どうして先生なの どうして男なの

好きになったらダメですか?

sukininattara damedesuka

好きになったらダメですか?
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神192
  • 萌×276
  • 萌22
  • 中立5
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
27
得点
1335
評価数
302
平均
4.5 / 5
神率
63.6%
著者
文川じみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784865894561

あらすじ

真面目で生徒思いの数学教師
×
明るく一途な男子高生

好きになってはいけない相手、
大人と少年の葛藤、
ビタースウィートな恋模様を丁寧に描いた渾身の一作



ごめんなさい、好きになって

数学教師・名取(なとり)先生に思いを寄せる高校生・白石 要(しらいし かなめ)。
毎日、先生を見つめていたため、先生がゲイだということに気がついてしまう。
同性愛者という秘密を共有することで、距離を縮めていく2人。
ますます募っていく恋心。
しかし、教師である名取にとって白石は恋愛対象外と宣言されてしまう。
もどかしくて切ない恋愛がぎゅっと詰まった珠玉のボーイズラブ。

表題作好きになったらダメですか?

真面目な数学教師
明るく一途な高校生

その他の収録作品

  • 好きになったそのあとで(描き下ろし)

レビュー投稿数27

No Title

何だか久々に、ピュアな青春ものを読んだ気がしました。
先生と生徒で、先生の教科準備室に毎日顔を出す生徒。学園祭。先生が教頭から釘をさされ、少し距離をおく。
卒業まで待つ。
この流れって、学生青春ものアルアルなんだけど、やっぱりいいですよね。
卒業まで待つって、何でかときめいてしまう。
これだけでも大好物なのに、主人公がサラッとイケメンで、そのイケメンが悶々としている所がまたいい。好きという気持ちばかりにうつつを抜かすのではなくて、勉強もできる子。
萌要素がかなりあって、Hは描き下ろしだけでしたが、久々にピュアな気持ちになりました。

0

可愛らしいDK

2018年の作品なんですね。少し前だけあって、ゲイであることをひたすら秘密にする感じがこの作品に切なさをプラスしていると思いました。主人公の男子高校生は明るいキャラクターですけど。先生を好きになってしまい、ずっと見つめる内に、先生もある男子を見つめているのを知ってしまう。そこでもう片想いになってるのがまた切なかったです。
が、実は生徒を見つめる先生の視線は、別に恋からきているわけではなかった、と…ここは笑ってしまいました。あと、お化け怖かった…
その後二人はくっつくハピエンなのですが、自分には先生が主人公を意識しているのがいまいち分からなかったので安直に感じられた結末でした。

0

実は丁寧なラブストーリー

表紙のイメージで、なんかもっと軽い作品かな?と思っていたのですが、読み終わったときには、なんて素敵なラブストーリー、ってなってました。

先生と生徒。禁じられているが故によくとりあげられる設定。しかしお話運びが丁寧で自然で、あとキャラがすごく良い。
ユルそうな見た目で、チャラっぽい言動なものの、実はとってもピュアでかわいい高校生、白石くん。

いつも数学の名取先生が、ある男子高校生を見つめているのに気付いてしまう。
でもそれは名取り先生のことをいつも見ているからなのです。。

報われない恋のような始まり方なのですが、先生は教師という立場がありつつも本音で接してくれて、だんだんと距離を縮める二人の関係がよかったです。

0

好きになりました

教師×生徒はちょっと苦手なシチュエーションなんですが、表紙の白石くんに魅かれて購入しました。読み終えた今、一つだけ後悔している事があります。
電子じゃなく紙で買うべきだった。実物を拝みたい。

上記の通り、心が浄化されていくような素敵な作品になっております。白石くんが本当に可愛らしくていい子で…そんな彼の恋を精一杯応援するしかないでしょ!名取さんもしっかり最後まで良き先生でいてくれて、周りの人もみんないい人で、もう何この幸せな世界⁈ 住みたいんですけど⁈

これを機に文川じみ先生の他作品も読みたいです。ファンになりました (^^)

0

募ったわ〜

募るわぁ〜じわじわと気持ちが、これでもかと募っていった。

白石がもっと生意気でスレているのかと思ったらその逆で。いい子〜。

誠実な名取先生を好きなのがよく伝わって。

かわいらしく距離を縮めていく過程とか、きゅんきゅんしながらも、じっと耐える姿とか、たまりませんでした。

名取先生視点はほぼなかったけど、白石に惹かれているのは見てとれたし、何より白石のことを思って生徒とそういう関係にはならないとブレないのがよかった。

そんな名取先生のことを白石がちゃんと理解しえいるのも、賢い子だわ〜。
それであきらめようとするところは切なかった。

そこから先もまだくっつかんのか〜と正直じりじりしましたけども、2人が純粋で誠実なので、ずっと引き込まれていました。

できれば、くっつくとこ、くっついてからをもっと見たかったけれども、この作品は教師と生徒の切ない恋のお話ですもんね。

0

全てが本当に本当に良かった

タイトルも表紙も帯も内容もキャラも、本当、全てが良かったです。

どこまでも誠実な先生×素直で明るくてがんばり屋ないじらしくなっちゃうほどいい子なDK
攻めも受けも大好きです。
作者さんの可愛いすぎる受けとあまあま胸きゅんが大好きで作者買いしたのですが、更に切なさが盛り込まれていて心臓ぎゅっと締め付けられました。
年齢を重ねると大人×DKは地雷が多くて読んでもハマらない事も多いんですが、先生が本当誠実で素敵な方で…そりゃ惚れるよ〜!

タイトル、帯が良すぎて期待が高まっていたんですが、内容はそれ以上。しかも作者さんらしく明るく楽しい雰囲気もたっぷり。
だからこそ切なさのギャップが…!うわーん。
作者さんの他作品と比べてもえっちなシーンは本当少ないですが、その分二人の感情が豊かに描かれていて胸きゅんと切なさでいっぱいです。

3

切なくて優しい

何度読んでも新鮮に感動してしまう、とても好きな作品です。
教師と生徒という恋をするには難しい関係ですがそこに大人のズルさがないっていうのが個人的に推せるポイントだと思っています。
切なくて優しくて、甘酸っぱさもあって。
近付きたい気持ちがお互いにあるのに、強引な駆け引きをしないふたりが本当に好き!
変に気を持たせるようなことをしない名取も
若さを武器にしない要も推せすぎてつらいです…。

恋をするにはなかなか厳しい環境に居るふたりがそこに上手く溶け込みながら
要が卒業するまで待つという選択をして、
晴れて恋人同士になるまでを見届けられて本当に幸せでした。

0

かんわいい!

この作品は、攻めが高校教師の名取先生、受けが同学校の学生である白石くんです。白石くんがひょんなことから先生がゲイだということに気づくとこから物語が始まります。

王道な感じがしました!まっすぐに「好き!」という感情が伝わってくるDK、愛しいですよね。かわいいですよね。先生も立場的な問題で卒業までは、、という感じですが、それも大事にしてるのが分かり良いです!よくある設定かもしれませんが、やっぱり何回見てもキュンキュンします!!

私が好きなのは描き下ろしのエッチシーンです。あの照れたときの白石くんの顔が可愛すぎてかわいすぎて。

王道好き、少女漫画のようなきゅんが欲しい方は読みましょう。

0

何もかもがキラキラと瑞々しい

初読のときに泣き過ぎて、全くレビューを書けるほど冷静になれず。
その後も何度かトライしようと手に取ってみても、初読のときの衝撃が大き過ぎて、逆にページをめくることができず。
ただやたらと車のシーンを思い出すことが多くて、ずっと心の奥底に居座ったままの作品でした。

ちょっとチャラくて、女子にも軽口が叩けるイケメン。
白石要(高2)は、学年に2、3人いるタイプの、モテる高校生。
そんな彼がつい目で追ってしまうひと、それは数学教師の名取。
見ていたから気付いてしまった、先生の視線の先の存在に…。

白石のわりと軽いノリで始まります。
先生が見ていた男子生徒のこときっかけに、先生だけにはできたカミングアウト。
その気安さから、数学準備室にちょこちょこ顔を出すようになって、先生のいろいろな表情を知っていくうちに…。
好きに、なって、しまいますよねぇ。

そこからが切ない。
最初から、相手には好きな人がいると知っていた。
打ち明けられるはずのない片思い。
打ち明けたところで、叶うはずのない想いがどんどん募っていくのを隠して、ふつうに振る舞おうとする白石が健気に見えてきます。
先生は別にすごくイケメンというわけでもなく、大人のオーラがバシバシなわけでもなく、どちらかというとどこにでもいそうな感じ。
モテるとしても「女子高マジック」的な感じでならモテそうと言ったら、女子高出身者はすごく分かってくれそうな。
それが余計にいいんだよなあ。
イケメンな白石が本当にふつうの先生に恋をすることで、先生の人柄に触れてこころが動いたんだなあって感じることができるんです。

すごく丁寧に描かれているので、ちょっと少女漫画的に感じる方もいるかも。
わりとBL的と言うよりも、先生と女子高生の恋を描いた作品に近いくらい、年齢的な危うさや脆さが描かれているので、少女漫画も読めるという方には相当胸きゅんだし、切なさもたっぷり味わえるんじゃないかな。

白石の数学の成績と準備室に入り浸っていることを関連づけて考える下衆な人々のせいで距離が出来てしまったとき。
白石が次のテストで取る成績が…、痺れる。
こんなことされたら、採点してて泣けてくるかもっていうくらい。
そのあとの2人の会話もまた…、切なさを助長してくるんですよ。

はあ、ほんとに素敵。
車通勤じゃないのに、他の先生に借りてまで怪我をした白石を病院に送る役を買って出た先生もいい。
溢れてしまう想いを隠しきれなくなった瞬間の白石もいい。
今、この文章を打ちながら思い出しているだけで鳥肌が立ってきます。

少女漫画風の展開に抵抗のない方で、未読だと言う方は是非とも読んでほしい。
絶対に泣けます。
そして大切な1冊になること間違いなしです。

1

胸をギュッとつかまれる感覚

久々に読み返し、やっぱり良い!と思いました。
作者さんの作品は数作読みましたが、コレが1番好き。

高校生白石は気付いてしまった、名取先生がゲイで、いつもある男の先輩の事を見ている事に…。
ここからお話は始まります。
先生が見ていたのは先輩の事が好きだからじゃないことは分かったけど、生徒は恋愛対象外と言われてしまう。
だけど高まる気持ちが抑えきれなくて、態度や言葉の端々に好意がダダ漏れてしまいます。
先生も白石の事を可愛く思っている様子なのだが…。

白石の気持ちの描写が丁寧で、片想いの切ない心情がビシバシと伝わってくる。
車の中のシーンね、何度読んでもウルッときちゃいます。
「好きになってごめん」で涙腺のダム崩壊。
なんていじらしい…泣

想いが通じて心底良かった。
先生と生徒BLの卒業式の日の話がホント好き。
先生と生徒じゃなくなる日のエピソードもっと読みたい。
この作品の卒業式後も最高でした♡

1

極上のプラトニック・ラブでした

「ごめんなさい、好きになって」
そんな切ない告白ってありますか?

よく言えば聞き分けがよすぎる、悪く言えば臆病な二人の
甘酸っぱくて切ない恋模様を1冊丸々堪能できました。
読み終えた今、すごく満たされた気分です…

高校生の要は秘かに思いを寄せていた数学教師の名取の視線が
いつも一人の男子生徒に注がれていることに気がつきます。

名取の恋を暴き、自らの性癖を明かすことで
秘密を共有することになった要と名取。

とは言え、二人の元々の性質もあって後ろ暗い取引関係などではなく、
むしろ表面上は同士のような、友情のような絆が芽生え始めます。

少しずつ近づいて、どんどん膨らんでゆき、揺れ動く二人の
気持ちが丁寧に追えるので、読むほどに引き込まれてしまいます。

要はパっと見チャラく見えるのですが、読んでいけば
今時珍しいくらいに人懐こくて素直で一途な子でした。
イケメンで成績優秀、人当たりも良くて、友達に囲まれ、
何一つ欠けるものなどない恵まれた学生生活にも思えます。

ただ一つ、自分がゲイであることは誰にも話せていません。
だけど、そのことで暗い青春を送るでもなく、ともかく明るい。
ドライというか、高校生にしてはしっかりと自分の性癖を
受け容れられているように見えます。

けれど、名取に想いを告げられるかはまた別で、互いにゲイと
わかってはいても、生徒は恋愛対象外という相手に強引に迫る
わけでもなく、ただ傍で一緒に笑っていることに幸せを噛み締める
ようないじらしさにグッときてしまいます。
初めては好きな人と、なんてピュアなところも可愛くてたまりません。

そんな要に一途に想われる名取はといえば、こちらもまた
超が付くほどの真面目さと不器用なくらい誠実ないい男なんです。

大人として、教師としてのポリシーに従い、また要を守るために
一度は身を引いてしまいますが、最後は自分の恋心に正直に
なってくれてよかった…!

あんなにもキュートな要から漏れ出る好き好きオーラに
卒業まで耐え抜いた自制心は賞賛に値すると思います(笑)

ちょっと堅物すぎるくらいだけれど、そこがまたいいんです。
描き下ろしでは要とのHを躊躇う理由まで真剣に熱弁していて、
ちょっと笑っちゃう(●´w`○)

教師と生徒の王道設定ではありますが、ここまでプラトニックな
関係を描いた作品ってBLではあまり多くはないと思うのですが、
逆にそれがすごくよかったです!

すぐ手の届く距離にいながら、手どころか、想いを伝える
ことすらままならない切なさが胸をぎゅっと締め付けます。

物語としてはこの1冊できれいに完結してはいるけれど、
願わくばもう少し二人のイチャラブがみたかったです。

途中、要にフラれた腹いせに嫌がらせする女の子はいたものの、
白石のお友達や先生たちもいい人ばかりで好きでした。

またいつか番外編とかで彼らにお会いできないかなあ…

3

ていねいなお話

「納得のいく答えは出せた?」
「……限界感じちゃった」
「空が高いね」
「だな」

ここまで丁寧に高校生活と恋を描くのは漫画でもドラマや映画でもなかなか無いと思います。ワイガヤドタバタも余りなく、かといって退屈させず穏やかに読ませる力がこの本にありました。特別印象に残る台詞やアプローチも正直余りないのですが、展開だけに頼らず情景や登場人物たちの雰囲気(この夕焼けに佇むような表紙も素晴らしい)で進んでいく限りある日々が愛おしく、良いなぁーーって感じました。

0

先生×生徒の王道!

教師と生徒の恋愛はいつ見てもキュンキュンします.......この作品は名取先生の教師としての葛藤や、白石くんの淡い恋心を特に丁寧に描いていてとっても良かった!物語の流れはどこかで読んだことあるような感じですが、繊細な表現が上手で読み応えがありました!

0

ほんわかBL

文川じみ先生ぽさがにじみ出る作品でした
ほんわかしていて、サクサク読み進めることができます

黒髪×金髪という私好みのBLで、プラス先生×生徒という王道的作品で、すごく面白かったです

エロさはあまり無いですが、私はエロさが多すぎるのは好みではないので、やんわり可愛らしい恋を読みたいなって言う方にはぜひおすせめします

沢山のBL本を読ませていただいてますが、上位に来る作品で、もちろん個人差はありますが買って後悔はないと思います

4

表紙がよすぎません?

あの場面をこの角度で表紙にするなんてほんとセンスの塊。
要の健気さがぎゅっと詰め込まれていて、この表紙だけで神!(笑)

話自体は、わりと先生×生徒の王道だと思います。
文川先生らしい可愛くてほんわかしている受けで、全体的な雰囲気は、苦しいまではいかず甘くて切ない程度。
あらすじにある通りまさにビタースウィートでした。

先生×生徒だと、YBE(まさかの受攻共にストーカーちっくなやつ)と17(無理やりヤッちゃって絶望的片思いのやつ)がすきで。
それらと比べるとインパクトはないんですけど、受けの性格が圧倒的にいい。
BL界の生徒にこんないい子ちゃんがいただろうか...わたしの記憶ではいない。
先生と上手くいかなくて警察沙汰おこしたりしないし、先生の家に突然押しかけたりしないし、やけになって他人と遊んだりしないし。

ハッテン場で先生とあっちゃったハーフくんがmy best ofいい子ちゃんだったけど、超えたかもしれない。

4

明るめな切なさ

タイトルと表紙からして凄く切なそうと思ってなかなか手が出ませんでした。
が、いざ読んでみるとそこまで切なくないというか、いや切ないんですけど明るい感じ?時間の経過も早いし、名取先生の行動で脈あるんじゃ?と割と早目にわかるし。

白石がとってもいい子で明るいゲイ高校生?もちろん秘密だし初めては好きな人とって思ってるイケメン秀才優しい男の子です。

名取にひかれ目で追っているうちにある生徒をいつも見ている事に気がつき…。

明るい切なさで新鮮でした。変な当て馬やお邪魔虫も出てこなくて、白石は普通に仲の良い友達グループもいるし。
名取も全然脈なしだったけど、白石の気持ちに気が付いてからは…。

高校三年生の一年間はあっという間でしたね。

無事に卒業式を迎えこれで晴れて名取とお付き合いできます。

車の中のシーン良かった!もう白石のいじらしさったら。

好きになったそのあとで
では真面目な名取が卒業したからすぐ白石に手を出すのは誠実じゃない、と全然進展してなくて。
何度も泊まってはいるようですが。
でも白石が実は自分で…と言うのを聞いたら我慢の限界!白石が嬉しそうでそれを見てぐっと来る名取もさらにぐっと来て。

幸せにするからって。はぁー、良かったねぇ。
お二人ともやっと晴れて付き合えるようになってエッチもして、これから幸せな日々を過ごしてね。



1

初めては好きな人と

表紙と中身の雰囲気がちょっと違います。しっとり悲恋系かと思っていました。兎に角すっごくよかった!文川じみ先生初読でしたが、作家買いを決めた作品。

白石(高校生)が名取(数学教師)を好きになるのですが、身体から入ってポンポンと話が進むようなよくある展開ではなく、じっくり高校生活のイベントを抑えながらストーリーが展開していきます。
前半は軽いノリ、中盤から後半にかけて加速度的に引き込まれました。
それぞれのキャラの考えが伝わってきて、主要キャラはもちろん友達たちが非常に良い。
みんなで初詣に行く時の、白石だけ長く手を合わせている演出がすごく好きでした。

3

切ない気持ちを純度高く昇華出来たなら。

ちょっとこれは驚かされました。
初恋の傷の疼き、や痛みを想起させる表紙じゃないですか。あらすじもそうですし。それがこんなにも丁寧に描かれて行くとは思ってもみませんでした。普通の、ちょっとカッコよくて、頭も良くて。女子にもそれなりにモテて、気のいい友人達に囲まれている高校2年生の要。ただ、友人達にも明らかにはしていなかった秘密。彼はゲイだった。何となく見ていた数学教師の名取もそうなのだと気付いた彼は秘密の共有で彼と親しくなるにつれ、初めての恋を知る。普通の授業、文化祭、放課後、準備室。そして卒業のその日まで。季節を巡る日々の生活の中でその心の揺れと振り幅が綴られて行く。とても読み応えがあります。
恋はいつだって、人を成長させてくれるし、その気持ちに誠実であればあるほど切ない。切ない気持ちを純度高く昇華出来た物語だと思いました。既刊の文川先生の作品群とは一線を画す作品かと思われます。
読後には、誰しもが心の中に持っている柔らかいところに触れるんじゃないかな。

萌えは随所に。文川先生ならではの赤面きゅん顔と共に、お得意の煽り受けは意外にもヤラシくない感じで描かれております‼︎(今回はそゆのでは無い、というか。)あと、台詞が結構ヤバい。言いたいけど言わないでおきます。言葉のひとつひとつに沢山のときめきを感じて頂けることと思います!

2

扉絵がすっごくいい

この表紙、そしてページ捲っての口絵というのかな?これがとても良くて、胸掴まれます。
口絵ナンバーワンという部門があったらこれを推したい。

先生と生徒ものです。
もっと思い詰めた湿っぽい作品かと思いきや、生徒の要が一途ながらも前向きでさっぱりとしたいい子なので、ふわっとした風通しの良さを感じるところがいい。

名取にだけ尻尾を振る訳ではなく、一年次の数学担任に対しても、先生のおかげで結構数学好きになれた!なんて明るい笑顔で感謝しちゃう子。
こんな可愛い子に懐かれて好意を寄せられたら、誰だってそりゃあ嬉しいし、実際女子にもナチュラルにモテてる。

最初の段階で「生徒は対象外」だときっぱり言われてしまった為、あからさまに好き好きしないけど好意が滲み出てしまう要と、それに耐えてる名取の姿にグッときます。
私は先生には倫理観を求めるので、この名取が自分の立場だけではなく、要の事を思いやっているところにめちゃくちゃ好感が持てました。

先生と生徒という立場から動けない二人が、いろんな気持ちを込めての「がんばったな」「だって俺 数学大好きだもん」というやり取りが切なくキューンときます。

そして表紙、扉絵に描かれたクライマックスシーンで、名取が「俺はまだお前の先生でいたい」というのがいいの!!
この「まだ」ってところがいい。
好きな子を泣かしちゃって、しかも「好きになってごめん」なんて言われちゃって、今すぐどうこうしてやりたいけど出来ない、揺れに揺れる名取の苦しい胸のうちがよく伝わってくる台詞なんです。

こんだけ誠実さを見せつけられちゃったら、彼の言う「幸せにするから」は100%本当だと信じられるし、二人の前には明るい未来が広がっているだろうなと思える読後感で、何度読んでも幸せな気分でいっぱいになれます。

3

好きになってごめん

男同士であり先生と生徒、惹かれていくのに愛せない2人の純愛ストーリーです。

あらすじから暗く重い作品に思えますが、文川先生の作風によりギャクを交えつつテンポよく進む作品になっています。
白石君(受)が密かに先生(攻)を想っている描写と、先生が白石君にゆっくりながらも確実に恋愛感情を抱いていく過程が丁寧に描かれております。
また、終盤の車内での会話を読んだ後再度表紙を見るとまた違った見方になるのではないでしょうか。

今までの文川じみ先生作品とはまた違った角度から描かれているので、以前の作品が好みではなかった方もぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

8

重過ぎない純愛作品

 あらすじやタイトル、表紙からとても切ない系のストーリーなのかなと思いましたが、そこは文川先生、ギャグ要素も散りばめながら良い意味でさらっと読める純愛物語を描かれていました。名取がいつも目で追っている様子から、白石が彼の想い人を察するのですが、実は正解は想像していた人物のいつも隣にいる方だったと判明した時は「あ、そっち!?」と思わず笑ってしまいました。笑えるポイントも織り交ぜながら、テンポ良く進みます。白石が繊細ではあるのですが、とても素直でストレートに行動するタイプなので、それも作品全体に好感を持てる大きな理由でした。けっしてうじうじ悩み続けるような受けではありません。名取の方も一度は白石のことを思いやって身を引くものの、男らしいところは随所で見られたので白石が惚れるのも納得の攻めでした。名取が「白石が卒業するまで待つ」と言うシーン、やっぱりここが教師と生徒の恋愛の醍醐味だよなぁと思いました。最後まで誠実に対応した名取に拍手を送りたいです。

2

丁寧な恋のお話。読後は幸せな気持ちになりました。

文川先生たまらん~!!
昔はエロい漫画を書かれてましたが、『あさってにキス』から胸キュン路線になったみたいですね。
BLでこんなにときめいたのは久々でした。胸がいっぱいです。。先生大好き。

物語は先生と生徒と言う関係柄、切なくて2人ともお互いを思って
身を引いてしまうんじゃないか、と途中で何度も悲恋物だったらどうしようとハラハラしました。

特に、終盤の車内のシーンは本当、胸が締め付けられました。
10歳位年下の子(恐らく)に「好きになって、ごめん」なんて言われたら、
言わせたら、情けなくて辛かっただろうな。。

物語は甘酸っぱい切ない雰囲気がありますが、主人公が前向きで明るく
周りの友人達も可愛い雰囲気の子達なので、暗い気持ちにならずに読み進められました。

そして、何やかんやして無事にくっついた後のご褒美Hが最っ高に堪らんのです。
Hシーンは少しでしたが、最高に良かったねぇぇ…と幸せ一杯になれますよ〜
久々にBLマジ最高と思える作品に出会えました。

個人的には先生の『久しぶり』のシーンにハートを鷲掴みにされました(笑)
あれは、反則的すぎるーーー_:(´ཀ`」 ∠):

13

切ない!でもほっこりじんわり温かい

最初表紙の主人公を見て「ん〜、髪の毛がちょっとタイプじゃないな〜なんかチャラそう(めちゃ失礼)」と思ったのですが、中身読んだらそんな過去の自分をハードカバーの角でぶん殴ってやりたくなるほどとても純情な子でいじらしいDKでした。だいたい教師と生徒のお話読むと、教師側が何故生徒側の子を好きになったのかがいまいち腑に落ちない〜と思うことがあるのですが(笑)、『好きダメ』は名取先生(攻)が白石(受)に惹かれていくポイントと過程が丁寧に描かれていて「これは確実白石のこと好きになってまうわ」てぐらいほんとに、白石が可愛くて、いい子でした....
名取先生も生徒思いの先生で、だからこそ自分の(あるいは白石の)気持ちに気づいた時にも白石のためを思って自ら白石を遠ざけてしまうんですね。そして白石も聡い子なので名取先生が自分を遠ざけたのは自分のためだとちゃんと理解していて、自分の気持ちを抑えて身を引いてしまうのがなんとも切ない....そんな白石だからこその、「先生のこと好きになってごめん」という言葉が胸をしめつけます。

胸がぎゅーってなって心がじんわり温かくなるBLです。ほんとに。いつもビッチ受けのエロエロ本ばかり読んでいるのでほっこりしました。

あと文川じみ先生の表情の細やかさが大好きです....

15

続編読みたい

神に近い萌え×2です。

先生×生徒のお話。まるっと1冊表題作です。
最初は先生←生徒なんですが、徐々に先生→←生徒になっていくところがいい。告白シーンで健気な生徒がとてもかわいいです。
あれだけアピールしときながら「好きになってごめん」って言われて落ちない先生は(漫画なら)いないよ…。
辛いシーンはほぼないので、ストーリー中、大きい障害とか当て馬登場が好みの方はちょっと物足りないかも。

書き下ろし?の付き合った後のお話で、あのまじめな先生が「受君が考えてる以上にもっとすごいことをしたい」的なことをって言っちゃうシーン。
あーん!それがしりたーーーい!何考えてんの!もしかしてムッツリなの!受君が大学3年ぐらいになったら高校の制服を着てもらって「当時はできなかったから」なんてヤるのかーーー!?と勝手に盛り上がりました。

最後に念願エッチもありますが、汁まみれ的なエロさはなく終始攻めも受けも可愛いです。
処女だけど来たるセックスの為、一人えっちで後ろいじってたという受に我慢できなくなる攻めという十八番パターン、いつ読んでも最高ですね。

もう少し攻め側が受に惹かれていく描写があったらもっと萌えられたかなと思いました。

5

ゆっくり一途に育む恋がかわいい!

たくさんありそうで実はあまりない先生×生徒だったので購入しました。
結論を言うと、大正解でした!大満足!
表紙の切ない印象は確かにそのまま本編にもありますが、暗さはなく、むしろ爽やかささえあります。でも軽くない!しっかりずっしり中身があります。

数学教師の名取先生と生徒である要くんの二人が距離を縮めていく速度や、ストーリーの展開など無理なく進んでいくのがとても読みやすかったです。
勉強したり、友達同士でカラオケに行ったり、要くんが女の子に告白されてから一悶着あったり、文化祭で先生と思わぬ密着があったりと、高校生らしい日常を絡めながら描かれています。
日常生活の中でお互いの気持ちを強くし合って、それでもお付き合いするには立場が邪魔をして離れるしかないと距離を置いたり。
気持ちが変化していくのがわかりやすくて、それがまた切ないやらキュンとするやら。

チャラいキャラなのかと思っていた要くんはとにかく誠実で、一途で、本当に優しくて良い子です。応援したくなる!頑張れ!
そんな要くんの、かすかながらも素直な反応に、先生が面食らってときめいてる様子がものすごく可愛いです。要くんがその場から離れてから顔を赤らめて必死に気持ちを抑えようとしている先生は、教師という立場と闘ってて良いですね!素敵です!

先生の学生時代の友達も出てきますが、要くんのライバル!?となることはなく、要くんの味方になってくれるのもほっこり。

とにかく良かったです!個人的にお気に入りの作品になりました。

12

無邪気DK万歳

文川さんの描く無邪気DK!!!最高!!!
要くん、なんて一途で可愛らしいんだ…
そして文川さんの描く男前攻め!!!最高!!!
大人の度量が…こんな先生人気ないわけない…
そんな二人のお話ですから可愛らしさと切なさと幸せにあふれた一冊です。
今回は特に同級生や先生の友達など、サイドの登場人物が良かったです。
高校生活なんてどうの昔のことだけど、あの頃の楽しさ、時間の使い方をちょっと思い出すような生き生きとした空気感があります。
是非、ペーパーの甘々ぶり合わせて読みたい。

5

真面目さが焦れったい…!!

表紙の印象より切なさは感じなかったけれど、
キュンとくるシーンが多く萌える作品でした(﹡´◡`﹡ )

本を手に取った時の厚さが◎
分厚いとそれだけでテンション上がるv

ーとページ数は多めなのですが、
内容は小さな小さな日常を少しずつ積み重ねていく感じかな。
派手な出来事などはないのですが、ジワジワと萌えが広がりました。
生徒と先生の真面目な恋愛がとても良かったです!

1つ気になるとすれば、
帯の『どうして男なの』は必要なのかな?と。
どちらも女に興味がないゲイ同士で、
男なのはむしろオッケーな案件だよねとツッコミたい。


さて。
先生に片思いしている男子高校生のお話です。
先生が好きで、先生をよく見てて。
結果、先生が視線の先はいつも特定の男子生徒であることに気付いてしまいました。

そのことをキッカケに先生に話しかけ、自分の性癖もカミングアウト。
相談相手になるという体で毎昼休みは先生と話す時間に。

テスト・付き合いの合コン・文化祭etc.
友達と高校生イベントをこなしながらも徐々に募る先生への恋心。
しかしある日、やんわりと先生からの拒絶を感じーと展開していきます。


生徒がとっても明るくて懐いてるワンコみたいな可愛さです。
グイグイいくけれど引き際は心得てて良い子なんです。
無理してまで先生を困らせようとしないところにキューっときました(;ω;)

また、片思いの描写にキュンキュン!
好きな人をつい目で追っちゃうのとか、
相手の些細な言動1つ1つに反応しちゃうのとか、
「やばい、気持ちバレた!?」ってギャーって焦るのとか、
あ~~~青春だよねぇぇぇ(;///;)萌

前半は指導室に入り浸って一緒に居る時間が多かったけれど、
ちょっとすれ違いがあって距離が遠くなって。
そんな時にバッタリ廊下で会う切なキュンが堪らんです!

そこでテストの点数を褒められて、ですね。
少し泣きそうだけど堪えたような明るい笑顔で
「だって俺、数学大好きだもん」
と答えるシーンがすごく好きです。

数学じゃなくて、先生が好きだから頑張ったんだよね(;///;)
だけどハッキリは言えないから精一杯の告白なんだよね(;///;)
ーと勝手に解釈してウルウルしちゃいました。

先生が「ありがとう」と答えるのもジンワリきます。

先生は生徒思いの真面目な人です。
だから生徒には手を出さないし対象としてみない。
学生時代にゲイで苦労してきたからこそ、距離を置こうとする不器用な人です。

生徒くんは気付いてないけれど、
先生の視線の先は生徒くんに変わってるんですよー!
(先生、窓からこっそり見てるの好きだなw)

そんなこんなで距離が遠くなってしまった2人。
しかし再度近づくキッカケが…っ!!!

先生の行動力にキャー!とテンション上がるw
先生が肩をぐいっと引き寄せるのとか、
生徒くんが(多分)死にそうなほどドキドキしてるのとか、
めっっっちゃ萌えた!!!

ピュアでプラトニックな両片思い。
爽やかな等身大の恋愛が沁みる作品でした(﹡´◡`﹡ )

7

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