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今日からあんたは俺の伴侶だ
bakeneko katatte sourou
主人公の地に落ちたメンタルが化け猫に引っ張り上げられるストーリー。
主人公が十八連勤お疲れサラリーマンで冒頭からプラットホームの下に吸い込まれそうになっていますが、職場での出来事など深刻すぎる描写はありません。
全体的に優しい雰囲気の作品なので、しんどい話が苦手な方でも問題なく読めると思います。
登場キャラクターは全員善人(善化け猫)。
波乱は起こりますが当て馬や敵対するようなキャラクターは登場せず、最後まで平和で安心して読めるストーリーでした。
全体的に独特の空気を持った作品で、恐らくそれがこの作家さんの持ち味なのだと思います。
しかし、私は作家さんの癖に慣れておらず読み進めるのに若干苦労しました。
地味ですが化け猫の登場シーンが怪談テイストで良かったです(可愛い猫なので特に怖くはありません)。
どうでもいいですが十八連勤は労基違反だと思うので主人公の職場が労基に罰則を科されているといいなと思いました。
早寝電灯先生の持つ、独自の世界観・空気感が大好きで先生買いしています。”ストーリーテラー”とは、早寝先生のような先生のことを言うのだろうなあと。
こちら、化け猫講談師 × 自殺を考えてしまった社畜リーマンの異種間結婚ストーリーです。
このカップリング設定だけでももう面白くてワクワク…
疲れきった家路、ふらりと入った寄席で講談に引き込まれていくも、なぜか講談師が化け猫に見える。
正体がバレてしまったからには、”秘密を守るための契約”として結婚するしかないと、結婚を強要されてー!?
と続くお話です。
不思議な空気とコメディタッチな部分が絡み合い、「分からずやだとチュウするぞ」「誅(ちゅう)する!?」なんてささやかな掛け合いコメディがおかしくて!
化け猫族のばあさんの手によってキジトラに変えられちゃう草太も、可愛い ฅ^•ω•^ฅ
尻尾も生えてきて、たしんたしんと揺れちゃってます。
そんな中に、「俺(講談師)が語るのはフィクションだが お前の人生はノンフィクションで一回きりだ」と沁みる一言がさりげなく出てきたりして、、胸がじーんとしました。
中でも特に刺さったのが、「物語みたいに生命維持に直接関係のないものを真に迫って面白いと思えるって 生きてる証だ」という草太の一言。
BLを楽しむことも含め、”娯楽”の意義って、ああそこにあるんだなあと、ストンと胸に落ちてきました。
寿命の違う者同士で添い遂げることの不安と恐怖、自分の語る物語が誰かを救うこともあれば、それが別の誰かにとっては悲劇になることもある…
そんな不条理をそれぞれ抱えつつも、前向きに生きていこう、生きていきたいな、と背中をそっと押してもらえたように感じる作品です。✨
ぐっと引き込まれる導入で、2人がこれからどうなっていくのかドキドキしながらページを捲りました。
受けの人となりは生活に追われる現代サラリーマンで理解しやすいのですが、同じく攻めも人外(化け猫)ではありながら言動が人間らしく、どちらも共通して優しくて他者に思いやりがあります。
だからこそ種族の違い等の障壁に、より一層ハラハラしてしまうのですが...2人がお互いに歩み寄っていく過程が穏やかで優しくて、とても好きです。
ドタバタで始まった関係からゆっくり愛が育まれていく展開は癒されますし、ヒヤッとする展開も、切ない展開も、キュンとする展開もあって、強く感情が揺さぶられます。何度も読み返している一冊です。
先生の『52ヘルツの共振』『See you later,Mermaid』が好きです。こちら試し読みして面白そうだったので読んでみました。
攻めの喜八は講談師で実は化け猫、受けの草太は社畜リーマンで、疲れ切っています。二人が出会って、結婚を前提に?同棲を始めるが…というお話。
喜八のキャラデザが好きです。少し長めの黒髪にあごひげで色気を感じます。草太も可愛らしいけどちゃんと男性という感じが良いです。
これまで読んだ作品と違い、コミカルな雰囲気でお話が始まり、ファンタジーでもあり、どう展開していくかワクワクしました。
受けはかなり重度の社畜で、死を匂わせるほど生き辛さを感じている様子。
そんな草太に慈愛に満ちたまなざしを向け、「雀」と呼んで慈しむ、喜八の優しさにキュンとします。
「生きるために働きな 働くために生きるんじゃない」
喜八のこのセリフ、沁みました。
そんな喜八の優しさに絆され、次第に惹かれていく草太。しかし両片想いのような、気持ちのすれ違いが起こります。
後半攻め視点となり、喜八の草太への深い想いが描かれて、とてもキュンとしました。
色々ありましたが、最後はお互いの気持ちを伝え合うことができ、無事に大団円。
途中化け猫の宴会や、最後は百鬼夜行が描かれて、妖怪BLといった風情で楽しいです。
また脇役の化け猫、山吹がちょいちょいちょっかいを出してくるんですが、それがとても面白くていいキャラでした。
初めは結構コミカルな感じかと思ったのですが、やはり早寝先生、大いに切なさのある、また読み応えのあるお話でした。
本作は自分には少しモノローグやセリフが難しいなって思う部分がありました。でも素敵なお話だったので、また読み返したいです。
書き下ろしは初夜のお話。短めで描写もあっさりめだけど、草太は可愛くて、喜八は雄みがあって良きでした♡
キスシーンは何回かありますが、濡れ場は書き下ろしのみです。
(タイトルの「かたって」は語ると騙るを掛けてるんですね、読み返して気付きました。)
電子(シーモア)購入 濡れ場は修正不要な描き方です
いい!!
早寝先生作品の中でいちばん好きです。
なんてったって喜八がいい。
草太を「雀」と呼ぶのがかわいい。
前半、抑えながらも草太のことがかわいいんだろうなというのが見て取れたのが萌え〜。
この堪えながら、草太の言葉や表情にぐっときている喜八がめちゃくちゃどストライクでした♡
草太も疲れ切ってはいたけど、素直なところがいい。
喜八に惹かれていく過程が全部きゅんきゅんしました。
かと思えば、喜八が突き放した時はめちゃくちゃ切なくて。
この辺の描き方もすばらしい。
切ない展開の後の、第五譚の扉絵の草太の「はーー……」に、私も同じく「はーー」と言っていたので笑いましたw
早寝先生は作品ごとにモチーフがあり、それをストーリー展開に織り交ぜられるのがめちゃくちゃお上手ですが。
本作では「物語」がうまくリンクしていました。
に加えて、本作では前述したように、2人のキャラ、距離の縮まり方の描き方がすんごい好みだったので、私にとって神作品です。
更に、再生物語でもあるのがいい。
好きなんです。再生モノ。
草太はもちろん、喜八にとっても救われましたもんね。
喜八が自分の名前をそうつけたのもぐっときて。
子どもたちが死んでいくのを見てきた喜八が、喜びを末広がりに…と望んだんですもんね。
早寝先生は、モチーフとのリンク、セリフ、コマ割りがお上手だと思ってきましたが、場面転換がいいんだわ!と今頃気づきました。
回想(よく用いられる)、心象風景、夢などと、現在の場面転換がスムーズかつドラマチックなので、気持ちがいいし、めちゃくちゃ引き込まれる。
触れ合うシーンの描き方も好きです。
人外には興味ない私でも、内容がよければそんなの関係ないので、その点もよかったです。
逆に、かわいかったし。
耳が出たり、猫目になるタイミングが絶妙でおもしろくて、こういうところ大好き〜となりました。
旅館猫さんもナイスキャラでした。
あとがきもよかったです。
「物語」をモチーフにした内容ならではで。
読者の想像力が膨らみますね。
ただ1点気になったのは、表紙から受けるイメージがコメディぽくて。もっと軽いのかと思っていました。
もちろんコメディ要素もありますが、それよりきゅんきゅん切ないラブストーリーで、しかも救済モノだと匂わせる雰囲気のある表紙だったらずいぶん印象が変わるのになぁと。
完全に好みですが(5☆満点)
すごい ☆☆☆☆
面白い ☆☆☆☆☆
内容が好き ☆☆☆☆☆
絵が好き ☆☆☆☆
キャラが好き ☆☆☆☆☆
萌える ☆☆☆☆☆
ストーリーが飛び飛びでなくしっかり進んでいくので読み応えのあるお話です。
一冊読み終えた後映画を1本みた気がしました。平凡な(過酷な)社畜生活を余儀なくされている人間と人間界に生きる化け猫、本来ならば関わり合うはずのなかった2人が出会うべくして出会ってしまった……講談に初めて触れた時の主人公(受)草太のシーンがとても印象的です。あやかしや人ならざるもの系が好きな方にはぜひ読んでもらいたいです。
テンポもすごくいいので、一気に世界観に浸れること間違いなしです。
すごくすごく好きなお話でした!
実は、最初バーっと斜め読みした時は何とも思わず。(すみません)
でも数日後にゆっくりと読み返した時は、涙が勝手に出てきました。
仕事に疲れた主人公はよくあるけれど、電車に飛び込もうとする、その一瞬の魔が差した感じがリアルで・・・。
その他にも所々にさりげなく入る、現実の世界の何処かにいるだろう、疲弊した、怯えて、やるせない人達の姿に、気持ちがぎゅっとなります。
だからこそ、主人公達に幸せになって欲しいと強く思いました。
可愛いだけではない、(もちろん、ものすごく可愛い猫耳ですが)切なくて幸せな物語でした。
猫耳好き、百鬼夜行好き、そして今すごく疲れている人におすすめの物語です。
いや〜ほんとに面白かった!そして最後はホロリとさせられました。
人間界では講談を生業としながら生きている化け猫の喜八と、人生に疲弊しまくり死のうとしていた草太の物語。
まずストーリーのテンポが軽快かつせりふも粋でそれこそ講談を生で聴いているような感覚で、マンガでこんなこと経験するのは初めてだったので結構びっくりしています。
BLという枠に囚われず色んな方に読んでほしい!異種間のよさって、元々フィクションなのだから、誇大された描写でも、同性愛だとしても違和感なく読めるところだよなと最近思い始めました。
ほんっとにおもしろかったです!
きっと深くて良いお話なのに自分にはそれを受け取る読み取る気力や読解力がなくて申し訳ない。
喜八からいきなり伴侶になると言われて戸惑う草太。
強引で良いな、草太も命を救われて価値観もひっくり返されて、このまま喜八と暮らすのもいいかなと。
化け猫の集会や掟や喜八の過去など色々あり。
出た!寿命問題!
喜八は草太に一目惚れだったし、いつか置いていかれるのが怖くて。草太だって後になって離婚すりゃいいと言われて怖くなって。
夢を辿るなんて素敵な力ですね。
好きなら一緒にいりゃいいじゃん!
明日を楽しみに生きるお話を作ったり聞かせたり話したりして生きていこう!
初夜をもっと詳しく読みたかったな。
いわゆる社畜の草太は、連勤残業の日々に疲れ果て、楽になるため無意識に死を考えるほどだった。
そんな時、入り口の提灯の明かりに誘われ
講談小屋へ立ち寄る。
そこで喜八の講談を聴き、すっかり惹き込まれていたらなんと…喜八の姿が化け猫に見えてしまう!という、かなり衝撃的な始まり。
ファンタジーだけど、現実社会とのリンクもあって
非現実的なのに馴染み深いような…
そんな不思議なお話でした。
結納の宴会の場面で
桔梗さんから話を聞き、化け猫の世界に触れた後
草太の気持ちが変化していったのがすごく印象深かったです。
それは喜八との幸せな日々へ向かうだけの変化ではなかったから。
自分の気持ちがわからなくなるほどに喜八への想いを感じていたんだろうと思います。
ホテルに迎えに来てくれたとき、心の内を明かすことになりますが
喜八も化け猫と人間の寿命の違いを案じて臆病になっていたのだから、お互い様だったんだなとなんだか安心しました。
このままふたり一緒に暮らして、未来はどうなるのか?
それは化け猫である喜八にさえもわからないこと。
でも今を生きて、ふたりで過ごせる日々があって。
そんな"当たり前"な幸せを
このふたりはきっと噛み締めて生きてくれるだろうなと思いました。
そして、早寝電灯先生の作品は本当に奥が深いなと改めて感じました。
物語に厚みがあって、また何度も読み返したくなり、読むたびにまた新しい気付きがあったりして。
本当に大満足な一冊でした。
今更ながら、こちらの本を読んでみました。
ただの感想文です。
正直、凄い。見せ方が素敵。
化け猫と社畜(?)リーマンの馴れ初めをバババっと流れるように綺麗に描かれています。
なんといいますか、この本は、これ以上広げてはいけない気がします。
それくらい、綺麗に纏まっている。
そして、後を引く物悲しさもいいアクセントです。この二人は種族が違うからこそ、生きる年数も違う。
ですが、よくあるご都合主義はありません。
二人はきっと死別するんだろうな。と思います。(輪廻転生を感じますね。)でも、それが世界観に合っていて、なんとなく、雨の日に読みたくなる本です。
答姐などで見かけて気になっていた作品なのですが異種婚姻譚とのことで、読むのがなんとなく先延ばしになっていた作品でした。
ファンタジーやケモ耳萌え属性ではなく、講談っていうのも縁のない世界なのでどうかなって思ってたんですが、いつの間にか引き込まれていました。
社畜の草太と化け猫の喜八のお話。
喜八は講談師として人間に紛れて生活しており、草太には本当の姿が見えてしまったことから喜八と結婚しなければならない事になり…というストーリーでした。
考えることも出来なくなるくらい疲弊し切っていた草太が、喜八との生活で癒され、命を救われ、刺激のある毎日に段々と生を実感してゆく。
そんなタイミングで、突き放されるような事を言われたのが辛かったですね。
そんな気持ちだったのは自分だけだったのかという落胆が伝わってきて胸が痛い。
同じ気持ちでいるんだけど、草太が先に逝くのが怖い、そんな身勝手な自分も怖い、という喜八の気持ちも理解できるし…もどかしい。
結局その怖い気持ちには打ち勝つしかないんだよなぁ。
草太も猫耳とか尻尾が生えたりする様にボス化け猫(?)の桔梗さんにしてもらったから、寿命も化け猫に準ずる、になればいいのに。
旅館猫の山吹も可愛いキャラでした。
シリーズ化してくれないかなぁ。
描き下ろしの初夜も良かったです。
喉ゴロゴロなっちゃうのが可愛い(=^x^=)
タイトルは前から知っていたのですが、
2021年BLアワードでノミネートされていたのをきっかけに
電子で購入して読ませて頂きました。
化け猫と普通の人間のサラリーマンとのお話。
読み進むに連れて、
化け猫の喜八の過去のお話が出てきます。
動物の話に弱い方はわかると思いますが、
…泣けます…!! ウルッとします…!!
ネコ好きな方には
とくにささるのではないでしょうか?
草太のことは好きだけど、
人間と化け猫の寿命の差、
人間の方が先に命がつきてしまうのが怖い、
人間の草太は
そんな自分からいつか開放してやらなきゃいけないとゆう葛藤。
切なくて泣けます…。
途中二人はスレ違いますが、
人間と化け猫の寿命の差もちゃんと受け止めて
一緒になろうと決めたとこなんかも
泣けるシーンです…!
最初から最後まで、
ひっかき回すようなキャラもいないので
猫ちゃんも出てきて
とっても優しくて癒やされるお話でした。
これはノミネートされるに決まってますね!!
買って良かったです!!
大好きな早寝先生のこちら、少し遅くなりましたが読了。
表紙も素敵ですが中身もザ!早寝先生!と言う感じでとても楽しめました。
化け猫…?和風ファンタジー?物?ファンタジーは苦手だな…と思いましたが、
全然そんなことはなく読みやすかったです。
なによりやっぱりストーリーが独特ですよね。
絵の雰囲気もザカザカとして荒い部分もあるのですが、
雑とはちょっと違う味がありストーリーにとてもマッチしていると思います。
早寝先生は絵よりお話が注目されがちですが、カラーがセンスあってかっこいい。
今回の表紙も素敵でした。
早寝電灯先生の作家買いです。単話配信を追っていました。
冒頭の社畜な毎日に疲れきっている草太が、もう可哀想ですね…
電車が来るのに、線路に吸い込まれそうになるところとか、かなり辛い毎日です。
喜八と出会った講談のあとに、自宅のアパートに戻ったところも身につまされる。
自分を含め、働く大人には刺さるのではないでしょうか?
でも、喜八と出会った草太は幸せです!
知らない世界に巻き込まれ、人為らざるもの達の世界にダイブ。
混乱していきながら、喜八との生活で自分らしさを取り戻していくのが良かったです。
雀と呼ばれ、喜八達仲間と過ごす事で、表情とか、変わるのがわかります。何だか素直な良いかおになるんです。
喜八と草太は、基より生きていた時空も、与えられた時間も違う。
2人が、離れがたくて共に伴侶として添い遂げようとしたこと。
たくさん乗り越えた先の、喜八と草太の晴れ晴れとした顔!とても良かった。
色々、好きな場面は有りますが早寝電灯先生の描く祭りのような賑やかし。
この作品では百鬼夜行が好きです。
なんと云うか見てきたような臨場感が有るんですよね…
不思議な話を、ちゃんと愛の話にしてしまう早寝電灯先生って素晴らしいです。
あ、描き下ろしの初夜、すっかり伴侶となった草太が可愛かったです!
講談をやる化け猫の喜八。化け猫には化け猫の世界があって…と冒頭から不思議感漂う、ファンタジー要素の強い作品だったんですが、一方で人間の草太が人生に疲れきった社畜リーマンなので絶妙なリアルさも混じり、他にはない雰囲気になっていた気がします。草太の生きる姿は本当に痛々しい。ブラックな会社への風当たりが強まり、徐々に淘汰され始めたとはいえ、社員に優しくない会社はまだまだいくらでも転がっているんだろうなぁと思います。今日も草太のように、疲れが取れないまま休日出勤する人がたくさんいて、自殺を考える人もそれなりの数いるだろうと思うと、とても他人事には感じられませんね。
偶然喜八に出会い、一目惚れされ、突然人生の伴侶ができて。きっかけはぶっ飛んでいるけれど、色のない日常を生きていた草太がやっと色とりどりの世界を生きられるようになったのであれば、化け猫達には感謝しかありません。感情の薄い表情だった草太が、喜八といる時には本当に表情豊かで、こんなに可愛く魅力的な男性だったんだと私もどんどん彼にハマっていきました。生きるために必ずしも必要ではない娯楽を楽しむ余裕ができること、好きな人の言動に一喜一憂できること、こういうことがあってこそ初めて、人生は豊かになるんだなぁと。寿命の違いを考えると切ない部分もありますが、将来草太に先立たれたとしても、喜八はただ悲嘆に暮れるのではなく、楽しかった日々を思い出して微笑むこともできるんじゃないかと今の2人を見ていると思います。
レビューの高さに驚いたのと、試し読みで気になっていたものではあったので購入しました。
…結果から言うと、本当に買ってよかった!!!
最近買う作品はいつのまにかエッチがそれなりに入るものが多くて、もちろんそれに毎度萌えながら読んでいるんですが、こちらはそれほどエッチはないのだけれど、とてもよかったです。
いわゆるブラック企業の社畜で、どん底な草太が喜八の講談をたまたま聞く流れになるところから始まるのですが、2人が関わり始めてから、ずっと読んでいて暖かいんです(スピリチュアルな言い方になってすみません(汗))
草太くんが元来いい子なのはあるんですが、それだけが原因じゃない。喜八が慈愛に満ちているというか…草太を「雀」と呼ぶことがあるように、可愛がっているのはひしひしと感じつつ、いざくっつくとなると葛藤が生じます。方や人間、方や化け猫。生きている時間が圧倒的に違う中で、愛し合っていくことへの恐怖、この喜八の恐れは、もう草太への愛が相当なものだから。好きなのに怖い…、この決着をつけるのは草太くんなのですが、冒頭で喜八に助けられた草太くんが今度は喜八を救う。一方的に与えるのではなく、互いに与え合って助け合って、愛し合って遠い未来は見えないけれど日々を生きていこうというお話です。
化け猫仲間にうるさく喜八が草太とくっつくきっかけを聞かれたとき、心に余裕を無くしていた喜八の一言。あぁ、はじめから感じていた暖かさの原因はこれか、と納得させられます。
本編後の、草太が可愛くて仕方ない喜八の溺愛ぶりと、照れる草太のかわいさは本当にたまらない///
お話は作品上では終わっているけれど、2人はこれからもずっと仲良く寄り添いあって生きていくんだろうな、読んだ人の心の中でずっと生きていてくれる気がする、2人の幸せを願い続けずにはいられない、素晴らしい作品でした。
先生のお誕生日に読めば良かったな〜と思ってたけど、結果今日でよかった!
早寝電灯先生がファンタジー?!どうなるのかしらとソワソワしてましたが、ここまで読むのを引っ張ってました。また新刊も出ますし、今年は早寝電灯祭りですね。賞レースも上位に食い込んで欲しい。
◾︎東条喜八(化け猫)×的井草太(会社員)
読み返して冒頭、草太が喜八の語る世界に引き込まれていたときに、喜八も同じく草太に惹かれていたという事実、最高です。飄々として見える喜八もなかなかに必死な思いでベランダに立ったりしてたんだな。
草太に猫耳生えて尻尾も生えてゴロゴロしてるのがたまらん可愛い。にゃはって。
2周目は契約後のたまらん可愛いな草太を前にして、喜八はずっとどういう感情だったか考えつつ読む。両片思い〜〜〜
草太が小説を書くというある種浮世離れした選択をしたので、それはそれでいいのだけれど、彼はあまりにも"浮世離れ"に影響され過ぎず、地に足ついた生き方をして終わって欲しかったなという気持ちも。それもまぁ、ちょっと休んでからですね!
あとがきで早寝電灯先生が書いている通り、今後は分からない。分からないと書かれていたけれども、彼らの行く末を続編として明確に描いて欲しくもある。
この物語もまた「誰かにとって都合のいいお話」かつ「生命維持に関係ないけどおもしろいと思える」もの。
それにしても一瞬でも創作(和)をかじった人間からすると、こういう和ファンタジーで面白いBL漫画1冊出せることに憧れます。
ちょこちょこ入る※の注釈は個人的にはなくていいな〜
1冊で凄く綺麗に纏まってます。
読んでいる内にお伽話の世界に引き込まれるような不思議な感覚でした。
主人公は死にそうな社畜で現実的なのに、
突然化け猫が出てきてファンタジーになるのですが話の流れに無理がなく、ストーリーに集中できました!
テンポが良くて絵も綺麗で読みやすく、BLを超えて漫画として楽しめますよ。
よくあるネコミミだけではなくて顔だけ猫になったりして
ちゃんと妖怪感があったのも良かったです(^ω^)
キジトラもハチワレも可愛いんじゃ〜〜
ストーリーの主軸は「死」と重いテーマでありながら、シリアスにならず
かと言ってスッキリハッピーエンドかと言うと、少し切なさが残る読後感が好みでした。
今後の二人の行く末を色々と想像できて二度楽しめる作品ですね。
続編があれば嬉しいけど、そんなの野暮な事なので妄想で締めます(笑)
因みに濡れ場はかなり控えめです。
普段はエロ好きですが、全然問題なし!
むしろ控えめな方が作品の雰囲気に合っていて良かった!
他の妖怪達との触れ合いや、喜八との生活に主人公だけでなく読者も癒されるはず!
ちょっと疲れた時の一休みに是非、読んでみて欲しいです。
化け猫と人間の異種間ラブであり、妖と講談という和を感じさせるファンタジーです。
死にたくなるほど疲れ果てた草太が、心地よい声に誘われ立ち寄ったのは、初めて聞く講談でした。
ふとした瞬間、講談師の喜八が猫に見えてーー…⁉︎
喜八は化け猫です。
化け猫は人に姿を見られてはならず、見た人間は制裁を受けるのですが、それを回避する唯一の手段が結婚なのです。
人間に猫の秘密を守らせるために結ばれる婚姻ーー
つまり、喜八と草太は契約結婚のような形で結ばれました。
その中で、お互いをかけがえのない存在として認識していく二人。
化け猫と人間、寿命の長さが違うんですよね。
喜八はそれこそ江戸時代から生きてます。
その間、結婚したいと思う程の相手はおらず、
喜八にとって草太は一目惚れの相手で、初恋なのだと思います。
実はとても純愛♡
誰も悪い人が出てきません。
他の化け猫達もとても魅力的で愛らしいです!
かつて、化け猫だというだけで恐れられ、殺されてきた猫たちが沢山いたことでしょう。
誰かにとっての畏怖は、誰かにとっての愛だったりします。
誰かにとっての幸福論は、誰かにとっての不幸の原因だったりするのです。
自分と違うからといって恐れたり排除したりするのではなく、
大切なのはお互いに歩み寄り理解しようとすること。
たとえ異種間でたとえ寿命が違ったとしても、
離れることの理由にはならないと思います。
二人の未来がどうなるかは分かりませんが、きっとなるようになる!そんな風に思える素敵なラストでした。
ハチワレの喜八とキジトラの草太可愛かったなぁ〜
二人が猫になる未来もいいよねーーなんて思いました^^
エロなしです
作家買いです。
もう最高で最高でした。
可愛いな萌えるなと思うところもあるし、ジャンルは間違いなく恋愛漫画です。しかしそれだけではなく出会いと別れによって人(化け猫)がどう変わるのか、人(化け猫)との繋りとは、そういったことを自然と読み込ませる作品だと思いました。
体感としては面白い恋愛ものを読んだだけなのに心にしっとりと残るものがあります。
まずめちゃくちゃかっこいい表紙に惹き付けられてからの喜八の講談でノックアウトです。
喜八の声が踊るんです!かと思えばゾワッとさせたり。
勢いのある鮮やかな絵で目が楽しんでいるのに、それに被せて喜八の声が聞こえてくるんです!そりゃ草太の死んだ目もあんなかっぴらきますわ。
最初の講談の場面だけで買って良かったなと思いました。
絵に関してはどこもかしこも綺麗で細やかで鮮やかで本当に眺めているだけで楽しいのですが、極めつけはクマさんティッシュですね!最高です!大注目ポイントです!!
ストーリーについてもっと書きたいのですが、上手くいきません。とにかくお二人さん末永くお幸せに!てことです!
悲しい過去がある長い時を生きた化け猫
生きる事に疲れた死に近いサラリーマン
ふとした機会で交差した道が重なり合い
異種間同士の恋の行き先に切なくなる…
あああ…やっぱり早寝先生のお話は巧い!
人型・化け猫・猫…攻の喜八さんの姿も素敵すぎる
ネコ好きとしてはもう、そこだけでも眼福!
草太くんも喜八さんと出会って
喜八さんの世界と触れ合う事で
命の尊さや儚さや、忘れかけていた夢を思い出す
上質なおとぎ話を読んだような気がします
本当に切なくて優しくて泣きたくなる、美しいお話
百鬼夜行の中に二人して紛れ込み、お祝いされて
その中の暗闇で草太くんが見た寄り添う二匹の猫
その姿が未来なのか過去なのか分からないけど
未来永劫、ずっと二匹が寄り添えていますように…
現在pixivで試し読み出来ます♪
ちょっぴり妖怪の世界が入り交じる和風ファンタジー。
話しかけた人が振り返ったら妖怪の顔だったーーー
みたいなね。子供の頃、日本昔話を観ている時の高揚感を思い出しました。
日本昔話・童話など、
折に触れ、語り継がれた物語に触れて育ちました。
その物語を見て幸せだった、救われた、こともあります。
逆に子供心に怯え怖かった、辛かった、こともあります。
現代にまで語り継がれ残る物語たち。
物語の裏側。語り継いできた人々。
そういったことにまで思いを馳せてしまうお話でした。
BLとは直接関係ないことなんですけどね。
ストーリー構成が、
彼らの身に起きたことを
出会えた喜びを
これからの幸せを
語り継ぐ物語のような描写に感じられたので思わず関係の無い書き出しになってしまいました。
あやかしの世界が入り交じる不思議な世界観とマッチしていてとても良かったです…!
さてさて。
受け:草太はブラック企業で働いており、精神は摩耗していました。
線路を見ていると「楽になれる」気がしてフラッといってしまいそうなほど…。
そんなある日、講談のポスターと提灯が目に入り
帰宅前の休憩がてら立ち寄ることに。
そこでは軽快なリズムにあわせた物語が広がっていて魅了されるのですが、
突然、講談師の顔が猫の顔になっていてーーー。
夢だと思い込もうとしたけれど夢ではなかった。
攻め:化け猫の喜八は正体がバレてしまったことを理由に
化け猫界の掟だからと草太へ結婚を迫ります。
あまりに非現実すぎて即座に断り逃げ出すも、
家に帰ったところで待っている現実は社畜人生。
1度は死のうとした。
虚無感しかない世界。
草太を追ってきた喜八が手が差し伸べます。
草太を苦しい世界から連れ出すように。
『その日俺は物語の手を取ってしまった』
ーーーーとストーリーが始まっていきます。
物語の手を取る…の一文があまりに印象的だったので
引用させてもらったんですが、最初は草太にとって
喜八の存在は『物語』と同じようなものだったのかなと。
そこに自分は存在しない客観的に見ている物語、です。
けれど喜八と一緒に暮らし始めて
今までになかった体験をいくつもする。
すこしずつ会社から離れて心が健康になっていく。
喜八の存在が大きくなればなるほど、
草太もまた物語の一員なのだと自覚していくのですね。
これがジンワリときます…!!!
草太が喜八への思いが膨らむ一方で、
喜八はというと…………ッ
個人的にめッッちゃくちゃ萌えました…!!!
初対面からグイグイ迫る理由は
正体がバレたからってだけじゃないんですよ。
これにはもうニヤニヤニヤニヤしました(∩´///`∩)
(理由を意識して読み返したら萌え増し///)
(2度目、3度目が寄り美味しく萌えをいただけます…!)
じゃあ草太も喜八を好きになったら
願ったり叶ったりでは?となるじゃないですか。
でも違うんですね。
喜八は化け猫、死ぬことがない長い寿命がある。
けれど草太は違う。
いつかは喜八は置いて行かれて、物語が終わる。
手を離さねば、離したくない、
と葛藤に揺れる喜八にキュンキュンしました。
こぼれ落ちる本音が切なくて泣ける…(;////;)
寿命問題は解決しないままですが、
余韻を噛みしめる余地があるラストというのかな…。
闇に映された幸せそうな姿が実現するといいなと思いました。
いや、きっと実現する。あれは未来の姿だ。
余談的萌え話ですが、
喜八が草太を「雀」と呼ぶのが可愛いです…!