善次くんお借りします

zenzi kun okari shimasu

善次くんお借りします
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神100
  • 萌×263
  • 萌19
  • 中立2
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
22
得点
811
評価数
188
平均
4.3 / 5
神率
53.2%
著者
玉川しぇんな 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス・プレミアム
シリーズ
善次くんお借りします
発売日
価格
¥729(税抜)  
ISBN
9784592720881

あらすじ

俺、女に生まれたらよかったのになって

荒んだ野球部ヒーローxほっそり眼鏡の優等生
劣等感に揺れ動く17歳
等身大の心を繊細な筆致で描く、玉川しぇんな珠玉の青春ストーリー!

早くに両親を亡くし、野球好きの祖父と二人暮らしの高校生・善次は、顔を見ただけでその人の不調部位が判るという特技を持っている。けれど同時に、野球部のエースだった父のようになれず大好きな祖父の期待に応えることができないこと、貧弱で女っぽいことにコンプレックスを抱えていた。
そんな善次の密かな日課は、同じクラスの前の席の野球部のヒーローで、クラスで少し浮いている花岡の授業中の居眠り姿を見守ること。
逞しい花岡は、善次のなりたい姿そのものだったのだ。
ある夜、祖父と喧嘩をし家を飛び出した善次は、大泣きしているところを花岡に見られ、思わぬ接点ができて⁉︎
憧れと恋が複雑に絡み合う、甘酸っぱい青春ストーリー!
「あんま俺に気を許さんといて 友情以外のもんを感じさせんといて」

憧れだけのはずだった。だけど、好きな気持ちは止められない!
本編後の仲良しエッチ描きおろし収録!

表題作善次くんお借りします

花岡清行,高校2年生,野球部エースで善次のクラスメイト
後藤善次,高校2年生,新聞委員,鍼灸院の孫

その他の収録作品

  • その後のふたり

レビュー投稿数22

攻めも受けも思い切りがいい

 表紙からBLファンタジーも多めの可愛らしいラブコメをイメージしていたのですが、思ったより話の運び方や台詞回しが現実的で、良い意味で予想を裏切られました。高評価が多いのも納得。個人的に善次の容姿があまりタイプではなく、1巻はこの評価に落ち着きましたが、今後もっとハマっていく予感がしています(母親に似ていると言われるのが嫌だったならもう少し髪が短くても良かったんじゃないかと。でも、顔を隠したかったのかな)。

 コメディ展開をほとんど用いずにこの1巻で一気に関係を進めてしまうところも読んでいて爽快でした。不自然なほどトントン拍子というわけでもなく、お互いもちろん悩む期間はありながらも、高校生らしい、花岡については体育会系らしい勢いと行動力ですんなりくっつくところが、本当にちょうど良い現実感があるというか。花岡は善次のフラットな視点やコンプレックスを理解し、善次は花岡の一見取っつきにくく見える性格に潜む本質を理解し、互いに惹かれ合う過程も自然でした。野球部の面々などとのちょっとした会話もリアルな高校生感があって、玉川先生の高校生の解像度が高いなと思いました。次巻以降も読むのが楽しみです。

0

ないものねだりな二人

正反対な二人が睦まじくなってゆく光景が微笑ましい。。。

両親を早くに亡くし、祖父と二人暮らしの善次。
祖父は大の野球好きで、甲子園球児だった父のようになって欲しいと
善次に期待をかけるものの、体質的に野球は向いていませんでした。
そのせいか、善次の中ではいつの間にか野球は劣等感の象徴となっていました。

そんなコンプレックスを抱えながらも祖父に愛されたいと願う善次でしたが、
ある夜、祖父の無神経さに堪忍袋の緒が切れ、家を飛び出してしまいます。


雨の中、大声で泣きわめく善次を救ってくれたのは
クラスメイトで球部の孤高のエースの花岡でした。

善次とは真逆で体格と野球選手としての才能に恵まれながらも、
野球を心から愛せない葛藤を抱えていた花岡。

その日を境にただのクラスメイトから秘密の共有者となり、
友情を育んでゆく二人でしたが、次第に特別な感情へと変化してゆき…。

花岡の第一印象は無愛想でストイックなスポーツ選手でしたが、
善次との距離が縮むにつれてムッツリデレ攻めと化してゆき、
善次に執着してゆく豹変っぷりにニヤけてしまいました。

一見ピュアで爽やかな二人ですが、
描き下ろしでは濃厚なエロもあってドキドキしてしまいました///

0

丁寧な青春ストーリー

SNSで何度も見かけて気にはなってた。
で、読んでみました。ストーリーがしっかりした青春モノです。

両親と死別し祖父と2人暮らしの善次くん、父親が高校球児でおじいちゃんは息子と同じく孫にも野球をして欲しがってたけど、体格体力的にスポーツが向いておらずおじいちゃんの期待に添えないのがコンプレックス。
おじいちゃんの理想の高校球児、花岡にコンプレックスを抱きつつ恋に落ちていくんだけど、この野球出来ない劣等感が、なかなか深いからいつ解消されるんだろうか。

善次くんはスポーツ出来ないけど、顔見ただけで体調や身体の具合がわかるスキル持ち合わせてて、マッサージも上手ときた。
体のメンテナンスしてくれて何処をどうしたら良くなるかわかる人ってなんか占い師みたいでコロッといっちゃうよね。
整体師やマッサージ師さんって素晴らしい仕事だよ。ハンドパワーってあるのかもって思っちゃう。

花岡くんは、高校野球界のエースだから街中の人、新聞雑誌社の取材陣からも注目されてて調子がいい時は持ち上げるけど、調子が悪いと手のひら返しする様な態度にウンザリしてて、野球部メンバー以外は全員敵!位の態度で過ごしてたのが、善次くんとの交流で優しく素直で可愛い高校生になっていくのがよかったです。

神戸のお話みたいで関西弁。

高校野球好きな方からすると大体どこの学校をモデルにしてるとかわかるんかな?

最初花岡くんが、厄介で難しい奴に思えたけど、善次くんの劣等感が今後どうなるのかがきになります。

0

購入して良かった!

玉川しぇんな先生の作品を読むのは「猫と魔法はキスでほどける」以来となります。3巻が出るということで好奇心から購入したのですが、すっご〜く面白かったです。購入して良かった!
発売年的にはこちらの作品の方がちょっと早いんですね。もっと早く読んでいれば良かったと後悔しました。

DKがこんなに早く身体の関係を持って良いのかなと最初は思いましたが、花岡くんの善次くんへ対する気持ちの熱量を知ると納得出来ました。

2人が同じクラスの席が前後になってから、段々と心を通わせるまでが丁寧に描かれている点が凄く良かったです。
また、花岡くんの後輩が良い味を出しててお話を引き締めていました。

善次くんのコンプレックスと花岡くんのトラウマが程よく絡んでて、青春の眩しさを感じる作品になっていました。

0

無題

評価高いけど可もなく不可もなく。

高校球児の朴訥とした感じと善次君のふわっとした雰囲気は好きです、野球部のモブが微妙に性格悪いのも良い味出してました。

善次君の読書家ゆえの治療スキルはもっと評価されて良いと思うけど、高校生辺りだと活動的で溌溂としてる子のが評価高いので仕方ない。

祖父の善次に対する期待は、家族としてまああるかなと思った。

1

メガネ美人の善次くん

とても面白かったです!
胸にジワっとくるストーリー…少しだけ泣いてしまいました。


家族愛にも絡んでくるこの作品。少し重たいなぁ…なんて感じるのです。
善次のオジィが、善次に野球選手になれなかったプレッシャーをビシバシと……ボディブローどころかメインパンチ喰らわせてくるったら。それに気付いてないオジィが、マジでもう!!黙れって感じなんですよ。
善次の亡くなった父親が、野球部のエース・花岡に似てるとかで、孫の善次差し置いて花岡贔屓。善次のオジィは言葉だけじゃなく、行動でも善次の心臓をえぐる。もうオジィ、どっか行って。退場してって何度思ったか!

そんな善次の心の叫びを偶然にも聞いていた花岡。花岡は過去の試合のインタビューに不信感を抱いていて、ずっとインタビューを引き受けてきませんでしたが、善次の所属する新聞部のインタビューには応じることにしました。しかも善次を名指しで。

2人の距離が段々近づいていきます。
取材でも、スポーツマッサージでも、勉強会でも、善次と花岡は距離が縮めていくにつれ、お互いが恋心を抱いていくように…。
善次のかわいい寝言から、善次が花岡を好きなことが分かって嬉しくなった花岡に襲われちゃうシーンが大好きーーー^ ^♪

そのときはエッチしなくてすれ違っちゃったけど、そのあとは花岡と身体を繋げられました。やっぱり善次は美人だった…そしてかわいい。
身体が細くて、花岡みたいになりたかったコンプレックスで心が押し潰されていた善次だけど、こんなにオジィ想いで優しくて美人な善次が私は好きだよーって言いたいです!


野球ではプレイヤーとしては不向きかも知れないけど、サポート役としては優秀な善次なので、どんな形であれ野球に関わっていけるのは素敵なことだと思います。しかも側には愛する花岡もいるし^ ^
野球の呪縛から少しだけ解き放たれた善次が、これからは花岡と自分らしく幸せになっていって欲しいなと思いました。


あ〜2巻も早く読みたい♪

1

善次くん、いい子やな

ふんわりとした絵柄とゆるっとした関西弁が凄くこの作品に似合ってます。関西弁はよくわからないけど奈良あたりなのかな?京都ほどお上品でもなく大阪ほど早口でもなくって感じ。単なるイメージですけれども。
甲子園は日本の風物詩の1つで相撲と並んで国民の心を引き付けますよね。特にじいちゃん達の。
じいちゃんは善次の事がもちろん大切。でも息子の事も忘れられないくらい大切。息子への想い=甲子園への思いみたいになってて余計に野球好きなんだろうな。
善次は野球への不満や自分自身を見て欲しいことをじいちゃんに言えない苦しさみたいなものをずっと抱えて生きてきたんだと思う。何とかじいちゃんの役に立ちたいと思う善次くん、いい子ですね。ウルッとします。
そういう優しい所が花岡は好きになったんだろうな。マッサージ上手なところもポイント高い。顔見るだけで体調わかるって凄いですよね。是非とも野球部支えて欲しいなぁ。
2巻も出ましたね。ゆるふわなこの世界が大好きです。

1

あったかくて大好きなお話

心がほっこり温かくなる、素敵なお話でした。メインは男子高校生二人でちゃんとBLが展開されてるんですが、二人が抱える問題や周囲の人たちとの関わりも自然に描かれていて、キャラクターを立体的に捉えられそうな印象がありました。
善次のコンプレックスは微塵も悪気のない祖父に植え付けられたところがあって、この祖父の愛情自体はとても深そうだったので、余計に辛い気がしました。それでも自分なりに得意分野を伸ばして頑張ってるところが眩しいです。
花岡は素直で単純で一直線でたまに周りが見えなくなるけど、善次の影響でそうなってるときは可愛らしい。でもいきなり結婚は話が飛躍しすぎでびっくりでした笑。若さゆえの暴走っぽいのと物分かりの良さが同居する魅力的な性格で、心を開いてからは甘えたワンコになるとことか最高でした。
取り巻く状況もBLも良い方に向かっていて、これから!って感じのキラキラした二人。大好き。続編も楽しみです。

1

雰囲気が優勝


とにかく攻めが寡黙で最初はツンツンしていたけれど、気を許した相手である受けにはベタ惚れ!という設定が好きな人にはオススメです!
周りにもツンツンですけど、もう受けを見る目が甘い!甘いよ!!

そんな甘さと「高校野球」をテーマに、互いの苦い思いも分かち合おうとする二人。
受けのコンプレックスや家族の話や切なくなったり、それを受け止めようとする攻めの姿勢にホロっときたり…読みながら感情が揺さぶられました。

読んだ後に情景が思い浮かぶくらい、エモい独特な雰囲気も良かったです。
高校生なのに、雰囲気が大人のような…。
それでも悩みや日常は学生そのもの。
ギャップにとても惹かれました。

風景もさることながら、心情描写も素敵でした。

また、一番印象に残っているのはタイトルの伏線回収。
今、思い出してもキュンとくるくらい完璧でした。

この優しい雰囲気を再び味わうために再読確定の一冊でした。

5

心の棘をゆっくり溶かしていく2人の恋

表紙のほんわかさに惹かれて購入しましたが、期待以上に好きな作品でした。

求められている自分になりたくてもなれない葛藤を抱える善次くんに心打たれます。。。

高校生にして自分の能力を理解して収まるところに収まるという厳しい現実を受け止める強さと、ありのままの自分を見つけて欲しいという弱さみたいなものを持つ不安定さが素晴らしいです。そして、ありのままの自分を見てくれる相手を見つけ惹かれていく過程が一冊の中で丁寧に描かれていて、本当にずっと見守っていたくなります。
大満足の一冊です。

9

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