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haru ga kita
いい大学を出て頭はいいけどガリ勉で、友達もいなくて春がない(恋愛にも縁がない)楓は、周りの幸せそうな人たちを見て勉強が出来ても生きていく上でなんの役にもたたないと気づいてしまう。
何の役にも立たないと言うけど、頭がいいのは色々役に立つだろうと疑問だったんですが、楓はコミュ障で人柄なし、学業以外特技なし、要領も悪い...で就活に落ちまくったようで、あぁそういうことかと思いました。
楓は本当に勉強以外とりえがないようで、高学歴でも仕事が出来ないタイプの人です。
落ち込んで魔が差して意を決して入った風俗店で相手をしてくれたのが春。
綺麗な人...だけど、男...だよね?????
それもそのはず、そこはゲイ向け風俗だった。
仕事でもそうだけど、普通は見落とさないだろうというミスをするのが楓。
突然泣きだして手でしてもらうことすらなく、ただ手を握らせてもらい、その温もりに感謝したら、本来はオプションのキスしてくれて、また返しに来てねと自分のマフラーを巻いてくれた春を天使かと思った。
ベタだけど、楓は眼鏡を取るとイケメンです。
勉強はできるけどそれ以外何もない楓と、父親に身を売られ買われていた教師には酷い目に合わされ、誰かから感謝されたくて風俗の仕事を頑張っているけど仕事はお金のつながりでしかなく、自分は何もないと思っている春。
持たざる者同士助け合うというか、春を守ることで自分のことも好きになろうとする救済のお話でした。
評価は萌に近い中立です。
他の方もレビューで仰っているのですが、叔父との関係がいい話みたいになっていることに私もツッコんでしまいました。
保護してあげたのはいいことだし、その身の秘密を打ち明け不幸なのは春だけじゃないと教えてくれたこともよかったけど、本当に春のことを思ってくれていたら体を売らせたりしないよなぁと。
そこに引っかからずにいいお話~!と思えていれば、萌になっていたと思います。
可愛い表紙とは裏腹に読み応えガッツリ重系ストーリー……
ガッツリストーリー好きなので嬉しい誤算でした。
お話は偏差値偏重環境で育ったため学歴ばかりで柔軟な「社会」に適応できない攻め様が、人間らしくなりたいと風俗に行くところから始まります。ふらりと入ったのでゲイ向け風俗で、なんだかんだ受け様の接客を受けます。一目惚れ(多分)して通うも、人との関わり方がガッタガタなせいですれ違ったりすれ違わなかったり。
そんな感じで、風俗勤務だけど聖母な受け様に救われる話かな〜と思いながら読んでたら、おやおや、なんだか受け様、訳あり…………?攻め様の無償の想いをすごく嬉しがるな……?
と風向きが怪しくなってきて、実は受け様はもっと精神構築する年齢の頃からえらいことになってた!
ハピエンだったからよかったけど!!けど!!!
攻め様、昨今話題によく上がる高学歴だけど仕事はできないの典型みたいな感じですかね。この前もツイッターでそういう人見かけた気がするな……なんて。
そんな攻め様ですが、風俗店で受け様に惚れてそこから受け様の気持ちを考えるようになるの、人間的成長が見えてよかったです。あと割と思い切って行動するタイプなのですかね、後半の方はグイグイ行く感じでよかった!受け様のこと、救ってそのまま二人生きて行ってくれ……
で問題の受け様、この方の生い立ち云々のおかげで読み応えが倍増してると思う。
子供の頃に教師に性的虐待受けてたけど、父親にもひどくされてたおかげで、教師の方は甘言があるぶんそれに縋るしかなかったように思います。おかげで本人の中では"他人に認められるためには痛みが伴う"みたいな認識になってしまってるんでしょうね。
その教師を拒否したら愛されたこともなくなってしまう。認められるには奉仕と耐えがなければならない、みたいな。
結局風俗業につくも、すべてのやり取りは金銭の上に成り立っていてただ闇雲に認めたり、愛されたりと言うのはないから、それ以外がわからない。
そこに現れたのが無償の想いを授けてくれた攻め様で、あとから中盤の駆け引きを見るとなんとしても離したくなかったんだろうな……となんとも胸が痛くなります。
攻め様、受け様のことちゃんと叱るし、大事にするし。独占欲と履き違えてても受け様は自分を思ってくれるだけでまず嬉しいんだよ……!
攻め様も受け様も、人との関わり方の精神的な部分は未開拓すぎて、これからも壁が立ちはだかるんだろうなと思いますが、根底は純粋に思いあってるから大丈夫と信じて、二人の幸せを願いたいです……。
これ二巻でガッツリ描かれてたら私の心中もっと抉られてたな……
描写的に地雷ある人もいるかと思いますので人を選びますが(蝋燭責めって言うんでしたっけ?非SMで見るのは初めてかも……)、単巻でシリアスなお話読みたい方にはオススメです。
絵柄は終始ほんわかにもありそうなタッチで良いです!笑
レビュー読んでこの作家先生の第一作と知り、驚きが隠し得ない……もちの米先生、今後も追いたいと思います……!
この1冊で、内容がビッシリ詰まってた。
とても、良かった。タイトル通り!
登場は少ないけど、要さんの存在が大きかった。春が危機的状況の時に必ず現れて救う。決して甘い言葉をかけず、それでも隣で見守る姿が印象的でした。
FTM設定のコミックを始めて読みました。
現社会においても、セクシャリティについては浸透してきて居るので、これからも作品に反映されたら嬉しいですね。
さて、全くタイプの違う楓と春の出会い。
楓が、風俗すらマトモに入れないのか!は、ここだけは泣き顔込で、笑ったwww
けど、高学歴はあったとしても何の役にも立たない事に気付いた時のセリフは、楓のこれまでの人生を全て否定して切なかった。
でも、楓は自分自身の問題だからこれからどんどんストーリー状で変化して行く事に期待しました。
問題は、春・・・これは、辛い・・・
思春期〜真っ只中、クズ父からのDV、売春させられ、挙句に刺されるとか・・・
心の拠り所だった、初恋であろう〜先生に買われ、弄ばれいた事。
この、二重の裏切りは暗い影を落としましたね。
楓からの告白の時に、その影は現れた〜幼く辛かった時のもう1人の春が、大人になった春に問いかける、同じ事を繰り返すの?と。
その後、春は自分の本名を楓に教えて〜受け入れ〜踏み出した所が、この作品の中で1番好きなシーンでした。
楓と春のその後の、日常をもっと読みたかったな!
もちの米先生のストーリーは、読ませてくれるなぁ〜これからも、期待しています。
以前ちるちるで紹介されていたもちの米さんの作品。
読んでみようと買ってしばらく置いていました。読んでみて、これはひと味違って面白いなあと納得。こちらがデビュー作品なんですね。
風俗で働くさくらと、モテない仕事できないのダサ男、楓。楓は、恋がうまくいかず、こうなったらと飛び込んだ先がさくらのお店。男性がサービスするとは知らず、風俗もろくに選べないかと失意に沈むのですが。。
お店の受付にいるゴリラみたいな乙姫さんや、オーナーの男装?女性など、脇がひとくせあって良いキャラ揃い。
楓の勤め先にいるだるそうな女性社員もいましたね。
絵や、無言も多い間の雰囲気などが上野ポテトさんに少し似ています。
独特の作品で、なぜか印象に残りました。
ややコミカルな中にもほんのりとした哀愁、そしてハッピーが詰まった良い作品。
表向きあまり影は感じないけれど、読み進めるうちに何やら重ためな予感…
訳ありでヘルスボーイをしているのはわかったけど、さくらがあまりにもほんわかしていて危機感を感じさせない性格だったからこそ、過去やストーカーの存在にちょっとびっくりしてしまいました。
父親や教師のせいで歪んでしまったさくらの心を考えると本当に切なくて…
楓との出会いが変わるきっかけになったことは良かったなと思います。
でもまだまだ回収しきれていないところがあったので(ボスのこと同僚のことなど)もっと続きが読みたくなりました。
あまり幸せとは言えない二人が出会うお話でした。
信じて必死でやってきたことが、意味が無かったと気づくことは言葉では表せない辛さだと思うんです。
気付いたら自分には何も無かったと絶望感を味わっている攻めと、壮絶な過去を乗り越えてきた受けのお話なので途中少し辛い描写もあります。
そういう辛い過去を乗り越えて幸せになる話が好きなので、とても良かったです。
受けの仕事がらお決まりのすれ違いはありますが、割と二人とも素直な性格なので拗れすぎなくてホッとしました。
家のドアの前で寝てる春を見て楓が泣く場面、胸がキュッとなりました。
楓が終盤にみせた成長には感動しました。子供の頃にできなかった自分で踏み出す一歩に勇気を出せて良かった。
恋のチカラは人を成長させますね。
素敵なお話でした!
「自分が必死にやってきた唯一のものは
生きていく上で何の役にも立たないと」
Kindle Unlimitedにてあまり期待せず読んでみたものの、心を持っていかれて読みながら泣き、思い出しては枕を濡らしました。BLだと思って読む作品ではない気がします。
青年漫画の雰囲気もあり、夜読むと滲みるように静かだけど笑えます。
地雷のある方は必ずいくつかレビューを読んで確認してから。
表紙やタイトルから想像出来ない、それぞれの人生の絶望や闇、後悔と小さい希望が描かれています。はじめの香月の、“頑張ってきたものは意味がないものだと知る”あらましは少し残酷でもあり誰もが何かしら感じることではないかと思います。ふとした時に思い出すような過去の挿入がすごくいい。(というかそういうのを挙げていくとキリがなく全て許せて全て良いんです…)
会話の緊張感、的確で切ない言葉の選び方、それぞれの目が雄弁で、良い作品に出会えてしばらく胸いっぱいでした。
さくらは危険が及んでも動じない、感覚が麻痺している、自分の価値を求めても進んで卑下はしていない。
香月は人を見ないメガネ君だったところからさくらと出会い、自分の目で映し出す。
要の鋭い目付き(好き…笑)
彼らの毛色の違う孤独は重いのだけど、その描き方がとても好きでした。お話が終わった後も続いているような存在感に、何故だか安心させられます。
そして最後にタイトルが分かる演出が優しくて素敵過ぎて…
はぁ、どんな風に書けば誰か読んで下さるだろう。こんなに自分のレビューの拙さが歯痒く思ったことはない。
200ページの中で大渋滞を起こしている、というのが読後真っ先に感じた印象でした。このタイトルと表紙からは想像がつかないほど、シリアスな要素が絡み合っているんですよね。これがデビュー作品なのには驚きました。もっと話題になってもおかしくなかったと思います。最初は冴えない楓(ただし、眼鏡を取ったら美青年)が、風俗店で出会った春と親しくなり、彼と初めての恋を楽しむ甘酸っぱい話になりそうな予感がしたのですが、徐々に春がメインになっていき、物語は暗転し始めます。
春が恐らく初めて男を知ることになった、かつての体育教師の存在。BLではけっして珍しい過去ではありませんが、ありがちだから軽く見ていいということにはなりませんね。実際、一定数は存在するのでしょうし。彼とのセックスは一方的で痛々しさしかなく、しかもそれがまさかの父親からの依頼だったという地獄っぷり。初恋を二重に踏み躙られた春が、要に拾われ、風俗でたとえ刹那的でも満たされる瞬間を味わえていたことは、ある意味とても幸運だったのかもしれません。本人のいい意味での鈍感さが彼を守っていたんじゃないかなとも思います。不思議と諦念はあまり感じないキャラでした。
そしてまた運良く、自分を本気で心配し、エゴにも敏感で、見返りを求めない楓と出会えた。この店で働いてなかったらきっと出会わなかった人。風俗で働くキャラというのは悲劇的に描かれがちですが、間違いなくそこが今まで春の居場所であったし、本気で愛せる人、愛してくれる人に出会う場所にもなったわけですから、この作品においてはむしろポジティブな要素にもなっているんじゃかなと思いました。初々しい2人の今後はとても気になりますね。春を拾った要も、もっと知りたいと思える魅力的なキャラで、BLにはならないかもしれないですが彼のスピンオフも読みたくなりました。
冴えない眼鏡の童貞くんが、ある日思い余って風俗店に入ったら、なんとそこはゲイ専用で…というお話。そこで男でもいいや、と体の関係になるんじゃなく、手をつないで話をしたりして、だんだん相手が気になっていく過程はよかった。
けど後半、受けの過去が語られると、どんどん暗い話になっていって、読むのがしんどくなってしまった…。
受けは中学生の時(?)に、学校の先生に暴力的な肉体関係を強いられていた。それが実は、自分の父親が先生に自分を売っていたからだということをある日知ってしまい、逆上した父親に刃物で傷を負わされてしまう。
その時助けてくれたのが、今の受けのお店のオーナーである叔父。そのへん、なんかいい話みたいになってるんだけど、自分から保護してあげておいて、受けが自分の店で体を売るのを黙認してた状況がよくわからない…。
受けがビッチ化した理由づけとして、親からの虐待とかレイプとかが出てくるこのテの話に飽き飽きしてしまっていることもあり、ただただうんざりしてしまう。自己肯定感の低さ=売春の図式があるあるすぎて、安直に思えてくるというか。
表紙とタイトルがほのぼのほんわかしてるので、後半の話の重さとの落差にどうも疲れてしまい…。
攻めが普通にいい子で、ハピエンなのは素直によかったと思う。
ストーリー的にはとても好きなんです。
でも短すぎるよ。もっと二人のこれからとかそれからとか読みたかった。
今まで前向きに生きられなかった二人が知り合い、お互いに想いを寄せるようになって前に進んでいく。
とても優しいお話でした。
受けが不憫すぎて辛かったけど、どこまでも優しい人でした。
攻めは自分を好きになれないみたいだけど、優しい人です。
二人の間に流れる空気はとても優しくて癒されました。
だからこそ、もっとこの二人のその後の優しいお話が読みたかった。