ヤンパパと天使と俺

yanpapa to tenshi to ore

ヤンパパと天使と俺
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神21
  • 萌×224
  • 萌21
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
11
得点
266
評価数
69
平均
3.9 / 5
神率
30.4%
著者
リオナ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784199607875

あらすじ

俺には恋なんて、一生無理だ!!――毎日研究まみれで疲弊しきった大学院生・智久。しかも隠れゲイで、恋愛経験はゼロ!!そんな潤いのない日々の中で知り合ったのは、同い年のヤンキー・光輝だ。自分と違い自由に生きて可愛い娘までいる幸せそうな光輝に、思わず苛立つ智久。「俺はゲイだから、幸せになれない!!」酔った勢いで告白し、拒絶されると思ったけれど、「俺もゲイかもしれない」と逆に光輝に告げられて!?

表題作ヤンパパと天使と俺

宇佐美智久,大学院生
藤本光輝,23歳,シングルファーザー

その他の収録作品

  • リスタート
  • 梨々愛の視点(電子限定♡描き下ろし‼︎)
  • カバー下あとがき!

レビュー投稿数11

明るい

子持ちBLが強調された表紙ながら、そこに殊更に焦点が当たっているわけではないので、リオナ先生が好きな方なら楽しめると思います。

リオナ先生の作品ってゲイに悩んでいる登場人物があまりいない印象でしたが、智久(攻め,大学院生)はゲイであることを家族に言えず、光輝(金髪,子持ち)はゲイの自覚をしきれていないという珍しい設定。しかしそこはリオナ先生、暗くなりすぎないところが好きです。智久の美容師に憧れて、でも今は院で楽しんでる明るさとか、家族へのカミングアウトすっ飛ばしちゃう潔さとか、好きだなぁリオナ先生の漫画。

2人が1Kの部屋から始めるところ、結局義両親の元には居られないところ、娘は母親が引き取るところ…ファンタジー過ぎない現実感も好きです。リオナ先生の温度はほんと心地よい。

1

現実味のしっかりした幸せなお話

子供といえど女の子がメインで出てくるBLに中々手をつけられないタイプなのですが、今回電子サイトでセールになってたので気になっていたこちらをようやく購入!

大学院進学前の理系大学生とバツ1と思われる若いヤンパパのBL
基本的にはコメディのようなすごく明るく可愛らしい雰囲気でお話が進んでいくので読んでいて癒されます。
そんな雰囲気の中でもゲイであること、カムアウトや離婚、親権といった現実的で向き合いたくない問題にもしっかりと直面して、ご都合ハッピーエンドにまとめてしまうことなく、一時は悲しい思いもしながら全員がハッピーエンドを迎えられる結末を丁寧に選んで描かれていてすごく良かったです。

フィクションとしてのBLと現実味のある問題とを織り交ぜて描かれている作品で、しみじみと考えながら、でももちろん萌えながら読める1冊でした!

1

読ませる系良きストーリー

リオナ先生、3冊目なのですが毎度ストーリーが読ませる感じでいいです。。
今作ならヤンキー受け、他でも主従とか、ちょっとキャラ作りがきつくてストーリーは王道かなみたいな設定なのにわりと生々しくてその分読み入ってしまう、そして最後はリアル感のある解決がなされているので好きなんですよね!

今作も、ただただヤンキー受け・光輝が可愛いだけかと思いきや、元奥さんや義実家の人、お子さんの話と自身がゲイかもしれないという、なかなか重めの問題が蔓延っているという。。。そして攻め様・ともくんこと智久は智久で家族とのわだかまりとか、光輝との恋愛に踏み出せない迷いとか。。。
ヤンキー受け可愛い〜〜だけで読むにはあまりに読み応えがもりもりで嬉しい誤算でした。

めちゃくちゃネタバレですが、最終的にりりあちゃんが奥さんのところに行って光輝と智久は2人で暮らしていってるの、リアル感のあるハピエンでよかったなーと思います。
現代社会の雰囲気からいくとね、どうしてもそれくらいの落とし所がありそうな感じなのではと思ってしまいますよね。。。

そしてなんでしょう、エッチが極度のエロエロエッチ風じゃないからいい!!!日常に織り込まれる情事って感じでね。気遣う智久、頑張る光輝。。。ああよき。。。

最後には13年後も見ることができて、この2人はいろいろあっても最終的には2人仲良くうまくやっていくんだろうなってホッとするような読後感でした。

少し期間を空けてもう一度読みたいと思います!!

2

食わず嫌いとか 思い込みってほんとダメよね

金髪のヤンキーパパ設定 子どもに泣かされるのと同じくらい弱腰で読みます

なんでか 金髪ヤンキーが地味に苦手みたいです チャラさが増す感じが引っ掛かるんですかね? 見慣れてしまえばなんて事ないんだけど 見慣れるまで苦戦してます


公園で見つけた幼女に声をかけた事から自分と同い年のヤンパパと秘密を共有する関係に

距離感若干おかしな親子と院生

展開早かったけど すんなり入り込めたのは ヤンキーにありがちな破天荒さはないし むしろ人懐っこくて優しいし 人を和ませる魅力があるからなのかな?

今まで他人に言えなかった事を話せる相手 卑下した自分を受け止めてもらえる悦び
それだけで心救われ相手にだんだん惹かれていく モヤモヤ ドキドキ


子どもいいッ!

女児特有のおませな感じではあるんだけど出張る訳ではなく かわいいおねだりを全力でアシストするのはむしろパパの方

子育てってほどじゃないんだけど ちゃんと子ども中心の生活が垣間見えるとそれだけでちょっといいパパに見える不思議 ←実際いいパパです



普通じゃない自分が憧れた 普通に人を好きになって普通に恋をする

真面目に生きてきた子たちの戸惑いや 寂しさ 理不尽 ワダカマリ
話のもっていきかたがほんとにお上手で 見ているだけのこっちまでも全力で応援したくなる

恋が初めて叶う瞬間 この先の3人が生きる明るい未来

抜け落ちた13年が気にはなるけど まぁ 辛いことはあってもこの2人なら何があっても幸せな年月でしかなかったんだろうな ウンウン


苦手意識丸出しで読みはじめたけど 人との出会い・繋がり 思った以上にちゃんと練り込まれてて 食わず嫌いとか 思い込みで損しなくてよかった

1

恋を諦めないでくれて良かった

ゲイであることを誰にも打ち明けず隠し通すつもりで
どうせ叶わないならもう恋もしないと心に決めていた大学院生の智久。
光輝との出会いはそんな風に諦めてしまっていた智久にとって始めは厄介だったのかもしれない。
でも光輝、梨々愛と接して親しくなっていくうちに意識が変わっていく智久を見ることが出来たのは嬉しかったです。

光輝の事情も結構重かったなと感じました。
努めて深刻さを感じさせないようにしていたのかもしれませんが
色んな不安を抱えていたのがわかる泣き顔が切なかった。

ふたりで一緒に居ることを決めて、良いことばかりではなく失うものもあったでしょうが
13年という月日が経ってもラブラブな姿を見ることが出来てすごく良かったです。
梨々愛も立派に成長してくれて本当に良かった!(親心)

1

突然のシリアス展開!

リオナ先生の作品の中で、
こちらだけ未読でしたので読んでみました。
これで全て読破です^^;
 
コメディだと思って読み始めましたが、
後半一転してシリアス展開で驚きました!

〝俺の恋は実ったことがない
 好きな人に好きになってもらえないから〟

という智久の言葉には、
ゲイならではの悩みが詰まっています。

そんな智久が出会い、惹かれたのがシングルファーザーの光輝。
ヤンキー風の見た目でチャラそうなやつ……
はい、私もそう思いました。

しかしながら、このなにも考えていなさそうな光輝は、
セックスレスで妻に逃げられた訳あり男でした。
しかも、自分がゲイなのではないかという悩みも抱えています。

この二人が惹かれ合い、両思いになっていくのですが、
光輝は実はまだ離婚届を提出していませんでした……
恋が実る幸せな前半から一転して、
後半から雲行きが怪しくなってきます。

不倫、親権問題、ゲイバレ、離婚……
様々な問題が一気に押し寄せます^^;
あれ?
こういう漫画だったの?
と、少し戸惑ってしまったのも事実です。

親権問題に関しては、
本当にこれが正解?と首を傾げました。
突然登場した嫁の自分勝手さには腹が立ちましたが、
辛うじて梨々愛の健気さに中和されました。

ちょっと詰め込んだかな?という感は否めませんが、
総じて面白かったと思います。

1

ほのぼのしつつもストーリー重視のホームドラマBL

ともかく癒しが欲しくて、あらすじも読まず表紙買い。
ただほのぼのとお話が進むと思いきや、しっかりと芯のあるストーリーで驚きました。
恋愛モノというよりは、家族愛や家族の在り方についての人間ドラマ。
やや重いテーマも入って来ますが、とても暖かくて読んだ後は幸せな気持ちになれる作品です。

大学院生の宇佐美智久は「隠れゲイである自分は好きな人に好きになってもらうことが出来ない」と、恋することを諦め、自分の夢も諦め、研究に没頭する日々を過ごしていました。
ところがある日自分と同い年のシングルファーザーの藤本光輝と知り合い、運命が変わり始めます。
元ヤンで人懐こい光輝と、4歳の娘梨々愛ちゃんに気に入られ、ごはんに招かれることに(しかも光輝の奥さんのお家です)。
幸せな家族の光景に自分は場違いだと深入りするのを避けようとしますが、梨々愛ちゃんに「王子様」と懐かれ、光輝の家にお邪魔する智久。
十代からパパで大変だったけど、俺には梨々愛がいるしと嬉しそうに語る光輝にイラつき、自分はゲイだから幸せな将来も望めないとついカミングアウトしてしまいます。
すると光輝も、セックスレスが原因で奥さんに出ていかれた事、初めて奥さんと寝た時子供を授かったこと、それ以来女性を性の対象として見ることが出来ず、自分はゲイなのかもしれないと悩んでいたことを打ち明けます。
梨々愛ちゃんと一緒に距離を縮めていく智久と光輝。
この梨々愛ちゃんがかわいくて本当に天使です。その梨々愛ちゃんを溺愛して、成長ぶりに泣いてしまったりする光輝がまたかわいい!!
それぞれの悩みを相談し合い、いつしか惹かれあっていく2人。
しかしようやく初めての恋が実ったのに、実は光輝がまだ正式に離婚していなかったことが判明し…。
これは不倫になるのではないかと悩む智久の姿や、奥さんの実家に仕事も住居もお世話になっている今の状況では梨々愛ちゃんを養っていけないと離婚届を出せずにいる光輝の葛藤など、あまりBLで掘り下げられないところまでリアルに描かれているところになんとも言えない深みを感じました。

結局梨々愛ちゃんは母親と暮らすことになるのですが、最後に描かれた13年後のお話がまた素敵でした。
歳を重ねてもラブラブの智久と光輝、高校生になり、かつて智久の夢だったスタイリストを目指すことにしたと告げる梨々愛ちゃんが久々に集う。
離れて暮らしていても、きっと3人は家族なんだなと感動して思わず泣いてしまっている自分がいました。
BLであり、そしてそれ以上の人間ドラマを見せてくれた優しい作品。
読んで良かったなぁと素直に思える、素晴らしい1冊です。

5

父娘に見初められるともくん♡

嫁が男作って出て行ったヤンパパの光輝とその娘りりあに気に入られた智久が
家にちょくちょくお邪魔して家族のように仲良く過ごすのめちゃくちゃ癒されたぁ!

子持ちBLの中でも、今回のような結婚した後に自分がゲイだと気づくパターンは大好きです!!
セックスレスで嫁に逃げられたのも自分のせいだという光輝は可愛かったし、
そして旦那子供を置いて出て行った嫁の悪口を言うおっちゃんに「梨沙は俺が惚れた女であり社長と専務(義父母)の大事な娘さん」と啖呵切る姿は「おぉぉ♡」となりました。
ヤンキーなのに泣き虫だしもぉ光輝は何かと可愛すぎました。

そして、子持ちBLの食後のデザート的お楽しみ!!
子供が大きくなって「父親と父親の彼」と仲良く接するのは最高に好きです!!

1

受けの奥さんが親として‥‥残念。

作家さん買い。
子持ちBLということもありハートフルかつ家族の複雑な問題を丁寧に描かれていて、読み応えがあったと思います。
途中まではかなりいいなーって思ってたんだけど、最後のほうで受けの妻が登場してからテンションがダダ下がりというか、彼女の言動にモヤモヤが残ってしまったまま読了したため、不完全燃焼というか萌えが消えてしまった……。

初めての彼女&脱童貞のセックスで子供ができてデキ婚をした受け。
奥さんを抱いたのはその時だけ。
奥さんのことは家族として愛しているけれど、女の体が無理だということに気づいてしまった受けはどうしても奥さんとセックスができずに、それが原因で夫婦の仲も悪くなってしまっています。

そして半年前、突然離婚届を置いて、子供を残して他の男と一緒に行方をくらましてしまった奥さん。

残された受けは、義実家の協力を仰ぎながら娘を育てているんです。
そして攻めと知り合って……

という訳で、色々あり(端折りすぎ!)攻めと思い通じ合って手を繋いでいるところを、ひょっこり帰ってきた奥さんに目撃されてしまい、義実家を舞台に修羅場が繰り広げられるんですが
「娘はこれからも俺が育てるから」と言う受けに対して、「ダメよ!あんたに育てられるわけないでしょ。まさかあの人と育てるつもりなの?そんな不健全な」と糾弾するんです。

ずーっとゲイであることをひた隠してきた攻めにとって「不健全」という言葉が刃のように突き刺さってしまうんですが、もう本当にこの女を引っ叩きたくなりました。

どのツラ下げて人のことを「不健全」だと非難できるんだろうかと。
子供の母親である事よりも女として見てくれる事を優先して、ある日突然、紙切れ一枚残して他の男と逃げた事は「健全」なんですか?と。

男と一緒に逃げるときに子供も連れて行こうとしたら、「パパといたい」と断られた、だから子供を置いていったわけじゃない!!!と言ってるんだけど、知らないおじさんとなんか嫌で当然だと思うわ。
そして半年間子供に会えなくたって、平気だったわけでしょう?
子供に会えない辛さよりも、女として扱ってくれる生活のほうが彼女にとっては心地良かったわけで、今更母親ヅラして何なのこの女?最低としか思えなかった。

そして一切反省の色が見えないところが、益々腹ただしい。
少しでも反省の色が見えれば、まだ若いのに確かにそれは女として寂しいだろうなぁ……と同情する点はあるんだけど、自分こと棚にあげて他人攻撃とか何なの?と。

受けと義父&義母が団結して、そして攻めが加わって子育てしてる様子がとても良かっただけに、受けの奥さんのキャラが不愉快すぎて、そしてそんな女に親権が渡ってしまったという点が残念。

4

好きな人に好きになってもらえるなんて。素敵なこと。それは奇跡。

「俺の恋は実ったことがない。好きな人に好きになって もらえないから。」
冒頭の、智久のこの寂しいフレーズが何度となく出てくるんですが、
言い換えてみれば、それは。
好きな人に好きになってもらえる、なんて 素敵なこと。それは奇跡なのだと思うのです。
これは、そんな奇跡にも満ちた、愛情の物語。
人と人との出逢いを通して、時にリアルな感情のもつれを描きながら、自分らしい愛情を見つけて育てていく。そんな物語だと思いました。

ゲイである事をひた隠しにに生きてきた智久。
ひょんなコトから、シングルファーザーの光輝とその娘、梨々愛ちゃんと出逢い、
その義父やお義母さんとの家族ぐるみでお付き合いをすることになる。
ちょっとやんちゃで、一見ヤンキーに見えなくもない、光輝。
若くして子供を持ってしまったが、セックスレスの為に嫁に逃げられてしまう。
ところが、光輝は光輝で、娘を授かったものの、自身の性癖に揺らぎを感じていて。
智久にカムアウトされた事で、相談したりしているうちに、自分もそうなのかも? なんて思い始める。
そして、心が近付いていくのと共に、お互いに好意を抱き始める。
その辺りもとても丁寧に描かれていて、温かく、特に、光輝が突然出て行った嫁とちゃんと話し合わない事には、勝手に離縁出来ないと悩んでいたり。
智久が、それは不倫になってしまうのでは無いかと、悩んでいたり。
二人に懐いている梨々愛ちゃんの親権がどうなるのか、幼ない梨々愛ちゃんの気持ちを乱すことになったりと。
また、光輝にとっては義父母にあたる、嫁の両親の経営する会社で働いている事など、
とてもリアルな難題を避ける事なく、きちんと向き合っているのです。
なので、作品世界の中に素直に入り込む事が出来て、智久や光輝、梨々愛ちゃんと一緒に一喜一憂したり、ホロリとさせられることもしばしば。
彼等の選んだ道も、心温まる13年後を読めたことで、じんわりと優しい気持ちになれました。
本音を言うと、梨々愛ちゃんには、パパといる事を願ってみたりもしたのですが、
この物語が選び抜いたことが、一番良かったのだと今は思います。

描き下ろしの「梨々愛の視点」も素晴らしいです。
幼かった彼女の初恋が本当に「ともくん」(智久)だったんだなぁ、って。
甘酸っぱい気持ちになるんです。
彼女にとって、パパと同じくらい大切な人。
彼女の優しさにもまたホロリとさせられます。

8

ゆーちん24

こんにちは^ ^
コメントありがとうございます♡
そうなんです〜!
リオナ先生作品、よいですね♪
なんか、とっても優しくて真面目な感じがするんですよ。ますます好きになった一冊でした(^^)

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