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初対面の男に突然「愛してるよ」と言われた――なぜ? 旅先で出会った謎の青年×不思議な声を持つ青年の、必ず2度読みたくなる、極上のミステリアス・ラブ。
See you later,Mermaid
FFさんのおすすめで読み出したんですけど、
先生の作品で一番だという人が多いみたいですね。
そして期待に十分応えてくれる面白さ。
相変わらず映画のカメラワークのような、
風景があって、会話と一緒に切り替わる素敵に見事なコマの展開はもちろんなんですけど
設定の妙から、当たり前のように予想してた展開がひっくり返される、
魅力的なストーリーに、まぁすっかりやられました。
モノローグと一緒に、表情だけで読ませる描き方もほんと好き。
あと、シチュエーションも素敵だったなぁ
子どもの頃の2人が出会った海。
お互いに親友の立ち位置からはみ出しちゃいけないと気持ちを抑えているんだけど、
いつまでも自分を忘れさせないように手渡すプレーヤー
キラキラして、忘れられない
何度も読み返したくなるような場面がいくつもあって、ラストの読み終わったあとの余韻まで、気持ちを鷲掴みされたまま、一気に持って行かれました。
ストーリーの面白さを味わいたい人には
とってもおすすめです♪
どこか哀愁漂う、独特の雰囲気を持つ早寝電灯先生の作品。
ちょっと久々に読み返してみたのですが、何度読んでも心に沁みます。
早寝先生の作品の中で一番好きなのは『罫線上のカンタータ』ですが、こちらの作品も同じぐらい好き。。
皆さんがおっしゃるように、ぜひネタバレなしで読んで頂きたい作品。
第一話を読んだ時は、頭の中が「??」という感じになるのですが。
初めて読み終わった時には「なるほどなあ〜」と、早寝先生のストーリー運びのうまさにうーんと唸ってしまいました。
読後必ず1話目に戻って読み返したくなる作品だと思います。
言葉に傷ついてきた2人が積み上げた関係、思いを伝えるのが恐くて離れて…
でも!!好きな気持ちを拭えない!!
忘れさせたい忘れられたくないって矛盾も気持ちの大きさも!!
タイトルのかけ方も!!良かった!
言葉の暴力性、言葉なしで伝わる想いと伝わりきらないこと、
言葉に力を持たせてしまう特殊能力のスパイス効いてました!!
なんてったって照れ顔が可愛い!
冷静になるとヤバい気がする執着エピも可愛くて
心にしみわたるお話でした!!!
『52ヘルツの共振』が素晴らしかったので、評価の高いこちらを作者買いしました。
前知識なしで読んだ方が面白い作品と思うので、ネタバレは少なめでレビューします。
冒頭からミステリアスな雰囲気でお話が進んでいきます。どこに向かっているかわからないけれど、目が離せないような展開です。また海の風景と波の音が印象的で素敵です。
物語が進むにつれ、子ども時代からの過去を絡めて、徐々に謎が解き明かされていきます。
後半は2人の心情が明らかになるにつれ、切なくて何度も涙がこぼれました。
終盤まで切ない展開が続くので、最終話では2人の気持ちが報われた感じがして、また泣いてしまいました。丸々1ページの海と2人のシーンがとても美しいです。
本編ラスト数ページも本当に素敵で、まるで映画のラストシーンを観ているようでした。
ストーリーは過去と現在を行ったり来たり複雑な流れで、伏線も多く貼られています。
読んでいる途中何度もページを戻って、読了後にはもう一度読み返したくなります。「ここはそうだったのか〜」と思う場面が多くて楽しいです。
本編は濡れ場無し、書き下ろしに2人の初めてが描かれていますが、とてもドキドキして良きでした。
これからも何度も読み返したいと思う素敵な作品でした。
この本に出会えてよかったです。
先生の他の作品も必ず読みたいと思います。
電子(ebookjapan) 修正必要な描写なし
最初からずっと不穏な空気が漂ってる作品で、たまに過去形のセリフもあったりして、メリバかそれに近い、少なくとも円満ハピエンじゃないかも?とどきどきしながら読みました。結果はとても不思議な読後感…。
ちょっとファンタジーな設定が入ってて、ミステリーっぽさもあって、ぐいぐい引き込まれていきます。かといってすべてに意味があるわけじゃないので読み方が難しいです。
辰実が能力持ちなので、一士の方にも何か秘密があるかも?とか、波の遠距離攻撃にも深い意味があるかも?と気にしながら読んでたんですが、特になかったみたい。辰実の能力に一応のオチは付けられてるので納得はするけど、やっぱり疑問はいくつか残ります。ただこれが解き明かして欲しい謎でもないんですよね。この雰囲気をそのまま大事にしたいと思うっていうか。
本編後のlater talkは現代でのすごく普通の日常で、読んでると魔法が解けたような感覚になりました。どこまでも不思議な一冊でした。
たぶん他の作品では味わえない何かがあったので、萌えっていうより神です。
作家さんの他の作品を読んでファンになり、こちらも読んでみました。
最初は不穏な空気で、えっ?何々?とハラハラしながら読んでいましたが、最後は涙が出てきてしまいました。
何でしょうね?じんわりとした涙が、作品読む度に毎回出ます笑
幸せな読後感で、本当に良かったです。
これほどレビューするのが難しい!と思った作品は初めてです。すごくよかったので布教するためにも語りたい欲と、作品の情報一つお伝えするとしてもネタバレになってしまいそうで怖いですね、、、
とにかくストーリーの構成が素晴らしく、あらすじにもあるように
「2度よみかえしたくなる」
という一言に尽きます。
一途な男2人の人生談を描いた映画を見終わったようで、爽快感と感動が味わえます。
早寝電灯先生の作品、本当に面白いなぁ。
早寝先生作品は「半壊の花」「転じて恋と生き」に続き3作目です。
絵がまたきれいになってますね。
お話は前の2作ともまた違った趣でありながら、不思議設定が不自然ではなく、物語の構成の巧みさに唸りつつ、しっかりBLとして萌えがあり(ここ大事!)すばらしいなとちょっと興奮しておりますw
1話のエピソードが、実は実は…とその背景、経緯が徐々に明かされていく構成に読んでいてワクワクしました。
かつ、お互いへの気持ちがきっちり描かれていて、BLとしてもどうなるの?!と盛り上がっていく。
幼なじみが実は両片思い…はBLの定番で、その萌えポイントをこれでもかと押さえられるからたまらない(好き)
音楽プレイヤーを聞く場面、辰実がくっついていてきて、ちょっと意識した一士がべたんとくっつくとこ、激萌えです!!
しかも「辰実ー」「んー?」←これめっちゃ好き!!
しかもしかも「お前彼女とかつくんないの?」とこのタイミングで聞いちゃう一士!!萌え〜。
このプレイヤーもだし、言葉についてや、波の音、過去のエピソード等の使い方、絡め方が先生ほんとお上手だと思います。
この時、ぺたんとくっついて一士がそういう意味で辰実を意識しちゃうんですよね。
このことを後に一士が「俺めちゃくちゃ想像したんだよ」「なあお前は?」「お前は想像した?」と聞くのもかわいい。
終始、クールっぽい一士の方が辰実への気持ちが強く溢れてしまうのが激萌えです!
辰美も一士と同じくらい好きだけど、性格からかそこまで漏れ出ないですもんね。
あ、でも「かのじょ がわっ」には萌えました!
この2人めちゃくちゃかわいい。
お話としておもしろい上に、かわいい、萌えまくる。最高ですね。
この2人の続きも読んでみたいです。
二人の間にいつも海と波の音が聞こえる感じで素敵な作品でした。
私は子供の頃海沿いの町で育ったので微かなノスタルジーを感じながら読ませていただきました
早い話が、幼なじみ同士の両肩思いでした!でも設定が特殊で受の辰実が波の音が混ざったような不思議な声で人の心が操れるんです
そんな辰実をマーメイドに例えたところはなんか素敵どちらかというときれいな声で船乗りを海に引きずり込んでしまうサイレーンの魔女?それくらい辰実は自分の、声を恐れている!
一士へ向ける自分の恋心にきがついたとき、一士の記憶から自分を消そうとした辰実がとても切なくて萌えます
最初、出会った時の二人は全くの初対面だったと思っていたのですが、2話目で回想が入ったとき、えっ?二人は初対面じゃなかったの?となって読み進めるうちに実は最近まで一緒だったんだ~となってびっくり
お互い知らないふりをして
また1から関係をやり直しているかのようにそこでやっとお互いの気持ちを伝えることができたんですね~
この二人すっごい回り道したかんじあるけど、友達だと思っている人を好きになってしまって、想いを伝えられないジレンマがリアルで切なかったですそれだけ二人の想いは真剣で切ないです
最後のシーンの電車でのショタッ子2人が可愛かったです♡
私は「ミステリアス」というより「ファンタジック」という読後感です。
帯も「読後直ぐに2度読みうんぬん」という感じの触れ込みだったので、勝手にミステリー風をイメージしてしまったということはありますが、読み進める間も結構読者に分かりやすい展開(置いていかれない)で「そうか、そうか」とじんわり愛着感じるような・・。
「ミステリアス」というと予測できない不安げな感じにモヤついたりドキッとしたりしますが、そういう感覚は無く、ハートフルな感じを受けました。
作者さん買いです。
ネタバレ見ずに読んでもらいたい昨日なので、重要な部分には触れずにレビューを。
というか、感想を。
一人旅をしている同士の辰実と一士が知り合う話です。
辰実には不思議な力があって、自分の言葉で相手に言うことをきかせる事ができる…というファンタジーBLです。
波の音ってリズムが緩やかで催眠にかかったような感じになる時があるよなぁ、って波の音を思い浮かべながら読みました。
1話のラストでお話が急展開するのですが、きっと「なんで???」ってなると思います。
2話以降でどういう事なのかが徐々に分かっていく展開なので、続けて読んでください。
いつか力を使ってしまうかも知れない怖さに、全てを無かったことにしてしまう辰実が切なかったです。
1度目より2度目読んだ方が胸に響いて、泣けました。
作者インタビューにあった、辰実の照れた顔を見るのが好きだという一士の設定がとても良かったです。そういう攻め好きだ♡
そうだったのかーーー!
これはネタバレ無しで読んだほうが絶対にイイ!
一途な想いを抱えて隠して離れたくなくてでも怖くて。
うーん。ネタバレなしだと書くことが無いなあ。
泣けました。謎がとけたり二人の過去をたどったり。
言葉が足りない、けど言葉にしてしまうのが怖くて。
人魚姫のお話かと思ったけど、作中で二人の好きな歌のタイトルでした。知らないけど良い歌詞のようで。
二人の視点で描かれているので、あの時そうだったのー?と嬉しい種明かし?があり。
はぁ、良かったです。オススメです!
ひとりで旅に出ている辰実は、旅先の海辺の街で青年と出会った。
砂が目に入ったと言って突然泣き出した彼は、偶然同じ宿に泊まっているという。
涙を流し続ける彼と共に宿に行き、そこで別れた。旅先で出会っただけなのだから干渉はするまいと思うも、何故か気になって仕方がない。そうしていると「さっきのお詫びに酒でも飲もう」と青年が訪ねてきた。旅先で出会ったこの場限りなのだから、との誘いについ乗ってしまう辰実だったが…
この辺りまで読んだ時点で、めちゃくちゃ前のめりになってました(笑)
世界観に引き込まれる~!
辰実の物憂げな表情には何が隠されているんだろう。節々に挟まれる過去形の感情の意味は何なんだろう。不思議なところがたくさんあるのでいくつも疑問がうまれましたが、
順を追ってキレイに真実を読み手側に伝えてくれていました。
練り込まれたストーリーだというのがわかるし、早寝電灯先生のこだわりが伝わってきて、かなり満足度の高い作品でした。
『転じて恋と生き』に続いて読んだ早寝電灯先生の作品です。
旅先で出会った2人
君嶋 一士と日垣 辰実のお話。
旅先は海辺のある街。
辰実は防波堤に座って音楽を聴いていました。
「一人旅ですかあ」
突然、声を掛けられ見上げると一人の男性が立っています。
言葉を交わすうちに、その男性と同じ旅館に泊まっていることがわかり、一緒にお酒を飲むことに。
お酒に酔った辰実は自分と幼馴染だけが知っている秘密の話を始めて…。
この作品をネタバレしないようにレビューする方が多いのが読んでわかりました。
本当にネタバレなしで読んでいただきたいです。
早寝電灯先生の見事なストーリー構成と繊細な描写に思わず唸ってしまいました。
ミステリアスな要素を含ませた現在に過去の回想シーンを絡ませていて、まるで映画を観ているような感覚に陥ります。
徐々に解き明かされる謎に感動で涙が溢れるでしょう。
言葉は怖い…強力で無力
でも、同じくらい優しくてあたたかい
描き下ろし『later talk』
本編のその後のお話。
緊張した2人がめちゃくちゃ可愛い (੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡
本当に好きだからこそ、不器用になってしまう2人。
海辺で出逢ったのは偶然ではありません。
だって、2人は運命で結ばれているから。
何度も読み返して、その度に泣いてしまう。
上手く伝えられる「言葉」が浮かばないほど、心が震えるラブストーリー。
ぜひ多くの方に読んで欲しいです。
――2人がずっとずっと幸せでいられますように。
面白い題材でした。自分の話す声に波の音が混ざった時、相手に言うことを聞かせてしまうという不思議な力を恐れている辰実。最初、冒頭の旅先で出会った相手と、幼馴染の一士は別人だと思っていたんですが、実は同じ人物で。ならどうして2人は冒頭で、初めて出会ったかのように振る舞ったんだろう?という疑問への答えが、物語を読み進めると徐々に明らかになっていきます。
言葉の持つ力。人は表情や瞳の動き、仕草や態度で語ることもできるけれど、やはり言葉で表せるものの数が一番多いわけですから、言葉の力というのは無視できないですよね。ただ、そんな強力な言葉でさえ、相手に自分の思った通りに伝えられなかったりもする。時には絶大な威力を持ち、時にはもどかしいほど無力な言葉。不思議な力を持ってしまったからこそ、辰実は周りの言葉にも自分の言葉にも敏感過ぎるほどに向き合ってきたのだなぁと。誰よりも大切な人に、言葉の呪いをかけたくないという一心で、その人の記憶から自分という存在一切を消し去ろうとまで思い詰めた純真さには心を打たれました。ただ、時系列や語り手がよく変わるので、2巻くらいの長さの方がよりじっくり浸れたのではないかなと思います。
初読み作家さんです。
旅先で偶然出会った他人同士という設定から話が始まるので、最初は全てが謎のままでしたが、少しずつ過去が明らかになって、2人の関係がどんなものか分かっていくので、それほど混乱せずに読めました。
主人公の能力に関わらず、お互い自分の正直な気持ちを言葉にできないせいで、関係が拗れてしまっているので、もどかしいなぁ!と思いつつ、簡単に言葉にできないからこそ、2人の関係の切なさがより伝わってきて、最後は湿っぽい雰囲気を吹き飛ばす明るい終わり方なので、満足しながら読み終えました。
この作家さんのファンになりました。
ちるちるで数々の先行レビューを拝見して読みたくなってしまった1冊でした。
「ネタバレ厳禁」「二度読みたくなる」の意味が読んでみて初めてわかりました。
なるほど、同感です。
ストーリーも、散りばめられた仕掛けもすごく素敵でしたが、
詳細を書いてしまうと台無しになってしまうので、
あくまでぼんやりと、心に響いた部分を
抜粋して書いていきたいと思います。
物語は二人の青年、辰実と一士が浜辺で出会う場面、
クライマックスからのスタート。
恋が始まったのか、それともこれは果たして恋の終わりなのか、
わけもわからないはじまりに、いきなりぐぐっと引き込まれました。
この物語はどこへゆくのか?
願わくばハッピーエンドを求めて…
メインテーマは「言葉」。
言葉にしなければ伝わらない。
だけど、軽々しくその言葉を口にしてしまえば相手を傷つけてしまう。
日常の中で濫用されがちな一つ一つの「言葉の重み」を今一度思い出させてくれ、
またそれを伝えられない切なさと、伝えることの大切さを教えてくれます。
言葉に絡めとられ、身動きがとれなくなって葛藤する二人が、
読み手はその心中を察せられるだけにもどかしく、ひたすら切ない。
耐えて耐えて、やっと思いが通じたそのとき、
辰実の口から一士への長年の想いが一気に溢れ出す場面が好きです。
ああ、これがずうっと辰実が伝えたかった「言葉」なんだな…と感無量。
そして、浜辺沿いを走る静かな汽車の中で
肩を寄り添わせる現在の二人の姿に
感極まってしまってなぜか涙が…あああぁ。
二人の育ったのが海辺の街で、それがまた
物語全体にノスタルジックな雰囲気を漂わせとても素敵でした。
読み終えると、その後の二人をみてみたい気はするけれど、
この物語はここで終わりなんだ、という気も漠然とします。
この二人だけの世界で、この1冊で、完結した物語なのだと。
描かれずとも、これからも変わることのない二人なんだろうな、
と安心して思えてしまうのだから不思議ですね。
こちらのレビューで評価が高かったので読んでみました。
ネタバレやレビューを読まずに読むようにおっしゃる方が多かったので、読むまで詳しい内容は知らない状態で読めたのが良かったです。
これは確かに、事前情報なしに読むのがいい理由が分かりました。
なので、これから読もうと思った方は是非何も情報入れずに読んで欲しいです。
ネタバレなしの感想は難しい。
海辺で出会った青年が実は・・・っていう設定がまず良かったです。
そして最後まで読んだらまた最初から読みたくなりますね。
両片想い大好きなので、とても良かったです。
離れていた間の2人を考えると切ないです。でも思うことは一緒で、そして運命なのかまためぐり会う二人。
読後感は爽やかで、素敵なお話でした。
書店で帯の煽り文が気になったので購入。
読み進めているうちに、「え、これどういうのと??」と思ったところもありましたが、ちゃんとその謎がひとつひとつ解明されていきます。
少し特殊な設定もありましたが、それがあってこそのお話でした。
この作品における「泣ける」は、しんどいとかつらいとかじゃなくて、じんわりと心が温まるようなそんな「泣ける」でした。
それと……読み終えたあとにカバーを外してみてほしい!!!
もう1回そこで泣きました…
泣けました!
早寝電灯先生の作品は、ストーリーがいつも素晴らしくて、日常の風景を切り取ったもの、郷愁をさそうものといろいろですが、切なく心に響きます。
転じて恋に生きもそうですが、この作品もファンタジー?SF?なお話になります。
でも、その要素はあくまで付帯的なもので、難しい家庭環境に悩む二人の少年が寄り添いあって生きてきた救済の物語だと思いました。
何度も読み返してしまう物語が増えました。嬉しい。
毎日のように続く両親の口論に泣く辰実と、相続問題で親戚が家で口論ばかりの一士。
小学生の頃に出会いずっと一緒にいた二人。
小学生の頃に、辰実が発する波の音の様な言葉に不思議な力があるとなり自分の力を怖がるがそれを受け入れ支えてくれた一士。
しかし、高校時代一士への想いを自覚し、大学時代にその隠してきた想いが大きくなりすぎて自分がいつかこの「言葉」の力を使ってしまいそうな恐怖に襲われた辰実は、「言葉」の力を使って一士の中から自分の記憶を消し一士の元を去る。
そして、旅に出た海辺の町で偶然にも同じく旅に来ていた一士と再会。
(お話はここからスタートしています)
自分の中の想いに耐えれず逃げだしたのに偶然にもまた出逢ってしまう。
辰実の苦しみもがく愛に切なさが溢れてたまりませんでした!!
あらすじの紹介文では
「人を操ることができる声を持つ辰実は、旅先のある海辺で一人の青年・一士と出会う」
って、ちょっとSFファンタジーっぽく紹介されていますが、それらしい要素があると言えばあるような、
でも、最終的にはもっと普遍的な、「言葉の力」が重要なテーマになっているお話でした。
日垣視点で進行した後、君島視点で再度語られるストーリー構成も好みです。
展開的には、割合早い段階で先は読めてしまうのですが、ここはやっぱり、私も「ネタバレなしで読んでね」
お恥ずかしながら地雷多めなので、普段は必ずネタバレしてから購入するようにしていますが、これは絶っっっ対にネタバレ無しで読んだ方がいい!!
わたしもネタバレなしで読んでみたら、ものすごくよかったので。
早寝電灯先生のお話だと、「半壊の花」収録の「稲穂に帰る道」が好きで、なんて優しいお話を描く方なんだろうと思っていました。
今回のコミックも本当によかった〜(涙)
このお話のキーワードのひとつである「言葉」。
最終話で語られる一士の「言葉」に対する考え方が素晴らしかった。
ありがちだけど、深くて。
綺麗事のようでいて、一士が言うから説得力がある。
あのシーンめちゃくちゃ心に滲みた……
特殊能力をもっているのは辰実ですが、ああいう解釈をできる一士の方が稀有なんじゃないかなぁと思いました。
指輪や音楽プレイヤー、小物の使い方もさすがでした。
しばらくはうちにある音楽プレイヤー見ただけで余韻に浸れそうです(笑)
必ず二度読みたくなるっていう釣り文句が、わたしにとっては不安要素だったんですよね。
「え、一度じゃ理解できないってこと?」って思えちゃって...
過去にミステリー要素のあるBL読んで、よく分からなくて何度もページ読み返したり、もやっとしたことがあったものでどうしても...
ミステリアスな雰囲気はいいけど、なんか辻褄あってなくない?とか、一部謎を残したまま終わっちゃうコミックってあるじゃないですか。
でもそういうのはなかった。
伏線回収、きちんとされてました。
そして分かりやすかった。
こじつけ感もなく、納得もできた。
すっきり。そしてじんわり。
わたしの中ではまさに極上のミステリアス・ラブでした。
素敵なお話に出会えてしあわせ!
ありがとうございました!
早寝電灯先生の作家買いです。
本当に、独自の感性を持ったストーリー構成にいつも驚いています!
紙で購入しましたが、帯に「必ず2度読みたくなる」と有るんです。コレは本当ですよ。
と、いうか2度読んでストーリーを咀嚼出来ると思います。
読み進めると、複雑さを感じるのですよ。だから、ゆっくり時間をとって読むことをお薦めしますね~
旅先の海辺で、辰美が出会った一士と云う青年と思いがけず旅先の時間を過ごすんです。
それから、辰美が過去を振り返り自分と一士の関わりを考える…っとストーリーが進むんですね。
私は、全く予備知識と試し読みなしで読み始めました。(単話配信は我慢してました!)
なので、完全にこの導入部分の話にやられましたね。読み始めと、ラストの予測のギャップが凄いのですよ。
あ~やっぱり早寝電灯先生は一筋縄ではいきません。
海辺、潮騒、そして辰美と一士の過去の思いが共鳴しているんだ、だからこその導入部分なんだなと感心してしまうのです。
コレは、あまりネタバレ無しで読んでいただきたい!
私は、不思議な海辺の話にひたひたと浸かりました。
インタビュー記事で「これは!」と思い購入。
早寝電灯先生は「転じて恋と生き」が大好きで、オカルティックでひんやりした空気を期待して…
しかし、本作はちょっと思ってたのと違った。
ある能力を持っている辰実は、いつも寂しげ。
海辺で出会った一士とは、多分前に会っていて。
彼が運命の相手、それは読者的に予想できる流れだけど、過去パートと現在パートの組み替えというか重層的にしようとしている手法が今ひとつ…
声・言葉に力が。本当にあったのか。
本当は無かったのか。
だって一士には通じなかった。
作中でなぜ一士に通じなかったのかが推理されてたけど、その論理は弱いと思ってしまって。
力は幻、お互い苦しみを負っている2人の間だけで通じる子供同士の秘密…そっちで読むほうが私はしっくりきたんだな。
泣いている子供がふたり、肩寄せて、心添わせ。そして言葉が怖いと震える…
そのセンシティブさは好きです。
早寝電灯先生、1年弱ごとぐらいでコンスタントに新刊を出されていて、今後もこれぐらいのペースで出て欲しいです。いろんなランキングとかね、毎年顔出してくださると嬉しくて。変わらず推していきたい。
最初、ガッツリファンタジーかな?と思いきや、先生の今までの作品に近いふんわりとした不思議感で、また好きなお話が一つ増えました。
先生の作品は、読んでるとその場の音が聞こえたり、色が見えそうな気持ちになる。こちらもそうで、潮の匂いまでまでしそうです。特に今回は、波の音、洋楽、言葉と音にポイントがあったので、際立つものがありました。
過去パートの量が多くて、旅先でうろうろする2人があまり見られなかったのが残念。しかしうろうろパートも会話書くの気を使いそうだしな。
辰実も一士も臆病すぎるほど臆病で、だからこそ優しさがあって相性の良い2人な気がする。臆病だからこそ時間はかかりましたが、ずっとこんな風に一緒に生きていける気がして、すっきりとした気持ちで読み終われました。
読んだあとにため息が思わず出ちゃうような…深くて素晴らしい作品でした。
早寝先生の作品の読後は他の作品でも「あああ…巧いなあ」って思うんですが、今回のもやられました…ものすごいいい作品でした。
声や音、言葉や言霊、風景も過去も現在も。
すべてがこの題名に集約されたあの瞬間には鳥肌が立つくらい感動。
たくさんの言葉で感想を書きたいけど、私が思い浮かべる言葉が稚拙すぎて、自分の拙い言葉や語彙ではうまく伝える事ができないのが悔しいです。
だからただ一言だけ。
でも本当に素敵なお話でした。
何回も読みたくなります。
そして何回も幸せになれます。
この幼馴染にたくさんの幸が訪れますように。
個人的に2人の関係性がすごく好きな部類でグッときました。
煽りに対する率直な感想は
「極上のミステリアス・ラブ」は少々盛りすぎかな?と。
まったく先が読めないというわけでもなかったので…。
けれど先が読めるからこその萌えがありました。
きっと"こう"くるんだろうなーとワクワクして読み、
ああやっぱりねー!ほらねー!(∩´///`∩)クゥゥゥゥゥ!
すっごい好きなヤツで切なキュンで指がビリビリしました。
(以下、ネタバレになりますのでワンクッション)
というわけで、
幼馴染みの両片想いがお好きな方は是非。
最後まで読んでから冒頭と読み返すと別角度の萌え増しです…!
さてさて。
ストーリーはあらすじにもあるように、
ミステリアスな青年2人が海辺で出会うシーンから始まります。
攻め:一士の左手の薬指にキラリと光る指輪が。
1人で旅行だというのに、旅館は2名で予約。
辰実を見つめる目が淋しげで温かいのですね。
受け:辰実は不思議な力を持っています。
波の音のような声で発した言葉は強制力を持っていて人の心を操れるという…。
旅先で出会ったばかりの一士にその秘密を吐露し、
別れ際に「好きになって欲しい」と零してしまう。
言葉の強さ、無力さ。
言葉の怖さ、大切さ。
色んな感情が言葉に込められて展開します。
もうね。絶対初対面じゃないでしょ?という匂わせ。
どちらかの記憶喪失かな~?と思いつつ、
関係がハッキリしないけどなんかある!に萌えるのです~!!!
1話目でワクワクMAXでした(∩´///`∩)
2話目以降から2人の過去に遡って、
出会いから現在に至るまでの関係をそれぞれの視点で。
出会いは小学生の時。
2人は家庭環境が良くなく同じ悲しみを知っているのですね。
幼い子供が慰め合って、寄り添い合って。
個人的にこういうの弱くてギュ~ッってなる…(;ω;)
そして成長するにつれ
純粋だった気持ちが形を変える。
先に自覚したのは一士。
けれど大事な親友にそんなことを言えるはずもなく
彼女を作って見ない振りをするのですね。
で、一士が彼女を作ったのを知って初めて自覚する辰実。。。
それから現在に至るまでずっとずっと
想いに蓋をした両片想いが続くのですよ(;///;)
個人的に『幼馴染み・両片想い』が大ッ好きなので
堪らん~~~!(∩///∩)と何度も悶えてました←
辰実視点だと何気なく出てくる音楽プレイヤー。
一士視点だと違った意味を含んでるのが切なキュンで…もぅ…もぅ…(;///;)
語彙力なくてコレしか言えないけどすっごい良かった。良かった。
恋愛感情に蓋をしたまま側に居続けたけれど
溢れる苦しさが限界を迎えて冒頭に至るのですが、
最後まで読んだ後に冒頭を読み返すとすっごいキュンキュンします…!
何を想い、何を願い、他人を装ったのかーー。
海辺で話をする2人の内心を考えると萌えがシンドイ。
1度目より2度3度読み返す毎に萌えが増しますね。
何度も幼馴染み愛と両片想いが楽しめるスルメ漫画になりそうです。
ミステリアスとファンタジーが交差する不思議なお話です。
昔から【言霊】という言葉があったように、
わたしも言葉には不思議な力があると思います。
本作は、波の音に言葉をのせて話すことで人の気持ちを操ることができる・辰実と、彼の幼なじみ・一士との一途なエモーショナルラブです。
ぜひ、ネタバレなしで読んでみてください!
ーー以下、少しネタバレ含むのでご注意下さい。
一人旅で出会った一士と離れたくない辰実。
「好きになってほしい」
「愛してるよ」
この唐突な展開から始まる一話……
どういうこと?と引き込まれました。
そして、物語は辰実の回想・一士の回想へと続き、
一話に繋がっていきますーー…
海辺のシーンが多い作品で、
本当に波の音が聞こえてきそうです。
両片想いなのに言葉にできない二人ーー
言葉を操る辰実が選んだのは、
一士の気持ちを自分に向けることではなく、
自分を忘れてもらうことです。
とても不器用だなと思いました。
自分の言葉なのか波の言葉なのか分からなくなる辰実ですが、
一士には辰実の本当の言葉しか通用しません。
少し都合の良い展開だと感じましたが、
長くこじらせた片想いの結末としては素敵だったと思います。
描き下ろしでは幸せそうな二人がみられます^^
Hは少しですが、我慢できない様子が可愛すぎました!
不思議な雰囲気ですが、お互いを思う優しさが溢れる素敵な作品で、読後の余韻もとてもいいです。