?え?なに?なに?」って思いながらも最後まで一気読みしちゃいましたよ!
なんか、同じ金額払って「受けちゃん可愛かった〜」って感想だけで2秒後内容忘れちゃう作品より、わたしは読む価値あったなって思いました!!!
次回作も楽しみです!
13ページと、1枚めくった15ページの内海の瞳の変化が素晴らしいんです。真っ黒な瞳と、光を取り込んだ瞳の感情の変化が映画的で眼福です。
彼が赤嶺を呼ぶ際「お前」から「貴方」へ早々に呼び方が変化するのが好きでした。
表情や紙面の明暗がとにかく劇的で、しかも語り過多めとハイカロリーな作品、読後疲れます。
お話の粗は目立つのですが、一度助けてくれた人への拭い切れない愛憎入り乱れ、自分の存在の無意味さに愕然とする様が泥臭く描かれているところが好きです。
カッチリしたスーツを着た男が情けなくなったり、恋で涙するウエットな演出はグッときます。
身体のやりとりも男らしくガッッチリでエロ。
その割にお花を配するのはちょっとクサいかな。美しいのだけど。
上巻の息つく暇も無い展開が面白かったので、下巻も期待してたんですが思ったよりハマりませんでした。
内海と赤嶺 のやり取りに???となる事が多かったです。
何より情報量が多すぎて、上手くお話に活かせていないと感じました。
作品に対する力の入れようは認めますが、頑張れば頑張るほど迷走したように思います。
もっとシンプルにした方が面白かったと思います。
あの社長の存在を最後まで引っ張り過ぎだと思いました。
それから演出の仕方が独特で、内海が冴木に突き落とされるようなシーンがあってビックリしました…。実際は過去シーンに繋がったのですが。
冴木の立ち位置が良く分からなかったです。
恋愛に焦点を当てれば、もっと萌えられたかもしれません。
上巻に比べると勢いが無くなったように思います。
終盤の野菜で隠されていない部分にはチャレンジャー精神を感じました。
心配になりました。www
圧倒されました。BLではありますが、映画の様な、ドラマのような、絵も上手く濃厚な構成ですごい作品です。
これは壮大な二人の物語でした、、、恋愛というよりも愛を軸に揺れ動いてる様な。
何度もすれ違いながら、大人であるが故の不器用な上手く相手に認められない擬かしさ。勿論絶望要素も最高で何度もストレスなく萌えました。
特に感情の描写が上手いです。台詞の無い表情に訴える気持ちの描写が胸を締め付けられます。
エロも満足です。筋肉めちゃくちゃイイです。
最後のクライマックスシーンは感動ものでいい映画を見を得た気分で大満足でした。
会社内の様子や一人一人のキャラクターの良さ、本当に上司と部下でありそうな日常、リアルな世界観で良かったです。
今年見て1番良かった濃厚な長期連載作品でした。
私の頭では理解できませんでした。。ハマらなかったというか、相性の問題なのでしょうか。リーマンものは好きなんですが。
内容がハテナとえっ?と思う事ばかりで内容が入って来ない。読み返しましたが、んなアホな!?と思う展開ばかりで。それが逆にシュールで笑えたかな。
なぜ6年前に赤嶺が内海をレイプしたのか。そこからもうハテナなんですよね…
これはいつの時代のお話なのでしょうか。時代錯誤も甚だしい事ばかりだったような?!
絵柄は凄く綺麗で見やすく良かったです。
ああ。結局ね、もの凄いハタ迷惑なバカップルなんだよなぁ、って。
呆れながらも。ジワリ涙する。壮大な「構ってちゃん」同士の恋の行く末を。
どうか見届けて。
そもそも。内海は、自分を気にして優しくしてくれた、自分を見つけてくれたと赤嶺を慕いそうな心持ちだったのに。その後、無理矢理犯されて。そんな事を直ぐに忘れて、冴木さんといる時だけ笑顔を見せている赤嶺に可愛さあまって憎さ倍増となっていた。
ただ悔しくて。憎くて。その気持ちが自分を見てほしいという。恋そのものだったと気付く。で、いいのかな。そんな風に割り切れるものでも無いのだ。だって。6年。6年間もの間、ただ赤嶺への憎しみだけが、内海を生かし、突き動かして来たのだから。
そして。赤嶺も。ただ叶わぬ想いを上司である冴木さんの為と思って、会社を裏切ったのに。当の冴木さんは自分の気持ちを知って尚、その気持ちを利用したのか。
最も好きになって欲しかった人に、見てもらえない、切ない、苦しい想い。
それが内海が抱いている気持ちと同じだと知った時。赤嶺はじっとしていられなくなる。
そもそも、赤嶺、内海、元は冴木も勤めていた会社が結構ブラック。社長は反社と繋がっていて、危ない橋を渡っているし。内海が犯される原因となった会社の飲み会にしても、飲めないと言っている社員に飲酒を強要したり。ロクなものでは無い。挙句、社員を人とも思っていない。単なるコマだ。利用しては捨てる。消そうとすら、するのだ。
何を扱っている会社なのか。
内海は、吸収合併した会社に残るというが、この会社が黒過ぎてゾッとする。
どんなに傷つけられても。心削られ、痛みを伴っても。
この感情だけに生きる。
些か唐突にも思えるラストへの疾走が、2人の肌を突き破る様で。とてもハラハラしました。
激しい感情をぶつけて。ぶつけられたから。今、好きだと言えるのかもしれません。
命尽きるのかと思われた、ラスト周辺のぶち抜きのキスシーンが壮絶で。
よもやメリバかと思ってしまいましたよ。
強い感情に支配された6年間を忘れる事は無いけれど、2人で生きて行くと決意した2人は、きっと。
これからはずっと大丈夫。そう思わせてくれたラストでした。
紫能了先生の、前作「主張ホストNYU BOY」を読みたくなって。今、再読して。やっぱり泣いてしまったんだけど。紫能了先生は、強い感情と「その人らしく」生きることをテーマに描き続けて行く方なのかな、と思いました。次回作もとても楽しみにしています。
修正は白抜きなんですけども、とても激しくエッチぃです。そんな馴れてもいない狭いところにグイグイ入るのがやっぱり不思議。
上下巻読了。
上巻で赤嶺が睨みつける視線の先に、内海のあの表情があるんですよ!!下巻の表紙の表情がとても素晴らしかったので、こちらにてレビューいたします。
赤嶺のレイプの動機は意味不明。内海が会社のトラブルに便乗して赤嶺を陥れようとする陰謀は濃ゆい内容で、私の残念な理解力ではなかなか難しいお話でした。
でも兎に角、紫能了先生の画力がハンパない!!こんなレビューはもしかしたらマイナスイメージになってしまうかもしれませんが、好きなイケメン俳優が出てたら好みじゃないジャンルでも観てしまう的な?
本当にどこを読んでも、どの角度から見ても、素晴らしい画力!!!見たことないアングルだし、見たことない美しさ、見たことない表情!賛辞しか思い浮かびません。
何度でも拝みたい。そして何度も拝むときっと私の理解が追いつくはずだと思います。
って本当に画力がある方でないとできないですよね、!
何様だよって感じなのですが、本当にこの作家さんの表情作りがすごいんです!
目元ひとつ、口元ひとつでこれだけ感情が伝わってくるなんて。
デビュー作である前作でもすごかったですが、今回は話の内容も相まって、素晴らしさが際立っていました。大好きです。
上下巻で一つのお話なので、総評で神評価です。
表現力もさながら、何と言っても、ストーリー展開が唯一無二だったのではないでしょうか。
確執、事件、陰謀、そして恋愛にエロまで。
怒涛の展開に、ジェットコースター並みにグワングワンと情緒を振り回されるのはとても楽しかったです笑
好きだからこそ、自分を貶めた相手が憎い。
でも、どれほど憎めど、元を辿れば相手への愛があって。
内海が、膨れ上がる憎悪と根底にある好意の板挟みに葛藤する様が、いい意味で生々しかったです。
お綺麗な感じではなく、その場その場の感情で動く登場人物にすごく人間味を感じました。
確かに、疑問が残る部分が無くもなく、少し本筋のために強引な設定付けをしてしまっているのかもとも思いましたが、それを以てして余りある表現力とエンターテインメント性だったと思います。
私はあまり細かいところを気にせず読めるタイプなので、本筋の二人のストーリーをハラハラドキドキ楽しく追わせていただきました。
最後も、二人の中ではしっかりと過去への踏ん切りがついた上で幸せそうなのでオッケーです!
仕事に恋愛を絡めるとしょぼくなるのがBLのお決まりですけど。これは大人なはずの男二人の感情が未熟過ぎてもう目も当てられません。僕を見て、分かって、好きになって、俺の事分かってくれてると思ってたのに…っておいおい~。これがまた大袈裟な演出で描かれるので、置いてけぼり感がすごいです。二人でなんか勝手に盛り上がってんな~ってなるやつ。
ストーリーも酷い。上巻から続いてアナログなことやってるし、動画消しただけで情報抜き取りの痕跡が消える程度の会社やばいわ。そんな会社が、漏れたらまずい機密情報とか持ってるわけないから。つか情報部仕事して。
冴木の立ち位置も謎。
ラストは反社が出て来て血まみれのハッピーエンド。やっぱり派手な構図で演出過多。絵の描き方の問題じゃなく、ふわふわ穴だらけのストーリーと幼稚なキャラに対して高すぎる画力が見合ってないってのが違和感に繋がってるんだと思います。まともに考えられた原作付きなら素晴らしい本ができるんじゃないでしょうか。
同人誌ならアリだけど、編集通ってこれっていうのは、BL読者が無知ばかりだと思われてるみたいで良い気がしないです。ストーリーはこの程度の詰めで十分でしょ、絵とエロさえ良ければいいんでしょ、っていう。これを重厚なサスペンスと持ち上げるのは辛いんですが。
一般コミックで出したら、Am○zonあたりで作者は就職したことないんか!?って酷評の嵐だと思うよ…コンプラとか情報管理とかツッコミどころ満載だもの…。無理して背伸びして盛り上げずに、BLですって感じで描いてれば気にならなかったかも。
それっぽいエピソードをつなぎ合わせて美麗キャラに演じさせてるのを見せられたみたいでした。
話題のシチューBL。(本編にシチューは全く関係ありません)企業ミステリーというか裏切り者続出。ハラハラドキドキ読み応えのあるストーリーでした。受けと攻めは最初の関係からはリバになるけど、上巻はレイプされたらやり返す、倍返しだ!みたいな感じで男女ならありえねー展開。男同士のLOVEって感じで良かったです。2人共オス感が強い。ライバル同士のガチンコ対決みたいな関係大好きです。
どちらが善玉か悪玉かどっちが攻め気質、受け気質なのか上巻ではだいぶ惑わされました。過去に赤嶺が内海にレイプしたのは冴木先輩への報われない想いを酒のせいにしてぶつけちゃったのかな?人としてやっちゃいけない事なので仕返しされて当然。これで愛が芽生えるなんてBLの世界だけよ、と思うけどノリで読めちゃう。
シリアスだけどツッコミ所も色々あって面白かったです。社長がワル過ぎてこんな大企業ってある?とかどうしてここにちょうど都合良く鉄パイプがある?とか。でも勢いのあるストーリーなので全部ノリで読めちゃう!下巻ではなんとか甘い感じに終われて良かったです。好きにさせといて裏切るっていうBLで1番傷つくパターン何度も繰り返してましたから。
濡れ場シーンは2人のニンジンさんが白抜きとはいえなかなかご立派な様子が見てとれて眼福でした。さぞ美味しいシチューが完成した事でしょう。ホワイトシチューな!しかしシチュー持ってきたおじさんは本当に一体誰?(笑)
愛情の反対語は無関心なら
愛の同義語は憎悪だと思います
内海が6年間その憎悪に取り付かれていたと思います
まぁ取り付かれますよね
なぜ赤嶺はあんなことをしたのか
この理由について何も書かれていないのがこの物語のブラックボックスですよね
無自覚のバイだった赤嶺が無意識的に好みだった内海を蹂躙した
のかな?
と赤嶺を擁護するつもりは1ミリもないのだが
そう思うことで物語を読み進めることにしました
あえて先生はこの点について答えを出さなかったんではなかろうかと思っています
何もかも行動に答えはないし
この物語の端々には答えがない男たちの愚かな行動が描かれているからです
人間は時々信じられない位愚かなことをします
それはもうびっくりするような
すごく挑戦的な物語だと思います
感情の流れは全く素直なものではなく
互いにとらわれている状態に共感できるかと言われたらちょっと違う
でもこの2人どうするんだろう
どうなるんだろうと最後まで読んで
この2人が出した結論は2人を取り囲んでいた状況のことを考えるとかなり上等な着地点だったと思っています
男の作家さんが描くハードボイルドよりもえぐいかも
でも私はこんな男同士のお話を読みたかったのでとても満足しています
すんごいシリアスで壮大な感じに仕立ててますけど、ただ単に、内海が「赤嶺好き」「俺だけを見て」って拗ねてただけのお話ですよね。
赤嶺にしてみれば、一度の親切&レイプがここまでの恨みを買うとは……と、いう感じでしょうね。
逆レイプされた挙句、陥れられて殺されかけるって……代償が大き過ぎる;
それでも、お互いに誰かに必要とされたかった、大切にされたかったという気持ちが伝わってきたから、そこまで嫌な感じはしなかったです。
そんな2人が傷を舐め合うように、隙間を埋め合うように寄り添うのはおかしい事じゃないでしょ。
何でここまで?と思うし、会社がヤクザ過ぎるし、男が襲われすぎるし、冴木はずるいと思う。
だけど、赤嶺と内海の心理描写に違和感は感じませんでした。
手を繋いで倒れているところなんてドラマチックだったし、死なないでー!って思っちゃったもん。
ちょっと話を大きくし過ぎた感はありますが、ラストもとーっても素敵でした。
内海の顔面が美しすぎて眩しかった。
エロは濃厚で、大きな男2人が絡み合うセックスは大好きです♡
レイプはいかんけどね。
すんません。ちっとも頭ん中に入ってこないんです。
頭スカスカなんで容量はあるはずなんですけど。笑 受容体の方が不良なのか?
アルハラにしても、そんな陰湿な人が大量にいる会社ってある?
鼻ほじとか汚いって、誰かがやめろよ〜とかは言うはずですよね?一般の会社ではないんでは?ブラック企業ですね。
そんな企業に大手が触手を伸ばすとか?ないない!
社長格闘家なの?2人も、ノしてましたよ?
どいつもこいつもわけわからない。ロクな人間じゃない様に思えてならなかった。
私がおかしいのか?
二度読みしてみてもよく分からず。
自分の読解力と理解力の無さに、想像力の無さに、絶望に啼いたのは私だったよ。
あらすじを読んでとても惹かれた為、購入です。
上下巻合わせての感想になります。
こちら、ストーリーとしてはとても面白いです。
会社の顧客リストの流出から始まり、その裏に隠れていた驚きの狙い。
こう、次々明らかになる意外な真相の連続に、ページをめくる手を止める事が出来ないと言うか。
また、その中で繰り広げられる、男達の愛憎入り交じる人間ドラマも圧巻だと思います。
裏切りに復讐に絶望。
人間って悲しい事に、自分が傷付けられると相手も同じくらい傷付けてやりたいんですよね。
そんな人間の愚かで醜い姿が、もう容赦なく描かれてます。
その果てにたどり着いた、静謐とも言える境地も。
ああ、確かにこれは「絶望に啼け」だわと。
読者を選ぶ作品だとは思うんですけど、合わない方でも読み応えがある事自体は認めざるを得ないんじゃないでしょうか。
で、素晴らしい作品だと言う事に素直に敬意を表した上で、私も直球で疑問点を書きたいと思います。
まずなんで、6年前に赤嶺は内海をレイプしたのか?
最後まで読みましたが、これの答えが描かれてないんですよね。
えーと、繰り返しになりますが、二人の関係と言うのは愛憎入り交じる複雑なものなのです。
新歓の席で赤嶺が庇ってくれた。
その後にレイプされたと言う、内海にとってはまさに光と闇のような出来事により、赤嶺に強い執着を抱くようになった。
ここが全ての始まりと、土台とも言うべき部分なのです。
だからこそ、レイプに至るちゃんとした理由が無いと、その後が全て嘘っぱちになっちゃうと言うか。
こう、酒宴で庇った赤嶺と言うのはとても好青年で、その後にレイプする彼はクソにしか見えないんですよね。
いきなり地面に叩きつけた上に無理やりフェラさせ、更に突っ込みと。
二重人格かってくらい、印象が違う。
私ならいくら直前の出来事で好意を持ってたとしても、ここで百年の恋も覚める。
憎しみと同時に愛も持ち続けるなんて無理です。
マジでこれ、何でレイプしたの?
単に内海が可愛かったから?
酔っててやりたくなったから?
「覚えてない」だけで済ませるって、あまりに酷くない?
それじゃ本当のクズじゃん。
ここに、何かアッと言わせてくれる驚きの真相が隠されてると思っていたので、そのまま終わってしまってすごく残念と言うか全然納得がいかないんですよね。
あと細かい部分で申し訳ないんですが、微妙に時代がズレてると言うか、これは現代日本なのかと違和感があると言うか。
新歓でハナクソ混じりの酒を新入社員に強要するって、昭和ですよね?
背信行為をやらかした社員をヤクザに始末させるって、とりあえず現代日本じゃないですよね?
そこは、警察にお任せしましょうよと。
ついでに、仕事中にマニキュア塗ってる女性社員って何なの・・・。
いや、私が知らないだけで、まだまだこういう会社が令和の日本にも存在してるのかも知れないですけど。
う~ん。
すごく読み応えがあるし骨太の素晴らしい作品だとは思うんですけど、微妙に違和感を覚える部分だったり引っ掛かる部分だったりで評価が定まらないんですよ。
主人公である赤嶺、普通に嫌な奴だし。
マウントとってるゲス顔に、イラっと来る。
かと思えば次のシーンではいきなりいい奴だったりで、いまいちキャラがブレてると言うか。
皆がみな、その人が完璧だから恋に落ちるワケでは無いと分かってる。
むしろ、しょうもない人間なのに気持ちを断ち切れないって事の方が現実では多いのかも知れない。
それでも、あのただ庇ってもらったってだけの事で、内海がここまで執着するのか?と腑に落ちないと言うか。
理解出来ないのは、私の読解力に問題があるのかも知れないけど。
あと、冴木が一番無いと思います。
何故、赤嶺の前にしれっと現れる事が出来るのか・・・。
繊細そうに見えて、彼が一番図太い。
評価をめちゃくちゃ迷ったんですけど、正直な気持ちで萌えよりモヤモヤが上回ったので「中立」で。
これは書こうか迷ったんですけど、宣伝に踊らされちゃった部分があるんですよね。
面白そう!と、飛びついちゃったと言うか。
今一度、本当に読みたい作品か?自分の好みに合っているのか?等、購入前に冷静に判断された方がいいんじゃないかと。
そんなアホはお前だけだよって事でしたら、ご容赦下さい。
追記です。
他のレビュアー様のレビューを拝見して、私もインタビューを読んでみました。
赤嶺がレイプに至った理由ですが、彼は元々恋人(になる存在?)に対して自分だけを見ろとか何度でも抱きたいとか激しい欲望を持っていて、それを酒に酔った勢いでたまたまそこに居合わせた内海にぶつけちゃったと言うのが真相みたいです。
BLでレイプって容認されがちなんですけど、それはあくまで相手に対する強い恋情だったり執着だったりがあって、暴走させた上での事だから萌えがあるし許せるんですよ。
でも、抑えきれない欲望をたまたま居合わせた人間にぶつけただけじゃ、ただの性犯罪者の言い分で普通に引きます。
なんと言うか、ガックリきてる。
『絶望に啼け』の下巻。続きものなので上巻未読だと理解できません。
会社のデータを抜き取ったの誰か分かった、というところまでが上巻で描かれていましたが、その続きからになります。上巻のネタバレも含んでのレビューになります。ご注意ください。
データを抜き取ったのが赤嶺だとバレたことで会社にいられなくなった赤嶺ですが、それを明らかにしたのは誰でもない、内海だった―。
そんな衝撃的なシーンで終わっていた上巻。
赤嶺に心を許したように見えた内海。それは虚像だったのか―。
データ云々、は上っ面でしかなく、この犯罪の真相はもっと根が深い。
そういった部分で武骨な展開を持つ作品です。が、今作品は紛れもなくBLであり、恋愛ものであると思いました。
赤嶺がデータを盗んだその理由。
赤嶺が内海をレイプした理由。
内海が、赤嶺をとことんまで追い詰めた、その理由。
愛情は、裏を返せば憎しみになるんだなあ、と。
愛憎は、表裏一体なんだなあ、と。
深い。
めっちゃ深い。
愛したから、受け入れてほしかった。
自分で自分の感情がコントロールできない。それほどまでに愛した。
不器用な男たちの、そんな彼らの想いと深い愛情に萌えが滾って仕方なかった。
あとねぇ、これだけは言いたい。
エロが素晴らしい。
めっちゃ綺麗。
体つきも、表情も、ナニからナニまで。
トーンのはり方が上手なのかなあ…。艶っぽさとか淫靡さとか、マジでヤバいのでじっくり堪能されてください。
はじめに書きましたが痛いシーンも多く、読み手を選ぶ作品かもしれません。けれど人の愛情とか、その裏とか、そういった心情を深く掘り下げた良作でした。
文句なく、神評価です。
煽りに煽られた上巻を読み終わった時点では、「下巻は神だな!」とワクワクしておりました。
まさか、そんな自分がこのようなレビューを書くことになるとは…。
わたしの上巻のフライングレビューを読んで、購入に踏み切った方がいらっしゃったら、その方が下巻でも萌えてくださるよう、全力で願うばかりです。
下巻を読んでから、もう一度上巻から読み返しました。
どうしても分からないことがあって。
レビューというより疑問の読み解きなので、あり得ないほど長いです。
かなりネタバレなので、未読の方はご注意を。
赤嶺はどうしてそこまで「自分は理解されない」と思い詰めていたのか。
利用されたと分かった後でも、そこまで冴木に拘る理由。
新歓で先輩社員からのお酒の強要から救ってくれただけで、その相手に希望を見出せた内海の「誰も自分を見てくれない」という苦悩とは。
下巻で登場する冴木は完全にビジネスライクの人で、赤嶺に対して何の情もありません。
上巻では部署も社員寮の部屋も一緒で、スキンシップも多めな冴木と赤嶺の姿を見せてもらいましたが、まるで仲も良い兄弟のように一緒に過ごした3年間が赤嶺にとっては宝物でも、冴木にとっては特に意味のないものに感じられてつらい。
冴木が会社を追われたのは不可解な書類ミスのせいだったけれど、そのことに対して入社3年目の赤嶺に何が出来ただろう?と思うのですが、赤嶺は「冴木を見捨てた」と思ってるようなのが、うーん…。
赤嶺が人にも自分にも厳しい人間なのは、職場の雰囲気から伝わってきます。
かといって過去のエピソードなどがないので、そのせいで幼い頃からずっと孤独だったという匂わせもないから、赤嶺の「誰にも必要とされない」という切羽詰まった思いに寄り添えないんです。
そこに寄り添えたら、初めて自分を懐に入れてくれた人いう点で冴木の存在の大きさも理解できたかもしれないのですが、そのベースとなる赤嶺の孤独が描かれていないから深読みするしかない状態。
だけど一縷の望みをかけた巻末の人物紹介でも、赤嶺がコミュ障的な記述はないし、むしろ新歓の様子からも明るくて空気の読めるタイプにしか見えないし。
結局赤嶺が自分を価値のない人間と思うほど、深刻に抱えていた孤独の原因は何だったんだろう?というのが残ってしまいました。
まさか冴木に選んでもらえなかったことと、冴木との大事な思い出のある部署を維持することができなかっただけで、そこまで思い詰めるとは思えないし…。
内海の方も、かなり大きい一族企業の経営者の親族らしいことが下巻で分かるのですが、たった一度、お酒の強要で困っていた自分を赤嶺が助けてくれたというだけで、「自分を見てくれているひとが!」ってなるのに必要なベースがないんです。
実家が金持ちで、自身も容姿端麗で優秀。
表面しか見てくれない人たちだけだったとか、優秀な兄しか見ていない両親とか、そういうのもない。
不安を和らげてくれた相手にレ◯プされたことの衝撃の方が大きいし、恨みを持つのは当たり前と思う。
しかもそんな憎い相手が、先輩社員と仲良くやっている姿を見かけたら、「人にあんなことをしておいて…」と余計に憎しみが増すのも分かる。
復讐のためだけに費やした6年、やっと完遂できる局面に立って、赤嶺の強さや弱さ、優しさに触れて、陥れる決意が揺らぐのも分かる。
だってこの子が根っからの悪人じゃないことは伝わってくるから。
「良い人だ!」と思った人にものっすごく酷いことをされて、その恨みを晴らすためだけに6年間必死になってただけで、いざ復讐が終わってみると絆されて、赤嶺のために命の危険も省みないくらい恩義を感じられる子なんです。
自分を見てほしいのに見てもらえないから意地悪する壮大な駄々っ子。
だけど…、本当に愛していたら、離れようとするのかな、と思っちゃうんだよな…。
2人の気持ちがどうにも分かりがたくて。
内海からしたら、自分をレイ◯した憎い人間。
赤嶺からしたら、自分の大切な人間を使って自分をハメた人間。
発端となったレイ◯の件も、結局赤嶺は思い出さないし、もともとゲイじゃないのに泥酔して暴行した原因も分かりません。
あれが3年前に冴木が退社させられた直後のことなら、積もり積もって行き場をなくした冴木への想いの鬱憤を晴らしたという風に読めるけど、冴木に出会う前のことで。
もし酔う度にそういう蛮行及ぶような人間なら見る目が変わってしまうけど、そういうわけではなさそうだし、あそこがスッキリしないことにもモヤリ。
冴木の本性を知っても、盲目的に冴木への想いに拘る赤嶺にもモヤリ。
一番感動するはずの「心に触れてくれていたら…」というシーンのモノローグで、あまりにも自分本位な赤嶺に、さらにモヤリ。
終盤の突然なライトなノリにもモヤリ。
会社を巻き込んでの復讐劇で、壮絶なストーリーなんです。
でも装飾を全部取り払って残るのは、「愛されたかった男」が2人。
ただその根拠が十分に読者に提示されないせいで、登場人物のテンションまで読者が追いつけない。
内海の「部品扱い」や赤嶺の「好きな人に必要とされたい」(冴木に出会う以前のエピソードが欲しい!)という切羽詰まった気持ちの裏付けになる過去の描写があれば…!
「憎いのに愛されたい」という複雑な感情を中心に据えた興味深いテーマ。
ここまで大きな設定を組み立てたのに、土台がない。
何だかもったいないなあと思いました。
下巻の感想です。
正直、上巻を読み終えたときはメリバを覚悟しました。
彼等の未来がまったく想像出来ないんですよね;
憎しみを抱え、贖罪を抱え、報われない感情を抱え、
このまま袂を分けたまま生きていくしかないのかな、と。
事件の濁し方は「?」となりましたが、
BLに特化した描写で不器用な愛が伝わりました。
内海と赤嶺はある意味似た者同士なんですよね。
愛し方が下手で、自覚するのが遅くて、不器用。
本当に求めてた愛情と出した答えも似ていてる。
グッと熱いものがこみ上げてすごく良かったです…!
さてさて。下巻では事件の全容が見えてきます。
内海の復讐はレイプを仕返す、だけではなかった。
アレもコレもソレも…裏には内海の手引きがあった。
そこにあるのは内海のクソデカ感情なんですよね。
拗らせちゃってるけど核の部分は「僕を見ろ!」の裏返しな気がする。
復讐だと正当化しなきゃ失恋に向き合えなかったのかな…と。
なにが皮肉って、赤嶺は内海に関われば関わるほど
元上司・冴木へ抱いていた曖昧な感情がハッキリと言語化されていくんですよねぇ…。
その度に嫌と言うほど失恋させられる内海の痛みが切ないです。
赤嶺が冴木に抱いた報われない感情。
内海が赤嶺に抱いた報われない感情。
同じ胸の痛みを知るもの同士の心が重なった静かな朝が印象的でした。
そこから簡単にいかないのが厄介ですよねぇ…。
ラブが見えてるのに難儀な人達だから焦れったい。
の、で・す・が!
再会したときの内海にめっっちゃ萌えた!!!
「憎しみから自由になれた」
「貴方と距離を置いて正解でした」
って言いながら吸ってるタバコがハイライト!!!
Σ(Ф///Ф)キュピーン って萌えセンサー反応しちゃうわ///
あんたソレ…赤嶺のキスの味って言ってたやつやん!
くっそシリアスな顔してツンデレ発揮してるwww
(この場面めっちゃ好き。拗らせくんの極みが堪らん。言葉と行動一致しなくて悶える)
↑ここまでで下巻の半分もいかないので
ほんとね、ボリューム大で読み応えがありました。
何度も藻掻いて藻掻いて苦しみながら愛を自覚する。自分の心を認める。伝える。
シンドイ場面も多かったけれど読んで良かったしハッピーエンドに安心しました。
欲を言えば恋人になったあとをもっと見たかった!
内海は感情重めのスパダリになりそうな気がする。
始まりは赤嶺×内海だったけど、この先は内海×赤嶺で固定なのかな?と考えてみたり。
モヤモヤしたのは冴木がイイヒト風に描かれたこと。
いや……イイヒトじゃないよね?(゚Д゚)ハァァァ!?
内海が唆したけどさぁ、同意したのは冴木だし。解せぬ!!!!