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blanc
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
1話目から、心臓に重石が乗っかかったようになっていくのを感じました…言葉になりません。
冒頭の幸せに満ちた美しいシーンからの…1話最後の落差は何なんですかー!(((;゚Д゚)))))
ちょっ…もう…衝撃的で身体が冷たくなりました。
嫌だー…嫌だー…こんなん嫌だぁぁー…
(今夜はやけ酒よぉ…泣)
気持ちがすれ違ってしまう展開で始まるのってすごくツラいですね。
将来のこと(就職や二十歳の約束)に不安を感じてしまう佐条の気持ちと、草壁となかなか会えない状況が負のスパイラルとなって悲しい方向へ進んでしまいます。
佐条の言動がいかんせん良くない。
2人のことなのに1人で答えを出すし、草壁の言葉に結果を委ねちゃうしさ。
草壁の反応を見たかったんだろうな。きっと草壁に「やだやだ」って強く引き留めて欲しかったんだと思う。
指輪に込めた想いもあっただろうに。
指輪に永遠に続く愛を誓っただろうに。
そんな幸せな過去を忘れたのかな。溜めてこじらせた気持ちを、逆の言葉でぶつけてはいけなかったのにね。
草壁もまたその挑発に乗ってしまって、2人の最大のピンチが訪れます。1話目から恐ろしい事態に陥ってしまって、心臓がもぎ取られそうに苦しかったです。
そのあとも宮村さんに八つ当たりする佐条が痛々しくて、もーー…目を覚ませ!と頬をピシャリしたかった。
草壁の方も……うん。確かに佐条を放ったらかしにしていたのも悪いね。
どっちの気持ちも分かるよー、分かる。
最悪の結果を選択してしまった2人に喝を入れたいです(>_<)
そんなこんなで、「blanc#1」は非常に楽しくない感じで幕を開けます。「O.B(2)」の終わりが最上級に良かっただけに、この振り幅には驚愕でしたね…。
何箇所かのシーンで胸がキュッと苦しくなるところがありました。幸せの胸の痛みじゃないところが残念でした。
しかし、佐条のお母さんの入院を機に2人の関係がまた変化を迎えていきそうで、不穏な2人のままではありません。気まずい状況であっても、やっぱり2人の間には好きの気持ちが溢れているのをひしひしと感じることが出来ました。
以前の2人のようにラブラブ姿を見せて欲しいです。この試練をどうか早く終わりを迎えますようにと祈りながら、#2を楽しみにしたいと思います!
「O.B.」の少し後、ですかね。
いよいよ本当の「将来」が近づいてきて…という時間軸的な。
そして、展開には正直既視感がある。
遠距離で、すれ違って。
佐条のお母さんがまた入院して。
少し違うのは…
別れ話が出ていること。
でも別れないようにすごく頑張るところ。
時間は動いていく。立ち止まりたくてもね。
だから、やっぱり「好き」があるなら足掻くのがいい。
この「#1」はとにかく草壁が頑張ってる。
またもう一回初恋みたいで、とってもみずみずしい。
前情報ほぼいれずに読みました。真っ白な表紙と2人の衣装からそういう結末なんだろうなってぐらいで。でも"ふたりぐらし"が始まることも知ってたし、平和な様子が見られると、たかを括っていたんです正直なところ。何物によっても切り離せない2人になれたんだと思っていたんです。よもやよもやこんな始まり方をするとは…しんど…めら泣いた
いや、髭の利人くんはセクシーでしたけれどもさ。こんなこともないと彼の気怠げな髭は拝めなかったでしょうよ。
ありがとう…感謝しかないです。
連載していたことも知らず、ちるちるさんでいつものように新刊をチェックしていたら、え?まじ?え?上下巻で??と、あたふたしました。
なんと倦怠期じゃないですか。。ズドンと落としてからこれから最上の幸せがあるんですよね??きっと!
一生、もだもだイチャイチャしてほしいです。
この2人の人生を見守っていきたい…。
30代になったときの2人とか40代になったときとか。
もちろん特装版でとらのあなのクリアファイル付きを注文しました。
新連載スタート時は、目を疑いました。
ほんとに?
ほんとにまた会えるの!?と。
既刊本、台詞を全記憶している変態です。
あんなに線が細すぎて儚げだった佐条の肩まわりが大きくなっていたり、デカいハラセンに気迫で「でかくなったな」と思わせる草壁に、「ああ、あの子たちの世界でもあれから2年が経ったんだなあ」としみじみ。
引越しや遊びに行ったときのこと、指輪のこと、日めくりカレンダーで見た断面的瞬間も全部経て、また頭をもたげる佐条のぐるぐる。
あの頃は草壁がいつもそばにいて、佐条が俯くたびに「大丈夫だって!」と上を向かせてくれたけど、距離のせいですぐには会えなくて。
そのせいでぐるぐるがどんどん悪い方へ行って、最終的にバーンと破裂して真っ白に。
あんなに素直に想いあった時間があって、しっかりと結んだ約束があって、2人の絆はもう絶対に切れないと、今もどこかでしあわせに過ごしている2人を妄想してきたわたしたちには衝撃な展開ですが、真っ白に、真っさらな状態になってから、2人がそれぞれに気付くこと、思うこと、譲れないもの、そういう大事なものをまたひとつずつ改めて手にしていく姿を見せてもらえるしあわせ。
あの頃は2人だけの世界だったのが、みやむーやハラセン、周りの人たちにも支えられているのにも涙ですよ。特にみやむー。いい子すぎませんか。とは言え、佐条はやれませんが。
しあわせという言葉では足りません。
本当に、また会えてうれしい。
小冊子はすべて持っているし、連載も追ってはいたものの、問答無用に特装版を購入しました。
pixivで一時期公開していた「ふたりぐらし」は♯2に収録されるのでしょうか。
同級生の続編が読めるだけでも中村先生に感謝しかありません。
内容ですが、絶賛をしているみなさんの言う通り、言葉にならないくらい素晴らしいです。コマの一つ一つに感情を揺さぶられてしまいました。
大人になってわからなかったこと、わかったこと……彼らが大人になっていく過程を見せていただけて、涙涙です。
あと、ハラセンと宮村さんがいい味出してます。
今月に#2が出ますので、一気読みでもいいですが、売っていたら特装版を買って欲しいです。
本屋で積まれてるのを見て、「本当に続編?!」「本当にあの2人の続きを見ることができるの?!」と、とても驚いて、目を疑いました。調べてみると本当に続編らしく…買うしかなかったですよね。
開いた瞬間から、あ〜同級生だ〜って思って、懐かしい気持ちで、ブワッとしちゃいました。
初めて同級生を読んだとき思った、きっとみんな思ったあの気持ちをまた感じることができると思います。がんばれ頑張れ!ちがう!ちがうよ〜もう〜好きなんでしょ??も〜う〜みたいなね、あのドキドキとときめき…。私の心はこんなにもうるさいのに、2人は、物語はとっても静かで、繊細なのが不思議です…。
続きが楽しみで仕方がない!!!!!!
みんな買ってね!!!!!!
まだ同級生読んだことない人も読んでみてください!!!!!
これは全腐女子のバイブルでしょうからね!!
読むと思い出すこのシリーズならではのこのかんじ。
ただいま、おかえり感。
だけど思ったよりも幸せな状態ではなく心がギューギューしました。
佐条くんの髭…!!
私髭萌えできないんですけども、あふれる色気はしかと感じました。
凄い、ビックリした。
周りにはいいお友達がいてうらやましいくらい。
宮村さんむちゃくちゃいい子で泣いた。
私が同じ立場であんな風に言われたら距離おいちゃうよ。
兎にも角にも続きに期待です!!!!!
同級生を夢中になって読んでた当時を思い出しました。
明日美子先生の描かれる美しい線にうっとりしながら読み始めて、冒頭の不穏さにハラハラしてたら売り言葉に買い言葉みたいな展開に驚愕ですよ!光なにやってんのって!
抜け殻みたいになつた利人の色気があってレアな無精髭に、まんまとやられてしまいました。
利人に大学で友達が出来た事は覚えてたけど、意固地になった利人を後押ししてくれて、本当に友達はありがたいなと。光も後でお礼言いなよって心の中で叫んでました。
相変わらず光には当たりの強いハラセンと、ハラセンには反抗的な光のピリピリしたやり取りも懐かしくて最高でした。
利人を想って後悔して泣く光の姿にギュンって来ました。そして再会して気まずいながらも必死に歩み寄ろうとしてる2人に萌えました。
好きで好きで仕方がないのに、素直になれない2人の焦ったさに悶えまくりましたよ。
遠くにありながらそれぞれに出来る事を必死に頑張っている2人はやはりお似合いだと再確認しました。
光のふわふわの髪と利人の色っぽい眼が大好きです!
同級生の続刊が出るーっ!!と知ってから首を長くして待っておりました。同級生シリーズで感じた何となく切ない、静かだけど胸がきゅーっ!てなる感じが本作も満載。加えて少し大人になったからこその壁が二人の前に迫って来て、「頑張って、ガンバレっ!」と思わず心の中で願わずにはいられなかった。続きが楽しみ過ぎる。
再びBLの沼へハマるきっかけとなった「同級生」シリーズの続編!
コミック発売を、それはそれは楽しみに待っていました。
そもそも"blanc"ってどんな意味なんだ?と調べてみたら、フランス語で「白い」って意味なんですね。
なるほどなぁなんて思った表紙。
白いベール越しのような佐条くんと舞い散る花びら。
白を基調としまくりの表紙ですね。
卒業して3年。
遠距離恋愛でも気持ちを育てているのかと思っていたら、以外な方向に進もうとしている2人にえぇぇぇ〜〜Σ(゜Д゜)
1話目から驚愕でございました。
佐条が言った「距離をおきたい」というのは、そのままの言葉で、"別れたい"という気持ちではなかったと思う。
ままならない不確かな現在、将来への不安、埋まらない距離。
疲れや不安が蓄積していたのかなぁ。
苦しくてどうしようもない時、宮村さんみたいなステキな友人がいてくれてよかった。
でも、そんな友人関係も、今までの佐条が築き上げてきたものだよ〜(ノ_<。)
佐条のお母さんの病気のため、また連絡を取り合うようになる2人。
谷くんに、言い募る草壁の姿は、あの日の自分に言いたかった言葉な訳で、胸アツです(*´∀`)
佐条が苦しい時、抱きしめる事できず、当たり前に頼ってもらえない歯痒さが悔しい草壁の姿がまたいいわー。
ラインでの会話にドキドキしてる姿もかわいくて好き(^-^)
スマホの向こうで佐条もドキドキだったかな、と考えるだけで微笑ましくてにこにこしてしょうがない(*´∀`)
いろんなところに、同級生だった頃のシーンがオーバーラップしていて、とても印象的でキラキラしてました。
すでに別れを後悔している草壁と、別れてよかったはずだと自分に言い聞かせている佐条。
2人のこれからが、どうやってまた交わっていくのか、
真っ白な未来を、どんな風に歩んでいくのか、#2を楽しみに待ってます。
先生とこのシリーズの大ファンですが、正直話自体はまったくの想像通りでありきたりに感じてしまい、私には蛇足感が否めませんでした。草壁も佐条もお互い精神的な成長を全く見られない。3年も付き合ったのにどうして「好き」の一言も言えないのか。本当は好きなのに投げやりな態度に「ええ…」となり、とりあえず波乱を起こしてこれから起こるであろうハッピーなストーリーのためにキャラクターを動かしている感じがしました。再びお互いの気持ちが交わるきっかけも、お母さんの病気の進行がなければこのまますれ違ったままだったような気がして、二人が本当に歩み寄ったわけでは無いことにも少しモヤモヤしてしまいました。(これに関しては、二人の恋愛が二人だけの世界ではなくなっていることの表れかもしれませんが…うやむやなまま、また気持ちに火がついたように見えた。)
良い点としましては、佐条の大学の同級生の女の子が本当に素敵ないい子だったことです。投げやりな佐条に酷いことを言われても手を差し伸べてくれる優しい人が近くにいることを佐条には忘れないでほしいな、と思いました。
ここまで書きましたが2巻も読んで二人の恋愛の再スタートを見守りたいと思います。
私はてっきり『O.B.』で完結だと思っていて、まさか続編が出るとは思っていなかったので、また単行本が出ると聞いた時は心底嬉しかったです。1ページ1ページ、大切に読みました。何度読んでもやはり中村先生のタッチが本当に素敵だなと思います。繊細で、色っぽくて、1つひとつの線が生きているようで。そして、草壁と佐条のいろんな表情が、あまり多くを語らせずとも彼らの心情を雄弁に語っていて、表情で魅せるのが本当に上手な作家さんだなぁと、改めて惚れ惚れしました。
ストーリーの糖度はあまり高くはありません。いわゆる倦怠期ともちょっと違っていて、お互い忙しいのは本当で嘘をついてるわけじゃないけれど、会いたい会いたいととにかく衝動的に行動するような時期は過ぎていて、安定していると思い込んでいるから長く会えなくても気にならない、そんな微妙な時期に差し掛かっているんですよね。好きな気持ちが薄れたわけじゃないから、ふとした時にもうどれだけ会ってないんだろう、と寂しくなる。
そうやって思い立った方が、思い立った時に行動すれば、別に何も問題はないと思うのです。だから、草壁が佐条の家の前で待っていてくれた時は、今までと変わらない愛を感じました。でも、佐条はそこだけを受け取ることはできなくて。今まで衝動的に行動しがちだった相手が落ち着いてしまったら、愛情が冷めたんじゃないかと不安になりますよね。宮村に相談していた諸々も、結局は自分が草壁に捨てられた時に負う傷を少しでも浅くしたい、ということに繋がるのかな、という気がします。
それはよく分かるけれど、やはり佐条が自分だけが草壁を縛り付けているというイメージを、そろそろ変えないといけませんよね。草壁も佐条の手を掴んでいるんだよ、彼も自ら進んで責任を半分背負っているんだよ、だから指輪なんか贈ったんだよ、好き同士で添い遂げるってそういうことだよ、自分と一緒にいる相手が可哀想だという気持ちは一見思いやっているように見えるけれど、実はとても残酷な気持ちなんだよ、そういうことに佐条には気付いて欲しい。原センに発破をかけられた草壁はもう大丈夫だと思うので、母親のことをきっかけに、自分達を認めてくれる人が周りにたくさんいることを、佐条が真に理解できる日が来ることを信じています。
数年前のとある雑誌のインタビューでこんなことを仰られていました。
「『同級生』シリーズで描きたかったことは、人それぞれいろんな生き方があって、どうやって生きても得るものはあるし、失うものもあるというところ」
だけれど、青春っぽいイメージが強い『同級生』ではそういった面は描かずに、
「主人公たちはこれから苦難が多くなるだろう、というところで終わっている」
ハッピーエンドで良かったね、おしまい。じゃなくて、この二人が大変なのはまさにこれからだろうな。でもきっとこの二人なら手を取り合って助け合って乗り越えていくのだろうな。と、そこまで思わせてくれる『卒業生 -春-』のラストシーンに鳥肌が立ちまくった私は、このインタビューがずっと心に残っていました。
そして今年ついに読めた、彼等のその先のお話。
時間軸は佐条が大学3年生の冬。作中ではっきりと描かれているわけではありませんが、草壁の誕生日が7/6、佐条の誕生日が10/28ですから、2人ともすでに「20歳」の1年間を過ぎて、21歳になっていると考えられます。
「20歳になったら結婚してください」と18歳の時に交わされた約束は、残念ながら叶っていません。
開いた1ページ目から真っ黒に塗り潰されたどんよりと暗い佐条のモノローグのコマから始まるchapter.1に覚悟を決めて読みました。
会う約束を交わさなくても毎日会える「学校」という場所で出逢った佐条と草壁。
卒業して、京都と東京で離れ離れになって、それでもあの日佐条から口にした「20歳になったら──」という約束が佐条に魔法をかけていた。
だけど「20歳」が過ぎ去って、佐条にかかっていた魔法も解けてしまった。
浮かれた夢から覚めた佐条に急速に襲いかかってくるのは生々しい不安ばかり。
元来の佐条は卑屈で後ろ向きな性格で、それをすくい上げていたのは草壁の存在だからこそ、そこが崩れてしまうともう目も当てられないほどに佐条が脆い。。
で、そんな佐条をあの10代の若さゆえのエネルギーで掬い上げられた時ほど、もう草壁もコドモじゃない。
無敵の10代を卒業してしまった彼等の「現実」が、読者の目も覚ます勢いで描かれていきます。
あのキラキラと眩しかった彼等のその後のこんなどんよりとしたお話、読みたくない!読みたくないよー(´༎ຶོρ༎ຶོ`)という気持ちになりながら読みました。
でもその一方で、彼等の「幸せな未来」が単なる絵に描いた餅でなくす作業と言ってもいいようなストーリーにも感じられて。
確実な幸せを君達にあげるからね!って作者の愛を感じながら読み進めました。
タイトルの「blanc」にはどんな意味が込めてあるのかな。
私が本作を読みながら浮かべたキーワードは「未来」でした。
未来はまだ「真っ白」な「空白」で、そこに何かが描かれたり築かれたりしたらそれは「過去」になって、その空白じゃなくなったページがどんどん増えていくのが「人生」じゃん?
だから未来は白くていいんだよ、みんなそうなんだよ、なんてふうに思いながら、この「blanc」というタイトルを私は今眺めています。
明日美子先生はどんな意味を込められたのか、その答えを楽しみに1ヶ月待ちたいです。
きたきた、待ってました!
単行本派なものでこの日が来るのをどれほど待っていたか。
と、言いつつ読むのが怖くて数日寝かせちゃいましたが・・・
指輪交換から始まった2人。めっちゃハッピーと思いながらおやおやなんだか雲行きが怪しい。
一通り読んでみての感想は、孤独じゃなくてよかった、です。
O.Bまではなんだかんだ2人の世界って感じなので。
お互いがいれば大丈夫みたいな。
今作のように2人が離れることを決めたとき、特に佐条は一人ぼっちになっちゃうな~と思いました。
自分の内側に引きこもって誰にも入り込ませない頑固さがある。
でもそこに切り込んでくれた人がいて。大学の同期の女の子。
佐条が感情を剥き出しにできる相手が増えました。
傷つけられても戻ってきてくれた。
佐条自身もあんな友達もうできないと思ってしまうほどの人。
個人的に女の子の介入は苦手な部類なんですが、もう宮村さん大好き!
2人が式を挙げることがあったら参列してほしい。
1巻後半で佐条のお母さんがきっかけで再会した2人。
佐条が大変なときに側にいられない、キスの一つもできないことにジレンマを抱える草壁がたまらなく切ないです。
電話一つでドキドキと胸が高鳴る。
声を聴くと好きだという感情があふれ出す。
読んでて息切れしました。
2巻のために心を強くしておこうと思います。
特装版
指輪を買いに行くお話が素敵。
佐条に友人といわれて嬉しそうな顔の宮村さんが可愛らしい。
宮村さんと並ぶとちゃんと佐条が男性の体型に見えます。
草壁とだとどうしても細く見えるけど、女の人と並んだら結構差があるのです。
そこにドキっとしました。
きっとこの作品を手に取った方は、同級生シリーズを愛してやまない方なのではないかなと思います。私もその1人です。
「同級生」が「卒業生」となり「O.B」へ。
真逆のタイプである草壁と佐条の淡い恋、青い恋。
ゆっくりと少しずつ関係を深めていく2人の恋と青春が描かれていた今までのシリーズですが、今作はさらにその後のお話。
佐条が大学3年生とのことなので、20歳または21歳になろうとしている彼らならではの"リアル"が描かれていました。
中村明日美子先生の描かれる漫画って、美麗で繊細な画はもちろん、登場人物達の心理描写、惹きつけられる独特のコマ割りやモノローグなど、中村先生にしか描けない魅力がいっぱい。
どれも非常に魅力的なのですが、個人的には「変化」を描くのが本当にお上手な作家様だなと感じます。
草壁と佐条の「変化」を描くだけではなく、名前は登場していませんが、元同級生の谷と妻の「変化」、佐条の大学の同級生達の「変化」を織り混ぜて描いているのがとても上手い。
愛って、恋って難しい。
遠距離となると尚更です。
今までの2人って、どこか浮かれていたというか、真面目に恋をしているのだけれど…
なんというか、十代の若者の恋愛ならではの現実味のない幸せが溢れていたと思うんです。
「結婚」だったり「同じ苗字に」と言っていたり。
現実ではなく、目の前だけを見ていたというのかな。夢見ていた。
同級生〜O.Bまでは、そんな青さ溢れる恋愛だからこそのまぶしさだったり、良いものがあったんですよね。
しかしながら、それから月日が経って、あれだけ「20歳になったら」と言っていた2人が、いざ大人と呼ばれる年齢の20歳を迎えてみると変化していくものが沢山出て来るもので。
この大人になる数年の間で、無難に落ち着いてしまっていた部分だったり、言葉にして伝えなくても大丈夫だろうとお互いに思っていた部分もあったと思うんです。
指輪を贈り合った好き同士だということに甘えていたのかも。
佐条は、本当は養子縁組をしたかったんじゃないかな。
幸せだけれど、終わりがない、安心出来るかたちを欲していたように見えます。
けれど、今までのシリーズでも佐条は自身のセクシャリティに対して引け目を感じていたり、元々はヘテロセクシャルだったであろう草壁の人生を「こちら側」に引き込んでしまっていることに申し訳なさを感じては、自信がなかったり不安になっている様子が度々見受けられました。
一方の草壁は、不安を抱え込んでなかなか言葉に出来ない佐条と比べるとどこか楽観的だったような気がします。
あえて言わなくても大丈夫だろうというか、指輪を贈った仲だし大丈夫だろうというか。
きっと、佐条は予定をあけてまで草壁に会うのを楽しみにしていたと思うんです。
ただ、草壁はというと「あれ、この前会ったのいつだっけ」なんて、谷に名前を出されてようやく思い返している。
養子縁組に関しても、あれだけ結婚なんて言っていたものの、いざ20歳になってみたら、まだそこまでの覚悟が出来ていなかったのではないでしょうか。
年相応の情けなさや臆病さが見えて、すごく人間味があるなと。
2人とも、不安も希望も顔を合わせて言葉にするだけでかなり違うものになっていたと思うのですが、それがこれまた難しい。
どちらも好き同士だからこそ、読んでいてすごくすごくもどかしいです。
中村先生の心理描写が本当に上手い。
すれ違い、お互いの言葉をよく聞かないまま1度距離を置いてしまった2人。
出逢って過ごしたあの時から、ずっと変わらずに感じているシンプルな「好き」の気持ちに改めて気付かせてくれたのは周囲の人々でした。
宮村さんと佐条のサシのみのシーンと、佐条の母と草壁のシーンがすごく好き。
草壁は音楽に対する好きの気持ちも見つめ直せたのかも。
1度離れてみたからこそ見えた、自分と相手についての気持ち。
これは必要なすれ違いだったのでしょう。
それがどんなかたちと言葉になるのか、2人の結末はどうなるのかを想像しつつ、次巻の発売を楽しみに待ちたいと思います。
ところで、あちこちに同級生〜O.Bからの繋がりが見え隠れして、ファンとしてはニヤリとしてしまうものがありました。
ハラセンだったり、城ノ崎くんだったり、宮村さんだったり、谷くんだったり。
特に、宮村さんに「もう少し髪を乾かした方が良かったのではないか」と言われるシーン。
O.B1巻の#2.5を思わず読み返したくなりますね。
同級生シリーズの新連載が決まった時から、単行本化されるこの時を待ちわびていました!
まず本の装丁の美しさに感激。特装版表紙の凹凸ニス加工の繊細さと、彼と目を合わせているであろう佐条の表情とが見事で、表紙を開いて扉の紙の素材やインクの色、紙の匂いにあ〜紙本最高!と本編を読む前から製本のこだわりを感じ、満たされます。
本編では、2人が重ねていく愛をまた覗き見させてもらえる事がとっても嬉しいです。
拝読致しましたが何を申し上げてもネタバレになってしまいそうなので、同級生シリーズを愛する方は是非お手に取っていただきたいですし、まだ読まれたことのない方は是非この機会に「同級生」から読み始めていただきたいです!
中村明日美子先生の「同級生」続編作品です。
「20歳になったら…」二人が交わした約束
互いの薬指に光る2本の指輪
甘く柔らかな瞬間だった
すれ違いが多くなった現在
佐条と草壁が対峙する、これからに
「まっ白なんだ」
佐条の口からこぼれた言葉は、別れだった
ゆるくなった薬指の指輪は今の2人
互いに、すごい好きなのに
草壁を思い、身を退こうとする佐条
オトナになりきれない草壁
終わってしまうのか…
そんな矢先に届いた。佐条母の入院の知らせを受け
多忙な佐条を案じ、草壁はフォローを申しでる
また。ふたりの瞬間が動き出した
お前たちは恵まれている ハラセンの言葉
めっちゃ幸せそうだったよ 宮村さんの言葉
作中のみんなも佐条と草壁を愛し、見守っている
草壁が「おしっ」と再び薬指に戻した指輪への思いに期待したいです。
再び、この物語の続きが読めて、とても幸せを感じつつ
これで終わってしまうのかな?と思うと、とても淋しい
私を含め、同級生から始まったこの物語は
たくさんの読者の皆さんも、草壁と佐条を愛していると思います。
タイトル「blanc」に込められた本当の意味は
次巻で答えがでることでしょう。
どうか、しあわせになってねと。エール!
欲を言うと、ハラセン×ソラノの未来も読みたいのですが
今はただ、blancを書いてくださった、中村先生に感謝いたします。
次巻につづく
青春BLの金字塔『同級生』の続編です。
こちらは、シリーズ既読の方にしかおすすめしません。
〝blanc〟……意味は、フランス語で「白い」
これは、草壁との将来が見えなくなってしまった佐条の頭の中。
そして、白紙に戻ってしまった2人の関係。
……始まりから既に辛くて泣きました。
読まなきゃよかったとさえ思った。
別れを選んでしまった2人から始まる、新たな物語です。
「20歳になったら結婚してください」
読み始めて、真っ先にO.B.2巻のこのセリフを思い出しました。
そう言ったのは佐条で、大好き同士の2人は泣きたくなるほど幸せで……
その約束通り、20歳の誕生日に指輪を贈り合った2人。
自信がない佐条。
子どもで臆病な草壁。
20歳を過ぎても、何だかんだ理由をつけて養子縁組をしなかった2人。
指輪をもらい、「急がなくてもいい」と思う反面、佐条は不安を募らせたんだと思う。
「20歳になったら結婚する」という約束が、佐条の気持ちをグラつかせます。
なぜなら、この約束に一番縛られているのは佐条本人だから。
草壁に、「距離を置きたい」と告げた佐条の本心。
大好きで、幸せで……だからこそ不安で。
自分をネガテイブに捉えてしまった佐条は、〝逃げ出すほうが楽〟だと思ってしまったのでしょう。
そして、本当は草壁に拒否して欲しかったんじゃないかと思う。
指輪を返された時、もう名前で呼ぶなと言われた時……その時の佐条の絶望した顔が忘れられません。
女友達の宮本に気持ちを曝け出す佐条と、原に気持ちを見透かされる草壁。
この2人は周りに恵まれてると思う。
両思いの難しさを知っているからこその2人の言葉が胸に突き刺さります。
気持ちを入れ替えた2人を再び引き合わせたのは、佐条の母でした。
ステージIIIの癌(多分)である佐条の母の、身の回りのお世話を請け負った草壁。
落ち込む佐条にキスすることも、抱きしめることもできない事をもどかしく思っています。
今更メールひとつ、電話ひとつでドキドキする2人が感じているのは、「好きだ」という気持ち。
そして、離れた地でお互いへと想いを馳せてーー…というところで2巻に続きます。
2人の別れは、リスタートの合図であって欲しい。
今を乗り越える事でより絆は強くなり、信頼と愛情で結ばれた新しい関係を築いていけるはず。
キラキラした時期は過ぎてしまったのかもしれないけど、今しかできない恋もあると思う。
シリアスで辛いけど、その「今」を描いた素晴らしい作品です。
次こそ幸せに笑い合う2人が見たい。
草壁は、泣いて縋ってでも男を見せろ!
次巻に期待します!!
※特装版の小冊子は、もともと劇場版の来場者限定特典です。
2人の指輪の裏話で、リングの色やその意味も分かります。
こちら未読の方には、断然特装版をおすすめします!
作家買い。
タイトルこそ違えど、今作品は中村先生の代表作と言って良いでしょう、『同級生』の続編です。雑誌『OPERA』で追いかけていましたが、コミックス化されるのを待ちわびていました。
『同級生』ファンの方にはもちろん垂涎の続編。
まだ未読という方にも、今作品をきっかけにぜひとも『同級生』を手に取ってほしい。
『blanc #1-Rings-』はこれ単体でも発売になりましたが、小冊子付きの特装版も同時発売になりました。
人気作品である『同級生』にはさまざまな書籍が発売され、映画も公開になりましたが、それらで「特典」としてついてきた小冊子があります。今では手に入らないそれら小冊子の中から指輪にまつわるエピソードが4話収録されています。ということで、あとからファンになった方や手に入れることができなかった方には素晴らしきチャンスかと思います。
特装版の方は小冊子付きということで通常版のものよりも510円(税別)が別途必要になりますが、この小冊子が神過ぎたのでこれから買われる方にはぜひとも特装版をお勧めしたいです。
ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
高校生の時に出会い、そして少しずつ愛情と信頼を築き上げていった草壁くん×佐条くんの2人。時にすれ違い、迷い、けれど紆余曲折を経て、彼らは結ばれた。
20歳になったら。
そう、誓いを立てて、指輪を贈りあって。
が、地元を離れ京都に進学した佐条くん。
大学生と、ミュージシャン。
物理的な距離と、立場の違いが、少しずつ彼らの「気持ち」も離すことになってー。
という、あの、甘々な『同級生』はどこへ行った?
というドシリアスな展開から今作品はスタートします。
恋人同士になった二人のその後、という展開を描いた作品は珍しくはありませんが、
ずーっとこの二人を見続けていたい。
と思われるか、あるいは、
いやいや、もういいです…。
となるかは作家さまの技量と読者の好みに大きく左右されるところかと思われます。
が。
さすが中村先生。
もう、圧巻の素晴らしさです。
なんていうのかな、甘いとシリアス、のバランスが素晴らしい、というのか。
甘々~なだけだと飽きてしまう。
かといって、シリアスに振り切ればいいかと言われるとそれまでの作品の持つ世界観も壊れてしまう。このあたりのバランスが非常に難しいと思うのですが、少しずつすれ違う彼らの立場や思考に、読者の共感を得つつ進んでいくのでするんと彼らの気持ちが手に取るように理解できる。
今まで、彼らは有体に言ってしまえば「子ども」だったんですね。
「未来」を、簡単に信じていた。
それが、少しずつ大人になり、「これから」を見据えるようになり、「相手の立場」も慮るようになった。
この描写が、秀逸です。
落涙すること請け合いです。
ハンカチとティッシュを用意して読んでほしいです。
で、少しずつすれ違っていく彼らを、周囲の人たちが温かく、そして優しくサポートするシーンにも落涙。彼ら自身が優しく思いやりを持つ人物たちだからこそ、彼らを救おうとしてくれる人もたくさんいるのだろうと、そう思えてなりません。
周囲のサポートもありつつ、少しずつ歩み寄ろうとした彼らをある出来事が襲います。この出来事は佐条くんにとって試練ではありますが、この苦しみを草壁くんと共に乗り切ってほしい。そう、「彼女」も望んでいると思うのです。
草壁くんと佐条くん。
少し離れたからこそ、自分と相手を見つめなおすことができ始めた。
というところで1巻は終わり。次巻へと続きます。
早く続きが読みたい…!
あともう一点。
タイトルの「blanc」はフランス語で白いという意味らしいですが、そのblancにちなんでか表紙が白を基調にした絵柄なんです。
これがね…、めっちゃね…、
綺麗です!
中村先生のセンスを感じる表紙で、おかわり5回イケるなー、という素晴らしき表紙でした。