父に劣等感を抱く大学生×ドMボクサー

Two sides of the same coin 下

two sides of the same coin

Two sides of the same coin 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神54
  • 萌×223
  • 萌27
  • 中立6
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
14
得点
449
評価数
116
平均
4 / 5
神率
46.6%
著者
西本ろう 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
価格
ISBN
9784829686294

あらすじ

美しき銀髪のボクサー・コウ。
一匹狼のような彼だったが、大学生・悠二の優しさに触れ、その鎧は徐々に脱がされていく。
自分から突き放したくせに、悠二からの連絡を待ち焦がれてしまうコウ。
悠二は、絶対好きになってはいけない相手なのに――。

歪んだ関係と、捨てられない恋心に揺れる、胸締めつけられる恋。

表題作Two sides of the same coin 下

大学生
ボクサー

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下あとがき

レビュー投稿数14

色々と腑に落ちなかったけど伏線は回収?

上巻を読んだときに、この先どう転がっていくのか見えないと思い、一体このお話の中心はなんなのか、あれかなこれかな、と上巻のレビューにいくつも列記したことが、下巻でほぼ全部回収されたことに舌を巻きました。そもそも上下巻なのだから、2冊をとおしてまとまっていればいいのでした。
とはいえ、設定の回収はされていても、腑に落ちるかどうかはまた別のこと。
たとえばコウを中心に考えると、母や自分を暴力でねじ伏せてきた父親と何度も身体を重ねているわけなんですが、上巻では自分から挑発してホテルに行ったり愛人よろしく父を名前で呼んだりしているので、下巻で悠二に「あいつは鬼みたいな奴だ」「頭の辺りに手がくると身構える」と苦しそうに吐露しても、どうもしっくり来なくて。親だろうが兄弟だろうが全く躊躇せずに性行為に励むのは、当初は仕返しのつもりもあったかもしれないけど、途中から変わってきたと感じましたし。でもセックスについては悠二も同じで、兄弟だと判明してもまるで気にせずそこらじゅうで耽るのは寧ろそれこそ血筋かもしれないと思うなどしました。
吉田先輩もそうですが、キャラの変貌ぶりが大きくて、戸惑うことも多々ありました。
作画はとても綺麗で、背景の書き込みも丁寧ですごいです。中盤のお寺のあたりなど芸術作品みたいです。キャラの表情もよくて、公園でぼんやり待っているコウの憂いのある横顔に見とれました。
カバー下のあとがきで、その後の二人の様子が詳しく書かれており、とても微笑ましいです。作品の性格とはズレてしまうけどこういう雰囲気欲しかったなあ。

0

悩んで、悩んで…先生の画力に『神評価』

※上下巻でのレビュー
すごくドラマティックな要素が詰まったお話しです
そこに西本先生の画力が加わるので迫力は満点!なんです

だけど…手放しで「神ーーーー!」って言い切れない後一押し、が燻っているのも事実…
そんな訳で少し寝かせてからの再読レビューなのですがやっぱり評価が難しい…
難しい理由はメインの2人以外の存在かな?とは思っています

先ず胸クソ筆頭株のパパの存在!
んーー…何か最後お金とコウママの写真持ちで良心をチラ見せして来たけど、そもそも何でコウと寝たし⁈っていう所とか2人共との血の繋がりに関してあんだけフリがあったけど結局ソコは特にツッコまれずなの⁇とかこの父親が発端の割に最後迄正体が掴めないまま終わった感がモヤっとする…
悠二もコウもこの人に振り回されて来たってのにザマァ展開もなくフェードアウト感がなぁ、、、これ見よがしにパパの前で2人で交わる位のショックを与えてやっても良かったんじゃないか、とさえ思う

で、次は悠二の先輩でコウの同居人の孝宏の存在がまた謎い…のです…
コウと知り合った背景や悠二との先輩後輩関係は必然?偶然?
登場から印象が変わり過ぎるし健二パパ同様正体が掴めなさ過ぎる…
完全に話の展開の為のコマ要因?の割に印象が強いし、、、

最後はコウのボクサー設定
コレ、必要だったの??地下ファイターじゃ健二パパが観に来れなかったからアカンかったん?何か折角のボクサー設定もほぼケガで活かされなかったのが悔やまれる

こんだけ気になるポイントがあるのに、、、それでも惹き込まれる理由
それはもぅ1000%西本先生の【画力】の強さなんですよねぇーーー‼
コウの心が変わっていく様が手に取るように分かる表情の変化、『何か』を感じさせる仄暗さのあるトーン、悠二がコウに惹かれ狂おしく切なく想う気持ちが伝わる焦燥感、何より美しい男2人の交わり…
全てがとんでもない説得力で描き切られているんですッΣ(・ω・ノ)ノ!!!

結局BLなのでメインの2人に焦点を充てた時の満足度は完璧に『神』なんですよね!ソコを圧倒的な西本先生の技量で魅せ付けられる訳なので、、、
どうしたって読後に「エエもん見てもぉた…!」って思っちゃうんですッ!

スッキリし切らないのに神だな!って思うのは間違いなく先生の技量です
近親、依存、複雑な人間関係など気になる要素を回収し切るには3巻位でも良かったんじゃないかな~?って後日談を密かに願って止まない作品のひとつです

2

ジェットコースターストーリー

読後感は なんか凄い作品だった…( ゚д゚)と少し脱力感が。読むときはネタバレ無しで読んで頂きたい。
西本ろう先生初読みですが、絵の熱量も凄いし、デフォルメやギャグ一切無し。息つく暇がない。


ここからは少しネタバレしてます。


警察官の父親に劣等感を持つ大学生の悠二。
母親の四十九日も終わる前に父の不倫現場に遭遇。あまりのショックな帰り道歩いていたら銀髪ボクサーのコウにぶつかりキスされてしまう…から始まるストーリーです。
どうですか。重いですね。
全くネタバレ、シナリオも一切見ずに読み始めたので、登場人物は少ないのに頭が混乱した。
え?ドM?、、え?コウは…そんなぁ…。えぇお母さんまで…。先輩本気ですか…。
ずっと心の声こんな感じ。
父親が全ての悪の根元で関わる人が皆悪い方向に振り回されていて、ただただ2人が可哀想だった。お金以外は本当に鬼 畜オブ鬼 畜。
光として産まれたが愛情を欲していた悠二、闇として産まれて歪んだ愛情を受けていたコウ。
2人が出会うのは必然で、表題が良い得て妙です。
そのまま訳すと同じコインの2つ面?って、これで表裏一体って意味なんですね。成る程。

最後は良く纏められたなって位落ち着いて良かった。ただ最後のお○○ちゃんプレイはノリノリだったのが衝撃的だった。楽しそうで何よりです

2

クライマックスまで超特急

 驚きの展開に思わずそう来たか、と唸ってしまうような下巻でした。正直上巻も要素が盛り沢山で下巻はもっと穏やかに展開するようになっていくだろうと思っていたので、下巻でも勢いが止まらず秒速で物語が駆け抜けていったような印象です。悠二とコウの関係性の変化についていく余裕をもたせてもらえなかった感じ。せめて3巻くらいの長さにするか、要素を減らすかした方が私にはしっくり来たと思います。

 近親相姦自体に抵抗はないので、下巻の展開に嫌悪感などを覚えたわけではありません。ただ、あまりに特殊なケースなので、なぜそうなったのかという父親の掘り下げが欲しかったかも。もちろん、悠二とコウからは見えないことなので描かないというのも分かるのですが、ゲイでもロリコンでもなさそうなのに実の息子を抱くという発想に至る理由が思い当たらず…。コウの母のことは心底愛していて、彼女が壊れたので瓜二つの息子に手が伸びたとかなら分かりますが、鬱憤を晴らす相手がいなくなったというだけなら、コウをただ殴る蹴るという方が自然に思います。父親の掘り下げや彼への制裁があった方がもう少しすっきりできたかな、と。

2

怒涛

上巻で謎だった部分が予想していなかった別のカタチで判明した下巻でした。
いろんなことが次々に起きて、目まぐるしい展開ではありましたが
悠二やコウの感情が丁寧に描かれていたので
その気持ちを汲み取りながら読むことができました。

すべては初めからコウが計画したことで、ふたりが出会ったのも偶然ではなかったし
父親の愛人をしていたのも悠二と寝たのも、仕組まれたものだったというのは
悠二の気持ちを考えると何とも言えない気持ちになりましたが
コウもツラい思いをたくさんしてきているので
コウが悪いわけじゃないし…
もちろん父親はかなりのクズではあるんですが、手帳に挟んでいた写真が彼の表に出すことの出来ない本当の気持ちを表しているようで
負が連鎖して複雑になりすぎた家族は厄介だなと切なくなりました。

彼らが兄弟だったのにはびっくりしたけど
どんな形にしろ、たくさん苦しい思いをしたふたりが自分たちなりの幸せを見つけて
笑っていられる結末になって本当に良かったです。

3

むむ…そうきたか

コウのお顔がきれいだわ、エロいわ、悠二に心惹かれているわね、どうなるのかしら…と楽しみに下巻を読んだのですが…まさか、そうくるとは。

悠二だけでなく、コウの家庭環境や過去にいろいろあるとは思っていましたが、DVの父親が健二だなんて。

コウ、悠二、2人の母親…この4人を不幸にしたのは健二、あんたが全ての元凶ですやん。なんじゃそら。

コウと悠二は異母兄弟だった…。
兄弟BL苦手なので、え〜っ!?と声が出そうになりました。

悠二が父親に似ていないと言われていたし、母親に謝られていたので、健二と血が繋がっていないのかと予想していたのに違いましたね。

その真実を知ってもコウと悠二の気持ちは変わらずハピエンになったのはよかったですが。
最中に「兄さん」と呼ぶのは勘弁してほしかったw

あと、ちょっと気になったのは、コウの顔の作画や考え方が少々ブレているような気がして。
で、ストーリー的にもところどころ、ぎくしゃくしているように感じました。動機付けというか、なぜそうなるのか、という部分で。

にしても、まさかの異母兄弟オチだったとは。ビックリです。

2

下巻

下巻になると一気に話が進んだなというイメージ。
スピード感があってとても良かった(*´▽`*)b

愛に飢えていた受に芽生え始めた、小さな恋の種が
どんどん大きくなっていく。
それに呼応するように受の表情が変わっていくのも面白い。
けれど、二人の本当の関係だったり
出会いが偶然ではなかったこと。
父親との関係と過去。
個々のところがもう少ししっかり読めたらもっとよかったなと思うのです。
愛のない家庭で育った攻
愛憎の家庭とは言えない環境で育った受
どちらも求めていたのはただ愛してくれる存在。
そこのとこもっと深く読めたらうれしかった。

とはいえ、ドラマ性としては凄く秀逸な作品だと思いました。
巻末はもうね、お幸せにとしか言えないんだけどもさ
お兄ちゃんプレイはどうなのよとww

5

どシリアスにとんでも展開

劇画風な作画とシリアス濃厚エロが激しいイメージの作家さま「トワイライト」の後読むのは2作目です。
二冊繋がってる表紙がとても美しいですが
この2人ガチ兄弟でビバ血縁でありました。
がち兄弟モノは全く抵抗がなく
「どうしようもない」や「マグネット兄弟」がむしろ好きなんですがこちらの作品はちょっとおっつかなかったです。。暗いのや重いのへんてこなのもわりとむしろ全然いける口だと思ってますがはまれなかった、、
ネタバレ全開ですが昼メロっつか好きになった人は
父の愛人それは帯でもう知ってるんですが
愛人でもって兄で表裏一体の愛人の子が本家の子に復讐しようとして愛しちゃうお話ですがちょっと
お父さんが息子を愛人にってのはそれ知ってて?ですよね?金払ってんの母親の入院費だもんね?愛人のかわりに殴ってた子を今度は犯した?警視庁のお偉いさんでサイコパスすぎじゃね??
とまあ優秀だと思ってた父が変態だったって訳で尊敬してた父に見切りをつけて
解放されるお話っていったらいいお話なんですけど
上巻で兄が父にエッチなおねだりする所があったのが名前で呼んだりなんかして虐待されてたって感じがなんかつじつま合わん違和感。てか肋いってんのにセクは激しい。。
どシリアスにとんでも展開だってわかってましたが
怖いもの見たさで読んでしまいました。
むちゃくちゃ近親相姦ですがいいのか悪いのか最後は超はぴえん。だから破滅的な物語って訳でも
ないんですね。ラストのトイレのいちゃらぶのやつは性欲爆発濃厚すぎて胸焼けするほど。お兄さんプレイ?2人も変態でしょう。紙で読んでるのであれがもう迫力満点です。
やっぱり好みが分かれる作品てか作家さまですよねと思いました。
あと受けのコウの作画が安定してないわけじゃないんですが男っぽいかっこいい顔かと思いきゃ時々女の子みたいな全然別人の顔にみえるのがすごく気になってしまいました。

8

黒髪受けだと思って買っちゃったらちがった( ̄∀ ̄)

前の2作品もよんでいます!

前の2作品と同様会話シーンなどがくさいセリフって感じがするなーと思いました!そこが良さなのかもしれないですが私は違和感を感じてしまいます( ^ω^ )

絵はきれいです。表紙がやっぱすばらしい。

かなり内容はドロドロです。
近親相姦です。親が子を犯す・兄弟同士がくっつく。暴力的なシーンも少しあるのでエグいのが好きな方は好みかもしれないです。

エロは体がガチガチして生々しいのが私は好みなのでよかったです(//∇//)ちなみに受けはちょーマゾです。そうなった原因も本編に描かれています。
とにかく激しいです!私的には黒髪受けの方が断然好きですけどね笑笑

5

BL版昼ドラ

一言で言うと数年前までF●N系列で放送されていた昼ドラ(東●テレビ制作)のような感じです。
主人公に次々と降りかかる不幸や試練、驚愕の展開。嫉妬と憎悪が渦巻く人間関係の中、数々の迷シーン・迷台詞で一時代を築いた昼ドラ・・のBL版です。

近親相姦ハッピーエンドに賛否が分かれるところと思いますが、兄弟それぞれが父親からの自立を果たす、特に悠二の強い意志が描かれている1ページが圧巻で、色々あったけど頑張れ!!と思ってしまいます。意外と読後がスッキリしました。

エッチシーンはとにかくエロいです!!
そしてダイナミックです!!

誰にでもオススメできる作品とは言い難いですが、賛否両論巻き起こりそうな題材を果敢に、説得力を持って描き上げる確かな実力のある作家さんと思いました!

8

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